JP2000270511A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JP2000270511A
JP2000270511A JP11071418A JP7141899A JP2000270511A JP 2000270511 A JP2000270511 A JP 2000270511A JP 11071418 A JP11071418 A JP 11071418A JP 7141899 A JP7141899 A JP 7141899A JP 2000270511 A JP2000270511 A JP 2000270511A
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boss
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Daisuke Higuchi
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の飛散を防止すると共に、にじみ出た
潤滑油を焼結含油軸受に再び含浸させることができる小
型モータを得る。 【解決手段】 回転軸5bと、回転軸5bを支承する焼
結含油軸受5aと、焼結含油軸受5aを保持する焼結含
油軸受ホルダー4bと、回転軸5bに固定されたボス7
とを備えた小型モータ1において、焼結含油軸受5aの
端面と対向して配置されたボス7に油飛散防止壁11が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、CD、D
VD、MD、あるいはCD−ROM、DVD−ROM、
その他各種情報記録ディスク(以下、単に「ディスク」
という)の回転駆動用として、あるいはその他各種用途
に適用可能な小型モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク駆動用モータの例を図6
に示す。図6に示すように、モータ60は、ステータ部
64とロータ部65を有している。ステータ部64は、
モータ基板64aと、モータ基板64aに固定された焼
結含油軸受64bと、焼結含油軸受64bの外周面に同
心状態に固着されたステータコア64cと、ステータコ
ア64cの突極に巻き付けられたコイル巻線64dとを
有している。
【0003】一方、ロータ部65は、上記焼結含油軸受
64bを介して回転自在に支持された回転軸65bと、
回転軸65bと一体に回転駆動するように結合されたカ
ップ状のロータケース65cと、ロータケース65cの
内周面に固着された環状のロータマグネット65dとを
有している。また、モータ基板64aには、ロータマグ
ネット65dの端面に対向させてモータ回転位置を検出
し、あるいは回転速度を検出するための磁極センサとし
てのホール素子65fが複数個取り付けられていて、こ
れらのホール素子65fの出力に基づきモータ制御信号
が形成される。
【0004】上記ロータケース65cの上面から突出し
た回転軸5bの外周には、ディスクを回転駆動可能な状
態に保持するチャッキング機構63が設けられている。
このチャッキング機構63は、ディスクの中心孔に嵌合
する嵌合体68と、上記嵌合体68の外周面の複数箇所
に配置されたクランプ体69と、各クランプ体69をそ
れぞれ半径方向外側に付勢する複数の付勢手段70とか
ら主に構成されている。
【0005】上記ロータケース65cの中心部分には、
円板状のフランジ部67aが形成された肉厚の環状ボス
67が一体に嵌められていて、このボス67を介するこ
とによりロータケース65cは回転軸65bと一体に回
転可能に結合されている。また、ロータケース65cの
上面には、クランプ体69と当接する位置に、回転中心
方向に向かって徐々に低くなるように傾斜した傾斜ガイ
ド部65hが設けられている。この傾斜ガイド部65h
は、ロータケース65cの一部をプレス加工することに
よって形成されている。また、ディスクが搭載されるロ
ータケース65cの上面には、載置されるディスクの滑
りを防止するディスクラバー65gが貼設されている。
【0006】ディスクの中心孔が嵌合される上記嵌合体
68は、その中心部に孔68aが形成された円板状のも
のであり、この孔68aに上記ボス67が圧入されるこ
とによって回転軸65bおよびロータケース65cと一
体に回転駆動することができるようになっている。この
嵌合体68にはその外周面の複数箇所に、周方向におい
て等間隔になるようにクランプ体69が放射状に配置さ
れている。
【0007】上記各クランプ体69は、弾丸状に形成さ
れた一端部69aを有し、他端は小径円筒部69bとな
っていて、自身の一部がロータケース65cの上面に設
けられた上記傾斜ガイド部材65hと当接すると共に、
一端部69aが半径方向外側に向くように放射状にそれ
ぞれ配置されている。各クランプ体69の小径円筒部6
9bの外周には、付勢手段としてのコイルばね70がそ
