JP2000274909A - 温度調節機能を有する酒類貯蔵装置 - Google Patents

温度調節機能を有する酒類貯蔵装置

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JP2000274909A
JP2000274909A JP8056499A JP8056499A JP2000274909A JP 2000274909 A JP2000274909 A JP 2000274909A JP 8056499 A JP8056499 A JP 8056499A JP 8056499 A JP8056499 A JP 8056499A JP 2000274909 A JP2000274909 A JP 2000274909A
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tank
liquor
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tanks
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Kaoru Takahashi
薫 高橋
Yuji Yamada
裕二 山田
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NITTO KINZOKU KOGYO KK
NITTO METAL IND
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NITTO KINZOKU KOGYO KK
NITTO METAL IND
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    • F25D31/006Other cooling or freezing apparatus specially adapted for cooling receptacles, e.g. tanks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酒類を貯蔵する際に、貯蔵部内の空気を強制
的に循環させたり、温度を急激に変化させたり、紫外線
を貯蔵部内に侵入させたりせず、酒類の品質を劣化させ
ずに貯蔵するとともに、酒類を飲用に適した温度に調節
して貯蔵することができる温度調節機能を有する酒類貯
蔵装置を提案する。 【解決手段】 槽壁で複数槽2,3,4 の隔室に分割され、
酒類20を貯蔵する貯蔵部と、この貯蔵部の各槽を開閉自
在とし、酒類20を出し入れ自在とする扉5,6,7 と、槽壁
の周囲にジャケット13を設け、ジャケット13に冷気を流
して槽壁より間接に冷却する冷却装置9と、各槽毎に槽
壁より間接に加熱する加熱装置18a〜18cと、複数槽2,3,
4 の内部温度を各槽毎に検出する温度検出器15a〜15c
と、検出した検出値が複数槽2,3,4 の内部温度の目標値
に一致するように冷却装置9や加熱装置18a〜18cを制御
し、複数槽2,3,4 の内部温度を各槽毎に調節する温度調
節装置17と、貯蔵部や各装置の外周を外壁で被包した筐
体とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワインや日本酒等
の酒類の品質を保ったまま貯蔵すると共に、飲酒時の適
正温度を保つ温度調節機能を有する酒類貯蔵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワインなどの発酵果実酒や日本酒等の酒
類は、発酵させて造られたものであるから、最適な環境
の下、貯蔵、熟成させる必要があり、それを怠ると劣化
(変質)し味が変わったり、長期保存が不可能となる。
また、これら酒類は、それぞれの種類毎に飲用に適した
温度がある。このように上等で旨いワインでも、貯蔵・
熟成と飲み頃(タイミングと適度な温度)の管理なしで
は、その芳酵さは著しく減ずるといわれている。
【0003】そこで、従来、ワインを貯蔵・熟成した
り、ワインを飲用に適した温度に保つことを目的とした
ワインセラー(保存庫)が提供されている。このワイン
セラーは、図8に示すように、ワインボトル50を収納
する貯蔵部51と、この貯蔵部51を外気温から断熱し
て被包する一槽構造の槽本体52と、この槽本体52の
貯蔵部51を開閉自在とし貯蔵部51からワインボトル
50を取り出すための扉53とで構成されている。
【0004】槽本体52は、内部の空気を冷やす冷凍機
ユニット54と、内部の空気を暖めるヒーター56と、
送風によって内部の空気を循環させる循環用ファン57
と、貯蔵部51内の温度を検出する温度検出器58と、
それら各機器を制御する電子制御器60とを備えてい
る。なお、冷凍機ユニット54は、冷気パイプを介して
冷媒ガスを槽内部に配置されたエバポレータ55に送
り、冷媒ガスによって冷却されたエバポレータ55が槽
内部を冷やすものである。また、槽本体52はワインボ
トル50を載置するための棚59a,59bを2段設置
しており、この棚59a,59bによって貯蔵部51が
仕切られている。さらに、扉53は槽内部を外部より覗
