JP2000304037A - 気体動圧軸受及びこれを用いたモータ - Google Patents

気体動圧軸受及びこれを用いたモータ

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JP2000304037A
JP2000304037A JP11115939A JP11593999A JP2000304037A JP 2000304037 A JP2000304037 A JP 2000304037A JP 11115939 A JP11115939 A JP 11115939A JP 11593999 A JP11593999 A JP 11593999A JP 2000304037 A JP2000304037 A JP 2000304037A
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dynamic pressure
pressure bearing
gas dynamic
flat surface
gas
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Tadao Iwaki
岩城  忠雄
Naoki Kawada
直樹 川和田
Atsushi Ota
敦司 太田
Koji Nitori
幸司 似鳥
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速回転においても安定に作動する構造
にすること 【解決手段】 気体動圧軸受(10)は、円筒状の外周面領
域を有するリング(16)と、前記外周面領域と対向する内
周面領域を有する筒状部(14)を備えるハウジング(14)と
を含む。前記外周面領域又は前記内周面領域は、これら
両面領域の間をラジアル動圧軸受領域(32)として作用さ
せる複数のラジアル動圧溝(36)を有する。ハウジング(1
4)及びリング(16)は互いに対向する平坦面領域を有し、
それらの一方は両片端面領域の間をスラスト動圧軸受領
域(34,36)として作用させる複数のラジアル動圧溝(38,4
0)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気のような気体
を利用する気体動圧軸受及びこれを用いたモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】気体動圧軸受は、一般に、空気のような
気体を回転体の回転により高圧化させて軸受機能を生じ
させる。そのような気体動圧軸受は、ラジアル荷重用の
ラジアル動圧軸受領域(ラジアル軸受間隙)と、スラス
ト荷重用のスラスト動圧軸受領域(スラスト軸受間隙)
との両者又はそれらのいずれか一方を備えており、また
レーザ・プリンタの光走査システムにおけるスキャナー
・モータのように、2万rpmから3万rpm以上とい
う高速回転の機器に多く利用されている。
【0003】
【解決しようとする課題】しかし、ラジアル軸受領域を
備える従来の気体動圧軸受は、ラジアル軸受領域がラジ
アル軸受板と、これを同軸的に及び回転可能に貫通する
シャフトとにより形成されるため、ハード・ディスク駆
動用(HDD用)のスピンドルモータのように、1万r
pm以下の低速回転機器に用いることが難しい。
【0004】本発明者らは、各種の実験及び研究の結
果、上記問題は、従来の気体動圧軸受では、ラジアル軸
受領域の直径寸法が小さいため、低速回転機器に用いる
と、充分な動圧が発生せず、回転が不安定になることに
起因することを見いだした。
【0005】それゆえに、気体動圧軸受においては、低
速回転においても安定に作動することが重要である。
【0006】
【解決手段、作用及び効果】本発明の気体動圧軸受は、
円筒状の外周面領域を有するリングと、前記外周面領域
と対向する内周面領域を有する筒状部を備えるハウジン
グとを含む。前記外周面領域又は前記内周面領域は、こ
れら両面領域の間をラジアル動圧軸受領域として作用さ
せる複数のラジアル動圧溝を有する。
【0007】リングは、モータのような回転機器と共通
