JPH1195113A - 共焦点顕微鏡及びこれに適用される回転ディスク - Google Patents

共焦点顕微鏡及びこれに適用される回転ディスク

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JPH1195113A
JPH1195113A JP25516997A JP25516997A JPH1195113A JP H1195113 A JPH1195113 A JP H1195113A JP 25516997 A JP25516997 A JP 25516997A JP 25516997 A JP25516997 A JP 25516997A JP H1195113 A JPH1195113 A JP H1195113A
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confocal
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JP25516997A
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Katsuya Sadamori
克也 貞森
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、安価で高速に共焦点像を得ること。 【解決手段】第1の回転ディスク4のランダムピンホー
ル部4aを光路上に配置したときに第2の回転ディスク
21の穴部21aを光路上に配置し、かつ第1の回転デ
ィスク4の開口部4bを光路上に配置したときに第2の
回転ディスク21の反射板21bを光路上に配置し、ラ
ンダムピンホール部4aを透過した光束を第1のCCD
カメラ9により撮像して共焦点成分と非共焦点成分との
和の画像データを得、反射板21bで反射した光束を第
2のCCDカメラ26により撮像して非共焦点成分の画
像データを得、コンピュータ27によりこれら画像デー
タの差分演算を行って共焦点像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料の微小構造や
3次元構造の形状を観察・測定するのに適した共焦点顕
微鏡及びこれに適用される回転ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】このような共焦点顕微鏡としては、例え
ば多数のピンホールを等ピッチで螺旋に形成されたディ
スクを用いたNipkowディスク型の共焦点顕微鏡が知られ
ている。このNipkowディスクは、試料からの像劣化の生
じないように各ピンホール間隔をピンホール径の10倍
程度離すように作製されている。
【0003】このようなNipkowディスク型の共焦点顕微
鏡において共焦点効果を発揮するためには、ピンホール
径に対して10倍程度ピンホールを離さないと、隣のピ
ンホールからのクロストーク(光の漏れ)がノイズとな
り、像品質を劣化させることになる。
【0004】このようにピンホールの間隔を広げると、
ピンホールの密度が低下してしまうため、Nipkowディス
クに入射する光の殆どがディスク自体によりカットされ
てしまい、ピンホールを通過する光は、入射光に対して
100分の1程度になってしまい暗い像となる。
【0005】このような欠点を解決するためにピンホー
ル基板の各ピンホールに対応させてマイクロレンズを設
けた技術が例えば実開平4−89906号に記載されて
いるが、この技術は光源の利用効率が上がるものの、多
数のレンズを設けるために高価になる欠点がある。
【0006】これに対し、以上のようなNipkowディスク
及びピンホール基板を改良した技術がR.Juskaitis,T.W
ilson らの“Efficient real-time confocal microscop
y with white light sources”,Nature Vol.383 Octob
er 1996 p804-806. に記載されており、この技術による
と、複数のピンホールがランダムに形成されたランダム
ピンホール部と開口部とを持つ回転ディスクを用いた共
焦点顕微鏡によって像劣化の少ない共焦点画像が得られ