けるように一般的には透明のガラスの窓を設けている。
【0005】このワインセラーは、貯蔵部51内の温度
が設定可能となっている。すなわち、電子制御器60
は、貯蔵部51内の温度が設定した温度となるように、
冷凍機ユニット54を作動させて内部の温度を冷やす
(あるいはヒーター56を作動させて内部の温度を暖め
る)とともに、温度検出器58で内部の温度を監視す
る。また、電子制御器60は、槽上部に設けられた循環
用ファン(軸流ファン)57を作動させ、冷却(あるい
は加熱)された空気を送風61によって上方から下方へ
と循環させる。
【0006】このように、電子制御器60は、冷却(あ
るいは加熱)された空気を軸流ファン57により貯蔵部
51内に強制的に吹き込み、槽内温度が設定温度になっ
たことを温度検出器58が検出すれば、冷凍機ユニット
54やヒーター56を止め、温度検出器58が設定温度
と異なる槽内温度を検出すれば、冷凍機ユニット54や
ヒーター56を作動させ、冷却(あるいは加熱)し、作
動させたり止めたりの繰り返しをする事で、槽内を任意
に設定した温度となるように制御する。なお、扉53を
閉じた時に貯蔵部51が密閉状態となるようにパッキン
62が、扉53と槽本体52との間に配置されている。
【0007】また、ワインセラーのように酒類を一定の
保存温度に保つのではなく、単に冷却することを目的と
したものとしてワインクーラーがある。このワインクー
ラー61(図9参照)は、氷水62を利用して冷却し酒
類を飲用に適した温度にするものであって、シャンペン
等の発泡酒を冷却するために用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワインセラーは、1つの貯蔵部51内に冷却(あるいは
加熱)された空気を軸流ファン57により強制的に吹き
込むので、下記のような問題点があった。
【0009】すなわち、軸流ファン57の送風で貯蔵
部51内へ強制的に吹き込んで空気を循環させると、貯
蔵部51内は乾燥状態となる。特にワインボトル50の
コルクにファン57の風が常時吹き当てられると、コル
クが乾燥収縮してしまう。すると、乾燥収縮したコルク
の隙間から、外気がワインボトル50内に入り込む。そ
の結果、この外気にボトル50内のワインがふれること
で、ワインが劣化(変質)してしまう。
【0010】軸流ファン57からの渦流の送風により
冷気(あるいは暖気)を貯蔵部51内へ強制的に吹き込
むと、軸流ファン57の近くで渦流が生じて渦流の送風
で急激な温度変化が起きる。そこで、ファン57近くに
載置されたボトル50は、冷気(あるいは暖気)がワイ
ンボトル50に直接あたるので、急激に冷やされて(暖
められて)、ワインが劣化(変質)してしまう。
【0011】例えば、槽内温度を13℃に調温されたワ
インセラーでは、外部からワインセラー内へ外気温で暖
まったワインを入れると、槽内温度を13℃に保つため
に、13℃より低い冷気が軸流ファン57によって渦流
の送風となって、ボトル50に直接吹きかかる。この渦
流の送風と急激な温度変化によって、ワインが劣化して
しまう。
【0012】冷気(あるいは暖気)を貯蔵部51内へ
強制的に吹き込むと、貯蔵部51内の温度が急激に変化
し、設定温度の前後で冷気(あるいは暖気)が短い周期
で交互に切り替わる温度のハンチング状態が生じる。そ
して、ワインは温度のハンチング状態で貯蔵すると、ワ
インが劣化してしまう。
【0013】また、従来のワインセラーは冷気が下へ向
かい暖気が上へ向かうという熱の性質を利用して上の棚
には比較的高い温度で飲用する赤ワインを載置し、下部
へは白ワインやシャンパン等の発泡酒を載置している。
しかし、発酵果実酒や日本酒を飲用する際には、それぞ
れの種類毎に飲用最適温度があり、またこの飲用最適温
度も個々人によって異なる。しかしながら、従来のワイ
ンセラーは、飲用最適温度の異なる複数種類の酒類を入
れた場合には、貯蔵した酒類のそれぞれが適切な飲用温
度となるように設定することはできなかった。
【0014】さらに、ワインは紫外線の照射によっても
品質が劣化することが知られており、ボトルに緑色のガ
ラス材質を用いている。しかし、従来の扉53の窓は透
明のガラス材質を用いるのが一般的であり、紫外線の照
射を防ぐ対策は講じていない。
【0015】さらにまた、氷水62(図9参照)を利用
したワインクーラー61では、氷水62に埋没した部分
のうち氷水62に接しているボトル部分のみが冷却さ
れ、ボトル50内部でのワインの対流が一部で起きる事
により、風味を損なうおそれがある。また、このワイン
クーラー61では、ボトル50に貼られているラベル5
0aを氷水62内に浸すので、ラベル50aが剥がれた
り、破れたりするおそれがあった。
【0016】本発明は、上記課題に鑑みて創案されたも
のであり、ワインや日本酒等の酒類を貯蔵する際に、貯
蔵部内の空気を強制的に循環させたり、温度を急激に変
化させたり、紫外線を貯蔵部内に侵入させたりせず、酒
類の品質を劣化させずに貯蔵するとともに、酒類を飲用
に適した温度に調節して貯蔵することができる温度調節
機能を有する酒類貯蔵装置を提案することを課題とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するために以下の手段を採用した。本発明の温度調
