JP2000274265A - 内燃機関の吸気量制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気量制御装置

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JP2000274265A
JP2000274265A JP11080352A JP8035299A JP2000274265A JP 2000274265 A JP2000274265 A JP 2000274265A JP 11080352 A JP11080352 A JP 11080352A JP 8035299 A JP8035299 A JP 8035299A JP 2000274265 A JP2000274265 A JP 2000274265A
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throttle valve
throttle
flow rate
internal combustion
combustion engine
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Tadamasa Osako
忠政 大迫
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Aisan Industry Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルバルブの上流側と下流側との圧力
差が大きい状態からそのバルブを急激に開弁した場合に
生じる騒音を低減するとともに、スロットルバルブの全
開時のバルブ通過流量の減少を回避してエンジンの高出
力化を図る。 【解決手段】 吸気通路2を形成するスロットルボデー
1と、スロットルボデー1にスロットルシャフト3を介
して回動可能に支持されたスロットルバルブ5とを備え
る。スロットルバルブ5に、オリフィス側の端縁と吸気
通路2の壁面との間の開口Aを流れる空気の量を制限す
る流量調整部材16を設ける。流量調整部材16は、ス
ロットルバルブ5の全開時において吸気通路2の下流側
から見たスロットルシャフト3の投影面からはみ出さな
い形状で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気量
制御装置(単に吸気量制御装置ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気量制御装置の従来例につ
いて、図14〜図18を参照して述べる。図14に吸気
量制御装置の正面図、図15に図14のXV−XV線断
面図が示されている。図14および図15において、吸
気量制御装置は、内燃機関の吸気管の管路(図示省略)
と連通する吸気通路2を形成するスロットルボデー1
と、前記スロットルボデー1にスロットルシャフト3を
介して回動可能に支持されたほぼ板状のスロットルバル
ブ5とを備えている。本例の場合、内燃機関に供給され
る空気は、吸気通路2を上から下方へ流れるものとする
(図14および図15中、白抜き矢印Y1参照)。
【0003】前記スロットルバルブ5は、周知のバタフ
ライバルブであり、前記スロットルシャフト3の径方向
に貫通する取り付け孔3aに挿通した状態でスクリュ6
によって締着されている。なお、スロットルバルブ5の
回動軸線L1はスロットルシャフト3の軸線と同一軸線
上に位置されている。
【0004】図14に示すように、スロットルボデー1
の左側部には左側のシャフト軸受筒部1aが形成され、
このシャフト軸受筒部1aに前記スロットルシャフト3
の左端部がベアリング7を介して回転可能に支持されて
いる。また、スロットルボデー1の右側部には、右側の
シャフト軸受筒部1bが形成され、このシャフト軸受筒
部1bに前記スロットルシャフト3の右端部がベアリン
グ8を介して回転可能に支持されている。なお、各シャ
フト軸受筒部1a,1bには、前記ベアリング7,8に
続いてオイルシール9がそれぞれ嵌装されている。
【0005】前記スロットルシャフト3の左端部は、前
記左側のシャフト軸受筒部1aより左方へ突出されてい
る。そして、そのスロットルシャフト3の左端部には、
スロットルレバー10がナット11の締着により固定さ
れている。スロットルレバー10は、例えば図示しない
車両のアクセルペダルに繋がるワイヤケーブルと接続さ
れており、アクセルペダルの操作によって回動操作され
