JP3260719B2 - 液体動圧軸受及びスピンドルモータ - Google Patents

液体動圧軸受及びスピンドルモータ

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直樹 川和田
敦司 太田
幸司 似鳥
勇 竹原
廣光 後藤
隆文 鈴木
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    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アキシャル動圧部
とラジアル動圧部とが互いに隣り合っているリング状液
体動圧軸受及びこれを用いたスピンドルモータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】軸部と該軸部を支持する軸受部とを具
え、両者の対向面の何れか一方に動圧発生溝を形成し、
軸部の回転時に両者の間の微小な隙間に高圧の潤滑油等
の層を形成して軸部の非接触回転を実現するようにした
液体動圧軸受が、ハードディスク装置等のスピンドルモ
ータの軸受として用いられている。
【0003】図4には、従来のリング状液体動圧軸受が
断面図にて示されている。リング状液体動圧軸受100
は、軸本体101の端部101Aにリング102を圧入
により固定して成る軸部103と、この軸部103を支
持する軸受部104とを具え、軸受部104の本体10
5の凹部105Aに回転自在に収納された軸部103の
リング102が凹部105Aから抜け出るのを円盤状ス
ラスト押え部材106によって押える構成と成ってい
る。
【0004】リング102の上面102A及び下面10
2Bには、それぞれアキシャル動圧発生溝G1、G2が
形成され、リング102の周面102Cにはラジアル動
圧発生溝G3が形成されている。軸部103と軸受部1
04との間には動圧発生のための潤滑油が保持されてお
り、したがって、軸部103が回転すると、上面102
Aと円盤状スラスト押え部材106との間にはアキシャ
ル動圧発生溝G1によってアキシャル動圧が発生し、下
面102Bと凹部105Aの底面との間にはアキシャル
動圧発生溝G2によってアキシャル動圧が発生する。そ
して、周面102Cと凹部105Aの内周面との間には
ラジアル動圧発生溝G3によってラジアル動圧が発生す
る。この結果、軸部103と軸受部104との間には高
圧の潤滑油層であるアキシャル動圧軸受とラジアル動圧
軸受とが形成され、軸部103が非接触回転できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のリング状液体動
圧軸受は、上述の如く、ラジアル動圧発生面とアキシャ
ル動圧発生面とが隣り合っている構成となっているため
次のような問題を有している。すなわち、軸部103が
回転した場合、リング102の上面102A、下面10
2B、周面102Cにそれぞれ形成されているアキシャ
ル動圧発生溝G1、アキシャル動圧発生溝G2、ラジア
ル動圧発生溝G3によって、潤滑油が各動圧発生面の中
央部分に引っ張られ、上面102Aと周面102Cとの
隣り合う部分及び下面102Bと周面102Cとの隣り
合う部分において負圧が生じることになる。この相互干
渉による負圧発生の結果、この動圧発生面が隣り合う部
分で気泡が発生しやすくなり潤滑油の流れを阻害するの
で、充分な動圧が発生せず、軸受け剛性が低下してしま
うという不具合があった。
【0006】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができるようにした
液体動圧軸受及びこれを用いたスピンドルモータを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、軸本体の端部にリングが固定され
て成る軸部と、該リングを介して前記軸部を支持する軸
受部とを具え、前記リングと前記軸受部との間にラジア
ル動圧軸受部とアキシャル動圧軸受部とが隣り合うよう
にして形成されるリング状液体動圧軸受において、前記
ラジアル動圧軸受部と前記アキシャル動圧軸受部との隣
り合う部分に沿って動圧発生用の潤滑油を溜めておくた
めの環状空間と、前記軸本体と前記軸受部とにより形成
される密閉空間を大気に連通させるため前記リングと前
記軸本体との間に形成された循環通路手段と、前記環状
空間を前記循環通路手段と連通させるため前記リング内
に形成された連通路手段とを備えたことを特徴とする液
体動圧軸受が提案される。
【0008】軸部と軸受部との間で相対回転運動が生じ
ると、各動圧軸受部の潤滑油はそれらの各中心部に引き
寄せられ、これにより所要の動圧が発生する。このた
め、ラジアル動圧軸受部とアキシャル動圧軸受部とが隣
り合う領域においては、潤滑油が減少しようとする。両
動圧軸受部が隣り合う部分に沿って設けられた環状空間
内には潤滑油が溜められており、この環状空間は連通路
手段及びこれに連通される循環通路手段を介して大気圧
に保たれるようになっている。
【0009】したがって、動圧軸受部において必要とさ
れる潤滑油はこの環状空間内から円滑に供給され、両動
圧軸受部間で相互干渉を生じることがない。この結果、