節機能を有する酒類貯蔵装置は、槽壁で複数槽の隔室に
分割され、酒類を貯蔵する貯蔵部と、この貯蔵部の各槽
を開閉自在とし、前記酒類を出し入れ自在とする扉と、
前記槽壁の周囲をジャケットで被覆し、前記槽壁と前記
ジャケットとの間に冷気を流して前記槽壁より間接に冷
却する冷却装置と、前記複数槽の内部を各槽毎に前記槽
壁より間接に加熱する加熱装置と、前記複数槽の内部温
度を各槽毎に検出する温度検出器と、この温度検出器で
検出した検出値が前記複数槽の内部温度の目標値に一致
するように前記冷却装置及び前記加熱装置を制御し、前
記複数槽の内部温度を各槽毎に調節する温度調節装置
と、前記扉を除き前記貯蔵部および前記各装置の外周を
外壁で被包した筐体とを備えたことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、冷却装置はジャケット内
に冷気を流して槽壁より間接に冷却し、あるいは加熱装
置が槽壁を介して間接に加熱するように構成したので、
槽内の冷却は従来のファンを用いて直接冷気を槽内へ送
り込むやりかたに比して、穏やかな自然対流による冷却
(または加熱)となった。従って、ワインは急激に冷却
(または加熱)されないので、急激な温度変化によって
生じる品質劣化を避けることができる。
【0019】また、本発明によれば、温度調節装置を設
けて複数槽の内部温度を各槽毎に調節するように構成し
たので、酒の種類によって分別貯蔵でき、酒類を飲用に
適した温度に調節できる。
【0020】また、本発明は、熱伝導部材の槽壁で複数
槽の隔室に分割され、酒類を貯蔵する貯蔵部と、この貯
蔵部の各槽を開閉自在とし、前記酒類を出し入れ自在と
する扉と、ペルチェ素子を用いて前記複数槽の内部を各
槽毎に前記槽壁より間接に冷却し、あるいは間接に加熱
する冷却/加熱装置と、前記複数槽の内部温度を各槽毎
に検出する温度検出器と、この温度検出器で検出した検
出値が前記複数槽の内部温度の目標値に一致するように
前記冷却/加熱装置を制御し、前記複数槽の内部温度を
調節する温度調節装置と、前記扉を除き前記貯蔵部およ
び前記各装置の外周を外壁で被包した筐体とを備えたこ
とを特徴とする。
【0021】本発明によれば、ペルチェ素子が冷却と加
熱の両方を兼ね備えているため、従来のように冷凍機や
エバポレータ、ヒータ等の複雑な機器を使用せずに済
み、振動を発する機器を使用しないので、振動による劣
化のおそれのある古い年代物のワインも安心して貯蔵で
きる。
【0022】更に、本発明の貯蔵部は、複数槽を目標値
の高低順に上下方向に積層する形態も例示できる。この
構成によれば、冷気は下方へ暖気は上方へ行く熱の性質
を応用して熱効率よく貯蔵でき、省エネルギーになる。
【0023】例えば、上段槽には、その目標値を比較的
高い温度(16〜25℃)に調節して赤ワインを貯蔵
し、中段槽には、その目標値をロゼワインの熟成に適し
た温度(10〜15℃)に調節してロゼワインを貯蔵
し、下段槽には、その目標値を比較的冷たい温度(4〜
10℃)に調節して白ワインやシャンペン等の発泡ワイ
ンを貯蔵することができる。
【0024】更にまた、本発明の温度調節装置は、酒類
とその酒類の好的貯蔵温度との対応テーブルを有し、前
記酒類が特定された場合に前記対応テーブルから好的貯
蔵温度を読み出して前記内部温度の目標値とする形態も
例示できる。
【0025】この構成によれば、前記対応テーブルに、
赤ワインに対応して好的貯蔵温度(10℃〜20℃)を
登録し、ロゼワインに対応して好的貯蔵温度(6℃〜1
0℃)を登録し、白ワインに対応して好的貯蔵温度(4
℃〜16℃)を登録し、発泡性ワイン(シャンペン等)
に対応して好的貯蔵温度(4℃〜8℃)を登録し、日本
酒の吟醸酒に対応して好的貯蔵温度(8℃以下)を登録
し、ビールや日本酒の冷酒に対応して好的貯蔵温度(7
℃〜10℃)を登録し、酒類を指定すると貯蔵部の槽内
温度の目標値が設定されるので、好的貯蔵温度の設定操
作が容易となり、設定ミスを防ぐことができる。
【0026】更にまた、本発明の扉は、紫外線防御措置
を施した可透部材を用いた形態も例示できる。この構成
によれば、紫外線の照射によるワインの劣化を防ぐとと
もに槽内の中味を見ることが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の温度調節機能を有
する酒類貯蔵装置にかかる一実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0028】本実施の形態に係る酒類貯蔵装置は、図1
および図2に示すように、開口部を有しこの開口部から
ワインボトル20を収納する三槽(上段槽・中段槽・下
段槽)構造の貯蔵部2,3,4と、この貯蔵部である上
段槽2、中段槽3、下段槽4のそれぞれの開口部からワ
インボトル20を出し入れできるように開閉自在とした
前面扉(前面上段扉5、前面中段扉6、前面下段扉7)
と、この前面扉5,6,7部分を除き、貯蔵部2,3,
4全体を外板で囲う筺体1とで構成されている。
【0029】前面扉5,6,7は、それぞれの扉の一端
が蝶番(図示せず)を介して筺体1と開閉自在に係合し
