JP2009229018A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適な温度でワインを保管できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷却装置11による冷却によって貯蔵物を冷却保存する冷却室2と、ワインを貯蔵するワイン室3と、ワイン室3内に配されるヒータ16と、冷却装置11からワイン室に冷気を導く導入通風路15と、ワイン室3内の空気を冷却装置11に戻す戻り通風路17と、ワイン室3内の空気を循環する循環送風機18とを備え、ワイン室3が所定の温度範囲よりも高い時に導入通風路15を介して冷却装置11からワイン室3に冷気を導入するとともに、上記温度範囲よりも低い時に導入通風路15及び戻り通風路17を閉じてヒータ16及び循環送風機18の駆動によりワイン室3内の空気を循環させた。
【選択図】図6

Description

本発明は、ワインを貯蔵するワイン室を備えた冷蔵庫に関する。
従来のワイン保冷庫は特許文献1に開示されている。このワイン保冷庫は保管室内にワインを載置するラックを備え、保管室の後方に冷却装置及び送風機が配されている。冷却装置で生成された冷気は送風機の駆動によって保管室内の上部に送出され、保管室の下部から流出して冷却装置に戻る。これにより、ワインを保冷することができる。
また、冷却装置によって貯蔵物を冷却保存する冷蔵庫の一室をワインの保存に適した温度に維持することにより、ワイン保冷庫を備えた冷蔵庫として利用することができる。これにより、冷蔵庫の利便性を向上することができる。
特開2000−205739号公報(第5頁−第8頁、第2図)
しかしながら、ワインの貯蔵に適した温度は冷蔵温度よりも高温の約6℃〜16℃程度である。このため、上記従来のワイン保冷庫や冷蔵庫によると、冬期や寒冷地では外気温が低いために最適な温度でワインを保管することが困難となる。
本発明は、最適な温度でワインを保管できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、冷却装置による冷却によって貯蔵物を冷却保存する冷却室と、ワインを貯蔵するワイン室と、前記ワイン室内に配されるヒータと、前記冷却装置から前記ワイン室に冷気を導く導入通風路と、前記ワイン室内の空気を前記冷却装置に戻す戻り通風路と、前記ワイン室内の空気を循環する循環送風機とを備え、前記ワイン室が所定の温度範囲よりも高い時に前記導入通風路を介して前記冷却装置から前記ワイン室に冷気を導入するとともに、前記温度範囲よりも低い時に前記導入通風路及び前記戻り通風路を閉じて前記ヒータ及び前記循環送風機の駆動により前記ワイン室内の空気を循環させることを特徴としている。
この構成によると、冷却装置で生成された冷気は冷却室に送られ、貯蔵物が冷却保存される。また、ワイン室内の温度がワインの貯蔵に適した所定の温度範囲よりも高くなると、冷却装置で生成された冷気が導入通風路を流通してワイン室内に供給される。ワイン室内に流入した冷気はワイン室内を流通し、戻り通風路を介して冷却装置に戻る。ワイン室が上記温度範囲になると冷気の流入が停止される。ワイン室内の温度が上記温度範囲よりも低くなると、導入通風路及び戻り通風路が閉じられてヒータ及び循環送風機が駆動される。ヒータによって加熱された空気はワイン室内を循環し、上記温度範囲になるとヒータが停止される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、開口を有した貯水部を前記ワイン室内に設け、前記温度範囲内の時に前記導入通風路及び前記戻り通風路を閉じ、前記循環送風機を駆動して前記ワイン室内の空気を循環させることを特徴としている。この構成によると、ワイン室が上記温度範囲の時に循環送風機が駆動され、貯水部から気化した水蒸気がワイン室内を循環する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、水平に対して奥側を高く傾斜した状態でワインを収納するラックと、前記ラックを前後に案内する案内部とを設けたことを特徴としている。この構成によると、案内部によりラックを引き出してワインが出し入れされ、注ぎ口を後方にしてワインをラックに載置するとワインが注ぎ口を持ち上げた状態に保持される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環送風機から送出される空気を前記ワイン室内に吐出する吐出口を前記ワイン室の上部後方に設け、前記ラック上に注ぎ口を奥側にしてワインを配置した際に該注ぎ口が前記吐出口の正面に係らないことを特徴としている。この構成によると、循環送風機から送出される空気はワイン室の上部の吐出口から前方に流通し、ワイン室の前部で降下する。ワイン室の前部で降下した空気は例えば、ラックの下方を後方に流通してワインを冷却する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環送風機から送出される空気を前記ワイン室内に吐出する吐出口を前記ワイン室の上部後方に設け、前記ラックの背壁により前記吐出口の前方を覆うとともに、前記ラックの背壁の下部に開口部を設けたことを特徴としている。