のシャフトに装着されて、そのシャフトに支持される。
リング及びハウジングのいずれか一方は回転機器のステ
ータ側に組み付けられ、リング及びハウジングの他方は
回転機器のロータ側に組み付けられる。リング又はハウ
ジングが回転されると、気体はラジアル動圧溝を経て移
動し、それによりラジアル動圧がリングの外周面領域と
ハウジングの内周面領域との間に発生する。これによ
り、リングの外周面領域とハウジングの内周面領域との
間は、ラジアル動圧軸受領域として作用する。
【0008】上記のようにリングを用い、該リングの外
周面領域とハウジングの内周面領域とによりラジアル動
圧軸受領域を形成すると、ラジアル動圧軸受領域をシャ
フトの外周面領域とリングの内周面領域とにより形成し
た場合に比べ、ラジアル動圧軸受領域の直径寸法が大き
いから、ラジアル動圧軸受領域の周速度が速くなる。そ
の結果、本発明の気体動圧軸受は、低速回転において
も、充分な動圧を発生し、安定に作動する。
【0009】前記リングは、さらに、その軸線と直交す
る第1の平坦面領域を前記軸線方向における一方側に有
し、前記ハウジングは、さらに、前記第1の平坦面領域
と対向する第2の平坦面領域を有する板状部を備え、前
記第1又は第2の平坦面領域はこれら第1及び第2の平
坦面領域の間をスラスト動圧軸受領域として作用させる
複数のスラスト動圧溝を有することができる。このよう
な気体動圧軸受は、ラジアル軸受としての機能のみなら
ず、スラスト軸受としての機能をも有する。
【0010】前記リングは、さらに、その軸線と直交す
る第3の平坦面領域を前記軸線方向における他方側に有
し、前記ハウジングは、さらに、前記第3の平坦面領域
と対向する第4の平坦面領域を有する第2の板状部を備
え、前記第3又は第4の平坦面領域はこれら第3及び第
4の平坦面領域の間をスラスト動圧軸受領域として作用
させる複数のスラスト動圧溝を有することができる。こ
のようにすれば、リングの両側にスラスト動圧軸受領域
が形成される。
【0011】前記板状部は前記筒状部の一端に続く内向
きフランジの形とすることができる。この場合、スラス
ト動圧溝は、気体がスラスト動圧溝内を半径方向内方か
ら半径方向外方へ移動する形状を有していてもよいし、
気体がスラスト動圧溝内を半径方向外方から半径方向内
方へ移動する形状を有していてもよい。
【0012】スラスト動圧溝が後者の場合、前記ハウジ
ングはこれの外から伸びて前記筒状部と前記板状部との
境界部近傍に開放する1以上の気体通路を有することが
できる。このようにすれば、充分な動圧を得ることがで
きるにもかかわらず、筒状部と板状部との境界付近にお
ける気体の圧力低下を防止することができる。
【0013】本発明のモータは、請求項1から5のいず
れか1項に記載の気体動圧軸受と、該気体動圧軸受が収
容されたケーシングと、前記気体動圧軸受を同軸的に貫
通するシャフトと、前記気体動圧軸受に対しその軸線方
向における一方側に配置されて前記シャフトに同軸的に
装着された電磁石と、前記ケーシング内にあって前記電
磁石の周りに配置された永久磁石とを含む。前記気体動
圧軸受の前記リングは前記シャフトに装着されており、
前記気体動圧軸受の前記ハウジングは前記ケーシングに
組み付けられている。
【0014】そのようなモータは、リングの外周面領域
とハウジングの内周面領域との間がラジアル動圧軸受領
域として作用するから、低速回転においても、充分な動
圧が発生し、安定に作動する。
【0015】さらに、前記電磁石に対し前記気体動圧軸
受と反対の側に配置された請求項1から5のいずれか1
項に記載の第2の気体動圧軸受を含み、前記第2の気体
動圧軸受の前記リングは前記シャフトに装着されてお
り、前記第2の気体動圧軸受の前記ハウジングは前記ケ
ーシングに組み付けられていてもよい。このようにすれ
ば、軸線方向における電磁石の両側に気体動圧軸受が配
置されるから、モータの回転が安定する。
【0016】気体動圧軸受のシャフトと、モータのシャ
フトとを共通のシャフトとすることができる。また、気
体動圧軸受のハウジングの一部(例えば、筒状部)の機