ている。また、前面扉5,6,7は、紫外線が槽内のワ
インボトル20を照射しないように防御処理を施された
ダーク系色の半透明樹脂製でできている。なお、前面扉
5,6,7は、半透明樹脂製なので酒類貯蔵装置の外部
から貯蔵部2,3,4の内部を覗くことができる。
【0030】貯蔵部2,3,4は、それぞれの開口部に
沿ってパッキン8を有している。そして、前面扉5,
6,7を閉じた時、前面扉5,6,7と貯蔵部2,3,
4の開口部との間で、パッキン8が押圧されることによ
って、上段槽2、中段槽3、下段槽4は、密封状態とな
り、外気と槽内は遮断される。
【0031】貯蔵部2,3,4の外周部は、開口部を除
き、各槽内の空気を暖めるためのヒーター板18a,1
8b,18cで被包されている。すなわち、上段槽2は
ヒーター板18aで被包され、中段槽3はヒーター板1
8bで被包され、下段槽4はヒーター板18cで被包さ
れている。なお、ヒーター板18a,18b,18c
は、ステンレス鋼板に電熱線(ヒーター)が設置された
ものである。
【0032】上段槽2には、赤ワインのボトル20aが
3本収納されている。また、中段槽3には、ロゼワイン
のボトル20bが3本収納されている。さらに、下段槽
4には、白ワインおよびシャンペンのボトル20cがそ
れぞれ3本収納されている。
【0033】貯蔵部2,3,4はそれぞれの槽内に槽内
温度を検出する温度センサ15a,15b,15cを設
けている。貯蔵部2,3,4相互の間や、貯蔵部2,
3,4と筺体1の間には、一定の間隙が設けてあり、こ
の間隙には、貯蔵部2,3,4をそれぞれ被覆するとと
もにそれぞれの間を連通するジャケット13が設けられ
ている。このジャケット13は、貯蔵部2,3,4の近
傍では各槽を覆うヒーター板18a,18b,18cに
沿って設けられている。また、貯蔵部2,3,4および
ジャケット13と筺体1の間には、外部からの熱の侵入
を遮断する断熱材19が充填されている。
【0034】中段槽3近傍のジャケット13内には、冷
却を目的としたエバポレータ(吸熱器)10や冷却され
た空気を送風する循環ファン12が設けられている。エ
バポレータ10は、冷気パイプ9aを介して筺体1下部
に設置された冷凍機ユニット9と連通している。
【0035】冷凍機ユニット9は冷媒ガスを高温高圧ガ
スに圧縮する圧縮機9bと、高温高圧ガスを室温高圧ガ
スまで温度を下げる放熱器(コンデンサ)9cと、コン
デンサ9c内を流れる高温高圧ガスを室温まで冷却する
ための冷却ファン9dと、高温高圧ガスを膨張させて低
温低圧ガスにするキャピラリーチューブ(細管)9e
と、を備えている。
【0036】循環ファン12は、ジャケット13の幅方
向いっぱいに横設され、ジャケット13の幅寸法とほぼ
等しい長さのロータ(羽根車)を回転させて、エバポレ
ータ10にて冷却させた空気をジャケット13内に均一
に循環させるものであり、クロスフローファンといわれ
るものである。このクロスフローファン12は、風速分
布が均一であり、空気の流れが集中して遠くまで達し、
軸流ファンで生じるような渦流が少ない。
【0037】筺体1の上部には、電子制御器17とこの
電子制御器17と結線された操作盤16が設けられてい
る。操作盤16は、貯蔵部2,3,4内のそれぞれの貯
蔵環境(設定した温度)の設定値を入力するための装置
である。操作盤16は、図3に示すように、表示器16
aと槽切替スイッチ16bと温度設定スイッチ16cと
を有している。表示器16aは、上段槽2、中段槽3、
下段槽4のそれぞれの温度を設定する際に点灯する発光
ダイオードL1,L2,L3と設定温度を表示するセブ
ンセグメントSLとを有している。槽切替スイッチ16
bは設定する槽を切り替える為のスイッチであり、押下
する毎に槽が切り替わり、設定する槽は発光ダイオード
L1,L2,L3の点灯によって表示される。温度設定
スイッチ16cは、4℃から25℃範囲内で押下する毎
に設定温度が1℃ずつ順に上がり、最高温度(25℃)
になると最低温度(4℃)に戻り、設定された温度はセ
ブンセグメントSLに表示される。なお、最低温度(4
℃)から最高温度(25℃)までの温度範囲は後述する
温度設定メモリに予め登録されている。
【0038】電子制御器17は、上段槽2、中段槽3、
下段槽4それぞれのヒーター板18a,18b,18c
や温度センサ15a,15b,15cと結線している。
また、電子制御器17は、ジャケット13内のエバポレ
ータ10や循環ファン12と結線し、筺体1下部の冷凍
機ユニット9とも結線している。
【0039】電子制御器17は、コンピューター構成の
制御装置であり、操作盤16で設定した貯蔵槽毎の温度
設定に基づいて、結線された各機器をソフトウェア処理
により制御する。なお、電子制御器17は、温度設定メ
モリを有し、最低温度(4℃)から最高温度(25℃)
までの温度範囲の数値を記憶すると共に、貯蔵槽毎の設
定温度を記憶する。この温度範囲の数値および設定温度
はたえず最新の設定温度に更新される。
【0040】次に、電子制御器17が行う温度調節処理
を説明する。まず、操作盤16を用いて装置内の貯蔵環
境を設定する。例えば、上段槽2内には赤ワインが収納
されているので、槽内温度を20℃に設定する。すなわ
