JP2000269057A - 分離トランス - Google Patents

分離トランス

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JP2000269057A
JP2000269057A JP11072014A JP7201499A JP2000269057A JP 2000269057 A JP2000269057 A JP 2000269057A JP 11072014 A JP11072014 A JP 11072014A JP 7201499 A JP7201499 A JP 7201499A JP 2000269057 A JP2000269057 A JP 2000269057A
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Masahiro Hasegawa
正博 長谷川
Fumihiko Abe
文彦 安倍
Hajime Mochizuki
肇 望月
Toji Kin
東治 金
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F19/00Fixed transformers or mutual inductances of the signal type
    • H01F19/04Transformers or mutual inductances suitable for handling frequencies considerably beyond the audio range
    • H01F19/08Transformers having magnetic bias, e.g. for handling pulses
    • H01F2019/085Transformer for galvanic isolation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次側コアと2次側コアとの間隔が所定の間
隔に規制され、信号伝送や電力伝送を確実に行うことの
できる分離トランスを提供する。 【解決手段】 軟磁性材料を含む合成樹脂からなるコア
と電線を巻回したコイルとを有する1次側コア11及び
2次側コア12が対向配置され、1次側コア11と2次
側コア12との間で電力あるいは電気信号を非接触で伝
送する分離トランス10であって、一端が、いずれか一
方のコア側に固定され、他端が、両コアが一定間隔以上
離間しないように他方のコアの変位を規制するストッパ
部材18,19を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに離間した部
材間を非接触で電気的に接続し、電力あるいは電気信号
を両部材間で非接触で伝送する分離トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のハンドルとステアリングコラム
のように、互いに相対回転する回転部材と固定部材との
間を電気的に接続するコネクタとして、渦巻き状に巻回
したフラットケーブルを回転ケースと固定ケースとによ
って形成される環状の空間内に収容した回転コネクタが
知られている(例えば、特開昭59−2148号公報参
照)。
【0003】しかし、前記回転コネクタは、フラットケ
ーブルを使用し、回転数に制限があることから、近年、
互いに相対回転する部材間を非接触で電気的に接続する
コネクタとして分離トランスの使用が検討されている。
分離トランスは、軟磁性材料を含む合成樹脂からなるコ
アと電線を巻回したコイルとを有する1次側コアと2次
側コアとを所定のギャップを介して対向配置したもの
で、前記1次側コアと2次側コアとの間で電力あるいは
電気信号を非接触で伝送するものである。
【0004】かかる分離トランスは、1次側コアと2次
側コアとを一定間隔離間して対向配置させた状態でケー
スに収容したいわゆる一体型と称する構造と、例えば、
1次側コアをステアリングシャフトに取り付け、2次側
コアをハンドルに取り付け、ハンドルをステアリングシ
ャフトに組み付けることで、1次側コアと2次側コアと
を一定間隔離間して対向配置させる分離型と称する構造
がある。
【0005】一体型の分離トランスは、回転側ケースと
固定側ケースとで画成される空間内に1次側コアと2次
側コアとが予め配設されているので、コア同士が適正な
ギャップを保持しながら相対回転する。従って、構造的
には安定しているが、両コアから延びている接続用電線
を車体側のコネクタとハンドル側のコネクタに結線しな
ければならない。このような結線作業は、作業者が車両
組立ライン上で手探りで行わなければならず、結線作業
に困難性を伴う。
【0006】又、1次側コアと2次側コアとがケースに
収容されているので、全体構造がどうしても大型化して
しまう。一方、分離型の分離トランスは、1次側コアと
