JP2010217686A - 共焦点スキャナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走査盤を交換することなく、異なる複数条件での撮像を可能とする共焦点スキャナ装置を提供する。
【解決手段】ピンホール円盤11は、小ピンホール領域SC1に存在するピンホールと、大ピンホール領域SC2に存在するピンホールとではピンホール径が異なっていることを特徴としている。小ピンホール領域SC1には直径25μmのピンホールが、大ピンホール領域SC2には直径50μmのピンホールが、それぞれ形成されている。例えば、ピンホール列PL6は1つの螺旋状の曲線に沿って配置されたピンホール列であるが、小ピンホール領域SC1と大ピンホール領域31bの境界線を境にしてピンホール径が異なっている。両方の領域SC1,SC2に跨る他のピンホール列についても同様である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピンホールが形成された走査盤を回転させることにより光走査を行う共焦点スキャナ装置に関する。
共焦点顕微鏡は、共焦点光学系を用いることにより、像面上、及び光軸方向に優れた分解能で、試料の微細構造の観察、測定を行える光学顕微鏡である。共焦点顕微鏡の構成の1つに、ピンホール円盤を光走査に用いた構成がある。ピンホール円盤を用いた構成では、試料上の複数の点を同時に走査することができるため、一般に像形成速度が速いという優れた特徴を有する。
特開2005−055540号公報 特開2008−233543号公報
一般に、ピンホールを用いた共焦点光学系では、像面上・光軸方向の分解能や、明るさ・コントラスト等の共焦点像の品質は、ピンホール径、対物レンズの開口数(NA)、照明光の波長、戻り光の波長等の光学条件に依存することが知られている。そのため、高品質な共焦点像を得るためには、試料や測定条件に合わせて、これらの光学条件を適切な構成とする必要がある。例として、共焦点光学系において、ピンホール径のみを変更することを考えた場合、ピンホール径を小さくすると、分解能は向上するが、走査光量、及び撮像装置に集光される試料からの戻り光の光量は減り、暗い画像となってしまう。逆にピンホール径を大きくすると、分解能は低下するが明るい画像が得られる。このように、高品質な共焦点像を得るためには、分解能と光量という相反するパラメータを考慮してピンホール径を決定する必要がある。
しかし、従来の共焦点顕微鏡では、ピンホールの径を切り替えるにはピンホール円盤を取り替えなければならず、構成が複雑化するとともに、切り替えに時間を要するという問題がある。
この問題に対し特許文献1においては、走査円盤に同心円状の複数の開口パターン領域に分割し、それぞれの開口パターン領域に径の相違する開口を形成し、この走査円盤を機械的にスライドすることで、それぞれの開口パターン領域を光軸上に配置する方法が示されている。しかしながら、この方法は、機械的に構成部品の相対位置を変更する必要が生じ、装置の構成が複雑になるばかりでなく、切り替えに時間を要するという問題点がある。
また、特許文献2においては、ピンホール列毎に径の相違するピンホールを形成した走査円盤と撮像のタイミングを制御するコントローラを用いることで、それぞれの開口パターン領域で得られる像を分けて撮像する方法が示されている。しかしながら、ピンホール列の配置される螺旋状の曲線の形状や本数によっては、それぞれの開口パターン領域で得られる像を分けて撮像することができない場合があるという問題点がある。例えば、図7に示す構成では、2本のピンホール列PL31、及びPL32にそれぞれ径の相違するピンホールが配列されているが、走査領域20内に2種類の径のピンホールが常に混在するので、それぞれの開口パターン領域で得られる像を分けて撮像することは不可能である。
本発明の目的は、走査盤を交換することなく、異なる複数条件での撮像を可能とする共焦点スキャナ装置を提供することにある。
本発明の共焦点スキャナ装置は、ピンホールが形成された走査盤を回転させることにより光走査を行う共焦点スキャナ装置において、前記走査盤は、その周方向について、互いに光学パターンの異なる複数の領域に分割されていることを特徴とする。
