JP2000272137A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JP2000272137A
JP2000272137A JP8515999A JP8515999A JP2000272137A JP 2000272137 A JP2000272137 A JP 2000272137A JP 8515999 A JP8515999 A JP 8515999A JP 8515999 A JP8515999 A JP 8515999A JP 2000272137 A JP2000272137 A JP 2000272137A
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substrate
diaphragm
discharge chamber
ink jet
jet head
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Kenichiro Hashimoto
憲一郎 橋本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】インクジェットプリンタなどの画像記録装置の
性能として、高速印字、高密度印字の要求が高まってい
る。そのためには、ノズルや吐出室を高密度に並べなけ
ればならないが、吐出室を高密度に並べると、第1の基
板のエッチングされない領域が小さくなり、吐出室、振
動板や共通インク室を形成した第1の基板は非常に強度
の低いものとなってしまい、吐出室、振動板や共通イン
ク室を形成するためのエッチングの途中で、或いは、そ
の後の工程において、破損による歩留まりの低下を招く
ことになる。この従来の問題点を解決し、ノズル及び吐
出室を高密度に効率的に作製する。 【解決手段】 振動板/液室基板1となるシリコン基板
21と電極基板2を接合した後、シリコン基板21に異
方性エッチングを施し、吐出室6となる凹部11及び振
動板10を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッド及
びその製造方法に関し、特に記録装置に関し吐出室をシ
リコン基板で形成するインクジェットヘッド及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像記録装置として用いるインクジェット記録装置にお
いて使用するインクジェットヘッドは、インク滴を吐出
するノズル(ノズル孔、吐出室、オリフィス、吐出口等
とも称される。)と、このノズルが連通する吐出室(圧
力室、加圧液室、液室、インク流路等とも称される。)
と、この吐出室内のインクを加圧するエネルギーを発生
するエネルギー発生手段(アクチュエータ手段)とを備
えて、エネルギー発生手段を駆動することで吐出室内イ
ンクを加圧してノズルからインク滴を吐出させるもので
あり、記録の必要なときにのみインク滴を吐出するイン
ク・オン・デマンド方式のものが主流である。
【0003】従来、吐出室内のインクを加圧するエネル
ギーを発生するエネルギー発生手段に2つの電極間に発
生する静電力を用いる静電型インクジェットヘッドとし
て、特開平6−71882号公報に記載されているよう
に、吐出室の壁面を形成する振動板を静電気力によって
変形させることで吐出室内容積を変化させてインク滴を
吐出させるインクジェットヘッドが提案されている。
【0004】上述した公報に記載されている従来の静電
型インクジェットヘッドについて図18乃至図20を参
照して説明する。図18を参照して、このインクジェッ
トヘッドは3枚の基板101,102、103を重ねて
接合した積層構造をなし、第3の基板103に設けたノ
ズル穴104よりインク滴を吐出させるようにしたもの
である。
【0005】ここで、中間の第1の基板101は、シリ
コン基板であり、底壁を振動板105とする吐出室10
6を構成することになる凹部112と、凹部112の後
部に設けられた流体抵抗部107を構成することになる
インク流入ロのための細溝113と、各吐出室106に
インクを供給するための共通インク室108を構成する
ことになる凹部114を有する。
【0006】この第1の基板101の下面に接合される下
側の第2の墓板102にはパイレックスガラス(ホウ珪
酸ガラス)を使用し、この基板2に個別電極121を装
着するための凹部125を0.5μmエッチングするこ
とにより、第1の基板101と第2の基板102とを接
合した状態で、振動板105と第2の基板102上の個
別電極121とのギャップを形成する。
【0007】この凹部25はその内部に個別電極12
1、リード部122及び端子部123を装着できるよう
に電極部形状に類似したやや大きめの形状にパターン形
成することで作製する。個別電極121は凹部125内
に金を0.1μmスパッタして形成する。さらに、端子
部123もボンデイングのための金をスパッタしてい
る。基板102と基板101を接合することによって、
振動板105と個別電極121との間に0.4μmの微
小ギャップが形成される。
【0008】さらに、第1の基板101の上面に接合す
る第3の基板103には、厚さ100μmのSUS板を
用いて、基板103の面部に吐出室用の凹部112と連
通するようにそれぞれノズル104を設け、また共通イ
ンク室用の凹部114と連通するようにインク供給口1
31を設ける。インク供給口131は、接続パイプ13
2及びチューブ133を介して図示しないインクタンク
に接続される。
【0009】ここで、基板101には結晶面方位(10
0)の単結晶シリコン基板を用いている。すなわち、図
19に示すように、そのシリコン基板を両面研磨し、厚
