JP2000272168A - 画像形成装置及びプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置及びプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2000272168A
JP2000272168A JP11084406A JP8440699A JP2000272168A JP 2000272168 A JP2000272168 A JP 2000272168A JP 11084406 A JP11084406 A JP 11084406A JP 8440699 A JP8440699 A JP 8440699A JP 2000272168 A JP2000272168 A JP 2000272168A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体に対してレーザビーム照射装置が傾い
て取り付けられた場合の画像データの補正を精度よく行
う。 【解決手段】 入力画像データの手段走査方向の傾きを
測定し、その傾きに応じて各ラインを複数ブロックに分
割する。隣接する2ライン間で対応する2つのブロック
からピクセルデータ「D1−1」、A’、「D2−
2」、B’、「D3−3」、C’、「D4−4」、
D’、「D5−5」、E’を選択的に取り出し、これら
のピクセルデータを連ねることにより、段差の小さい略
直線のラインデータを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた印刷装置、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置
及びこの装置で用いられるプログラムを記憶した記憶媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた印刷装置において
は、画像データを感光体に記録し潜像を形成する方式と
して、従来より、レーザビームを感光体に照射し走査す
るものが多く市場に出回っている。このレーザビーム照
射装置とレーザビームを集光するレンズ等で構成された
光学系装置とを一体化したレーザビームユニットが印刷
装置に内蔵されている。
【0003】このレーザビームユニットは、上記感光体
に対して傾くことなく取り付ける必要があるが、傾いて
取り付けられた場合は、入力される画像データを補正す
るようにしている。
【0004】図4は、レーザビームユニットが、感光体
の主走査方向に対して右肩上がりに取り付けられた時
に、主走査方向に平行な線を印字させるために、従来の
画像データ補正方法を用いて補正した場合の出力結果を
示すものである。図4において、従来の補正は、最初の
LDスキャン時に3ドット印字したところ(2NDCO
MP)で、次の3ドット分はラインメモリに蓄えられ
る。この蓄えられた3ドットのデータは、次(2スキャ
ン目)の2NDCOMPのところで出力される。以降同
様に、3スキャン目、4スキャン目において1ライン目
で蓄えられた画像データを、次々に切り替えて出力させ
ることで、1・2/3ドット内に補正された平行な略一
直線のラインデータが出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像データの補正方法では、メモリの切り替え
部(図4の2NDCOMP〜5THCOMPの位置)の
ドット間で段差が生じてしまい、視覚的にも印字品質を
低下させ、印刷装置の性能を左右する大きな問題となっ
ていた。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するために成
されたもので、画像データの補正を精度よく行えるよう
にすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による画像形成装置においては、画像デー
タを記録媒体に走査しながら記録する記録手段と、画像
データの各ラインを記録手段の主走査方向に対する傾き
量に応じた長さのブロックに分割演算する演算手段と、
画像データを入力し複数ライン分の画像データを格納す
る記憶手段と、記憶手段を読み出し隣接する2ライン間
の対応する2つのブロック内のピクセルデータを選択的
に取り出す読み出し制御手段と、取り出したピクセルデ
ータを合成してラインデータを作成し、記録手段に供給
する作成手段とを設けている。
【0008】また、記録手段は、主走査方向の走査速度
を通常の2倍としてよく、あるいは記録媒体との副走査
方向の相対速度を通常の1/2としてよい。
【0009】また、記録手段はレーザビーム照射装置で
あり、記録媒体はレーザビームで走査される感光体であ
ってよい。
【0010】さらに、傾き量を測定する測定手段を設け
てもよい。
【0011】また、本発明による記憶媒体においては、
入力画像データの各ラインを、この画像データを記録媒
体に走査しながら記録する記録手段の主走査方向に対す
る傾き量に応じた長さのブロックに分割演算する手順
と、画像データの複数ライン分を記憶手段に格納する手
順と、記憶手段を読み出し隣接する2ライン間の対応す
る2つのブロック内のピクセルデータを選択的に取り出
す手順と、取り出したピクセルデータを合成してライン
データを作成し、記録手段に供給する手順とを実行する
ためのプログラムを記憶している。
【0012】記録手段による主走査方向の走査速度を通
常の2倍にする手順を実行するためのプログラムを記憶
したことを特徴とする。
【0013】記録手段と記録媒体との副走査方向の相対
速度を通常の1/2とする手順を実行するためのプログ
ラムを記憶したことを特徴とする。
【0014】記録手段の主走査方向に対する傾き量を測
定するためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は本発明の実施の形態による画像
形成装置における画像データ補正部を示すブロック図で
ある。図1において、G/A(ゲートアレイ)1は、比
較用レジスタ2、マスク回路部3、マルチプレクサ制御
回路部4、ラインメモリ制御回路部5、コンパレータ回
路6、ドットクロックカウンタ7、バッファ12、バッ
ファ制御回路部15、データセレクタ14、セレクタ制
御回路部13等で構成され、それぞれの回路部が集積化
されたものである。また、G/A1は、CPU8により
制御されるようになされている。
【0016】上記G/A1の周辺には、画像データを数
ライン分格納できるラインメモリ10と、ラインメモリ
10から読み出された画像データを選択して出力するマ
ルチプレクサ9と、ラインメモリ10を制御すると共
に、画像データを供給するコントローラ11とが配設さ
れ、これらは、G/A1からの制御信号を受けて、画像
データの補正を行う。
【0017】尚、図1は本発明の構成を簡略に説明する
