JP2000275862A - 密着露光装置 - Google Patents

密着露光装置

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JP2000275862A
JP2000275862A JP11085932A JP8593299A JP2000275862A JP 2000275862 A JP2000275862 A JP 2000275862A JP 11085932 A JP11085932 A JP 11085932A JP 8593299 A JP8593299 A JP 8593299A JP 2000275862 A JP2000275862 A JP 2000275862A
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Yasuyuki Koyagi
康幸 小八木
Nobuo Ichibe
伸夫 市邊
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パターン板の接触面と被露光板の被露光面とが
完全に密着するまでの密着時間を短縮化し、生産効率を
向上させることが可能な密着露光装置を提供する。 【解決手段】パターン板1A,1Bをその周辺部で保持
するパターン枠2A,2B同士の最接近時の間隔がスペ
ーサ機構6によって所定の間隔に規制された状態で、密
閉空間Mが減圧されると、密閉空間M内とその外部空間
との圧力差による力によって、パターン板1A,1Bは
その中央部に行くにしたがって密閉空間M側に凹んだ状
態となり、密閉空間Mが減圧されていくにつれて、概ね
パターン板1A,1Bの中央部付近から周辺部の順に、
パターン板1A,1Bの接触面1a,1bが帯状金属薄
板W(被露光板)の被露光面Wa,Wbに密着されてい
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の画像パターンが
形成されたパターン板の一方面を被露光板の被露光面に
密着させた状態で、パターン板の他方面側に設けられた
光源から光を照射することにより、上記被露光面に上記
所定の画像パターンを露光する密着露光装置に関する。
特に、カラーブラウン管用のシャドウマスク、トリニト
ロン管(ソニー(株)の登録商標)用等のアパチャーグ
リル、半導体素子用のリードフレーム、またはプリント
配線用の基板などの製造工程で用いられる密着露光装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえば、カラーブラウン管用
のシャドウマスク(以下、SMという)を生産する工程
のうち、電子ビームを通過させるための複数の貫通孔
(以下、透孔という)を帯状金属薄板に形成するフォト
リソエッチング工程においては、以下に説明する様々な
処理が順に施されている。
【0003】まず、所定の金属材料を用いて製造された
帯状金属薄板を軸に巻き取ってロール状にし、次に、こ
のロール状の帯状金属薄板を順に巻き出してその長手方
向に搬送しつつ、所定のフォトリソエッチング工程の処
理を施すことによって、製品として必要なほぼ矩形の範
囲内に複数の透孔を形成する。すなわち、このフォトリ
ソエッチング工程においては、大略的に、帯状金属薄板
表面に感光性を有するレジスト膜を形成するレジスト塗
布処理、上記レジスト膜に所定の透孔パターンを露光す
る露光処理、レジスト膜を現像してレジスト膜の透孔パ
ターンに対応する部分を除去する現像処理、レジスト膜
が除去された部分をエッチングして帯状金属薄板に複数
の透孔を形成するエッチング処理、および、帯状金属薄
板表面に残留するレジスト膜を除去するレジスト剥離処
理などの処理が順に行われる。
【0004】ところで、このフォトリソエッチング工程
における上述の露光処理を行うためには、一般に、以下
に示すような密着露光装置が用いられている。すなわ
ち、帯状金属薄板(被露光板)の両面にそれぞれ形成さ
れた感光性を有するレジスト膜面(被露光面)それぞれ
に、SMの複数の透孔に対応する所定の透孔パターンが
形成された一対のパターン板を密着させ、それぞれのパ
ターン板を介してレジスト膜に光を照射して、帯状金属
薄板の両面のレジスト膜にそれぞれ所定のパターンを焼
付ける密着露光装置である。
【0005】このような帯状金属薄板の密着露光装置の
主要部分について、図10に模式的に示す。なお、この
図10は、帯状金属薄板Wを露光処理中の密着露光装置
の状態を示している。この密着露光装置は、帯状金属薄
板Wの両面側にそれぞれ配置されたパターン板101
A,101B、このパターン板101A,101Bをそ
れぞれ保持するパターン枠102A,102B、このパ
ターン枠102A,102Bそれぞれの中央部に形成さ
れた開口部103A,103B、パターン枠102A,
102Bそれぞれがの互いに対向する面においてパター
ン板101A,101Bよりひとまわり大きく周設され
たシール部材104A,104B、パターン板101A
とパターン枠102Aとシール部材104Aとで囲まれ
る密閉空間Mと真空源S0とを接続する減圧配管105
A,105B、および帯状金属薄板Wの両面側に配置さ
れた光源LA,LBなどから構成されている。ここで、
パターン枠102A,102Bに対するパターン板10
1A,101Bの保持については、接着剤またはネジ締
結等によってパターン板101A,101Bがパターン
枠102A,102Bに固定されている。
【0006】ここで、この密着露光装置の処理動作につ
いて簡単に説明すると、まず、たとえば、パターン板1
01Aおよびパターン枠102Aと、パターン板101
Bおよびパターン枠102Bとが互いに離間した状態
で、帯状金属薄板Wが図10紙面の左から右の方向に搬
送されて、帯状金属薄板Wの所望部分がパターン板10
1Aとパターン板101Bの間に配置される。次に、図
示しない駆動機構によってパターン枠102Aとパター
ン枠102Bとが互いに接近して、シール部材104A
とシール部材104Bとが接触(厳密には、シール部材
104A,104Bの一部がそれぞれ帯状金属薄板Wの
両面に接触するとともに、シール部材104A,104
Bの残りの一部が互いに接触)して、パターン板101
A,101B、パターン枠102A,102B、および
シール部材104A,104Bで囲まれる密閉空間Mが
形成される。その後、真空源S0が作動して、減圧配管
105A,105Bから気体が吸引され始めると、上記
密閉空間内が減圧されて、密閉空間M内とその外部空間
(大気圧空間)との圧力差によりパターン板101A,
101Bおよびパターン枠102A,102Bが力を受
けて、パターン板101A,101Bそれぞれの帯状金
属薄板Wに対向する接触面101a,101bが帯状金
属薄板Wの所望部分の被露光面Wa,Wbに密着する。
その後、光源LA,LBから紫外線を含む光が帯状金属
薄板Wの被露光面Wa,Wbに照射され、その被露光面
Wa,Wbに所定のパターンが露光される。最後に、減