能をケーシングに持たせてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、気体動圧軸受
10は、気体として空気を用いる。気体動圧軸受10の
回転軸線を符号12で示す。
【0018】気体動圧軸受10は、スリーブすなわちハ
ウジング14と、回転軸線12の周りに回転可能にハウ
ジング14内に配置された厚い円板状のリング16と、
ハウジング14及びリング16を同軸的に貫通するシャ
フト18と、シャフト18の一端部に配置された磁性流
体シール20とを含む。この気体動圧軸受10におい
て、ハウジング14及びリング16のいずれか一方が回
転機器のロータ側に組み付けられ、他方が回転機器のス
テータ側に組み付けられる。
【0019】ハウジング14は、筒状部22の一端及び
他端にそれぞれ板状部24及び26を形成している。板
状部24及び26は、筒状部22の対応する端から内方
へ一体的に伸びる内向きフランジの形状を有する。これ
により、リング16を配置する空間が形成されている。
【0020】筒状部22と板状部24及び26との境界
部近傍には、ハウジング14の内外を連通させる複数の
気体通路28が形成されている。図示の例では、気体通
路28は、筒状部22の内部及び外部に開放している。
しかし、気体通路28を板状部24及び26に設けても
よい。
【0021】リング16は、外周面領域と、この外周面
領域の一端及び他端に続く2つの平坦面領域とを有する
円筒軸の形を有しており、またシャフト18に相対的回
転不能に装着されている。
【0022】シャフト18は、ハウジング14の内部空
間及びリング16の中心部を貫通しており、また一端部
において磁性流体シール20によりハウジング14の板
状部24に相対的回転可能に接続されている。後に説明
するように、シャフト18は、モータのような回転機器
のシャフトと共通のシャフトとすることができる。
【0023】ハウジング14の内部空間の寸法とリング
16の外形寸法とは、筒状部22の内周面領域とリング
16の外周面領域との間をスラスト動圧軸受領域30と
して利用することができ、板状部24及び26の環状の
平坦面領域とリング16の環状の平坦面領域との間をラ
ジアル動圧軸受領域32及び34として利用することが
できる値(大きさ)とされている。それゆえに、ハウジ
ング14とリング16との間にわずかな間隙が形成され
ている。
【0024】図示の実施例では、複数のラジアル動圧溝
36がリング16の外周面領域に形成されており、また
リング状をした複数のスラスト動圧溝38及び40がそ
れぞれリング16の一方及び他方の平坦面領域に形成さ
れている。しかし、これとは逆に、複数のラジアル動圧
溝を筒状部22の内周面領域に形成してもよいし、複数
のスラスト動圧溝を板状部24及び26の平坦面領域の
それぞれに形成してもよい。
【0025】ラジアル動圧溝36は、その一例を図2に
示すように、ハウジング14又はリング16の回転にと
もなって、空気を回転軸線12の方向におけるリング1
6の端部側から中央側へ案内する形状を有するへリング
ボーン動圧溝である。これに対し、スラスト動圧溝38
及び40は、その一例を図3に示すように、ハウジング
14又はリング16の回転にともなって、空気をリング
16の半径方向外方から内方へ案内する形状を有するス
パイラル動圧溝である。
【0026】ハウジング14及びリング16のいずれか
一方が所定の方向へ回転されると、筒状部22と板状部
24との境界部近傍の空気、及び筒状部22と板状部2
6との境界部近傍の空気は、ラジアル動圧溝36内を軸
線12の方向における端部側から中央部側に向けて移動
されると共に、スラスト動圧溝38及び40内をリング
16の半径方向外方から内方へ移動される。これによ
り、ラジアル動圧軸受領域30に所定のラジアル動圧が
発生すると共に、スラスト動圧軸受領域32及び34に
所定のスラスト動圧が発生し、その結果気体動圧軸受1
0は安定に作動する。
【0027】筒状部22と板状部24及び26との境界
部近傍の空気圧は、空気がスラスト動圧溝38及び40
内を半径方向中心側へ強制的に移動されることにより、
