JP2000268459A - ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置 - Google Patents

ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置

Info

Publication number
JP2000268459A
JP2000268459A JP11076469A JP7646999A JP2000268459A JP 2000268459 A JP2000268459 A JP 2000268459A JP 11076469 A JP11076469 A JP 11076469A JP 7646999 A JP7646999 A JP 7646999A JP 2000268459 A JP2000268459 A JP 2000268459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
information recording
shaped information
disc
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11076469A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayasu Kanazawa
孝恭 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11076469A priority Critical patent/JP2000268459A/ja
Publication of JP2000268459A publication Critical patent/JP2000268459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転動作中にはディスク状の情報記録媒体が
はずれず、ディスク状の情報記録媒体を排出する時に
は、比較的軽い力ではずすことができるディスク状の情
報記録媒体のチャッキング装置を提供すること。 【解決手段】 ディスク状の情報記録媒体Dを回転する
さいに、ディスク状の情報記録媒体Dを着脱可能に保持
するディスク状の情報記録媒体Dのチャッキング装置1
であり、ディスク状の情報記録媒体Dを載せるテーブル
14と、テーブル14に載っているディスク状の情報記
録媒体Dを回転する時に、遠心力が発生するとディスク
状の情報記録媒体Dをテーブル14側に保持する保持部
20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
のようなディスク状の情報記録媒体を回転する際にこの
ディスク状の情報記録媒体を着脱可能に保持するための
ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置に関する
物である。
【0002】
【従来の技術】光ディスクとしてたとえばCD(コンパ
クトディスク:商品名)を回転させるのに使用するスピ
ンドルモータの従来例を、図15と図16に示す。図1
5と図16は、ディスクをチャッキングした状態を示し
ている。ディスク1003は、ターンテーブル1006
上の円形の凸部に、ディスク1003中央の穴が合うよ
うに位置決めされて置かれる。そしてディスク1003
は上からチャッキングプーリー1002により押さえら
れる。チャッキングプーリー1002には鉄材でできた
吸着板1001が付いており、ターンテーブル1006
に取り付けられたマグネット1005により引き付けら
れて(2〜4N程度)、ディスク1003をクランプす
る力を得る。
【0003】ターンテーブル1006にはスピンドル軸
1004が圧入固定されており、スピンドル軸1004
と同時に回転する。スピンドル軸1004は2つの軸受
けを介してベース板1008に対して回動可能になって
いる。スピンドル軸1004は、モータ駆動部1009
により回転駆動される。モータ駆動部1009の内部
は、外周のローター側にマグネットが付いた、一般的な
ブラシレスモータを形成している。モータ駆動部100
9の制御及び電力の供給は、フレキシブル基板1007
を介してモータ外部より行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクは、いわゆ
るノートブック形のコンピュータのCD−ROM(コン
パクトディスクを利用した読み出し専用メモリ)等では
既に当然のごとく使用されているが、その他デジタルス
チルカメラやカムコーダーと呼ばれるビデオレコーダ等
への適用も提案されており、今後モバイルでの使用がさ
らに増えると考えられる。それに伴い、使用する光ディ
スクドライブには、動作中の耐振性が更に高く求められ
ることになる。スピンドルモータのディスクのチャッキ
ング部に目をむけると、上下左右の外乱振動や、ジャイ
ロモーメント力により光ディスクをターンテーブルから
