JP2010084392A - ブロワの風管およびブロワ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な風力を得ることができ、かつ、十分に風量も得ることができるブロワの風管およびブロワを提供すること。
【解決手段】風管4の出口端部451に絞り部452が設けられているので、この絞り部452によって、当該風管4に送られてくる空気の流速を増大させることができ、良好な風力を得ることができる。また、絞り部452の後段にフレア部453が設けられているので、絞り部452を通過した空気をこのフレア部453によって拡げながら噴出できる。そのため、空気の噴出時に、当該空気の流れにおける外側の空気が渦流となって当該空気の流れから剥離してしまうことを抑制することができ、十分に風量も得ることができる。よって、本発明の風管4を、例えば落ち葉等の清掃用のブロワ1に適用した場合、良好な清掃能力を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブロワの風管およびブロワに関する。
従来、エンジンや電動モータ等の駆動手段によりファンを回転させて圧送空気を生成するブロワ本体と、ブロワ本体から圧送される圧送空気を噴出する風管とを備え、落ち葉等に向かって風管から圧送空気を噴出することにより落ち葉等を清掃するブロワが利用されている(例えば、特許文献1)。
図4は、従来の風管5の出口端部を示す図。
このようなブロワとしては、例えばブロワ本体が使用者に手持ちされる手持ち式のものが知られている。手持ち式では、重量を低減するために出力の低い電動モータが搭載されることが多く、図4に示すように、風力(風速)を増大させるために風管5の出口端部が絞られる。このように風管の出口端部が絞られた場合、風力を増大させることはできるが、圧送空気の噴出時に、当該圧送空気の流れにおける外側の空気が渦流となって多量に当該圧送空気の流れから剥離してしまうため、出口端部での圧力損失が増加してしまう。
ブロワとしては、前述の手持ち式のほか、ブロワ本体を台車に積載するウォークビハインド式のものが知られている。ウォークビハインド式のブロワでは、ブロワ本体を台車に載せるため、出力の大きい大型のエンジンを搭載することができ、大風力・大風量を得ることができる。
また、ブロワとしては、ブロワ本体が使用者に背負われる背負い式のものが知られている。背負い式のブロワでは、ブロワ本体が使用者に背負われるので、操作性を良好にできる。
特開2007−71029号公報
ところで、このような背負い式のブロワにおいて、(比較的)大型のエンジンを搭載するものでは、ウォークビハインド式よりも操作性が良好であることと同時に、ウォークビハインド式と比べても遜色の無い風力・風量であることが求められる。落ち葉等の清掃に用いられることが多い背負い式のブロワでは、風量が清掃の容易化に大きく寄与するため、特に風量がウォークビハインド式と比べても遜色無く十分にあることが求められる。
しかしながら、単に風管の出口端部を絞っただけでは、前述したように、風力を増大させることはできるが、風量は逆に低減してしまい、十分には風量を得ることができないという問題がある。
本発明の目的は、良好な風力を得ることができ、かつ、十分に風量も得ることができるブロワの風管およびブロワを提供することにある。
本発明の請求項1に係るブロワの風管は、出口端部が、絞り部と、前記絞り部の後段に設けられ、前記絞り部から拡開するフレア部とを備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るブロワの風管は、請求項1に記載のブロワの風管において、前記風管の中心線に対する前記フレア部の傾斜角度は、断面視で7度以下であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るブロワは、圧送空気を生成して圧送するブロワ本体と、前記ブロワ本体に接続され、前記ブロワ本体から圧送される前記圧送空気を噴出する風管とを備え、前記風管は、請求項1または請求項2に記載のブロワの風管であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、風管の出口端部に絞り部が設けられているので、この絞り部によって、当該風管に送られてくる空気の流速を増大させることができ、良好な風力を得ることができる。 また、絞り部の後段にフレア部が設けられているので、絞り部で絞られ流速の増大した空気を、このフレア部によって拡げながらスムーズに外部へ噴出することができる。従って、空気の噴出時に、当該空気の流れにおける外側の空気が渦流となって当該空気の流れから剥離してしまうことを抑制することができ、十分に風量も得ることができる。よって、本発明の風管を、例えば落ち葉等の清掃用のブロワに適用した場合、良好な清掃能力を得ることができる。
ここで、風管の中心線に対するフレア部の傾斜角度が断面視で7度より大きい場合、フレア部を流通する空気の流れにおける外側の空気がフレア部内面に沿って流れず、当該空気の流れから剥離してフレア部内面近傍で渦流となってしまう。この渦流は、フレア部を流通する空気の流れの抵抗となり、当該空気の流れの速度を低減させ、風力を低減させてしまう。
しかしながら、請求項2の発明によれば、風管の中心線に対するフレア部の傾斜角度が断面視で7度以下なので、フレア部を流通する空気の流れにおける外側の空気をフレア部内面に沿って流通させることができ、フレア部内面近傍に渦流が発生してしまうことを防止できる。従って、風管の中心線に対するフレア部の傾斜角度を断面視で7度以下にすることで、風力の低減を抑えつつ、効果的に風量を増大させることができる。
請求項3の発明によれば、前述と同様の構成を備えているので、同様の効果を奏することができる。特に、本発明を、ブロワ本体が使用者に背負われる背負い式のブロワに適用した場合には、ウォークビハインド式よりも操作性が良好で、かつ、ウォークビハインド式と比べても遜色の無い十分な清掃能力を有するブロワとすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るブロワ1を示す全体図である。
