JP2000279141A - モロヘイヤ茶及びモロヘイヤを含む食品組成物 - Google Patents
モロヘイヤ茶及びモロヘイヤを含む食品組成物Info
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- JP2000279141A JP2000279141A JP11087884A JP8788499A JP2000279141A JP 2000279141 A JP2000279141 A JP 2000279141A JP 11087884 A JP11087884 A JP 11087884A JP 8788499 A JP8788499 A JP 8788499A JP 2000279141 A JP2000279141 A JP 2000279141A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 栄養価に富んだモロヘイヤを有効に利用
し、有用な生理機能・作用を有する食品組成物を提供す
ること。 【解決手段】 実質的にモロヘイヤの茎から成る茶、及
びモロヘイヤを含む各種食品組成物。
し、有用な生理機能・作用を有する食品組成物を提供す
ること。 【解決手段】 実質的にモロヘイヤの茎から成る茶、及
びモロヘイヤを含む各種食品組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質的にモロヘイ
ヤの茎から成る茶、及びモロヘイヤを含む各種食品組成
物に関する。
ヤの茎から成る茶、及びモロヘイヤを含む各種食品組成
物に関する。
【０００２】
【従来の技術】モロヘイヤには、カルシウム、カリウム
及び鉄等の無機栄養分が他の野菜等に比べて非常に多く
含まれている。例えば、カリウムはにんじんの約１０倍
含まれている。カルシウムは骨を丈夫にし、骨粗しょう
症の予防・治療に有効であり、又、ストレスの解消にも
役立つとされている。一方、カリウムはナトリウムと拮
抗して血圧の改善に効果がある。モロヘイヤには更に、
各種ビタミンが他の野菜と比べても豊富に含まれてい
る。例えば、ビタミンＢ１はほうれん草の５．５倍、ビ
タミンＡは明日葉の２．９倍、ビタミンＢ２はにんじん
の９倍も含まれている。ビタミンＢ２は幼児の成長に欠
くことの出来ない栄養素であり、その主な生理的作用は
生体反応における酸化還元の補酵素作用であり、ビタミ
ンＢ２の欠乏症としては、眼の角膜周縁における血管新
生、口唇周辺の発赤、舌の紫紅色変化、口内炎、脂漏性
皮膚炎、脱毛等を挙げることができる。更に、モロヘイ
ヤにはビタミンＰ類のクエルセチンが含まれており、こ
の物質には毛細血管透過性や血管脆弱性を防止する効果
があり、脳溢血及び出血の防止に役立つ。クエルセチン
は更に、アドレナリンの働きを抑制することによって、
高血圧症の改善にも寄与することが知られている。又、
モロヘイヤには不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成
分が含まれていて、これらの高粘度成分には血中のコレ
ステロール、中性脂肪を除去して高脂血症を改善し、皮
膚の毛細血管の血行を改善し素肌美の生成を助ける効果
もある。
及び鉄等の無機栄養分が他の野菜等に比べて非常に多く
含まれている。例えば、カリウムはにんじんの約１０倍
含まれている。カルシウムは骨を丈夫にし、骨粗しょう
症の予防・治療に有効であり、又、ストレスの解消にも
役立つとされている。一方、カリウムはナトリウムと拮
抗して血圧の改善に効果がある。モロヘイヤには更に、
各種ビタミンが他の野菜と比べても豊富に含まれてい
る。例えば、ビタミンＢ１はほうれん草の５．５倍、ビ
タミンＡは明日葉の２．９倍、ビタミンＢ２はにんじん
の９倍も含まれている。ビタミンＢ２は幼児の成長に欠
くことの出来ない栄養素であり、その主な生理的作用は
生体反応における酸化還元の補酵素作用であり、ビタミ
ンＢ２の欠乏症としては、眼の角膜周縁における血管新
生、口唇周辺の発赤、舌の紫紅色変化、口内炎、脂漏性
皮膚炎、脱毛等を挙げることができる。更に、モロヘイ
ヤにはビタミンＰ類のクエルセチンが含まれており、こ
の物質には毛細血管透過性や血管脆弱性を防止する効果
があり、脳溢血及び出血の防止に役立つ。クエルセチン
は更に、アドレナリンの働きを抑制することによって、
高血圧症の改善にも寄与することが知られている。又、
モロヘイヤには不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成
分が含まれていて、これらの高粘度成分には血中のコレ