ち、槽切替スイッチ16bを押下し上段槽2の発光ダイ
オードL1を点灯させ(上段槽2を特定し)、温度設定
スイッチ16cを押下してセブンセグメントSLに「2
0」を表示させる(20℃に設定する)。同様に、中段
槽3内にはロゼワインが収納されているので、槽内温度
を10℃に設定し、下段槽4内には白ワインとシャンペ
ンが収納されているので、槽内温度を5℃に設定する。
【0041】装置が起動すると、電子制御器17は、下
段槽4内の温度センサ15cの検出温度が操作盤16で
設定された第3の目標値(5℃)となるように、冷凍機
ユニット9が冷媒ガスを用いて奪う熱交換量や、循環フ
ァン12の送風量の制御を実行する。すなわち、電子制
御器17は、検出温度が目標値と一致するように冷凍機
ユニット9の熱交換量を制御しながら、エバポレータ1
0から冷気をジャケット13内に送らせる。ついで、電
子制御器17は、循環ファン12の送風量を制御しなが
ら、冷気をジャケット13を介して各槽内を循環させ
る。
【0042】すると、冷気はジャケット13を通り、ま
ず、下段槽4を被包する槽壁(ヒーター板18c)を冷
却し下段槽4内を間接的に冷却する。ついで、中段槽3
を被包する槽壁(ヒーター板18b)を冷却し、上段槽
2を被包する槽壁(ヒーター板18a)を冷却し、中段
槽3・上段槽2内をそれぞれ間接的に冷却する。そし
て、各槽を冷却することによって暖められた空気は、エ
バポレータ10によって吸熱され、冷気となって槽内を
循環する。一方、エバポレータ10の吸熱によって暖め
られた冷媒ガスは冷却パイプ9aを通って圧縮機9bに
戻り、高温高圧ガスに圧縮される。
【0043】上述のように、冷却された空気をヒーター
板18cを介して間接的に冷却すると、槽内温度を常温
の22℃から6℃まで冷却する場合は図4に示すよう
に、従来のファンを用いて強制冷却した冷却曲線(破線
参照)に比して、曲率が緩やかな自然対流による冷却曲
線(実践参照)となる。従って、ワインは急激に冷却さ
れることはない。
【0044】そして、温度センサ15cが下段槽4内の
温度を検出して電子制御器17へ通知すると、電子制御
器17は、この検出温度が第3の目標値(5℃)と一致
するように制御する。すなわち、検出温度が第3の目標
値(5℃)を下回る場合、電子制御器17はヒーター板
18cのヒーターに電気を導通させてヒーター板18c
を介して下段槽4内を間接的に暖める。なお、下段槽4
を被包するヒーター板18cを介して間接的に暖めるの
で、従来のようにファン近傍が局所的に暖められるので
はなく、下段槽4内を周囲から穏やかに暖めることがで
きる。従って、間接的に暖める場合も、図4の自然対流
による冷却曲線(実践参照)に示す曲率と同様に曲率が
緩やかな自然体流による加熱曲線(図示せず)となる。
【0045】また、中段槽3へジャケット13を介して
送られた冷気14は、ヒーター板18bの熱伝導により
間接的に中段槽3内部を冷やす。そこで、温度センサ1
5bが中段槽3内の温度を検出して電子制御器17へ通
知すると、電子制御器17は、検出温度が第2の目標値
(10℃)を下回る場合、ヒーター板18bのヒーター
に電気を導通させてヒーター板18bを介して間接的に
暖め、中段槽3内の温度を第2の目標値(10℃)と一
致するように制御する。
【0046】同様に、上段槽2へジャケット13を介し
て送られた冷気14は、ヒーター板18aの熱伝導によ
り間接的に上段槽2内部を冷やす。そこで、温度センサ
15aが上段槽2内の温度を検出して電子制御器17へ
通知すると、電子制御器17は、検出温度が第1の目標
値(20℃)を下回る場合、ヒーター板18aのヒータ
ーを導通させてヒーター板18aを介して間接的に暖
め、上段槽2内温度を第1の目標値(20℃)と一致す
るように制御する。
【0047】なお、電子制御器17は、温度センサ15
aの検出温度が第1の目標値(20℃)を上回る場合
や、温度センサ15bの検出温度が第2の目標値(10
℃)を上回る場合、冷凍機ユニット9を制御し、冷媒ガ
スを冷気パイプ9aを介してエバポレータ10に送ら
せ、冷媒ガスにより冷却された冷気をエバポレータ10
からジャケット13内に送らせる。
【0048】以上この実施の形態によれば、冷却された
空気をジャケット13内で循環させると共に各槽毎のヒ
ーター板18a〜18cを介して間接的に冷却(または
加熱)するように構成したので、槽内の冷却は従来のフ
ァンを用いて直接冷気を槽内へ送り込むやりかたに比し
て、穏やかな自然対流による冷却(または加熱)となっ
た。従って、ワインは急激に冷却(または加熱)されな
いので、急激な温度変化によって生じる品質劣化を避け
ることができる。
【0049】また、この実施の形態によれば、穏やかな
自然対流による冷却(または加熱)となったので、冷気
(または暖気)が直接コルクに当たることがないので、
コルクの乾燥がしにくくなる。
【0050】更に、この実施の形態によれば、複数槽を
目標値の高低順に上下方向に積層するように構成したの
で、冷気は下方へ暖気は上方へ行く熱の性質を応用して
熱効率よく貯蔵でき、省エネルギーになる。
【0051】更にまた、この実施の形態によれば、複数