本実施形態のブロワ1は、大型のエンジン31が搭載された背負い式のものとなっている。このブロワ1は、図1に示すように、側面視L字状に形成され、背負い可能に構成されたフレーム2と、このフレーム2上に支持されたブロワ本体3と、ブロワ本体3に接続された風管4とを備えている。
ブロワ本体3は、圧送空気を生成し、当該圧送空気を風管4に圧送する。このブロワ本体3は、大型のエンジン31と、このエンジン31により回転駆動される遠心式の図示しないファンと、出口部321に風管4が接続されるとともにファンを内部に収容し、ファンの回転によって生成される圧送空気を風管4に送るボリュートケース32とを備えている。
風管4は、ブロワ本体3から圧送される圧送空気を落ち葉等に向かって噴出する。この風管4は、ボリュートケース32の出口部321に接続されたエルボー41と、エルボー41に接続された蛇管42と、蛇管42に接続された操作管43と、操作管43に接続された接続管44と、接続管44に接続され、ブロワ本体3から各部材41〜44を介し圧送される圧送空気を出口端部451から噴出するノズル45とを備えている。
蛇管42には、蛇腹部421が形成されている。この蛇腹部421により、風管4を適宜の方向に回動させることができる。
操作管43には、操作グリップ431が取り付けられている。この操作グリップ431には、エンジン31の出力調整を行うスロットルレバー432が設けられている。作業時には、使用者は、スロットルレバー432を操作してエンジン31の出力調整を行いながら、操作グリップ431により所望の方向にノズル45を向けることで、当該所望の方向に圧送空気を噴出することができる。
図2は、ノズル45を示す斜視図、図3は、ノズル45を示す断面図である。
このようなブロワ1において、ノズル45の出口端部451は、図2および図3に示すように、絞り部452と、絞り部452の後段に設けられ、絞り部452から拡開するフレア部453とを備えて構成されている。
このように、本実施形態では、ノズル45に絞り部452が設けられているので、当該絞り部452によって、ブロワ本体3から送られてくる圧送空気の流速を増大させることができる。従って
、本実施形態では、絞り部452の後段にフレア部453が設けられている分、単にノズルの出口端部に絞り部のみが設けられる場合に比べ、若干流速を増大させる効果は低減するものの、十分良好な風力(流速)を得ることができる。
また、本実施形態では、絞り部452の後段にフレア部453が設けられているので、絞り部452で絞られ流速が増大した圧送空気を、フレア部453によって拡げながらスムーズに噴出できる。そのため、圧送空気の噴出時に、当該圧送空気の流れにおける外側の空気が渦流となって当該圧送空気の流れから剥離してしまうことを抑制することができる。従って、単にノズルの出口端部に絞り部のみが設けられる場合に比べ、風量を格段に増大させることができ、十分な風量を得ることができる。よって、本実施形態は、良好な清掃能力を得ることができ、ウォークビハインド式のものと比べても遜色の無い清掃能力を得ることができる。
このように風量を増大させるフレア部453は、ノズル45の中心線L1(と平行な平行線L2)に対する傾斜角度が断面視で7度となるように形成されている。
ここで、ノズル45の中心線L1に対するフレア部453の傾斜角度が、断面視で7度より大きい場合、圧送空気の流れにおける外側の空気がフレア部453内面に沿って流れず、当該圧送空気の流れから剥離してフレア部453内面近傍で渦流となってしまう。そして、この渦流は、圧送空気の流れの抵抗となり、圧送空気の風速を低減させ、風力を低減させてしまう。しかしながら、本実施形態では、ノズル45の中心線L1に対するフレア部453の傾斜角度は、断面視で7度なので、圧送空気の流れにおける外側の空気をフレア部453内面に沿って流通させることができ、フレア部453内面近傍に渦流が発生してしまうことを防止できる。従って、風力の低減を抑えつつ、風量を最大限に増大させることができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、フレア部453の開口端4531は、ノズル45の中心線L1に垂直となるように形成されていたが、フレア部453の開口端4531は、ノズル45の中心線L1に対して斜めになるように形成されていてもよい。
前記実施形態では、風管4は、背負い式のブロワに用いられていたが、手持ち式やウォークビハインド式のブロワに用いられてもよい。
前記実施形態では、風管4は、圧送空気のみを噴出する清掃用のブロワに用いられていたが、風管4は、圧送空気により除草剤等の薬剤を散布する薬剤散布用のブロワに用いられてもよい。
本発明は、ブロワの風管に利用でき、特に大型のエンジンが搭載された背負い式の清掃用のブロワに好適に利用できる。
本発明の一実施形態に係るブロワを示す全体図。 ノズルを示す斜視図。 ノズルを示す断面図。 従来の風管の出口端部を示す図。
符号の説明
1…ブロワ、3…ブロワ本体、4…風管、451…出口端部、452…絞り部、453…フレア部、L1…風管の中心線。

Claims (3)

  1. ブロワの風管であって、
    出口端部が、絞り部と、前記絞り部の後段に設けられ、前記絞り部から拡開するフレア部とを備えて構成されている
    ことを特徴とするブロワの風管。
  2. 請求項1に記載のブロワの風管において、
    前記風管の中心線に対する前記フレア部の傾斜角度は、断面視で7度以下である
    ことを特徴とするブロワの風管。
  3. 圧送空気を生成して圧送するブロワ本体と、前記ブロワ本体に接続され、前記ブロワ本体から圧送される前記圧送空気を噴出する風管とを備え、
    前記風管は、請求項1または請求項2に記載のブロワの風管である
    ことを特徴とするブロワ。
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