JP2000277325A - 端子構造 - Google Patents

端子構造

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JP2000277325A
JP2000277325A JP11083185A JP8318599A JP2000277325A JP 2000277325 A JP2000277325 A JP 2000277325A JP 11083185 A JP11083185 A JP 11083185A JP 8318599 A JP8318599 A JP 8318599A JP 2000277325 A JP2000277325 A JP 2000277325A
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JP
Japan
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winding
main body
terminal
wire
wound
Prior art date
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Application number
JP11083185A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Hanada
芳徳 花田
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁コイル等における端子と絶縁電線との電
気的接続状態の信頼性を向上させる。 【解決手段】 電磁コイルのボビンに突出する端子2の
本体4に、マグネットワイヤ1を襷掛けの状態で並べて
複数回巻き付ける。本体4には、折曲された折り曲げ部
5が重なる位置に、マグネットワイヤ1の巻付領域の両
側に位置して第1及び第2の突起11,12を設け、双
方の高さをマグネットワイヤ1の径より大きく設定して
おく。ヒュージング処理時には、相対向する電極7,8
で本体4と折り曲げ部5を押圧したとき、第1及び第2
の突起11,12を折り曲げ部5に当接させる。電極
7,8間を流れる電流によって発生するジュール熱を第
1及び第2の突起11,12の間に集中させ、複数本に
並んだマグネットワイヤ1を均一に本体4に溶接する。
マグネットワイヤ1と端子2との間に大きな接合面積が
確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁コイル等の絶
縁電線を溶接によって接続する端子に用いて好適な端子
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばステッピングモータにおい
ては、図5に示すように、電磁コイルを構成する絶縁電
線であるマグネットワイヤ1を端子2に事前に接続して
おくことにより、電磁コイルと他の電子機器との接続を
可能としている。マグネットワイヤ1と端子2との接続
は、ヒュージング処理といわれる被覆線溶接法による溶
接により一般に行われている。
【0003】より具体的に説明すると、図6〜図8に示
すように、端子2は、電磁コイルが巻装されているボビ
ン3に圧入された本体4の側縁に折り曲げ片5が一体形
成されるとともに、表面に錫メッキが施された部材であ
って、マグネットワイヤ1の接続前においては、折り曲
げ片5が本体4と重なる方向に断面略V字状に折曲され
た状態となっている。そして、マグネットワイヤ1の接
続に際しては、先ずマグネットワイヤ1を、折り曲げ片
5の折曲部6にマグネットワイヤ1を絡げ、次に本体4
と折り曲げ片5とを固定電極7と可動電極8とで挟み、
加圧しながら通電を行う(図8参照)。このとき、透過
電流Iが内部抵抗が最も大きい前記折曲部6を流れるこ
とにより主として外周部6aに発生するジュール熱にて
マグネットワイヤ1の表面の絶縁被膜(エナメル層
等)、及び折曲部6の表面の錫メッキを溶融し、マグネ
ットワイヤ1と端子2と電気的接続状態を確保するので
ある。なお、双方の接続部分は、後工程で合成樹脂によ
りモールディングされることによって、外部への露出が
防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たマグネットワイヤ1の接続形態においては、端子2と
の接続が局所的なものであり両者の接合面積が小さいこ
とから、接続不良が発生しやすく電気的接続状態の信頼
性が低かった。
【0005】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、端子と絶縁電線との電気的接続状態の
信頼性を向上させることが可能となる端子構造の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、ジュール熱により絶縁電
線を溶接する端子において、前記絶縁電線を並べて巻き
付ける巻付部と、この巻付部に一体形成され、かつ前記
巻付部に重なる方向に折曲された非巻付部とを有すると