れぞれ嵌められ、各コイルばね70は、その一端がクラ
ンプ体69の一端部69aと小径円筒部69bとの間の
段部に当接し、他端が嵌合体68に形成された壁面に当
接して圧縮された状態で設けられている。従って、各ク
ランプ部材69は、コイルばね70の付勢力で嵌合体6
8の半径方向外側に向かって突出する向きにそれぞれ付
勢されている。この付勢力によって、各クランプ体69
は、一端部69aが嵌合体68の外周面から突出すると
共に、一定寸法以上に突出することのないように、図示
されない適宜の規制手段によって規制されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】周知の通り、上記焼結
含油軸受64bには潤滑油が含浸されていて、この潤滑
油が焼結含油軸受64bの内周面と回転軸65bの外周
面との間隙に介在することによって回転軸65bが円滑
に回転するようになっている。回転軸65bが回転する
と、図7に示すように、上記間隙に介在された潤滑油8
0は、上記焼結含油軸受64bの上端からにじみ出る
が、このにじみ出た潤滑油80がボス67の端面にまで
及ぶと、この潤滑油80の一部は、モータが回転駆動す
る際に生じる遠心力によってボス67の端面を伝って矢
印αで示す半径方向外方に飛散してしまう。
【0009】潤滑油80が飛散してしまうと、上記間隙
に介在されている潤滑油80が減少し、軸受の寿命が短
くなると共に、飛散した潤滑油80によってモータの各
部が汚染されてしまう。また、上記焼結含油軸受64b
の上端からにじみ出た潤滑油80がボス67にまで及ば
ないように、上記焼結含油軸受64bの上端と、ボス6
7の端面との間隔Aを大きくすることもできるが、この
間隔Aを大きくすると、軸方向の寸法が大きくなり、モ
ータの薄型化を図ることができない。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、潤滑油の飛散を防
止すると共に、にじみ出た潤滑油を焼結含油軸受に再び
含浸させることができる小型モータを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転軸と、上記回転軸を支承する焼結含油軸受と、上記
焼結含油軸受を保持する焼結含油軸受ホルダーと、上記
回転軸に固定されたボスとを備えた小型モータにおい
て、上記焼結含油軸受の端面と対向して配置されたボス
に油飛散防止壁が形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記焼結含油軸受の端面と対向して配置さ
れたボスの端面に凹部を形成し、この凹部の外周側壁を
油飛散防止壁としたことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記油飛散防止壁の内径が上記焼結含油軸
受ホルダーの内径以下であることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記油飛散防止壁は、軸方向に延設され上
記焼結含油軸受の外周面に対向配置されていることを特
徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1または4
記載の発明において、上記ボスにロータケースを固定し
たことを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1または4
記載の発明において、少なくとも上記油飛散防止壁の内
周面に溌油処理を施したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる小型モータの実施の形態について説明する。図
1に示すように、モータ1は、ステータ部4とロータ部
5を有している。ステータ部4は、モータ基板4aと、
モータ基板4aに固定された軸受ホルダ4bと、軸受ホ
ルダ4bの外周面に同心状態に固着されたステータコア
4cと、ステータコア4cの突極に巻き付けられたコイ
ル巻線4dとを有している。
【0018】一方、ロータ部5は、上記軸受ホルダ4b
の内周面に固定保持された円筒状の焼結含油軸受5aを
介して回転自在に支承された回転軸5bと、回転軸5b
と一体に回転駆動するように結合されたカップ状のロー
タケース5cと、ロータケース5cの周壁内周面に固着
された環状のロータマグネット5dとを有している。上
記焼結含油軸受5aには、潤滑油が含浸されていて、こ
の潤滑油が焼結含油軸受5aの内周面と回転軸5bの外
周面との間隙に介在することによって回転軸5bが円滑
に回転するようになっている。また、モータ基板4aに
は、モータ回転位置を検出するための磁極センサとして
のホール素子5fがロータマグネット5dの端面に対向
させて複数個取り付けられていて、これらのホール素子
5fの出力に基づきモータ制御信号が形成される。
【0019】上記ロータケース5cの上面から突出した
回転軸5bの外周には、ディスクを回転駆動可能な状態
