JP2000282208A - 半導体薄膜、半導体の成膜方法、及び半導体の成膜装置 - Google Patents

半導体薄膜、半導体の成膜方法、及び半導体の成膜装置

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JP2000282208A
JP2000282208A JP11089176A JP8917699A JP2000282208A JP 2000282208 A JP2000282208 A JP 2000282208A JP 11089176 A JP11089176 A JP 11089176A JP 8917699 A JP8917699 A JP 8917699A JP 2000282208 A JP2000282208 A JP 2000282208A
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JP
Japan
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film
carbon
electrode
plasma
substrate
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Application number
JP11089176A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Inagaki
浩貴 稲垣
Atsushi Kamata
敦之 鎌田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溶射法による高純度半導体の成膜方法と、こ
のような半導体薄膜を歩留まり良く製造できる成膜装置
を提供する。 【解決手段】 炭素を主成分とする電極11、12、或
いは金属を基体として、該金属表面に炭素を主成分とす
る物質を被覆した電極11、12を用いて、プラズマを
発生させることを特徴とするシリコンを主成分とする半
導体の成膜装置。炭素を主成分とする物質は、非晶質の
炭素であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、特にシリ
コンを主成分とする半導体薄膜の成膜方法、及び成膜装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光発電システムを、設置面積が制限
される個人住宅用として広く普及させるためには、低コ
スト化と高効率化が重要な課題となる。近年、これらを
解決し得る手段として、薄膜多結晶シリコン太陽電池が
有望と考えられているが、最も重要とされる高品質な薄
膜多結晶シリコンの高速・低コスト成膜技術に関して
は、今のことろ完成された技術はない。
【0003】この薄膜多結晶太陽電池で高い発電効率を
実現するためには、数10μm厚さのシリコン膜が必要
となる。通常、高い品質が必要とされる半導体の成膜に
はCVD法が適用されるが、成膜速度が著しく遅いこと
から、コスト面を重視した場合、10μmを越える太陽
電池用シリコンの成膜にCVD法は不適当である。
【0004】一方、高速成膜が可能な製膜法の一つに溶
射法がある。この溶射法は、溶滴を直接基板に飛着させ
るため、CVD法の数100倍の成膜速度が達成され
る。しかし、高密度な膜が得られない上に、不純物が混
入し易い問題を有しており、とりわけ、電極材として利
用されるWとCuに関しては、原理上、その混入を回避
することは難しい。したがって、著しい効率低下を招く
遷移金属の混入を嫌う太陽電池等のシリコンの成膜に
は、溶射法は不適当と考えられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題に対処するためになされたもので、溶射法による高純
度半導体の成膜方法と、このような半導体薄膜を歩留ま
り良く製造できる成膜装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、炭素を主成分とする電極、或いは金属
を基体として、該金属表面に炭素を主成分とする物質を
被覆した電極を用いて、プラズマを発生させることを特
徴とする溶射装置を利用する。
【0007】図1は本発明の半導体成膜装置の一例であ
る。この装置は図1に示すように数千から数万℃の高温
プラズマを発生させる高温熱源部1と、この高温熱源部
1に隣接する成膜部2と、高温熱源部1に原料を供給す
る原料供給部3とでその主要部が構成される。成膜部2
には原料を堆積させる基板4が基板支持部5上に設置さ
れる。この基板支持部5には、基板4の温度を制御する
補助加熱手段としてカーボンストリップヒーター等の基
板加熱部6を設けてもよい。
【0008】上記高温熱源部1に原料となる粉末状、塊
状、或いはガス状のシリコンが原料供給部3から導入さ
れ、溶融物或いは分解物が基板4上に堆積され、基板加
熱部6によって冷却速度を適宜制御して半導体膜を形成
する。
【0009】なお、成膜部2には排気系7が接続されて
おり、成膜時の原料中に含有される揮発成分や基板4に
飛着することなく凝固したシリコン等が排出される。ま
た、この排気系7と雰囲気ガス制御系8によって成膜部
2の雰囲気を制御することができる。
【0010】高温熱源部1における高温プラズマを発生
させる手段としては、アークプラズマを用いる直流タイ
プ、或いはこれに誘導プラズマを用いる高周波タイプを
併用させたハイブリッドタイプがある。
【0011】図2は上記直流タイプを、図3は上記ハイ
ブリッドタイプのプラズマ発生部を示したものである。
図2において、11はアノード部、12はカソード部で
ある。本発明の成膜装置では、これらの少なくとも一方
が炭素を主成分とする物質で構成されており、その結
果、従来装置で問題となっていた電極材であるW或いは
Cuの混入を抑制することが可能となる。耐食・耐酸化
性、或いは耐摩耗性等の耐久性、及び強度面を考慮する
と、高密度な非晶質炭素を用いることが望ましい。ま
た、本発明の効果は、図4に示すように従来のCu製ア
ノードとW製カソードの表面を炭素を主成分とする物質
で被覆しても同様な効果を得ることができるし、例え
ば、グラファイトを基体として表面を非晶質の炭素で覆
ってもよい。
【0012】このような電極間で放電させると同時にア
ルゴンガス、水素ガス、或いはヘリウムガス等のガスを
分解させて、高温プラズマを発生させる。そして、この
プラズマ中にシリコン原料を連続的に導入し、このシリ
コン原料を高温のアルゴンガスプラズマ、水素プラズマ
等によって溶解或いは分解させるとともに、その状態を