ために挙げた例であり、例えば、マルチプレクサ9とラ
インメモリ10をG/A1内に集積化して統合すること
も可能であり、その場合は、回路面積が小さくでき、装
置の小型化に有効である。
【0018】次に、上記構成による動作について説明す
る。まず、本装置の上位に位置するCPU8は、前述し
たレーザビームユニット等の記録手段としての画像デー
タ記録部(図示せず)が、基準となる主走査方向に対し
てどのくらいの傾きをもっているかを表すスキュー量を
測定する。次に、このスキュー量に基づいて、ラインメ
モリ10に格納された画像データを主走査方向に何ブロ
ックに分割すればよいかを演算する。即ち、スキュー量
に応じた長さを有するブロックに分割する演算を行う。
そして、主走査方向における各ブロックの位置を認識す
るための目安となるドットクロックカウント値を、比較
用レジスタ2に格納しておく。この比較用レジスタ2へ
の格納は、電源投入時もしくは必要に応じてスキュー量
の測定が行われた後、随時書き込み動作が行われる。
【0019】次に、ホストCPU(図示せず)等から送
られてきた画像データは、コントローラ11に一旦格納
され、ホストCPUからの命令に従って画像処理等の加
工を施した後、ドットクロックと共にこのドットクロッ
クに同期した画像データをラインメモリ10に出力す
る。ラインメモリ10は、G/A1内のラインメモリ制
御回路部5からの制御信号に従って順次画像データをバ
ッファリングする。
【0020】この時、ドットクロックカウンタ7は、ド
ットクロックをカウントし、コンパレータ回路6にその
結果を出力する。コンパレータ回路6は、ドットクロッ
クカウント値と、比較用レジスタ2に予め格納されたカ
ウント値とを常時比較し、比較用レジスタ2のカウント
値とドットクロックカウント値とが同じになった時、そ
の結果をマルチプレクサ制御回路部4へ出力する。
【0021】マルチプレクサ制御回路部4では、コンパ
レータ回路6から出力された比較結果を基に、ラインメ
モリ10から読み出される各ライン毎の画像データを、
どのブロックでどのラインを選択するかを決定してマル
チプレクサ9を制御し、マルチプレクサ9から画像デー
タをブロック毎に切り替えながら、データセレクタ14
とバッファ12に出力する。
【0022】バッファ12は、1ライン分の画像データ
をバッファリングすることが可能であり、送られてくる
画像データの内、任意の1画素データ(以降ピクセルデ
ータと称す)をバッファ制御回路部15により制御され
てバッファリングする。また、データセレクタ14は、
セレクタ制御回路部13からセレクト信号を受けて、画
像データとバッファ12から送信される1ライン分のピ
クセルデータとを比較選択してマスク回路部3へ送る。
マスク回路部3は、補正された画像データの内、印刷用
紙の領域外をマスクして画像データ記録部に出力する。
【0023】図2、図3に本実施の形態による画像デー
タの補正方法を原理的に示す。図2のラインNo.L
、L’、L、L’・・・・と、図3のラインN
o.L、L’、L、L’・・・・とは、タイミ
ング的に同じである。図2はラインメモリ10に毎ライ
ン格納しながら読み出しを行い、マルチプレクサ9によ
り画像データを選択しながら切り替えて制御し、スキュ
ー量を補正する。
【0024】本実施の形態の特徴は、図2、図3に示す
L’、L’、L’・・・・のように、副走査方向
に対して通常の倍のスキャンラインを発生させて、画像
データを出力するところにある。これを実現するため
に、例えばLDのスキャンスピードを倍にする、あるい
は感光体の回転速度を半分にする、という動作プロセス
を予め印刷装置で行う必要がある。本実施の形態では、
LDのスキャンスピードを倍にした場合を例にとって説
明する。
【0025】以下に、各ラインでどのような制御が行わ
れるかの動作手順について図2を用いて詳細に説明す
る。ここでは、図3に示すような主走査方向に対し、平
行な1ラインを形成する場合の、特に画像データのある
ブロック部分のみに着目して説明しており、他の画像デ
ータのない部分における画像データの切り替え方法につ
いては、従来と同じであるため説明を省略する。
【0026】(1)ライン0: ・「D1−1」〜「D1−5」・・・・をラインメモリ
10に書き込む。 (2)ライン0’: ・動作せず。
【0027】(3)ライン: ・「D2−1」〜「D2−4」をラインメモリ10に書
き込む。 ・「D1−1」〜「D1−4」をラインメモリ10から
読み出す。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、比較用レジスタ2における「START」レジス
タに格納されたカウント値と等しくなった時、マルチプ
レクサ9で「D1−1」を選択し出力する。
【0028】・データセレクタ14は、セレクタ制御回
路部13からの制御信号を受けて、マルチプレクサから
送信される画像データの方を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「START」レジスタに格納されたカウント値
と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バッフ
ァ12の「D1’−1」にダミーデータ(ピクセルデー
タなし)をドットクロックに同期して格納する。
【0029】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「2NDCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にその時のデータ(図
中A)を抜き出してバッファ12の「D1’−1」に格
納する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「2NDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D1−
1」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0030】(4)ライン’: ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「START」レジスタに格納されたカウント値
と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バッフ
ァ12の「D1’−1」を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「START」レジスタに格納されたカウント値
と等しくなった時、データセレクタ14は、セレクタ制
御回路部13からの制御信号を受けて、バッファ12か
ら送信される1ライン分のピクセルデータの方を選択す
る。