る。
【0007】そして、R.Juskaitis らは、かかる回転デ
ィスクに形成されたランダムピンホール部又は開口部を
通して得られる2つの像のうち、ランダムピンホール部
を通して得られる像が共焦点成分と非共焦点成分との和
であり、一方の開口部を通して得られる像が非共焦点成
分であることを見出している。
【0008】図7はかかる共焦点顕微鏡の構成図であ
る。光源1から放射される光の光路上には、光学レンズ
2、ハーフミラー3が配置され、このうちのハーフミラ
ー3の反射光路上には、回転ディスク4、対物レンズ5
を介して試料6が配置されている。
【0009】回転ディスク4は、図8に示すように複数
のピンホールがランダムの位置に形成されたランダムピ
ンホール部4aと光が自由に通過できる開口部4bとが
互いに対向する位置に形成され、かつこれらランダムピ
ンホール部4aと開口部4bとの間に遮蔽部4c、4d
が形成されている。なお、ランダムピンホール部4a
は、各ピンホール間の平均間隔をピンホール径とほぼ同
一に形成されている。
【0010】そして、この回転ディスク4は、回転軸7
を介して図示しないモータの回転軸に連結され、一定の
回転速度で回転するものとなっている。又、ハーフミラ
ー3の透過光路上には、集光レンズ8を介してCCDカ
メラ9が配置されている。
【0011】このCCDカメラ9の画像出力端子には、
CPU等から成るコンピュータ10が接続され、このコ
ンピュータ10での演算により得られた共焦点像がモニ
ター11に映し出されるものとなっている。
【0012】このような構成であれば、光源1から放射
された光は、光学レンズ2を通ってハーフミラー3で反
射し、一定の回転速度で回転する回転ディスク4上に入
射する。
【0013】この回転ディスク4のランダムピンホール
部4a又は開口部4bを通過した光は、対物レンズ5に
より結像されて試料6上に入射する。そして、ランダム
ピンホール部4a又は開口部4bを通過した光を試料6
上に照射したときに試料6から反射された光束は、再度
ランダムピンホール部4a又は開口部4bを通過し、さ
らにハーフミラー3を透過して集光レンズ8でCCDカ
メラ9の撮像面上に結像される。
【0014】このCCDカメラ9は、回転ディスク4の
回転速度に同期して撮像タイミングが制御され、ランダ
ムピンホール部4a又は開口部4bを通過した2つの像
を別々に撮像する。
【0015】すなわち、光源1からの光がランダムピン
ホール部4aを通過し、対物レンズ5により結像されて
試料6上に入射すると、このときの試料6から反射され
た光束は、再度ランダムピンホール部4aを通過し、ハ
ーフミラー3を透過して集光レンズ8でCCDカメラ9
の撮像面上に共焦点成分を含む像が結像される。
【0016】このCCDカメラ9により撮像された共焦
点成文と非共焦点成分を含む像は、画像信号として、コ
ンピュータ10に取り込まれ、画像データとして蓄積さ
れる。
【0017】又、光源1からの光が開口部4bを通過
し、対物レンズ5により結像されて試料6上に入射する
と、このときの試料6から反射された光束は、再度開口
部4bを通過し、ハーフミラー3を透過して集光レンズ
8でCCDカメラ9の撮像面上に非共焦点成分の像が結
像される。
【0018】このCCDカメラ9により撮像された非共
焦点成分の像は、画像信号として、コンピュータ10に
取り込まれ、画像データとして蓄積される。このように
ランダムピンホール部4a又は開口部4bを通して得ら
れる2つの像のうち、ランダムピンホール部4aを通し
て得られる像が共焦点成分と非共焦点成分との和であ
り、一方、開口部4bを通して得られる像が非共焦点成
分であることから、コンピュータ10は、ランダムピン
ホール部4aを通して得られる像と開口部4bを通して
得られる像とを差分演算することにより共焦点像を得
て、この共焦点像をモニター11に映し出す。
【0019】なお、試料6の表面近傍の立体画像は、試
料6を例えばピエゾ素子や移動テーブルなどによって上
下方向(イ)に移動させることにより得られる。従来の
Nipkowディスク型の共焦点顕微鏡において、光源1から
の入射光に対して利用できる反射光は0.5〜1%であ
ったが、T.Wilson らの共焦点顕微鏡では、光源1から