低下する。しかし、その圧力低下分に対応する量の空気
は気体通路28からハウジング14内に吸引される。
【0028】気体動圧軸受10は、リング16をシャフ
ト18の取り付け、ラジアル動圧軸受領域30をハウジ
ング14の内周面領域とリング16の外周面領域とによ
り形成しているから、ラジアル動圧軸受領域をリング1
6の内周面領域とシャフト18の外周面領域とにより形
成する場合に比べ、ラジアル動圧軸受領域30の直径寸
法が大きくなり、ラジアル動圧軸受領域30の周速度が
速くなる。その結果、低速回転機器に用いても又はシャ
フト18が細くても、気体動圧軸受10は充分なラジア
ル動圧が発生し、安定に作動する。
【0029】また、気体動圧軸受10は、板状部24及
び26とリング16の両平坦面領域との間にそれぞれス
ラスト動圧軸受領域32及び34を設けたから、ラジア
ル軸受としての機能のみならず、スラスト軸受としての
機能をも有すると共に、安定して作動する。
【0030】さらに、気体動圧軸受10は、スラスト動
圧溝38及び40が気体をリング16の半径方向外方か
ら半径方向内方へ移動させる形状を有する形状、換言す
ればスラスト動圧を効果的に発生する形状を有している
にもかかわらず、筒状部22と板状部24及び26との
境界付近における気体の圧力低下が気体通路18により
防止され、その結果より低速の回転機器に用いても安定
に作動する。
【0031】上記実施例において、ハウジング14は、
筒状部22及び板状部24,26を別々に製作し、それ
らの部材をハウジングに組み立ててもよいし、筒状部材
22と板状部材24(又は、26)とを一体に製作し、
筒状部材26(又は、24)を別途製作し、それら両部
材をハウジングに組み立ててもよい。
【0032】図4を参照するに、気体動圧軸受10とこ
れを用いるモータ50とは、シャフト52を共通のシャ
フトとして用いていると共に、回転軸線12を共通にし
ている。このモータ50は、ハード・ディスク駆動用の
スピンドルモータとして組み立てられており、したがっ
てシャフト52を固定側とし、シャフト52が上下方向
へ伸びる状態で利用される。
【0033】モータ50は、気体動圧軸受及び共通のシ
ャフト52のほかに、気体動圧軸受10を収容するロー
タすなわちケーシング54と、気体動圧軸受10に対し
軸線12の方向における一方側に配置されてシャフト5
2に同軸的に装着された電機子すなわち電磁石56と、
ケーシング54内にあって電磁石56の周りに配置され
たリング状の永久磁石58とを含む。
【0034】シャフト52は、ケーシング54、気体動
圧軸受10及び電磁石56を同軸的に貫通しており、ま
た磁性流体シール20により一端部においてケーシング
に回転可能に組み合わされている。シャフト52は、ま
た、その下端部においてベース60に結合されて、ベー
ス60に直立の状態に支持されている。
【0035】ケーシング54は、筒状の主体部64と、
主体部64の上端に続く底部66と、主体部64の下端
に続くフランジ部68とにより、シルクハットの形状を
有しており、また、気体動圧軸受10を主体部64内の
上部(奥部)に収容し、電磁石56を主体部64内の下
部に収容している。
【0036】電磁石56は、軸線12の周りに角度的間
隔をおいた複数の磁極部を有する鉄心70と、各磁極部
に巻かれたコイル72とにより、ステータ電機子として
構成されており、また鉄心70においてシャフト52に
相対的回転不能に取り付けられている。
【0037】永久磁石58は、フェライトのような永久
磁石材料により短い筒の形に形成されており、またケー
シング54の内面に相対的回転不能に同軸的に取り付け
られている。永久磁石58は、軸線12の周りに角度的
間隔をおいた複数の磁極面部を内周面に有する。周方向
に隣り合う磁極面部は、異なる極性(N又はS)とされ
ている。
【0038】気体動圧軸受10は、ハウジング14の筒
状部22をケーシング54の内面に回転不能に取り付け
られ、リング16をシャフト52に回転不能に取り付け
られている。ケーシング54は、気体動圧軸受10の気
体通路28をハウジング14の外部に連通させる複数の