圧配管5A,5Bによる減圧が解除されて密閉空間M内
がほぼ大気圧の状態に戻され、パターン枠102A,1
02Bが互いに離間される。そして、帯状金属薄板Wが
搬送されて、帯状金属薄板Wの次の所望部分の被露光面
がパターン板101Aとパターン板101Bの間に配置
される。以下、このような動作が順次繰り返されること
により、帯状金属薄板Wの被露光面Wa,Wbに所定の
パターンが所定の間隔で順次露光されていく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の密着露光装置においては、密閉空間Mが減圧さ
れて、パターン板101A,101Bの接触面101
a,101bが帯状金属薄板Wの被露光面Wa,Wbに
完全に密着するまでの時間(密着時間)が長くかかって
しまい、そのため、帯状金属薄板Wの生産効率が著しく
低下してしまうという問題があった。
【0008】この密着時間が長くかかってまう原因につ
いて詳しく説明すると、まず、パターン板101A,1
01Bの接触面101a,101bが帯状金属薄板Wの
被露光面Wa,Wbに接触する際に、接触面101a,
101bの全面がほぼ同時に被露光面Wa,Wbに接触
すると、その接触の瞬間に、接触面101a,101b
と被露光面Wa,Wbとの間に空気が介入する。ところ
が、この介入した空気は、減圧配管105A,105B
によって、パターン板101A,101Bの接触面10
1a,101bの周辺部(端に近い部分)から排除され
るので、その中央部よりも先に周辺部同士が密着され、
その結果、上記介入した空気はその中央部近辺に多く残
留してしまう。また、パターン板101A,101Bの
接触面101a,101bの周辺部は、パターン枠10
2A,102Bにかかる大気圧によって押圧される状態
になるため、さらにその周辺部同士の密着は強くなり、
上記介入した空気は抜けにくくなる。したがって、接触
面101a,101bと被露光面Wa,Wbとの間の中
央部近辺に残留した空気を減圧配管105A,105B
によって完全に排除して、接触面101a,101bと
被露光面Wa,Wbを完全に密着させるには、相当の時
間を要するという問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、パターン板の接触面と被露光板の被露光面
とが完全に密着するまでの密着時間を短縮化し、生産効
率を向上させることが可能な密着露光装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するための、請求項1に係る発明は、所定の画像パター
ンが形成されたパターン板の一方面を被露光板の被露光
面に密着させた状態で、パターン板の他方面側に設けら
れた光源から光を照射することにより、被露光板の被露
光面に上記所定の画像パターンを露光する密着露光装置
において、光源からの光を被露光板の被露光面に通過さ
せるための開口部を有し、この開口部を覆うようにパタ
ーン板がその周辺部で保持されたパターン枠と、被露光
板の被露光面とは反対の面側において、パターン枠に対
向して設けられた対向部材と、パターン枠と対向部材と
が接近した際に、パターン板およびパターン枠と対向部
材とで囲まれる空間を密閉するために、対向部材とパタ
ーン枠との間に設けられたシール部材と、このシール部
材によって密閉された上記空間の内部を減圧する減圧手
段と、パターン枠と対向部材との最接近時の間隔を所定
の間隔に規制する間隔規制手段と、を備えることを特徴
とする密着露光装置である。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
密着露光装置において、間隔規制手段は、パターン板の
一方面が被露光板の被露光面に接近していく過程におい
て、パターン板の一方面と被露光板の被露光面とが接触
するよりも先に、パターン枠と対向部材との間隔を所定
の間隔に規制するものであることを特徴とする密着露光
装置である。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の密着露光装置において、間隔規制手段によって
規制される所定の間隔を調整する間隔調整手段をさらに
備えることを特徴とする密着露光装置である。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の密着露光装置において、パターン枠
に対してパターン板の他方面をその周辺部で吸引して保
持する吸引保持手段をさらに備えることを特徴とする密
着露光装置である。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載の密着露光装置において、上記被露光
板の被露光面に対する上記所定の画像パターンの露光に
加えてさらに、所定の第2画像パターンが形成された第
2パターン板の一方面を、上記被露光板の被露光面とは
反対側の面である第2被露光面に密着させた状態で、第
2パターン板の他方面側に設けられた第2光源から光を
照射することにより、上記被露光板の第2被露光面に対
しても上記所定の第2画像パターンを露光する両面露光
式の密着露光装置であって、上記対向部材は、第2光源
からの光を被露光板の第2被露光面に通過させるための
第2開口部を有し、この第2開口部を覆うように第2パ
ターン板がその周辺部で保持された第2パターン枠であ
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
の密着露光装置である。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載の密着露光装置において、上記被露光
板は、帯状の金属薄板からなる帯状金属薄板であること
を特徴とする密着露光装置である。
【0016】ここで、請求項1に係る発明の密着露光装
置によると、パターン板の周辺部を保持しているパター
ン枠と対向部材との最接近時の間隔は、間隔規制手段に
よって所定の間隔に規制されるため、帯状金属薄板の被
露光面と接触するパターン板の一方面(以下、接触面と
いう)と帯状金属薄板の被露光面との間に空気が介入す
ることが少なくなるので、パターン板の接触面と帯状金
属薄板の被露光面とが完全に密着するまでの密着時間を
短縮化し、生産効率を向上させることができる。またさ
らに、パターン板の周辺部がパターン枠によって直接的
に押さえつけられることがないので、たとえ、空気が介
入したとしてもその空気を排除することが容易となり、
これによっても、密着時間を短縮化し、生産効率を向上
させることができる。
【0017】この発明の作用について簡単に説明する
と、パターン板をその周辺部で保持するパターン枠と対
向部材との最接近時の間隔が上記所定の間隔に規制され
た状態で、シール部材によって密閉された空間(以下、
密閉空間という)が、減圧手段によって減圧されると、
密閉空間内とその外部空間(大気圧空間)との圧力差に
よってパターン板のほぼ全面が密閉空間側への力(以