【0031】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「2NDCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にLで抜き出された
時のデータ(図中A’)を出力する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「2NDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D1’−1」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0032】(5)ライン: ・「D3−1」〜「D3−4」をラインメモリ10に書
き込む。 ・「D1−1」〜「D1−4」、「D2−1」〜「D2
−4」をラインメモリ10から読み出す。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「2NDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D2−
2」を選択し出力する。
【0033】・データセレクタ14は、セレクタ制御回
路部13からの制御信号を受けて、マルチプレクサ9か
ら送信される画像データの方を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「2NDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15はバッ
ファ12の「D2’−2」にダミーデータ(ピクセルデ
ータなし)をドットクロックに同期して格納する。
【0034】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「3RDCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にその時のデータ(図
中B)を抜き出してバッファ12の「D2’−2」に格
納する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「3RDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D2−
2」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0035】(6)ライン’: ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「2NDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D2’−2」を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「2NDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、データセレクタ14は、セレク
タ制御回路部13からの制御信号を受けて、バッファ1
2から送信される1ライン分のピクセルデータの方を選
択する。
【0036】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「3RDCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にLで抜き出された
時のデータ(図中B’)を出力する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「3RDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D2’−2」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0037】(7)ライン: ・「D4−1」〜「D4−4」をラインメモリ10に書
き込む。 ・「D1−1」〜「D1−4」、「D2−1」〜「D2
−4」、「D3−1」〜「D3−4」をラインメモリ1
0から読み出す。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「3RDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D3−
3」を選択し出力する。
【0038】・データセレクタ14は、セレクタ制御回
路部13からの制御信号を受けて、マルチプレクサから
送信される画像データの方を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「3RDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D3’−3」にダミーデータ(ピクセル
データなし)をドットクロックに同期して格納する。
【0039】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「4THCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にその時のデータ(図
中C)を抜き出してバッファ12の「D3’−3」に格
納する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「4THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D3−
3」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0040】(8)ライン’: ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「3RDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D3’−3」を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「3RDCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、データセレクタ14は、セレク
タ制御回路部13からの制御信号を受けて、バッファ1
2から送信される1ライン分のピクセルデータの方を選
択する。
【0041】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「4THCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にLで抜き出された
時のデータ(図中C’)を出力する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「4THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D3’−3」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0042】(9)ライン: ・「D5−1」〜「D5−4」をラインメモリ10に書