引き剥がす力が大きく働くようになり、より強いチャッ
キング力が必要となってくる。
【0005】ここでディスク回転中に発生するジャイロ
モーメント力についての説明を行う。図17にジャイロ
モーメント力を説明する図を示す。図17にある円盤2
000のAA’軸まわりのイナーシャをIaとし、そし
て円盤2000がAA’軸まわりに回転角速度Waで回
転しているとする。その時円盤2000をBB’軸まわ
りに回転角速度Wbで回転させようとすると、その円盤
2000にはジャイロモーメント力というトルクがC
C’軸まわりに発生する。そのトルクTの大きさはIa
×Wa×Wbで計算される。以上の式から、このジャイ
ロモーメント力は、ディスクが高速回転する程、図17
のような外乱回転動作に対しての発生トルクが大きくな
り、ディスクのターンテーブルのチャッキングからはず
れようとする力が大きくなる事を示している。今後、デ
ィスクの回転数はより速くなっていく傾向にあり、益々
ジャイロモーメント力による影響は増えていくものと思
われる。
【0006】従来の技術のままで、ディスクのチャッキ
ング力を増すためには、単に図15に示すマグネット1
005と吸着板1001の吸着力を強くしていけばよ
い。しかしそうなると動作中は強いクランプ力が得られ
て良いが、図15の光ディスクドライブからディスク1
003を排出する時にはそれ以上の強い力で引き剥がさ
ねばならず、機構系のギヤやモータに大きな負担がかか
ってしまう。そこで、動作中はディスクがはずれず、排
出時には従来と同じ力でディスクを簡単に剥がすことが
できることが望まれている。
【0007】そこで本発明は上記課題を解消し、回転動
作中にはディスク状の情報記録媒体がはずれず、ディス
ク状の情報記録媒体を排出する時には、比較的軽い力で
はずすことができるディスク状の情報記録媒体のチャッ
キング装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スク状の情報記録媒体を回転するさいに、前記ディスク
状の情報記録媒体を着脱可能に保持するディスク状の情
報記録媒体のチャッキング装置において、前記ディスク
状の情報記録媒体を載せるテーブルと、前記テーブルに
載っている前記ディスク状の情報記録媒体を回転する時
に、遠心力が発生すると前記ディスク状の情報記録媒体
を前記テーブル側に保持する保持部と、を備えることを
特徴とするディスク状の情報記録媒体のチャッキング装
置である。
【0009】請求項1の発明では、テーブルがディスク
状の情報記録媒体を載せるようになっている。保持部
は、テーブルに載っているディスク状の情報記録媒体を
回転する時に遠心力が発生するとディスク状の情報記録
媒体をテーブル側に保持するようになっている。これに
より、テーブルが停止状態でディスク状の情報記録媒体
が回転していない時には、ディスク状の情報記録媒体は
テーブルに対して着脱を容易に行うことができる。これ
に対して、テーブルと共にディスク状の情報記録媒体を
回転させると、遠心力が発生するので、保持部はこの遠
心力にディスク状の情報記録媒体をテーブル側に確実に
保持する。このことから、ディスク状の情報記録媒体が
回転しているときに、テーブルからはずれてしまうこと
がなくなる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載のディ
スク状の情報記録媒体において、前記保持部は、付勢手
段と、前記遠心力が発生すると前記付勢手段の付勢力に
抗して半径方向の外側に向って移動して、前記ディスク
状の情報記録媒体を前記テーブル側に保持する移動部材
と、を有する請求項1に記載のディスク状の情報記録媒
体のチャッキング装置を有する。請求項2の発明では、
ディスク状の情報記録媒体がテーブルとともに回転して
遠心力が発生したときに、移動部材が付勢手段の付勢力
に抗して半径方向に外側に向かって移動することから、
この移動部材がディスク状の情報記録媒体をテーブル側
に確実に保持することができる。
【0011】請求項3の発明では、請求項2に記載のデ
ィスク状の情報記録媒体チャッキング装置において、前
記テーブルには、前記ディスク状の情報記録媒体の穴を
形成する内周部付近に突き当たることで前記ディスク状
の情報記録媒体を前記テーブルに位置決めする突起を有
する請求項2に記載のディスク状の情報記録媒体のチャ
ッキング装置を有する。請求項3の発明では、テーブル
には、位置決めをするための突起によりディスク状の情
報記録媒体を容易に位置決めすることができる。
【0012】請求項4の発明は、ディスク状の情報記録
媒体を回転するさいに、前記ディスク状の情報記録媒体
を着脱可能に保持するディスク状の情報記録媒体のチャ
ッキング装置において、前記ディスク状の情報記録媒体
を載せるテーブルと、前記テーブルに載っている前記デ
ィスク状の情報記録媒体を挟み込んで保持するためのク
ランパーと、前記ディスク状の情報記録媒体を回転する
時に遠心力が発生すると、前記テーブルと前記クランパ
ーの間に前記ディスク状の情報記録媒体を挟み込んで保