この共焦点スキャナ装置によれば、走査盤は、その周方向について、互いに光学パターンの異なる複数の領域に分割されているので、走査盤を交換することなく、異なる複数条件での撮像が可能となる。
前記領域はピンホールが形成された領域、光透過領域、および遮光領域のいずれかであってもよい。
前記走査盤は、内周と外周を有し、前記内周と前記外周を結ぶ1本以上の直線、又は曲線上の全部、又は一部にピンホールを配列したピンホール列を有し、且つ前記内周と前記外周を結ぶ複数の直線、又は曲線によって、複数の前記領域に分割され、且つ前記ピンホール列の少なくとも1本の軌跡が、前記領域の境界を横断して配置されていてもよい。
前記領域の内、少なくとも2つが前記ピンホール領域であり、前記ピンホール領域に配置される前記ピンホールの径が、それぞれの前記ピンホール領域毎に相違していてもよい。
前記走査盤の回転角度を前記領域との関係で認識する認識手段を備えてもよい。
前記認識手段は前記走査盤に形成された光学パターンに基づいて前記回転角度を認識してもよい。
前記走査盤により光走査された試料からの光を撮像する撮像手段と、前記認識手段による認識に基づいて、前記撮像手段により撮像される撮像フレームまたは撮像のための光学的状態を切り替える切替手段と、を備えてもよい。
本発明の共焦点スキャナ装置によれば、走査盤は、その周方向について、互いに光学パターンの異なる複数の領域に分割されているので、走査盤を交換することなく、異なる複数条件での撮像が可能となる。
実施例1の共焦点スキャナ装置を適用した共焦点顕微鏡システムの構成を示すブロック図。 本発明の走査円盤の一実施例を示す図であり、(a)は走査円盤における領域分割の方法を示す平面図、(b)は走査円盤のピンホールパターンを示す平面図。 本発明の走査円盤のピンホールパターンの他の実施例を示す平面図。 実施例2の共焦点スキャナ装置を適用した共焦点顕微鏡システムの構成を示すブロック図。 実施例3の共焦点スキャナ装置を適用した共焦点顕微鏡システムの構成を示すブロック図。 本発明の走査円盤の構成例を示す平面図。 従来の走査円盤の一例を示す平面図。
以下、本発明による共焦点スキャナ装置の実施形態について説明する。
図1は実施例1の共焦点スキャナ装置を適用した共焦点顕微鏡システムの構成を示すブロック図、図2(a)は走査円盤における領域分割の方法を示す平面図、図2(b)は走査円盤のピンホールパターンを示す平面図である。
図1に示すように、共焦点顕微鏡システムは、共焦点スキャナユニット1と、照明光を照射するレーザ光源装置2と、対物レンズ3と、試料が載置される試料台4と、試料の画像を撮像するCCD撮像装置5と、CCD撮像装置5の動作タイミングを制御する同期制御装置6と、を備える。
共焦点スキャナユニット1は、後述する走査円盤としてのピンホール円盤11と、ピンホール円盤11を回転させるためのモータ12と、コリメートレンズ13と、ビームスプリッタ14と、結像レンズ15と、フォトセンサ16と、を備える。
ピンホール円盤11は、円形の透明基板に所定パターンの遮光膜を形成することで作製される。図2(a)に示すように、ピンホール円盤11には、外周にスリットSL1〜SL12が、その内側に回転走査部SCが、それぞれ設けられる。回転走査部SCは、円盤11の中心を通る直線で図2(a)において上下2つの領域に分けられ、それぞれ小ピンホール領域SC1、及び大ピンホール領域SC2とされている。すなわち、回転走査部SCは、周方向に(180度ずつ)、小ピンホール領域SC1と大ピンホール領域SC2とに分割されている。
図2(b)に示すように、回転走査部SCには、それぞれ螺旋状の曲線に沿ってピンホール列PL1〜PL12が形成されており、一般にニポウ円盤と呼ばれる構成となっている。この構成ではピンホール円盤11が30度回転することで、図2(b)に示す走査領域20を一様に1回の光走査を行えることが特徴である。これは12本のピンホール列PL1〜PL12により構成されているためであり、より多くのピンホール列を配置した場合には、より少ない回転角で走査領域20を一様に1回の光走査を行うことも可能である。
