JP2000275542A - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

共焦点顕微鏡

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JP2000275542A
JP2000275542A JP11080202A JP8020299A JP2000275542A JP 2000275542 A JP2000275542 A JP 2000275542A JP 11080202 A JP11080202 A JP 11080202A JP 8020299 A JP8020299 A JP 8020299A JP 2000275542 A JP2000275542 A JP 2000275542A
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JP
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confocal
signal
light
image
pinhole
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English (en)
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Katsuya Sadamori
克也 貞森
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズの倍率に合わせた回転体上のパター
ンを選択することが可能で画質の良い共焦点画像を得る
ことが可能な共焦点顕微鏡を提供すること。 【解決手段】モータ21で回転され、複数の対物レンズ
19aに対応した回転ディスク18のピンホールパター
ン部と開口部を通過した各部の画像が、CCDカメラ2
3で撮像される。このCCDカメラ23で得られた各画
像は、コンピュータ24で蓄積されて共焦点画像が得ら
れる。CCDカメラ23と同期した信号が発生されるビ
デオカメラ用同期信号発生器30からの信号と、回転デ
ィスク18の回転状態を検出する光検出素子27a(2
7b)からの検出信号との位相とが、制御回路28で同
期制御される。そして、この制御回路28で同期制御さ
れた信号のタイミングに基いて、トリガ信号発生回路3
1からCCDカメラ23を制御する信号が発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料の微細構造
や3次元構造の形状を観察・測定するのに用いられる共
焦点顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な共焦点顕微鏡として、多
数のピンホールをそのピンホール径の10倍の間隔で螺
旋状に配置したNipkowディスクを用いた共焦点顕
微鏡が知られている。このディスクを用いた共焦点顕微
鏡の改良型の技術としては、R.Juskaitis、
T.Wilsonらの“Efficient real
−time confocal microscopy
with whitelight source
s”,Nature誌Vol.383 Oct.199
6 p804−806.に記載されている技術がある。
【0003】図15は、このT.Wilsonらの共焦
点顕微鏡の構成を示した図である。
【0004】図15に於いて、ハロゲン光源または水銀
光源等の光源1から出射される光の光路上に、光学レン
ズ2と、偏光ビームスプリッタ3が配置されている。そ
して、ビームスプリッタ3の反射光路上には、回転ディ
スク4、対物レンズ5を介して図示矢印A方向に移動可
能な試料6が配置されている。
【0005】上記回転ディスク4は、モータ7に連結さ
れており、一定の回転速度で回転するようになってい
る。また、偏光ビームスプリッタ3の透過光路上には、
集光レンズ8を介してCCDカメラ9が配置されてい
る。試料6から反射された光に於いて、CCDカメラ9
は、回転ディスク4の回転速度に同期して撮像タイミン
グが制御され、後述するピンホールパターン部4aと開
口部4bを通過した画像を撮像する。このCCDカメラ
9の画像信号の出力端子にはコンピュータ10が接続さ
れており、該コンピュータ10での処理により、共焦点
画像がモニタ11に表示されるようになっている。
【0006】上記回転ディスク4は、図16に示される
ように構成されている。
【0007】すなわち、回転ディスク4には、ピンホー
ル間隔がそのピンホール径とほぼ同じでランダムに配置
されたランダムピンホールパターン部4aと、光が自由
に通過できる開口部4bが設けられている。更に、回転
ディスク4のランダムピンホール部4aと開口部4bと
の間には、それぞれ光を遮断する遮光部4c及び4dが
設けられている。
【0008】このような構成に於いて、光源1から出射
された光は、光学レンズ2を通って、偏光ビームスプリ
ッタ3で反射され、一定の速度で回転する回転ディスク
4に入射される。この回転ディスク4のピンホールパタ
ーン部4a及び開口部4bを通過した光が対物レンズ5
によって結像され、試料6に入射される。
【0009】試料6から反射された光は、対物レンズ5
を介して、再度、回転ディスク4のランダムピンホール
部4a及び開口部4bを通過し、更にビームスプリッタ
3を透過して集光レンズ8を介し、CCDカメラ9で撮
像される。CCDカメラ9は、上述したように、回転デ
ィスク4の回転速度に同期して撮像タイミングが制御さ
れ、ランダムピンホール部4a及び開口部4bを通過し
た2つの画像を撮像する。
【0010】上記CCDカメラ9から出力された2つの
画像信号は、コンピュータ10に蓄積されて、ランダム
ピンホール部4aで得られた非共焦点成分を含む共焦点
画像データと、開口部4bから得られた非共焦点成分の
みの非共焦点画像データでの差分演算を行うことによっ
て、共焦点画像データとなる。そして、共焦点画像デー
タは、モニタ11に共焦点画像として表示される。
【0011】尚、試料6の表面近傍の立体画像は、水平
移動ステージに連結されたピエゾ素子によって、図示矢
印A方向に試料6を移動させ、高さ方向の画像を複数得
て、それら複数の画像を合成することにより、コンピュ
ータ10から得られる。
【0012】Nipkowディスクを用いた共焦点顕微
鏡に於いて、光源からの入射光に対して利用できる試料
からの反射光は0.5〜1%であったが、T.Wils
onらの共焦点顕微鏡では、入射光に対して利用できる
反射光は25〜50%であり、より明るい画像が得られ
ると報告されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Nipko
wディスクを用いたディスクスキャン共焦点顕微鏡に於
いて、セクショニング効果のある鮮明な画像を得るため
には、対物レンズの倍率に対応したピンホールの大きさ
や適切なピンホール間隔にしなければならない。
【0014】例えば、特表平5−508235号公報に
よれば、Nipkowディスクを使用した共焦点顕微鏡
では、同心円状にピンホールの大きさとピンホール間隔
の異なる5種類のパターンが、1枚の回転ディスクに設
けられている。この公報の好適な実施例の1つとして、
Nipkowディスクには、ピンホール径が9μm、1
2.5μm、16μmと3種類あり、そのうち、12.
5μmのピンホール径にはピンホール間隔が異なるもの
が3種類あり、合計5種類のパターンが設置されるよう
に記載されている。また、もう1つの好適な実施例とし
ては、別の5種類のパターンが掲げられている。
【0015】上述したNipkowディスクでは、最適
な共焦点画像を得るには、1枚のNipkowディスク
につき5種類のパターンしか選択できない。上述した好
適な実施例の2例のうち、どちらかの1枚Nipkow
ディスクに於いて、16.0または12.5μmのピン
ホール径のみは、ピンホール間隔が選択できるが、他の
ピンホール径に於いては、ピンホール間隔が選択できな
い。したがって、対物レンズの倍率によっては、鮮明な
共焦点画像が得られず、横分解能や縦分解能を低下させ
ることがある。
【0016】また、WO97/31282(Oxfor
d大学)に記載の技術では、回転ディスク上のピンホー
ルパターンが1種類しか設けられていない。そのため、
対物レンズの倍率に合わせたピンホールパターンを選択
することができないので、最適な共焦点画像を得ること
ができないものであった。
【0017】更に、上述したT.Wilsonらの共焦
点顕微鏡は、回転ディスクの回転ムラを生じた際に、C
CDカメラの撮像タイミングと回転ディスクに連結され
たモータ等の回転同期タイミングを合わせる機構がない
ので、高画質の共焦点画像を得ることができないという
課題を有していた。
【0018】この発明は上記のような実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、対物レンズの倍
率に合わせた回転体上のパターンを選択することが可能
で、且つCCDカメラ等の撮像手段と回転体との同期を