る。また、前記スロットルレバー10と前記スロットル
ボデー1との間には、常には前記スロットルレバー10
を閉方向へ付勢するバックスプリング12が介装されて
いる。
【0006】また、前記右側のシャフト軸受筒部1bの
開口端部には、スロットルポジションセンサ14が装着
されている。スロットルポジションセンサ14は、前記
スロットルシャフト3の回転角から前記スロットルバル
ブ5の回転角すなわちバルブ開度を検出して電気信号に
代え、その電気信号を図示しないエンジンコントロール
コンピュータに出力する。
【0007】上記した内燃機関の吸気量制御装置におい
て、スロットルバルブ5は、通常時はバックスプリング
12の付勢力によって図15に実線5で示す全閉位置に
保持されている。この状態より、前記スロットルレバー
10の開方向への回動によって、スロットルバルブ5が
バックスプリング12の付勢力に抗して図15に点線5
1で示す位置に回動される。さらに、スロットルバルブ
5がバックスプリング12の付勢力に抗して図15に二
点鎖線52で示すように吸気通路2の中心線L2に沿う
全開位置に回動されることによって全開位置とされる。
このように、スロットルバルブ5が回動によって開閉さ
れることにより、スロットルボデー1の吸気通路2の通
路面積が変えられ、これによって内燃機関に供給される
空気の量すなわち吸気量が制御される。
【0008】なお、本発明において、スロットルバルブ
5の開弁時に、スロットルシャフト3よりも吸気通路2
の上流側に配置される側を「スロットルバルブ5のオリ
フィス側」といい、スロットルシャフト3よりも吸気通
路2の下流側に配置される側を「スロットルバルブ5の
ノズル側」という。また、スロットルバルブのオリフィ
ス側の端縁と吸気通路の壁面との間に形成される隙間を
「オリフィス側の開口A」といい、スロットルバルブの
ノズル側の端縁と吸気通路の壁面との間に形成される隙
間を「ノズル側の開口B」という。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した吸気量制御装
置において、スロットルバルブ5がほぼ全閉位置にある
状態では、スロットルバルブ5の上流側と下流側との圧
力差が大きい。この状態から、スロットルバルブ5を急
激に開弁した場合、オリフィス側の開口Aを流れる空気
の量が急に増加し、その開口Aを流れる空気によって
「流れの剥離」や「流れの渦」等による乱流が発生し、
その乱流の発生にともない騒音が増大している。
【0010】詳しくは、図16の説明図において、スロ
ットルバルブ5を全閉位置(実線5参照)から矢印方向
に開く時、吸気通路2に上方から流れてきた空気Y1
は、ノズル側の開口Bとオリフィス側の開口Aを通って
スロットルバルブ5の下流へ流れる。
【0011】前記空気の流れは、ノズル側の開口Bある
いはオリフィス側の開口Aを通過する時、隙間の大きい
部分すなわち図18にPc,Paで示す部分を流れると
きに流速の速い主流となり、また、隙間の小さい部分す
なわち図18にPbで示す部分を流れるときに流速の遅
いサイド流となる。
【0012】図16および図17において、矢印aは、
オリフィス側の開口Aを流れるオリフィス側の主流(同
一符号、aを付す)を示す。また、矢印bは、ノズル側
の開口Bおよびオリフィス側の開口Aを流れるサイド流
(同一符号、bを付す)を示す。また、図16におい
て、矢印cは、ノズル側の開口Bを流れるノズル側の主
流(同一符号、cを付す)を示す。なお、図17は図1
5のXVII−XVII線断面図に相当する説明図であ
る。
【0013】ノズル側の主流cは、図16に矢印で示す
ように比較的に直線状に流れる。このノズル側の主流c
は、符号cを付した矢印先端から吸気通路2の中心に向
かい出す。また、オリフィス側の主流aは、図16に矢
印で示すように曲率を描くように流れ、その曲率はスロ
ットルバルブ5の開き量に合せて変化し、ある地点から
吸気通路2の中心に向かうように流れていく。
【0014】また、スロットルバルブ5の直下の下流側
部分(バルブ裏側部分ともいう)やスロットルバルブ5
が全開位置におけるスロットルシャフト3の直下の下流
側部分(シャフト裏側部分ともいう)では、流れのない
空転部となる。しかしながら、バルブ裏側部分やシャフ
ト裏側部分では、スロットルバルブ5を急激に開弁した
時に、空気の流れに乱流が発生することにより騒音が発
生しやすい。このような騒音は、内燃機関(エンジンと