また、図2(b)に示すピンホール列PL1〜PL12では、個々のピンホール列に対応する螺旋状の曲線の基端(円盤の中心に近い端)とピンホール円盤2の中心を結ぶ直線と、この曲線の終端(円盤の周辺に近い端)とピンホール円盤2の中心を結ぶ直線とが成す角度が90度(0.25周分)となるように設置されているが、螺旋状の曲線の前記角度はこれに限るものではなく、例えばピンホール円盤の中心を2周(720度)回る曲線上にピンホール列を配置した構成としても良い。
螺旋状の曲線に沿ったピンホール列を有すピンホール円盤を構成する場合、一般には、数百以上のピンホールを一つのピンホール列上に配置するため、螺旋状の曲線が、ピンホール円盤の中心を1周以上回るような構成を取ることは妥当である。
図2(b)に示すように、ピンホール円盤11は、小ピンホール領域SC1に存在するピンホールと、大ピンホール領域SC2に存在するピンホールとではピンホール径が異なっていることを特徴としている。小ピンホール領域SC1には直径25μmのピンホールが、大ピンホール領域SC2には直径50μmのピンホールが、それぞれ形成されている。例えば、ピンホール列PL6は1つの螺旋状の曲線に沿って配置されたピンホール列であるが、小ピンホール領域SC1と大ピンホール領域31bの境界線を境にしてピンホール径が異なっている。両方の領域SC1,SC2に跨る他のピンホール列についても同様である。なお、ピンホール径の組み合わせはこれに限るものではない。
また、ピンホール列の配置される曲線または直線の本数や形状はこれに限るものではなく、ピンホール円盤11の区分された領域(ピンホール領域SC1およびピンホール領域SC2)毎に、それぞれ走査領域20を一様に光走査できる構成となっていれば良い。例えば、図3に示すような構成でも良い。図3の例では、上下のピンホール領域SC1,SC2でピンホール列の配置される螺旋状の曲線の本数が異なり、更に曲線の曲がる方向が逆になっているが、上下のピンホール領域SC1,SC2のそれぞれは一般的なニポウ円盤の構成となっており、一様な光走査を行うことができる。
図2(a)および図2(b)に示すように、ピンホール円盤11の外周部には、30度の走査周期に対応した間隔(スリット周期)でスリットSL1〜SL12が形成されている。また、スリットSL1のみは他のスリットに比べ幅が狭く、スリット周期に対する暗部の比率を高くしてあり、これにより、同期制御装置6においてピンホール円盤の回転角度の絶対値を30度単位で識別することが可能となる。但し、スリットの位置や構成はこれに限るものではなく、例えば、スリットを円盤の内周側に配置しても良いし、回転走査部を区画する境界位置に幅の狭いスリットを配置する構成としても良い。
フォトセンサ16は、ピンホール円盤2のスリットSL1〜SL12を光学的に読み取って走査位置識別信号16aを出力する。走査位置識別信号16aは同期制御装置6に入力される。
同期制御装置6は、少なくとも図示しないマイクロコントローラ、RAM、及びROMを有し、図示しないコンピュータからの指令により、ROMに記録されている同期制御プログラムに従って動作する。同期制御装置6は走査位置識別信号16aを入力とし、撮像制御信号6aを出力する。
CCD撮像装置5は、図示しないCCD画像センサ、及び撮像制御部を有し、撮像制御信号6aを入力とし、図示しないコンピュータに、撮像した画像を転送する機能を有する。
次に、共焦点顕微鏡システムの動作について説明する。
レーザ光源装置2から共焦点スキャナユニット1に入射した照明光は、コリメートレンズ13で平行光線に変換され、ビームスプリッタ14を透過し、ピンホール円盤11に照射される。ピンホール円盤11のピンホールを通過した照明光は、対物レンズ3により試料台4上の試料に集光照射される。一方、試料からの戻り光(蛍光・反射光等)は、対物レンズ3により集光され、ピンホール円盤11のピンホールを通過し、ビームスプリッタ14で反射し、結像レンズ15で結像され、CCD撮像装置5で受光される。このようにして、試料の共焦点像をCCD撮像装置5の受光面に結像することができる。
