JP3357286B2 - 内燃機関のスロットルボディ - Google Patents

内燃機関のスロットルボディ

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JP3357286B2 JP07326198A JP7326198A JP3357286B2 JP 3357286 B2 JP3357286 B2 JP 3357286B2 JP 07326198 A JP07326198 A JP 07326198A JP 7326198 A JP7326198 A JP 7326198A JP 3357286 B2 JP3357286 B2 JP 3357286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のスロッ
トルボディに係り、アクセルペダルの踏み込み量に対し
て吸入空気流量が非線形な特性を有するスロットルボデ
ィに関する。
【0002】
【従来の技術】スロットルボディは、燃料と混合気を形
成する吸入空気の量を調整するもので、図10に示すよ
うに、筒状のハウジング701に吸入空気が流通するス
ロットルボア702を形成し、スロットルボア702
に、フラップ状のスロットルバルブ703をシャフト7
04を中心として回動自在に配設しサージタンクへの吸
入空気流量を調整する。スロットルバルブ703は運転
者により操作されるアクセルペダルの踏み込み量に応じ
て開度が調整される(例えば特開平8−144732号
公報)。
【0003】スロットルボディには、自動車の発進時に
おける滑らかな加速感を得るために、スロットルバルブ
とスロットルボア面の間に形成される空気通路の通路面
積の変化率を、アクセルペダルの踏み初め、すなわちス
ロットルバルブの開き初めにおいて小さくし、アクセル
ペダルの踏み初めにおいて吸入空気流量が制限されるよ
うにしたスロットルボディがある。
【0004】このようなスロットルボディとして、例え
ば図11に示すものがある。このスロットルボディは、
スロットルバルブ703の開度の調整機構が、スロット
ルペダルと連動するワイヤ706により、曲率半径が徐
々に変化する非円弧状のスロットルリンク705を介し
てシャフト704を回転せしめる構成となっており、ス
ロットルバルブ703の開度が小さいときに、ワイヤ7
06の引っ張り量に対してシャフト704の回転量が小
さくなるようにしている(第1従来例)。
【0005】また図12に示すスロットルボディは、ス
ロットルバルブ703の開度の調整機構が、通電駆動に
よりスロットルバルブ703の開度を変化せしめるスロ
ットルアクチュエータ801を有し、これを制御回路
(ECU)803が、スロットルポジションセンサ80
2による検出開度と、アクセルペダル踏み込み量信号8
04とに基づいて所定の開度となるようにスロットルア
クチュエータ801を通電制御する構成となっており、
踏み初めにスロットルアクチュエータ801の動作量を
緩やかにしてスロットルバルブ703の開度を制限する
ようにしている(第2従来例)。
【0006】また図13に示すように、スロットルボア
702のスロットルバルブ703位置近傍でかつスロッ
トルバルブ703の回転によりスロットルバルブ703
が近づく側の面702a,702bを、曲率半径がスロ
ットルバルブ703の回転半径に近い値とすることで、
アクセルペダルの踏み初めに、スロットルボア702面
とスロットルバルブ703の間の空気通路の面積が、ス
ロットルバルブ703の回転に応じて緩やかに変化する
ようにしたものもある(第3従来例)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第1
従来例は、曲率半径が一定ではないスロットルリンクが
必要なため、構造が複雑化し、高価である。また上記第
2従来例は、スロットルバルブの全開状態での吸入空気
流量を増やすべくボア径を大きくした場合に、図14に
示すようにスロットルバルブの開度に対する空気通路面
積の変化率が大きくなり、スロットルバルブに対し、開
き初めに相当微妙な制御が要求される。このためスロッ
トルアクチュエータ等の部品に精密駆動の可能な高価な
ものが必要になる。また第3従来例は、スロットルボア
の形状が上下に非対称でかつ軸線方向にも形状が変化す
る複雑な形状のため、機械加工が困難で、量産に適して
おらず、高価になる。またボアに球面部があるために図
13中、矢印で示すごとく渦流が生じて圧力損失を招
き、スロットル開度が大きいときの吸入空気流量が減少
し出力性能が低下するという問題もある。
【0008】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