槽の内部温度を各槽毎に調節するように構成したので、
酒の種類によって分別貯蔵でき、酒類を飲用に適した温
度に調節できる。
【0052】更にまた、この実施の形態によれば、扉に
紫外線防御措置を施した可透性の樹脂部材を用いた構成
としたので、紫外線の照射によるワインの劣化を防ぐと
ともに槽内の中味を見ることができる。なお、この実施
の形態では扉に可透性の樹脂部材を用いた構成とした
が、扉の部材は紫外線防御措置を施した可透部材であれ
ばよく、可透性のあるガラス製の部材であってもよい。
【0053】[別の実施の形態1]次に、本発明の温度
調節機能を有する酒類貯蔵装置の別の実施の形態を図5
および図6に基づき説明する。なお、図5および図6に
おいて、上述の実施の形態(図1および図2)で用いら
れた符号と同一の符号を付したものは、同一機能を有す
るものなのでその説明を省略する。
【0054】別の実施の形態に係る温度調節機能を有す
る酒類貯蔵装置は、図5および図6に示すように、前面
に開口部を有し、この開口部からワインボトル20を収
納する三槽(上段槽・中段槽・下段槽)の貯蔵部2A,
3A,4Aと、この貯蔵部である上段槽2A、中段槽3
A、下段槽4Aのそれぞれの開口部からワインボトル2
0を出し入れできるように開閉自在とした前面扉5,
6,7と、この前面扉5,6,7部分を除き、貯蔵部2
A,3A,4Aを外板で囲う筺体1Aとで構成されてい
る。
【0055】貯蔵部である上段槽2A、中段槽3A、下
段槽4Aは、前面扉5,6,7部分を除き、各々の槽壁
外側をステンレス鋼板で被包されている。更に、このス
テンレス鋼板はその外側を蓄冷剤21a,21b,21
cで被包されている。蓄冷剤21a,21b,21c
は、冷気を蓄える機能を有し、CMC化合物で形成され
る。
【0056】貯蔵部2A,3A,4A相互の間(すなわ
ち、蓄冷材21a,21b,21c相互の間)や、貯蔵
部2A,3A,4Aと筺体1Aの間には、一定の間隙が
設けてあり、この間隙には、外部からの熱の侵入を遮断
する断熱材19Aが充填されている。
【0057】貯蔵部2A,3A,4Aはそれぞれの槽内
に槽内温度を検出する温度センサ15a,15b,15
cを設けている。蓄冷剤21a,21b,21cが断熱
材19Aによって覆われていない部分には、蓄冷剤21
a,21b,21cを加熱したり冷却したりするペルチ
ェ素子22a,22b,22cが設置されている。
【0058】ペルチェ素子22a,22b,22cは、
図7に示すように、ペルチェ効果を利用した素子で、一
対の吸熱面(低温面)αと放熱面(高温面)βを有す
る。そして、この素子に電流を通すことで、吸熱による
冷却ができる。また、放熱部分(高温面β側)の温度を
下げることで、吸熱面(低温面)αの温度が更に下げら
れる。なお、このペルチェ素子22a,22b,22c
は、可動部分が無いから振動や音がしない。また、ペル
ティエ効果[Peltier effect]とは、異種の導体(また
は半導体)の接点に電流を通すとき、接点でジュール熱
の発生または、吸収がおこる現象をいい、熱伝冷却に応
用できる。すなわち、電流の方向を逆にすれば、熱の発
生と吸収は反対になる。
【0059】ペルチェ素子22a,22b,22cは、
低温面αを蓄冷剤21a,21b,21c側に取付け、
高温面β側を筺体1A内の空気24に触れるように設置
する。
【0060】筺体1A裏面の下部には、空気吸入口23
が設けられている。筺体1A上部裏面の上段槽2A近傍
には、空気吸入口23より流入した空気24を送風によ
り筺体1A内の下部から上部へ排気させる排気ファン2
5が設けられている。
【0061】筺体1Aの上部には、電子制御器17Aと
この電子制御器17Aに結線された操作盤16が設けら
れている。電子制御器17Aは、上段槽2A、中段槽3
A、下段槽4Aそれぞれの蓄冷剤21a,21b,21
cと結線している。また、電子制御器17Aは、排気フ
ァン25と結線している。
【0062】電子制御器17Aは、コンピュータ構成の
制御装置であり、操作盤16で設定した貯蔵環境となる
ように、結線された各機器を制御する。次に、別の実施
の形態1にかかる電子制御器17Aが行う温度調節処理
を説明する。
【0063】まず、操作盤16を用いて装置内の貯蔵環
境を設定する。すなわち、上段槽2A内には赤ワインが
収納されているので、槽内温度が第1の温度領域(20
℃)となるように設定し、中段槽3A内にはロゼワイン
が収納されているので、槽内温度が第2の温度領域(1
0℃)となるように設定し、下段槽4A内には白ワイン
やシャンペンが収納されているので、槽内温度が第3の
温度領域(5℃)となるように設定する。
【0064】装置が起動すると、電子制御器17Aは、
上段槽2A内の温度センサ15aの検出温度が操作盤1
6で設定された第1の目標値(20℃)となるようにペ
ルチェ素子22aを制御し、ペルチェ素子22aに電流
を通すことで、吸熱による冷却を行い、放熱部分の温度
を下げることで、吸熱(冷却)面の温度を更に下げる。
同様に、電子制御器17Aは、中段槽3A内の温度セン
サ15bの検出温度が第2の目標値(10℃)となるよ
うにペルチェ素子22bを制御し、下段槽4A内の温度
センサ15cの検出温度が第3の目標値(5℃)となる