ピンホール円盤11はモータ12の回転軸に固定されており、モータ12を駆動することにより等速回転を行う。回転速度は毎分30回転〜3000回転の範囲で任意に指定できるが、特にこの範囲に限るものではない。ピンホール円盤11の回転により、試料の観察領域を一様に光走査し、更にCCD撮像装置5のCCD画像センサに試料の観察領域の共焦点像を構成することができる。
同期制御装置6は同期制御プログラムによって、図示しないコンピュータから撮像シーケンス指令を受信し、RAMに格納する。撮像シーケンス指令は、撮像フレームを特定する撮像フレーム番号と、その撮像フレームで使用するピンホール領域(小ピンホール領域SC1または大ピンホール領域SC2)を区別する番号とを要素として含んでいる。複数の撮像フレームが存在する場合には、これらの要素群を2つ以上並べることで撮像シーケンス指令が構成される。
同期制御装置6は、フォトセンサ16からの走査位置識別信号16aを利用して、ピンホール円盤11の回転角の絶対値を30度単位で識別する機能を持つ。同期制御装置6は、ピンホール円盤11が等速回転を行っている状態で、走査位置識別信号16aのパルス幅を順番に測定していき、スリットSL1に対応する短いパルスを見つける。このときマイクロコントローラ内のソフトウェア12進カウンタをリセットし、以後、パルスの立ち上がりを検出する度に12進カウンタを進める。このようにすることで、ピンホール円盤2の回転方向の30度単位の絶対位置を12進カウンタの値を参照することで把握することができる。
同期制御装置6とCCD撮像装置5を用いた撮像動作を以下に説明する。
同期制御装置6は、図示しないコンピュータから撮像シーケンス指令を受信すると、1フレーム目の撮像指令に指定されたピンホール領域が、走査領域20を覆った直後の、走査位置識別信号16aの立ち上がりを検出すると同時に、撮像制御信号6aの信号レベルをHighとする。次に、指定されたピンホール領域の境界が再び走査領域20に差しかかる直前の、走査位置識別信号16aの立ち上がりを検出すると同時に、撮像制御信号6aの信号レベルをLowとする。但し、同期制御装置6は、ピンホール円盤11の回転速度と、それぞれのピンホール領域の区分情報と、走査領域20の画角と配置の情報とが事前に設定されており、これらの情報を元に、特定のピンホール領域の境界が走査領域20を覆う、あるいは差しかかるタイミングを計算している。
CCD撮像装置5は、CCD画像センサ、及び撮像制御部を備え、撮像制御信号6aを入力とし、撮像制御信号6aに同期して撮像動作を行う。即ち、CCD撮像装置5の撮像制御部は、撮像制御信号6aの信号レベルがLowからHighへ立ち上がると同時にCCD画像センサの露光を開始し、HighからLowへ変化すると同時に露光を終了し、図示しないコンピュータへの画像転送を行う。
上記の動作を繰り返し行うことで、2フレーム目以降も同様に、撮像シーケンス指令に指定されたピンホール領域で得られる試料の像を、順番に撮像する。
このように、本実施例の共焦点スキャナ装置では、ピンホール円盤11にピンホール径の異なる2種類のピンホール領域を設けたことで、2種類の光学条件による光学特性の異なる像の撮像を行うことができる。これらの2種類の光学条件の下で撮像された像は、それぞれ一定のピンホール径のピンホール領域で走査を行うことにより得られたものであり、異なる光学特性の像が同一フレーム内に撮像されてしまうことを完全に回避することができる。
また、ピンホール径の切り替えを行うためには、撮像のタイミングのみを制御すればよく、機械的に構成部品の相対位置を変更する必要が無いので、ピンホール径を高速に切り替えて撮像することができる。このことにより、例えば、小ピンホール領域による像と大ピンホール領域による像を交互に撮像することを非常に高速に行える。実験条件によっては、事前に最適な光学条件を決定することが難しい場合があり、2種類の光学条件を高速に切り替えながら、連続撮像を行い、撮像終了後に得られた画像を比較し、光学特性のより良い画像を選択するということが可能となる。