に保持するチャッキング機構3が設けられている。この
チャッキング機構3は、ディスクの中心孔に嵌合する嵌
合体8と、上記嵌合体8の外周面の複数箇所に配置され
たクランプ体9と、各クランプ体9をそれぞれ半径方向
外側に付勢する複数の付勢手段10とから主に構成され
ている。
【0020】回転軸5bの上端部には、円板状のフラン
ジ部7aが形成された肉厚の環状ボス7の中心孔が圧入
されることにより環状ボス7が固定されている。また、
このボス7は、上記ロータケース5cの中心部分に一体
に固定されていて、このボス7を介することによりロー
タケース5cは回転軸5bと一体に回転可能に結合され
ている。また、ロータケース5cの上面には、クランプ
体9と当接する位置に、回転中心方向に向かって徐々に
低くなるように傾斜した傾斜ガイド部5hが一体形成さ
れている。
【0021】ディスクの中心孔が嵌合される上記嵌合体
8は、その中心部に孔8aが形成された円板状のもので
あり、この孔8aに上記ボス7の中心円筒部の外周が圧
入されることによって回転軸5bおよびロータケース5
cと一体に回転駆動することができるようになってい
る。この嵌合体8にはその外周面の複数箇所に、周方向
において等間隔になるようにクランプ体9が放射状に配
置されている。
【0022】上記各クランプ体9は、弾丸状に形成され
た一端部9aを有し、他端は小径円筒部9bとなってい
て、自身の一部がロータケース5cの上面に設けられた
上記傾斜ガイド部材5hと当接すると共に、一端部9a
が半径方向外側に向くように放射状にそれぞれ配置され
ている。各クランプ体9の小径円筒部9bの外周には、
付勢手段としてのコイルばね10がそれぞれ嵌められ、
各コイルばね10は、その一端がクランプ体9の一端部
9aと小径円筒部9bとの間の段部に当接し、他端が嵌
合体8に形成された壁面に当接して圧縮された状態で設
けられている。
【0023】従って、各クランプ部材9は、コイルばね
10の付勢力で嵌合体8の半径方向外側に向かって突出
する向きにそれぞれ付勢されている。この付勢力によっ
て、各クランプ体9は、一端部9aが嵌合体8の外周面
から突出すると共に、一定寸法以上に突出することのな
いように、図示されない適宜の規制手段によって規制さ
れている。
【0024】図1に示すように、上記クランプ体9の一
端部9aは、最先端9fを境にして上側がテーパ面9c
に形成され、下側がテーパ面9dに形成されている。上
記最先端9fの軸方向の位置、換言すれば高さ位置は、
ロータケース5cの上面上に載置されたディスクの中心
孔の上縁がテーパ面9dと当接することができる高さ位
置に設定されている。
【0025】従って、ディスクがロータケース5cの上
面上に載置されると、ディスクの中心孔の上縁がテーパ
面9dに当接することとなり、上記コイルばね10の付
勢力でディスクの中心孔の上縁が、上記クランプ部材9
が設けられた複数点において半径方向外側に向かって押
されると共に、上記付勢力がディスクをロータケース5
cに向かって押し付ける力としても作用する。このと
き、クランプ体9のテーパ面9dとクランプ体9の底面
とがなす角部が前記傾斜ガイド部5hに当たっている。
【0026】ディスクの中心孔を嵌合体8の位置に合わ
せてディスクを嵌合体8にチャッキングさせると、嵌合
体8の外周面から突出している各クランプ体9の一端部
9aのテーパ面9cにディスクの中心孔の下縁が当接す
る。この状態からさらにディスクがロータケース5c側
に押下されると、各クランプ体9は、そのテーパー面9
dとクランプ体9の底面とがなす上記角部が傾斜ガイド
部5hに摺接しかつこの傾斜ガイド部5hにガイドされ
ながら、上記コイルばね10による付勢力に抗して嵌合
体8の半径方向内方に向かって後退する。
【0027】その結果、各クランプ体9は図1の紙面に
平面な面内において時計方向に傾き、テーパ面9cがデ
ィスク装着前の傾斜角度よりも急峻になる。そして、各
クランプ体9が、ディスクの中心孔の内縁と各クランプ
体9の一端部9aの最先端9fとが当接する状態にまで
傾くと、各クランプ体9の上記後退動作は留まり、各ク
ランプ体9は一旦、この状態に維持される。
【0028】この状態からさらにディスクがロータケー
ス5c側に押下されると、ディスクの中心孔の内縁は、
各クランプ体9の一端部9aの最先端9fとの当接状態
からテーパ面9dと当接した状態になりながら、嵌合体
8の半径方向外方に向かって突出し、ディスクをクラン
プする。
【0029】次に、本発明の特徴部分について説明す
る。図1に示すように、上記焼結含油軸受5aの上端面
と対向して配置された上記ボス7の下端面には、環状の
油飛散防止壁11が形成されている。より具体的には、
ボス7の下端面の中心には、環状の凹部7bが形成され
ており、この凹部7bの外周側壁が油飛散防止壁11を
構成している。図示のように、この油飛散防止壁11
は、軸方向にある程度の長さ(高さ)をもって延設され