取ることによって、画質の良い共焦点画像を得ることが
可能な共焦点顕微鏡を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に記載
の発明は、試料に対して光を照射する照明手段と、この
照明手段からの光及び試料からの光を集光するための倍
率の異なる複数の対物レンズと、上記複数の対物レンズ
に対応し、非共焦点成分を含む共焦点画像データを得る
ための複数の異なるパターン部と、非共焦点成分のみの
非共焦点画像データを得るための開口部と、光を遮断す
るための遮光部とを有する回転自在な回転体と、この回
転体を所定方向に回転させる回転駆動手段と、この回転
駆動手段で回転される上記回転体のパターン部と開口部
を通過した各部の画像を撮像する撮像手段と、この撮像
手段で得られた各画像のデータを蓄積し、且つ共焦点画
像を得る画像処理手段と、上記撮像手段と同期した信号
を発生する同期信号発生手段と、上記回転体の回転状態
を検出する検出手段と、この検出手段からの検出信号と
上記同期信号発生手段からの信号の位相とを同期制御さ
せる制御手段と、上記同期信号発生手段からの信号と上
記検出信号のタイミングに基いて上記撮像手段を制御す
る信号を発生するトリガ信号発生手段と、を具備したこ
とを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の発明は、試料に対して光
を照射する照明手段と、この照明手段からの光及び試料
からの光を集光するための倍率の異なる複数の対物レン
ズと、上記複数の対物レンズに対応し、非共焦点成分を
含む共焦点画像データを得るための複数の異なるパター
ン部を有する回転自在な回転体と、試料からの光より上
記回転体の上記パターン部を通した画像を撮像する第1
の撮像手段と、上記試料からの光より上記パターン部を
通さない非共焦点成分のみの非共焦点画像を撮像する第
2の撮像手段と、上記第1の撮像手段と第2の撮像手段
で得られた各画像のデータを蓄積し、且つ共焦点画像を
得る画像処理手段と、上記第1の撮像手段と同期した信
号を発生する同期信号発生手段と、上記回転体の回転状
態を検出する検出手段と、この検出手段からの検出信号
と上記同期信号発生手段からの信号の位相とを同期制御
させる制御手段と、上記同期信号発生手段からの信号と
上記検出信号のタイミングに基いて上記第1の撮像手段
を制御する信号を発生するトリガ信号発生手段と、を具
備したことを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1及び請
求項2に記載の発明に於いて、上記回転体は、同心円状
に上記パターン部及び上記開口部が複数設けられている
ことを特徴とする。
【0022】請求項1に記載の共焦点顕微鏡にあって
は、照明手段によって試料に対して光が照射され、この
照明手段からの光及び試料からの光が倍率の異なる複数
の対物レンズにより集光される。上記複数の対物レンズ
に対応し、非共焦点成分を含む共焦点画像データを得る
ための複数の異なるパターン部と、非共焦点成分のみの
非共焦点画像データを得るための開口部と、光を遮断す
るための遮光部とを有する回転自在な回転体は、回転駆
動手段によって所定方向に回転される。そして、この回
転駆動手段で回転される上記回転体のパターン部と開口
部を通過した各部の画像が、撮像手段で撮像される。こ
の撮像手段で得られた各画像のデータは、画像処理手段
にて蓄積されると共に共焦点画像が得られる。そして、
上記撮像手段と同期した信号が発生される同期信号発生
手段からの信号と、上記回転体の回転状態を検出する検
出手段からの検出信号との位相とが、制御手段で同期制
御される。更に、上記同期信号発生手段からの信号と上
記検出信号のタイミングに基いて、上記撮像手段を制御
する信号がトリガ信号発生手段により発生される。
【0023】この請求項1に記載の発明によれば、対物
レンズの倍率に合わせた最適なパターン部を選択し、高
画質の共焦点画像を得ることができる。
【0024】請求項2に記載の共焦点顕微鏡にあって
は、照明手段によって試料に対して光が照射され、この
照明手段からの光及び試料からの光が倍率の異なる複数
の対物レンズにより集光される。上記複数の対物レンズ
に対応し、試料から、非共焦点成分を含む共焦点画像デ
ータを得るための複数の異なるパターン部を有する回転
自在な回転体の上記パターン部を通した画像が、第1の
撮像手段で撮像され、上記試料からの光より上記パター
ン部を通さない非共焦点成分のみの非共焦点画像が第2
の撮像手段で撮像される。上記第1の撮像手段と第2の
撮像手段で得られた各画像のデータは、画像処理手段で
蓄積されると共に共焦点画像が得られる。また、上記第
1の撮像手段と同期した信号を発生する同期信号発生手
段からの信号と、上記回転体の回転状態を検出する検出
手段からの検出信号との位相とが、制御手段で同期制御
される。そして、上記同期信号発生手段からの信号と上
記検出信号のタイミングに基いて上記第1の撮像手段を
制御する信号が、トリガ信号発生手段により発生され
る。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、2つのC
CDカメラを使用することによって、より高速処理で、
高画質の共焦点画像を得ることができる。
【0026】請求項3に記載の共焦点顕微鏡にあって
は、請求項1及び請求項2に記載の協商点顕微鏡に於い
て、上記回転体が、同心円状に上記パターン部及び上記
開口部が複数設けられている。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、回転体に
多く種類のパターン部を設けることによって、低倍率か
ら高倍率の対物レンズを利用して、最適なセクショニン
グ効果を持ち、高画質の共焦点画像を得ることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0029】先ず、この発明の第1実施の形態に係る共
焦点顕微鏡について説明する。
【0030】図1は、第1の実施の形態に係る共焦点顕
微鏡の基本構成を示した図である。
【0031】図1に於いて、ハロゲン光源または水銀光
源等の光源15から出射される光の光路上に、光学レン
ズ16と、偏光ビームスプリッタ17が配置されてい
る。そして、ビームスプリッタ17の反射光路上には、
回転ディスク18、対物レンズ19aまたは19bを介
して図示矢印B方向に移動可能な試料20が配置されて
いる。
【0032】上記回転ディスク18はモータ21に連結
されており、一定の回転速度で回転するようになってい
る。また、偏光ビームスプリッタ17の透過光路上に
は、集光レンズ22を介してCCDカメラ23が配置さ
れている。そして、このCCDカメラ23により得られ
た画像は、コンピュータ24を介してモニタ25に表示
されるようになっている。
【0033】このCCDカメラ23は、試料20から反
射された光または蛍光に於いて、回転ディスク18の回
転速度に同期して撮像タイミングが制御される。このC
CDカメラ23の画像出力端子にはコンピュータ24が
接続されており、該コンピュータ24での処理により、
画像がモニタ25に表示されるようになっている。
【0034】上記回転ディスク18の近傍には、光検出
素子27a及び27bが配置されており、これらの検出
素子27a及び27bが、回転ディスク18に設けられ
た同期マーカ(詳細は後述する)の透過部を検出する。
【0035】上記モータ21は回転ディスク18と直結
しており、モータ駆動回路29からの信号によって回転
制御されている。
【0036】同期信号発生手段であるビデオカメラ用同
期信号発生器30は、CCDカメラ23の駆動に必要な
同期信号を発生するもので、この発生された同期信号は
制御回路28に入力される。また、ビデオカメラ用同期
信号発生器30からの信号は、制御回路28に入力され
る。
【0037】この制御回路28では、ビデオカメラ用同
期信号発生器30からの信号と、光検出素子27a(ま
たは27b)から発生された信号の位相が比較されるよ
うになっている。上記モータ21の回転とCCDカメラ
23の同期を取るため、制御回路28からの信号が、モ
ータ駆動回路29とトリガ信号発生回路31に出力され
る。
【0038】上記トリガ信号発生回路31からは、制御
回路28からの信号を受けると、トリガ信号が撮像手段
であるCCDカメラ23に出力されるようになってい
る。このCCDカメラ23は、外部トリガ入力端子を有
しているもので、トリガ信号が入力されると撮像が行わ
れるようになっている。
【0039】対物レンズは、倍率が小さく開口数(N
A)が小さい対物レンズ19aと、倍率が大きく開口数
(NA)が大きい対物レンズ19bとがあり、図示され
ないレボルバ等、対物レンズ交換機構に接続されてい
る。
【0040】回転体である回転ディスク18は、図2に
示されるように、多数のピンホールがそのピンホール径
と等間隔でランダムに配置されたピンホールパターン部
18aと、該ピンホールパターン部18aのピンホール
径と異なり等間隔でランダムに配置されたピンホールパ