もいう)の出力が上がる前すなわちエンジン回転が上が
る前に発生することから、ドライバーに違和感を与え
る。
【0015】上記したような騒音を低減する先行技術に
ついて、図19〜図21を参照して述べる。図19に吸
気量制御装置の所定開度開いた中開度状態の断面図、図
20はその全開状態の断面図、図21は全開時のスロッ
トルバルブを吸気通路の下流側から見た底面図が示され
ている。なお、この先行技術は前記従来例に基づいて変
更を加えたものであるから重複する説明は省略する。
【0016】図19〜図21において、先行技術では、
スロットルバルブ5におけるオリフィス側の裏面(下流
側の面)5bに、前記オリフィス側の開口Aを流れる空
気の量を制限する流量調整部材116が取り付けられて
いる。スロットルバルブ5の回動軸線L1に垂直な流量
調整部材116の断面形状は、ほぼ扇形状(図19およ
び図20参照)に形成されている。
【0017】また、先行技術の流量特性が図22に示さ
れている。図22において、横軸はスロットルバルブ5
のバルブ開度を示し、縦軸はバルブ通過流量すなわち内
燃機関に供給される空気の量を示している。図22に特
性線F1で示されるものが従来例による流量特性であ
り、また特性線F2で示されるものが先行技術による流
量特性である。
【0018】なお、上記した先行技術の構成は、例えば
特開平10−121994号公報に開示されている。
【0019】上記した先行技術によると、スロットルバ
ルブ5の上流側と下流側との圧力差が大きい状態からそ
のバルブを急激に開弁した場合、スロットルバルブ5に
設けた流量調整部材116によって、オリフィス側の開
口Aを流れる空気の量の急な増加が制限され、前記オリ
フィス側の開口Aを流れる空気によって生じる乱流を減
少させることができ、その乱流の発生にともなう騒音を
低減することが可能となる。
【0020】前記流量調整部材116は、スロットルシ
ャフト3の軸径φdの1/2以上の大きい突出量H1を
もって形成されている。このため、図21に示すよう
に、前記スロットルバルブ5の全開時において吸気通路
2の下流側から見たスロットルシャフト3の投影面から
流量調整部材116がはみ出すことになる。したがっ
て、スロットルバルブ5の全開時の通路面積が流量調整
部材116で減少されることにより、バルブ通過流量が
図22に示すZ量分減少する。このようなスロットルバ
ルブ5の全開時のバルブ通過流量の減少は、高出力化を
図ろうとするエンジンにとってうれしいことではない。
【0021】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、スロットルバルブの上流側と下流側との圧力差が大
きい状態からそのバルブを急激に開弁した場合にオリフ
ィス側の開口を流れる空気に乱流が発生することによっ
て生じる騒音を低減するとともに、スロットルバルブの
全開時のバルブ通過流量の減少を回避することによって
エンジンの高出力化を図ることのできる内燃機関の吸気
量制御装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、内燃機関の吸気管の管路と連通する吸気
通路を形成するスロットルボデーと、前記スロットルボ
デーにスロットルシャフトを介して回動可能に支持され
たほぼ板状のスロットルバルブとを備え、前記内燃機関
に供給される空気の量を前記スロットルバルブの回動に
よって制御する内燃機関の吸気量制御装置であって、前
記スロットルバルブには、そのバルブのオリフィス側の
端縁と吸気通路の壁面との間に形成されるオリフィス側
の開口を流れる空気の量を制限する流量調整部を設け、
前記流量調整部は、前記スロットルバルブの全開時にお
いて前記吸気通路の下流側から見たスロットルシャフト
の投影面からはみ出さない形状で形成されていることを
特徴とする内燃機関の吸気量制御装置である。
【0023】このように構成すると、スロットルバルブ
の上流側と下流側との圧力差が大きい状態からそのバル
ブを急激に開弁した場合、スロットルバルブに設けた流
量調整部によって、オリフィス側の開口を流れる空気の
量の急な増加が制限され、前記オリフィス側の開口を流
れる空気によって生じる乱流を減少させることができ、
その乱流の発生にともなう騒音を低減することができ
る。
【0024】また、スロットルバルブの全開時において
吸気通路の下流側から見たスロットルシャフトの投影面
からはみ出さない形状で流量調整部を形成したことによ
り、スロットルバルブの全開時の通路面積が流量調整部