ていて、焼結含油軸受5aの外周面の上部と半径方向に
一定の間隙γを介して対向配置されている。上記間隙γ
は、後述するように、軸受ホルダ4bの上端面に落下し
た潤滑油が焼結含油軸受5aの外周面に付着することが
できる間隔に設定されている。
【0030】前述のように、上記焼結含油軸受5aに
は、潤滑油が含浸されていて、この潤滑油が焼結含油軸
受5aの内周面と回転軸5bの外周面との間隙に介在す
ることによって回転軸5bが円滑に回転するようになっ
ている。回転軸5bが回転すると、図2に示すように、
上記間隙に介在された潤滑油80は、上記焼結含油軸受
5aの上端からにじみ出す。にじみ出た潤滑油が回転軸
5bを伝ってボス7の凹部7bの内周面にまで及ぶと、
モータが回転する際に生じる遠心力によって矢印βで示
す半径方向外方に飛散あるいはボス7の凹部7bの内周
面に沿って移動してしまうが、このβ方向には、上記油
飛散防止壁11が設けられているため、上記遠心力によ
って油飛散防止壁11の内周面に付着する。すなわち、
油飛散防止壁11によって潤滑油80がモータの各部に
飛散するのが防止されている。
【0031】モータの回転が停止すると、油飛散防止壁
11の内周面に付着した潤滑油80は、図3に示すよう
に、上記油飛散防止壁11の内周面に付着した潤滑油8
0は油飛散防止壁11の端面から垂下し、軸受ホルダ4
bの上端面に落下する。前述のように、上記間隙γは、
軸受ホルダ4bの上端面に落下した潤滑油80が焼結含
油軸受5aの外周面と付着することができる間隔に設定
されているため、軸受ホルダ4bの上端面に落下した潤
滑油80は、上記焼結含油軸受5aの外周面に付着して
再び焼結含油軸受5aに含浸される。あるいは、上記油
飛散防止壁11の内周面に付着した潤滑油80が垂下し
た際に、上記焼結含油軸受5aの外周面に付着して焼結
含油軸受5aに含浸される。潤滑油80は、回転軸5b
が回転していないときだけでなく、回転軸5bが回転し
ているときにも、焼結含油軸受5aに含浸される。
【0032】以上のように、焼結含油軸受5aの端面と
対向して配置されたボス7の下端面に油飛散防止壁11
を形成し、焼結含油軸受5aの上端からにじみ出た潤滑
油80を油飛散防止壁11の内周面に付着させているた
め、潤滑油80がモータの各部に飛散するのを防止する
ことができる。また、焼結含油軸受5aの上端からにじ
み出た潤滑油80がボス7の下端面にまで及んでも、油
飛散防止壁11によって潤滑油80がモータの各部に飛
散するのを防止することができるため、焼結含油軸受5
aの上端とボス7の下端面との間隔、すなわち軸方向の
寸法を小さくすることができ、モータの薄型化を図るこ
とができる。さらに、油飛散防止壁11の内周面に付着
した潤滑油80を再び焼結含油軸受5aに含浸させるこ
とができるため、軸受の寿命を長くすることができる。
【0033】また、図3に破線47で示すように、潤滑
油80が落下する軸受ホルダ4bの上端内周縁を面取り
して、半径方向内方に向かって徐々に低くなるように傾
斜したテーパ面を設ければ、油飛散防止壁11の内周面
から落下した潤滑油80を、このテーパ面内に収めるこ
とができるとともに、テーパ面に沿って焼結含油軸受5
aに導くことができるため、円滑に焼結含油軸受5aに
循環させることができる。また、図2及び図4の両者に
おいて、凹部7bの内周面、あるいは少なくとも油飛散
防止壁11の内周面に、例えばフッ素を塗布するなどし
て溌油処理を施せば、潤滑油80をさらに円滑に焼結含
油軸受5aに循環させることができる。
【0034】図1に示すものは、軸受ホルダ4bの内周
面に焼結含油軸受5aを保持しているものであるが、図
5に示すように、ステータコア4cを保持する軸受ホル
ダ2が焼結メタルによって構成されることにより、軸受
ホルダ2が回転軸5bを回転自在に支承する焼結含油軸
受を兼ねているものについても本発明を適用することが
できる。図5において、図1に示す実施の形態と同じ構
成部分には共通の符号を付して説明は省略する。
【0035】また、図4に示すように、軸受ホルダ4b
の上端面が焼結含油軸受5aの上端面よりも軸方向に高
く設定されている場合には、油飛散防止壁11の内径を
軸受ホルダ4bの内径以下に設定して凹部7bを形成す
ることができる。この場合、潤滑油80が焼結含油軸受
5aの上端からにじみ出てボス7の下端面にまで及ぶ
と、モータが回転駆動する際に生じる遠心力によって半
径方向外方に飛散あるいはボス7の凹部7bの内周面に
沿って移動し、上記遠心力によって油飛散防止壁11の
内周面に付着する。そして、上記油飛散防止壁11の内
周面に付着した潤滑油80は垂下し、直接焼結含油軸受
5aの上端面に落下して再び焼結含油軸受5aに循環さ
れる。なお、図1、図5の例は、ディスク回転駆動用モ
ータの例であるが、本発明の小型モータの用途は、これ
に限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転軸