の入射光に対して利用できる反射光は25〜50%とな
り、より明るい画像が得られると報告している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、R.Jusk
aitis,T.Wilson らによる共焦点顕微鏡では、CCDカ
メラ9の1台によって、ランダムピンホール部4aを通
して得られる画像を取り込んでコンピュータ10で蓄積
し、次に開口部4bを通して得られる画像を取り込んで
コンピュータ10で蓄積してから、これら2つの画像の
差分演算をするために、共焦点像を得るまでに時間のロ
スが生じ、高速に共焦点像を得ることが困難である。
【0021】又、高速に共焦点像を得ようとすると、高
速撮影するカメラが必要になり、高価な顕微鏡システム
となってしまう。そこで本発明は、高速に共焦点像を得
ることができる安価な共焦点顕微鏡を提供することを目
的とする。又、本発明は、高速に共焦点像を得ることが
できる安価な共焦点顕微鏡に適用される回転ディスクを
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、多数
のピンホールをランダムに形成したピンホール部及び開
口部を有する回転自在な回転ディスクと、この回転ディ
スクのピンホール部を通して試料からの反射光を撮像す
る第1の撮像手段と、回転ディスクの開口部を通して、
試料からの反射光を撮像する第2の撮像手段と、第1の
撮像手段又は第2の撮像手段に試料からの反射光を導く
ための光分岐手段と、第1の撮像手段により得られる画
像データと第2の撮像手段により得られる画像データに
ついて差分演算して共焦点像を得る差分演算手段と、を
備えた共焦点顕微鏡である。
【0023】請求項2によれば、複数のピンホールをラ
ンダムに形成したピンホール部及び光を遮蔽する遮蔽部
を持つ回転自在な第1の回転ディスクと、遮蔽部と開口
部を持つ回転自在な第2の回転ディスクを備え、試料か
らの反射光を第1の回転ディスクにおける複数のピンホ
ールを通して共焦点成分及び非共焦点成分を含む像を得
ると共に、第2の回転ディスクにおける開口部を通して
非共焦点成分の像を得るために両方の回転ディスクを同
期させて回転する共焦点顕微鏡に適用される回転ディス
クである。
【0024】請求項3によれば、多数のピンホールをラ
ンダムに形成したピンホール部のみを有する回転自在な
回転ディスクと、この回転ディスクのピンホール部を通
した試料からの共焦点成分及び非共焦点成分を含む像を
撮像する第1の撮像手段と、回転ディスクのピンホール
部を通さない試料からの非共焦点像を撮像する第2の撮
像手段と、第1の撮像手段と第2の撮像手段に光を導く
光分岐手段と、第1の撮像手段により得られる画像デー
タと第2の撮像手段により得られる画像データについて
差分演算して共焦点画像を得る差分演算手段と、を備え
た共焦点顕微鏡である。
【0025】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図7と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。図1は共焦点顕微鏡
の構成図である。
【0026】回転ディスク4は、図2(a) に示すように
ランダムピンホール部4aと開口部4bとが互いに対向
する位置に形成されている。さらに回転ディスク4に
は、ランダムピンホール部4aと開口部4bとの間に遮
蔽部4c、4dが形成されている。ここでランダムピン
ホール部4aは、複数のピンホールがランダムに配置さ
れ、各々のピンホール間の平均間隔がピンホール径と同
一に形成されている。
【0027】この回転ディスク4は、例えばACサーボ
モータの如くモータ20の回転軸7に連結され、毎秒6
0回転の一定の回転速度で回転するものとなっている。
ハーフミラー3の透過光路上には、ランダムピンホール
部4aを通して得られた共焦点成分と非共焦点成分を含
む試料6からの反射光と、開口部4bを通して得られた
非共焦点成分の試料6からの反射光とを、別々の光路に
分岐させる光分岐手段21が傾斜して配置されている。
【0028】この光分岐手段21は、例えば図2(b) に