2次側コアとを夫々予めステアリングコラムとハンドル
に装着しておき、ハンドルをステアリングシャフトに組
み付ける際に分離トランスを同時に組み合わせる構造を
とっている。この構造によって車両組立ライン上での結
線作業が不要となり、コストダウンにつながる。又、全
体構造の小型化を図ることもできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】分離型トランスをより
詳細に説明すると、図8に示す分離トランス50のよう
に、1次側コア51が車両のステアリングコラム1に固
定され、2次側コア52がハンドル2に固定されると共
に、1次側コア51と2次側コア52との間にはスペー
サ53が介装され、コア間のギャップGが一定距離以下
にならないようになっている。又、ハンドル2と2次側
コア52との間にはコイルバネ54a,54bが介装さ
れ、このコイルバネ54a,54bによって2次側コア5
2が1次側コア51に向かって付勢され、1次側コア5
1と2次側コア52とのギャップGが許容値を越えて離
間しないようになっている。
【0008】しかし、この方法では、各コア間の最低ギ
ャップは確保されるが、2次側コア52をコイルバネ5
4a,54bで押し付けている関係上、スペーサやコイル
等がシャフトの途中に引っかかり、両コアの間隔を意図
するギャップGまで狭めることができない場合がある。
ギャップGが開いたままであると、各コア間の信号伝送
や電力伝送が十分に行われず、動作不良の原因につなが
る。
【0009】本発明の目的は、両コアの間隔が所定のギ
ャップ内に規制され、信号伝送や電力伝送を確実に行う
ことのできる分離トランスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る分離トランスは、軟磁性材料を含む
合成樹脂からなるコアと電線を巻回したコイルとを有す
る1次側コア及び2次側コアが対向配置され、1次側コ
アと2次側コアとの間で電力あるいは電気信号を非接触
で伝送する分離トランスであって、一端が、いずれか一
方のコア側に固定され、他端が、両コアが一定間隔以上
離間しないように他方のコアの変位を規制するストッパ
部材を備えたことを特徴としている。
【0011】ストッパ部材によって1次側コアと2次側
コアとが一定間隔以上離間しないように規制されている
ので、信号伝送や電力伝送を確実に行うことができる。
又、本発明の請求項2に記載の分離トランスは、コア同
士が相対回転可能であり、コアの、ストッパ部材の他端
と離隔して対向した部分に凸部又は凹部が形成され、コ
ア同士が一定距離離間した状態でコア同士が相対回転す
ると、ストッパ部材の他端と凸部又は凹部とが干渉し合
い、異常を知らせることを特徴としている。
【0012】1次側コアと2次側コアとが一定距離離間
した状態で1次側コアと2次側コアとを相対回転させた
場合、ストッパ部材の他端とコアの凸部又は凹部とが干
渉するので、この干渉によって生じる摺動音や振動で1
次側コアと2次側コアとが許容範囲を超えて離間してい
ることを知らせることができる。又、本発明の請求項3
に記載の分離トランスは、ストッパ部材の他端が弾性を
有し、他方のコアを一方のコアに対向配置させる際に、
他方のコアの周縁部によって拡開されることを特徴とし
ている。
【0013】他方のコアを一方のコアに対向配置させる
際に、他方のコアがストッパ部材の他端を拡開して配置
させることができるので、予めストッパ部材の備わった
一方のコアを車体側に装着し、他方のコアをハンドル側
に装着して、ハンドルを車両に組み付けることで分離ト
ランスも同時に組み付けることが可能となり、分離トラ
ンスの組み立てをより容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1の実施形態に係る分離トランスについて説明する。本
発明の第1の実施形態に係る分離トランス10は、図1
に示すように、ステアリングコラム1のフランジ1fに
取り付けられた1次側コア11と、ハンドル2に取り付
けられた2次側コア12と、1次側コア11に一端が固
定された複数の(図1では、2つの)ストッパ部材1
8,19等とから構成されている。
【0015】1次側コア11及び2次側コア12は、そ
れぞれ軟磁性材料を含む合成樹脂からなり、中央に開口
を有する円板状のコアの互いに対向する面に周方向にそ
れぞれ2つの溝が形成され、各溝に平角線を巻回した電
力伝送用コイル11p,12pと信号伝送用コイル11
s,12sが埋設されている。ここで、軟磁性材料とは、
残留磁気が極めて少ない性質を有する材料をいう。
【0016】1次側コア11と2次側コア12との間に
は、コア間のギャップGを適正に保つためのスペーサ1
3が介装され、各コア間で最低限のギャップGを保つよ
うにしている。尚、1次側コア11は接着剤やネジ等の
結合手段によってステアリングコラム1cのフランジ部