ステロール、中性脂肪を除去して高脂血症を改善し、皮
膚の毛細血管の血行を改善し素肌美の生成を助ける効果
もある。
【０００３】納豆は蒸し大豆の６倍ものビタミンＢ２を
含んでおり、その製造に用いられる納豆菌が分泌するナ
ットウキナーゼには血栓溶解作用のあることが知られて
いる。山芋（「やまのいも」又は「ながいも」）には、
アミラーゼ、オキシダーゼ及びフェノールオキシダーゼ
等の酵素類が豊富に含まれている。更に、山芋には、デ
オスコラン、グルクロン酸及びガラクロン酸等の粘液多
糖類が含まれており、これらの多糖類には、血中のコレ
ステロール及び中性脂肪等の有害成分を吸着・除去した
り、血糖値を降下させる効果のあることが報告されてい
る。
含んでおり、その製造に用いられる納豆菌が分泌するナ
ットウキナーゼには血栓溶解作用のあることが知られて
いる。山芋（「やまのいも」又は「ながいも」）には、
アミラーゼ、オキシダーゼ及びフェノールオキシダーゼ
等の酵素類が豊富に含まれている。更に、山芋には、デ
オスコラン、グルクロン酸及びガラクロン酸等の粘液多
糖類が含まれており、これらの多糖類には、血中のコレ
ステロール及び中性脂肪等の有害成分を吸着・除去した
り、血糖値を降下させる効果のあることが報告されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】これまでにも、モロヘ
イヤの葉の乾燥粉末を使用した各種健康食品が提供され
ている。しかしながら、モロヘイヤの葉には既に記載し
たような不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成分が含
まれており、たとえ葉を一旦乾燥させても、これを例え
ば、お茶として使用すべく熱水に晒すと、強いヌメリが
生じてしまう為に実用的ではなかった。
イヤの葉の乾燥粉末を使用した各種健康食品が提供され
ている。しかしながら、モロヘイヤの葉には既に記載し
たような不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成分が含
まれており、たとえ葉を一旦乾燥させても、これを例え
ば、お茶として使用すべく熱水に晒すと、強いヌメリが
生じてしまう為に実用的ではなかった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、栄養
価に富んだモロヘイヤを有効に利用すべく、モロヘイヤ
の茎には上記のカルシウム、カリウム及び鉄等の各種無
機栄養分及びビタミン等の栄養素が含まれている一方
で、不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成分は殆ど含
まれていないことに着目して本発明を完成した。即ち、
本発明は、実質的にモロヘイヤの茎から成る茶に係る。
本発明の茶の製造法としては、例えば、モロヘイヤの茎
を適宜乾燥させ、適当な大きさに細断・粉砕した後、例
えば、１００℃〜３００℃の温度範囲で、例えば、十数
分〜数十分間かけて焙煎することによって調製すること
ができる。又は、緑茶等を製造する通常の方法に従っ
て、モロヘイヤの茎を蒸気で蒸すことによって調製する
ことも可能である。これらの方法によって、得られた茶
に好ましい香・風味が付与される。又、モロヘイヤの茎
には高粘度成分が余り含まれていないので、適当な大き
さに細断・粉砕された生のままの状態、又はこれを単に
乾燥させた状態で、本発明の茶として使用することも可
能である。尚、本発明の「実質的にモロヘイヤの茎から
成る茶」とは、それを調製する際に葉等の茎以外の部分
を取り除く操作を行うが、最終的に得られた製品には、
葉等の部分が残部として少量含まれていても良いことを
意味する。尚、本発明の茶は粉末状であるので、この適
当量を、例えば、紙等の包装で包み、所謂、「ティーパ
ック」として使用することが出来る。
価に富んだモロヘイヤを有効に利用すべく、モロヘイヤ
の茎には上記のカルシウム、カリウム及び鉄等の各種無
機栄養分及びビタミン等の栄養素が含まれている一方
で、不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成分は殆ど含
まれていないことに着目して本発明を完成した。即ち、
本発明は、実質的にモロヘイヤの茎から成る茶に係る。
本発明の茶の製造法としては、例えば、モロヘイヤの茎
を適宜乾燥させ、適当な大きさに細断・粉砕した後、例
えば、１００℃〜３００℃の温度範囲で、例えば、十数
分〜数十分間かけて焙煎することによって調製すること
ができる。又は、緑茶等を製造する通常の方法に従っ
て、モロヘイヤの茎を蒸気で蒸すことによって調製する
