JP2002256874A - 内燃機関用吸気渦流発生装置 - Google Patents

内燃機関用吸気渦流発生装置

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JP2002256874A JP2001058950A JP2001058950A JP2002256874A JP 2002256874 A JP2002256874 A JP 2002256874A JP 2001058950 A JP2001058950 A JP 2001058950A JP 2001058950 A JP2001058950 A JP 2001058950A JP 2002256874 A JP2002256874 A JP 2002256874A
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関側から異常圧力が弁体に加わっても
損傷しない内燃機関用の吸気渦流発生装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 内燃機関への吸入空気通路を形成するハ
ウジング41と、ハウジング内に回転自在に配設された駆
動軸42aと、駆動軸に固定された吸入空気通路41aの一部
の開閉を可能にする可変吸気絞り弁40aと、減速機構20
を介して駆動軸を駆動する駆動装置2と、駆動軸と駆動
装置との間に設けられて内燃機関側からの衝撃荷重を吸
収するように設けられた圧力逃し手段3とを備え、さら
に可変吸気絞り弁40aは、駆動軸42aを挟んで一方が略半
円形状44aで、他方が駆動軸を長軸とする略楕円形状44b
をなした弁体44を備え、かつ弁体は駆動軸に垂直な方向
の断面が翼形状をなすように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関における吸
入空気に渦流を発生させる内燃機関用吸気渦流発生装置
に関し、特に、これに使用される可変吸気絞り弁の弁体
構造を改良した内燃機関用吸気渦流発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平11−247661号公
報には、燃焼室内に混合気のスワール流やタンブル流な
どの渦流を発生させて燃焼効率の向上を図った渦流発生
装置が開示されている。本文献によれば、可変吸気絞り
弁により吸入空気の通路の一部を閉じて、片側に通気状
態を形成するようにして渦流を発生させている。
【0003】しかしながら、この従来構造では、片側の
通気状態を形成する可変吸気絞り弁の制御シャフト及び
弁体には、制御シャフト回りに回転モーメントが発生し
易いという問題があり、このような構造の渦流発生装置
では、内燃機関側からの異常圧力による衝撃荷重によっ
て損傷する可能性があるという問題があった。そこで、
本願と同一の出願人の先願である特願平2000−62
126号(内燃機関用渦流発生装置)は、図9に示すよ
うに、上記の従来構造の問題点を解消すべく、1)内燃
機関側からの異常圧力が可変吸気絞り弁4aに加わって
も損傷せず、2)異常圧力による衝撃荷重を受けても、
あるいは可変吸気絞り弁4aを開閉させるための駆動ト
ルクが加わっても、吸入空気に対して渦流を良好に発生
することができ、3)簡単な構成で、内燃機関の運転条
件に応じた渦流を発生することができる内燃機関用渦流
発生装置を提案している。
【0004】即ち、上記同一出願人による上記先願にお
いては、可変吸気絞り弁4aの弁体43の位置が、弁4
aの全開位置時に、吸入空気の流れ方向に対して開く側
に傾けた位置となっており、その結果、この傾いた弁体
43に吸入空気の流れ力が作用して、弁体43の全開位
置が安定するばかりか、弁体自体のバタツキも解消して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
願の可変吸気絞り弁4aの構造でもさらに改良すべき点
がある。即ち、この構造では、図9に示すように、弁体
43を多少傾けて配置している。従って、弁体43を傾
けた分だけ開口部分の面積が減少するので、吸入空気の
量がその分だけ減少することになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記先願の優れ