両動圧軸受部が隣り合う部分で負圧が発生せず、潤滑油
中に気泡が発生することがないので、軸受剛性を従来に
比べて高くすることができる。ラジアル動圧軸受は、リ
ングの外周面あるいはこれに対向する軸受部の内面に動
圧発生溝を設けることにより形成することができる。ア
キシャル動圧軸受は、リングの外周面に隣り合う平面部
分の少なくとも一方に動圧発生溝を設けることにより形
成することができる。あるいは平面部分に対向する軸受
部の内面に動圧発生溝を形成してもよい。
【0010】潤滑油を溜めておくための環状空間は、リ
ングの外周面とこれに隣り合う平面との境界領域に環状
のへこみ部を形成することにより設けることができる。
このへこみ部の断面形状は円弧、又はL字型の任意の段
形状等とすることができる。潤滑油を溜めておくための
環状空間を大気圧に保つため、上記環状空間を大気に連
通させるための連通手段を軸受部に形成することが出来
る。この連通手段に絞り部を設け、上記環状空間を大気
に連通させ、これにより環状空間から潤滑油が漏洩しな
いようにすることができる。
【0011】リングの平面部分のうち軸本体の端面側の
平面部分と軸受部との間にアキシャル動圧が発生した場
合、上記密閉空間にある潤滑油がリング側に引き寄せら
れても、循環通路手段を通って密閉空間に循環している
潤滑油のために、ここに負圧が発生するのを有効に防止
することができる。この結果、当該平面部分において動
圧が良好に発生し、軸受剛性をより高くすることができ
る。
【0012】なお、いずれの場合においても、潤滑油を
溜めておくための環状空間は、リングを加工することに
より設ける構成に限定されず、これに代えて、又はこれ
に加えて、例えば軸受部の対応する部分に環状溝等を形
成することにより設ける構成であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明
によるリング状液体動圧軸受の実施の形態の一例を示す
断面図である。このリング状液体動圧軸受1は、軸本体
2の端部2Aにリング3を圧入により固定して成る軸部
4と、この軸部4を支持する軸受部5とを具えている。
軸受部5は軸受部本体6と円盤状のスラスト押え部材7
とから成り、軸受部本体6の凹部6Aに回転自在に収納
された軸部4のリング3がスラスト押え部材7によって
押えられ、リング3が凹部6Aから抜け出ることがない
構成となっている。
【0014】軸部4と軸受部5との間には潤滑油が保持
されている。図2には、リング3が拡大して示されてい
る。リング3の外周面3Aにはラジアル動圧発生溝GR
が形成され、リング3の外周面3Aと隣り合う平面部分
3Bにはアキシャル動圧発生溝GA1が形成されてい
る。図3では見えていないが、平面部分3Bの反対側の
平面部分3Cにも同じくアキシャル動圧発生溝GA2が
形成されている(図1参照)。ラジアル動圧発生溝GR
及びアキシャル動圧発生溝GA1、GA2は、いずれも
公知の方法でリング3に形成することができる。
【0015】なお、図2では、図が煩雑になるのを避け
るため、ラジアル動圧発生溝GR及びアキシャル動圧発
生溝GA1はその一部のみを図示しているが、実際に
は、ラジアル動圧発生溝GR及びアキシャル動圧発生溝
GA1は、その面全体に亙って連続的に形成されている
公知の溝構成となっている。リング3は以上のように形
成されているので、図1に示すように、リング3が軸受
部本体6とスラスト押え部材7とから構成される軸受部
5内で回転すると、外周面3Aとこれに対向する凹部6
Aの内周面8Aaとによってラジアル動圧部が形成され
る。これと同時に、平面部分3Bとこれに対向するスラ
スト押え部材7の底面7Aとによりアキシャル動圧部が
形成され、平面部分3Cとこれに対向する凹部6Aの底
面6Abとによりアキシャル動圧部が形成される。
【0016】軸部4と軸受部5との間に上記の如く形成
されるラジアル動圧部とアキシャル動圧部とは互いに隣
り合っているため、既に説明したように相互に干渉し合
う傾向を有する。この相互干渉をなくすため、リング3
には、ラジアル動圧部とアキシャル動圧部との境界とな
る領域に、環状段部3D、3Eが設けられている。環状
段部3Dは断面がL字状の段部であり、外周面3Aと平
面部分3Bとが環状段部3Dにより分離されている。そ
して、環状段部3Dは、軸部4と軸受部5とが組み合わ
された場合環状空間8を形成し、環状空間8は動圧発生
用の潤滑油を溜めておくのに使用される(図1参照)。
【0017】図示の実施例では、凹部6Aの内壁の上端
縁が面取りされており、これにより環状空間8の体積を
より大きくする構成となっている。これにより、環状段
部3Dを小規模なものとして平面部分3Bの面積をより
広くとることができ、平面部分3Bにおける動圧発生性
能の低下を防ぐことができる。一方、環状段部3Eも同
様に、断面がL字状の段部であり、外周面3Aと平面部
分3Cとが環状段部3Eにより分離されている。そし
て、環状段部3Eは、軸部4と軸受部5とが組み合わさ
れた場合環状空間9を形成し、環状空間9は動圧発生用
の潤滑油を溜めておくのに使用される(図1参照)。
【0018】図1に示されるように、軸本体2の下端面