示すように光を通過させる穴部21aと、光をほぼ10
0%反射して偏向させるための高反射の反射板21bと
を回転するディスクの回転軸23を中心にして対向に形
成されている。
【0029】さらにこの光分岐手段21は、ACサーボ
モータの如くモータ22の回転軸23に連結され、毎秒
60回転の一定速度で回転ディスク4と同一方向又は逆
方向に回転するものとなっている。
【0030】制御装置24は、各々のモータ20、22
の駆動を同期制御し、回転ディスク4と光分岐手段21
との回転を同期させる機能を有している。回転ディスク
4のランダムピンホール部4aが光路上に配置された
時、光分岐手段21の穴部21aが光路上にはいり、か
つ、回転ディスク4の開口部4bが光路上に配置された
時、光分岐手段21の反射板21bが光路上に入るよう
に、回転ディスク4と光分岐手段21は、制御装置24
によって制御される。
【0031】光分岐手段21の穴部21aが光路上に配
置された際、試料6からの反射光は、集光レンズ8を介
して第1のCCDカメラ9に撮像される。また、光分岐
手段21の反射板21bが光路上に配置された時、試料
6からの反射光は、集光レンズ25を介して第2のCC
Dカメラ26に撮像される。
【0032】第1及び第2のCCDカメラ9、26の各
画像出力端子は、CPU等から成るコンピュータ27に
接続されている。このコンピュータ27は、第1のCC
Dカメラ9から出力される共焦点成分と非共焦点成分を
含む画像信号を取り込むと共に、第2のCCDカメラ2
6から出力される非共焦点成分の画像信号を取り込み、
両方の画像信号を差分演算して、共焦点像を得る機能を
有している。この共焦点像を映し出すのがモニター28
である。
【0033】上記の如く構成された共焦点顕微鏡の作用
について説明する。ハロゲンランプ等の光源1から放射
された光は、均一光にする光学レンズ2を通ってハーフ
ミラー3で反射し、一定の回転速度で回転する回転ディ
スク4上に入射する。この光は、回転ディスク4のラン
ダムピンホール部4a又は開口部4bを通過して対物レ
ンズ5によって結像され、試料6上に入射する。
【0034】ランダムピンホール部4aを通過した光
は、対物レンズ5によって結像され、試料6に入射する
が、反射された光束は、再びランダムピンホール部4a
を通過する。
【0035】開口部4bを通過した光は、試料6に入射
し、反射した光束は、再び開口部4bを通過する。光分
岐手段21は、回転ディスク4と同期して回転している
ことから、回転ディスク4のランダムピンホール部4a
が光路上に配置された時、光分岐手段21の穴部21a
が光路上に配置される。
【0036】これにより、試料6からの反射された共焦
点成分と非共焦点成分を含む光束は、穴部21aを通過
し、集光レンズ8を介して、第1のCCDカメラ9に結
像される。
【0037】次に光分岐手段21と回転ディスク4と同
期し、回転ディスク4の開口部4bが光路上に配置され
た時、試料6から反射された非共焦点成分を含む光束
は、光分岐手段21の反射板21bに反射し、集光レン
ズ25を介して、第2のCCDカメラ26に撮像され
る。
【0038】第1及び第2のCCDカメラ9、26に撮
像された各々の画像信号は、コンピュータ27に取り込
まれ、蓄積される。このように第1のCCDカメラから
得られた共焦点成分と非共焦点成分の和の像と、第2の
CCDカメラ26で得られた非共焦点成分のみの像は、
コンピュータ27内で差分演算され、共焦点画像のみが
得られる。この共焦点像はモニター28により、映像化
される。
【0039】なお、試料6の表面近傍の立体画像を得る
ためには、例えばピエゾ素子や移動ステージなどによっ
て上下方向(イ)に移動させると良い。光源1として
は、レーザ光源など高輝度の光源を使った照明装置も利
用できるが、安価なハロゲンランプで十分に画像化でき
る。特にハロゲンランプを用いれば、試料6面を一度に
広い範囲で照明することができるので、広い視野で観察
できる。
【0040】さらに従来の共焦点顕微鏡であれば、共焦
点成分と非共焦点成分の和の像と非共焦点成分の像を得
られなければならないので高速度で撮像するCCDカメ
ラが必要であったが、2つのCCDカメラで各々の像を