下、圧力差による力という)を受け、パターン板は、そ
の中央部に行くにしたがって密閉空間側に凹んだ状態と
なる。
【0018】その結果、減圧手段によって密閉空間が減
圧されていくにつれて、概ねパターン板の中央部付近か
ら周辺部の順に、パターン板の接触面が被露光板の被露
光面に密着されていくこととなり、したがって、パター
ン板の接触面と帯状金属薄板の被露光面との間に空気が
介入することが少なく、また、たとえ空気の介入があっ
たとしても、パターン板の周辺部に空気の排除経路が確
保されるので、パターン板の接触面と帯状金属薄板の被
露光面とが完全に密着するまでの密着時間を短縮化する
ことができるのである。
【0019】なお、減圧手段によって密閉空間が減圧さ
れる際に、パターン枠が十分な剛性を有している場合
は、パターン枠はほとんど変形しないので、パターン板
のみがその中央部に行くにしたがって密閉空間側に凹ん
だ状態となり、また、パターン枠が十分な剛性を有して
いない場合は、パターン枠およびパターン板の両方がそ
れぞれの中央部に行くにしたがって密閉空間側に凹んだ
状態となる。また、一般に、パターン板は厚みの薄いガ
ラス素材等で形成されているので、その剛性は十分では
ない。したがって、パターン枠の剛性に関係なく、減圧
手段によって密閉空間が減圧された際には、パターン板
自体はその中央部に行くにしたがって密閉空間側に凹ん
だ状態となる。
【0020】請求項2に係る発明の密着露光装置による
と、さらに、パターン板の接触面が被露光板の被露光面
に接近していく過程(以下、接近過程という)におい
て、パターン板の接触面(の中央部)と被露光板の被露
光面とが接触するよりも先に、パターン板の周辺部を保
持しているパターン枠と対向部材との間隔が上記所定の
間隔に規制される。このため、減圧手段によって密閉空
間が減圧されていくにつれて、確実に、パターン板の中
央部から周辺部の順に、パターン板の接触面が被露光板
の被露光面に密着されていく。したがって、パターン板
の接触面と被露光板の被露光面との間に空気がほとんど
介入することがないので、上記密着時間をさらに短縮化
し、生産効率をさらに向上させることができる。
【0021】なお、上述の接近過程とは、減圧手段によ
って密閉空間が減圧されてパターン板が凹むことによ
り、パターン板の接触面と被露光板の被露光面とが接近
していく過程であってもよいし、所定の駆動機構(シリ
ンダやモータなど)によってパターン板と被露光板とを
互いに近づけるように移動させることにより、パターン
板の接触面と被露光板の被露光面とが接近していく過程
であってもよい。
【0022】請求項3に係る発明の密着露光装置による
と、さらに、間隔規制手段によって規制される所定の間
隔を調整可能である。よって、請求項1および2の発明
において、密着時間がより最適に短縮化されるように調
整でき、また、請求項2のように、パターン板の接触面
と被露光板の被露光面とが接触するよりも先に、パター
ン枠と対向部材との間隔を上記所定の間隔に規制するよ
うなことが、簡単な調整作業によって可能となる。
【0023】請求項4に係る発明の密着露光装置による
と、さらに、吸引保持手段によって、パターン板の他方
面がその周辺部で吸引されて保持されている。すなわ
ち、パターン枠に対してパターン板を吸引して保持する
力(以下、吸引保持力という)によって、パターン板が
パターン枠に保持されている。このため、パターン板の
接触面と被露光板の被露光面とを密着させていく過程に
おいて、最終的に、パターン板の変形(凹み)を解消し
て、パターン板をほぼ平面に近い状態にし、パターン板
の接触面と被露光板の被露光面とを完全に密着させるこ
とができ、被露光板の被露光面に露光される画像パター
ンの解像度を向上させることができる。
【0024】この発明の作用について簡単に説明する
と、まず、上記密閉空間がほぼ大気圧の状態から減圧さ
れていくにしたがって、上記圧力差による力の作用によ
ってパターン板の中央部が徐々に凹んだ状態となって、
パターン板の中央部から周辺部の順に、パターン板の接
触面が被露光板の被露光面に密着されていく。ここで、
さらに密閉空間を減圧していくと、圧力差による力はさ
らに大きくなっていき、この圧力差による力が上記吸引
保持力に打ち勝った時点で、その吸引保持力によって周
辺部を保持されていたパターン板が、パターン枠から微
小距離だけ離隔されることとなる。その結果、パターン
板の凹んでいる状態がほぼ平面に近い状態に戻される。
ただし、パターン枠とパターン板とが離隔された場合で
あっても、密閉空間内の減圧状態が保たれるように、パ
ターン枠とパターン板との隙間を密閉する密閉部材を備
えるのが好ましい。
【0025】さらに、たとえば具体的に、吸引保持手段
は、接続配管などによって真空ポンプ等の吸引源が接続
されることで、その吸引保持力を発生させてもよい。こ
の場合、この吸引源自体の吸引力を調整したり、あるい
は、接続配管の途中部に介装された圧力調整弁や流量調
整弁等によって接続配管を流通する吸引気体の圧力や流
量を調整したりすることにより、吸引保持手段の吸引保
持力を調整することが可能となる。これにより、この吸
引保持力と圧力差による力とのバランスを任意に調整し
て、パターン枠とパターン板とが離隔されるタイミング
を調整することができるので、パターン板の接触面と被
露光板の被露光面とをさらに完全に密着させることがで
き、被露光板の被露光面に露光される画像パターンの解
像度をさらに向上させることができる。
【0026】請求項5に係る発明の密着露光装置による
と、被露光板の両面(被露光面および第2被露光面)を
露光することができ、たとえば、カラーブラウン管用の
シャドウマスク、トリニトロン管用等のアパチャーグリ
ル、または半導体素子用のリードフレームなどの製造工
程に用いることができる。
【0027】請求項6に係る発明の密着露光装置による
と、被露光板は帯状金属薄板となっており、たとえば、
カラーブラウン管用のシャドウマスク、トリニトロン管
用等のアパチャーグリル、または半導体素子用のリード
フレームなどの製造工程に用いることができる。なおこ
の場合、密着露光時において、上記シール部材の帯状金
属薄板と交差する部分は、帯状金属薄板の両面に接触す
ることとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、上述の技術的課題を解決
するための本発明の実施の形態を、添付図面を参照して
詳細に説明する。
【0029】まず最初に、本発明の一実施形態に係る密
着露光装置について説明する。図1は、この一実施形態
に係る密着露光装置の構成を模式的に示すための装置側
方から見た断面図であり、図2は、図1における矢視X
および矢視Yから見た平面図である。この装置は、カラ
ーブラウン管用のシャドウマスク、トリニトロン管(ソ
ニー(株)の登録商標)用等のアパチャーグリル、また
は半導体素子用のリードフレームなどの帯状金属薄板W
(被露光板)の両面にそれぞれ形成された感光性を有す