ターン部18b及び光が自由に通過できる開口部18c
を有して成る。
【0041】上記ピンホールパターン部18aのピンホ
ール径は、倍率が小さく、開口数(NA)が小さい対物
レンズ19aに適したものである。ピンホールパターン
部18bのピンホール径は、倍率が大きく、NAが大き
い対物レンズ19bに適し、ピンホールパターン部18
aのピンホール径よりも大きいものである。
【0042】更に、ピンホールパターン部18a、ピン
ホールパターン部18bは、鮮明な共焦点画像を得るた
めに、回転ディスク18を中心とした扇形角度で90度
乃至135度としている。また、開口部18cの扇形角
度は、鮮明な共焦点画像を得るために、22.5度乃至
35度としている。
【0043】ピンホールパターン部18a、ピンホール
パターン部18b及び開口部18cの間には、遮光部1
8d、遮光部18e、遮光部18fが、それぞれ図示の
ように配置されている。
【0044】回転ディスク18の最外周部には、同期マ
ーカ18g、同期マーカ18h、同期マーカ18iが配
置されている。図2に於いて、上記同期マーカ18g、
同期マーカ18h、同期マーカ18iの斜線で示される
部分は遮光されており、各同期マーカの白い部分は光が
透過できる透過部である。
【0045】検出手段である光検出素子27a、27b
は、上記同期マーカ18g、同期マーカ18h、同期マ
ーカ18iの各々の透過部を検出する。
【0046】回転ディスク18の時計周りの回転によ
り、同期マーカ18iの1つの透過部が光検出素子27
aを通過する。これにより、ピンホールパターン部18
aを通過した画像を得るために、光検出素子27aから
1パルス信号が、制御手段である制御回路28に入力さ
れる。同様に、同期マーカ18gの2つの透過部、及び
同期マーカ18hの3つの透過部に於いても、各々ピン
ホールパターン部18b、開口部18cを通過した画像
を得るために、光検出素子27aから各々2パルス、3
パルスの信号が、制御回路28に入力される。
【0047】回転ディスク18の同期マーカ18iから
得られる光検出素子27aの1パルス信号によって、ピ
ンホールパターン部18aを通過した画像のみが得られ
るように、制御回路28を介してトリガ信号発生回路3
1から信号が入力され、CCDカメラ23により撮像さ
れる。
【0048】また、回転ディスク18の同期マーカ18
gから得られる光検出素子27aの2パルス信号によっ
て、各々ピンホールパターン部18aを通過した画像の
みが得られるように、制御回路28を介してトリガ信号
発生回路31から信号が入力され、CCDカメラ23に
より撮像される。
【0049】同様に、回転ディスク18の同期マーカ1
8hから得られる光検出素子27aの3パルスの信号に
よって、開口部18cを通過した画像が常に得られるよ
う、トリガ信号発生回路31から信号が入力され、CC
Dカメラ23によって撮像される。
【0050】こうしてCCDカメラ23で撮像された映
像信号は、画像処理手段であるコンピュータ24に入力
される。
【0051】ところで、コンピュータ24は、図示され
ないレボルバ等の対物レンズ交換機構とつながってい
る。倍率が小さく開口数(NA)が小さい対物レンズ1
9aに対して、上記コンピュータ24は、ピンホールパ
ターン部18aと開口部18cを通過した画像を得るよ
う、制御回路28に記憶させる。
【0052】同期マーカ18iと同期マーカ18hによ
って得られる光検出素子27aからの1パルスと3パル
ス信号が制御回路28に入力されたとき、制御回路28
の信号がトリガ信号発生回路31に入力され、トリガ信
号がCCDカメラ23に送られる。CCDカメラ23で
は、ピンホールパターン部18aと開口部18cを通過
した画像のみが撮像される。
【0053】一方、倍率が大きく開口数(NA)が大き
い対物レンズ19bに対して、コンピュータ24は、ピ
ンホールパターン部18bと開口部18cを通過した画
像が得るように制御回路28に記憶させる。
【0054】この場合、同期マーカ18gと同期マーカ
18hから得られる光検出素子27aからの2パルスと
3パルス信号が制御回路28に入力されたとき、該制御
回路28からの信号がトリガ信号発生回路31へ入力さ
れ、トリガ信号がCCDカメラ23に送られる。CCD
カメラ23では、ピンホールパターン部18bと開口部
18cを通過した画像のみが撮像される。
【0055】そして、コンピュータ24では、ピンホー
ルパターン部18a(またはピンホールパターン部18
b)を通過した非共焦点成分を含む共焦点画像データ
と、開口部18cを通過した非共焦点成分のみである非
共焦点画像データとの差分演算が行われる。そして、こ
の演算結果である共焦点画像データが、モニタ25に出
力されて表示される。
【0056】更に、上記モータ21は、図示されない自
動的な駆動機構によって、図示矢印C方向に移動自在と
されている。つまり、モータ21が図示矢印C方向に移
動自在であるために、図3に示されるような構成の回転
ディスク33を利用することも可能である。
【0057】図3は、この第1の実施の形態に於ける回
転ディスクの他の構成例を示した図である。
【0058】回転ディスク33の外周側には、ランダム
に等間隔に配置された多数のピンホールを有するピンホ
ールパターン部33a、33bが設けられている。そし
て、回転ディスク33のピンホールパターン部33a、
33bの内周側には、ランダムで等間隔配置のピンホー
ルパターン部33c、33dが、それぞれ設けられてい
る。各々のピンホールパターン部のピンホール径は、ピ
ンホールパターン部33c、ピンホールパターン部33
a、ピンホールパターン部33b、ピンホールパターン
部33dの順に大きくなっている。
【0059】更に、回転ディスク33には、光を自由に
通過できる開口部33eが、上記ピンホールパターン部
33a、33cとピンホールパターン部33b、33d
の間に設けられている。
【0060】図2に示される回転ディスク18と同様
に、回転ディスク33の中心に対してピンホールパター
ン部33a、33b、33c、33dの扇形角度は、9
0度乃至135度となっている。また、開口部33eの
扇形角度は、22.5度乃至35度となっている。
【0061】上記各ピンホールパターン部と開口部33
eとの間には、光を遮断する遮光部33f、遮光部33
g、遮光部33hが設けられている。更に、回転ディス
ク33の最外周部には、光検出素子27a、27bの検
出部にて検出されるべく同期マーカ33i、同期マーカ
33j、同期マーカ33kが配置されるようになってい
る。
【0062】回転ディスク33の外周側であるピンホー
ルパターン部33a、33b及び開口部33eが光路上
に配置されたとき、光検出素子27aが配置されている
位置に回転ディスク33の最外周部が相対する。一方、
内周側であるピンホールパターン部33c、33d及び
開口部33eが光路上に配置されたときは、光検出素子
27bが配置された位置に回転ディスク33の最外周部
が相対するようになっている。
【0063】回転ディスク33の場合、図示されないレ
ボルバ等の対物レンズ交換機構とコンピュータ24が連
動している。そして、ピンホールパターン部33a、3
3b、33c、33dに対応した、図示されない4種類
の対物レンズが、上記対物レンズ交換機構に接続されて
いる。
【0064】この共焦点顕微鏡は、図示されない特定の
対物レンズが光路上に挿入されると、その特定の対物レ
ンズに対応したピンホールパターン部が回転ディスク3
3の外周側にあるか内周側にあるかをコンピュータ24
に予め記憶させておき、光路上に特定のピンホールパタ
ーン部が入るように自動的に回転ディスク33が移動す
る機構を有している。
【0065】回転ディスク33の同期マーカ33kから
得られる光検出素子27a(または光検出素子27b)
の1パルス信号が制御回路28を介してトリガ信号発生
回路31に入力されると、このトリガ信号発生回路31
からは、ピンホールパターン部33a(またはピンホー
ルパターン部33c)を通過した画像が得られるような
タイミングで、トリガ信号がCCDカメラ23に出力さ
れるようになっている。
【0066】同様に、回転ディスク33の同期マーカ3
3iから得られる光検出素子27a(または光検出素子
27b)の2パルス信号が、制御回路28を介してトリ
ガ信号発生回路31に入力されると、このトリガ信号発
生回路31からピンホールパターン部33b(またはピ
ンホールパターン部33d)を通過した画像のみが得ら
れるようなタイミングで、トリガ信号がCCDカメラ2
3に出力されるようになっている。
【0067】更に、回転ディスク33の同期マーカ33
jから得られる光検出素子27a(または光検出素子2
7b)の3パルスの信号が、制御回路28を介して開口
部33eを通過した画像が常に得られるように、トリガ
信号発生回路31からトリガ信号がCCDカメラ23に
出力されるようになっている。
【0068】このように、トリガ信号発生回路31から
のトリガ信号に基いて、CCDカメラ23は、ピンホー
ルパターン部33a(ピンホールパターン部33bまた