得ることができるので安価なCCDカメラで十分であ
る。
【0041】なお、光分岐手段21は、回転特性の異な
ったモータは、種々あるので、回転ディスク4と光分岐
手段21の同期がとれる構成であれば、光分岐手段21
の直径を自由に変えて、穴部21aと反射板21bを光
分岐手段21に複数形成しても良い。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0042】図3は本発明の共焦点顕微鏡の構成図であ
る。ハロゲンランプ等の光源1から光が放射されてハー
フミラー3を透過した光路上には、第1の回転ディスク
30が配置されている。
【0043】この第1の回転ディスク30は、図4(a)
に示すようにランダムピンホール部30aと遮蔽部30
bから成り立っており、回転ディスク30面において遮
蔽部30bの面積の方がランダムピンホール部30aの
面積よりも大きい。なお、ランダムピンホール部30a
は、各ピンホール間の平均間隔がピンホール径と同一に
形成されている。
【0044】この第1の回転ディスク30は、ACサー
ボモータの如くモータ31の回転軸32に連結され、例
えば毎秒60回転の一定の回転速度で回転するものとな
っている。
【0045】一方、ハロゲンランプ等の光源33から光
が放射される光路上には、光学レンズ34、ハーフミラ
ー35が配置され、ハーフミラー35の反射光路上に
は、第2の回転ディスク36が配置されている。
【0046】この第2の回転ディスク36は、図4(b)
に示すように遮蔽部36aと開口部36bから成り立っ
ており、第2の回転ディスク36の面において、遮蔽部
36aの面積の方が開口部36bの面積より大きく形成
されている。
【0047】第2の回転ディスク36は、ACサーボモ
ータの如くモータ37の回転軸38に連結され、例えば
毎秒60回転の一定の回転速度で回転する。制御装置3
9は、各モータ31、37の駆動を同期制御し、第1の
回転ディスク30と第2の回転ディスク36の回転を同
期させる機能を有している。即ち、上記制御装置39
は、第1の回転ディスク30のランダムピンホール部3
0aが光路上に配置されたときは、第2の回転ディスク
36の遮蔽部36aが光路上に配置され、かつ第1の回
転ディスク30の遮蔽部30bが光路上に配置されたと
きには、第2の回転ディスク36の開口部36bが光路
上に配置されるように制御する。
【0048】また、ハーフミラー35の反射光路とハー
フミラー3の透過光路と交わるところには、光を分岐す
る手段として、ビームスプリッタ39が配置されてい
る。このビームスプリッタ39は、光源1からの入射光
及び光源33からの入射光によって、試料6から反射し
てきた光束を各ハーフミラー3及び35に分岐するため
に用いられる。
【0049】そして、ハーフミラー3の反射光路上に
は、集光レンズ8を介して第1のCCDカメラ9が配置
され、ハーフミラー35の透過光路上には集光レンズ2
5を介して第2のCCDカメラ26が配置されている。
【0050】コンピュータ27は、第1のCCDカメラ
9から出力される共焦点成分と非共焦点成分を含む画像
信号を取り込むと同時に、第2のCCDカメラ26から
出力される非共焦点成分の画像信号を取り込み、これら
の画像データの差分演算して共焦点像を得、この共焦点
像をモニター28に映し出す差分演算手段のために用い
られる。
【0051】次に上記の如く構成された共焦点顕微鏡の
作用について説明する。第1の回転ディスク30のラン
ダムピンホール部30aが光路上に配置されたとき、光
源1からの光は、ランダムピンホール部30aを通過
し、対物レンズ5により結像されて試料6に入射する。
上記試料6から反射された光束は、再度、ランダムピン
ホール部30aを通過し、ハーフミラー3で反射して集
光レンズ8で第1のCCDカメラ9の撮像面上に結像さ
れる。
【0052】このとき、第2の回転ディスク36は、第
1の回転ディスク30と同期して回転しており、第2の
回転ディスク36の遮蔽部36aが光路上に配置されて
いるため、試料6から反射された光束は、遮蔽部36a
で遮蔽されて第2のCCDカメラ26には撮像されな
い。
【0053】これにより、第1のCCDカメラ9は、ラ
ンダムピンホール部30aを透過した試料6からの共焦