き込む。 ・「D1−1」〜「D1−4」、「D2−1」〜「D2
−4」、「D3−1」〜「D3−4」、「D4−1」〜
「D4−4」をラインメモリ10から読み出す。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「4THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D4−
4」を選択し出力する。
【0043】・データセレクタ14は、セレクタ制御回
路部13からの制御信号を受けて、マルチプレクサ9か
ら送信される画像データの方を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「4THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D4’−4」にダミーデータ(ピクセル
データなし)をドットクロックに同期して格納する。
【0044】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「5THCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にその時のデータ(図
中D)を抜き出してバッファ12の「D4’−4」に格
納する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「5THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、マルチプレクサ9で「D4−
4」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0045】(10)ライン’: ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「4THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15は、バ
ッファ12の「D4’−4」を選択する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「4THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、データセレクタ14は、セレク
タ制御回路部13からの制御信号を受けて、バッファ1
2から送信される1ライン分のピクセルデータの方を選
択する。
【0046】・ドットクロックをドットクロックカウン
タ7でカウントし、[「5THCOMP」レジスタに格
納されたカウント値−1]と等しくなった時、バッファ
制御回路部15は、バッファ12にL で抜き出された
時のデータ(図中D’)を出力する。 ・ドットクロックをドットクロックカウンタ7でカウン
トし、「5THCOMP」レジスタに格納されたカウン
ト値と等しくなった時、バッファ制御回路部15はバッ
ファ12の「D4’−4」の出力を終了する。 ・マスク回路部3は、印刷用紙の領域外をマスクする。
【0047】L以降、同様の制御を行うことにより、
図3に示すような、選択されたピクセルデータを合成し
てなる略一直線のラインを有する画像データを得ること
ができる。この画像データは、従来の補正方法では1・
2/3であったドットスキュー量を、図示のように1・
1/3まで補正されており、主走査方向に傾きの少ない
高品質な画像データを出力することができる。
【0048】尚、本実施の形態では、画像データ記録部
(記録手段)としてレーザビームユニットを例に取った
が、感光体に潜像を形成する画像データ記録部としては
この限りではなく、例えば、LEDを用いて画像データ
を出力するLED方式や液晶シャッタを用いて画像デー
タを出力する液晶シャッタ方式にも本発明を流用するこ
とができる。
【0049】また、図1の構成をCPUとメモリとで構
成されるコンピュータシステムで実現する場合には、上
記メモリは、本発明による記憶媒体を構成することにな
る。この記憶媒体には、上記実施の形態において説明し
た動作を実行するための手順を示すプログラムが格納さ
れることになる。このような記憶媒体としては、半導体
記憶装置、光ディスク、光磁気ディスク、磁気記録媒体
等々を用いることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
隣接する2ラインの対応する2つのブロックからピクセ
ルデータを選択的に取り出すように構成したことによ
り、画像データ記録部等の記録手段が主走査方向に対し
て傾いて取り付けられた場合でも、画像データを補正し
て段差の小さい、高品位な印刷等の画像形成を行うこと
ができる。また、画像データ記録部を従来に比べて高精
密に取り付ける必要がないため、装置組立時の工数削減
にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置の画像
データ補正部を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態よる画像データ補正方法を
原理的に説明するための構成図である。
【図3】本発明の実施の形態により補正された画像デー
タを示す構成図である。
【図4】従来の画像データ補正方法を原理的に説明する
ための構成図である。
【符号の説明】
1 ゲートアレイ(G/A) 2 比較用レジスタ 3 マスク回路部 4 マルチプレクサ制御回路部 5 ライメモリ制御回路部 6 コンパレータ回路 7 ドットクロックカウンタ 8 CPU 9 マルチプレクサ 10 ラインメモリ 11 コントローラ 12 バッファ 13 セレクタ制御回路部 14 データセレクタ 15 バッファ制御回路部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月7日(2000.2.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】図4は、レーザビームユニットが、感光体
の主走査方向に対して右肩上がりに取り付けられた時
に、主走査方向に平行な線を印字させるために、従来の
画像データ補正方法を用いて補正した場合の出力結果を
示すものである。図4において、従来の補正は、最初の
LDスキャン時に3ドット印字したところ(2NDCO
MP)で、次の3ドット分はラインメモリに蓄えられ
る。この蓄えられた3ドットのデータは、次(2スキャ
ン目)の2NDCOMPのところで出力される。以降同
様に、3スキャン目、4スキャン目において1ライン目
で蓄えられた画像データを、次々に切り替えて出力させ