気体通路74を有する。気体通路74は、図示の例で
は、電磁石56の配置空間に開放している。
【0039】モータ50をハード・ディスク用駆動源と
して用いる場合、複数のハード・ディスクがそれらの中
心穴をケーシング54の筒状部64に嵌合させた状態
に、フランジ部68に載置される。この状態において、
電磁石56に通電されると、永久磁石58が回転され、
それによりハウジング14及びケーシング54が回転さ
れる。
【0040】モータ50は、リング16の外周面領域と
ハウジング14の内周面領域との間がラジアル動圧軸受
領域30として作用するから、1万rpm以下の低速回
転であっても、充分なラジアル動圧が発生し、安定に作
動する。また、2つのトラスト動圧軸受領域32,34
を有するから、より安定に作動する。
【0041】図5を参照するに、モータ80は、電磁石
56の上側と下側のそれぞれに気体動圧軸受10を配置
して、回転源のロータ部分をその両側で支持している。
このため、モータ80の回転は、図4に示すモータ50
に比べ、安定である。モータ80では、円板状の蓋82
をケーシング54の下端部に配置している。類似の蓋を
図4に示すモータ50のケーシング54に配置してもよ
い。
【0042】モータ50及び80を3.5インチ・サイ
ズのハード・ディスクを1万rpm以下、特に4000
rpm程度の低速度で回転させる小さいスピンドルモー
タとして用いた結果、モータ50及び80は、いずれ
も、従来のオイル動圧軸受のようなオイル漏れを生じる
ことなく、ハード・ディスクを定消費電力で安定に回転
させることができ、また振動ノイズが従来のオイル動圧
軸受より小さくなった。その結果、ハード・ディスクへ
の記録密度をこれまでより高めることが可能になった。
【0043】本発明の気体動圧軸受は、モータのみなら
ず、他の回転機器にも用いることができるし、ハウジン
グ14とケーシング54とを別部材とする回転機器のみ
ならず、ハウジング14の一部(例えば、筒状部22)
の機能をケーシング54(例えば、筒状部64)に持た
せた回転機器にも用いることができる。
【0044】本発明は、シャフト18,52及びリング
16及び電磁石56を固定側とする回転機器のみなら
ず、それらを回転側とする回転機器にも適用することが
できる。本発明は、また、回転軸線が上下方向へ伸びる
回転機器のみならず、回転軸線が他の方向(例えば、水
平方向又は斜めに傾斜した方向)へ伸びる回転機器にも
適用することができる。
【0045】本発明は、上記実施例に限定されない。例
えば、複数のラジアル動圧軸受領域を設けてもよいし、
一方のスラスト軸受領域又は両スラスト軸受領域を設け
なくてもよい。また、スラスト動圧軸受領域を備えない
場合、リングは鉄道用車両の車輪のような形状を有して
いてもよい。さらに、ラジアル動圧溝は、空気をリング
の中心側から外方へ案内する形状であってもよい。それ
ゆえに、本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変
更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気体動圧軸受の一実施例を示す断
面図
【図2】ラジアル動圧溝の一例を示す展開図
【図3】スラスト動圧溝の一例を示す平面図
【図4】図1に示す気体動圧溝を用いたモータの一実施
例を示す断面図
【図5】図1に示す気体動圧溝を2つ用いたモータの一
実施例を示す断面図
【符号の説明】
10 気体動圧軸受 12 回転軸線 14 ハウジング 16 リング 18,52 シャフト 22 筒状部 24,26 板状部 28,74 気体通路 30 ラジアル動圧軸受領域 32,34 スラスト動圧軸受領域 36 ラジアル動圧溝 38,40 スラスト動圧溝 50,80 モータ 54 ケーシング 56 電磁石(電機子) 58 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/28 H02K 21/28 (72)発明者 太田 敦司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 