持した状態で、前記テーブルと前記クランパーを機械的
に一体化する保持部と、を備えることを特徴とするディ
スク状の情報記録媒体のチャッキング装置である。請求
項4では、テーブルがディスク状の情報記録媒体を載せ
るようになっている。クランパーは、テーブルに載って
いるディスク状の情報記録媒体を挟み込んで保持する。
保持部は、ディスク状の情報記録媒体を回転するときに
遠心力を発生すると、テーブルとクランパーの間にディ
スク状の情報記録媒体を挟み込んで保持する状態でテー
ブルとクランパーを機械的に一体化するようになってい
る。これにより、テーブルが静止状態でディスク状の情
報記録媒体が回転していない時には、ディスク状の情報
記録媒体はテーブルから簡単にはずすことができる。こ
れに対して、テーブルとともにディスク状の情報記録媒
体が回転すると、遠心力が発生して保持部はテーブルと
クランパーの間にディスク状の情報記録媒体を挟み込ん
で確実に保持してしまう。したがって、回転時にディス
ク状の情報記録媒体がテーブルからはずれてしまうこと
がなくなる。
【0013】請求項5の発明は、請求項4に記載のディ
スク状の情報記録媒体のチャッキング装置において、前
記テーブルには突出部を有し、前記テーブルと前記クラ
ンパーの間に前記ディスク状の情報記録媒体を挟み込ん
で保持する際に、前記クランパーは、前記テーブルの前
記突出部がはめ込まれる穴を有している請求項4に記載
のディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置を有し
ている。請求項5では、テーブルとクランパーの間にデ
ィスク状の情報記録媒体を挟み込んで保持する際に、ク
ランパーの穴にテーブルの突起部がはめこまれるように
なっていることから、クランパーとテーブルの位置決め
を簡単に行うことができる。
【0014】請求項6の発明では、請求項5に記載のデ
ィスク状の情報記録媒体のチャッキング装置において、
前記保持部は、前記テーブルの前記突出部に設けられて
いる。
【0015】請求項7の発明は、請求項4に記載のディ
スク状の情報記録媒体チャッキング装置において、前記
保持部は、付勢手段と、前記ディスク状の情報記録媒体
を回転する時に遠心力が発生すると、前記付勢手段の付
勢力に抗して閉じた状態から開いた状態に変化して前記
テーブルと前記クランパーを機械的に一体化するための
ブロック体と、を有する請求項4に記載のディスク状の
情報記録媒体のチャッキング装置。請求項7では、ディ
スク状の情報記録媒体が回転するときに遠心力が発生す
ると、付勢手段の付勢力に抗して閉じた状態から開いた
状態にブロック体が変化して、テーブルとクランパーを
機械的に一体化してしまう。これにより、ブロック体
は、ケーブルとクランパーの間にディスク状の情報記録
媒体を挟み込んだ状態でディスク状の情報記録媒体がは
ずれるのを確実に防止することができる。
【0016】請求項8の発明は、請求項4の記載のディ
スク状の情報記録媒体チャッキング装置において、前記
テーブルはマグネットを有し、前記クランパーは前記マ
グネットにより磁気的吸引を受ける磁性部材を有する請
求項4に記載のディスク状の情報記録媒体のチャッキン
グ装置を有する。請求項8では、テーブルのマグネット
とクランパーの磁性部材とが磁気的に吸引することによ
り、ディスク状の情報記録媒体がテーブルとクランパー
の間に挟まれた初期状態において、この磁気的吸引力に
より静止状態における保持を行うことができる。そし
て、ディスク状の情報記録媒体とテーブルが一体的に回
転を始めると、保持部がテーブルとクランパーを機械的
に一体化することから、情報記憶媒体が回転時にはずれ
るのを防止することができます。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施に形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。図1と図2は、本発明のディスク状の情報記録媒体
のチャッキング装置の好ましい実施の形態を示してい
る。図1と図2のチャッキング装置1は、概略的にはタ
ーンテーブル(テーブル)14、クランパー19、保持
部20などを有している。
【0018】ターンテーブル14は、図1、図3及び図
4にその構造例を示している。図1、図3、図4を参照
すると、ターンテーブル14は、本体14Aとマグネッ
ト15を有している。本体14Aは、例えばプラスチッ
クあるいは金属により作ることができると共に、マグネ
ット15はこの本体14に対して円周方向に沿って分割
してあるいはリング状に固定されている。本体14は、
突出部21と、フランジ部22を有している。突出部2
1の中央の穴23には、モータ16の出力軸(スピンド
ル軸)16Aが圧入などにより固定されている。
【0019】フランジ部22はリング状の浅い溝23A
を有しているとともに、ディスク状の情報記録媒体Dを
支持する支持部分24がリング状に形成されている。ま
た本体14Aは、ディスク状の情報記録媒体Dのセンタ