た構造を生かしつつ、さらに弁体の傾きを極力なくした
構造を持った可変吸気絞り弁の弁体構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1〜5の発明によ
れば、吸入空気の流れによって一方の面と他方の面との
間で圧力差を生じさせる断面形状として翼形状の弁体を
採用しており、具体的に、弁体は駆動軸を挟んで一方が
略半円形状で、他方が駆動軸を長軸とする略楕円形状を
なしており、かつ弁体は駆動軸に垂直な方向の断面が翼
形状をなし、可変吸気絞り弁の全開時に、吸入空気の流
れにより全開位置の方向に揚力が発生するように配置さ
れており、また、弁体は略半円形状の部分と略楕円形状
の部分とを合わせて翼形状をなしており、さらに、弁体
の支点として作用する駆動軸が、弁体の偏心した位置に
配置されている。
【0008】このような構造によって、全開位置におい
て、弁体の揚力が、弁体が開く方向に印加されて安定
し、かつ弁体が全開位置において吸入空気の流れ方向と
略平行に付勢されるので、吸入空気の流量を減少させる
ことは全くなくなる。その結果、内燃機関の振動や吸入
空気の脈動等に起因する弁体のバタツキが防止され、全
開時の最大空気流量が増大し、吸入空気の流れが安定し
圧力損失が減少する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明による第1の実施形
態としての吸気渦流発生装置の要部構成図である。内燃
機関用吸入装置の一部である吸気渦流発生装置1は、減
速構造を備えた駆動装置2と、内燃機関側からの衝撃荷
重を吸収する圧力逃し手段3と、片側通気状態を形成す
る可変吸気絞り弁40aを備えた吸入管(以下、可変吸
気絞り弁部)40を含んで構成されている。
【0010】可変吸気絞り弁部40は、吸入空気Aを導
入するハウジング41と、開口面積を調整する回動自在
な可変吸気絞り弁40aを備えている。ハウジング41
には、吸入空気Aを導入する空気通路41aと、その途
中に、導入された吸入空気Aを空気通路41bと41c
とに分ける隔壁41Hが設けられている。空気通路41
bは、可変吸気絞り弁40aによってその開口面積が調
整されるようになっている。
【0011】可変吸気絞り弁40aは、ハウジング41
内に回動可能に支持される弁軸(以下、駆動軸)42a
と、この駆動軸42aと共に回動して空気通路41bを
流れる吸入空気の量を調整する弁体44とから構成され
ている。駆動軸42aは、圧力逃し手段3を介して、減
速構造を備えた駆動装置2により回動される。なお、図
1に示す状態は、可変吸気絞り弁40aが全開の状態で
ある。また、後述する弁体44の形状は、駆動軸42a
を挟んで、一方の側44aが半円形状で、他方の側44
bが駆動軸42aを長軸とする楕円形状をなし、さら
に、一方の側44aと他方の側44bを一体化して、そ
の断面(駆動軸42aに垂直な方向の断面)が翼形状を
なしている。
【0012】弁体44は、図1に示すように翼形状とな
っているので、吸入空気Aの流れ方向に対して弁体が全
開する方向に揚力を受け(周知の「ベルヌーイの定
理」)、この揚力により、全開する方向に安定して付勢
され、バタツキを防止することができる。従って、後述
する図9の先願のように弁体(43)を予め全開する方
向に傾けて付勢する必要がなく、弁体44が全開位置に
おいて吸入空気の流れ方向と略平行に揚力により安定し
て付勢されるので、吸入空気の流量を減少させることは
全くなくなる。その結果、内燃機関の振動や吸入空気の
脈動等に起因する弁体のバタツキを防止し、全開時の最
大空気流量が増大し、吸入空気の流れが安定、圧力損失
が減少する。
【0013】吸気渦流発生装置1は、車両への搭載状態
において、吸入空気Aの上流側は、スロットルバルブ2
00と気密に結合され、また吸入空気Aの下流側は、燃
焼室(図示せず)を有する内燃機関(エンジン)300
と気密に連通している。なお、吸入空気の流れの矢印A
は、矢印α、及び矢印βで示すように分かれて流れる。
また、駆動装置2は、アクセルセンサ61、回転数セン
サ62等の信号によりコンピュータ60で制御された駆
動電流によって、弁体44と共に回転する駆動軸42a
を回動させる。例えば、弁体44を図1中の二点鎖線で
示す位置に回動させると、空気通路41bが全閉され