は33c或いは33d)や開口部33eを通過した画像
を撮像する。そして、CCDカメラ23からの画像信号
は、画像処理手段であるコンピュータ24に入力され
る。
【0069】コンピュータ24では、ピンホールパター
ン部33a(またはピンホールパターン部33b、33
c或いは33d)を通過した非共焦点成分を含む共焦点
画像データと、開口部33eを通過した非共焦点成分の
みである非共焦点画像データとの差分演算が行われる。
そして、演算結果である共焦点画像データが、コンピュ
ータ24からモニタ25に共焦点画像として出力され
る。
【0070】このような構成に於いて、図2に示される
回転ディスク18を使用した場合について説明する。
【0071】光源15からの光は、光学レンズ16によ
り均一光となり、偏光ビームスプリッタ17で反射され
て回転ディスク18上に入射される。この入射された光
は、回転ディスク18のピンホールパターン部18aま
たはピンホールパターン部18b、或いは開口部18c
を通過して、対物レンズ19a(または19b)によっ
て結像され、試料20上に照射される。
【0072】そして、試料20からの光は、対物レンズ
19a(または19b)で集光され、回転ディスク18
のピンホールパターン部18aまたはピンホールパター
ン部18b或いは開口部18cを通過する。回転ディス
ク18を通過した試料20からの光は、偏光ビームスプ
リッタ17で透過された後、集光レンズ22で集光され
て、CCDカメラ23へ送られる。
【0073】一方、ビデオカメラ用同期信号発生器30
からの発生信号は、制御回路28に入力される。この制
御回路28では、ビデオカメラ用同期信号発生器30か
らの信号と光検出素子27a及び27bから発生された
信号の位相が比較される。そして、モータ21の回転同
期とCCDカメラ23の撮像タイミングの同期が合うよ
うに、制御回路28からの出力信号がモータ駆動回路2
9とトリガ信号発生回路31に供給される。尚、モータ
駆動回路29から出力される信号はモータ21へ送ら
れ、これにより、モータ21は回転制御される。
【0074】ここで、倍率が小さく開口数(NA)が小
さい対物レンズ19aが光路上に配置された時、図示さ
れない対物レンズ交換機構と接続されたコンピュータ2
4は、回転ディスク18のピンホールパターン部18a
と開口部18cの画像が得られるように、制御回路28
に信号を出力する。
【0075】回転ディスク18の同期マーカ18iと同
期マーカ18hによって、光検出素子27aから1パル
スと3パルスの信号が発生した時だけ、制御回路28に
より、トリガ信号発生回路31から出力されたトリガ信
号がCCDカメラ23に送信される。
【0076】このCCDカメラ23では、上記トリガ信
号が入力されることによって、ピンホールパターン部1
8aから得られる非共焦点成分を含む共焦点画像と、開
口部18cから得られる非共焦点成分のみの非共焦点画
像が撮像される。
【0077】コンピュータ24では、撮像されたピンホ
ールパターン部18aと開口部18cの各々の画像が取
込まれ、差分演算された共焦点画像データが得られる。
この共焦点画像データは、モニタ25上に共焦点画像と
して映し出される。
【0078】一方、倍率が大きく開口数(NA)が大き
い対物レンズ19bが光路上に配置された時は、図示さ
れない対物レンズ交換機構と接続されたコンピュータ2
4は、回転ディスク18のピンホールパターン部18b
と開口部18cの画像が得られるように、制御回路28
に信号を出力する。
【0079】回転ディスク18の同期マーカ18gと同
期マーカ18hによって、光検出素子27aから2パル
スと3パルスの信号が発生された時だけ、制御回路28
により、トリガ信号発生回路31からCCDカメラ23
にトリガ信号が送信される。
【0080】このトリガ信号が入力されることによっ
て、CCDカメラ23では、ピンホールパターン部18
bから得られる非共焦点成分を含む共焦点画像と、開口
部18cから得られる共焦点成分のみの非共焦点画像が
撮像される。
【0081】コンピュータ24では、撮像されたピンホ
ールパターン部18bと開口部18cの各々の画像デー
タが取込まれ、差分演算された共焦点画像データを得
る。この共焦点画像データは、モニタ25上に共焦点画
像として映し出される。
【0082】次に、上述した構成に於いて、図2に示さ
れる回転ディスク18に代えて図3に示される回転ディ
スク33を使用した場合の例について説明する。
【0083】ある対物レンズが光路上に配置された場
合、コンピュータ24によって、モータ21に接続され
た図示されない駆動機構によって、上記対物レンズに対
応した回転ディスク33のピンホールパターン部(33
a、33b、33c及び33d)が光路上に配置され
る。そして、例えば、ピンホールパターン33aに最適
な、ある対物レンズが光路上に配置された場合、光検出
素子27aが使用される。
【0084】その光検出素子27aに回転ディスク33
の同期マーカ33kと同期マーカ33jが通過した時、
光検出素子27aから1パルスと3パルス信号が、制御
回路28に入力される。すると、回転ディスク33のピ
ンホールパターン部33aと開口部33eを通過した画
像が得られるように、制御回路28から信号が出力さ
れ、この出力信号がトリガ信号発生回路31に入力され
る。
【0085】更に、トリガ信号発生回路31のトリガ信
号が、CCDカメラ23に送られる。その結果、上記ト
リガ信号発生回路31のトリガ信号により、CCDカメ
ラ23では、ピンホールパターン部33aと開口部33
eを通過した画像が撮像される。
【0086】ピンホールパターン部33aから得られる
非共焦点成分を含む共焦点画像データと、開口部33e
から得られる非共焦点成分のみの非共焦点画像データ
は、コンピュータ24に入力されて差分演算される。こ
の差分演算された画像データは、モニタ25上に共焦点
画像として映し出される。
【0087】また、ピンホールパターン部33dに最適
な、ある対物レンズが光路上に配置された場合、回転デ
ィスク33の内周側が光路上に配置されるように回転デ
ィスク33が図示矢印C方向に移動され、この場合光検
出素子27bが使用される。
【0088】上述したピンホールパターン33aを通過
した画像を撮ることと同様な方法で、回転ディスク33
の同期マーカ33iと同期マーカ33jによって、ピン
ホールパターン部33dと開口部33eを通過した画像
のみが、CCDカメラ23で撮像される。
【0089】ピンホールパターン部33dから得られた
非共焦点成分を含む共焦点画像データと、開口部33e
から得られた非共焦点成分のみの非共焦点画像データ
は、コンピュータ24に入力されて差分演算される。こ
の差分演算された画像データは、モニタ25上に共焦点
画像として映し出される。
【0090】尚、試料20の表面近傍の立体画像は、試
料20を水平移動ステージ等に取付けたピエゾ素子によ
って、図1に示される矢印B方向に移動させて、コンピ
ュータ24により高さ方向の複数の画像を合成すること
で得られる。
【0091】また、ピンホール径がランダムに配置され
た回転ディスク33を利用しているが、更に、図4に示
されるような回転ディスク34を用いても良い。
【0092】この回転ディスク34は、ラインが等間隔
に配列されたラインパターン部34aと、このラインパ
ターン部34aと異なるライン幅を有するラインパター
ン部34bと、光が自由に透過できる開口部34cと、
これらラインパターン部34a、34b、開口部34c
の間に配置された遮光部34d、34e、34fとから
構成されている。更に、この回転ディスク34の最外周
部には、同期マーカ34g、同期マーカ34h、同期マ
ーカ34iが配置されている。
【0093】このように構成された回転ディスク34を
用いたものでも、上述した共焦点顕微鏡の構成及び動作
が適用される。
【0094】尚、図2、図3、図4の各々の回転ディス
ク18、33、34の同期マーカの位置は、当該ディス
ク18、33、34とCCDカメラ23の撮像タイミン
グの同期をとり、適切な画像をとることができれば、特
に実施の形態のものに限られるものではない。
【0095】上記のような構成及び動作とした結果、対
物レンズの倍率に合わせた最適なピンホールパターンを
選択することができ、セクショニング効果が高く、高画
質の共焦点画像を得ることができる。
【0096】また、回転ディスク18、33、34とC
CDカメラ23の画像信号の同期をとっていることか
ら、ディスクの偏心やモータ軸の摩擦変動によるディス
クの回転ムラを回避することができるので、より高画質
の共焦点画像を得ることができる。
【0097】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。
【0098】図5は、この発明の第2の実施の形態に係
る共焦点顕微鏡の基本構成を示した図である。
【0099】尚、以下に述べる実施の形態に於いて、上
述した第1の実施の形態と同一部分には同一の参照番号
を付してその説明は省略する。
【0100】図5に示されるように、検出手段である光
検出素子27a、27bは、回転体である回転ディスク