2Bと凹部6Aの底面6Abとの間には微小な密閉空間
10が形成されており、この密閉空間10内にも潤滑油
が充填されている。一方、リング3の内周面3Fの上端
縁付近には環状の油溜まり空間11が設けられている。
この油溜まり空間11は、軸本体2とスラスト押え部材
7の内周面7Bとの間の隙間を介して大気と連通してい
る。そして、リング3と軸本体2との間には、密閉空間
10と油溜まり11とを連通させる循環通路32、33
が設けられている。
【0019】図2を参照すると、循環通路32、33を
形成するため、リング3の内周面Fには縦溝3G、3H
が形成されており、リング3に軸本体2を嵌め合わせた
場合、これらの縦溝3G、3Hによってリング3と軸本
体2との間に循環通路32、33が形成される構成とな
っている。リング状液体動圧軸受1に循環通路32、3
3を設けることにより、アキシャル動圧発生溝GA2に
より発生する動圧部のために密閉空間10内の潤滑油が
リング3の平面部分3Cと軸受部本体6の底面6Abと
の間に引っ張られた場合、密閉空間10内が負圧になる
のを防止することができる。この結果、アキシャル動圧
発生溝GA2によって形成されるアキシャル動圧部の動
圧性能を向上させ、より一層リング状液体動圧軸受1の
軸剛性を高めることができる。
【0020】リング3の各面に隣り合うようにして形成
される動圧部の相互干渉を環状空間8、9に溜められて
いる潤滑油によってより一層効果的にするため、リング
3内には、複数の連通路34が形成されている(図1及
び図2参照)。連通路34は、環状空間8、9を循環通
路32又は33に適宜に連通させるための手段であり、
これにより潤滑油の引っ張り合いがあっても環状空間
8、9を大気圧に保つことができる構成となっている。
【0021】リング状液体動圧軸受1は以上のように構
成されているので、軸部4が軸受部5に対して回転運動
を行うと、軸部4と軸受部5との間に保持されている潤
滑油がラジアル動圧発生溝GR、アキシャル動圧発生溝
G1、G2により軸部4と軸受部5との間の微小隙間に
おいて加圧され、これにより、上述したラジアル動圧部
とアキシャル動圧部とが軸部4と軸受部5との間に形成
される。
【0022】リング状液体動圧軸受1には上記の如く大
気圧に保たれている環状空間8が形成されており、ここ
に潤滑油が満たされているので、ラジアル動圧発生溝G
Rによってリング3の外周部3Aの中心に向けて引っ張
られる潤滑油とアキシャル動圧発生溝GA1によってリ
ング3の平面部分3Bの中心に向けて引っ張られる潤滑
油とが、環状空間8内の潤滑油によって両動圧発生部の
隣り合う部分に負圧を生じさせることなしに供給され
る。このため、ラジアル動圧発生溝GRによって形成さ
れるラジアル動圧部とアキシャル動圧発生溝GA1によ
って形成されるアキシャル動圧部との間に相互干渉が生
じることがなく、潤滑油中に気泡が生じることがないの
で良好な動圧特性が得られ、高い軸受剛性が実現され
る。
【0023】同様にして大気圧に保たれている環状空間
9内に満たされている潤滑油のために、ラジアル動圧発
生溝GRによってリング3の外周部3Aの中心に向けて
引っ張られる潤滑油とアキシャル動圧発生溝GA2によ
ってリング3の平面部分3Cの中心に向けて引っ張られ
る潤滑油とが、環状空間9内の潤滑油によって両動圧発
生部の隣り合う部分に負圧を生じさせることなしに供給
される。このため、ラジアル動圧発生溝GRによって形
成されるラジアル動圧部とアキシャル動圧発生溝GA2
によって形成されるアキシャル動圧部との間に相互干渉
が生じることがなく、潤滑油中に気泡が生じることがな
いので、良好な動圧特性が得られ、高い軸受剛性が実現
される。
【0024】循環通路32、33はまた、アキシャル動
圧発生溝GA2により発生する動圧のために密閉空間1
0内の潤滑油がリング3の平面部分3Cと軸受部本体6
の底面6Abとの間に引っ張られた場合、密閉空間10
内が負圧になるのを防止するのに役立つ。この結果、ア
キシャル動圧発生溝GA2によって形成されるアキシャ
ル動圧部の動圧性能を向上させ、より一層リング状液体
動圧軸受のアキシャル軸剛性を高めることができる。
【0025】図3は、図1に示したリング状液体動圧軸
受1を用いて構成されたスピンドルモータの実施の形態
の一例を示す断面図である。このスピンドルモータ21
は、ベース22に図4に示したリング状液体動圧軸受1
が一体に組み込まれている。すなわち、リング状液体動
圧軸受1の軸受部本体6がベース22と一体に形成され
ている。リング状液体動圧軸受1の軸本体2には、ハブ
23が固定されており、ハブ23に取り付けられた回転
子磁石24とベース22に取り付けられた固定子コイル
25とが微小間隙をもって対向している。
【0026】スピンドルモータ21は以上のように構成
されているので、固定子コイル25に電流を流すと、リ
ング状液体動圧軸受1によって回転自在に支持されてい
るハブ23を回転させることができる。この場合、リン
グ状液体動圧軸受1は上述の如く構成されているため動
圧性能が高く、その軸剛性が高いので、ハブ23を安定
に回転させることができる。このため、例えばハブ23
に公知の適宜の手段によって磁気ディスクを取り付けた