さ200μmのシリコン基板135を作製し、このシリ
コン基板135に酸素及び水蒸気雰囲気中で熱酸化処理
を施し、同図(a)に示すようにシリコン基板135の
両面に酸化膜136、137を形成する。
【0010】次いで、上面の酸化膜136上に、吐出室
106、流体抵抗部107、共通インク室108の形状
に相当するフォトレジストパターンを形成し、フッ酸系
エッチング液にて酸化膜136の露出部分をエッチング
除去した後、フォトレジストパターンを除去する(同図
(b))。次に、厚さ200μmのシリコン基板135
に、深さ170μmのアルカリ液による異方性エッチン
グを施し、残った酸化膜136及び137を除去し、厚
さが30μmの振動板105を形成する(同図(c))。
【0011】ところで、高解像度の画像を高速に印字す
るためには、ノズル104や凹部112、振動板105
を高密度に並べる必要がある。図20は第1の基板10
1の他の例を示すもので、第1の基板101に結晶面方
位(110)のシリコン基板を用いており、(110)
面方位のシリコン基板では、周知のように(111)面
が(110)面の基板表面と<112>方向で直交してお
り、すなわちアリカリ液を用いた異方性エッチングによ
り基板表面に対して垂直な壁構造を形成することができ
る。このことを利用して、ノズル、吐出室などからなる
インクジェット構成単位を多数配置する場合のピッチ間
隔を狭めて、ノズルの高密度化を実現することができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットヘッドにあっては、吐出室106や共通インク
室108を形成した第1の基板101と、凹部125や
個別電極121などを形成した第2の基板102を接合
して、インクジェットヘッドを構成している。
【0013】ところで、インクジェットプリン夕などの
画像記録装置(画像形成装置を含む意味で用いる。)の
性能として、高速印字、高密度印字が要求が高まってお
り、高速印字、高密度印字のためには、第1にノズル数
を増やすことが直截的であるが、ノズル数を増やしても
ヘッドの大きさは極力小さくしなければならない。
【0014】そのためには、必然的にノズル104や吐
出室106を高密度に並べなければならないが、吐出室
106を高密度に並べると、第1の基板101のエッチ
ングされない領域が小さくなり、吐出室106、振動板
105や共通インク室108を形成した第1の基板10
1は非常に強度の低いものとなってしまい、吐出室10
6、振動板105や共通インク室108を形成するため
のエッチングの途中で、或いは、その後の工程におい
て、破損による歩留まりの低下を招くことになる。
【0015】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、ノズル及び吐出室を高密度に効率的に作製でき
るインクジェットヘッド及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドの製造方法は、イ
ンク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する吐出
室と、この吐出室の壁面の一部を構成する振動板と、こ
の振動板に対向する電極とを備えるインクジェットヘッ
ドの製造方法において、前記振動板を形成する基板と前
記電極を形成する基板とを接合した後、前記振動板を形
成する構成とした。
【0017】請求項2のインクジェットヘッドの製造方
法は、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通
する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成する振動
板と、この振動板に対向する電極とを備えるインクジェ
ットヘッドの製造方法において、複数の振動板を形成し
た基板は電極パッド上に位置する部分を前記振動板と略
同じ厚さにエッチングする構成とした。
【0018】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項2の製造方法において、前記複数の振
動板を形成する基板は電極パッド上に位置する部分をド
ライエッチングにより貫通する構成とした。
【0019】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法は、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通
する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成する振動
板と、この振動板に対向する電極とを備えるインクジェ
ットヘッドの製造方法において、複数の振動板を形成し
た基板のチップ分離線をエッチングにより形成する構成
とした。
【0020】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項2のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記複数の振動板を形成する基板は電極パッ
ドの上に位置する部分を小領域に分割してエッチングし
て薄くする構成とした。
【0021】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項2のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記複数の振動板を形成する基板は電極パッ
ド上に位置する部分を小領域に分割してエッチングして
薄くした後、分割線パターンによって形成された柱をエ
ッチングにより除去する構成とした。