ことも可能である。これらの方法によって、得られた茶
に好ましい香・風味が付与される。又、モロヘイヤの茎
には高粘度成分が余り含まれていないので、適当な大き
さに細断・粉砕された生のままの状態、又はこれを単に
乾燥させた状態で、本発明の茶として使用することも可
能である。尚、本発明の「実質的にモロヘイヤの茎から
成る茶」とは、それを調製する際に葉等の茎以外の部分
を取り除く操作を行うが、最終的に得られた製品には、
葉等の部分が残部として少量含まれていても良いことを
意味する。尚、本発明の茶は粉末状であるので、この適
当量を、例えば、紙等の包装で包み、所謂、「ティーパ
ック」として使用することが出来る。
【０００６】本発明は更に、上記実質的にモロヘイヤの
茎から成る茶に加えて、納豆、及び山芋を含む食品組成
物に係る。この場合、山芋は生又は乾燥させたもののど
ちらでも良く、適当な大きさに砕かれているのが好まし
い。この組成物には、その他の成分、例えば、モロヘイ
ヤ（例えば、その葉の生又は乾燥させたもの）、こんに
ゃくを含むことが可能である。これら組成物中の各成分
は、いずれも適当な大きさに細断・粉砕された状態で混
合されていることが好ましい。更に、モロヘイヤの抽出
成分（エキス）を一成分として本発明の食品組成物に加
えることも可能である。又、食品分野で公知の任意の成
分を含有することが出来る。
茎から成る茶に加えて、納豆、及び山芋を含む食品組成
物に係る。この場合、山芋は生又は乾燥させたもののど
ちらでも良く、適当な大きさに砕かれているのが好まし
い。この組成物には、その他の成分、例えば、モロヘイ
ヤ（例えば、その葉の生又は乾燥させたもの）、こんに
ゃくを含むことが可能である。これら組成物中の各成分
は、いずれも適当な大きさに細断・粉砕された状態で混
合されていることが好ましい。更に、モロヘイヤの抽出
成分（エキス）を一成分として本発明の食品組成物に加
えることも可能である。又、食品分野で公知の任意の成
分を含有することが出来る。
【０００７】本発明の食品組成物に含まれる成分の種類
及び各成分の含有量は、その目的・用途・形態等に応じ
て当業者が適宜選択することが出来る。例えば、飲料の
形態をとる場合には、甘味料、香料等を添加し、残部は
主に水から成る。他に、例えば、賦形剤又は増粘剤等の
補助剤を添加して、固形のスティック若しくは錠剤、又
はゾル状のペーストにした食品組成物とすることも可能
である。これら各種食品組成物は、それぞれ公知の方法
に従って、混合、混練等の操作によって容易に製造する
ことができる。又、各成分を細断・粉砕する場合の程度
も、最終製品の目的・用途・形態等に応じて当業者が適
宜決めることができる。本発明の食品組成物は、ジュー
スとしてそのまま飲用したり、味噌汁、スープ及び各種
煮物等に適量を添加して使用することが出来る。
及び各成分の含有量は、その目的・用途・形態等に応じ
て当業者が適宜選択することが出来る。例えば、飲料の
形態をとる場合には、甘味料、香料等を添加し、残部は
主に水から成る。他に、例えば、賦形剤又は増粘剤等の
補助剤を添加して、固形のスティック若しくは錠剤、又
はゾル状のペーストにした食品組成物とすることも可能
である。これら各種食品組成物は、それぞれ公知の方法
に従って、混合、混練等の操作によって容易に製造する
ことができる。又、各成分を細断・粉砕する場合の程度
も、最終製品の目的・用途・形態等に応じて当業者が適
宜決めることができる。本発明の食品組成物は、ジュー
スとしてそのまま飲用したり、味噌汁、スープ及び各種
煮物等に適量を添加して使用することが出来る。
【０００８】
【発明の効果】本発明の実質的にモロヘイヤの茎から成
る茶には、不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成分が
葉に比べて殆ど含まれていないので、葉から調製した茶
のように強いヌメリを生じることなく、茶として、それ
に豊富に含まれている栄養成分を簡便且つ有効に活用す
ることが可能である。更に、このモロヘイヤの茎から成
る茶を含む本発明の食品組成物は、既に記載したような
有用な生理機能・作用を有する、健康食品又は特定保健
用食品として使用することができる。
る茶には、不溶性の繊維質（多糖類）等の高粘度成分が
葉に比べて殆ど含まれていないので、葉から調製した茶
のように強いヌメリを生じることなく、茶として、それ
に豊富に含まれている栄養成分を簡便且つ有効に活用す
ることが可能である。更に、このモロヘイヤの茎から成
る茶を含む本発明の食品組成物は、既に記載したような
有用な生理機能・作用を有する、健康食品又は特定保健