で減少されない。このため、バルブ通過流量の減少を回
避することによって、エンジンの高出力化を図ることが
できる。
【0025】請求項2の発明は、スロットルバルブの回
動軸線に垂直な流量調整部の断面において、流量調整部
の外周面と下流側側面とをなだらかに連続させたことを
特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸気量制御装置で
ある。このように構成すると、オリフィス側の開口を流
れる空気の流れを流量調整部の下流側において滑らかに
し、その空気によって生じる乱流を減少させることによ
り、その乱流の発生にともなう騒音を一層効果的に低減
することができる。
【0026】請求項3の発明は、スロットルバルブの回
動軸線に垂直な流量調整部の断面において、流量調整部
の外周面と上流側側面とをなだらかに連続させたことを
特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の吸気量制
御装置である。このように構成すると、オリフィス側の
開口を流れる空気の流れを流量調整部のリード部(空気
の流れに対向する部分をいう)において滑らかにし、前
記空気が流量調整部に衝突することによる風切り音の発
生を防止することができる。
【0027】請求項4の発明は、スロットルバルブの全
開位置を、吸気通路の下流側から見たスロットルシャフ
トの投影面からはみ出さない位置でかつ前記吸気通路の
中心線に対してオーバーターンした位置に設定されてい
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内
燃機関の吸気量制御装置である。このように構成する
と、スロットルバルブの全開時の通路面積が流量調整部
およびスロットルバルブ自体で減少されることなく、バ
ルブ通過流量の最大値の減少を回避してエンジンの高出
力化を図ることができる。これと同時に、流量調整部の
突出量を大きくとることができ、前記流量調整部による
騒音低減効果を一層向上することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕実施の形態1を
図1〜図5により説明する。本実施の形態1は前記従来
例に基づいて変更を加えたものであるから、その変更部
分について詳述し、従来例と同一もしくは実質的に同一
構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説
明は省略する。なお、次以降の実施の形態についても同
様の考えで重複する説明は省略する。
【0029】吸気量制御装置の側断面図を示した図1、
スロットルバルブ5の断面図を示した図2、同裏面図を
示した図3において、スロットルバルブ5におけるオリ
フィス側の表面5aおよび裏面5bには、スロットルバ
ルブ5を開いた時のオリフィス側の開口A(図15参
照)を流れる空気の量を制限するほぼ半円形板状をなす
表裏一対の流量調整部材16が表裏対称状に接着等によ
って取り付けられている。図2に示すように、両流量調
整部材16の外周面16bは、スロットルバルブ5の外
周面とほぼ同一外径で形成されている。また図3に示す
ように、両流量調整部材16の直線状端面16aは、ス
ロットルシャフト3に対し若干の隙間17をおいて対向
している。なお、流量調整部材16は本発明でいう「流
量調整部」に相当する。
【0030】スロットルバルブ5の回動軸線L1(図3
参照)に垂直な断面を示す図2において、前記スロット
ルバルブ5の板厚t0と、両流量調整部材16を含むス
ロットルバルブ5の板厚tと、スロットルシャフト3の
軸径φdは、t0<t≦φdの関係を満たすように設定
されている。しかして、前記板厚tは軸径φdと同等か
あるいは僅かに小さい程度が望ましい。
【0031】このようにして、前記流量調整部材16
は、前記スロットルバルブ5の全開時において吸気通路
2の下流側から見たスロットルシャフト3の投影面から
はみ出さない形状で形成されている。図4に全開時のス
ロットルバルブ5を吸気通路の下流側から見た底面図が
示されているように、スロットルシャフト3の投影面か
ら流量調整部材16ははみ出していない。
【0032】また図2において、前記表側(図2におい
てバルブ上側)の流量調整部材16の外周面16bと上
流側側面16cとは、半径r1のR面16dをもってな
だらかに連続されている。なお、R面16dの半径r1
は約t/2である。
【0033】また、前記裏側(図2においてバルブ下