【0022】請求項7のインクジェットヘッドは、イン
ク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する吐出室
と、この吐出室の壁面の一部を構成する振動板と、この
振動板に対向する電極とを備えるインクジェットヘッド
において、前記吐出室を形成する基板が結晶面方位(1
10)のシリコン基板からなり、このシリコン基板の電
極パッド上に位置する部分に<−11−2>方向と<1−
12>方向、或いは<−11−2>方向と<−110>方向
に平行な辺からなる平行四辺形開口を有する凹部をエッ
チングにより形成した後、電極パッドを開口した構成と
した。
【0023】請求項8のインクジェットヘッドは、イン
ク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する吐出室
と、この吐出室の壁面の一部を構成する振動板と、この
振動板に対向する電極とを備えるインクジェットヘッド
において、前記吐出室を形成する基板が結晶面方位(1
10)のシリコン基板からなり、前記吐出室を<1−1
−2>方向或いは<−110>方向に配列した構成とし
た。
【0024】請求項9のインクジェットヘッドは、イン
ク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する吐出室
と、この吐出室の壁面の一部を構成する振動板と、この
振動板に対向する電極とを備えるインクジェットヘッド
において、前記吐出室を形成する基板が結晶面方位(1
10)のシリコン基板からなり、前記吐出室を<1−1
2>方向或いは<−110>方向に配列したチップを<−1
1−2>方向に複数並べた構成とした。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る製造方法
の第1実施形態を適用したインクジェットヘッドの一例
を示す模式的断面説明図、図2は図1の模式的側断面説
明図である。
【0026】このインクジェットヘッドは、振動板/液
室基板1と、この振動板/液室基板1の下側に設けた電
極基板2と、ノズル/共通液室ユニット3とを備え、複
数のノズル4、ノズル4とノズル連通路5を介して連通
する吐出室6、各吐出室6に流体抵抗部7を介して連通
する共通液室8などを形成している。ここで、ノズル4
及び吐出室6等は共通液室8に対してそれぞれ対にして
2列配置している。
【0027】振動板/液室基板1には、吐出室6及びこ
の吐出室6の底部をなす振動板10を形成する凹部11
を形成している。また、電極基板2には凹部12を形成
して、この凹部12底面に振動板10に所定のギャップ
(傾斜させたときは0を含む。)をおいて対向する電極
13を設けている。これらの振動板10と電極13によ
って吐出室6内のインクを加圧するエネルギーを発生す
るアクチュエータ部を構成している。なお、電極13の
端部は振動板/液室基板1より外側に引き出して外部駆
動回路と接続するための電極接続部(電極パッド)14
としている。
【0028】ノズル/共通液室ユニット3は例えばSU
S板の積層体からなり、複数のノズル4と、ノズル4と
吐出室6を連通するノズル連通路5と、共通液室8と、
吐出室6と共通液室8とを連通する流体抵抗部7などを
形成し、共通液室8には外部からインクを供給するため
のインク供給口15を形成してインクチューブ16を接
続している。
【0029】このインクジェットヘッドにおいては、振
動板10と電極12との間に駆動電圧を印加することに
より、振動板10と電極12の間に生じる静電力によっ
て振動板10を変形させることで、吐出室6の内容積が
変化してノズル4からインク滴が吐出される。
【0030】そこで、このインクジェットヘッドの製造
方法について図3をも参照して説明する。先ず、同図
(a)に示すように、結晶両方位(110)のシリコン
基板を両面研磨して、厚さ200μmの振動板/液室基
板1となるシリコン基板21を作製し、このシリコン基
板21を酸素及び水蒸気雰囲気中で熱酸化処理を施し、
シリコン基板21の両面に厚さ1.5μm程度の酸化膜
22、23を成膜する。
【0031】次いで、同図(b)に示すように、酸化膜
22上に、吐出室6に対応するフォトレジストパターン
を形成し、フッ素系エッチング液によって酸化膜22の
露出部分を除去する。このとき、シリコン基板21の裏
面はフォトレジストでカバーされていないので酸化膜2
3はすべて除去される。その後、フォトレジストパター
ンを除去する。
【0032】その後、同図(c)に示すように、凹部1
2及び個別電極13を形成したガラス基板からなる電極
基板2をシリコン基板21の裏面に陽極接合する。次
に、同図(d)に示すように、酸化膜22の開口部に水
酸化カリウム水溶液などのアルカリ液により深さ195
μmまで異方性エッチングを施し、吐出室6となる凹部
11及び厚さ5μmの振動板10を形成する。
【0033】なお、厚さ200μmのシリコン基板21
に深さ195μmの異方性エッチングを施し、厚さ5μ
mの振動板10の厚さに制御するためには、所望の位置
で自発的にエッチングが停止するエッチングストップ技
術を用いる。エッチングストップ技術としては、たとえ
ばP型シリコン基板にN型層を固体拡散、インプラ或い
はエピタキシャル膜などで作製した基板を用いて、電気
化学エッチングを行いPNジャンクションエッチングを
停止させる方法、シリコン基板に固体拡散、インプラ或
いはエピタキシャル膜などで高濃度ボロンを形成した基
板を用いて、高濃度ボロン層でエッチングを停止させる
方法、あるいはSOIを用いて酸化膜でエッチングを停
止させる方法などがある。また、シリコンの異方性エッ
チングには、水酸化カリウム水溶液以外にも、EDP、