点成分と非共焦点成分を含む像を撮像してその画像信号
をコンピュータ27へ出力する。コンピュータ27は、
第1のCCDカメラ9から画像信号を取り込んで画像デ
ータとして蓄積する。
【0054】一方、光源33から放射された光は、光学
レンズ34からハーフミラー35で反射し、一定の回転
速度で回転する第2の回転ディスク36に入射し、この
第2の回転ディスク36の開口部36bを通過、ビーム
スプリッタ39で反射して、対物レンズ5により結像さ
れて試料6上に入射する。
【0055】試料6から反射された光束は、ビームスプ
リッタ39で反射し、再度、第2の回転ディスク36の
開口部36bを通過し、ハーフミラー35を透過、集光
レンズ25を介して第2のCCDカメラ26の撮像面上
に結像される。
【0056】このとき第1の回転ディスク30は、第2
の回転ディスク36と同期しているため、第1の回転デ
ィスク30の遮蔽部30bが光路上に配置されており、
試料6から反射された光束は、遮蔽部30bで遮蔽され
て第1のCCDカメラ9に撮像されない。
【0057】これにより、第2のCCDカメラ26は、
第2の回転ディスク36の開口部36bを通過した試料
6からの非共焦点成分の像を撮像して画像信号を出力す
る。コンピュータ27は、第2のCCDカメラ26から
の画像信号を取り込んで画像データとして蓄積する。
【0058】このようにして得られる2つの画像データ
のうち、第1の回転ディスク30のランダムピンホール
部30aを通過した第1のCCDカメラ9の撮像により
得られる画像データは、共焦点成分と非共焦点成分の和
の像であり、第2の回転ディスク36の開口部36bを
通過した第2のCCDカメラ26の撮像により得られる
画像データは、非共焦点成分の像である。
【0059】従って、コンピュータ27は、第1のCC
Dカメラ9から得られる共焦点成分と非共焦点成分の和
の画像信号と、第2のCCDカメラ26から得られる非
共焦点成分の画像信号を差分演算して、共焦点像を得
る。この共焦点像をモニター28に映し出す。
【0060】なお、試料6の表面近傍の立体画像は、試
料6を例えばピエゾ素子や移動テーブルなどによって上
下方向(イ)に移動させることにより得られる。また、
光源1、35としては、レーザ光源、高輝度の照明装置
も利用できるが、安価なハロゲンランプで十分に利用で
きる。観察者は、このハロゲンランプを用いた照明装置
で試料6を一度に広い範囲で照明することができるの
で、広視野で観察できる。
【0061】さらに従来の共焦点顕微鏡であれば高速度
で撮像するカメラが必要であったが、安価なCCDカメ
ラでも十分に適用できる。なお、高速度撮像可能なCC
Dカメラを用いることによって、コンピュータ27に対
して、より高速な画像取り込みができる。
【0062】さらに第1の回転ディスク30において、
遮蔽部30bの面積をランダムピンホール部30aの面
積よりも大きく形成し、かつ第2の回転ディスク36に
おいて、遮蔽部36aの面積を開口部36bより大きく
形成したので、各遮蔽部30b、36aで光を遮蔽した
ときにランダムピンホール部30aや開口部36bから
の漏れ光をほぼ減少でき、より鮮明な共焦点像を得るこ
とができる。
【0063】なお、第1の回転ディスク30におけるラ
ンダムピンホール部30aの占める面積が大きくなれ
ば、広い範囲の視野で試料6を観察できるものであり、
上記の如くランダムピンホール部30aや開口部36b
からの漏れ光が共焦点像に影響を与えなければ、ランダ
ムピンホール部30aの占める面積を第1の回転ディス
ク30全面積の半分に形成してもよい。 (3) 次に本発明の第3の実施の形態について図面を参照
して説明する。なお、図1と同一部分には同符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0064】図5は本発明の共焦点顕微鏡の構成図であ
る。ハロゲンランプ等の光源1から光が放射されてハー
フミラー3を反射した光路上に回転ディスク40が配置
されている。
【0065】図6に示されている如く上記回転ディスク
40の全面にランダムピンホール40aが形成されてお
り、各ピンホール間の間隔がピンホール直径と同一に形