この構成によると、吐出口から吐出される空気がラックの背壁により遮られて降下し、開口部からラック内に侵入してワインが冷却される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記ラックの載置面を波状の熱良導体により形成したことを特徴としている。この構成によると、波状の金属板等から成る載置面に複数のワインのボトルが並んで保持され、ワイン室の室内温度が熱良導体を介してワインのボトルに迅速に伝えられる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記ラックの載置面に弾性部材を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記ラックは前記案内部に支持されるケース部と、前記ケース部内に配されてワインを載置する載置板とを備え、前記ケース部と前記載置板との間に弾性部材を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記ラックを着脱自在に設け、前記ワイン室が複数の温度帯に切り替えできる温度切替室から成ることを特徴としている。この構成によると、冷却装置で生成された冷気の導入やヒータの加熱によって温度切替室は複数の温度帯に切り替えられる。温度切替室の温度帯をワインの保存に適した温度に設定すると温度切替室がワイン室として利用される。
本発明によると、ワイン室が所定の温度範囲よりも高い時に導入通風路を開いて冷却装置からワイン室に冷気を導入し、該温度範囲よりも低い時に導入通風路及び戻り通風路を閉じてヒータ及び循環送風機の駆動によりワイン室内の空気を循環させるので、冬期や寒冷地であってもワインの保存に適した温度にワイン室内を維持することができる。従って、最適な温度でワインを保管することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面断面図である。冷蔵庫1は上部に冷蔵室2が配され、冷蔵室2の下方には製氷室4及び温度切替室3が左右に並設される。温度切替室3及び製氷室4の下方には冷凍室6が配され、冷凍室6の下方に野菜室5が配されている。
冷蔵室2は貯蔵物を冷蔵保存し、野菜室5は冷蔵室2よりも高い室内温度(約8℃)で野菜を冷却保存する。温度切替室3は詳細を後述するように、使用者により室温を切り替えられるようになっている。製氷室4及び冷凍室6は連通して氷点以下に維持される。冷凍室6は貯蔵物を冷凍保存し、製氷室4は氷を製氷して貯氷する。
図3は冷蔵庫1の本体部の正面図を示している。冷蔵庫1の本体部は発泡断熱材を充填した断熱箱体を有している。製氷室4及び温度切替室3と冷蔵室2との間は断熱壁7により隔離され、冷凍室6と野菜室5との間は断熱壁8により隔離される。また、温度切替室3と冷凍室6との間は断熱壁35により隔離され、温度切替室3と製氷室4との間は縦断熱壁36により隔離されている。
野菜室5には樹脂成形品から成る収納ケース45b、45cが上下2段に設けられる。収納ケース45b、45cはスライド自在に形成されている。また、野菜室5の収納ケース45bの上面はスライド自在の蓋45aにより閉じられる。冷凍室6には樹脂成形品から成る収納ケース46a、46bが上下2段に設けられる。収納ケース46a、46bはスライド自在に形成されている。
製氷室4には製氷トレイ73を有した製氷装置72が設けられる。製氷装置72の下方には製氷トレイ73で形成された氷を貯氷する樹脂成形品の貯氷ケース44が設けられる。温度切替室3には詳細を後述するようにワインを収納するラック43が着脱自在に設けられる。
冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の仕切棚41が設けられる。下段の仕切棚41の下方は縦に延びる仕切壁61、62によって仕切られ、隔離室となるチルド室21、小物収納室65及び水タンク室70が左右に並設される。
チルド室21は樹脂成形品から成る収納ケース42が配され、収納ケース42の前面上部は開閉自在のカバー42aにより覆われる。チルド室21内は冷蔵室2の他の領域よりも低温のチルド温度帯(約−2℃〜0℃)に維持される。
小物収納室65は上下にそれぞれ樹脂成形品から成る収納ケース47、48が配される。上段の収納ケース47には卵を収納する複数の円孔を有した卵用容器49が設けられる。水タンク室70は製氷装置72に給水する水タンク71が収納される。
図4は冷蔵庫1の正面断面図を示している。また、図5は冷蔵庫1の小物収納室65を通る側面断面図を示している。野菜室5の背後には機械室50が設けられ、機械室50内に圧縮機57が配される。圧縮機57には凝縮器、膨張器(いずれも不図示)及び冷却器11(冷却装置)が接続され、圧縮機57の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷却器11が冷凍サイクルの低温側となる。
冷凍室6の背後には背面板6aで仕切られる冷気通路31が設けられる。冷気通路31は仕切板31cにより前部31aと後部31bとに仕切られ、後部31bに冷却器11が配される。また、冷却器11は製氷室4が配される左方に偏って配置される。前部31aは仕切板31dによって上下に仕切られ、冷凍室6に吐出される冷気は仕切板31dの上方を流通する。