TMAH、ヒドラジンなども有効である。
【0034】そして、最後に、同図(e)に示すよう
に、酸化膜22をエッチング方法により除去し、振動板
/液室基板1と電極基板2とを接合したユニットを作製
し、ノズル/共通液室ユニット3と接合してインクジェ
ットヘッドを完成する。
【0035】このように、振動板/液室基板1となるシ
リコン基板21と電極基板2を接合した後、シリコン基
板21に異方性エッチングを施し、吐出室6となる凹部
11及び振動板10を作製するので、異方性エッチング
中やその後の工程において破損する可能性が著しく小さ
くなり、歩留まりが向上して、高密度のインクジェット
ヘッドを効率的に作製することができる。
【0036】次に、図4は本発明に係る製造方法の第2
実施形態を適用したインクジェットヘッドの一例を示す
模式的断面説明図である。このインクジェットヘッドに
おいては、ノズル/液室ユニット31と電極基板2とを
備え、ノズル/液室ユニット31は、ノズル4、ノズル
連通路5、吐出室6、流体抵抗部7及び共通液室8を形
成する部材の底部に振動板10を接合している。
【0037】このインクジェットヘッドの製造方法につ
いて図5を参照して説明する。先ず、同図(a)に示す
ように、個別電極13(電極パッド14を含む。)など
を形成した電極基板2とシリコン基板35とを接合す
る。シリコン基板35としては、結晶面方位(100)
のものを用いて、エッチングストップ層として高濃度ボ
ロン層36を形成している。
【0038】次に、同図(b)に示すように、アルカリ
液によって、シリコン基板35をエッチングする。アル
カリ液は水酸化カリウム水溶液10wt%、80℃を用
いた。エッチングが高濃度ボロン層36に達すると、エ
ッチレートは急激に低下し、エッチングが自発的に停止
して、振動板10が形成される。
【0039】その後、同図(c)に示すように、電極パ
ッド14以外の領域をメタルマスクあるいはフォトリソ
によってパターニングしたレジスト37で被覆し、電極
パッド14上のシリコン(高濃度ボロン層36)をドラ
イエッチにより除去する。
【0040】次に、レジスト37を除去して、吐出室
6、流体抵抗部7、共通液室8、ノズル4、インク供給
口15などを形成したノズル/液室ユニット31を振動
板10上に接合し、インクジェットヘッドを完成する。
【0041】次に、本発明に係る製造方法の第3実施形
態について図6及び図7を参照して説明する。図6
(a)はシリコンウエハの模式的平面説明図、同図
(b)はその要部拡大断面説明図、図7はチップ分割工
程の説明図である。本形態は、シリコンウエハサイズ
(基板サイズ)で振動板を形成するシリコン基板と電極
基板とを接合し、振動板形成後に各チップに分割(分
離)する例である。
【0042】すなわち、図6に示すように、シリコン基
板41にチップ42を多数形成するときに、シリコン基
板41の電極基板2の電極パッド14上に対応する部分
は異方性エッチングマスクである酸化膜に開口を設け
て、異方性エッチングによって吐出室6となる凹部11
を形成すると同時に凹部43を形成する。この凹部43
の底部44は振動板10とほぼ同じ厚さ5μmとなる。
【0043】その後、凹部43の底部44を除去する。
この底部44は非常に薄いものであるので、種々の方法
により除去することが可能である。例えば、バキューム
で吸い取って除去する、あるいは、粘着物に粘着させ除
去することができる。あるいはまた、ドライエッチング
により除去することもできる。
【0044】ここでは、ドライエッチングによる方法を
用いた例について図7を参照して説明する。まず、同図
(a)に示すように、凹部43以外の部分はメタルマス
ク45で被覆して振動板10がエッチングされないよう
にする。そして、同図(b)に示すように、CF4、S
6、NF3、SiF4、BF3、CBrF3、XeF2などの
ようなF系ガス、CClF3、CCl22、CCl3F、C2
ClF5、C2Cl24などのようなCl-F系ガス、CC
l4、SiCl4、PCl3、BCl3、Cl2、HClなどのよう
なCl系ガスを用いて凹部43の底部44をエッチング
で除去する。これにより、同図(b)に示すように、電
極パッド14が開放され電気的接続が可能となる。
【0045】その後、同図に一点鎖線で示すチップ境界
Pでチップ単位に分離切断する。このとき、チップの切
断にはダイシングソーを用いるのが一般的であるが、ダ
イシングソーは水を使うので、振動板10と個別電極1
3との間のギャップに水が浸入するおそれがある。その
ような場合には、凹部43の底部44を除去する前に、
ダイシングすれば、ギャップは密閉されているので水が
侵入することはない。そして、ダイシングの後、凹部4
3の底部44を除去すればよい。
【0046】このように、振動板を形成する第1の基板
と電極を形成する第2の基板を接合する場合に、チップ
サイズに切断して個々のチップで接合せずに、切断する
前に基板サイズで接合した後各チップに分割(分離)す
るので、製造効率が向上する。また、吐出室6や振動板
10を作製するための異方性エッチングにおいても、チ
ップサイズで行うよりも、基板サイズで行った方が効率
が良くなる。
【0047】この場合、前述したように、電極パッド1
4を取り出すため、振動板/液室基板1は電極基板2よ
りも小さく形成しなければならないが、基板サイズで接
合を行うと、この電極パッド14の上にも振動板/液室
基板1があり、電気接続ができなくなる。
【0048】そこで、上述したように振動板を形成する
基板の電極パッド上に位置する部分を振動板と略同じ厚
さにエッチングにより薄くすることによって、容易に電
極パッドを作製することができ、この薄くした部分をエ