その目的は、加工の容易な構造で、部品数が少なく、し
かも精密なスロットルバルブ開度の制御も不要であり、
さらにスロットルバルブ開度の小さな領域ではアクセル
ペダルの踏み込み量に対する吸入空気流量の変化が小さ
く、スロットルバルブ開度の大きな領域では吸入空気流
量が十分な非線形な吸入吸気流量特性を有するスロット
ルボディを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、スロットルボアを、開くときに上流側に変位するス
ロットルバルブの周縁部と対向するスロットルボア面を
含む位置で上流側からスロットルバルブ位置に向けて縮
径し、スロットルバルブ位置から下流側へ向けて拡径す
る形状とし、スロットルボアの縮径部の傾斜角度を3°
から10°の範囲内に設定し、かつスロットルボアの拡
径部の傾斜角度を2°から8°の範囲内に設定する。
【0010】スロットルバルブの開度が小さいときに
は、空気流がスロットルボア面とスロットルバルブの僅
かな隙間からスロットルボアの下流側へ進入する。空気
流の進入方向は、開くときに上流側に変位するスロット
ルバルブの周縁部と対向するスロットルボア面を含む位
置では、縮径部のスロットルボア面に略平行な方向、す
なわちスロットルボアの径方向中側に偏した方向とな
り、空気流はスロットルバルブを通過した後にスロット
ルボア面から剥離して渦流を生じる。渦流は圧力損失を
伴うから、吸入空気流量が抑えられ、スロットルバルブ
開度に対する吸入空気流量の変化率が小さくなる。した
がってアクセルペダルの踏み込み量に比例してスロット
ルバルブ開度が変化しても踏み込み量に対する吸入空気
流量の変化が小さくなる。
【0011】スロットルバルブの開度が大きいときに
は、スロットルボア面からスロットルボアの径方向に離
れたところにも空気流が形成されるから、スロットルボ
ア面側の空気流は拡径部への進入時に僅かな剥離しか生
じず、スロットルボアの最小径部であるスロットルバル
ブ位置の通過時の圧力損失が抑えられる。そしてスロッ
トルバルブ位置において絞り効果により低下した圧力が
拡径部において速やかに回復され、大きな吸入空気流量
が得られる。
【0012】さらにスロットルボアにスロットルバルブ
を配設するだけの構成であるから、複雑な形状の部品が
不要で、新たな部品を追加する必要もない。またスロッ
トルバルブの開度が小さいときにスロットルバルブ開度
に対する吸入空気流量の変化率が小さくなる非線形な特
性となるから、精密なスロットルバルブ開度の制御が不
要である。またスロットルボアは筒体に縮径部と拡径部
とを形成すればよいから、加工が容易である。
【0013】請求項2記載の発明では、スロットルボア
の拡径部の長さを、スロットルボアの最小径の70%か
ら260%の範囲内に設定することで、拡径部の圧力回
復性能を高く保持しつつスロットルボア面との摩擦を小
さくすることができる。
【0014】請求項3記載の発明では、スロットルボア
が形成されたハウジングを上記サージタンク壁を貫通し
て配設し、上記スロットルボアの下流側位置がサージタ
ンク内となるようにする。
【0015】スロットルボアがサージタンク内に進入し
た分、相対的にスロットルバルブ位置をサージタンク近
くにすることができ、スロットルボディおよびサージタ
ンクの空間専有率が小さくなって内燃機関がコンパクト
にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図9により本発明の内燃機
関のスロットルボディの実施の形態を説明する。図1
は、図略の吸気マニホールドの上流側に接続されたサー
ジタンクとこれに付設されたスロットルボディの断面を
示すもので、スロットルボディ1は外周面に鍔部21を
形成した円筒状のハウジング2を有し、筒内をスロット
ルボア3としてある。ハウジング2はサージタンク6の
端壁を貫通して設けられ、鍔部21よりも先端側(図中
右側)がサージタンク6内に進入している。スロットル
ボディ1は、鍔部21がサージタンク6の端壁に接合さ
れてサージタンク6に固定される。
【0017】スロットルボア3の軸方向中程にはスロッ
トルバルブ4が配設してある。スロットルバルブ4はフ
ラップ状の円板で、スロットルボア3を径方向に橋渡し
するシャフト5に固定され、シャフト5を中心に回動す
るようになっており、回転角度に応じてスロットルボア
3面とスロットルバルブ4間に形成される空気通路の面
積が変わるようになっている。
【0018】スロットルボア3の上流側(左側)は左端
からスロットルバルブ4位置に向けて縮径する縮径部3
1としてあり、下流側(右側)はスロットルバルブ4位