1fに固定されている。一方、2次側コア12の一側面
(コイル埋設面と反対側の面)には、トルク伝達ピン1
5,16が立設している。トルク伝達ピン15,16
は、例えば、樹脂材からなり、その先端にはプラグ部1
5p,16pが形成されている。2次側コア12は、トル
ク伝達ピン15,16のプラグ部15p,16pをハンド
ル2のピン挿通孔に嵌入し、貫通させることでハンドル
2に取り付けられる。これによって、2次側コア12は
ハンドル2と一体に回動する。2次側コア12とハンド
ル2との間には、コイルスプリング14a,14bが介装
され、2次側コア12を1次側コア11に常に押し付け
るように付勢力を作用させている。
【0017】ハンドル2は、ナット2nによってステア
リングシャフト1sに固定され、ステアリングシャフト
1sは、ベアリング1bを介してコラムシャフト1c内に
回動自在に支承されている。ストッパ部材18,19
は、例えば、樹脂からなる端面視角形U字状のブロック
体であり、その一端が1次側コア11に接着剤等で固着
され、その他端が2次側コア12と一定間隔離間してい
る。尚、この間隔は、ストッパ部材18,19の寸法に
応じて任意に変更することができ、例えば、0.2mm〜
3mmの範囲で適宜設けることが可能である。尚、ストッ
パ部材18,19の取り付けは、1次側コア11をコラ
ムシャフト1cのフランジ部1fに固定し、2次側コア1
2をハンドル2に取り付けた後、ハンドル2をステアリ
ングシャフト1sに嵌合させ、ナット2nによって締結さ
せ、その結果、1次側コア11と2次側コア12とを対
向配置させた後に行う。
【0018】ストッパ部材18,19を上述の手順で取
り付けるので、ハンドル2をステアリングシャフト1s
に嵌合させた時、ハンドル2がステアリングシャフト1
sに適正状態で嵌合せずに1次側コア11と2次側コア
12とのギャップGが許容値以上に開いてしまった場
合、ストッパ部材18,19を取り付けることができな
くなり、これによってかかる不具合を確実に検出するこ
とができる。
【0019】又、ハンドル2をステアリングシャフト1
sに組み付けた時には、1次側コア11と2次側コア1
2とが所定の間隔内で対向配置していても、その後の何
らかの理由によって1次側コア11と2次側コア12と
が許容値以上に離間しようとした場合、ストッパ部材1
8,19によってこのように離間するのを防止する。従
って、分離トランス10を使用することで、信号伝送や
電力伝送を長期にわたって確実に行うことができる。
【0020】尚、ストッパ部材18,19の個数は2つ
に限定されず、1つ又は3つ以上の複数個であっても良
い。又、上述の第1の実施形態とは異なり、図2に示す
ように、ストッパ部材18',19'の一端を2次側コア
12に固定し、1次側コア11と2次側コア12とが離
間すると、ストッパ部材18',19'の他端が1次側コ
ア11に当接し、1次側コア11と2次側コア12とが
それ以上離間しないようにする構成をとっても良い。
【0021】更には、ストッパ部材の一方を1次側コア
11に固定し、ストッパ部材の他方を2次側コア12に
固定して、1次側コア11と2次側コア12とが離間す
ると、一方のストッパ部材の他端が2次側コア12に当
接し、他方のストッパ部材の他端が1次側コア11に当
接することで、1次側コア11と2次側コア12とが必
要以上に離間しないようにする構成をとっても良い。
【0022】次に、本発明の第2の実施形態に係る分離
トランスについて説明する。尚、第1の実施形態と同一
の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を
省略する。本発明の第2の実施形態に係る分離トランス
20は、図3に示すように、第1の実施形態に係る分離
トランス10と同様に、ステアリングコラム1cのコラ
ムフランジ1fに固定された1次側コア21と、ハンド
ル2に取り付けられた2次側コア22と、1次側コア2
1に固定され、2次側コア22が1次側コア21に対し
て一定距離離間するのを防止するストッパ部材28,2
9等から構成されている。
【0023】2次側コア22の周縁の、ストッパ部材2
8,29の他端と対向する部分には、図4に示すよう
に、例えば、樹脂材からなる凸部22x,22y,・・・が
形成されている。第2の実施形態に係る分離トランス2
0はこのような構成を有するので、1次側コア21と2
次側コア22とが許容範囲を超えて離間した場合、図5
に示すように、ストッパ部材28,29の他端側面と凸
部22x,22yの側面とが同一の高さとなる。尚、図5
では、ストッパ部材29の他端は凸部22yの図中手前
側に位置し、ストッパ部材28の他端は凸部22xの図
中向こう側に位置している。
【0024】この状態でハンドル2を廻すことにより、
コア22をコア21に対して相対回転させると、凸部2
2xがストッパ部材28の端部を押しのけ(部材他端を