ーホールの内周面25をサポートするための別のリング
状の突出部26を有している。この突出部26と突出部
21の間にマグネット15が埋め込まれるようにして固
定されている。
【0020】ターンテーブル14の突出部21の上面部
分には、保持部20が設けられている。ディスク状の情
報記録媒体Dをターンテーブル14に載せた状態で、タ
ーンテーブル14がモータ16の作動により、例えばR
方向に連続回転した時に、保持部20はクランパー19
とターンテーブル14の間にディスク状の情報記録媒体
Dをはさんで確実に保持した状態を保つ。
【0021】次に、図1、図2及び図5、図6を参照し
て、クランパー19について説明する。このクランパー
19はチャッキングプーリー18と磁気的な吸着板17
を有している。チャッキングプーリー18は、金属もし
くはプラスチックにより作られており、円盤状のもので
あるが、支持部分30と溝31を有している。この支持
部分30は、ターンテーブル14の支持部分24に対面
しており、支持部分24、30がディスク状の情報記録
媒体Dを挟み込んで保持するようになっている。
【0022】磁気的な吸着板17は、磁性材料、例えば
鉄材により作られている。樹脂製のチャッキングプーリ
ー18には鉄材でできた吸着板17が固定されている。
従来例との違いは、吸着板17の中央に穴17Aがあい
ている点である。この穴17Aは、ターンテーブル14
の中央の突出部21や保持部20を通すためのもので、
穴径は突出部21と保持部20の外径よりも若干(たと
えば0.5mm以下程度で)大きめになっている。磁気
的な吸着板17は、例えばリング状になっている。
【0023】次に、保持部20について説明する。保持
部20の構造は、図1、図2及び図3、図4に示してい
る。図1のようにターンテーブル14とクランパー19
を用いてディスク状の情報記録媒体Dを挟み込んでいる
状態で、ターンテーブル14とともにディスク状の情報
記録媒体D及びクランパー19が回転することにより遠
心力が発生すると、図7と図8に示すように保持部20
の外径寸法が直径方向X方向に大きくなって、保持部2
0がクランパー19とターンテーブル14の間にディス
ク状の情報記録媒体Dを確実に保持することができる機
能を有している。これにより、ディスク状の情報記録媒
体Dは、ターンテーブル14からはずれることなく、保
持部20の機能によりクランパー19とターンテーブル
14の間で確実に保持される。
【0024】保持部20の構造例としては、図2、図4
に示す構造例を採用することができる。リベット11
は、固定ブロック10の一端側の穴に通して、ターンテ
ーブル14に圧入して固定されている。固定ブロック1
0はリベット11を軸にして回動可能になっている。2
個の固定ブロック10は対になっている。2つの固定ブ
ロック10,10には、お互い引き合うように引張りば
ね13が掛けられており、相対する固定ブロック10,
10が各々クランパー19とディスク状の情報記録媒体
Dのストッパーの役割をしている。ターンテーブル14
が回転すると、固定ブロック10は遠心力により、引張
りばね13の引き付け力に打ち勝ち、リベット11を中
心に外側に図4のように回転する。そして図8のように
固定ブロック10の一部が、ターンテーブル14に圧入
された平行ピン12に当った位置で止まり、モータ16
の回転時にはそのままの姿勢を維持する。またモータ1
6の回転が止まった時には、遠心力が無くなるため、再
び引張りばね13の力で図4に示した元の状態に戻る。
【0025】モータ16は静止した状態である。チャッ
キングプーリー18は吸着板17がマグネット15によ
り引き付けられてディスク状の情報記録媒体Dを押さえ
ている。たとえばマグネット15による吸着力は従来例
と同じ程度(2〜4N程度)である。ディスク状の情報
記録媒体Dの静止時には従来と変わらぬ力で、クランパ
ー19の引き剥がしができ、ディスク状の情報記録媒体
Dの回転時のみにクランパー19がはずれなくなる。そ
れにより、ローディング機構に余分な力を必要とせず
に、振動外乱や回転動作に強いディスクのチャッキング
装置を実現させることができる。
【0026】次に、図1ないし図8に示す本発明のディ
スク状の情報記録媒体のチャッキング装置1の使用及び
動作例について説明する。図3に示すターンテーブル1
4が停止している状態で、図1に示すようにターンテー
ブル14の上にはディスク状の情報記録媒体Dが載せら
れる。このときに、ターンテーブル14の小さな突出部
26の外周面に対してディスク状の情報記録媒体Dの内
周面25がはめ込まれるとともに、ディスク状の情報記
録媒体Dの下面がターンテーブル14の支持部分24に
載ることになる。
【0027】次に、クランパー19がディスク状の情報
記録媒体Dの上面側に載る。このときにクランパー19
の磁気的な吸着板17のセンターホール17Aがターン
テーブル14の突出部21にはまり込む。この時には、
保持部20の図2に示す外径Sは、突出部21の外径と
ほぼ同じあるいはやや小さい寸法になっているので、ク