冷気通路31の前部31aの前面には一部を突出した突出部31g、31hが形成される。突出部31gは収納ケース46aの上方に設けられ、突出部31hは収納ケース46bの上方に設けられる。突出部31g、31hにはそれぞれ冷気を収納ケース46a、46b内に吐出する複数の吐出口(図4参照)が設けられる。
冷却器11は冷媒が流通する冷媒管11aが蛇行して形成され、冷媒管11aの左右端部がエンドプレート11bにより支持されている。冷媒管11aには放熱用の多数のフィン(不図示)が接して設けられている。また、冷媒管11aの上部には気液分離器11cが接続される。冷凍サイクルの低温側となる冷却器11と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。
仕切板31dの下方には冷却器11の前面に開口する冷凍室戻り口22が設けられる。冷却器11が冷凍室6の背面側に配されるため、冷却器11の冷熱が仕切板31c、前部31a、背面板6aを介して冷凍室6側へ放出される。これにより、冷凍室6が効率よく間接冷却され、冷却効率が向上されるようになっている。
冷却器11の下方には冷却器11を除霜する除霜ヒータ33が設けられている。除霜ヒータ33の下方には除霜による水を受けるドレンパン83が設けられる。ドレンパン83にはドレンパイプ84が設けられ、機械室50内に配された蒸発皿85(不図示)にドレンパイプ84を介して除霜水が導かれる。
冷蔵室2の背後には冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。冷気通路32は冷気通路31から冷気が流入する側に流入部32aが設けられる。流入部32aは左方に偏って小物収納室65の背後に配置される。このため、冷気通路31の上部は左方に偏った冷却器11から製氷室4の背後を通って流入部32aに連通する。これにより、冷気通路31の上部を流通する冷気の冷熱が製氷室4に放出され、製氷室4が冷却される。この時、比較的高温に維持される場合がある温度切替室3から冷気通路31が離れるため温度切替室3に冷熱が奪われず、冷却効率を向上することができる。
流入部32aは左右方向の通路幅が狭く、冷気通路32は流入部32aの下流側で左右方向に広がって設けられる。即ち、流入部32aの下流側は冷蔵室2の左側に配される第1通路32bと右側に配される第2通路32cに分岐する。第1通路32bは左方に偏る流入部32aから上方に延びて形成される。第2通路32cは流入部32aから横方向に延びる横通路32dを介して上方に延びて形成される。
第1、第2通路32b、32cの上端には側方に向かって冷蔵室2に冷気を吐出する吐出口2aが設けられる。また、第2通路32cの側壁には複数の吐出口2bが上下に並んで開口する。冷蔵室2から冷気が流出する冷蔵室戻り口2cは冷蔵室2の右側の下部に開口する。
第1通路32bは流入部32aから直接上方に延びるため第2通路32cよりも容易に冷気が流通する。しかし、第2通路32cに複数の吐出口2bを設けて冷蔵室戻り口2cを右側に配置することにより、左方に偏って配置される流入部32aから右側の第2通路32cに冷気を導きやすくなる。従って、第1、第2通路32b、32cに均一に冷気を流通させることができる。また、吐出口2bと同様の吐出口を第1通路32bに設け、第2通路32c側の吐出口2bの開口面積が第1通路32b側よりも大きくなるように調整しても同様の効果を得ることができる。
第1、第2通路32b、32cの間には空間部32eが設けられる。これにより、冷蔵室2が広くても第1、第2通路32b、32cの流路面積を必要な大きさに保ち、冷気の流速の著しい低下を抑制することができる。従って、冷蔵室2内に冷気を行き届かせることができる。尚、冷蔵室送風機23に充分な送風能力があれば、空間部32eを省いてもよい。
横通路32dの下部にはチルド室21に冷気を吐出する吐出口21aが開口する。流入部32aから冷気通路32に流入した冷気は直ちに吐出口21aから吐出されるため、チルド室21を低温に維持することができる。
また、流入部32aの前面側には断熱材39が設けられる。これにより、流入部32aに流入した冷気の冷熱がチルド室21よりも高温の小物収納室65に奪われることを抑制し、チルド室21を効率よく冷却することができる。また、流入部32aに流入した直後の低温の冷気による小物収納室65の結露や卵の凍結を防止することができる。
流入部32aは後述する冷蔵室送風機23が配されるため奥行方向に広くなっている。仕切壁61、62は流入部32aの側壁よりも外側に設けられ、水タンク室70及びチルド室21は流入部32aの前方に配置されない。このため、背面に出っ張りがなく奥行を広くとることができる。
これにより、水タンク71から製氷皿73に給水する給水ポンプ(不図示)を水タンク室70の後部に設置しても、水タンク71の容量を大きくすることができる。また、チルド室21の内容積を大きくすることができる。従って、冷蔵庫1の利便性が向上する。
尚、流入部32aの前方の小物収納室65には奥行の小さい小物を収納するためスペースを有効利用することができる。また、小物収納室65はチルド室21よりも高温に維持され、貯蔵物に応じて小物収納室65とチルド室21とを使い分けることができる。