側)の流量調整部材16の外周面16bと下流側側面1
6eとは、半径r2のR面16fをもってなだらかに連
続されている。なお、R面16fの半径r2は約t0
ある。
【0034】また、本形態の流量特性が図5に示されて
いる。図5おいて、横軸はスロットルバルブ5のバルブ
開度を示し、縦軸はバルブ通過流量すなわち内燃機関に
供給される空気の量を示している。図5に特性線F3で
示されるものが本形態による流量特性である。また前出
の図22と同様に、図5に特性線F1で示されるものが
従来例による流量特性であり、また特性線F2で示され
るものが先行技術による流量特性である。
【0035】上記した内燃機関の吸気量制御装置による
と、スロットルボデー1にスロットルシャフト3を介し
て回動可能に支持されたスロットルバルブ5が回動され
ることにより、スロットルボデー1の吸気通路2の通路
面積が増減されることによって、内燃機関に供給される
空気の量が制御される。なお、吸気通路2の通路面積
は、図15に示すオリフィス側の開口Aの開口面積とノ
ズル側の開口Bの開口面積との合計面積である。
【0036】ところで、前記スロットルバルブ5には、
オリフィス側の開口Aを流れる空気の量を制限する表裏
一対の流量調整部材16が設けられている。したがっ
て、スロットルバルブ5の上流側と下流側との圧力差が
大きい状態からそのバルブを急激に開弁した場合、前記
流量調整部材16によって、オリフィス側の開口Aを流
れる空気の量の急な増加が制限され(図5の特性線F3
参照)、前記オリフィス側の開口Aを流れる空気によっ
て生じる乱流を減少させることができ、その乱流の発生
にともなう騒音を低減することができる。
【0037】なお、実施の形態1による音の大きさを測
定したところ図13に示す測定結果が得られた。図13
において、S6は先行技術の音の大きさ、S1は実施の
形態1の音の大きさである。図13から明らかなよう
に、実施の形態1の音の大きさS1は、先行技術の音の
大きさS6と比べて小さく、騒音低減効果が認められ
る。
【0038】また、スロットルバルブ5の全開時におい
て吸気通路2の下流側から見たスロットルシャフト3の
投影面からはみ出さない形状で流量調整部材16を形成
したことにより、スロットルバルブ5の全開時の通路面
積が流量調整部材16で減少されない(図5の特性線F
3参照)。このため、先行技術(図5の特性線F2参
照)に見られるバルブ通過流量のZ量分の減少を回避す
ることによって、エンジンの高出力化を図ることができ
る。
【0039】また、スロットルバルブ5の回動軸線L1
に垂直な裏側(図1においてバルブ下側)の流量調整部
材16の断面において、その流量調整部材16の外周面
16bと下流側側面16eとをR面16f(図2参照)
によってなだらかに連続させている。このため、オリフ
ィス側の開口Aを流れる空気の流れを裏側の流量調整部
材16の下流側において滑らかにし、その空気によって
生じる乱流を減少させることにより、その乱流の発生に
ともなう騒音を一層効果的に低減することができる。
【0040】また、スロットルバルブ5の回動軸線L1
に垂直な表側(図1においてバルブ上側)の流量調整部
材16の断面において、その流量調整部材16の外周面
16bと上流側側面16cとをR面16d(図2参照)
によってなだらかに連続させている。このため、オリフ
ィス側の開口Aを流れる空気の流れを流量調整部材16
のリード部(R面16dを含み、空気の流れに対向する
部分をいう)において滑らかにし、前記空気が流量調整
部材16に衝突することによる風切り音の発生を防止す
ることができる。
【0041】〔実施の形態2〕実施の形態2を図6の断
面図により説明する。実施の形態2は、実施の形態1の
一部を変更したものである。すなわち、実施の形態1に
おけるスロットルバルブ5の表側の流量調整部材16を
排除したものである。
【0042】なお、実施の形態2による音の大きさを測
定したところ図13にS2で示す測定結果が得られた。
図13から明らかなように、実施の形態2の音の大きさ
S2は、先行技術の音の大きさS6と比べて小さく、騒
音低減効果が認められる。
【0043】〔実施の形態3〕実施の形態3を図7およ
び図8により説明する。図7は吸気量制御装置の側断面
図、図8はスロットルバルブ5の裏面図である。実施の
形態3は、実施の形態1の一部を変更したものである。
すなわち、実施の形態1におけるスロットルバルブ5の
表側の流量調整部材16と裏側の流量調整部材16をほ