るレジスト膜面(被露光面Wa,Wb)のそれぞれに、
所定の透孔パターンが形成された一対のパターン板1
A,1Bの接触面1a,1bを密着させ、それぞれのパ
ターン板1A,1Bを介して被露光面Wa,Wbにそれ
ぞれ光を照射して、帯状金属薄板W両面の被露光面W
a,Wbそれぞれに所定のパターンを焼付ける密着露光
装置である。
【0030】なお、この密着露光装置に対する帯状金属
薄板Wの搬送は、図示しない搬送ローラ等の搬送機構に
よって適宜行われており、たとえば、本実施形態におい
ては、帯状金属薄板Wが図1紙面の左から右の方向に搬
送されている。なお、図1は、帯状金属薄板Wを露光処
理中の密着露光装置の状態を示している。さらに、上記
所定の透孔パターンは、厳密に言えば、パターン板1
A,1Bの接触面1a,1bの表面に形成されており、
この接触面1a,1bが帯状金属薄板Wの被露光面W
a,Wbに密着することで、所定の透孔パターンと被露
光面Wa,Wbとの間隙はほぼ0となるので、良好な露
光解像度を得ることができるようになっている。
【0031】まず最初に、この密着露光装置の主要な構
成について説明すると、帯状金属薄板Wの被露光面Wa
側に配置されたパターン板1A、帯状金属薄板Wの被露
光面Wb側に配置されたパターン板1B、パターン板1
Aをその上面周辺部で吸引保持するパターン枠2A、パ
ターン板1Bをその下面周辺部で吸引保持するパターン
枠2B、パターン枠2Aの中央部に形成された開口部3
A、パターン枠2Bの中央部に形成された開口部3B、
パターン枠2Aのパターン枠2Bに対向する下面におい
てパターン板1Aよりひとまわり大きく周設されたシー
ル部材4A、パターン枠2Bのパターン枠2Aに対向す
る上面においてパターン板1Bよりひとまわり大きく周
設されたシール部材4B、パターン枠2Aを貫通する4
つの減圧孔GAと真空源S1とを接続する減圧配管5
A、パターン枠2Bを貫通する4つの減圧孔GBと真空
源S1とを接続する減圧配管5B、パターン枠2Aの帯
状金属薄板Wとは反対側に配置された光源LA、および
パターン枠2Bの帯状金属薄板Wとは反対側に配置され
た光源LB、さらには、パターン枠2Bの周辺部の側面
部分に取り付けられた合計4つのスペーサ機構6、パタ
ーン枠2Aの下面周辺部に取り付けられ、スペーサ機構
6に関連して設けられた合計4つの当てブロック7、パ
ターン枠2A下面の開口部3A周辺の溝に埋め込まれた
状態で設けられ、パターン板1Aとパターン枠2Aとの
間を密閉する環状の密閉シール8A、パターン枠2B上
面の開口部3B周辺の溝に埋め込まれた状態で設けら
れ、パターン板1Bとパターン枠2Bとの間を密閉する
環状の密閉シール8B、パターン枠2Aを貫通する8つ
の吸引孔KAと吸引源S2とを接続する吸引配管9A、
パターン枠2Bを貫通する8つの吸引孔KBと吸引源S
2とを接続する吸引配管9B、パターン枠2A下面の各
吸引孔KAの周囲の溝に埋め込まれた状態で設けられ、
パターン板1Aとパターン枠2Aとの間を密閉する環状
の吸引シール10A、パターン枠2B上面の各吸引孔K
Bの周囲の溝に埋め込まれた状態で設けられ、パターン
板1Bとパターン枠2Bとの間を密閉する環状の吸引シ
ール10B、などから構成されている。
【0032】ここで、シール部材4A,4Bおよび減圧
配管5A,5Bとで達成される減圧動作について簡単に
説明すると、図示しない駆動機構(シリンダまたはモー
タ等)によって、パターン枠2A,2Bが互いに接近さ
せられて、シール部材4A,4Bが互いに接触(厳密に
は、シール部材4A,4Bの一部がそれぞれ帯状金属薄
板Wの両面Wa,Wbに接触するとともに、シール部材
4A,4Bの残りの一部が互いに接触)すると、シール
部材4A,4B、パターン板1A,1B、およびパター
ン枠2A,2Bで囲まれる密閉空間Mが形成されること
となり、引き続き、真空源S1の近傍のバルブV1を開
成して減圧を開始させると、減圧配管5A,5Bを通じ
てこの密閉空間M内が減圧される。なお、図2の
(a),(b)に示すように、シール部材4A,4B
は、パターン板1A,1Bの周囲を取り囲むように、パ
ターン枠2A,2Bそれぞれの帯状金属薄板Wに対向す
る面に設けられた環状の弾性部材(たとえば、Oリング
など)である。なおここで、後述の図5に示されている
401A,401Bは、それぞれシール部材4A,4B
を押さえるための押さえ部材であって、それぞれがパタ
ーン枠2A,2Bの帯状金属薄板Wに対向する面に取り
付けられ、シール部材4A,4Bがパターン枠2A,2
Bから抜け出るのを防止する役目をしている。
【0033】次に、スペーサ機構6の構造について説明
すると、図3に示すように、スペーサ機構6は、パター
ン枠2Bの上面に対して垂直に沿う方向に回転可能に設
けられた回転軸601と、この回転軸601の上端に中
心が取り付けられた円形の回転板602と、この回転板
602上において回転軸601を中心に角度等配された
互いに厚みの異なる6枚の円形のスペーサ部材603
(それぞれを、603a,603b,603c,603
d,603e,603fとする)とから構成されてい
る。また、上述したようにパターン枠2Aの下面のスペ
ーサ部材603に対向する部分には、スペーサ部材60
3に当接するための当てブロック7が取りつけられてお
り、回転板602を順次回転させていけば、この当てブ
ロック7の下面に対して、6枚のスペーサ部材603が
順に対向するようになっている。
【0034】ここでさらに、図4を用いて、スペーサ機
構6について詳細に説明する。604は、スペーサ機構
6のベースブロックであるが、このベースブロック60
4は、回転軸601を回転可能に保持しつつ、ネジ等を
用いてパターン枠2Bの側面に取り付けられている。こ
のベースブロック604には回転軸601が挿入される
貫通孔605が形成されており、この貫通孔605の上
部は、その下部よりも内径が大きく形成されたザグリ部
606となっている。そして、このザグリ部606に
は、回転軸601の周囲を取り巻くように設けられた圧
縮バネ607が収容されており、図4から分かるよう
に、この圧縮バネ607は、常に、回転軸601、回転
板602、およびスペーサ部材603全体(以下、回転
部分という)を上方向に付勢するようになっている。な
お、回転軸601の下端部に形成されているフランジ6
01fは、常に上方向に付勢されている上記回転部分が
上方向に抜け出るのを防止するためのものである。この
圧縮バネ607による上方向への付勢により、パターン
枠2Bの上面と回転板602の下面との間に微小な隙間
を生じさせて、回転板602の回転をスムーズにさせる
とともに、当てブロック7がスペーサ部材603に押し
付けられた場合に、上記回転部分を上記微小な隙間分だ
け下降させて、パターン枠2Bの上面と回転板602の
下面とを密着させることにより、回転軸601にかかる
応力やモーメントを低減して、上記回転部分の変形や破
損を防止している。
【0035】また、回転軸601の下部側面には、V字