冷気通路31の上部及び流入部32aには冷凍室送風機12及び冷蔵室送風機23がそれぞれ配される。詳細を後述するように、冷却器11で生成された冷気は冷凍室送風機12の駆動により冷気通路31の前部31aを流通し、冷凍室6、製氷室4及び温度切替室3に供給される。また、該冷気は冷蔵室ダンパ20を開いた後に冷蔵室送風機23を駆動して、冷気通路32を介して冷蔵室2、チルド室21及び野菜室5に供給される。
冷凍室送風機12は軸流ファンから成り、排気側を前方に向けて配置される。また、冷凍室送風機12は冷却器11と同様に、製氷室4が配される左方に偏って配置される。冷気通路31の前部31aは冷凍室送風機12の前方に配され、冷凍室送風機12の駆動によって冷気が前部31aに送られる。
前部31aは冷凍室送風機12の吐き出し面積よりも急激に広がった空間になっているため、前部31aに流れ込んだ冷気は急速に流速が低下する。このため、冷気の流速低下分は動圧から静圧に変換される。従って、冷気通路31の前部31aは動圧を静圧に変換する圧力室を構成する。そして、前部31aの庫内側の吐出口から所定量の冷気が冷凍室6及び製氷室4に吐出される。
冷蔵室送風機23は軸流ファンから成り、排気側を斜め上方に向けて配置される。これにより、上方へ効率よく冷気を流通させて低騒音化及び省エネルギー化を図ることができる。また、冷蔵室送風機23は断熱壁7と正面投影において一部が重なるように同一水平面内に配置される。これにより、使用頻度の高い冷蔵室2の背後に冷蔵室送風機23が配置される領域を少なくでき、冷蔵室2の容積を広く確保することができる。
また、流入部32aは冷蔵室送風機23が配されるため下部の奥行が広く、上部が後方に後退する傾斜面32fを前面に有して上部の奥行が狭くなっている。流入部32aの下部の奥行きは例えば80mmに形成され、上部の奥行は例えば12mmに形成されている。奥行の広い流入部32aの下部に冷蔵室送風機23が傾けて配置される。これにより、流入部32aの前後方向の突出量を抑えるとともに、冷蔵室送風機23の吸気側と排気側の空間を容易に確保することができる。
冷蔵室送風機23、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は上下方向にほぼ並べて配置される。即ち、冷蔵室送風機23、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は平面投影において重なるように配置されている。これにより、冷気通路31の上部及び流入部32aの左右方向の幅を狭くできるとともに、冷気通路31、32を短縮して容積効率や送風効率をより向上することができる。
冷気通路31は冷却器11が配される下部の横幅が大きく、冷凍室送風機12が配される上部の横幅が傾斜面31e、31fを介して狭くなっている。傾斜面31e、31fによって冷気通路31内の無駄な空間を省き、冷気を冷却器11の全体から上方へ乱流を発生させずに円滑に導くことができる。従って、冷却器11による冷却効率を向上することができる。
冷蔵室2の背面下部の冷蔵室戻り口2cは温度切替室3の背面を通る連結路34によって野菜室5の右側に設けた野菜室流入口5aに連結される。これにより、冷蔵室2と野菜室5が連通する。連結路34は温度切替室送風機18の側方に断熱層を介して設けられている。野菜室5の背面上部には冷気通路31に連通する戻り通路19が設けられている。戻り通路19は野菜室5の中央よりも左方に偏って配置されている。
冷却器11が左方に偏って配置されるため、冷却器11の側方を通る連結路34は左右方向の幅を広くしても側方の断熱層(不図示)の厚みを充分とることができる。更に、連結路34の前後方向の幅を少なくして、庫内側の断熱層(不図示)の厚みも充分とることもできる。このため、冷凍室6の冷熱によって連結路34に発生する結露を低減することができる。また、連結路34を流通する比較的温度の高い冷気から冷凍室6への熱伝導が減少し、熱ロスを低減することができる。
冷気通路31の上部には温度切替室3に冷気を導く導入通風路15が分岐して設けられる。導入通風路15には温度切替室吐出ダンパ37が設けられる。連結路34の後方には温度切替室3から導出して冷気通路31に連結される戻り通風路17が設けられる。戻り通風路17には温度切替室戻りダンパ38が設けられる。
温度切替室3から戻り通風路17を流通する空気は冷却器11の上下方向の中間に設けた流出口17aから冷却器11に戻される。また、冷凍室戻り口22を介して冷凍室6から流出する冷気は冷却器11の下部に戻り、野菜室5から流出して戻り通路19を通る冷気は冷却器11の下方に戻る。
従って、各貯蔵室から流出した冷気は冷却器11に分散して戻される。このため、各貯蔵室を循環して戻ってきた水分を含む冷気による霜が一部に集中的に発生せずに、冷却器11全体に分散して発生する。これにより、霜による冷気流れの目詰まりが防止され、冷却器11の冷却性能低下を防止することができる。