ともに、前記巻付部と前記非巻付部とのうちの少なくと
もいずれか一方に、前記絶縁電線が巻き付けられた状態
で前記巻付部と前記非巻付部とを重ね方向に押圧したと
き、いずれか他方に当接する突起が設けられたものとし
た。
【0007】かかる構成において、絶縁電線の溶接時に
は、巻付部に絶縁電線を並べて巻き付けた後、巻付部と
非巻付部とを相対向する一対の電極により挟んで押圧
し、巻付部又は非巻付部に突起を当接させる。しかる
後、一対の電極に電流を流すと、突起が設けられた部位
を中心にジュール熱が発生することにより、巻付部に並
べて巻き付けられている絶縁電線が巻付部に溶接され
る。これにより、絶縁電線と端子との間には大きな接合
面積が確保される。また、溶接時に流す電流の大きさ及
び発生させる熱量は絶縁電線を溶断させない範囲で設定
が自由である。
【0008】また、請求項2の発明にあっては、前記突
起が、前記巻付部における前記絶縁電線の巻付領域を隔
て、前記巻付部と前記非巻付部の双方又はいずれか一方
に、対をなして設けられたものとした。かかる構成にお
いては、絶縁電線の溶接時に発生するジュール熱が、巻
付部における絶縁電線の巻付領域に集中するため、巻付
部に並べて巻き付けた絶縁電線を均一な状態で巻付部に
溶接することができる。
【0009】また、請求項3の発明にあっては、前記端
子が、前記巻付部を有する本体と、この本体の一方の側
縁に一体形成された前記非巻付部とを備え、前記本体の
相対向する前記一方の側縁と他方の側縁とに、前記非巻
付部と対向する領域を隔てて配置された一対の切欠きが
設けられたものとした。かかる構成においては、絶縁電
線を並べた状態で巻き付ける作業が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図1は、従来技術で図5に示し
た電磁コイルの端子2に本発明を採用した場合を示す図
である。以下、図2〜図4を参照しつつ異なる部分を詳
述する。
【0011】すなわち、本実施の形態においても端子2
は、表面に錫メッキが施された部材であって、一端側が
ボビン3に圧入された本体4と、本体4の一方の側縁4
aに一体形成された折り曲げ片5とを有している。折り
曲げ片5は、本発明の非巻付部であって、従来技術で説
明したヒュージング処理を行う以前においては、図3に
示すように本体4と重なる方向に折曲された状態となっ
ており、その折曲部6は断面略V字状に折曲された状態
となっている。本体4の前記一方の側縁4a、及びそれ
と対向する他方の側縁4bには、図2(a)に示すよう
に、折り曲げ片5と対向する領域を隔てるよう本体4の
延在方向に前後して一対の切欠き10,10が設けられ
ている。本体4においては、かかる一対の切欠き10,
10を含む部分が巻付部4cであって、電磁コイルを構
成するマグネットワイヤ1は、一対の切欠き10,10
を用いて巻付部4cに襷掛けの状態で並べて複数回巻き
付けられている。
【0012】また、巻付部4cには、マグネットワイヤ
1の巻付領域4dを隔てて第1の突起11と第2の突起
12が対をなして形成されており、双方の突起11,1
2の突出寸法はマグネットワイヤ1の直径よりも大きく
設定されている(図4参照)。さらに、折り曲げ片5の
根元側に位置する第1の突起11の突出寸法は第2の突
起12よりもやや小さく設定されており、これにより後
述するヒュージング処理に際しては、双方の突起11,
12が折り曲げ片5にほぼ同時に当接するようになって
いる。
【0013】以上の構成からなる本実施の形態において
も、ヒュージング処理を行う際には、図4に示したよう
にマグネットワイヤ1を巻き付けた状態で本体4と折り
曲げ片5とを固定電極7と可動電極8とで挟み、加圧し
ながら通電を行う。すると、本体4及び折り曲げ片5に
おいては、第1の突起11と第2の突起12とが存在す
る部分を中心にジュール熱が発生し、全体としては双方
の突起11,12の中間部分H1,H2であり、かつ本
体4にあっては前述した巻付領域4dの中程部分に対応
する部分に集中的に熱が発生する。これにより、巻付領
域4dに並んで巻き付けられている複数本のマグネット
ワイヤ1が均一な状態で巻付部4cに溶接される。よっ
て、マグネットワイヤ1と端子2とに大きな接合面積を
得ることができ、従来技術で説明したものと比べて、双
方の電気的接続状態に高い信頼性が確保できる。しか
も、ヒュージング処理時に流す電流の大きさは、複数本
に並んだマグネットワイヤ1を溶断させない範囲で設定
が自由であり、電流の大きさ及び発生させる熱量を緻密
に管理する用がなく品質管理に要するコストが増大する
こともない。
【0014】なお、本実施の形態においては、第1の突
起11と第2の突起12との双方を本体4に設けたが、
それらを折り曲げ片5に設けたり、一方を本体4に他方
を折り曲げ片5に設けたりした場合であっても同一の効
果が得られる。さらに、本体4か折り曲げ片5のいずれ
か一方の一か所だけに突起を設けるようにしてもよい。
その場合には、突起を1つ設ける位置を適宜、好ましく
は前記巻付領域4dの近傍に設定することにより、その
部位を中心にジュール熱が発生するため、複数本に並ん