似鳥 幸司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA02 BA04 CA02 KA02 KA04 LA05 MA02 MA21 5D109 BB05 BB18 BB21 BB22 5H607 AA04 BB01 BB14 BB17 BB25 BB26 CC01 DD01 DD02 DD03 DD05 DD16 FF01 GG01 GG02 GG12 GG14 5H621 AA04 GA11 HH01 JK17 JK19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外周面領域を有するリングと、
    前記外周面領域と対向する内周面領域を有する筒状部を
    備えるハウジングとを含み、前記外周面領域又は前記内
    周面領域はこれら両面領域の間をラジアル動圧軸受領域
    として作用させる複数のラジアル動圧溝を有する、気体
    動圧軸受。
  2. 【請求項2】 前記リングは、さらに、その軸線と直交
    しかつ該軸線の周りを伸びる第1の平坦面領域を前記軸
    線方向における一方側に有し、前記ハウジングは、さら
    に、前記第1の平坦面領域と対向する第2の平坦面領域
    を有する板状部を備え、前記第1又は第2の平坦面領域
    はこれら第1及び第2の平坦面領域の間をスラスト動圧
    軸受領域として作用させる複数のスラスト動圧溝を有す
    る、請求項1に記載の気体動圧軸受。
  3. 【請求項3】 前記板状部は前記筒状部の一端に続く内
    向きフランジの形を有しており、前記ハウジングはこれ
    の外から伸びて前記筒状部と前記板状部との境界部近傍
    に開放する1以上の気体通路を有する、請求項2に記載
    の気体動圧軸受。
  4. 【請求項4】 前記リングは、さらに、その軸線と直交
    する第3の平坦面領域を前記軸線方向における他方側に
    有し、前記ハウジングは、さらに、前記第3の平坦面領
    域と対向する第4の平坦面領域を有する第2の板状部を
    備え、前記第3又は第4の平坦面領域はこれら第3及び
    第4の平坦面領域の間をスラスト動圧軸受領域として作
    用させる複数のスラスト動圧溝を有する、請求項2又は
    3に記載の気体動圧軸受。
  5. 【請求項5】 前記第2の板状部は前記筒状部の他端に
    続く内向きフランジの形を有しており、前記ハウジング
    はこれの外から伸びて前記筒状部と前記第2の板状部と
    の境界部近傍に開放する1以上の第2の気体通路を有す
    る、請求項4に記載の気体動圧軸受。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    気体動圧軸受と、該気体動圧軸受が収容されたケーシン
    グと、前記気体動圧軸受を同軸的に貫通するシャフト
    と、前記気体動圧軸受に対しその軸線方向における一方
    側に配置されて前記シャフトに同軸的に装着された電磁
    石と、前記ケーシング内にあって前記電磁石の周りに配
    置された永久磁石とを含み、前記気体動圧軸受の前記リ
    ングは前記シャフトに装着されており、前記気体動圧軸
    受の前記ハウジングは前記ケーシングに組み付けられて
    いる、モータ。
  7. 【請求項7】 さらに、前記電磁石に対し前記気体動圧
    軸受と反対の側に配置された請求項1から5のいずれか
    1項に記載の第2の気体動圧軸受を含み、前記第2の気
    体動圧軸受の前記リングは前記シャフトに装着されてお
    り、前記第2の気体動圧軸受の前記ハウジングは前記ケ
    ーシングに組み付けられている、請求項6に記載のモー
    タ。
  8. 【請求項8】 気体動圧軸受のシャフトと、モータのシ
    ャフトとは共通である、請求項6又は7に記載のモー
    タ。
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