置から下流側へ向けて拡径する拡径部33としてある。
またスロットルボア3は、スロットルバルブ4位置の、
スロットルバルブ4の厚さよりもやや長い部分32が、
ボア径が略スロットルバルブ4と同じである等径部32
としてある。縮径部31の傾斜角度(以下、縮径角度と
いう)θ1 は3°から10°の範囲内に設定し、かつ拡
径部33の傾斜角度(以下、拡径角度という)θ2 は2
°から8°の範囲内に設定してある。
【0019】本スロットルボディ1の作用を、スロット
ルバルブ4の開度が微小開度のときとスロットルバルブ
4の開度が大きいときとに分けて説明する。
【0020】図2はスロットルバルブ4の開度が微小開
度(18%)のときの空気流を示すもので、図中の矢印
が空気の流れを表している。スロットルバルブ4は、回
動して開くときには、図中上側の周縁部が上流側に変位
する。スロットルボア3において、上流からの空気はス
ロットルボア3面とスロットルバルブ4間に形成される
空気通路を通って拡径部33に流入する。空気はスロッ
トルボア3面側の微小な範囲を流れるため、スロットル
ボア3面とスロットルバルブ4の図中上側の周縁部間を
通る空気流の進入方向は、略縮径部31におけるスロッ
トルボア3面に平行な方向であり、拡径部33において
空気流の進入方向がスロットルボア3面に対してなす角
度θ3 は略縮径角度θ1 +拡径角度θ2 となる。したが
って本発明のごとく縮径角度θ1 を3°から10°の範
囲内に設定し、拡径角度θ2 を2°から8°の範囲内に
設定すると、角度θ3 は5°から18°となる。
【0021】さて一般に管内に流入した空気流と管壁面
とのなす角度が約5°を越えると、急激に空気流の管壁
面からの剥離が増加する。本発明では角度θ3 が5°以
上となっており、したがって図中の矢印のごとく、剥離
した空気流がスロットルボア3の径方向中心側に巻き込
まれて渦流を生じ、圧力損失が発生する。よってスロッ
トルバルブ4の開度に対するサージタンク6への吸入空
気流量の変化率が小さくなる。
【0022】一方、図3はスロットルバルブ4の開度が
大きい(全開)ときの空気流を示すもので、空気流は、
スロットルボア3面からスロットルボア3の径方向に離
れた位置をもスロットルバルブ4の開度に応じてスムー
ズに流れる。
【0023】発明者らは拡径角度θ2 とスロットルボア
3の通気抵抗との関係について実験を行い、図4を得
た。図4は縮径角度θ1 が3°で拡径角度θ2 を変化さ
せたときのスロットルボア3の通気抵抗のグラフであ
る。図は下に凸の傾向を示し、拡径角度θ2 は、2°か
ら8°の範囲が通気抵抗が小さく高い吸入空気流量が得
られ、適当であった。
【0024】拡径角度θ2 が2°よりも小さくなると、
通気抵抗が大きくなって吸入空気流量が減少し、十分で
はなかった。これは、スロットルボア3が最小径となる
スロットルバルブ4位置において空気の圧力は絞り効果
により最小となるが、拡径部33の拡径角度θ2 が2°
よりも小さいため、拡径部33はディフューザとしては
有効に働かず、圧力の回復が少ないため、通気抵抗が大
きくなるものと認められる。
【0025】この拡径部33における圧力回復作用につ
いて説明する。図5、図6は空気流があるときの、スロ
ットルボア3における空気の圧力分布のシミュレーショ
ン結果である。図5は、本発明のスロットルボディ1で
ある。図6は、従来のスロットルボディ9であり、ハウ
ジング901に形成されたスロットルボア902がスロ
ットルバルブ4よりも下流部903で一定径(拡径角度
=0°)となっている。なおスロットルバルブ4よりも
上流側は比較の便宜のため本発明のスロットルボディと
同様の縮径部31となっている。図にはスロットルバル
ブ4よりも下流の圧力分布を濃淡で表しており、濃色に
なるほど圧力が大気圧に対して低い、すなわち圧力損失
が大きいことを示している。P1,P2,P3,P4,
P5,P6は濃淡で表される領域の圧力を示し、P1が
最も低く、この順に高くなり、P6が最も高い。
【0026】図5、図6とも、スロットルバルブ4位置
で低下した圧力がスロットルバルブ4下流において回復
していくが、図6のスロットルボディ9のようにスロッ
トルバルブ4よりも下流を一定径としたもの、ないし拡
径角度の小さなものでは、低下した圧力がP4まで回復
するのはサージタンク6の深い領域6aにおいてである
のに対して、本発明のスロットルボディ1では、拡径部
33において圧力が速やかに回復し、すでにサージタン
ク6との接合位置においてP4まで回復している。すな
わち本発明のスロットルボディ1はスロットルバルブ4
の開度が大きいとき、圧力損失を伴わず吸入空気流量が
大きくなる。