状の溝601mが上下方向に6本形成されており、回転
軸601の側面において、これら6本の間隔は等間隔に
されている。そして、ベースブロック604の右側面か
らは、先端に弾性力が付与されているボールが保持され
た、いわゆるボールプランジャー機構608が埋め込ま
れており、このボ−ルプランジャー機構608の先端の
ボールがV字状の溝601mに嵌り込むようになってい
る。すなわち、回転板602を回転させた場合、スペー
サ部材603のそれぞれが当てブロック7に対向する毎
に、ボールプランジャー機構608の先端のボールをV
字状の溝601mに嵌め込ませて、一時的に回転板60
2の回転を固定させることができる。したがって、作業
者が工具等を用いずに、スペーサ機構6による上記最接
近時の間隔の調整を行うことができる。
【0036】次に、スペーサ機構6によるパータン枠2
A,2B同士の最接近時の間隔の規制に関して、図5を
用いて詳しく説明する。なお、この図5は、説明の都合
上、パターン枠2A,2Bが互いに離間された状態を示
している。また、図中の二点鎖線はそれぞれ、パターン
枠2Aの最接近時の下面の位置、およびパターン枠2B
の上面の最接近時の位置を示しており、この二点鎖線の
間隔は、パターン枠2A,2B同士の最接近時の間隔
(Dmin)である。
【0037】図5に示すように、パターン枠2A,2B
同士の最接近時の間隔Dminは、当てブロック7の高さ
D1、回転板602の厚みD2、およびスペーサ部材6
03の厚みD3を合計したものとなり、Dmin=D1+
D2+D3(式1)で表すことができる。一方、帯状金
属薄板Wの厚みをDW、パターン板1Aの厚みをDA、
パターン板1Bの厚みをDBとすれば、これらの厚みの
合計D0は、D0=DW+DA+DB(式2)で表すこ
とができる。
【0038】ここで、この実施形態においては、D0<
Dmin(式3)となるようにスペーサ機構6によりDmin
を調整するのがよい。すなわち、上述の式1〜3より、
D3>DW+DA+DB−D1−D2となるように、ス
ペーサ機構6の回転板601を調整し、6枚のスペーサ
部材603のうちの所定のスペーサ部材を、当てブロッ
ク7の下面に対向させるのがよい。
【0039】ここで具体的な数値例として、当てブロッ
ク7の高さD1を7.0mm、回転板602の厚みD2
を3.0mm、6枚のスペーサ部材603a,603
b,603c,603d,603e,603fそれぞれ
の厚みD3を、0.2mm、0.4mm、0.6mm、
0.8mm、1.0mm、1.2mm、とした場合、こ
のスペーサ機構6によって、上記最接近時の間隔Dmin
は、10.2mm〜11.2mmの間で規制され、ま
た、10.2mm〜11.2mmの間において0.2m
m刻みで段階的に調整可能となる。そして、たとえば、
D0=10.4mmである場合には、上述した不等式に
より、D3>10.4mm−7.0mm−3.0mm=
0.4mmの条件を満たすように、スペーサ機構6の回
転板602を回転させて、適切なスペーサ部材603を
選択し、当てブロック7の下面に対向させればよい。す
なわち、この具体例の場合、厚みが0.4mmを超える
スペーサ部材603c,603d,603e,603f
のうちのいずれか、たとえば、603dを選択すればよ
い。ただし、以上のようなことは、あくまでも理論上の
ことであって、実際には、あらゆる部品の加工不良や変
形(反りや凹み)等によって誤差が生じるので、何度か
のスペーサ機構6の調整および減圧動作を実験的に繰り
返した後に、最終的に、スペーサ部材603の厚みD3
が決定されるのがよい。
【0040】現実に、D0<Dminとなるようにスペー
サ機構6によりDminが調整された場合、パターン板1
A,1Bの接触面1a,1bそれぞれが帯状金属薄板W
の被露光面Wa,Wbに接近していく過程において、接
触面1a,1b(の中央部)と帯状金属薄板Wの被露光
面Wa,Wbとがそれぞれ接触するよりも先に、パター
ン板1A,1Bそれぞれの周辺部を保持しているパター
ン枠2A,2B同士の間隔が間隔Dminに規制される。
このため、減圧配管5A,5Bによって密閉空間Mが減
圧されていくにつれて、パターン板1A,1Bそれぞれ
が密閉空間M側に凹んでいって、パターン板1A,1B
の接触面1a,1bの中央部から周辺部の順に、パター
ン板1A,1Bの接触面1a,1bそれぞれが帯状金属
薄板Wの被露光面Wa,Wbに確実に密着されていく。
したがって、パターン板1A,1Bの接触面1a,1b
それぞれと帯状金属薄板Wの被露光面Wa,Wbとの間
に空気がほとんど介入することがなく、また、たとえ空
気の介入があったとしても、パターン板1A,1Bの周
辺部に空気の排除経路が確保されるので、パターン板1
A,1Bの接触面1a,1bと帯状金属薄板Wの被露光
面Wa,Wbとが完全に密着するまでの時間(密着時
間)をさらに短縮化し、生産効率をさらに向上させるこ
とができる。
【0041】次に、パターン枠2A,2Bに対するパタ
ーン板1A,1Bの保持(吸引保持)に関連して、密閉
シール8A,8Bおよび吸引シール10A,10Bの周
辺について詳細に説明する。図2の(a),(b)に示
したように、密閉シール8A,8Bは、パターン枠2
A,2Bの開口部3A,3Bの周囲を取り囲むように、
パターン枠2A,2Bの帯状金属薄板Wに対向する面に
設けられた環状の弾性部材(たとえば、Oリングなど)
であり、この密閉シール8A,8Bの内側に設けられた
それぞれ8つの吸引シール10A,10Bもまた、環状
の弾性部材(たとえば、Oリングなど)である。また、
吸引孔KA,KBはそれぞれ、吸引シール10A,10
Bで囲まれた領域に開口しており、吸引孔KA,KBか
ら気体が吸引されると、この吸引シール10A,10B
で囲まれた領域が負圧状態にされて、パターン板1A,
1Bが吸引保持されるようになっている。
【0042】ここで、そのパターン板1A,1Bの吸引
保持動作について説明すると、パターン板1A,1Bを
吸引シール10A,10Bに接触させた状態で、吸引源
S2の近傍のバルブV1を開成して吸引動作を開始させ
ると、パターン板1A,1Bの接触面1a,1bとは反
対の面の周辺部がパターン枠2A,2B側に吸い付けら
れて、吸引シール10A,10Bや密閉シール8A,8
Bが押し潰されていき、パターン板1A,1Bそれぞれ
がパターン枠2A,2Bに吸引固定される。なお、この
パターン板1A,1Bの吸引保持は、装置を稼動させて
露光処理を始める前に予め作業者等によって行われる。
【0043】そして、上述したように、図示しない駆動
機構によって、パターン枠2A,2Bが互いに接近させ
られて密閉空間Mが形成され、次に、減圧動作を開始さ
せると、この密閉空間Mが減圧される。この密閉空間M
が減圧されていく過程において、その当初は、密閉空間
M内の圧力とその外部空間(大気圧空間)との圧力差に
よる力によって、徐々にパターン板1A,1Bの中央部
が凹んだ状態(図6の(a)に示すような状態)となっ