ぼ割円形板形状に形成したものである。
【0044】なお、実施の形態3による音の大きさを測
定したところ図13にS3で示す測定結果が得られた。
図13から明らかなように、実施の形態3の音の大きさ
S3は、先行技術の音の大きさS6と比べて小さく、実
施の形態1とほぼ同等の騒音低減効果が認められる。
【0045】〔実施の形態4〕実施の形態4を図9およ
び図10により説明する。図9は吸気量制御装置の側断
面図、図10はスロットルバルブ5の裏面図である。実
施の形態4は、実施の形態2の一部を変更したものであ
る。すなわち、実施の形態1におけるスロットルバルブ
5の裏側の流量調整部材16をほぼ円弧板形状に形成し
たものである。
【0046】なお、実施の形態4による音の大きさを測
定したところ図13にS4で示す測定結果が得られた。
図13から明らかなように、実施の形態4の音の大きさ
S4は、先行技術の音の大きさS6と比べて小さく、実
施の形態2とほぼ同等の騒音低減効果が認められる。
【0047】〔実施の形態5〕実施の形態5を図11お
よび図12により説明する。図11は吸気量制御装置の
側断面図、図12はスロットルバルブ5の側断面図であ
る。実施の形態5は、実施の形態2の一部を変更したも
のである。すなわち、実施の形態2におけるスロットル
バルブ5の全開位置を、吸気通路2の下流側から見たス
ロットルシャフト3の投影面からはみ出さない位置でか
つ前記吸気通路2の中心線L2に対してオーバーターン
した位置(図11の二点鎖線16参照)に設定したもの
である。なお、スロットルバルブ5の回動軸線L1に垂
直な裏側(図11においてバルブ下側)の流量調整部材
16の断面において、その流量調整部材16の外周面1
6bは、偏心点Pを中心とする半径r3の曲面で形成さ
れている。なお、外周面16bの半径r3は、吸気通路
2の口径の1/2以下で形成されている。
【0048】本実施の形態によると、スロットルバルブ
5の全開時の通路面積が流量調整部材16およびスロッ
トルバルブ5自体で減少されることなく、バルブ通過流
量の最大値の減少を回避してエンジンの高出力化を図る
ことができる。これと同時に、流量調整部材16の突出
量Hを大きくとることができ、前記流量調整部材16に
よる騒音低減効果を一層向上することができる。
【0049】なお、実施の形態5による音の大きさを測
定したところ図13にS5で示す測定結果が得られた。
図13から明らかなように、実施の形態5の音の大きさ
S5は、先行技術の音の大きさS6と比べて小さく、ま
た上記実施の形態1〜4の音の大きさS1〜S4と比べ
ても小さく、最良の騒音低減効果が認められる。
【0050】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、本発明は、上記の他、可変吸気
や排気絞り弁等のように筒状のボデーとシャフトとバタ
フライバルブをもつ絞り弁構造に適用することができ
る。また、流量調整部材16の大きさ、形状等は適宜選
定されるものである。また、スロットルバルブ5に流量
調整部材16を取り付けたが、スロットルバルブ5に流
量調整部を一体的に形成することも考えられる。また、
実施の形態2、実施の形態4および実施の形態5におい
ても、スロットルバルブ5の回動軸線L1に垂直な流量
調整部材16の断面における流量調整部材16の外周面
16bと、上流側側面(スロットルバルブ5の表面5a
が相当する)とをなだらかに連続させることも考えられ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明の内燃機関の吸気量制御装置によ
れば、スロットルバルブにオリフィス側の開口を流れる
空気の量を制限する流量調整部を設けている。したがっ
て、スロットルバルブの上流側と下流側との圧力差が大
きい状態からそのバルブを急激に開弁した場合、オリフ
ィス側の開口を流れる空気の量の急な増加が前記流量調
整部によって制限される。これにより、前記オリフィス
側の開口を流れる空気によって生じる乱流を減少させる
ことができ、その乱流の発生にともなう騒音を低減する
ことができる。
【0052】さらに、スロットルバルブの全開時におい
て吸気通路の下流側から見たスロットルシャフトの投影
面からはみ出さない形状で流量調整部を形成している。
これにより、スロットルバルブの全開時の通路面積が流
量調整部で減少されないため、バルブ通過流量の減少を