ッチングにより貫通することで安定して歩留まり良く電
極パッドに対応する部分を開口することができる。
【0049】次に、本発明に係る製造方法の第4実施形
態について図8を参照して説明する。上記第3実施形態
においては、縦の切断線はシリコン基板41はほとんど
エッチングされてしまっているので、切断するのは個別
電極13の形成された基板2だけでよいが、横の切断線
は、シリコン基板45と基板2の両方を切らなければな
らず、基板の厚さが厚くなるとダイシングが困難にな
る。
【0050】そこで、本形態においては、シリコン基板
41のチップ境界に各チップに分割するためのチップ分
離線46を入れている。チップ分離線46はフォトリソ
により酸化膜にパターニングすることによって形成す
る。吐出室6や凹部43を形成するための異方性エッチ
ングによって、チップ分離線46のパターンもエッチン
グされ、異方性エッチングが終了すると個々のチップは
分離される。
【0051】このようにすることで、横方向の切断にお
いても、切断するのは基板2だけでよくなり、ダイシン
グを容易に行うことができる。
【0052】次に、本発明に係る製造方法の第5実施形
態について図9乃至図11を参照して説明する。なお、
図9は異方性エッチングと基板の側壁面形状の説明に供
する説明図、図10は異方性エッチングと吐出室形状の
説明に供する説明図、図11は本実施形態の説明に供す
る説明図である。
【0053】シリコン基板41に結晶面方位(100)
の基板を用いて振動板長手方向を<110>方向にアライ
メントして異方性エッチングした場合には、図9に示す
ように吐出室6の4つの側壁は振動板10と54.7°
の角度をなす(111)面からなるテーパとなる。また
凹部43やチップ分離線46の側壁も同様にテーパとな
り、更にチップ42の四隅は高次面47が現れた形状と
なる。
【0054】そこで、シリコン基板41に結晶両方位
(110)の基板を用いることによって、周知のように
(111)面で垂直壁を形成することが可能になり、吐
出室6の並び方向の側壁を垂直壁にすることによって吐
出室6を高密度に配列することができる。これは、結晶
面方位(110基板の結晶軸<112>方向に振動板10
あるいは吐出室6の長手方向を一致させることによって
実現することができる。
【0055】このとき、マスク形状によって、図10に
示すように吐出室として3つのエッチング形状を選択す
ることができる。同図(a)は70.5°の角度をもつ
平行四辺形、(b)は六角形、(c)は54.7°の角
度を平行四辺形であり、3つとも吐出室の両端に(11
1)面のテーパ48が現出する。
【0056】ここで、振動板10の面積を同一にする場
合、図10(a)の形状が一番エッチング領域が小さく
なり、この上にノズルプレートなどを接合する場合、接
合面積が最も大きくなるので、吐出室形状としては好ま
しい。しかしながら、結晶面方位(110)の基板で
は、結晶面方位(100)の基板のように、振動板長手
方向に垂直な方向には(111)面は出現せず、凹部4
3を形成しようとした場合、サイドにもエッチングが進
行し、マスク形状よりも大きな凹部が形成されてしまう
ことになる。
【0057】このような場合には、サイドエッチ量分だ
けマスク寸法を小さくするとよいが、サイドのエッチン
グ面は高次面の集まりにより構成され、不定形となって
しまい、また、サイドエッチ量を正確に予測することは
難しい。チップサイズを小さくしようとしてパターン間
隔を狭めていくと、このような不規則なサイドエッチに
よる影響が問題となる。
【0058】そこで、本実施形態においては、凹部43
のエッチングを複数の小領域に分割してエッチングする
方法を用いている。これを図12を参照して説明する
と、同図の斜線を施して示す部分は酸化膜マスクがある
部分、白抜き部はフォトリソにより酸化膜を除去した部
分でり、パターン51は吐出室6を形成するためのパタ
ーン、52はチップ分離線36のためのパターンであ
る。凹部43のためのマスク開口は、小開口53毎に細
線54によって区切っている。
【0059】このパターンを水酸化カリウム水溶液など
のアルカリ液でエッチングすると、(110)面と(1
11)面との選択比が有限なため、(111)面も若干
エッチングが進行し、結果として横方向にもエッチング
が進む(サイドエッチが生じる)。
【0060】具体的に、細線54の幅を4μmとし、水
酸化カリウム水溶液25wt%、80℃で深さ195μ
mのエッチングを施し、5μmの振動板を作製した結
果、サイドエッチが2μm進み、細線54によって形成
される(111)面の垂直柱がなくなり、小開口53が
つながった凹部43が得られた。
【0061】このように異方性エッチングのサイドエッ
チにより垂直柱が残らないようにした場合、極薄くなっ
た垂直柱がエッチング中に破壊されることがある。この
ように、エッチング中に垂直柱が破壊された場合、その
部分は吐出室6方向にサイドエッチが進んでしまうこと
になる。
【0062】そこで、このような場合には細線54の幅
を広くする。具体的には、細線54の幅を6μmにし、
異方性エッチングの条件を前記同様水酸化カリウム水溶
液25wt%、80℃としてエッチングした結果、幅2
μmの垂直柱が残り、サイドエッチが吐出室6側に進行
することがなかった。続いて、前述した図7(a)と同
様にメタルマスク45によって吐出室6及び振動板10
をカバーし、SF6/O2ガスによりドライエッチを行っ
た。ドライエッチのサイドエッチ効果により垂直柱は完
全に除去できた。さらにドライエッチを続けると、凹部
43の底部44が貫通し、電極パッド14から電気接続
できる状態となった。
【0063】このとき、ドライエッチはSF6以外で