ていき、パターン板1A,1Bの接触面1a,1bの中
央部から周辺部の順に、パターン板1A,1Bの接触面
1a,1bそれぞれが帯状金属薄板Wの被露光面Wa,
Wbに密着されていく。そして、さらに密閉空間Mを減
圧していくと、その圧力差による力はさらに大きくなっ
ていき、この圧力差による力が吸引源S2による吸引保
持力に打ち勝った時点で、その吸引保持力によって周辺
部を保持されていたパターン板1A,1Bが、パターン
枠2A,2Bからそれぞれ微小距離だけ離隔され、パタ
ーン板1A,1Bの凹んだ状態がほぼ平面に近い状態
(図6の(b)に示す状態)に戻される。
【0044】ただし、パターン板1A,1Bとパターン
枠2A,2Bとの隙間には弾性を有する密閉シール8
A,8Bが設けられているので、パターン板1A,1B
とパターン枠2A,2Bとが微小距離だけ離隔された場
合であっても、図6の(b)にも示されているように、
吸引源S2による吸引保持力によって押し潰されていた
密閉シール8A,8Bがほぼ押し潰される前の状態に戻
されるだけであるので、密閉空間M内の減圧状態は維持
されるようになっている。また、パターン板1A,1B
とパターン枠2A,2Bとの隙間には弾性を有する吸引
シール10A,10Bが設けられているので、パターン
板1A,1Bとパターン枠2A,2Bとが微小距離だけ
離隔された場合であっても、吸引源S2による吸引保持
力によって押し潰されていた吸引シール10A,10B
がほぼ押し潰される前の状態に戻されるだけであるの
で、吸引源S2による吸引保持力は保たれて、パターン
枠2A,2Bに対するパターン板1A,1Bの吸引保持
状態は維持されるようになっている。
【0045】したがって、以上に説明したようなパター
ン板1A,1Bの吸引保持を行うことによって、パター
ン板1A,1Bと帯状金属薄板Wとを密着させていく過
程において、最終的に、パターン板1A,1Bの変形
(凹み)を解消して、パターン板1A,1Bをほぼ平面
に近い状態にし、パターン板1A,1Bの接触面1a,
1bと帯状金属薄板Wの被露光面Wa,Wbとを完全に
密着させることができ、帯状金属薄板Wの被露光面W
a,Wbに露光される画像パターンの解像度を向上させ
ることができる。
【0046】なお、上記吸引保持力の調整を行うため
に、上記吸引源S2自体をパワー(吸引力)調整機能付
きのものとしたり、あるいは、吸引配管9A,9Bの途
中部に、圧力調整弁や流量調整弁等を介装しておくのが
好ましい。この場合、吸引配管9A,9Bを流通する吸
引気体の圧力や流量を調整でき、パターン板1A,1B
の吸引保持力を調整することが可能となる。これによ
り、この吸引保持力と上述の圧力差による力とのバラン
スを任意に調整して、パターン板1A,1Bとパターン
枠2A,2Bとが離隔されるタイミングを調整すること
ができるので、パターン板1A,1Bとパターン枠2
A,2Bとをさらに完全に密着させることができ、帯状
金属薄板Wの被露光面Wa,Wbに露光される画像パタ
ーンの解像度をさらに向上させることができる。
【0047】ここで、この実施形態の密着露光装置の一
連の処理動作について順に説明する。まず、パターン枠
2Aとパターン枠2Bとが互いに離間した状態で、図示
しない搬送機構によって帯状金属薄板Wが搬入されて、
帯状金属薄板Wの所望部分がパターン板1Aとパターン
板1Bとの間に配置される(図5の状態)。次に、図示
しない駆動機構によってパターン枠2Aとパターン枠2
Bとが互いに接近させられて、シール部材4Aとシール
部材4Bとが互いに接触して、密閉空間Mが形成され
る。そして、真空源S1による減圧動作が開始される
と、減圧配管5A,5Bから気体が吸引され始め、その
結果、密閉空間M内が減圧されて、密閉空間M内とその
外部空間(大気圧空間)との圧力差による力によって、
パターン板1A,1Bおよびパターン枠2A,2Bが互
いに帯状金属薄板Wに向かう内方向の力を受けて、シー
ル部材4A,4Bが徐々に押し潰されていき、パターン
板1A,1Bの接触面1a,1bが帯状金属薄板Wの被
露光面Wa,Wbに密着して行く(図1の状態)。
【0048】この際、スペーサ機構6の働きにより、パ
ターン板1A,1Bの接触面1a,1bが帯状金属薄板
Wの被露光面Wa,Wbに接触するよりも先に、当てブ
ロック7の下面がスペーサ機構6のスペーサ部材603
に接触して、パターン枠2A,2B同士の接近が規制さ
れ、それ以降、パターン枠2A,2B同士が互いに接近
することはなく、シール部材4A,4Bもそれ以上押し
潰されることはない。一方、パターン板1A,1Bそれ
ぞれは、減圧配管5A,5Bによって密閉空間Mが減圧
されていくにつれて、徐々に密閉空間M側に凹んで行
き、図6(a)の状態を経て、パターン板1A,1Bの
中央部から周辺部の順に、パターン板1A,1Bの接触
面1a,1bそれぞれが帯状金属薄板Wの被露光面W
a,Wbに短時間で密着されていく。
【0049】そしてさらに、密閉空間Mの減圧が進行し
て、上述の圧力差による力が吸引源S2によるパターン
板1A,1Bの吸引保持力に打ち勝った時点で、パター
ン板1A,1Bがパターン枠2A,2Bからそれぞれ微
小距離だけ離隔され、図6(b)に示すように、パター
ン板1A,1Bの凹んだ状態がほぼ平面に近い状態に戻
される。これにより、パターン板1A,1Bの接触面1
a,1bと帯状金属薄板Wの被露光面Wa,Wbとを完
全に密着させることができ、帯状金属薄板Wの被露光面
Wa,Wbに露光される画像パターンの解像度を向上さ
せることができる。
【0050】その後、光源LA,LBそれぞれから紫外
線を含む光が、開口部3A,3Bおよびパターン板1
A,1Bをそれぞれ通過して、帯状金属薄板Wの被露光
面Wa,Wbに照射され、その被露光面Wa,Wbに所
定のパターンが露光される。そして、この露光処理が所
定時間だけ施されて終了すると、減圧配管5A,5Bに
よる減圧が解除されて密閉空間M内がほぼ大気圧状態に
戻され、図示しない駆動機構によってパターン枠2Aと
パターン枠2Bが離間される。その後、図示しない搬送
機構により帯状金属薄板Wが搬出され、次に露光処理す
べき帯状金属薄板Wの被露光面Wa,Wbが、同様にパ
ターン枠2Aとパターン枠2Bとの間に配置される。こ
のような動作が順次繰り返されることにより、帯状金属
薄板Wの複数の被露光面Wa,Wbに所定のパターンが
順次露光されていく。
【0051】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は、さらに他の形態で実施することも
できる。たとえば、上述した一実施形態においては、ス
ペーサ機構6として、複数枚のスペーサ部材603が上
面に設けられた回転板602を回転させることによっ
て、パターン枠2A,2B同士の最接近時の間隔を調整
するようにしているが、回転板602の回転に代えて、
図7に示すように、上面が階段状のスライド板611を
直線移動させることによって、上記最接近時の間隔を調
整するようにしてもよい。この場合、スライド板611