回避することによって、エンジンの高出力化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示す吸気量制御装置の側断面図
である。
【図2】スロットルバルブの側断面図である。
【図3】スロットルバルブの裏面図である。
【図4】全開時のスロットルバルブを吸気通路の下流側
から見た底面図である。
【図5】バルブ開度とバルブ通過量との関係を示す流量
特性線図である。
【図6】実施の形態2を示す吸気量制御装置の側断面図
である。
【図7】実施の形態3を示す吸気量制御装置の側断面図
である。
【図8】スロットルバルブの裏面図である。
【図9】実施の形態4を示す吸気量制御装置の側断面図
である。
【図10】スロットルバルブの裏面図である。
【図11】実施の形態5を示す吸気量制御装置の側断面
図である。
【図12】スロットルバルブの側断面図である。
【図13】音の測定結果を示す図である。
【図14】従来例を示す吸気量制御装置の正断面図であ
る。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】空気の流れを示す吸気量制御装置の側断面図
である。
【図17】空気の流れを示すスロットルボデーの正断面
図である。
【図18】空気分布を示す平断面図である。
【図19】先行技術の吸気量制御装置の中開度状態を示
す側断面図である。
【図20】吸気量制御装置の全開状態を示す側断面図で
ある。
【図21】全開時のスロットルバルブを吸気通路の下流
側から見た底面図である。
【図22】バルブ開度とバルブ通過量との関係を示す流
量特性線図である。
【符号の説明】
1 スロットルボデー 2 吸気通路 3 スロットルシャフト 5 スロットルバルブ 16 流量調整部材 16b 外周面 16c 上流側側面 16e 下流側側面 A オリフィス側の開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気管の管路と連通する吸気
    通路を形成するスロットルボデーと、前記スロットルボ
    デーにスロットルシャフトを介して回動可能に支持され
    たほぼ板状のスロットルバルブとを備え、前記内燃機関
    に供給される空気の量を前記スロットルバルブの回動に
    よって制御する内燃機関の吸気量制御装置であって、 前記スロットルバルブには、そのバルブのオリフィス側
    の端縁と吸気通路の壁面との間に形成されるオリフィス
    側の開口を流れる空気の量を制限する流量調整部を設
    け、 前記スロットルバルブの全開時において前記吸気通路の
    下流側から見たスロットルシャフトの投影面からはみ出
    さない形状で前記流量調整部を形成したことを特徴とす
    る内燃機関の吸気量制御装置。
  2. 【請求項2】 スロットルバルブの回動軸線に垂直な流
    量調整部の断面において、流量調整部の外周面と下流側
    側面とをなだらかに連続させたことを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関の吸気量制御装置。
  3. 【請求項3】 スロットルバルブの回動軸線に垂直な流
    量調整部の断面において、流量調整部の外周面と上流側
    側面とをなだらかに連続させたことを特徴とする請求項
    1または2記載の内燃機関の吸気量制御装置。
  4. 【請求項4】 スロットルバルブの全開位置を、吸気通
    路の下流側から見たスロットルシャフトの投影面からは
    み出さない位置でかつ前記吸気通路の中心線に対してオ
    ーバーターンした位置に設定されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の吸気量制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100986032B1 (ko) 2004-09-08 2010-10-07 현대자동차주식회사 디젤 엔진 사이런서의 샤프트 구조
KR20110134073A (ko) * 2010-06-08 2011-12-14 현대자동차주식회사 차량 엔진용 버터플라이 밸브 장치
JP2015059624A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 いすゞ自動車株式会社 バタフライ弁装置と内燃機関

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