も、上述したようにCF4、NF3、SiF4、BF3、C
BrF3、XeF2などのようなF系ガス、CClF3、CC
l22、CCl3F、C2ClF5、C2Cl24などのような
Cl-F系ガス、CCl4、SiCl4、PCl3、BCl3、Cl
2、HClなどのようなCl系ガスでも可能である。
【0064】このようにすれば、異方性エッチング中の
垂直柱の破損が少なく、フォトリソにおけるパターン通
りのエッチングパターンが得られ、凹部43の吐出室6
側へのサイドエッチ量が小さいので、チップ面積を有効
に利用できるようになる。
【0065】また、アルカリ液による異方性エッチング
では、エッチング過程において水素が発生し、その気泡
がエッチング表面に付着する。特に低濃度の水酸化カリ
ウム水溶液では、気泡の付着が顕著であり、その付着し
た気泡のためにエッチング液がエッチング表面に触れ
ず、エッチレートが低下する。気泡の付着は、エッチン
グ面積の大きなパターンで顕著に現れ、細いパターンあ
るいは小さなパターンにおいては、気泡の付着は低減さ
れる。
【0066】そこで、図12に示すように、凹部43と
なる大きなパターン53を形成し、吐出室6のパターン
51と凹部43となるパターン53との間で、補償パタ
ーン55を設けることによっても、凹部43の吐出室6
方向へのサイドエッチを防ぐことができる。エッチング
が進むに連れて補償パターン55は小さくなり、エッチ
ング終了時にはほとんどなくなる。
【0067】このパターンの場合、エッチング開口部分
が広いので、エッチング時に気泡が付着しエッチレート
の低下を招くおそれがあるが、水酸化カリウムの濃度を
高くするか、或いは、TMAHを用いるなど、エッチン
グ条件を最適化することによって、エッチレートの低下
を抑えることができる。なお、付着する気泡の大きさ
は、水酸化カリウム水溶液の濃度が高くなると小さくな
り、水酸化カリウム水溶液よりもTMAHの方が気泡の
付着によるエッチレートの低下が少ない。
【0068】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
の第1実施形態について図13を参照して説明する。な
お、同図はシリコン基板を異方性エッチングした結果の
平面説明図である。
【0069】本形態では、振動板を形成するシリコン基
板は結晶面方位(110)の基板を用いている。ここで
は、凹部43は<-11-2>と<1-1-2>方向に平行な辺
からなる平行四辺形からなっている。それに伴い、吐出
室6はシリコン基板41の結晶軸<1-1-2>方向に配列
されている。
【0070】前記の例では、凹部43の側壁は鋸波状の
構造が得られるが、本例では、凹部43の側壁は直線と
なり、しかも凹部43の平行四辺形の鋭角の部分に(1
11)のテーパ面56が現れるが、その他の側壁は垂直
壁に囲まれる。したがって、吐出室6と凹部43との距
離を短くすることができ、チップ面積を有効に利用する
ことができる。
【0071】なお、凹部43のパターン開口が大きいの
で、エッチング時に気泡の付着によるエッチレートの低
下を招くことがあるが、そのような場合には、前述した
ように凹部43を小領域に分離したパターンでエッチン
グすることによって、エッチレートの低下を防ぐことが
できる。
【0072】この例では、吐出室6は結晶軸<1-1-2>
方向に配列されている。この上に図1のようなノズル/
共通液室ユニット3を接合してインク供給チューブ16
を接続してインクジェットヘッドを完成した場合、その
ノズル方向から見た上面図は図14に示すようになる。
【0073】すなわち、吐出室6がシリコン基板41の
結晶軸<1-1-2>方向に配列されているので、ノズル4
も吐出室6の配列と平行に配列されることになる。この
インクジェツトヘッドを吐出室6の長手方向がキャリツ
ジの移動方向(図14の矢印方向)となるようにキャリ
ッジに搭載する。
【0074】このヘッドを用いて用紙に印字した場合、
用紙上のインク滴のピッチbと吐出室のピッチaとの関
係は、<1-1-2>と<-11-2>のなす角が70.5°で
あるので、b=a/tan70.5°=0.35aで表さ
れ、吐出室6のピッチaよりも用紙上のインク滴ピッチ
を小さくでき、高解像度の画像が得られる。
【0075】本形態では、インクジェットヘッドを吐出
室6の長手方向がキャリッジの移動方向と垂直となるよ
うにキャリッジに搭載したが、必ずしも垂直である必要
はなく、角度を変えることによって上式のbを変えるこ
とができ、角度によってインク滴ピッチを調整すること
ができる。
【0076】また、電極パッド14はワイヤーボンディ
ングあるいはFPC等によって駆動回路(駆動IC)に
接続するが、高密度化のためにノズルピッチを小さくす
ると、電極パッド14のピッチも小さくなり、ワイヤー
ボンディングやFPCなどの実装が困難になってくる。
【0077】この場合、図15に示すように電極パッド
14を基板2のエッジに垂直に引き出すことにより、電
極パッド14のピッチが大きくなり、実装が容易にな
る。
【0078】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
の第2実施形態について図16を参照して説明する。本
形態では、凹部43を<-11-2>方向と<-110>方向
に平行な辺からなる平行四辺形で形成し、吐出室6を<-
110>方向に配列している。このようにすれば、吐出
室6の長手方向に垂直な方向のチップの長さAを小さく
することができる。
【0079】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
の第3実施形態について図17を参照して説明する。本
形態は、吐出室6を<1-12>方向に配列したチップ6