【0027】また拡径角度θ2 が8°を越えてしまう
と、上記2°よりも小さいときのように、通気抵抗が大
きくなって吸入空気流量が減少し、十分ではなかった。
これは、拡径角度θ2 が大きくなると、等径部32から
拡径部33に進入する空気流の進入方向と拡径部33に
おけるスロットルボア3面とのなす角度も大きくなり、
拡径部33のスロットルボア3面からの空気流の剥離が
増大して圧力損失が増大し通気抵抗が大きくなるものと
認められる。
【0028】また発明者らは、スロットルボディの最も
上流側の内径を同じにした条件で、スロットルバルブ4
の開度の全開時における縮径角度θ1 とスロットルボア
3の通気抵抗との関係について実験を行い、図7を得
た。図7は拡径角度θ2 が5°で縮径角度θ1 を変化さ
せたときのスロットルボア3の通気抵抗のグラフであ
る。図は右上がりの傾向を示し、縮径角度θ1 は小さい
ほど通気抵抗が小さく高い吸入空気流量が得られる。
【0029】縮径角度θ1 が3°よりも小さくなると、
通気抵抗は小さくなるが、スロットルバルブ4の開度が
小のときに次の不都合があり適当ではない。すなわち上
記のごとく拡径角度θ2 を2°以上としているので、縮
径角度θ1 を3°よりも小さくすると、縮径部31から
拡径部33への空気流の進入方向が拡径部33において
スロットルボア3面に対してなす角度θ3 が5°を下回
ってしまい、拡径部33における空気流のスロットルボ
ア3面からの剥離作用が十分に得られない。このため、
スロットルバルブ4の開度に対するサージタンク6への
吸入空気流量の変化率が小さくならない。
【0030】縮径角度θ1 が10°を越えてしまうと、
通気抵抗が大きくなって吸入空気流量が減少し、十分で
はなかった。これは、スロットルバルブ4やシャフト5
はその形状(特にスロットルバルブ4の厚さやシャフト
5の径)に応じて一定の通気抵抗を生じさせる。このた
め上記比較例のように縮径角度θ1 が大きくなりスロッ
トルボア3の等径部32の径が小さくなると、通気抵抗
を発生させるスロットルバルブ4やシャフト5が相対的
に大きな空間を占め通気抵抗が大きくなるものと認めら
れる。よって縮径角度θ1 は、3°から10°の範囲
が、吸入空気流量を非線形な特性にするのに適切であ
る。
【0031】また上記構成において、スロットルボア3
の拡径部33の長さLを、スロットルボア3の最小径で
ある等径部32の径Dの70%から260%の範囲内に
設定する。例えば等径部31の径Dが70mmのとき、
拡径部33の長さLを50mmから180mmの範囲内
に設定する。
【0032】また発明者らは、スロットルバルブ4の開
度の全開時におけるスロットルボア3の拡径部33の長
さLと等径部32の径Dの比率(L/D)とスロットル
ボア3の通気抵抗との関係について実験を行い、図8を
得た。図8は比率(L/D)を変化させたときのスロッ
トルボア3の通気抵抗のグラフである。図は下に凸の傾
向を示し、比率(L/D)は、70%から260%の範
囲が通気抵抗が小さく高い吸入空気流量が得られ、適当
であった。
【0033】比率(L/D)が70%よりも小さくなる
と、通気抵抗が大きくなって吸入空気流量が減少し、十
分ではなかった。これは、比率(L/D)が小さいと、
スロットルバルブ4位置で低下した圧力がスロットルバ
ルブ4下流において十分に回復するだけの長さが確保で
きず、通気抵抗が大きくなるものと認められる。
【0034】一方、比率(L/D)が260%を越えて
しまうと、通気抵抗が大きくなって吸入空気流量が減少
し、十分ではなかった。これは、比率(L/D)が大き
いと、スロットルボア3の拡径部33において圧力は十
分に回復してもスロットルボア3面との摩擦により通気
抵抗が大きくなるものと認められる。
【0035】以上のように、本発明のスロットルボディ
では、図9に示すように、図10のような従来のスロッ
トルボディに比してスロットル開度の小さな領域ではア
クセルの踏み込み量に対する吸入吸気流量の変化を小さ
く、スロットル開度の大きな領域では吸入空気流量を高
くすることができる。しかもスロットルボアが、上流側
から上記スロットルバルブ位置に向けて縮径し、上記ス
ロットルバルブ位置から下流側へ向けて拡径するように
筒状のハウジングを加工するだけでよいから、部品を複
雑な形状に加工する必要がなく製作が容易であり、また
新たな部品を追加する必要もない。したがって安価にで
きる。
【0036】なお本実施形態はハウジングがサージタン
クの端壁を貫通しスロットルボアの下流側位置がサージ
タンク内となっているが、必ずしもかかる態様に限定さ
れるものではなく、スロットルボアの下流端がサージタ