だマグネットワイヤ1を巻付部4cに溶接することが可
能である。但し、本実施の形態に示した構成とした方
が、複数本に並んだマグネットワイヤ1をより均一な状
態で溶接できるため、ヒュージング処理時の電流の大き
さや熱量の管理が極めて容易であり、品質管理に要する
コストの削減を考えると有利である。
【0015】さらに、本実施の形態においては、端子1
の本体4に一対の切欠き10,10を設けて本体4側に
マグネットワイヤ1の巻付部4cを設けたことから、マ
グネットワイヤ1を並べた状態で巻き付ける作業が容易
であり、巻付け作業性の向上によって電磁コイルをより
低コストで製造できる。さらには、巻付け作業性の自動
化も図りやすい。なお、かかる効果を別にすれば、折り
曲げ片5側にマグネットワイヤ1を並べて複数回巻き付
けるようにしても、ヒュージング処理後のマグネットワ
イヤ1と端子2との電気的接続状態に高い信頼性が確保
することは可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にお
いては、溶接後の絶縁電線と端子との間に大きな接合面
積が確保できるようにしたことから、接続不良が発生す
る確率が極めて低く、端子と絶縁電線との電気的接続状
態の信頼性を向上させることが可能となる。また、溶接
時に流す電流の大きさ及び発生させる熱量は絶縁電線を
溶断させない範囲で設定が自由であることから、電流の
大きさや熱量を緻密に管理する用がなく品質管理に要す
るコストが増大することもない。
【0017】これに加え、請求項2の発明においては、
巻付部に並べて巻き付けた絶縁電線を均一な状態で巻付
部に溶接することができるようにしたことから、溶接時
に流す電流の大きさの管理等の品質管理が容易であり、
品質管理に要するコストの削減が可能となる。
【0018】また、請求項3の発明においては、絶縁電
線を並べた状態で巻き付ける作業が容易となるようにし
たことから、作業性の向上に伴う低コスト化が可能とな
るとともに、巻付け作業の自動化が図りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電磁コイルの部分
平面図である。
【図2】(a)は図1のB部拡大図、(b)は、(a)
の右側面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う端子の断面図である。
【図4】ヒュージング処理を示す説明図である。
【図5】従来技術を示す図1に対応する部分平面図であ
る。
【図6】図5のD部拡大図である。
【図7】図5のC−C線に沿う端子の断面図である。
【図8】図4に対応する説明図である。
【符号の説明】
1 マグネットワイヤ 2 端子 4 本体 4a 一方の側縁 4b 他方の側縁 4c 巻付部 4d 巻付領域 5 折り曲げ部 7 固定電極 8 可動電極 10 切欠き 11 第1の突起 12 第2の突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジュール熱により絶縁電線を溶接する端
    子において、 前記絶縁電線を並べて巻き付ける巻付部と、この巻付部
    に一体形成され、かつ前記巻付部と重なる方向に折曲さ
    れた非巻付部とを有するとともに、前記巻付部と前記非
    巻付部とのうちの少なくともいずれか一方に、前記絶縁
    電線が巻き付けられた状態で前記巻付部と前記非巻付部
    とを重ね方向に押圧したとき、いずれか他方に当接する
    突起が設けられたことを特徴とする端子構造。
  2. 【請求項2】 前記突起が、前記巻付部における前記絶
    縁電線の巻付領域を隔て、前記巻付部と前記非巻付部の
    双方又はいずれか一方に、対をなして設けられたことを
    特徴とする請求項1記載の端子構造。
  3. 【請求項3】 前記端子が、前記巻付部を有する本体
    と、この本体の一方の側縁に一体形成された前記非巻付
    部とを備え、前記本体の相対向する前記一方の側縁と他
    方の側縁とに、前記非巻付部と対向する領域を隔てて配
    置された一対の切欠きが設けられたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の端子構造。
JP11083185A 1999-03-26 1999-03-26 端子構造 Pending JP2000277325A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009794A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Tabuchi Electric Co Ltd 端子と電線の接合方法およびこれに用いられる電極
KR20170036691A (ko) 2014-07-31 2017-04-03 다부치 덴키 가부시키가이샤 단자와 전선의 접합 방법 및 전선 접속용 단자

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