の上面の階段部分のそれぞれの段のうちの適当な段を、
図5に示した当てブロック7の下面に対向させるよう
に、図5の紙面の手前から奥の方向に、また、図7の矢
印方向に、スライド板611を直線移動させてもよく、
さらに、スライド板611を上述の一実施形態のような
ボールプランジャー機構等で固定してもよい。このよう
なスペーサ機構を採用した場合、その構造は比較的簡単
になる。
【0052】その他にも、図8に示すように、パターン
枠2Aの周辺部に形成されたメネジに螺合するボルト6
21を回転させて、そのボルト621の先端位置を変位
させることにより、パターン枠2A,2B同士の最接近
時の間隔を調整するようにしてもよい。この場合、ボル
ト621を回転させてその先端位置を適当な位置で停止
させた後、ナット622を締め付けることによってボル
ト621(の先端位置)が固定される。このようなスペ
ーサ機構を採用した場合、その構造は比較的簡単とな
り、また、上述の一実施形態のスペーサ機構6に比べ
て、上記最接近時の間隔を連続的に調整でき、さらに精
度よくその最接近時の間隔を調整できる。なお、上述の
一実施形態におけるスペーサ機構6においても、回転板
602上の6枚のスペーサ部材603を1つの連続した
螺旋状の斜面とし、当てブロック7の下面をその螺旋状
の斜面に適合する斜面とすれば、図8に示したスペーサ
機構と同様に上記最接近時の間隔を連続的に調整でき
る。また、上述の図7に示したようなスペーサ機構にお
いても、スライド板611の階段状の上面を1つの連続
した斜面とし、当てブロック7の下面をその斜面に適合
する斜面とすれば、図8に示したスペーサ機構と同様に
上記最接近時の間隔を連続的に調整できる。
【0053】さらに、上述した一実施形態においては、
スペーサ機構6がパターン枠2Bに取り付けられている
が、スペーサ機構6の取り付け位置はこれに限定される
ものではなく、要するに、パターン枠2A,2B同士の
最接近時の間隔を規制できるような状態に設けられてい
ればよい。たとえば、スペーサ機構6が、パターン枠2
Aに取り付けられたり、あるいは、パターン枠2A,2
B以外の別の部材に取り付けられたりしてもよい。
【0054】またさらに、上述の一実施形態において
は、図2の(a)(または(b))に示したように、吸
引シール10A(10B)は、パターン枠2A(2B)
において、8つの吸引孔KA(KB)の周囲に対応して
8つの領域に分割されて設けられているが、たとえば、
8つの吸引シール10A(10B)の領域を連結させ
て、8つの吸引孔KA(KB)を含む連続した領域とし
てもよい。すなわち、図9に示すように、上述の一実施
形態における8つの吸引シール10A(10B)は、8
つの吸引孔KA(KB)よりも内側(開口部3A(3
B)側)に設けられた1本の環状の弾性体11A(11
B)と、8つの吸引孔KA(KB)よりも外側に設けら
れた1本の環状の弾性体12A(12B)とに置き換え
ることができ、この場合、吸引孔KA(KB)から気体
が吸引されると、これらの弾性体11A(11B)およ
び弾性体12A(12B)で囲まれた領域が負圧状態に
されて、パターン板1A(1B)が吸引保持される。た
だし、この場合は、密閉シール8A(8B)を特に設け
る必要はなく、外側の環状の弾性体12A(12B)が
この密閉シール8A(8B)を代用することができる。
【0055】また、上述の一実施形態においては、被露
光板(帯状金属薄板W)の両面を被露光面とする両面式
密着露光装置を例に挙げているが、被露光板の片面のみ
を被露光面とするような片面式密着露光装置であっても
よい。このような片面式密着露光装置は、たとえば、上
述の一実施形態を示す図1において、スペーサ機構6を
除いて帯状金属薄板Wよりも下方に配置された部材すべ
てを、上面に平面を有する1枚のプレートに置き換え、
この1枚のプレートの側面にスペーサ機構6を取り付け
たような装置形態となる。この場合、上記プレートとパ
ターン板1Aとパターン枠2Aとシール部材4Aとで囲
まれた空間が密閉空間Mに相当し、被露光面が帯状金属
薄板Wの片面(Wa)となること以外の作用について
は、上述の一実施形態とほぼ同様である。なお、特許請
求の範囲の請求項1に記載した語句に関して、上述の一
実施形態に示した両面式密着露光装置においては、パタ
ーン枠2A,2Bのうちのいずれか一方が「パターン
枠」に相当し、他方は「対向部材」に相当する。また、
上述の片面式密着露光装置においては、パターン枠2A
が「パターン枠」に相当し、上述の1枚のプレートが
「対向部材」に相当する。
【0056】さらに、また、上述の一実施形態において
は、被露光板(帯状金属薄板W)およびパターン板1
A,1Bは、すべて水平に保持されているが、これに限
定されるものではなく、たとえば、被露光板(帯状金属
薄板W)およびパターン板1A,1Bが、すべて垂直あ
るいは斜めに保持されるものであってもよい。
【0057】またさらに、上述した一実施形態において
は、被露光板として、長尺状の薄い金属である帯状金属
薄板Wを挙げているが、これに限定されるものではな
く、短尺状の板、厚みの厚い板、あるいは、ガラスや樹
脂等の他の材質からなる板などを被露光板に用いてもよ
い。また、この被露光板の用途についても上述の一実施
形態に示したような帯状金属薄板に限定されるものでは
なく、その他、半導体用のウエハや、液晶ディスプレイ
またはプラズマディスプレイ用のガラス基板等のような
被露光板であってもよい。
【0058】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る発明の密着露光装置によると、パターン板の周辺部
を保持しているパターン枠と対向部材との最接近時の間
隔は、間隔規制手段によって所定の間隔に規制されるた
め、帯状金属薄板の被露光面と接触するパターン板の一
方面(接触面)と帯状金属薄板の被露光面との間に空気
が介入することが少なく、また、たとえ空気の介入があ
ったとしても、パターン板の周辺部に空気の排除経路が
確保されるので、パターン板の接触面と帯状金属薄板の
被露光面とが完全に密着するまでの密着時間を短縮化
し、生産効率を向上させることができるという効果を奏
する。
【0060】請求項2に係る発明の密着露光装置による
と、パターン板の接触面が被露光板の被露光面に接近し
ていく過程において、パターン板の接触面と被露光板の
被露光面とが接触するよりも先に、パターン板の周辺部
を保持しているパターン枠と対向部材との間隔が上記所
定の間隔に規制されるため、請求項1の発明の効果をさ
らに一層向上させることができる。
【0061】請求項3に係る発明の密着露光装置による
と、間隔規制手段によって規制される所定の間隔を調整
可能であるため、請求項1および2の発明において、密
着時間がより最適に短縮化されるように調整でき、ま
た、たとえば、請求項2の発明ように、パターン板の接
触面と被露光板の被露光面とが接触するよりも先に、パ
ターン枠と対向部材との間隔を上記所定の間隔に規制す