ランパー19はこの保持部20を通り突出部21の外周
部に簡単にはめ込むことができる。そして、マグネット
15がこのクランパー19の磁気的な吸着板17を磁気
吸引をすることにより、図1に示すような、ターンテー
ブル14が回転していない初期状態では、磁気吸引力に
よりクランパー19をターンテーブル14側に引きつけ
る。ディスク状の情報記録媒体Dはクランパー19とタ
ーンテーブル14の間に保持されている。ディスク状の
情報記録媒体Dは、支持部分30および24により挟ま
れている。
【0028】次に、図7に示すようにチャッキング装置
1がモータ16の作動によりR方向に回転をすると、図
7と図8の保持部20の固定ブロック10,12には遠
心力が加わる。この遠心力は、引張りばね(付勢手段)
13の力に抗して、固定ブロック10,10を、リベッ
ト11,11を中心として図8に示すような矢印T方向
に外側に向けて開くことになる。固定ブロック10,1
0が開くと、図7と図8に示すように、クランパー19
とターンテーブル14は、ディスク状の情報記録媒体D
をはさんだ状態で機械的に一体的に保持することができ
る。このために、ターンテーブル14およびディスク状
の情報記録媒体D及びクランパー19が一体的に回転し
ている時に、ディスク状の情報記録媒体Dがクランパー
19とともにターンテーブル14からはずれてしまうよ
うな現象を完全に防ぐことができる。
【0029】図7と図8のような回転状態から、モータ
16の動作を停止すると、図1と図2の状態にもどる。
保持部20の引張りばね13の力により、固定ブロック
10,10は図8の広がった状態から図2に示す閉じた
状態に自動的に戻すことができる。これにより保持部2
0図1と図2に示す状態に戻るので、ディスク状の情報
記録媒体Dをターンテーブル14からはずすときには、
クランパー19とディスク状の情報記録媒体Dをはずせ
ばよい。この時に磁気吸着板17とマグネット15の間
には比較的弱い磁気的吸引力が働いているが、その磁気
的吸引力の力に抗してクランパー19とディスク状の情
報記録媒体をはずせばよいのである。
【0030】以上のように、ディスク状の情報記録媒体
Dが回転せずに静止しているときには、従来とかわらぬ
磁気吸引力で、クランパー19とともにターンテーブル
14から引きはがし(はずす)ことができる。ディスク
状の情報記録媒体Dが回転しているときには、保持部2
0の固定ブロック10,10が外側に開くことから、ク
ランパー19およびディスク状の情報記録媒体Dはター
ンテーブル14からはまったくはずれなくなる。このこ
とから、ローディング機構に余分な力を必要とせずに、
振動外乱や回転動作に強いディスク状の情報記録媒体の
チャッキング装置を実現することができる。
【0031】このようなチャッキング装置は、例えばユ
ーザーが手持ちで運んだり操作するような機器にディス
ク状の情報記録媒体のドライブを設定する場合、たとえ
ば通常のスチルカメラ、ビデオカメラのようなカメラな
どに記憶媒体としてディスク状の情報記録媒体のドライ
ブを搭載するような場合に、そのカメラをユーザーが手
持ち状態で急激な移動を行ったとしても、すでに述べた
ジャイロモーメントの法則による余計な力によりディス
ク状の情報記録媒体Dがはずれてしまうような現象を完
全に防ぐことができる。
【0032】次に、図9と図10を参照して本発明の別
の実施の形態について説明する。図9と図10に示す実
施の形態と、図1ないし図8に示す実施の形態を比較す
ると、異なるのは図9に示す保持部120の構造であ
り、その他のチャッキング装置1の部分については、図
9と図10の実施の形態と図1ないし図8の実施の形態
とはほぼ同じであるので、図1ないし図8の実施の形態
のその対応する部分の説明を援用する。
【0033】図9と図10における保持部120は、図
9で示すようにターンテーブル14の突出部21の上部
に固定されている。この保持部120は例えば弾性変形
可能な材質で作られた収容体121を有している。この
収容体121の中には流動体122が収容されている。
収容体121の上部分123と下部分124は比較的厚
みが大きく、外周側部125の厚みは比較的薄くなって
いる。これにより、ターンテーブル14と保持部120
が回転すると、流動体122がX方向に遠心力を受ける
ことから図10に示すように外周側部125が弾性変形
してふくらむ。このふくらんだ部分が、クランパー19
とディスク状の情報記録媒体Dおよびターンテーブル1
4を一体的に保持することができ、これによってディス
ク状の情報記録媒体Dとクランパー19がターンテーブ
ル14からはずれてしまうようなことがなくなる。
【0034】次に、図11ないし図14を参照して本発
明のさらに別の実施の形態について説明する。図11と
図12に示すのは、本発明の別のチャッキング装置10
1であり、このチャッキング装置101の特徴的な部分
は、図1ないし図10に示すチャッキング装置1とは異
なり、クランパーを有していない点である。チャッキン
グ装置101は、概略的にはターンテーブル114と、