と、上記回転軸を支承する焼結含油軸受と、上記焼結含
油軸受を保持する焼結含油軸受ホルダーと、上記回転軸
に固定されたボスとを備えた小型モータにおいて、上記
焼結含油軸受の端面と対向して配置されたボスに油飛散
防止壁が形成されているため、潤滑油がモータの各部に
飛散するのを防止することができる。また、潤滑油がボ
スの端面にまで及んでも、油飛散防止壁によって潤滑油
がモータの各部に飛散するのを防止することができるた
め、焼結含油軸受の上端とボスの端面との間隔を小さく
することができ、モータの薄型化を図ることができる。
さらに、潤滑油を再び焼結含油軸受に含浸させることが
できるため、軸受の寿命を長くすることができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記焼結含油軸受の端面と対向して
配置されたボスの端面に凹部を形成し、この凹部の外周
側壁を油飛散防止壁としたため、潤滑油がモータの各部
に飛散するのを防止することができる。また、潤滑油が
ボスの端面にまで及んでも、油飛散防止壁によって潤滑
油がモータの各部に飛散するのを防止することができる
ため、焼結含油軸受の上端とボスの端面との間隔を小さ
くすることができ、モータの薄型化を図ることができ
る。さらに、潤滑油を再び焼結含油軸受に含浸させるこ
とができるため、軸受の寿命を長くすることができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、上記油飛散防止壁の内径が上記焼結
含油軸受ホルダーの内径以下であるため、上記油飛散防
止壁の内周面に付着した潤滑油を直接焼結含油軸受の端
面に落下させて、円滑に焼結含油軸受に含浸させること
ができる。
【0039】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記油飛散防止壁は、軸方向に延設
され上記焼結含油軸受の外周面に対向配置されているた
め、焼結含油軸受の上端とボスの端面との間隔を小さく
することができ、モータの薄型化をさらに図ることがで
きる。
【0040】請求項6記載の発明によれば、請求項1ま
たは4記載の発明において、少なくとも上記油飛散防止
壁の内周面に溌油処理を施したため、潤滑油をより円滑
に焼結含油軸受に含浸させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる小型モータの実施の形態を示す
側面図である。
【図2】上記実施の形態に適用された油飛散防止壁を示
す部分横断面図である。
【図3】同上油飛散防止壁を示す部分横断面図である。
【図4】別の実施の形態に適用された油飛散防止壁を示
す部分横断面図である。
【図5】本発明にかかる小型モータの別の実施の形態を
示す側面図である。
【図6】従来のモータを示す側面図である。
【図7】上記モータに適用された軸受部を示す部分横断
面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 軸受ホルダ 3 チャッキング機構 4 ステータ部 4a モータ基板 4b 軸受ホルダ 4c ステータコア 4d コイル巻線 5 ロータ部 5a 焼結含油軸受 5b 回転軸 5c ロータケース 5d ロータマグネット 5f ホール素子 7 ボス 7a フランジ部 7b 凹部 8 嵌合体 9 クランプ体 10 付勢手段 11 油飛散防止壁 80 潤滑油

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、 上記回転軸を支承する焼結含油軸受と、 上記焼結含油軸受を保持する焼結含油軸受ホルダーと、 上記回転軸に固定されたボスとを備えた小型モータにお
    いて、 上記焼結含油軸受の端面と対向して配置されたボスに油
    飛散防止壁が形成されていることを特徴とする小型モー
    タ。
  2. 【請求項2】 上記焼結含油軸受の端面と対向して配置
    されたボスの端面に凹部を形成し、この凹部の外周側壁
    を油飛散防止壁としたことを特徴とする請求項1記載の
    小型モータ。
  3. 【請求項3】 上記油飛散防止壁の内径が上記焼結含油
    軸受ホルダーの内径以下であることを特徴とする請求項
    2記載の小型モータ。
  4. 【請求項4】 上記油飛散防止壁は、軸方向に延設され
    上記焼結含油軸受の外周面に対向配置されていることを
    特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  5. 【請求項5】 上記ボスにロータケースを固定したこと
    を特徴とする請求項1または4記載の小型モータ。
  6. 【請求項6】 少なくとも上記油飛散防止壁の内周面に
    溌油処理を施したことを特徴とする請求項1または4記
    載の小型モータ。
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