変形させ)、凸部22yがストッパ部材29の端部を押
しのけながらコア22が回動する。このように凸部22
xとストッパ部28との干渉及び凸部22yとストッパ部
29との干渉で異音が生じたり、振動が生じることによ
り、操作者に異常を知らせることができる。
【0025】係る構成を有することで、例えば、車両の
ステアリング装置などのように分離トランス20の装着
状態が容易に目視できないような場所に分離トランス2
0を取り付けても、1次側コア21と2次側コア22と
のギャップGが許容範囲内にあるか否かを容易に確認す
ることができる。従って、信頼性のある電力供給や信号
伝送を行うことができる。
【0026】又、図6に示すように、前記凸部に替えて
凹部をコア22に形成しても良い。特に、溝幅がストッ
パの幅よりも大きい凹部22x',22y',・・・をコア2
2に形成することで、各コアの間隔が必要以上に開いた
状態でコアが相対回転すると、ストッパが凹部に嵌り込
んでコアの円滑な相対回転運動を阻止する。又、凸部と
凹部とが連続して形成されていても良い。
【0027】更に又、前記凸部又は凹部は、図4又は図
6に示すようにコア円周方向の一部ではなく、全周に亘
って形成されていても良い。又、ストッパ部材が幅広の
場合、ストッパ部材の他端の2次側コア22と対向する
内側面に、ストッパ部材の幅方向に凹部を一定間隔で形
成し、且つストッパ部材の夫々の両側面にテーパ部を形
成することで、コア21,22間の間隔が必要以上に開
いた状態でコア22が回転したとき、凸部22x,22y
がストッパ部材の他端の内側面に入り込み、凸部22
x,22yとストッパ部材の前記凹部とが干渉し合うこと
により異常を知らせるようにしても良い。
【0028】続いて、本発明に係る分離トランスの第3
の実施形態について説明する。尚、第1の実施形態、第
2の実施形態と同一の構成については、対応する符号を
付して詳細な説明を省略する。本発明の第3の実施形態
に係る分離トランス30は、図7に示すように、第1の
実施形態に係る分離トランス10と同様に、ステアリン
グコラム1cのコラムフランジ1fに固定された1次側コ
ア31と、ハンドル2に取り付けられた2次側コア32
と、一端が、1次側コア31に固定され、他端が、2次
側コア32が1次側コア31に対して一定距離離間する
のを防止するストッパ部材38,39等から構成されて
いる。
【0029】しかし、上述の2つの実施形態と異なり、
ストッパ部材38,39の他端(図中、上端)には傾斜
部38s,39sが形成され、この部分が可撓性を有する
ようになっている。これによって、2次側コア32の周
縁部によってストッパ部材38,39の他端(図7中、
上端)を拡開させながら、2次側コア32を1次側コア
31に対向配置させることができるので、ストッパ部材
38,39の一端を1次側コア31に取り付けた状態で
2次側コア32を1次側コア31に対向配置させること
ができる。従って、ストッパ部材38,39を予め備え
た1次側コア31をステアリングコラム1cのフランジ
1fに装着し、2次側コア32をハンドル2に装着し
て、ハンドル2をステアリングシャフト1sに組み付け
ることで分離トランス30も同時に組み付けることが可
能となり、車両組立ライン上での分離トランスの組立工
数を低減することができる。
【0030】又、本発明の第2の実施形態と同様に、2
次側コア32の、ストッパ部材38,39の他端と対向
する部分には、例えば、樹脂材からなる凸部32x,3
2yが形成されている。従って、1次側コア31と2次
側コア32とが許容範囲を超えて離間した場合、両コア
が相対回転したときにストッパ部材38,39の先端部
と凸部32x,32yとが干渉し、これによって生じる摺
動音や振動で1次側コア31と2次側コア32とが離間
したことを使用者に容易に知らせることができる。
【0031】尚、1次側コアと2次側コアには、上述の
実施形態のように必ずしも信号伝送用コイルと電力伝送
用コイルの双方が埋設されている必要はなく、更には、
ハンドルと2次側コアとの間にはコイルバネの代わりに
板バネやゴムブッシュ等の弾性体を介装しても良い。
又、上述の実施形態に係るストッパ部材は、一方のコア
に直接固定されているが、一方のコアを取り付ける部
材、例えば、ステアリングコラム等にブラケット等を介
して固定しても良い。
【0032】上述の実施形態は、本発明に係る分離トラ
ンスを車両のステアリング装置に適用した場合について
説明したが、車両のボディとドアパネル間の信号伝送や
電力伝送に用いても良く、車両以外の、例えば、ロボッ
トアーム間の信号伝送や電力伝送に用いても良い。更に
又、本発明に係る分離トランスを、例えば、冷蔵庫のド
ア部や掃除機のホースの回転部分等における信号伝送や
電力伝送に用いても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る分離