保持部120を有している。ターンテーブル114は、
突出部121、溝123およびフランジ部122を有し
ている。フランジ部122は、ディスク状の情報記録媒
体Dの下面をささえる部分である。突出部121の外周
部分は、ディスク状の情報記録媒体Dの内周面25をは
め込むような円柱状の部分である。この突出部121の
中心には、モータ16の出力軸16Aが圧入などにより
固定されている。
【0035】ターンテーブル114の本体114Aは、
金属またはプラスチックにより作られているが、突出部
121の上部には保持部120が設定されている。この
保持部120は、図13と図14に示すように、3つの
位置決め突起180、180、180および3つの移動
部材190、190、190などを有している。3つの
移動部材190は、保持部120の本体131の内部
に、120度ごとの位相をおいて半径方向Xに設けられ
ている。各移動部材190は、例えばすべり軸受191
により、半径方向Xにそって移動することができる。移
動部材190の内端部と中心部198の間には、それぞ
れ付勢手段としてのスプリング196が設けられてい
る。図11と図13は、ディスク状の情報記録媒体Dと
ターンテーブル114が静止している状態を示し、図1
2と図14は、モータ16が作動してターンテーブル1
14とディスク状の情報記録媒体DがR方向に連続回転
している状態を示している。
【0036】図11ないし図14を参照して、チャッキ
ング装置101の使用例および動作例について説明す
る。図11および図13に示す静止状態では、ターンテ
ーブル114に対してディスク状の情報記録媒体Dがは
め込まれる。ディスク状の情報記録媒体Dの内周面25
が突出部121の外周面にはめ込まれる。この時に、デ
ィスク状の情報記録媒体のセンターホールの内周面25
の付近は、3つの位置決め突起180により比較的弱い
力であるが確実に固定される。
【0037】次に、図12および図14に示すように、
モータ16が作動して、ターンテーブル114とディス
ク状の情報記録媒体Dが出力軸16AとともにR方向に
回転すると、図14に示す移動部材190はそれぞれ半
径方向Xに遠心力が働き、外側に向かってスプリング1
96の力に抗して突き出ることになる。これにより、図
12および図14に示すように、ディスク状の情報記録
媒体Dのセンターホール付近の内周面25に近い部分
は、3か所の移動部材190、190、190によりタ
ーンテーブル114側に保持することができる。ターン
テーブル114とともにディスク状の情報記録媒体Dが
連続回転している状態で外乱が働いたとしても、ディス
ク状の情報記録媒体Dはターンテーブル114からはず
れることがなくなる。
【0038】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。この実施の形態では、例えば図1な
いし図8に示す実施の形態では、固定ブロック10が2
つ設けられている例を示しているが、これに限らず3つ
あるいはそれ以上設けるようにしてもかまわない。図9
および図10のチャッキング装置1における収容体の形
状は、図示例のものに限らない。図11ないし図14の
実施の形態のチャッキング装置101においては、移動
部材190が120度ごとに等間隔で半径方向に3つ配
列されている。しかしこれに限らず2つあるいは4つ以
上の移動部材190を設けるようにしてもかまわない。
また位置決め突起180も120度ごとに等間隔で3つ
設けるのでなく、2つあるいは4つ以上であってももち
ろんかまわない。
【0039】付勢手段は、スプリングあるいは引張りば
ねのようなものに限らず、他の種類の弾性変形あるいは
弾性的な圧力をかけることができるような部材を採用す
ることも可能である。各実施の形態において使用してい
るモータはいわゆる出力軸160を有するスピングルモ
ータであるが、これに限らず他の種類のモータを用いる
ことも可能である。
【0040】ディスク状の情報記録媒体Dとしては、上
述したコンパクトディスク(商品名)のようなディス
ク、CD−ROM(コンパクトディスクを利用した読み
出し専用メモリ)などの光ディスクの他に、高密度情報
記録媒体(DVD;デジタルビデオディスク、デジタル
バーサタイルディスク;商品名)や、光磁気ディスクあ
るいは磁気ディスクなどであってももちろんかまわな
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転動作中にはディスク上の情報記録媒体がはずれず、
ディスク上の情報記録媒体を排出する時には、比較的軽
い力ではずすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク状の情報記録媒体のチャッキ
ング装置の好ましい実施の形態を示す一部断面を有する
側面図。
【図2】図1のチャッキング装置のチャッキングプーリ
ー及び磁気吸着板、保持部などを示す平面図。
【図3】図1のチャッキング装置のターンテーブルを示
す一部断面図を有する側面図。