る。これにより、矢印αだけの偏った空気の流れを形成
し、片側通気状態の吸入空気を燃焼室に送り込むことが
できる。これにより、燃焼室内に混合気のスワール流や
タンブル流を発生させることができる。
【0014】図2は図1に示す可変吸気絞り弁部に結合
された駆動装置2の構成図である。また、図3は図2に
おいてIIIから見た矢視断面図であり、図4は図2にお
いて駆動装置2の一部と減速構造20を示す断面図であ
る。さらに、図5は図4において減速構造に組み込まれ
ている衝撃吸収部材22の形状を示す外観図である。図
2のように、駆動装置2は、駆動モータMと、減速機構
部20と、ケーシング21とを備えている。駆動モータ
MはDCモータ等の正転/逆転駆動が可能なモータであ
る。ケーシング21は、駆動モータMと減速機構部20
を保持して図3に示すフランジ部21aが、締結部材に
より可変吸気絞り弁部40に固定されている。
【0015】減速機構部20は、駆動モータMからの動
力を減速する減速機構20aと、減速機構20aを構成
する複数のギヤ間に挟まれて配置される衝撃吸収部材2
2で構成されている。減速機構20aは、駆動モータM
の出力軸に固定されたウォームギヤ25と、ウォームギ
ヤ25に噛み合うヘリカルギヤ26と、ヘリカルギヤ2
6と同軸上に配置された出力用スパーギヤ27とを備え
る。ヘリカルギヤ26とスパーギヤ27との間には、両
ギヤ26,27と一体となって回動可能な衝撃吸収部材
22が配置されている。ヘリカルギヤ26とスパーギヤ
27は、ウォームギヤ25の軸に垂直に配置されたシャ
フト28に回動自在に支持されている。シャフト28の
一端28aは、減速機構20aを収容する円筒状の内周
壁を形成するハウジング21に固定されている。他端2
8bは、ハウジング21の一部をなす封止部材21bに
固定される。なお、ハウジング21及び封止部材21b
は、樹脂材料で形成され、例えば、超音波溶着等により
一体に形成されている。
【0016】次に、衝撃吸収部材22は、略円筒状をな
している。この衝撃吸収部材22は、両ギヤ26,27
に接する端部に配置され、例えば圧延鋼板で形成される
第1及び第2のプレート22a,22bと、弾性部材2
2Rとで構成される。弾性部材22Rは、ゴム材により
形成され、第1及び第2のプレート22a,22bと一
体的に成形される。なお、円筒の弾性部材22Rの径に
比して、第1のプレート22aを小径に、第2のプレー
ト22bを大径にすれば、一体成形するときに、型から
の離型性が向上する。また、第1のプレート22aは、
図4に示すように、ヘリカルギヤ26と当接させる構成
としたが、スパーギヤ27と当接するように配置しても
よい。
【0017】この衝撃吸収部材22は、駆動モータMの
出力軸に固定されているウォームギヤ25と噛み合うヘ
リカルギヤ26と一体的に配置される。トルクの伝達が
衝撃的に作用してしまう場合、例えば全閉位置に弁体4
4が固定される瞬間において、衝撃吸収部材22の弾性
部材22Rが変形する捩れ作用により、ウォームギヤに
伝達される衝撃荷重を緩和させて、ウォームギヤのねじ
締め状態が発生することを防止する。
【0018】さらに駆動装置2の動作中は、モータMの
回転トルクが衝撃吸収部材22を捩れ作用により撓ませ
ているため、その反力によりギヤのバックラッシュを詰
めた状態とすることができる。このために、駆動装置2
の停止時に機能するウォームギヤ25のセルフロック効
果とともに、駆動装置2の動作、非動作に関係なく、可
変吸気絞り弁40aの弁体44のバタツキを防止でき
る。
【0019】図6は本発明の吸気渦流発生装置の駆動軸
に結合する圧力逃し手段の斜視分解図である。また、図
7は図2においてクッションの作用を説明するためにVI
Iから見た運転条件毎の説明図である。圧力逃し手段3
(図6及び図7参照)は、異常燃焼等により発生した異
常圧力によって、吸気渦流発生装置1の各々の部材に加
わる衝撃荷重を緩和するものである。例えばバックファ
イア等の異常燃焼が発生した場合に、エンジン300側
より可変吸気絞り弁40aに通常のエンジン運転条件で
発生する吸入空気圧(例えば、過吸気付エンジンでは、
最大過給圧)以上の異常圧力が衝撃荷重として加わる場
合がある。本発明による可変吸気絞り弁40aの弁体4