35に設けられた、後述する同期マーカ35e、同期マ
ーカ35fを検出する。
【0101】対物レンズ19a(または19b)で集光
された試料20からの反射光は、偏光ビームスプリッタ
36を透過して回転ディスク35を通過して、CCDカ
メラ23で撮像されるものと、偏光ビームスプリッタ3
6で反射されて集光レンズ37で集光され、CCDカメ
ラ38で撮像されるものとがある。CCDカメラ23と
CCDカメラ38で得られた試料20からの反射光であ
る両画像信号は、コンピュータ24に供給される。
【0102】図1と同様に、トリガ信号発生回路31
は、制御回路28からの信号を受けると、トリガ信号を
撮像手段であるCCDカメラ23に出力するようになっ
ている。また、CCDカメラ38は試料20からの反射
光または蛍光を常に撮像する。そして、コンピュータ2
4には、直接、上記反射光または蛍光で得られる非共焦
点成分のみの非共焦点画像データが入力される。
【0103】回転体である回転ディスク35は、多数の
ピンホールがそのピンホール径の等間隔でランダムに配
置されたピンホールパターン部35aと、このピンホー
ルパターン部35aのピンホール径と異なり等間隔でラ
ンダムに配置されたピンホールパターン部35bを有し
ている。
【0104】上記ピンホールパターン部35aのピンホ
ール径は、対物レンズ19aに適したものである。ま
た、ピンホールパターン部35bのピンホール径は、対
物レンズ19bに適しているもので、ピンホールパター
ン部35aのピンホール径よりも大きいものである。
【0105】更に、ピンホールパターン部35a及びピ
ンホールパターン部35bは、回転ディスク35を中心
とした扇形角度が90度乃至135度とされている。
【0106】また、ピンホールパターン部35aとピン
ホールパターン部35bの間には、遮光部35c、遮光
部35dが配置されている。そして、回転ディスク35
の最外周部には、同期マーカ35e、同期マーカ35f
が配置されるようになっている。
【0107】尚、図6に示される回転ディスク35に於
いて、同期マーカ35e、同期マーカ35fの斜線部は
遮光されており、白い部分は光が透過できる透過部であ
る。
【0108】このように構成された回転ディスク35の
時計周りの回転により、光検出素子27aに同期マーカ
35fが通過すると、ピンホールパターン部35aを通
過した画像を得るために、光検出素子27aからの1パ
ルス信号が制御回路28に入力される。この制御回路2
8からの信号は、タイミング良くCCDカメラ23で撮
像するために、トリガ信号発生回路31に送られる。
【0109】同様に、光検出素子27aに同期マーカ3
5eが通過することによって、ピンホールパターン部3
5bを通過した画像を得るために、光検出素子27aか
らの2パルスの信号が制御回路28に入力される。この
制御回路28からの信号は、トリガ信号発生回路31に
送られる。
【0110】また、図5に示されるように、モータ21
は矢印C方向に移動可能であるため、図7に示されるよ
うな構成の回転ディスク39を利用することができる。
【0111】すなわち、回転ディスク39の外周側に
は、ランダムに等間隔に配置された多数のピンホールを
有するピンホールパターン部39a、39bが設けられ
ている。そして、回転ディスク39の内周側には、ラン
ダムで等間隔配置のピンホールパターン部39c、39
dが設けられている。各々のピンホールパターン部のピ
ンホール径は、ピンホールパターン部39c、ピンホー
ルパターン部39a、ピンホールパターン部39b、ピ
ンホールパターン部39dの順に大きくなっている。
【0112】回転ディスク35と同様に、回転ディスク
39の中心に対してピンホールパターン部39a、39
b、39c、39dの扇形角度は、90度乃至135度
となっている。
【0113】また、各ピンホールパターン部の間には、
光を遮断する遮光部39f、遮光部39gが配置されて
いる。そして、回転ディスク39の最外周部には、光検
出素子27a、光検出素子27bの検出部に対応して、
同期マーカ39g、同期マーカ39hが配置されるよう
になっている。
【0114】回転ディスク39の外周側であるピンホー
ルパターン部39a、39bが光路上に配置されたとき
は、光検出素子27aが配置されている位置に回転ディ
スク39の最外周部が相対する。一方、内周側であるピ
ンホールパターン部39c、39dが光路上に配置され
たときは、光検出素子27bが配置された位置に回転デ
ィスク39の最外周部が相対するようになっている。
【0115】回転ディスク39の場合、ピンホールパタ
ーン部39a、39b、39c、39dに対応した、図
示されない4種類の対物レンズが対物レンズ交換機構に
接続されている。
【0116】そして、この共焦点顕微鏡は、図示されな
い特定の対物レンズが光路上に入ると、その対物レンズ
に対応したピンホールパターン部が、回転ディスク39
の外周側にあるか、内周側にあるかをコンピュータ24
に予め記憶させておき、光路上に特定のピンホールパタ
ーン部が入るように自動的に回転ディスク39が移動す
る機構を有している。
【0117】回転ディスク39の同期マーカ39hから
得られる光検出素子27a(または27b)の1パルス
信号が、制御回路28を介してトリガ信号発生回路31
に入力される。すると、ピンホールパターン部39a
(またはピンホールパターン部39c)を通過した画像
が得られるようなタイミングで、トリガ信号発生回路3
1からトリガ信号が、CCDカメラ23に出力されるよ
うになっている。
【0118】同様に、回転ディスク39の同期マーカ3
9gから得られる光検出素子27a(または27b)の
2パルス信号が、制御回路28を介してトリガ信号発生
回路31に入力される。すると、ピンホールパターン部
39b(またはピンホールパターン部39d)を通過し
た画像のみが得られるようなタイミングで、トリガ信号
発生回路31からトリガ信号が、CCDカメラ23に出
力されるようになっている。
【0119】これらのトリガ信号発生回路31から出力
されるトリガ信号に基いて、CCDカメラ23は、ピン
ホールパターン部39a(または39b、39c、或い
は39d)を通過した画像を撮像する。更に、CCDカ
メラ23からの画像信号は、画像処理手段であるコンピ
ュータ24に入力される。
【0120】コンピュータ24は、ピンホールパターン
部39a(またはピンホールパターン部39b、39c
或いは39d)を通過した非共焦点成分を含む共焦点画
像データと、試料20からの反射光を偏光ビームスプリ
ッタ36を介して直接CCDカメラ38で撮像した非共
焦点成分のみである非共焦点画像データとの差分演算を
コンピュータ24で行い、共焦点画像をモニタ25に出
力する。
【0121】このような構成に於いて、図6に示される
回転ディスク35を使用した場合について説明する。
【0122】光源15からの光は、光学レンズ16によ
り均一光となり、偏光ビームスプリッタ17で反射され
て、回転ディスク35上に入射される。回転ディスク3
5のピンホールパターン部35a(またはピンホールパ
ターン部35b或いは開口部35c)を光が通過し、対
物レンズ19a(または19b)によって結像され、試
料20上に照射される。
【0123】そして、試料20からの反射光または蛍光
は、対物レンズ19a(または19b)で集光される。
偏光ビームスプリッタ36を透過した試料20からの光
は、回転ディスク35のピンホールパターン部35a、
35bを通過する。回転ディスク35を通過した試料2
0からの光は、偏光ビームスプリッタ17を透過した
後、集光レンズ22で集光される。
【0124】一方、偏光ビームスプリッタ36で反射さ
れた試料20からの光は、集光レンズ37で集光され
て、CCDカメラ38で撮像される。
【0125】制御回路28では、ビデオカメラ用同期信
号発生器30からの信号と光検出素子27aから発生さ
れた信号の位相が比較される。そして、制御回路28か
らの出力信号は、モータ21の回転とCCDカメラ23
の撮像タイミングが同期するように、モータ駆動回路2
9とトリガ発生回路31に送信される。
【0126】ここで、対物レンズ19aが光路上に配置
された時、図示されない対物レンズ交換機構と接続され
たコンピュータ24は、回転ディスク35のピンホール
パターン部37aの画像が得られるように、制御回路2
8に信号を出力する。
【0127】回転ディスク35の同期マーカ35fによ
って、光検出素子27aから1パルスの信号が発生した
時だけ、制御回路28により、トリガ信号発生回路31
から出力されたトリガ信号がCCDカメラ23に送信さ
れる。
【0128】上記トリガ信号が入力されることによっ
て、上記CCDカメラ23では、ピンホールパターン部
35aから得られる非共焦点成分を含む共焦点画像が撮
像される。
【0129】コンピュータ24では、CCDカメラ23
で撮像されたピンホールパターン部35aを通過した画
像データと、CCDカメラ38で撮像された画像データ
が取込まれ、各画像データ間で差分演算された共焦点画
像データが得られる。この共焦点画像データは、モニタ