【図4】図3のターンテーブルの構造を示す平面図。
【図5】図1のチャッキング装置のクランパーを示す一
部聞き書き部分を有する側面図。
【図6】図5のクランパーの平面図。
【図7】ターンテーブルとディスク状の情報記録媒体及
びクランパーが回転している時に、保持部がクランパ
ー、ディスク状の情報記録媒体及びターンテーブルを機
械的に固定している状態を示す図。
【図8】図7の回転時における遠心力を用いたクランプ
状態を示す平面図。
【図9】本発明のチャッキング装置の別の実施の形態を
示し、ターンテーブル、ディスク状の情報記録媒体及び
クランパーが静止している状態を示す図。
【図10】図9のチャッキング装置が回転している状態
を示す図。回転している時に遠心力により保持部がクラ
ンパー、ディスク状の情報記録媒体及びターンテーブル
を機械的に保持している状態を示す図。
【図11】本発明のチャッキング装置のさらに別の実施
の形態を示し、ターンテーブル及びディスク状の情報記
録媒体が静止している状態を示す図。
【図12】図11のチャッキング装置が回転している状
態を示す図。
【図13】図11に対応して示しており、チャッキング
装置が静止している状態を示す図。
【図14】チャッキング装置が回転している状態であっ
て、遠心力により保持部がディスク状の情報記録媒体を
ターンテーブルに対して保持している状態を示す図。
【図15】従来のチャッキング装置を示す一部聞き書き
部分を有する側面図。
【図16】従来のチャッキング装置の平面図。
【図17】従来のチャッキング装置においてディスク回
転中に発生するジャイロモーメント力を説明する図。
【符号の説明】
1・・・チャッキング装置、14・・・ターンテーブル
(テーブル)、15・・・マグネット、17・・・磁気
吸着板、19・・・クランパー、20・・・保持部、2
1・・・突出部、D・・・ディスク状の情報記録媒体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の情報記録媒体を回転するさ
    いに、前記ディスク状の情報記録媒体を着脱可能に保持
    するディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置にお
    いて、 前記ディスク状の情報記録媒体を載せるテーブルと、 前記テーブルに載っている前記ディスク状の情報記録媒
    体を回転する時に、遠心力が発生すると前記ディスク状
    の情報記録媒体を前記テーブル側に保持する保持部と、
    を備えることを特徴とするディスク状の情報記録媒体の
    チャッキング装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部は、 付勢手段と、 前記遠心力が発生すると前記付勢手段の付勢力に抗して
    半径方向の外側に向って移動して、前記ディスク状の情
    報記録媒体を前記テーブル側に保持する移動部材と、を
    有する請求項1に記載のディスク状の情報記録媒体のチ
    ャッキング装置。
  3. 【請求項3】 前記テーブルには、前記ディスク状の情
    報記録媒体の穴を形成する内周部付近に突き当たること
    で前記ディスク状の情報記録媒体を前記テーブルに位置
    決めする突起を有する請求項2に記載のディスク状の情
    報記録媒体のチャッキング装置。
  4. 【請求項4】 ディスク状の情報記録媒体を回転するさ
    いに、前記ディスク状の情報記録媒体を着脱可能に保持
    するディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置にお
    いて、 前記ディスク状の情報記録媒体を載せるテーブルと、 前記テーブルに載っている前記ディスク状の情報記録媒
    体を挟み込んで保持するためのクランパーと、 前記ディスク状の情報記録媒体を回転する時に遠心力が
    発生すると、前記テーブルと前記クランパーの間に前記
    ディスク状の情報記録媒体を挟み込んで保持した状態
    で、前記テーブルと前記クランパーを機械的に一体化す
    る保持部と、を備えることを特徴とするディスク状の情
    報記録媒体のチャッキング装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルには突出部を有し、 前記テーブルと前記クランパーの間に前記ディスク状の
    情報記録媒体を挟み込んで保持する際に、前記クランパ
    ーは、前記テーブルの前記突出部がはめ込まれる穴を有
    している請求項4に記載のディスク状の情報記録媒体の
    チャッキング装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部は、前記テーブルの前記突出
    部に設けられている請求項5に記載のディスク状の情報
    記録媒体のチャッキング装置。
  7. 【請求項7】 前記保持部は、 付勢手段と、 前記ディスク状の情報記録媒体を回転する時に遠心力が