更に、ピンホール径の切り替えを行うために、機械的に装置の構成部品の相対位置を変更する必要が無いので、共焦点スキャナ装置を簡単で堅牢な構成とすることができる。
また、一般に、ピンホール円盤式共焦点スキャナ装置では、露光時間をピンホール円盤の走査周期の整数倍とする必要があることが知られている。これは、撮像された画面上に、走査回数の違いよる縞状のバンディングノイズが発生することを防ぐためである。本実施例では、ピンホール円盤11の走査周期に合わせて設置されたスリットを基準として、露光開始と露光終了のタイミングを制御しているため、上記のようなバンディングノイズの発生を完全に解消することができる。
図4は実施例2の共焦点スキャナ装置を適用した共焦点顕微鏡システムの構成を示すブロック図である。以下、実施例1と同一要素には同一符合を付し、その説明は省略する。
図4に示す共焦点顕微鏡システムは、マイクロレンズ付ピンホール円盤方式共焦点スキャナユニット1Aと、音響光学変調器(AOM)を備えたレーザ光源装置2Aとを備える。マイクロレンズ付ピンホール円盤方式共焦点スキャナユニット1Aはマイクロレンズ円盤18を備える。
マイクロレンズ円盤18はピンホール円盤11と平行かつ正対する位置にあり、ピンホール円盤11と同様、モータ12の回転軸に固定されている。また、マイクロレンズ円盤18には、ピンホール円盤11に形成された個々のピンホールにそれぞれ正対する位置にマイクロレンズが設けられている。すなわち、マイクロレンズがピンホールと同一パターンで配置されている。モータ12を駆動すると、両者は同時に回転する。本実施例では、照明光がマイクロレンズ円盤18の個々のマイクロレンズによってピンホール円盤2のピンホールに集光されるため、実施例1の構成に比べ、照明光の利用効率を大幅に向上できるという優れた特徴を持つ。
一方、レーザ光源装置2Aは音響光学変調器を内蔵し、音響光学変調器に入力する電圧値により、出射光量が調節される。同期制御装置6は、レーザ光源装置2Aに向けて共焦点光源制御信号6aを出力し、共焦点光源制御信号6aはレーザ光源装置2Aの音響光学変調器に入力される。本実施例では、実施例1のようにCCD撮像装置を制御する代わりに、ピンホール円盤11による走査位置に同期してレーザ光源装置2Aからのレーザ光を制御することによって照明光を適切な期間のみ照射することで、それぞれのピンホール領域毎の像を撮像している。
実施例1の構成に認められる効果に加え、本実施例は以下の効果を有す。
本実施例は、マイクロレンズ円盤18を備えたことにより、照明光の利用効率を実施例1の構成に比較して大幅に向上することができる。また、実施例1では、CCD撮像装置の露光時間は、ピンホール円盤11が一回転に要する期間のうちの一部の期間しか利用できないため、設定可能な露光時間に制約がある。しかし、本実施例の構成では、ピンホール円盤11を複数回、回転させながら、適切な期間のみ照明光の照射を行うことで、CCD撮像装置5で連続的に露光することができ、露光時間の制約無く、撮像を行うことができる。
図5は実施例3の共焦点スキャナ装置を適用した共焦点顕微鏡システムの構成を示すブロック図、図6は本実施例の共焦点スキャナ装置で使用される走査円盤の構成を示す平面図である。以下、実施例1と同一要素には同一符合を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、共焦点顕微鏡システムは、試料に透過照明を照射する透過照明光源7と、CCD撮像装置5の前に置かれた液晶シャッタ51と、音響光学変調器(AOM)を備えたレーザ光源装置2Aを備える。レーザ光源装置2は共焦点照明光を出射する。一方、透過照明光源7は透過照明を出射し、試料台4に置かれた試料の透過像を撮像する際に使用される。透過照明光源7の射出光量は入力する電圧値により調節可能とされる。
同期制御装置6は、フォトセンサ16からの走査位置識別信号16aに応じて共焦点光源制御信号6aおよび透過照明制御信号6bおよびシャッタ制御信号6cを出力することにより、レーザ光源装置2Aおよび透過照明光源7および液晶シャッタ51を制御する。