また、容積の狭い温度切替室3を流通した冷気が冷却器11の上部で冷却され、容積の広い冷蔵室3、野菜室5及び冷凍室6を流通した冷気が冷却器11の上下方向の全体で冷却される。従って、温度切替室3から流出した冷気が必要以上に冷却器11と熱交換されず、冷却器11の熱交換効率を向上することができる。
また、冷凍室戻り口22を介して冷凍室6から流出した冷気は両側のエンドプレート11bの間に導かれる。野菜室5から流出した冷気は戻り通路19を介して冷却器11の両側のエンドプレート11bの内側及び外側の左右方向全体に導かれる。
これにより、野菜室5から流出した冷気の熱交換面積が冷凍室6から流出した冷気の熱交換面積よりも大きくなる。従って、冷凍室6から戻る低温の冷気を必要以上に冷却させず、野菜室5から戻る高温の冷気を冷却器11全体で冷却して冷却器11の熱交換効率をより向上することができる。
温度切替室3は冷凍温度に維持される場合があるため、エンドプレート11bには戻り通風路17の流出口17aに対向する位置に切欠き(不図示)が設けられる。これにより、温度切替室3を流出した冷気を両側のエンドプレート11bの間に導いて冷気を分散させることができる。従って、冷却器11の結露を分散して目詰まりをより防止することができる。
図9は温度切替室3の側面断面図を示している。温度切替室3の上下面は断熱壁7、35により冷蔵室2及び冷凍室6と断熱隔離されている。また、温度切替室3の前面は回動式の扉3aにより開閉可能になっている。温度切替室3の上部にはヒータ16及び温度切替室送風機18が配される。温度切替室3の下部には温度切替室戻りダンパ38が配される。
温度切替室3の背面は背面板40により覆われている。背面板40の上部には温度切替室3に空気を吐出する吐出口40aが設けられる。背面板40の下部には空気を温度切替室送風機18または冷却器11に戻す戻り口40bが設けられる。
温度切替室送風機18は吐出口40aに面して設けられ、温度切替室送風機18と吐出口40aとの間にヒータ16が配置される。ヒータ16は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、背面板40を介して放出される輻射熱により温度切替室3を昇温する。温度切替室送風機18はヒータ16の表面に向けて送風するように配置されている。これにより、ヒータ16の表面温度を下げて安全性を向上することができる。ヒータ16の上方にはヒータ16による異常加熱を検知する温度センサ24が設けられている。また、戻り口40bには温度切替室3内の温度を検知する温度センサ25が設けられている。
温度切替室戻りダンパ38は戻り口40bの後方に配される。温度切替室戻りダンパ38は背面及び上面にそれぞれ開口部38a、38bが形成され、回動により一方を開いて他方を閉じるバッフル38cを有している。開口部38aは下方に延びる戻り通風路17に臨んで形成され、開口部38bは連通路30に臨んで形成される。連通路30は温度切替室送風機18の吸気側と開口部38bとを連通させる。また、導入通風路15(図4参照)は連通路30に接続されている。
温度切替室戻りダンパ38の開口部38aを開くと開口部38bが閉じられ、戻り口40bから流出する空気は開口部38aから戻り通風路17を介して冷却器11に戻る。温度切替室戻りダンパ38の開口部38bを開くと開口部38aが閉じられ、戻り口40bから流出する空気は連通路30を介して温度切替室送風機18の吸気側に導かれる。従って、開口部38a及び温度切替室吐出ダンパ37(図4参照)を閉じて温度切替室送風機18を駆動すると連通路30を介して温度切替室3の空気を循環させることができる。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(6〜16℃)、冷蔵(3℃)、チルド(0℃〜−2℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍または冷蔵して冷却保存できる。また、ワインの冷却モードは、ワインの種類に応じて、6℃、8℃、10℃、12℃、14℃、16℃の6段階に細かく温度帯を調整できるようになっている。
ワインの冷却モードを選択すると、温度切替室3はワイン室として用いられる。温度切替室3内にはワインWを収納するラック43が設けられている。ラック43は上面を開口した箱状のケース部43a及びケース部43a内に設置される載置板43bを有している。載置板43bは水平に対して奥側を高く傾斜した状態でワインWを載置できるように配される。
載置板43bによりワインWが傾斜するため、ワインWの注ぎ口を奥側に配置してワインWのラベルを正面に見ることができる。これにより、容易にワインWの種類を判別して利便性を向上することができる。
載置板43bはワインWの注ぎ口が吐出口40aの正面に係らないようにワインWを傾斜させる。吐出口40aから吐出される空気は矢印A1に示すように前方に流通し、温度切替室3の前部で降下する。降下した空気は矢印A2に示すようにラック43の下方を後方に流通し、戻り口40bを介して温度切替室送風機18の吸気側に戻る。これにより、吐出口40aから吐出される空気がワインWの注ぎ口に直接当たらず、ワインWのコルク栓の乾燥を回避することができる。