25上に共焦点画像として映し出される。
【0130】一方、対物レンズ19bが光路上に配置さ
れた時、図示されない対物レンズ交換機構と接続された
コンピュータ24は、回転ディスク35のピンホールパ
ターン部35bの画像が得られるように、制御回路28
に信号を出力する。
【0131】回転ディスク35の同期マーカ35eによ
って、光検出素子27aから2パルスの信号が発生した
時だけ、制御回路28によって、トリガ信号発生回路3
1からCCDカメラ23にトリガ信号が送信される。
【0132】このトリガ信号が入力されることによっ
て、CCDカメラ23では、ピンホールパターン部35
bから得られる非共焦点成分を含む共焦点画像が撮像さ
れる。
【0133】コンピュータ24では、CCDカメラ23
で撮像されたピンホールパターン部35bを通過した画
像データと、CCDカメラ38で撮像された画像データ
が取込まれ、各画像データ間で差分演算された共焦点画
像データが得られる。この共焦点画像データは、モニタ
25上に共焦点画像として映し出される。
【0134】次に、上述した構成に於いて、図6に示さ
れる回転ディスク35に代えて図7に示される回転ディ
スク39を使用した場合の例について説明する。
【0135】ある対物レンズが光路上に配置された場
合、コンピュータ24によって、予め決められた回転デ
ィスク39が、モータ21に接続された駆動機構によっ
て移動され、上記対物レンズに対応したピンホールパタ
ーン部(39a、39bまたは39c或いは39d)が
光路上に配置される。
【0136】そして、例えば、ピンホールパターン部3
9aに最適な、ある対物レンズが光路上に配置された場
合、図示されない対物レンズ交換機構と連動したコンピ
ュータ24によって、回転ディスク39の同期マーカ3
9hの光検出素子27aからの2パルス信号のみを得る
ことが、制御回路28に送られる。
【0137】そして、回転ディスク39の同期マーカ3
9hを通過した時に、光検出素子27aから1パルス信
号が、制御回路28に入力される。回転ディスク39の
ピンホールパターン部39aを通過した画像が得られる
ように、制御回路28の信号がトリガ信号発生回路31
に入力される。
【0138】更に、トリガ信号発生回路31からのトリ
ガ信号が、CCDカメラ23に送られる。上記トリガ信
号発生回路31のトリガ信号から、CCDカメラ23で
は、ピンホールパターン部39aを通過した画像が撮像
される。
【0139】また、偏光ビームスプリッタ36で反射し
た試料20からの光は、集光レンズ37で集光されて、
CCDカメラ38で撮像される。
【0140】CCDカメラ23で撮像されたピンホール
パターン部39aを通過した非共焦点成分を含む共焦点
画像データと、試料20からの反射光を直接CCDカメ
ラ38で撮像した非共焦点成分のみの非共焦点画像デー
タが、コンピュータ24に入力され、ここで差分演算さ
れる。この差分演算された画像データは、モニタ25上
に共焦点画像として映し出される。
【0141】ビデオカメラ用同期信号発生器30からの
信号と、光検出素子27bから発生された信号の位相が
制御回路28にて比較され、この制御回路28からの出
力信号が、モータ21の回転とCCDカメラ23の撮像
タイミングが同期するように、モータ駆動回路29とト
リガ信号発生回路31に送信される。
【0142】ピンホールパターン部39dに最適な、あ
る対物レンズが光路上に配置された場合、回転ディスク
39は、この回転ディスク39の内周側が光路上に配置
されるように移動する。光検出素子27bを通過した回
転ディスク39の同期マーカ39gによって、ピンホー
ルパターン部39dを通過した画像のみが、CCDカメ
ラ23で撮像される。
【0143】CCDカメラ23から得られたピンホール
パターン部39dを通過した非共焦点成分を含む共焦点
画像データと、CCDカメラ38から得られたピンホー
ルパターン部39dを通過しない非共焦点成分のみの非
共焦点画像データは、コンピュータ24に入力され、こ
こで差分演算される。この差分演算された画像データ
は、モニタ25上に共焦点画像として映し出される。
【0144】尚、試料20の表面近傍の立体画像は、試
料20を水平移動ステージ等に取付けたピエゾ素子によ
って、図5に於いて矢印B方向に移動されて、コンピュ
ータ24によりある高さ毎の複数の画像が合成されて得
られる。
【0145】このように、第2の実施の形態に於いて、
ピンホール径がランダムに配置された回転ディスク35
を利用しているが、更に図8に示されるような回転ディ
スク40を用いても良い。
【0146】この回転ディスク40は、ラインを等間隔
に配列したラインパターン部40aと、このラインパタ
ーン部40aと異なるライン幅を有するラインパターン
部40bと、これらラインパターン部40a、40bの
間に配置された遮光部40c、40dとから構成されて
いる。更に、この回転ディスク40の最外周部には、同
期マーカ40e、同期マーカ40fが配置されている。
【0147】このように構成された回転ディスク40を
用いたものでも、上述した共焦点顕微鏡の構成及び動作
が適用される。
【0148】そして、上記のような構成及び動作とした
結果、対物レンズの倍率に合わせた最適なピンホールパ
ターンを選択することができ、セクショニング効果が高
く、高画質の共焦点画像を得ることができる。
【0149】また、回転ディスク35、39、40とC
CDカメラ23の画像信号の同期をとっていることか
ら、ディスクの偏心やモータ軸の摩擦変動によるディス
クの回転ムラを回避できるので、より高画質の共焦点画
像を得ることができる。
【0150】尚、上述した第1及び第2の実施の形態に
於いて、回転ディスク18、33、34のパターン部、
開口部、及び回転ディスク35、39、40のパターン
部の回転中心に対する扇形角度を規定したが、撮像速度
を自在に可変できるCCDカメラを用いることによっ
て、扇形角度を小さくできることも本発明に適用可能で
ある。その適用より、5種類以上のピンホールパターン
部、ラインパターン部を回転ディスクに配置することが
できる。
【0151】また、図6、図7、図8の各々の回転ディ
スク35、39、40の同期マーカの位置は、CCDカ
メラ23の撮像タイミングと回転ディスクの同期をと
り、適切な画像をとることができれば、特に実施の形態
のものに限られるものではない。
【0152】また、上述した第2の実施の形態に於い
て、回転ディスク33、39は、4つのピンホールパタ
ーン部を有しているディスクを適用しているが、この発
明はこれに限られることなく、3個以上の光検出素子が
配置でき、回転ディスク33、39を大きくするか、或
いは回転走査時に種々のパターン部を撮像することがで
きれば、回転ディスク上に同心円状に5種類以上のパタ
ーン部を配置しても良い。
【0153】次に、図9乃至図11を参照して、この発
明の第3の実施の形態を説明する。
【0154】上述した第1及び第2の実施の形態では回
転体として回転ディスクを用いた例で説明したが、この
第3の実施の形態では回転体として回転円筒を用いた例
について説明する。
【0155】図9はこの発明の第3の実施の形態に係る
共焦点顕微鏡に使用される回転円筒の構成を示した斜視
図、図10は図9の回転円筒の断面透視図、図11はこ
の発明の第3の実施の形態に係る共焦点顕微鏡の基本構
成を示した図である。
【0156】回転体である回転円筒41は、モータ21
に接続された駆動軸42によって所定方向に回転する。
また、回転円筒41の円滑な回転を得るために、補助回
転軸43及び44が回転体41の内側に設けられてい
る。
【0157】回転円筒41は、図2に示される回転ディ
スク18と同様なピンホール間隔でランダムに配置され
たピンホールパターン部41a、41bと、光が自由に
通過できる開口部41cを有して成る。また、ピンホー
ルパターン部41a、41b及び開口部41cの間に
は、光を遮断する遮光部41d、41e、41fが配置
されている。
【0158】回転円筒41の円周側に対するピンホール
パターン部41a、41b及び開口部41cの長さは、
CCDカメラ23で撮像可能なタイミングが図れるよう
な長さで設けられる。この回転円筒41の片側縁部に
は、同期マーカ41g、41h、41iが設けられてい
る。これらの同期マーカ41g、41h、41iには、
上述した回転ディスク18と同様に、ピンホールパター
ン部41a、41b、開口部41cを光検出素子27で
認識できるような遮光部分と透過部分が設けられてい
る。
【0159】尚、図2に示される回転ディスク18と同
様に、回転円筒41の中心に対してピンホールパターン
部41a、41b、41c、41dの扇形角度は、90
度乃至135度となっている。また、開口部41eの扇
形角度は、22.5度乃至35度となっている。
【0160】図10に示されるように、回転円筒41の
中心付近に、光源15からの光を試料20に入射するた
めの反射ミラー45が設けられている。そして、回転円
筒41を通過した試料20からの光がCCDカメラ23
で撮像できるように、回転円筒41の中心付近に偏光ビ