るようなことが、簡単な調整作業によって可能となると
いう効果を奏する。
【0062】請求項4に係る発明の密着露光装置による
と、吸引保持手段の吸引保持力によって、パターン板が
パターン枠に保持されているため、パターン板の接触面
と被露光板の被露光面とを密着させていく過程におい
て、最終的に、パターン板の変形(凹み)を解消して、
パターン板をほぼ平面に近い状態にし、パターン板の接
触面と被露光板の被露光面とを完全に密着させることが
でき、被露光板の被露光面に露光される画像パターンの
解像度を向上させることができるという効果を奏する。
【0063】請求項5に係る発明の密着露光装置による
と、被露光板の両面(被露光面および第2被露光面)を
露光することができ、たとえば、カラーブラウン管用の
シャドウマスク、トリニトロン管用等のアパチャーグリ
ル、または半導体素子用のリードフレームなどの製造工
程に用いることができる。
【0064】請求項6に係る発明の密着露光装置による
と、被露光板は帯状金属薄板となっており、たとえば、
カラーブラウン管用のシャドウマスク、トリニトロン管
用等のアパチャーグリル、または半導体素子用のリード
フレームなどの製造工程に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る密着露光装置の構成
を模式的に示すための装置側方から見た断面図である。
【図2】図1における矢視Xおよび矢視Yから見た平面
図である。
【図3】スペーサ機構の回転板およびスペーサ部材を説
明するための斜視図である。
【図4】スペーサ機構の詳細部を説明するための装置側
方から見た断面図である。
【図5】スペーサ機構の働きを説明するための装置側方
から見た断面図である。
【図6】パターン板の接触面が帯状金属薄板の被露光面
に密着していく途中の状態を示すための装置側方から見
た断面図である。
【図7】本発明に係る密着露光装置のスペーサ機構の他
の形態を説明するための図である。
【図8】本発明に係る密着露光装置のスペーサ機構のさ
らに他の形態を説明するための図である。
【図9】本発明に係る密着露光装置の吸引シールの他の
形態を説明するための図である。
【図10】従来の技術に係る密着露光装置の構成を模式
的に示すための装置側方から見た断面図である。
【符号の説明】
1A パターン板 1B パターン板(第2パターン板) 1a 接触面(パターン板の一方面) 1b 接触面(第2パターン板の一方面) 2A パターン枠 2B パターン枠(対向部材、第2パターン枠) 3A 開口部 3B 開口部(第2開口部) 4A,4B シール部材 401A,401B 押さえ部材 5A,5B 減圧配管(減圧手段の一部) 6 スペーサ機構(間隔規制手段、間隔調整手段) 601 回転軸 601f フランジ 601m 溝 602 回転板 603 スペーサ部材 604 ベースブロック 605 貫通孔 606 ザグリ部 607 圧縮バネ 608 ボールプランジャー機構 611 スライド板 621 ボルト 622 ナット 7 当てブロック 8A,8B 密閉シール(密閉部材) 9A,9B 吸引配管(吸引保持手段の一部) 10A,10B 吸引シール(吸引保持手段の一部) GA,GB 減圧孔(減圧手段の一部) KA,KB 吸引孔(吸引保持手段の一部) LA 光源 LB 光源(第2光源) M 密閉空間 S1 真空源 S2 吸引源 W 帯状金属薄板(被露光板) Wa 被露光面 Wb 被露光面(第2被露光面) V1 バルブ V2 バルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の画像パターンが形成されたパターン
    板の一方面を被露光板の被露光面に密着させた状態で、
    パターン板の他方面側に設けられた光源から光を照射す
    ることにより、被露光板の被露光面に上記所定の画像パ
    ターンを露光する密着露光装置において、 光源からの光を被露光板の被露光面に通過させるための
    開口部を有し、この開口部を覆うようにパターン板がそ
    の周辺部で保持されたパターン枠と、 被露光板の被露光面とは反対の面側において、パターン
    枠に対向して設けられた対向部材と、 パターン枠と対向部材とが接近した際に、パターン板お
    よびパターン枠と対向部材とで囲まれる空間を密閉する
    ために、対向部材とパターン枠との間に設けられたシー
    ル部材と、 このシール部材によって密閉された上記空間の内部を減
    圧する減圧手段と、 パターン枠と対向部材との最接近時の間隔を所定の間隔
    に規制する間隔規制手段と、を備えることを特徴とする
    密着露光装置。
  2. 【請求項2】上記間隔規制手段は、パターン板の一方面
    が被露光板の被露光面に接近していく過程において、パ
    ターン板の一方面と被露光板の被露光面とが接触するよ
    りも先に、パターン枠と対向部材との間隔を上記所定の
    間隔に規制するものであることを特徴とする請求項1に
    記載の密着露光装置。
  3. 【請求項3】上記間隔規制手段によって規制される上記
    所定の間隔を調整する間隔調整手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1または2に記載の密着露光装置。
  4. 【請求項4】パターン枠に対してパターン板の他方面を
    その周辺部で吸引して保持する吸引保持手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の密着露光装置。
  5. 【請求項5】上記被露光板の被露光面に対する上記所定
    の画像パターンの露光に加えてさらに、所定の第2画像
    パターンが形成された第2パターン板の一方面を、上記
    被露光板の被露光面とは反対側の面である第2被露光面
    に密着させた状態で、第2パターン板の他方面側に設け
    られた第2光源から光を照射することにより、上記被露
    光板の第2被露光面に対しても上記所定の第2画像パタ
    ーンを露光する両面露光式の密着露光装置であって、 上記対向部材は、第2光源からの光を被露光板の第2被
    露光面に通過させるための第2開口部を有し、この第2
    開口部を覆うように第2パターン板がその周辺部で保持
    された第2パターン枠であることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の密着露光装置。
  6. 【請求項6】上記被露光板は、帯状の金属薄板からなる
    帯状金属薄板であることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の密着露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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