4のような回転モーメントを受け易い形状においては、
特に異常圧力等が弁体44に加わった場合には、渦流発
生装置1の一部が損傷することなく、渦流を良好に発生
させる必要がある。従って、本発明に使用する圧力逃し
手段3は、異常燃焼等により発生した異常圧力により吸
気渦流発生装置1の各々の部材に加わる衝撃荷重を緩和
するために設けられる。
【0020】圧力逃し手段3は、図6に示すように、可
変吸気弁40aの駆動軸42aに備えられる入力用スパ
ーギャ部31を駆動軸42aに固定し、駆動軸42aと
共に回動自在な第3のプレート32とを付勢スプリング
36によって繋ぐことで、異常圧力が発生したとき、弁
体44に加わる異常圧力による衝撃荷重に抗して、付勢
スプリング36を撓ませることにより、入力用スパーギ
ャ部31と嵌合した駆動装置2とを切り離すことができ
る。これにより、全閉状態で受ける異常荷重、即ち、異
常圧力の衝撃荷重に応じて、駆動軸42aと一体の弁体
44を全閉状態から全開側へ回動させることができる。
このため、全閉状態で受ける異常荷重は、異常圧力を逃
すことで緩和される。
【0021】本発明に使用する圧力逃し手段3は、図6
及び図7に分解斜視図で示すように、第3のプレート3
2は、嵌合孔32aと凹部32bと突起部32cとで構
成される。また、入力スパーギャ部31は、第4のプレ
ート33と一体成形部34とクッション35とで構成さ
れる。なお、第3のプレート32と、スパーギャ部31
と、付勢スプリング36とが、スプリングの撓みに応じ
て互いに回動し得る配置を維持できるように、駆動軸4
2aの軸端部にワッシャを介して、例えば、カシメ加工
により軸方向係止部を設けてある。
【0022】従って、異常圧力に抗して付勢スプリング
36が撓んで入力スパーギャ部31と嵌合した駆動装置
2とを切り離しでき、弁体44は、エンジン側からの異
常圧力による衝撃荷重に応じて、全閉状態から全開側へ
回動することができる。さらに、図7に示すように、
(A)可変吸気絞り弁40aが全開時、及び(B)全閉
時のように、駆動装置2と駆動軸42aとが一体的に回
動可能な状態では、弁体44にエンジン振動や吸入空気
の流れが加わっても、駆動装置2の減速機構20を損傷
させないように、クッション35を設けている。さらに
異常圧力が発生した場合では、例えば(B)全閉状態か
ら(C)圧力逃し状態になり、異常圧力を逃した後、再
び(B)状態に戻るとき、付勢スプリング36の付勢力
により衝撃荷重が発生しても、駆動軸42aに固定され
た第3のプレート32の突起32cは、クッション35
を介して第4のプレート33cを押圧するので、クッシ
ョン35が付勢力により衝撃荷重を衝撃吸収できる。
【0023】さらに、可変吸気絞り弁40では、吸気渦
流発生装置1にて渦流を発生していいない場合に、弁体
44は全開位置に配置されている。このとき、本発明で
は、図1に示すように、弁体44が吸入空気通路41a
の軸方向に対して略平行に保持される。従って、全開位
置において、弁体の揚力は弁体が開く方向に印加され、
それにより弁体が吸入空気の流れ方向と略平行に付勢さ
れるので、吸入空気の流量を減少させることは全くなく
なる。その結果、内燃機関の振動や吸入空気の脈動等に
起因する弁体のバタツキを防止することができ、全開時
の最大空気流量が増大し、吸入空気の流れが安定し圧力
損失が減少する。
【0024】次に、第1の実施形態における吸気渦流発
生装置の動作を以下に説明する。 (渦流を発生させていない状態)駆動装置2へ電流を供
給していない時、全開状態にある弁体44は、吸入空気
通路41aの軸方向に対して略平行に保持され、弁体4
4には吸入空気の流れによる揚力が作用するので、エン
ジン振動や吸気の脈動に起因する弁体44のバタツキを
防止することができる。このため、燃焼室に渦流を発生
させる必要のない運転条件では、吸気渦流発生装置1を
流れる吸入空気の流れを乱すことなく、燃焼室へ吸入空
気を供給することができる。なお、駆動装置2に電流を
供給して弁体44を全開状態に保持してもよい。
【0025】(渦流を発生させる状態)空気通路41b
を全閉状態にして、空気通路41cだけで片側通気状態
を形成して渦流を発生させるため、駆動装置2へ電流を
供給して、この駆動装置2のモータMのトルクにより、
弁体44を全閉側方向に回動させる。そして全閉側に到