まま基板13に堆積させ、シリコン膜14を形成する。
15はガス流入手段、16はアーク、17は原料供給手
段、18はシリコン原料粉末である。図3に示したハイ
ブリッドタイプでは、上述した直流タイプの下流に高周
波コイル31を有する管状部位32が設置される。この
高周波コイルによって発生した誘導プラズマ34中を原
料となるシリコン35が通過し、その溶融或いは分解物
が基板上に堆積し、シリコン膜が形成される。なお、3
3は高周波発生装置、36は原料供給手段である。
【0013】供給する原料の形状或いは性状等は特に限
定されるものではないが、粉末状のシリコンを利用する
のが最も簡便な方法であり、均一な厚さの被膜を得るた
めには平均粒径が1〜200μmであること、更には粒
径が均一であることが好ましく、粉末形状が球体である
と粉末供給量を一定量に制御することが可能となり、広
範囲で均一厚さの被膜が得られると共に、装置からの不
純物の混入を抑制することができる。
【0014】得られるシリコン膜の結晶粒径、欠陥密
度、膜厚の均一性、及び膜表面の平滑度は、基板の温度
に大きく影響される。基板温度が高いほど結晶粒径の拡
大、欠陥密度の低減、膜厚の均一化、及び膜表面の平滑
性の向上が図れるため、基板支持部5には基板加熱部6
を設置することが好ましく、品質の良好な被膜を得るた
めには、基板温度をシリコンの融点直下或いは直上に設
定することが望ましい。また、溶融状態から固化させる
冷却速度も膜質、特に欠陥密度に大きな影響を与えるた
め、基板加熱部6を利用して冷却速度を制御し、膜温度
が800℃以下になるまで徐冷すると欠陥密度の低減が図
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、例示的ではあるが限定的で
はない本発明の実施例を示して本発の実施の形態をより
深く理解する事ができるであろう。
【0016】(実施例1)本発明のプラズマ溶射装置を
用い、表1に示す成膜条件によって、厚さ50μmのシ
リコン膜を成膜した。なお、電極にはアノード、カソー
ド共に非晶質の炭素を用いた。原料に用いたシリコン粉
末と成膜後のシリコン膜の不純物濃度を測定した結果を
表2に示す。この結果から、本発明の溶射装置を用いる
と金属不純物の混入を大幅に抑制できることが分かる。
【表1】
【表2】 表3に示す5種類の電極を適用した溶射装置を用い、そ
の各々に対して、表1の成膜条件で50μm厚さのシリ
コン膜を成膜した。成膜したシリコン膜の不純物濃度を
測定した結果を表4に示す。この結果、従来の電極材で
あるWとCuを用いた溶射()では、約10[ppm
w]の電極成分が混入したが、電極に炭素を用いた溶射
(〜)では、金属不純物は殆ど混入しなかった。ま
た、同じ炭素でも非晶質炭素を用いるとグラファイトを
用いた場合よりも大幅に炭素の混入が抑制された。さら
に、グラファイトよりも非晶質炭素の方が、耐摩耗性・
耐酸化性に優れ、長時間の使用に対して安定であった。
この5種類のシリコン膜を集光加熱型ランプで溶融・再
結晶化して太陽電池を作製し、光電変換効率を測定し
た。その結果、〜では12%を越える効率が得られ
たが、の効率は8%以下であった。
【表3】
【表4】
【0017】
【発明の効果】このように、本発明の成膜装置を用いれ
ば、シリコンを半導体としたデバイスを成形する際、電
極からの不純物の混入を抑えることが可能となり、効率
の高い太陽電池素子を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶射装置の一例を示す図である。
【図2】直流タイプ溶射装置の電極部の模式図である。
【図3】直流−高周波ハイブリッドタイプの溶射装置の
電極部の模式図である。
【図4】炭素被覆電極を用いた直流タイプ溶射装置の電
極部の模式図である。
【符号の説明】
1 高温熱源部 2 成膜部 3 原料供給部 4 基板 5 基板支持部 6 基板加熱部 7 排気系 8 雰囲気ガス制御系 11 アノード 12 カソード 13 基板 14 シリコン膜 15 ガス流入手段 16 アーク 17 原料供給手段 18 シリコン原料粉末 21 Cu製アノード 22 W製カソード 23 炭素 31 高周波コイル 32 管状部位 33 高周波発生装置 34 誘導プラズマ 35 シリコン原料粉末 36 原料供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/04 H01L 31/04 X Fターム(参考) 4K031 AA08 AB07 BA07 CB18 CB52 DA04 EA12 FA01 5F051 AA03 AA04 AA05 BA17 CB27 CB29 FA01 5F053 AA50 BB60 DD01 FF01 GG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素を主成分とする電極、或いは金属を基
    体として、該金属表面に炭素を主成分とする物質を被覆
    した電極を有する溶射装置によって成膜された半導体薄
    膜。
  2. 【請求項2】炭素を主成分とする電極、或いは金属を基
    体として、該金属表面に炭素を主成分とする物質を被覆
    した電極を用いて、プラズマを発生させ、該プラズマ中
    に原料を投入し、溶融または分解した物質を、基板上に
    堆積させることを特徴とする半導体の成膜方法。
  3. 【請求項3】炭素を主成分とする電極、或いは金属を基
    体として、該金属表面に炭素を主成分とする物質を被覆
    した電極を用いて、プラズマを発生させることを特徴と
    する半導体の成膜装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の炭素を主成分とする物質
    が、非晶質の炭素であることを特徴とする半導体の成膜
    装置。
JP11089176A 1999-03-30 1999-03-30 半導体薄膜、半導体の成膜方法、及び半導体の成膜装置 Pending JP2000282208A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520644A (ja) * 2007-03-08 2010-06-10 インテグレイティッド フォトボルテックス インク 半導体グレードシリコンのプラズマ溶射
CN110911322A (zh) * 2019-12-12 2020-03-24 白辉 一种应用于物联网半导体设备成膜辅助装置及其使用方法

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