図7、図8はそれぞれ温度切替室3の内部を示す正面図及びラック43の斜視図を示している。載置板43bはアルミニウムやステンレス等の熱良導体を押出成形等によって形成され、波状に曲げた形状になっている。これにより、ワインWを倒した状態で容易に保持することができる。載置板43bを樹脂成形品により形成してもよい。
ラック43のケース部43aの側面には前後に延びるリブ43cが突設される。温度切替室3の側壁にはリブ43cを支持するレール53が設けられる。レール53上をリブ43cが摺動してラック43を前後に案内することができる。従って、レール53及びリブ43cはラック43を前後に案内する案内部を構成する。
図9に示すように、ラック43は前端の把手部43fを把持して案内部の案内によって手前に引き出される。これにより、ワインWのボトルの径が小さい注ぎ口側を持ってワインWの出し入れがし易くなる。また、ワインWのラベルをより見やすくすることができる。
ラック43は手前に引き出すことによって温度切替室3から取り外すことができる。これにより、ラック43を取り外してワインW以外の貯蔵物を温度切替室3内に貯蔵することができる。
また、載置板43bは左右の端部に突起部43eが下方に延びて設けられる。ケース部43aの両側壁には段差部43dが設けられる。突起部43eを段差部43d上に載せることにより、載置板43bがケース部43a内に設置される。従って、載置板43bをケース部43aから取り外して、ケース部43a内にワインW以外の貯蔵物を貯蔵してもよい。
載置板43bには上面を開口した前後に延びる溝部43hが形成される。溝部43hには押出成形等によって形成されるゴム等の弾性部材52が嵌合し、弾性部材52が載置板43bの上面に突出して設けられる。また、突起部43eと段差部43dとの間にはゴム等の弾性部材51が設けられる。弾性部材51、52は圧縮機57(図5参照)の駆動やラック43の出し入れによってワインWに伝わる振動を抑制する。これにより、ワインWの劣化を低減することができる。
また、弾性部材52とワインWのボトルとの摩擦力によって振動の伝達やラック43の出し入れによるワインWの揺れや転がりをより低減することができる。更に、ワインWの転がりによってラベルが隠れてしまうことを回避することができる。
加えて、弾性部材52によって載置板43bとワインWとの間に隙間が形成される。このため、ワインWのボトル全体を温度切替室3内の空気で包み込み、ワインWの温度を均一に維持することができる。尚、弾性部材52を省いてもよい。この時、熱良導体から成る載置板43bとワインWとが接する。これにより、温度切替室3の温度にワインWを迅速に一致させることができる。
載置板43bの手前側のケース部43a内には上面に開口を有した箱状の貯水部54が設けられる。貯水部54は着脱自在になっており、水を溜めることができる。貯水部54の水が気化して温度切替室3内に蒸気を供給することができる。
図10は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。冷却器11で生成された冷気は、冷凍室送風機12の駆動により製氷室4に連通する冷凍室6に送出される。製氷室4及び冷凍室6を流通した冷気は冷凍室戻り口22から流出して冷却器11に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は冷蔵室送風機23の駆動により、冷蔵室ダンパ20を介してチルド室21を含む冷蔵室2に送出される。冷蔵室2に吐出された冷気は仕切棚41上を流通して流下し、チルド室21に吐出された冷気は収納ケース42内を流通する。そして、収納ケース42の下方を流通してチルド室21後方の冷蔵室戻り口2cから流出する。
冷蔵室戻り口2cを介して冷蔵室2から流出した冷気は連結路34を流通し、右側に配された野菜室流入口5aを介して野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は収納ケース45の下方を流通して収納ケース45の前方を上昇し、収納ケース45の蓋45aと断熱壁8の間を後方へ流通する。これにより、収納ケース45内が間接冷却される。
野菜室5を流通した冷気は中央よりも左方に偏って設けられた戻り通路19を介して冷却器11に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ20が閉じられる。従って、製氷室4、冷凍室6、冷蔵室2及び野菜室5は貯蔵物を冷却する冷却室を構成する。
また、冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は、温度切替室吐出ダンパ37を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通して温度切替室戻りダンパ38から流出し、戻り通風路17を介して冷却器11に戻る。これにより、温度切替室3内が所定の冷却モードで冷却される。この時、温度切替室送風機18を駆動すると温度切替室3に冷気を迅速に取り入れることができる。
温度切替室3の冷却モードをワインにした際には、温度切替室3の温度が所定の温度範囲(例えば、8℃±2℃)よりも高くなると上記のように温度切替室3に冷気が取り入れられる。温度切替室3の上部後方の吐出口40aから吐出された冷気は前方に流通し、温度切替室の前部に流下して後方に流通する。冷気はラック43内に侵入してワインWを冷却し、奥側の開口部43g及び戻り口40bを介して戻り通風路17に導かれる。