ようにペルチェ素子22cを制御する。
【0065】すなわち、各々の槽内に取付けられたセン
サー15a,15b,15cが槽内温度を検知し、セン
サー15a,15b,15cより出た信号から電子制御
器17Aがペルチェ素子22a,22b,22cに与え
る電源を制御することで蓄冷剤21a,21b,21c
を冷却したり加熱したりして槽内の温度を調節する。
【0066】蓄冷剤21a,21b,21cに取り付け
た面が吸熱面(低温面)αなので、筺体1A下部に開け
られた空気吸入口23より吸い込まれた空気24は、ペ
ルチェ素子22a,22b,22cの放熱面(高温面)
βを冷却しながら、排気ファン25により外部へと排出
される。
【0067】同様に、ペルチェ素子22a,22b,2
2cに与える極性を変えることで、蓄冷剤21a,21
b,21cに取り付けた面を放熱面(高温面)βとする
と、筺体1A下部に開けられた空気吸入口23より吸い
込まれた空気24は、ペルチェ素子22a,22b,2
2cの冷却面を暖めながら、排気ファン25により外部
へと排出される。
【0068】別の実施の形態1によれば、ペルチェ素子
22a,22b,22cや蓄冷剤21a,21b,21
cを用いる構成としたので、冷凍機ユニットやヒーター
を使用しなくて済み、従来に比してモータの振動を極力
少なくすることができる。結果として、振動により劣化
するおそれのある年代物のワインを貯蔵することができ
る。
【0069】また、別の実施の形態1によれば、ペルチ
ェ素子22a,22b,22cが冷却と加熱の両方を兼
ね備えているため、冷凍機ユニットやエバポレータ、ヒ
ータ等の複雑な機器を使用しなくてもよく、コストを引
き下げることができる。
【0070】更に、別の実施の形態1によれば、蓄冷剤
21a,21b,21cで貯蔵部の各槽を被包したこと
により、蓄冷剤が持つ空気などに比べて大きな熱容量に
より、扉などを開けたときの槽内温度変化が抑えられ
る。
【0071】更にまた、別の実施の形態1によれば、ペ
ルチェ素子へ与える電源の極性を入れ替えることで冷却
面と放熱面を変更することができる。 [別の実施の形態2]また、本発明の別の実施の形態2
として、温度調節装置に酒類とその酒類の好的貯蔵温度
との対応テーブルを設け、前記酒類が特定された場合に
前記対応テーブルから好的貯蔵温度を読み出して前記内
部温度の目標値とする形態の場合を説明する。
【0072】この別の実施の形態2は、電子制御機器
(図1の符号17または図5の符号17A)に酒類とそ
の酒類の好的貯蔵温度との対応テーブルを設ける。この
対応テーブルには、予め、赤ワインに対応して好的貯蔵
温度(10℃〜20℃)が登録され、ロゼワインに対応
して好的貯蔵温度(6℃〜10℃)が登録され、白ワイ
ンに対応して好的貯蔵温度(4℃〜16℃)が登録さ
れ、発泡性ワイン(シャンペン等)に対応して好的貯蔵
温度(4℃〜8℃)が登録され、日本酒の吟醸酒に対応
して好的貯蔵温度(8℃以下)が登録され、ビールや日
本酒の冷酒に対応して好的貯蔵温度(7℃〜10℃)が
登録されている。
【0073】また、操作盤16には酒類選択ボタンが設
けられている。そして、槽切替スイッチ16bにて槽を
特定した後、酒類選択ボタンを用いて例えば、「赤ワイ
ン」を選択すると、電子制御機器は、対応テーブルから
赤ワインの好的貯蔵温度(10℃〜20℃)を読み出し
て、温度設定メモリに記憶する。すると、温度設定スイ
ッチ16cによる温度設定の範囲が10℃〜20℃に限
定され、10℃から20℃範囲内でしか設定できなくな
る。すなわち、温度設定スイッチ16cを押下する毎に
設定温度が1℃ずつ順に上がり、最高温度(20℃)に
なると最低温度(10℃)に戻り、設定された温度はセ
ブンセグメントSLに表示される。
【0074】この別の実施の形態2によれば、酒類を指
定すると貯蔵部の槽内温度の目標値が設定されるので、
好的貯蔵温度の設定操作が容易となり、設定ミスを防ぐ
ことができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、冷却装置はジャケット
内に冷気を流して槽壁より間接に冷却し、あるいは加熱
装置が槽壁を介して間接に加熱するように構成したの
で、槽内の冷却は従来のファンを用いて直接冷気を槽内
へ送り込むやりかたに比して、穏やかな自然対流による
冷却(または加熱)となった。従って、ワインは急激に
冷却(または加熱)されないので、急激な温度変化によ
って生じる品質劣化を避けることができる。
【0076】また、本発明によれば、温度調節装置を設
けて複数槽の内部温度を各槽毎に調節するように構成し
たので、酒の種類によって分別貯蔵でき、酒類を飲用に
適した温度に調節できる。
【0077】更に、本発明によれば、ペルチェ素子を用
いた場合、ペルチェ素子が冷却と加熱の両方を兼ね備え
ているため、従来のように冷凍機やエバポレータ、ヒー
タ等の複雑な機器を使用せずに済み、振動を発する機器
を使用しないので、振動による劣化のおそれのある古い
年代物のワインも安心して貯蔵できる。
【0078】更にまた、本発明の貯蔵部は、複数槽を目
標値の高低順に上下方向に積層する形態も例示できる。
この構成によれば、冷気は下方へ暖気は上方へ行く熱の