成されている。
【0066】この回転ディスク40は、ACサーボモー
タ等のモータ20の回転軸7に連結され、例えば、毎秒
60回転の一定の回転速度で回転するものとなってい
る。この回転ディスク40のピンホールを通過する光
は、ハーフミラー41を透過し、対物レンズ5を介し
て、試料6に入射されるようになっている。
【0067】試料6から反射した光束は、光分岐手段と
してハーフミラー41により、透過するものと反射する
ものに分岐可能となっている。ハーフミラー41を透過
する光束は、回転ディスク40を通って、ハーフミラー
3を透過し、集光レンズ8を介してCCDカメラ9に撮
像される。
【0068】一方、ハーフミラー41を反射した光束
は、集光レンズ25を介してCCDカメラ26に撮像さ
れる。CCDカメラ9とCCDカメラ26の出力端子は
コンピュータ27に接続されている。このコンピュータ
27は、CCDカメラ9から出力される共焦点成分と非
共焦点成分を含む画像信号を取り込むと共に、CCDカ
メラ26から出力される非共焦点成分の画像信号を取り
込んで、この2つの画像信号を差分演算することによっ
て共焦点画像が得られる。その結果の共焦点画像は、モ
ニター28に映し出されるようにしている。
【0069】次に上記の如く構成された共焦点顕微鏡の
作用について説明する。光源1から光が放射された光は
ハーフミラー3を反射し、ランダムピンホール部40a
を通過し、ハーフミラー41を透過して対物レンズ5に
より結像されて試料6上に入射する。
【0070】試料6から反射された光束は、ハーフミラ
ー41で反射される光束と透過される光束に分かれる。
透過された光束は、ランダムピンホール部40aを通過
し、ハーフミラー3で透過し、集光レンズ8でCCDカ
メラ9の撮像面上に撮像される。
【0071】一方、前記ハーフミラー41で反射された
光束は、集光レンズ25でCCDカメラ26の撮像面上
に撮像される。これにより、CCDカメラ9は、ランダ
ムピンホール部40aを通過した試料6からの共焦点成
分と非共焦点成分を含む像を撮像し、CCDカメラ26
は、ハーフミラー41で反射した試料6からの非共焦点
成分を含む像を撮像する。各々のCCDカメラ9と26
の撮像した画像信号をコンピュータ27に出力し、2つ
の画像データとして蓄積する。この2つの画像データか
ら差分演算し、共焦点像が得られ、モニター28に映し
出される。
【0072】なお、試料6の表面近傍の立体画像は、試
料6をピエゾ素子や移動ステージなどによって、上下方
向(イ)に移動させることにより得られる。回転ディス
ク40は、図2や図4のようにディスク内に遮蔽部が必
要なく、ピンホール間の間隔がピンホール直径と同一に
なっている多数のランダムなピンホールのみで成り立っ
ている。
【0073】図2の回転ディスク4の開口部4b、遮蔽
部4c、4d及び、図4の第1の回転ディスク30と第
2の回転ディスク36における遮蔽部30b及び開口部
36bの如く、回転ディスクに対する各部の面積割合を
考える必要がなく、回転ディスク40の作製上、非常に
容易となる。
【0074】本発明の第1、第2及び第3の実施の形態
共に、コンピュータ27の代わりに第1のCCDカメラ
9と第2のCCDカメラ26からの出力信号を即座に差
分する装置を用いると、モニター28への画像出力がな
お一層、高速化する。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1によ
れば、より高速に共焦点画像を得ることができる安価な
照明装置の共焦点顕微鏡を提供できる。また、本発明の
請求項2によれば、高速に共焦点像を得ることができる
共焦点顕微鏡に適用される回転ディスクを提供できる。
【0076】本発明の請求項2によれば、試料からの入
反射光の漏れ光を減少して、より鮮明な共焦点像を得る
ことができる共焦点顕微鏡に適用される回転ディスクを
提供できる。本発明の請求項3によれば、ランダムピン
ホール部のみで作製容易な回転ディスクを利用して、1
つの光源を効率的に利用した共焦点顕微鏡を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる共焦点顕微鏡の第1の実施の形
態を示す構成図。