また、温度切替室3の温度が該温度範囲よりも低くなると、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38の開口部38aが閉じられる。そして、ヒータ16及び温度切替室送風機18を駆動して空気が昇温される。温度切替室3の上部後方の吐出口40aから吐出された空気は前方に流通し、温度切替室の前部に流下して後方に流通する。冷気はラック43内に侵入してワインWを昇温し、奥側の開口部43g及び戻り口40bを介して連通路30に導かれる。
尚、温度切替室3よりも外気温が高い場合は、温度切替室3の温度が上記温度範囲よりも低くなっても温度切替室吐出ダンパ37及び温度切明室戻りダンパ38の開口部38を閉じてヒータ16を停止した状態を維持してもよい。この時、温度切替室送風機18を駆動すると後述するように湿度を維持できるためより望ましい。そして、外気温が温度切替室3の温度よりも低く、且つ温度切替室3の温度が上記温度範囲よりも低くなるとヒータ16が駆動される。これにより、省電力化を図ることができる。
また、温度切替室3が上記温度範囲の時に、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38の開口部38aが閉じられて温度切替室送風機18が駆動される。温度切替室送風機18によって貯水部54の気化が促進され、蒸気が温度切替室3内を循環する。従って、温度切替室3内の湿度を安定して維持することができる。
尚、温度切替室3を例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ16に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。また、ヒータ16に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から常温よりも高温の高温側に切り替えることができる。これにより、調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行うことができる。
温度切替室3を高温側に切り替えると、温度切替室戻りダンパ38の開口部38a及び温度切替室吐出ダンパ37が閉じられる。そして、温度切替室送風機18及びヒータ16が駆動され、温度切替室3内が温風の循環により昇温される。
高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、食中毒菌の繁殖を防止できる。また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。加えて、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、高温側の室内温度を75℃〜80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
本実施形態によると、温度切替室3は冷却モードをワインにした際にワイン室を構成する。この時、温度切替室3が所定の温度範囲よりも高い時に導入通風路15を開いて冷却器11から温度切替室3に冷気を導入する。また、温度切替室3が該温度範囲よりも低い時に導入通風路15及び戻り通風路17を閉じてヒータ16及び温度切替室送風機18(循環送風機)の駆動により温度切替室3内の空気を循環させる。これにより、冬期や寒冷地であってもワインの保存に適した温度に温度切替室3内を維持することができる。従って、最適な温度でワインを保管することができる。
また、温度切替室3が上記温度範囲内の時に導入通風路15及び戻り通風路17を閉じ、温度切替室送風機18を駆動して温度切替室3内の空気を循環させるので、貯水部54内の水の気化が促進される。これにより、充分な蒸気が温度切替室3を循環し、温度切替室3内を所望の湿度に維持してワインWの劣化を防止することができる。
また、温度切替室送風機18から送出される空気を温度切替室3内に吐出する吐出口40aを温度切替室3の上部後方に設け、ラック43上に注ぎ口を奥側にしてワインWを配置した際に該注ぎ口が吐出口40aの正面に係らないので、ワインWのコルク栓の乾燥を回避することができる。
次に、図11は第2実施形態の冷蔵庫の右側面断面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態はラック43の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
ラック43の背壁43kは吐出口43aの前方を覆う位置まで延びて形成される。また、背壁43kの下部に開口部43gが設けられ、ケース部32aの底面前部に流出孔43jが設けられる。