図6に示すように、共焦点スキャナユニット1Bの走査円盤11Aは周方向に互いに分割されたピンホール部11a、遮光部11bおよび光透部11cを備える。ピンホール部11aには、螺旋状の曲線上に配列したピンホール列が形成されている。また、走査円盤11Aの外周部にはピンホール円盤11と同様のスリットSL1,SL2,・・・が設けられている。
本実施例では、走査円盤11Aによる走査位置に同期して出力される同期制御装置6からの共焦点光源制御信号6aおよび透過照明制御信号6bおよびシャッタ制御信号6cにより、レーザ光源装置2Aおよび透過照明光源7および液晶シャッタ51が制御される。例えば、試料の透過像を撮影する場合には、回転する走査円盤11Aの光透部11cが走査領域20に対応する位置にある期間に、透過照明光源7を照射し、レーザ光源装置2Aの出力をゼロとし、また、液晶シャッタ51を透過状態とし、適切な期間のみCCD撮像装置5に透過像が入射するようにする。これにより、ピンホール部11aにおける走査による試料の共焦点像と、透過照明光源7からの透過照明光による透過像とを区別して撮像することができる。このように、本実施例では、実施例1の構成における効果に加え、共焦点像と透過像を区別して撮像できるという効果がある。
以上説明したように、本発明の共焦点スキャナ装置によれば、走査盤は、その周方向について、互いに光学パターンの異なる複数の領域に分割されているので、走査盤を交換することなく、異なる複数条件での撮像が可能となる。
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、ピンホールが形成された走査盤を回転させることにより光走査を行う共焦点スキャナ装置に対し、広く適用することができる。
11 走査円盤(走査盤)
11A 走査円盤(走査盤)
11a 領域
11b 領域
11c 領域
5 撮像手段
6 同期制御装置(認識手段、切替手段)
16 フォトセンサ(認識手段)
51 液晶シャッタ(切替手段)
SL1〜SL12 スリット(光学パターン)
SC1 領域
SC2 領域

Claims (7)

  1. ピンホールが形成された走査盤を回転させることにより光走査を行う共焦点スキャナ装置において、
    前記走査盤は、その周方向について、互いに光学パターンの異なる複数の領域に分割されていることを特徴とする共焦点スキャナ装置。
  2. 前記領域はピンホールが形成されたピンホール領域、光透過領域、および遮光領域のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の共焦点スキャナ装置。
  3. 前記走査盤は、内周と外周を有し、前記内周と前記外周を結ぶ1本以上の直線、又は曲線上の全部、又は一部にピンホールを配列したピンホール列を有し、
    且つ前記内周と前記外周を結ぶ複数の直線、又は曲線によって、複数の前記領域に分割され、且つ前記ピンホール列の少なくとも1本の軌跡が、前記領域の境界を横断して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の共焦点スキャナ装置。
  4. 前記領域の内、少なくとも2つが前記ピンホール領域であり、前記ピンホール領域に配置される前記ピンホールの径が、それぞれの前記ピンホール領域毎に相違していることを特徴とする請求項1乃至3に記載の共焦点スキャナ装置。
  5. 前記走査盤の回転角度を前記領域との関係で認識する認識手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載の共焦点スキャナ装置。
  6. 前記認識手段は前記走査盤に形成された光学パターンに基づいて前記回転角度を認識することを特徴とする請求項5に記載の共焦点スキャナ装置。
  7. 前記走査盤により光走査された試料からの光を撮像する撮像手段と、
    前記認識手段による認識に基づいて、前記撮像手段により撮像される撮像フレームまたは撮像のための光学的状態を切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の共焦点スキャナ装置。
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