ームスプリッタ17が設けられている。
【0161】また、対物レンズ19a、19bは、上述
した第1及び第2の実施の形態と同様な構成であり、図
示されないレボルバ等に対物レンズ交換機構によって接
続されている。
【0162】このような構成に於いて、光源15からの
光は、光学レンズ16により均一光となり、反射ミラー
45で反射されて、偏光ビームスプリッタ17を透過
し、回転円筒41上に入射される。回転円筒41のピン
ホールパターン部41aまたはピンホールパターン部4
1b、或いは開口部41cを光が通過し、対物レンズ1
9a(または19b)によって結像され、試料20上に
照射される。
【0163】そして、試料20からの光は、対物レンズ
19a(または19b)で集光され、回転円筒41のピ
ンホールパターン部41aまたはピンホールパターン部
41b、或いは開口部41cを通過する。回転円筒41
を通過した試料20からの光は、偏光ビームスプリッタ
17で反射された後、集光レンズ22で集光され、CC
Dカメラ23へ送られる。
【0164】ビデオカメラ用同期信号発生器30からの
発生信号は、制御回路28に入力される。そして、ビデ
オカメラ用同期信号発生器30からの信号と光検出素子
27から発生された信号との位相が、制御回路28で比
較される。この制御回路28から出力される信号は、モ
ータ21の回転同期とCCDカメラ23の撮像タイミン
グの同期が合うように、モータ駆動回路29とトリガ信
号発生回路31に送信される。モータ駆動回路29の信
号はモータ21へ供給され、これによりモータ21は回
転制御される。
【0165】対物レンズ19aが光路上に配置された
時、図示されない対物レンズ交換機構と接続されたコン
ピュータ24は、回転円筒41のピンホールパターン部
41aと開口部41cの画像が得られるように、制御回
路28に信号を入力する。回転円筒41の同期マーカ4
1iと同期マーカ41hによって、光検出素子27から
1パルスと3パルスの信号が発生した時だけ、制御回路
28を介してトリガ信号発生回路31からのトリガ信号
がCCDカメラ23に送信される。
【0166】トリガ信号が入力されることによって、C
CDカメラ23では、ピンホールパターン部41aから
得られる非共焦点成分を含む共焦点画像と、開口部41
cから得られる非共焦点成分のみの非共焦点画像が撮像
される。コンピュータ24には、撮像されたピンホール
パターン部41aと開口部41cの各々の画像データが
取込まれる。そして、ここで差分演算された共焦点画像
データが得られる。この共焦点画像データは、モニタ2
5上に共焦点画像として映し出される。
【0167】一方、対物レンズ19bが光路上に配置さ
れた時は、図示されない対物レンズ交換機構と接続され
たコンピュータ24は、回転円筒41のピンホールパタ
ーン部41bと開口部41cの画像データが得られるよ
うに、制御回路28に信号が入力される。
【0168】回転円筒41の同期マーカ41gと同期マ
ーカ41hによって、光検出素子27から2パルスと3
パルスの信号が発生した時だけ、制御回路28を介して
トリガ信号発生回路31から、CCDカメラ23にトリ
ガ信号が送信される。トリガ信号が入力されることによ
って、CCDカメラ23は、ピンホールパターン部41
bから得られる非共焦点成分を含む共焦点画像と、開口
部41cから得られる非共焦点成分のみの非共焦点画像
が撮像される。
【0169】コンピュータ24は、撮像されたピンホー
ルパターン部41bと開口部41cの各々の画像データ
が取込まれ、差分演算された共焦点画像データが得られ
る。この共焦点画像データは、モニタ25上に共焦点画
像として映し出される。
【0170】尚、試料20の表面近傍の立体画像は、試
料20を水平移動ステージ等に取付けたピエゾ素子によ
って、図10及び図11の矢印B方向に移動させて、コ
ンピュータ24により、高さ方向の複数の画像が合成さ
れて立体画像が得られる。
【0171】このような構成及び動作をすることによ
り、対物レンズの倍率に合わせた最適なピンホールパタ
ーンを選択することができ、セクショニング効果が高
く、高画質の共焦点画像を得ることができる。
【0172】ところで、第3の実施の形態のように、回
転体として回転円筒を使用した場合でも、図9に示され
る回転円筒41に代えて図12に示される構成の回転円
筒46を使用しても良い。
【0173】図12は第3の実施の形態に係る共焦点顕
微鏡に使用される回転円筒の他の構成例を示した斜視
図、図13は図12の回転円筒の断面透視図、図14は
図12の回転円筒を使用した共焦点顕微鏡の基本構成を
示した図である。
【0174】回転円筒46の光検出素子27b側には、
ランダムに等間隔に配置された多数のピンホールを有す
るピンホールパターン部46a、46bが設けられてい
る。そして、回転円筒46の光検出素子27a側でピン
ホールパターン部46a、46bと隣接して、ランダム
で等間隔配置のピンホールパターン部46c、46d
が、それぞれ設けられている。
【0175】更に、回転円筒46には、光を自由に通過
できる開口部46eが、上記ピンホールパターン部46
a、46cとピンホールパターン部46b、46dの間
に設けられている。
【0176】上記各ピンホールパターン部と開口部46
eとの間には、光を遮断する遮光部46f、遮光部46
g、遮光部46hが設けられている。更に、回転円筒4
6の両縁部には、それぞれ光検出素子27a、27bの
検出部にて検出されるべく同期マーカ46i、同期マー
カ46j、同期マーカ46kが配置されるようになって
いる。
【0177】また、図13及び図14に示されるよう
に、回転円筒46は矢印D方向で移動可能である。そし
て、回転円筒46のピンホールパターン部46a、46
b及び開口部46eが光路上に配置されたときは、光検
出素子27bが配置されている位置に回転円筒46の縁
部が相対する。一方、ピンホールパターン部46c、4
6d及び開口部46eが光路上に配置されたときは、光
検出素子27aが配置された位置に回転円筒46の縁部
が相対するようになっている。
【0178】このように、回転円筒46が使用された場
合についても、図3に示される回転ディスク33と同様
に、多くのピンホールパターン部が利用できることによ
って、低倍率から高倍率の対物レンズを使用することが
でき、対物レンズの倍率にあった鮮明な共焦点画像を得
ることができる。
【0179】また、回転円筒の回転状態とモータの回転
をコントロールする制御回路によって、回転円筒46と
CCDカメラ23の画像信号の同期をとっているため、
高画質の共焦点画像を得ることができる。
【0180】更に、上述した第3の実施の形態に於い
て、回転円筒41及び46は、各々2種類、4種類のピ
ンホールパターン部を有しているものを適用したが、こ
れに限られるものではない。例えば、この発明は、高速
度CCDカメラやCCDカメラの撮像タイミングが適す
るものであれば、回転円筒41、46のピンホールパタ
ーン部を、各々3種類以上、5種類以上配置したもので
あっても良い。その結果、異なった倍率で多くの種類の
対物レンズを利用して鮮明な共焦点画像を得ることがで
きる。
【0181】また、図9、図12の各々の回転円筒4
1、46の同期マーカの位置は、CCDカメラ23の撮
像タイミングと回転ディスクの同期をとり、適切な画像
をとることができれば、特に実施の形態のものに限られ
るものではない。
【0182】また、上述した実施の形態に於いて、回転
ディスクに於けるピンホールパターン部(ラインパター
ン部)と開口との比は4:1が適しているが、この比は
回転ディスクの比でなく、ソフトウエアの処理により決
定するようにしても良いものである。
【0183】尚、この発明の上記実施の形態によれば、
以下の如き構成を得ることができる。
【0184】すなわち、 (1) 試料に対して光を照射する照明手段と、この照
明手段からの光及び試料からの光を集光するための倍率
の異なる複数の対物レンズと、上記複数の対物レンズに
対応し、少なくとも非共焦点成分を含む共焦点画像デー
タを得るための複数の異なるパターン部と、光を遮断す
るための遮光部とを有する回転自在な回転体と、試料か
らの光より上記回転体を通過した各部の画像を撮像する
撮像手段と、この撮像手段で得られた各画像データを蓄
積し、且つ共焦点画像を得る画像処理手段と、上記撮像
手段と同期した信号を発生する同期信号発生手段と、上
記回転体の回転状態を検出する検出手段と、この検出手
段からの検出信号と上記同期信号発生手段からの信号の
位相とを同期制御させる制御手段と、上記同期信号発生
手段からの信号と上記検出信号のタイミングに基いて上
記撮像手段を制御する信号を発生するトリガ信号発生手
段と、を具備したことを特徴とする共焦点顕微鏡。
【0185】(2) 上記回転体は回転ディスクで構成
されることを特徴とする上記(1)に記載の共焦点顕微
鏡。
【0186】(3) 上記回転体は回転円筒で構成され
ることを特徴とする上記(1)に記載の共焦点顕微鏡。
【0187】(4) 試料に対して光を照射する照明手
段と、この照明手段からの光及び試料からの光を集光す