場合、この磁気ディスクを極めて安定に回転させること
ができ、極めて高密度の磁気記録及び読取を可能にする
ことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、リング状液体動圧軸受
において、アキシャル動圧軸受部とラジアル動圧軸受部
とが隣り合う部分に潤滑油を溜めておくための環状空間
を設け、環状空間をリング内に形成された連通路手段を
介して循環通路手段に連通させることにより、環状空間
の圧力を大気圧に保持するようにしたので、両動圧軸受
部間の相互干渉を有効に防止し、これらの隣り合う領域
で潤滑油内に気泡が発生するのを確実に避けることがで
きる。また、軸本体と軸受部とにより形成される密閉空
間を循環通路を用いて大気に連通させるようにしたの
で、この密閉空間に連なる動圧発生部の動圧特性を改善
することができる。この結果、従来に比べ、軸剛性を高
くすることができ、高性能の液体動圧軸受を提供するこ
とができる。
【0028】また、この液体動圧軸受を用いてスピンド
ルモータを構成することにより、安定した回転が得ら
れ、より高性能のもモータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリング状液体動圧軸受の実施の形
態の一例を示す断面図。
【図2】図1に示したリングの拡大斜視図。
【図3】図1に示したリング状液体動圧軸受を用いて構
成されたスピンドルモータの実施の形態の一例を示す断
面図。
【図4】従来のリング状液体動圧軸受の断面図。
【符号の説明】
1 リング状液体動圧軸受 2 軸本体 3 リング 3D、3E 環状段部 3G、3H 縦溝 4 軸部 5 軸受部 6 軸受部本体 7 スラスト押え部材 8、9 環状空間 10 密閉空間 11 油溜まり空間 GA1、GA2 アキシャル動圧発生溝 GR ラジアル動圧発生溝 21 スピンドルモータ 32、33 循環通路 34 連通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 敦司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 似鳥 幸司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 竹原 勇 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 後藤 廣光 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆文 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−288221(JP,A) 特開 平10−169646(JP,A) 特開 平9−25929(JP,A) 特開 平10−339320(JP,A) 特開 平10−196643(JP,A) 特開 平10−259820(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸本体の端部にリングが固定されて成る
    軸部と、該リングを介して前記軸部を支持する軸受部と
    を具え、前記リングと前記軸受部との間にラジアル動圧
    軸受部とアキシャル動圧軸受部とが隣り合うようにして
    形成されるリング状液体動圧軸受において、 前記ラジアル動圧軸受部と前記アキシャル動圧軸受部と
    の隣り合う部分に沿って動圧発生用の潤滑油を溜めてお
    くための環状空間と、 前記軸本体と前記軸受部とにより形成される密閉空間を
    大気に連通させるため前記リングと前記軸本体との間に
    形成された循環通路手段と、 前記環状空間を前記循環通路手段と連通させるため前記
    リング内に形成された連通路手段とを備えたことを特徴
    とする液体動圧軸受。
  2. 【請求項2】 前記環状空間が、前記リングのコーナー
    部に段部を形成することによって設けられている環状空
    間である請求項1記載の液体動圧軸受。
  3. 【請求項3】 前記リングに、前記アキシャル動圧部を
    形成するためのアキシャル動圧発生溝と、前記ラジアル
    動圧部を形成するためのラジアル動圧発生溝とが形成さ
    れている請求項1又は2記載の液体動圧軸受。
  4. 【請求項4】 前記環状空間が、前記リングのコーナー
    部に形成された段部と、該段部に対応して前記軸受部に
    形成された環状凹部とによって設けられている環状空間
    である請求項1記載の液体動圧軸受。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちのいずれかに記載
    の液体動圧軸受を用いて構成されたスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のうちのいずれかに記載
    の液体動圧軸受を用いて構成された記憶媒体の回転駆動
    に用いられるスピンドルモータ。
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