    発生すると、前記付勢手段の付勢力に抗して閉じた状態
    から開いた状態に変化して前記テーブルと前記クランパ
    ーを機械的に一体化するためのブロック体と、を有する
    請求項4に記載のディスク状の情報記録媒体のチャッキ
    ング装置。
  8. 【請求項8】 前記テーブルはマグネットを有し、前記
    クランパーは前記マグネットにより磁気的吸引を受ける
    磁性部材を有する請求項4に記載のディスク状の情報記
    録媒体のチャッキング装置。
JP11076469A 1999-03-19 1999-03-19 ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置 Pending JP2000268459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11076469A JP2000268459A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11076469A JP2000268459A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000268459A true JP2000268459A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13606041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11076469A Pending JP2000268459A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000268459A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7254822B2 (en) 2003-08-07 2007-08-07 Benq Corporation Disk drive avoiding flying disk
US8561092B2 (en) 2009-03-25 2013-10-15 Sony Corporation Disc loading mechanism and disc drive apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7254822B2 (en) 2003-08-07 2007-08-07 Benq Corporation Disk drive avoiding flying disk
US8561092B2 (en) 2009-03-25 2013-10-15 Sony Corporation Disc loading mechanism and disc drive apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20080036933A (ko) 자동 평형 장치, 회전 장치, 디스크 구동 장치, 밸런서 및하우징
JP2000268459A (ja) ディスク状の情報記録媒体のチャッキング装置
JPH11339379A (ja) ディスク回転駆動機構
JP2003059144A (ja) ディスククランプ機構を備えるモータ
JPH05135464A (ja) デイスクチヤツキング装置
JP3128884B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2001256745A (ja) 小径円盤状記録媒体アダプタ装置
JP2000132893A (ja) モ―タのディスクチャッキング機構
JP3594284B2 (ja) スピンドルモータ
KR100633863B1 (ko) 디스크 드라이버용 스핀들모터
JP2001014762A (ja) ディスク回転駆動装置
JPH11259940A (ja) ディスクドライブ装置
KR100459399B1 (ko) 디스크 클램핑 장치
KR100550845B1 (ko) 디스크 장착구조가 개선된 스핀들 모터
JP3747553B2 (ja) ディスク状記録媒体のチャッキング装置
JP3829721B2 (ja) ディスククランプ装置、記録及び/又は再生装置ならびにディスク評価装置
JPH0362390A (ja) クリーニング用ディスク
JP3250538B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2000215568A (ja) ディスクアンバランス補正機構を備えたディスク装置
JPH0765471A (ja) ディスク駆動装置
JPH1169707A (ja) 回転駆動機構
JPH1186428A (ja) ディスク装置
JP2004178689A (ja) ディスク駆動装置
JPH08263957A (ja) ディスク装置
JPH08339596A (ja) ディスクチャッキング機構