るための倍率の異なる複数の対物レンズと、上記複数の
対物レンズに対応し、非共焦点成分を含む共焦点画像デ
ータを得るための複数の異なるパターン部と、非共焦点
成分のみの非共焦点画像データを得るための開口部と、
光を遮断するための遮光部とを有する回転自在な回転体
と、この回転体のパターン部と開口部を通過した各部の
画像を撮像する撮像手段と、この撮像手段で得られた各
画像のデータを蓄積し、且つ共焦点画像のデータを得る
画像処理手段と、上記撮像手段と同期した信号を発生す
る同期信号発生手段と、上記回転体の回転状態を検出す
る検出手段と、この検出手段からの検出信号と上記同期
信号発生手段からの信号の位相とを同期制御させる制御
手段と、上記同期信号発生手段からの信号と上記検出信
号のタイミングに基いて上記撮像手段を制御する信号を
発生するトリガ信号発生手段と、を具備したことを特徴
とする共焦点顕微鏡。
【0188】(5) 上記回転体は回転ディスクで構成
されることを特徴とする上記(4)に記載の共焦点顕微
鏡。
【0189】(6) 上記回転ディスクの複数の異なる
パターン部は、該回転ディスクの半径方向に複数のパタ
ーン部を有することを特徴とする上記(5)に記載の共
焦点顕微鏡。
【0190】(7) 上記回転体は回転円筒で構成され
ることを特徴とする上記(4)に記載の共焦点顕微鏡。
【0191】(8) 上記回転円筒の複数の異なるパタ
ーン部は、該回転円筒の軸方向に複数のパターン部を有
することを特徴とする上記(7)に記載の共焦点顕微
鏡。
【0192】(9) 試料に対して光を照射する照明手
段と、この照明手段からの光及び試料からの光を集光す
るための倍率の異なる複数の対物レンズと、上記複数の
対物レンズに対応し、非共焦点成分を含む共焦点画像デ
ータを得るための複数の異なるパターン部を有する回転
自在な回転体と、試料からの光より上記回転体の上記パ
ターン部を通した画像を撮像する第1の撮像手段と、上
記試料からの光より上記パターン部を通さない非共焦点
成分のみの非共焦点画像を撮像する第2の撮像手段と、
上記第1の撮像手段と第2の撮像手段で得られた各画像
のデータを蓄積し、且つ共焦点画像のデータを得る画像
処理手段と、上記第1の撮像手段と同期した信号を発生
する同期信号発生手段と、上記回転体の回転状態を検出
する検出手段と、この検出手段からの検出信号と上記同
期信号発生手段からの信号の位相とを同期制御させる制
御手段と、上記同期信号発生手段からの信号と上記検出
信号のタイミングに基いて上記第1の撮像手段を制御す
る信号を発生するトリガ信号発生手段と、を具備したこ
とを特徴とする共焦点顕微鏡。
【0193】(10) 上記回転体は回転ディスクで構
成されることを特徴とする上記(9)に記載の共焦点顕
微鏡。
【0194】(11) 上記回転ディスクの複数の異な
るパターン部は、該回転ディスクの半径方向に複数のパ
ターン部を有することを特徴とする上記(10)に記載
の共焦点顕微鏡。
【0195】(12) 上記回転体は回転円筒で構成さ
れることを特徴とする上記(9)に記載の共焦点顕微
鏡。
【0196】(13) 上記回転円筒の複数の異なるパ
ターン部は、該回転円筒の軸方向に複数のパターン部を
有することを特徴とする上記(12)に記載の共焦点顕
微鏡。
【0197】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、回転体と撮像手段の撮像タイミングをとることが
でき、最適なパターンを選択することができるため、対
物レンズの倍率に合わせ適切なセクショニング効果をも
った画質の良い共焦点画像を得ることができる。
【0198】また、請求項3に記載の発明によれば、1
つの回転体に対して、多くのパターンを配置することが
できるので、低倍率から高倍率の広い範囲で種々の対物
レンズを用いることができ、適切なセクショニング効果
をもった画質の良い共焦点画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る共焦点顕微
鏡の基本構成を示した図である。
【図2】図1の共焦点顕微鏡に使用される回転ディスク
の構成例を示した図である。
【図3】第1の実施の形態に於ける回転ディスクの他の
構成例を示した図である。
【図4】第1の実施の形態に於ける回転ディスクの更に
他の構成例を示した図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る共焦点顕微
鏡の基本構成を示した図である。
【図6】図5の共焦点顕微鏡に使用される回転ディスク
の構成例を示した図である。
【図7】第2の実施の形態に於ける回転ディスクの他の
構成例を示した図である。
【図8】第2の実施の形態に於ける回転ディスクの更に
他の構成例を示した図である。
【図9】この発明の第3の実施の形態に係る共焦点顕微
鏡に使用される回転円筒の構成を示した斜視図である。
【図10】図9の回転円筒の断面透視図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係る共焦点顕
微鏡の基本構成を示した図である。
【図12】この発明の第3の実施の形態に係る共焦点顕
微鏡に使用される回転円筒の他の構成例を示した斜視図
である。
【図13】図12の回転円筒の断面透視図である。
【図14】図12の回転円筒を使用した共焦点顕微鏡の
基本構成を示した図である。
【図15】従来の共焦点顕微鏡の構成例を示した図であ
る。
【図16】図15の共焦点顕微鏡に使用される回転ディ
スクの構成例を示した図である。
【符号の説明】
15 光源、 16 光学レンズ、 17 偏光ビームスプリッタ、 18、33、34 回転ディスク、 18a、18b ピンホールパターン部、 18c 開口部、 18d、18e、18f 遮光部、 18g、18h、18i 同期マーカ、 19a、19b 対物レンズ、 20 試料、 21 モータ、 22 集光レンズ、 23 CCDカメラ、 24 コンピュータ、 25 モニタ、 27a、27b 光検出素子、 28制御回路、 29 モータ駆動回路、 30 ビデオカメラ用同期信号発生器、 31 トリガ信号発生回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に対して光を照射する照明手段と、 この照明手段からの光及び試料からの光を集光するため
    の倍率の異なる複数の対物レンズと、 上記複数の対物レンズに対応し、非共焦点成分を含む共
    焦点画像データを得るための複数の異なるパターン部
    と、非共焦点成分のみの非共焦点画像データを得るため
    の開口部と、光を遮断するための遮光部とを有する回転
    自在な回転体と、 この回転体を所定方向に回転させる回転駆動手段と、 この回転駆動手段で回転される上記回転体のパターン部
    と開口部を通過した各部の画像を撮像する撮像手段と、 この撮像手段で得られた各画像のデータを蓄積し、且つ
    共焦点画像を得る画像処理手段と、 上記撮像手段と同期した信号を発生する同期信号発生手
    段と、 上記回転体の回転状態を検出する検出手段と、 この検出手段からの検出信号と上記同期信号発生手段か
    らの信号の位相とを同期制御させる制御手段と、 上記同期信号発生手段からの信号と上記検出信号のタイ
    ミングに基いて上記撮像手段を制御する信号を発生する
    トリガ信号発生手段と、 を具備したことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 【請求項2】 試料に対して光を照射する照明手段と、 この照明手段からの光及び試料からの光を集光するため
    の倍率の異なる複数の対物レンズと、 上記複数の対物レンズに対応し、非共焦点成分を含む共
    焦点画像データを得るための複数の異なるパターン部を
    有する回転自在な回転体と、 試料からの光より上記回転体の上記パターン部を通した
    画像を撮像する第1の撮像手段と、 上記試料からの光より上記パターン部を通さない非共焦
    点成分のみの非共焦点画像を撮像する第2の撮像手段
    と、 上記第1の撮像手段と第2の撮像手段で得られた各画像
    のデータを蓄積し、且つ共焦点画像を得る画像処理手段
    と、 上記第1の撮像手段と同期した信号を発生する同期信号
    発生手段と、 上記回転体の回転状態を検出する検出手段と、 この検出手段からの検出信号と上記同期信号発生手段か
    らの信号の位相とを同期制御させる制御手段と、 上記同期信号発生手段からの信号と上記検出信号のタイ
    ミングに基いて上記第1の撮像手段を制御する信号を発
    生するトリガ信号発生手段と、 を具備したことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  3. 【請求項3】 上記回転体は、同心円状に上記パターン
    部及び上記開口部が複数設けられていることを特徴とす
    る請求項1及び2に記載の共焦点顕微鏡。
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