1を<-11-2>方向に複数並べてインクジェットヘツド
を構成したものである。なお、吐出室6を<-110>方
向に配列したチップを<-11-2>方向に複数並べてイン
クジェットヘツドを構成することもできる。
【0080】この図17に示すインクジェットヘッドを
チップ61の配列と垂直方向(同図中矢印方向)に用紙
と相対的に移動させることにより、ノズル4から吐出さ
れたインク滴は高密度に用紙上に印字される。チップ6
1を用紙の幅に配列することにより、一度の走査で1ペ
ージの印字が可能なラインヘッドを容易に作製すること
ができ、高速印字が可能になる。
【0081】なお、上記実施形態においては、水酸化カ
リウム水溶液による異方性エッチングに対するマスク材
として酸化膜を用いたが、シリコン基板が厚いときや水
酸化カリウム水溶液の濃度を高くしたとき或いは温度を
高くしたときには、マスク材として酸化膜がもたないこ
とがある。この場合には、酸化膜に代えて窒化膜を用い
ればよい。窒化膜は水酸化カリウム水溶液に対して非常
に高い耐久性をもっている。また、窒化膜はストレスが
大きいので、シリコン基板と窒化膜の間にバッファ酸化
膜を入れても良い。
【0082】また、上記実施形態においては、電極基板
にガラス基板を用いて振動板を形成するシリコン基板と
陽極接合する例で説明したが、電極基板にもシリコン基
板を用いてシリコン−シリコンの直接接合により接合し
ても良い。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドの製造方法によれば、振動板を形成する
基板と電極を形成する基板とを接合した後、振動板を形
成する構成としたので、吐出室のエッチング工程中やそ
の後の工程において基板の破損が少なくなり歩留まりが
向上して効率的にインクジェットヘッドを作製すること
ができる。
【0084】請求項2のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、複数の振動板を形成した基板は電極パッド
上に位置する部分を振動板と略同じ厚さにエッチングす
る構成としたので、ウエハ単位でヘッドを作製する場合
でも容易に電極パッドを開口することができ、効率的に
インクジェットヘッドを作製することができる。
【0085】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項2の製造方法において、複数の
振動板を形成する基板は電極パッド上に位置する部分を
ドライエッチングにより貫通する構成としたので、安定
して歩留まり良く電極パッドを開口することができる。
【0086】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、複数の振動板を形成した基板のチップ分離
線をエッチングにより形成する構成としたので、振動板
を形成した基板の切断が不要となり、インクジェットヘ
ッドを効率的に作製することができ、コストダウンを図
れる。
【0087】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項2のインクジェットヘッドの製
造方法において、複数の振動板を形成する基板は電極パ
ッドの上に位置する部分を小領域に分割してエッチング
して薄くする構成としたので、エッチレート差が低減
し、サイドエッチが防止されて、安定して効率的にイン
クジェットヘッドを作製できる。
【0088】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項2のインクジェットヘッドの製
造方法において、複数の振動板を形成する基板は電極パ
ッド上に位置する部分を小領域に分割してエッチングし
て薄くした後、分割線パターンによって形成された柱を
エッチングにより除去する構成としたので、柱の破損に
よるサイドエッチの進行がなく、歩留まりが向上する。
【0089】請求項7のインクジェットヘッドによれ
ば、吐出室を形成する基板が結晶面方位(110)のシ
リコン基板からなり、このシリコン基板の電極パッド上
に位置する部分に<−11−2>方向と<1−12>方向、
或いは<−11−2>方向と<−110>方向に平行な辺か
らなる平行四辺形開口を有する凹部をエッチングにより
形成した後、電極パッドを開口した構成としたので、吐
出室と電極パッドとの距離が短くて良く、チップ面積を
有効に使用できる。
【0090】請求項8のインクジェットヘッドによれ
ば、吐出室を形成する基板が結晶面方位(110)のシ
リコン基板からなり、吐出室を<1−1−2>方向或いは
<−110>方向に配列した構成としたので、吐出室を高
密度に配置することができて高密度印字を行うことがで
きる。
【0091】請求項9のインクジェットヘッドによれ
ば、吐出室を形成する基板が結晶面方位(110)のシ
リコン基板からなり、吐出室を<1−12>方向或いは<
−110>方向に配列したチップを<−11−2>方向に
複数並べた構成としたので、ラインヘッドを容易に作製
でき、高速記録が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法の第1実施形態を適用し
たインクジェットヘッドの一例を示す模式的断面説明図
【図2】図1の模式的側断面説明図
【図3】同実施形態の製造工程を説明する説明図
【図4】本発明に係る製造方法の第2実施形態を適用し
たインクジェットヘッドの一例を示す模式的断面説明図
【図5】同実施形態の製造工程を説明する説明図
【図6】本発明に係る製造方法の第3実施形態の説明に
供するシリコンウエハの模式的説明図
【図7】同実施形態におけるチップ分割工程の説明図
【図8】本発明に係る製造方法の第4実施形態の説明に