トランスは、軟磁性材料を含む合成樹脂からなるコアと
電線を巻回したコイルとを有する1次側コア及び2次側
コアが対向配置され、1次側コアと2次側コアとの間で
電力あるいは電気信号を非接触で伝送する分離トランス
であって、一端が、いずれか一方のコア側に固定され、
他端が、両コアが一定間隔以上離間しないように他方の
コアの変位を規制するストッパ部材を備えているので、
ストッパ部材によって1次側コアと2次側コアとが一定
間隔以上離間しないように規制され、信号伝送や電力伝
送を確実に行うことができる。
【0034】又、本発明の請求項2に記載の分離トラン
スは、コア同士が相対回転可能であり、コアの、ストッ
パ部材の他端と離隔して対向した部分に凸部又は凹部が
形成され、コア同士が一定距離離間した状態でコア同士
が相対回転すると、ストッパ部材の他端と凸部又は凹部
とが干渉し合い、異常を知らせるので、1次側コアと2
次側コアとが一定距離離間した状態で1次側コアと2次
側コアとを相対回転させた場合、ストッパ部材の他端と
コアの凸部又は凹部とが干渉する。そして、この干渉に
よって生じる摺動音や振動で1次側コアと2次側コアと
が許容範囲を超えて離間していることを知らせることが
できる。
【0035】又、本発明の請求項3に記載の分離トラン
スは、ストッパ部材の他端が弾性を有し、他方のコアを
一方のコアに対向配置させる際に、他方のコアの周縁部
によって拡開されるので、他方のコアを一方のコアに対
向配置させる際に、他方のコアがストッパ部材の他端を
拡開して配置させることができる。従って、予めストッ
パ部材の備わった一方のコアを車体側に装着し、他方の
コアをハンドル側に装着して、ハンドルを車両に組み付
けることで分離トランスも同時に組み付けることが可能
となり、分離トランスの組み立てをより容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る分離トランス1
0を示す断面図である。
【図2】図1の変形例を示す分離トランス10'の断面
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る分離トランス2
0を示す断面図である。
【図4】図3の分離トランス20のコア22の斜視図で
ある。
【図5】図3の分離トランス20のコア21,22が必
要以上に離れた状態を示す断面図である。
【図6】図4のコア22の変形例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る分離トランス3
0を示す断面図である。
【図8】従来の分離トランス50を示す断面図である。
【符号の説明】
1c ステアリングコラム 1f フランジ 1s ステアリングシャフト 2 ハンドル 10 分離トランス 11 1次側コア 12 2次側コア 15,16 トルク伝達ピン 18,19 ストッパ部材 20 分離トランス 21 1次側コア 22 2次側コア 22x,22y 凸部 28,29 ストッパ部材 30 分離トランス 31 1次側コア 32 2次側コア 32x,32y 凸部 38,39 ストッパ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 肇 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 金 東治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟磁性材料を含む合成樹脂からなるコア
    と電線を巻回したコイルとを有する1次側コア及び2次
    側コアが対向配置され、前記1次側コアと2次側コアと
    の間で電力あるいは電気信号を非接触で伝送する分離ト
    ランスであって、一端が、いずれか一方のコア側に固定
    され、他端が、前記両コアが一定間隔以上離間しないよ
    うに他方のコアの変位を規制するストッパ部材を備えた
    ことを特徴とする分離トランス。
  2. 【請求項2】 前記コア同士は、相対回転可能であり、
    前記コアの、前記ストッパ部材の他端と離隔して対向し
    た部分に凸部又は凹部が形成され、前記コア同士が一定
    距離離間した状態で前記コア同士が相対回転すると、前
    記ストッパ部材の他端と前記凸部又は凹部とが干渉し合
    い、異常を知らせることを特徴とする、請求項1に記載
    の分離トランス。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ部材の他端は弾性を有し、
    他方のコアを一方のコアに対向配置させる際に、他方の
    コアの周縁部によって拡開されることを特徴とする、請
    求項1に記載の分離トランス。
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