用食品として使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 599042407 美野 紀代美 千葉県千葉市中央区南町三丁目18番２号 (72)発明者 赤崎 恵子 茨城県ひたちなか市高場2230番地９号 Ｆターム(参考） 4B017 LC03 LE09 LG06 LP03 LP04 LP18 4B018 LB08 MD53 MD91 MF04 MF06 MF14
Claims (5)
- 【請求項１】 実質的にモロヘイヤの茎から成る茶。
- 【請求項２】 モロヘイヤの茎を乾燥・焙煎して得られ
る、請求項１記載の茶。 - 【請求項３】 モロヘイヤの茎を蒸気で蒸して得られ
る、請求項１記載の茶。 - 【請求項４】 請求項１、２又は３のいずれか一項に記
載された茶、納豆、及び山芋を含む食品組成物。 - 【請求項５】 更に、細断したこんにゃくを含み飲料の
形態である、請求項４に記載の食品組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11087884A JP2000279141A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | モロヘイヤ茶及びモロヘイヤを含む食品組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11087884A JP2000279141A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | モロヘイヤ茶及びモロヘイヤを含む食品組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000279141A true JP2000279141A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13927309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11087884A Pending JP2000279141A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | モロヘイヤ茶及びモロヘイヤを含む食品組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000279141A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007295833A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Tokachiken Shiko Kiko | 長いも凍結乾燥粉末を含む生活習慣病予防食品 |
| JPWO2009107878A1 (ja) * | 2008-02-29 | 2011-07-07 | 株式会社 伊藤園 | アデニンを高濃度に含有する野菜エキス、該野菜エキスを含むアデニン含有容器詰飲料、該野菜エキスを有効成分として含有してなる経口血圧降下剤組成物及びその製造方法 |
| CN103798806A (zh) * | 2014-03-11 | 2014-05-21 | 苏州科大微龙信息技术有限公司 | 一种调理阴虚体质酵素及其制备方法 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP11087884A patent/JP2000279141A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007295833A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Tokachiken Shiko Kiko | 長いも凍結乾燥粉末を含む生活習慣病予防食品 |
| JPWO2009107878A1 (ja) * | 2008-02-29 | 2011-07-07 | 株式会社 伊藤園 | アデニンを高濃度に含有する野菜エキス、該野菜エキスを含むアデニン含有容器詰飲料、該野菜エキスを有効成分として含有してなる経口血圧降下剤組成物及びその製造方法 |
| CN103798806A (zh) * | 2014-03-11 | 2014-05-21 | 苏州科大微龙信息技术有限公司 | 一种调理阴虚体质酵素及其制备方法 |
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