【図2】同共焦点顕微鏡に用いられる第1及び第2の回
転ディスクの構成図。
【図3】本発明に係わる共焦点顕微鏡の第2の実施の形
態を示す構成図。
【図4】同共焦点顕微鏡に用いられる第1及び第2の回
転ディスクの構成図。
【図5】本発明に係わる共焦点顕微鏡の第3の実施の形
態を示す構成図。
【図6】同共焦点顕微鏡に用いられる回転ディスクの構
成図。
【図7】従来の共焦点顕微鏡の構成図。
【図8】同顕微鏡に用いられる回転ディスクの構成図。
【符号の説明】
1…光源、 4…第1の回転ディスク、 6…試料、 4a…ランダムピンホール部、 4b…開口部、 9…第1のCCDカメラ、 21…第2の回転ディスク、 21a…穴部、 21b…反射板、 24…制御装置、 26…第2のCCDカメラ、 27…コンピュータ、 30…第1の回転ディスク、 30a…ランダムピンホール部、 30b…遮蔽部、 33…光源、 36…第2の回転ディスク、 36a…遮蔽部、 36b…開口部、 39…制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のピンホールをランダムに形成した
    ピンホール部及び開口部を有する回転自在な回転ディス
    クと、 この回転ディスクのピンホール部を通して試料からの反
    射光を撮像する第1の撮像手段と、 前記回転ディスクの開口部を通して、試料からの反射光
    を撮像する第2の撮像手段と、 前記第1の撮像手段又は前記第2の撮像手段に試料から
    の反射光を導くための光分岐手段と、 前記第1の撮像手段により得られる画像データと前記第
    2の撮像手段により得られる画像データについて差分演
    算して共焦点像を得る差分演算手段と、を具備したこと
    を特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 【請求項2】 複数のピンホールをランダムに形成した
    ピンホール部及び光を遮蔽する遮蔽部を持つ回転自在な
    第1の回転ディスクと、 前記遮蔽部と開口部を持つ回転自在な第2の回転ディス
    クを備え、 試料からの反射光を前記第1の回転ディスクにおける複
    数のピンホールを通して共焦点成分及び非共焦点成分を
    含む像を得ると共に、前記第2の回転ディスクにおける
    開口部を通して非共焦点成分の像を得るために両方の回
    転ディスクを同期させて回転することを特徴とする共焦
    点顕微鏡に適用される回転ディスク。
  3. 【請求項3】 多数のピンホールをランダムに形成した
    ピンホール部のみを有する回転自在な回転ディスクと、 この回転ディスクのピンホール部を通した試料からの共
    焦点成分及び非共焦点成分を含む像を撮像する第1の撮
    像手段と、 前記回転ディスクのピンホール部を通さない前記試料か
    らの非共焦点像を撮像する第2の撮像手段と、 前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段に光を導く光
    分岐手段と、 前記第1の撮像手段により得られる画像データと第2の
    撮像手段により得られる画像データについて差分演算し
    て共焦点画像を得る差分演算手段と、を具備したことを
    特徴とする共焦点顕微鏡。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003029152A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Olympus Optical Co Ltd 共焦点レーザ走査型顕微鏡
KR101004800B1 (ko) 2008-09-19 2011-01-04 고려대학교 산학협력단 공초점 현미경
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WO2021143527A1 (zh) * 2020-01-18 2021-07-22 哈尔滨工业大学 一种轴向差动暗场共焦显微测量装置及其方法

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