供する説明図
【図9】本発明に係る製造方法の第5実施形態の説明に
供する説明図
【図10】同実施形態の説明に供する説明図
【図11】同実施形態の説明に供する説明図
【図12】同実施形態の他の例の説明に供する説明図
【図13】本発明に係るインクジェットヘッドの第1実
施形態の説明に供する説明図
【図14】同実施形態のヘッドの平面説明図
【図15】同実施形態のヘッドの他の例を示す平面説明
【図16】本発明に係るインクジェットヘッドの第2実
施形態の説明に供する説明図
【図17】本発明に係るインクジェットヘッドの第3実
施形態の説明に供する説明図
【図18】従来のインクジェットヘッドの一例を示す分
解斜視図
【図19】同ヘッドの製造方法の説明に供する説明図
【図20】従来のインクジェットヘッドの他の例の説明
に供する斜視説明図
【符号の説明】
1…振動板/液室基板、2…電極基板、3…ノズル/共
通液室ユニット、4…ノズル、6…吐出室、7…流体抵
抗部、8…共通液室、10…振動板、11…凹部、12
…凹部、13…電極、14…電極パッド、21、35…
シリコン基板、41…シリコン基板(シリコンウエ
ハ)、42…チップ、43…凹部、44…底部、46…
チップ分離線。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成
    する振動板と、この振動板に対向する電極とを備えるイ
    ンクジェットヘッドの製造方法において、前記振動板を
    形成する基板と前記電極を形成する基板とを接合した
    後、前記振動板を形成することを特徴とするインクジェ
    ットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成
    する振動板と、この振動板に対向する電極とを備えるイ
    ンクジェットヘッドの製造方法において、複数の振動板
    を形成した基板は電極パッド上に位置する部分を前記振
    動板と略同じ厚さにエッチングすることを特徴とするイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記複数の振動板を形成する基板
    は電極パッド上に位置する部分をドライエッチングによ
    り貫通することを特徴とするインクジェットヘッドの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成
    する振動板と、この振動板に対向する電極とを備えるイ
    ンクジェットヘッドの製造方法において、複数の振動板
    を形成した基板を複数のチップに分離するためのチップ
    分離線をエッチングにより形成することを特徴とするイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記複数の振動板を形成する基板
    は電極パッド上に位置する部分を小領域に分割してエッ
    チングして薄くすることを特徴とするインクジェットヘ
    ッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記複数の振動板を形成する基板
    は電極パッドの上に位置する部分を小領域に分割してエ
    ッチングして薄くした後、分割線パターンによって形成
    された柱をエッチングにより除去することを特徴とする
    インクジェットヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成
    する振動板と、この振動板に対向する電極とを備えるイ
    ンクジェットヘッドにおいて、前記吐出室を形成する基
    板が結晶面方位(110)のシリコン基板からなり、こ
    のシリコン基板の電極パッド上に位置する部分に<−1
    1−2>方向と<1−12>方向、或いは<−11−2>方
    向と<−110>方向に平行な辺からなる平行四辺形開口
    を有する凹部をエッチングにより形成した後、電極パッ
    ドを開口したことを特徴とするインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成
    する振動板と、この振動板に対向する電極とを備えるイ
    ンクジェットヘッドにおいて、前記吐出室を形成する基
    板が結晶面方位(110)のシリコン基板からなり、前
    記吐出室を<1−1−2>方向或いは<−110>方向に配
    列したことを特徴とするインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通する吐出室と、この吐出室の壁面の一部を構成
    する振動板と、この振動板に対向する電極とを備えるイ
    ンクジェットヘッドにおいて、前記吐出室を形成する基
    板が結晶面方位(110)のシリコン基板からなり、前
    記吐出室を<1−12>方向或いは<−110>方向に配列
    したチップを<−11−2>方向に複数並べたことを特徴
    とするインクジェットヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7845754B2 (en) 2006-08-04 2010-12-07 Ricoh Company, Ltd. Apparatus and method for ejecting liquid for recording higher resolution image

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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