性質を応用して熱効率よく貯蔵でき、省エネルギーにな
る。
【0079】更にまた、本発明の扉は、紫外線防御措置
を施した可透部材を用いた形態も例示できる。この構成
によれば、紫外線の照射によるワインの劣化を防ぐとと
もに槽内の中味を見ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る温度調節機能を有する酒類
貯蔵装置の側面断面図
【図2】本実施の形態に係る温度調節機能を有する酒類
貯蔵装置の正面断面図
【図3】操作盤の正面図
【図4】自然対流冷却の場合の槽内冷却曲線図
【図5】別の実施の形態に係る温度調節機能を有する酒
類貯蔵装置の側面断面図
【図6】別の実施の形態に係る温度調節機能を有する酒
類貯蔵装置の正面断面図
【図7】ペルチェ素子を説明するための原理図
【図8】従来のワインセラーの側面断面図
【図9】従来のワインクーラーの側面断面図
【符号の説明】
1 ・・・筺体 2 ・・・上段槽 3 ・・・中段槽 4 ・・・下段槽 5 ・・・前面上段扉 6 ・・・前面中段扉 7 ・・・前面下段扉 8 ・・・パッキン 9 ・・・冷凍機ユニット 9a ・・・冷気パイプ 9b ・・・圧縮機 9c ・・・放熱器(コンデンサ) 9d ・・・冷却ファン 9e ・・・キャピラリーチューブ(細管) 10 ・・・エバポレータ 11 ・・・空気 12 ・・・循環ファン(クロスフローファン) 13 ・・・ジャケット 14 ・・・空気の流れ 15a,15b,15c ・・・温度センサ 16 ・・・操作盤 16a・・・表示器 16b・・・槽切替スイッチ 16c・・・温度設定スイッチ 17 ・・・電子制御器 18a,18b,18c ・・・ヒーター板 19 ・・・断熱材 20a,20b,20c ・・・ワインボトル 21a,21b,21c ・・・蓄冷材 22a,22b,22c ・・・ペルチェ素子 23 ・・・空気吸入口 24 ・・・空気 25 ・・・排気ファン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/02 303 F25D 23/02 303M Fターム(参考) 3L045 AA01 AA02 BA01 CA02 DA02 DA04 EA01 HA01 KA11 KA16 LA10 LA13 MA02 NA03 NA23 PA01 PA04 3L102 JA01 KA01 KB04 KE10 LE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】槽壁で複数槽の隔室に分割され、酒類を貯
    蔵する貯蔵部と、 この貯蔵部の各槽を開閉自在とし、前記酒類を出し入れ
    自在とする扉と、 前記槽壁の周囲をジャケットで被覆し、前記槽壁と前記
    ジャケットとの間に冷気を流して前記槽壁より間接に冷
    却する冷却装置と、 前記複数槽の内部を各槽毎に前記槽壁より間接に加熱す
    る加熱装置と、 前記複数槽の内部温度を各槽毎に検出する温度検出器
    と、 この温度検出器で検出した検出値が前記複数槽の内部温
    度の目標値に一致するように前記冷却装置及び前記加熱
    装置を制御し、前記複数槽の内部温度を各槽毎に調節す
    る温度調節装置と、 前記扉を除き前記貯蔵部および前記各装置の外周を外壁
    で被包した筐体とを備えたことを特徴とする温度調節機
    能を有する酒類貯蔵装置。
  2. 【請求項2】熱伝導部材の槽壁で複数槽の隔室に分割さ
    れ、酒類を貯蔵する貯蔵部と、 この貯蔵部の各槽を開閉自在とし、前記酒類を出し入れ
    自在とする扉と、 ペルチェ素子を用いて前記複数槽の内部を各槽毎に前記
    槽壁より間接に冷却し、あるいは間接に加熱する冷却/
    加熱装置と、 前記複数槽の内部温度を各槽毎に検出する温度検出器
    と、 この温度検出器で検出した検出値が前記複数槽の内部温
    度の目標値に一致するように前記冷却/加熱装置を制御
    し、前記複数槽の内部温度を調節する温度調節装置と、 前記扉を除き前記貯蔵部および前記各装置の外周を外壁
    で被包した筐体とを備えたことを特徴とする温度調節機
    能を有する酒類貯蔵装置。
  3. 【請求項3】前記貯蔵部は、前記複数槽の中で前記目標
    値が高い温度で貯蔵する槽は上方に積層し、前記目標値
    が低い温度で貯蔵する槽は下方へ積層し、前記複数槽を
    前記目標値の高低順に上下方向に積層する請求項1また
    は2のいずれかに記載の温度調節機能を有する酒類貯蔵
    装置。
  4. 【請求項4】前記温度調節装置は、酒類とその酒類の好
    的貯蔵温度との対応テーブルを有し、前記酒類が特定さ
    れた場合に前記対応テーブルから好的貯蔵温度を読み出
    して前記内部温度の目標値とする請求項1から3のいず
    れかに記載の温度調節機能を有する酒類貯蔵装置。
  5. 【請求項5】前記扉は、紫外線防御措置を施した可透部
    材を用いた請求項1から4のいずれかに記載の温度調節
    機能を有する酒類貯蔵装置。
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