吐出口40aから吐出される空気は矢印B1に示すようにラック43の背壁43kに遮られて下方に導かれ、開口部43gからラック43内に侵入する。ラック43内に侵入した空気は矢印B2に示すように前方に流通し、ラック43の前端及び流出口43jから流出する。ラック43から流出した空気は矢印B3に示すようにラック43の下方を後方に流通し、戻り口40bを介して温度切替室送風機18の吸気側に戻る。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。またラック43の背壁43kにより吐出口40aの前方を覆うので、吐出口40aから吐出される空気がワインWの注ぎ口に直接当たることを確実に防止することができる。また、開口部43gによってラック43内に容易に空気を導くことができる。従って、第1実施形態よりも更にワインWのコルク栓の乾燥を回避することができる。
第1、第2実施形態において、複数の温度帯に切替えできる温度切替室3によりワイン室を構成したが、常にワインWの貯蔵に適した温度帯に維持するワイン室を専用に設けてもよい。また、冷却器11はペルチェ素子やスターリング機関によって冷却を行う冷却装置であってもよい。
本発明によると、ワインを貯蔵するワイン室を備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の本体部の正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のラックを示す斜視図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のラックを引き出した状態を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
7、8、35 断熱壁
9 扉
11 冷却器
12 冷凍室送風機
15 導入通風路
16 ヒータ
17、19 戻り通路
18 温度切替室送風機
20 冷蔵室ダンパ
21 チルド室
22 冷凍室戻り口
23 冷蔵室送風機
31、32 冷気通路
36 縦断熱壁
37 温度切替室吐出ダンパ
38 温度切替室戻りダンパ
38a、38b 開口部
38c バッフル
39 断熱材
40a 吐出口
40b 戻り口
41 仕切棚
43 ラック
43a ケース部
43b 載置板
43g 開口部
43k 背壁
50 機械室
51、52 弾性部材
53 レール
54 貯水部
57 圧縮機
61、62 仕切壁
65 小物収納室
70 水タンク室
71 水タンク
72 製氷装置
74 給水ポンプ

Claims (9)

  1. 冷却装置による冷却によって貯蔵物を冷却保存する冷却室と、ワインを貯蔵するワイン室と、前記ワイン室内に配されるヒータと、前記冷却装置から前記ワイン室に冷気を導く導入通風路と、前記ワイン室内の空気を前記冷却装置に戻す戻り通風路と、前記ワイン室内の空気を循環する循環送風機とを備え、前記ワイン室が所定の温度範囲よりも高い時に前記導入通風路を介して前記冷却装置から前記ワイン室に冷気を導入するとともに、前記温度範囲よりも低い時に前記導入通風路及び前記戻り通風路を閉じて前記ヒータ及び前記循環送風機の駆動により前記ワイン室内の空気を循環させることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 開口を有した貯水部を前記ワイン室内に設け、前記温度範囲内の時に前記導入通風路及び前記戻り通風路を閉じ、前記循環送風機を駆動して前記ワイン室内の空気を循環させることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 水平に対して奥側を高く傾斜した状態でワインを収納するラックと、前記ラックを前後に案内する案内部とを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記循環送風機から送出される空気を前記ワイン室内に吐出する吐出口を前記ワイン室の上部後方に設け、前記ラック上に注ぎ口を奥側にしてワインを配置した際に該注ぎ口が前記吐出口の正面に係らないことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記循環送風機から送出される空気を前記ワイン室内に吐出する吐出口を前記ワイン室の上部後方に設け、前記ラックの背壁により前記吐出口の前方を覆うとともに、前記ラックの背壁の下部に開口部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  6. 前記ラックの載置面を波状の熱良導体により形成したことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記ラックの載置面に弾性部材を設けたことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記ラックは前記案内部に支持されるケース部と、前記ケース部内に配されてワインを載置する載置板とを備え、前記ケース部と前記載置板との間に弾性部材を設けたことを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載の冷蔵庫。
  9. 前記ラックを着脱自在に設け、前記ワイン室が複数の温度帯に切り替えできる温度切替室から成ることを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれかに記載の冷蔵庫。
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