ることで、1・2/3ドット(1+2/3ピクセル(画
素))内に補正された平行な略一直線のラインデータが
出力される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による画像形成装置においては、画像デー
タを記録媒体に走査しながら記録する記録手段と、画像
データの各ラインを記録手段の主走査方向に対する傾き
量に応じた長さのブロックに分割演算する演算手段と、
画像データを入力し複数ライン分の画像データを格納す
る記憶手段と、記憶手段を読み出し隣接する2ライン間
隣接して対応する2つのブロックのうち、第1のブロ
ックから所定数のピクセルデータを取り出した後、第2
のブロックから所定数のピクセルデータを取り出す読み
出し制御手段と、取り出したピクセルデータを合成して
ラインデータを作成し、記録手段に供給する作成手段と
を設けている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明による記憶媒体においては、
入力画像データの各ラインを、この画像データを記録媒
体に走査しながら記録する記録手段の主走査方向に対す
る傾き量に応じた長さのブロックに分割演算する手順
と、前記画像データの複数ライン分を記憶手段に格納す
る手順と、前記記憶手段を読み出し隣接する2ライン間
で隣接して対応する2つのブロックのうち、第1のブロ
ックから所定数のピクセルデータを取り出した後、第2
のブロックから所定数のピクセルデータを取り出す手順
と、前記取り出したピクセルデータを合成してラインデ
ータを作成し、前記記録手段に供給する手順とを実行す
るためのプログラムを記憶している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】L以降、同様の制御を行うことにより、
図3に示すような、選択されたピクセルデータを合成し
てなる略一直線のラインを有する画像データを得ること
ができる。即ち、図2、図3に示すように、入力画像デ
ータの各ラインをレーザビームユニットの傾き量に応じ
た長さ(例えばピクセルデータの3個分の長さ)のブロ
ックに分割し、隣接する2ライン間(例えばLとL
’)で隣接して対応する2つのブロック(例えばD1
−1とD1’−1)のうち第1のブロック(D1−1)
から所定数(図では2個)のピクセルデータを取り出し
た後、第2のブロック(D1’−1)から所定数(図で
は1個)のピクセルデータを取り出し、取り出したピク
セルデータを合成することにより、上記略一直線のライ
ンを有する画像データを得ることができる。この画像デ
ータは、従来の補正方法では図4のように1・2/3
ット内であったドットスキュー量、図のように1・
1/3ドット内まで補正されており、主走査方向に傾き
の少ない高品質な画像データを出力することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各ラインがレーザビームユニット等の記録手段の傾き量
に応じた長さのブロックに分割された画像データの隣接
する2ライン間で隣接して対応する2つのブロックのう
ち第1のブロックから所定数のピクセルデータを取り出
した後、第2のブロックから所定数のピクセルデータを
取り出し、取り出したピクセルデータを合成するように
構成したことにより、画像データ記録部等の記録手段が
主走査方向に対して傾いて取り付けられた場合でも、画
像データを補正して段差の小さい、高品位な印刷等の画
像形成を行うことができる。また、画像データ記録部を
従来に比べて高精密に取り付ける必要がないため、装置
組立時の工数削減にも有効である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを記録媒体に走査しながら記
    録する記録手段と、 前記画像データの各ラインを前記記録手段の主走査方向
    に対する傾き量に応じた長さのブロックに分割演算する
    演算手段と、 前記画像データを入力し複数ライン分の画像データを格
    納する記憶手段と、 前記記憶手段を読み出し隣接する2ライン間の対応する
    2つのブロック内のピクセルデータを選択的に取り出す
    読み出し制御手段と、 前記取り出したピクセルデータを合成してラインデータ
    を作成し、前記記録手段に供給する作成手段とを設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、前記主走査方向の走査
    速度を通常の2倍にすることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段と前記記録媒体との副走査
    方向の相対速度を通常の1/2とすることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段はレーザビーム照射装置で
    あり、前記記録媒体は前記レーザビームで走査される感
    光体であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記傾き量を測定する測定手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 入力画像データの各ラインを、この画像
    データを記録媒体に走査しながら記録する記録手段の主
    走査方向に対する傾き量に応じた長さのブロックに分割
    演算する手順と、 前記画像データの複数ライン分を記憶手段に格納する手
    順と、 前記記憶手段を読み出し隣接する2ライン間の対応する
    2つのブロック内のピクセルデータを選択的に取り出す
    手順と、 前記取り出したピクセルデータを合成してラインデータ
    を作成し、前記記録手段に供給する手順とを実行するた
    めのプログラムを記憶した記憶媒体。
  7. 【請求項7】 前記記録手段による前記主走査方向の走
    査速度を通常の2倍にする手順を実行するためのプログ
    ラムを記憶したことを特徴とする請求項6記載のプログ
    ラムを記憶した記憶媒体。
  8. 【請求項8】 前記記録手段と前記記録媒体との副走査
    方向の相対速度を通常の1/2とする手順を実行するた
    めのプログラムを記憶したことを特徴とする請求項6記
    載のプログラムを記憶した記憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記記録手段の主走査方向に対する傾き
    量を測定するためのプログラムを記憶したことを特徴と
    する請求項6記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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