ンクの端壁の内側の面に開口する構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関のスロットルボディおよび上
記スロットルボディが付設されたサージタンクの断面図
である。
【図2】本発明の内燃機関のスロットルボディの、スロ
ットルバルブの開度が小のときのスロットルボアにおけ
る空気流を示す図である。
【図3】本発明の内燃機関のスロットルボディの、スロ
ットルバルブの開度が大のときのスロットルボアにおけ
る空気流を示す図である。
【図4】スロットルボアの通気抵抗と形状パラメータの
関係を示す第1の図である。
【図5】本発明の内燃機関のスロットルボディの、スロ
ットルバルブの開度が大のときのスロットルボアにおけ
る圧力分布を示す図である。
【図6】本発明の内燃機関のスロットルボディと比較さ
れるスロットルボディの、スロットルバルブの開度が大
のときのスロットルボアにおける圧力分布を示す図であ
る。
【図7】スロットルボアの通気抵抗と形状パラメータの
関係を示す第2の図である。
【図8】スロットルボアの通気抵抗と形状パラメータの
関係を示す第3の図である。
【図9】スロットルボディの、吸入空気流量とスロット
ルバルブの開度の関係を示すグラフである。
【図10】内燃機関のスロットルボディの第1の従来例
の断面図である。
【図11】内燃機関のスロットルボディの第2の従来例
の側面図である。
【図12】内燃機関のスロットルボディの第3の従来例
の断面図である。
【図13】内燃機関のスロットルボディの第4の従来例
の断面図である。
【図14】内燃機関のスロットルボディの第3の従来例
の問題点を示すグラフである。
【符号の説明】
1 スロットルボディ 2 ハウジング 3 スロットルボア 31 縮径部 32 等径部 33 拡径部 4 スロットルバルブ 5 シャフト 6 サージタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小浜 時男 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 神永 晃一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 高田 充 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 井伊 明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−128367(JP,A) 特開 平8−144732(JP,A) 特開 平9−49443(JP,A) 実開 平5−10868(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/00 - 11/10 F02M 19/00 F02M 3/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気が流通するスロットルボアに
    これを橋渡しするシャフトに固定されたフラップ状のス
    ロットルバルブを配設し、スロットルバルブをシャフト
    を中心に回動して吸入空気流量を調整し、流量調整され
    た吸入空気をサージタンクに供給する内燃機関のスロッ
    トルボディにおいて、上記スロットルボアを、開くとき
    に上流側に変位するスロットルバルブの周縁部と対向す
    るスロットルボア面を含む位置で上流側から上記スロッ
    トルバルブ位置に向けて縮径し、上記スロットルバルブ
    位置から下流側へ向けて拡径する形状とし、スロットル
    ボアの縮径部の傾斜角度を3°から10°の範囲内に設
    定し、かつスロットルボアの拡径部の傾斜角度を2°か
    ら8°の範囲内に設定した内燃機関のスロットルボデ
    ィ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関のスロットルボ
    ディにおいて、上記スロットルボアの拡径部の長さを、
    スロットルボアの最小径の70%から260%の範囲内
    に設定した内燃機関のスロットルボディ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載の内燃機
    関のスロットルボディにおいて、上記スロットルボアが
    形成されたハウジングを上記サージタンク壁を貫通して
    配設し、上記スロットルボアの下流側位置がサージタン
    ク内となるようにした内燃機関のスロットルボディ。
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