達すると、モータMのトルクにより、弁体44をハウジ
ング41の周壁内に設けた周方向の突起41sに当接す
るように押圧する。この当接する瞬間にモータMのトル
クにより弁体44に衝撃荷重が加わる。このとき減速機
構部20に組み込まれた衝撃吸収部材22は、モータM
のトルクに抗して、弾性部材22Rの撓みによる捩れ作
用によって衝撃荷重を吸収して緩和する。このため衝撃
的なトルクの伝達を緩和できるので、減速機構20に内
蔵されたウォームギャ25のねじ締め状態の発生を防止
することができる。従って、駆動装置2へ電流を供給中
に、駆動装置2がねじ締め状態となり損傷することな
く、吸気渦流発生装置1を作動させることができる。
【0026】なお、駆動装置2の動作中は、モータMの
トルクが衝撃吸収部材22を捩れ作用により撓ませてい
るため、その反力によりギャのバックラッシュを詰めた
状態とすることができる。このため、駆動装置2の停止
時に機能するウォームギャ25のセルフロック効果とと
もに、駆動装置2の動作又は非動作に関係なく、可変吸
気絞り弁40aの弁体44のバタツキを防止することが
できる。
【0027】(異常圧力発生時)エンジンの異常燃焼等
により吸気渦流発生装置1に、異常圧力が発生したとき
は、圧力逃し手段3が作動して、弁体44が受ける異常
圧力による衝撃荷重と、付勢スプリング36の付勢力と
の釣り合い状態の位置に、弁体44を全開側へ回動させ
る。これにより、可変吸気絞り弁40aを損傷させるこ
となく、また、減速機構20のねじ締め状態の発生を防
止するので、異常圧力の発生後も、発生前の作動特性と
変わりなく、当初設計における狙い通りの渦流の発生を
維持できる。なお、圧力逃し手段3は、異常圧力の発生
状態が解消されると付勢スプリング36により弁体44
を発生前の位置に押し戻す。このため、圧力逃し手段3
は、付勢力により発生する衝撃荷重を吸収するために、
クッション35を備えていることが望ましい。
【0028】本発明では、回転モーメントを受け易い構
造の可変吸気絞り弁に、渦流発生装置を用いたが、減速
機構を備えた駆動装置や弁体等に加わる衝撃荷重を緩和
させようとするものであれば、どのような駆動装置、可
変吸気絞り弁に対しても、本発明の渦流発生装置を適用
することが可能である。図8は本発明の第2の実施形態
の要部構成図である。図示のように、第1の実施形態の
構造に対して、可変吸気絞り弁40にインジェクタ50
を設けたことが相違する。インジェクタ50は可変吸気
絞り弁40を形成するハウジング41の空気通路41c
側に保持され、空気通路41c内に燃料を噴出する。こ
れにより、渦流発生の有無に係わらず、吸入空気と燃料
との混合気の形成を良好にすることができる。なお、本
実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0029】図9は同一出願人の先願における吸気渦流
発生装置の要部構成図である。図中、42は駆動軸、4
3は弁体、43aは弁体43の一方の側、43bは弁体
43の他方の側である。本発明との相違は、本発明の弁
体44はその断面が翼形状(図1参照)になっているの
に対して、弁体43の断面が平板状になっていることで
ある。そして、弁体43は、本発明の図2の方向から見
た場合には、本発明と同じ形状をなしている。即ち、駆
動軸42(42aに対応)を挟んで、一方の側43a
(44aに対応)が半円形状で、他方の側43b(44
bに対応)が駆動軸を長軸とする楕円形状をなしてい
る。
【0030】この弁体形状の改良すべき点は、上述した
ように、全開時に、弁体が全開方向に対して多少傾いて
付勢するように設定されているために、吸入空気の流れ
に作用して全開位置が安定しバタツキがなくなる利点が
あるものの、弁体が傾いた分だけ開口面積が減少するの
で、全開時の空気流量が減少するという課題があった。
そこで、上述したように、本発明では弁体構造をその断
面が翼形状とすることで、その揚力を利用して吸入空気
の流れ方向に対して略平行に付勢することができ、その
結果、全開時の吸入空気量を確保し、かつ全開位置が安
定しバタツキがなくなる効果を奏している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態としての吸気渦流
発生装置の要部構成図である。
【図2】図1に示す可変吸気絞り弁部に結合された駆動
装置の構成図である。
【図3】図2においてIIIから見た矢視断面図である。
【図4】図2において駆動装置の一部と減速構造を示す
断面図である。
【図5】図4において減速構造に組み込まれている衝撃
吸収部材の形状を示す外観図である。
【図6】本発明の吸気渦流発生装置の駆動軸に結合する
圧力逃し手段の斜視分解図である。
【図7】図2においてクッションの作用を説明するため
にVIIから見た運転条件毎の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の要部構成図である。
【図9】同一出願人の先願における吸気渦流発生装置の
要部構成図である。
【符号の説明】
1…吸気渦流発生装置 2…駆動装置 3…圧力逃し手段 20…減速機構部 22…衝撃吸収部 40…可変吸気絞り弁部 40a…可変吸気絞り弁 41…ハウジング 41a…吸入空気導入通路 41b,41c…空気通路 42a…駆動軸 44…弁体 44a…弁体の一方の側 44b…弁体の他方の側

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、内燃機関への吸入空気通路
    を形成するハウジングと、該ハウジング内に回転自在に
    配設された駆動軸と、該駆動軸に固定された前記吸入空
    気通路の一部の開閉を可能にする可変吸気絞り弁と、減
    速機構を有し該減速機構を介して前記駆動軸を駆動する
    駆動装置と、前記駆動軸と前記駆動装置との間に設けら
    れて内燃機関側からの衝撃荷重を吸収するように設けら
    れた圧力逃し手段とを備えた内燃機関用吸気渦流発生装
    置において、 前記可変吸気絞り弁は、吸入空気の流れによって全開時
    に全開方向に付勢されるように、一方の面と他方の面と
    の間で圧力差を生じる断面形状を有する弁体を備えてい
    ることを特徴とする内燃機関用吸気渦流発生装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、内燃機関への吸入空気通路
    を形成するハウジングと、該ハウジング内に回転自在に
    配設された駆動軸と、該駆動軸に固定された前記吸入空
    気通路の一部の開閉を可能にする可変吸気絞り弁と、減
    速機構を有し該減速機構を介して前記駆動軸を駆動する
    駆動装置と、前記駆動軸と前記駆動装置との間に設けら
    れて内燃機関側からの衝撃荷重を吸収するように設けら
    れた圧力逃し手段とを備えた内燃機関用吸気渦流発生装
    置において、 前記可変吸気絞り弁は、前記駆動軸を挟んで一方が略半
    円形状で、他方が前記駆動軸を長軸とする略楕円形状を
    なした弁体を備え、かつ該弁体は前記駆動軸に垂直な方
    向の断面が翼形状をなしていることを特徴とする内燃機
    関用吸気渦流発生装置。
  3. 【請求項3】 前記弁体の翼形状は、前記可変吸気絞り
    弁の全開時に、吸入空気の流れにより全開方向に揚力が
    発生するように配置される請求項2に記載の内燃機関用
    吸気渦流発生装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体は、前記略半円形状の部分と前
    記略楕円形状の部分とを合わせて翼形状をなしている請
    求項2又は3に記載の内燃機関用吸気渦流発生装置。
  5. 【請求項5】 前記弁体の支点として作用する前記駆動
    軸が、前記弁体の偏心した位置に設けられている請求項
    1〜4のいずれかに記載の内燃機関用吸気渦流発生装
    置。
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KR100891018B1 (ko) * 2008-10-27 2009-03-31 홍사윤 내연기관용 공기조절 댐퍼
WO2014176505A1 (en) 2013-04-25 2014-10-30 Thrival Tech, LLC Fuel treatment system and method

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