JP2000268300A - 航空機位置検知装置 - Google Patents

航空機位置検知装置

Info

Publication number
JP2000268300A
JP2000268300A JP2000009970A JP2000009970A JP2000268300A JP 2000268300 A JP2000268300 A JP 2000268300A JP 2000009970 A JP2000009970 A JP 2000009970A JP 2000009970 A JP2000009970 A JP 2000009970A JP 2000268300 A JP2000268300 A JP 2000268300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aircraft
moving object
moving body
signal
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000009970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3791281B2 (ja
Inventor
Satoshi Okada
岡田  聡
Setsuo Arita
節男 有田
Juichiro Atsumi
寿一郎 渥美
Izumi Yamada
泉 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000009970A priority Critical patent/JP3791281B2/ja
Publication of JP2000268300A publication Critical patent/JP2000268300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3791281B2 publication Critical patent/JP3791281B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な装置で確実に航空機の位置を検知できる
航空機位置検知装置を提供することにある。 【解決手段】GPS信号を受信するアンテナ10と、G
PS信号の受信強度に基づいて移動体の存在を検知する
移動体有無検知部7と、移動体から発せられる振動を検
知する振動センサ13と、振動信号に基づいて移動体が
航空機であると判定する移動体種別判定部9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空港において地上
を走行する航空機の位置を検知する航空機位置検知装置
に係り、特に、安価な装置で確実に航空機の位置を検知
できる航空機位置検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機位置検知装置については、
国際公開W097/04337号公報に記載されてい
る。この従来技術には、移動体が走行する通路に格子状
に配置された複数の移動体検知器を設け、移動体を検知
した移動体検知器の配置に基づいて移動体の形状を検出
することが記載されている。
【0003】この従来技術によれば、航空機と作業車両
との形状の違いから航空機を検知することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、航空機が走行する通路に多数の移動体検知
器を設置する必要があり、コストが上昇するという問題
があった。また、多数の移動体検知器の情報を統合して
航空機を検知するために、情報の伝送量が多く、伝送可
能な情報量が少ない情報伝送手段(例えば電力線搬送
等)を用いる場合には、航空機の検知が遅れることも考
えられる。
【0005】本発明の目的は、安価な装置で確実に航空
機の位置を検知できる航空機位置検知装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、アンテナによって受信されるGPS信号の
受信強度の変化に基づいて移動体の存在を検知すると共
に、移動体から発せられる振動を検知して振動に基づい
て移動体が航空機であるか判定して、移動体が航空機で
あると判定した場合に航空機を検知したことを示す信号
を出力する複数の移動体検知器と、複数の移動体検知器
から出力される航空機を検知したことを示す信号に基づ
いて航空機の位置を検知する航空機位置検知手段と、複
数の移動体検知器から航空機位置検知手段に航空機を検
知したことを示す信号を伝送する伝送手段とを備えたこ
とにある。
【0007】検知された移動体が航空機であるか否かを
移動体から発せられる振動に基づいて判定するため、航
空機が走行する通路に多数の移動体検知器を設置する必
要がなく、安価な装置で航空機の位置を検知できる。ま
た、航空機から発せられる振動はその他の車両から発せ
られる振動とは異なる特性を有しているため、振動に基
づいて判定を行うことによって確実に航空機の位置を検
知できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0009】(実施例1)図1は、本発明の好適な一実
施例である航空機位置検知装置を示す。なお、本実施例
の航空機位置検知装置は、埋設された複数の移動体検知
器を用いて、空港の誘導路やエプロン等の航空機が走行
する通路における航空機及びその他の車両(以下、作業
車両という)の位置を検知するものである。
【0010】図1において、交流電源1は、電力線2,
トランス3a〜3n及び情報送信部4a〜4nを介して
ランプ6a〜6nに交流電力を供給し、ランプ6a〜6
nを点灯させる。なお、ランプ6a〜6nは、航空機の
誘導路等に埋設されて航空機の誘導に用いられるもので
あって、点灯・消灯の制御方法については既にいくつか
の方法が知られている。
【0011】交流電源1から出力された交流電力は、移
動体検知器5a〜5nにも供給される。移動体検知器5
a〜5nは、航空機の誘導路等に複数埋設され、上方に
航空機或いは作業車両が存在するかを検知するためのも
のである。移動体検知器5aにおいて、入力された交流
電力は、AC/DCコンバータ16により交流電力から
直流電力に変換された後、移動体種別判定部9,移動体
有無検知部7のGPS用受信器11及び移動体有無判定
部12,振動検出部8の振動センサ13,増幅器14及
び振動特性解析部15のそれぞれに供給され、各構成は
供給された電力により駆動する。なお、本実施例では、
移動体検知器5a〜5nのうち移動体検知器5aについ
て説明するが、その他の移動体検知器も同様の構成であ
る。
【0012】まず、移動体有無検知部7について説明す
る。移動体有無検知部7において、アンテナ10は、複
数のGPS衛星から発信される電波を受信するアンテナ
であり、受信した電波を信号にしてGPS用受信器11
に出力する。GPS用受信器11は、入力された信号に
含まれるGPS航法データをデコードし、各GPS衛星
毎に衛星の情報を整理する。なお、GPS航法データと
は、各々のGPS衛星がもつ固有のデータで、GPS衛
星の個別認識番号,アンテナが設置された位置からの見
掛けの仰角(以下、仰角という),同じく見掛けの方位
角(以下、方位角という),電波の受信強度(以下、受
信強度という)等の情報を含む。GPS用受信器11
は、GPS衛星毎に整理した上記の衛星情報を移動体有
無判定部12に出力する。なお、GPS用受信器11に
おけるGPS航法データの処理については、特開昭63−
191880号公報等に記載されているとおり一般に知られて
いるため、詳細な説明は省略する。
【0013】移動体有無判定部12は、入力された衛星
情報に基づいて、移動体検知器5a(具体的にはアンテ
ナ10)の上方に移動体が存在するか否かを判定し、そ
の判定結果を移動体種別判定部9に出力する。
【0014】図2は、移動体有無判定部12の構成を示
す。移動体有無判定部12に入力された衛星情報は、デ
ータ分配部21に入力される。データ分配部21は、入
力された衛星情報のうち仰角及び受信強度を、移動体到
来検知部22a〜22n及び移動体離脱検知部23a〜
23nに出力するが、その際、衛星情報に含まれるGP
S衛星の個別認識番号に基づいて、各GPS衛星に対応
する移動体到来検知部22a〜22n及び移動体離脱検
知部23a〜23nにそれぞれ仰角および受信強度を出
力する。すなわち、移動体到来検知部22a〜22n及
び移動体離脱検知部23a〜23nは、GPS衛星の数
に合わせて設けられており、予め各々1つのGPS衛星
に対応づけられている。
【0015】図3は、移動体到来検知部22aの構成を
示す。なお、その他の移動体到来検知部も同様の構成で
ある。移動体到来検知部22aに入力された仰角と受信
強度はデータ分別部31に入力され、データ分別部31
はこの2つのデータを分別し、受信強度は受信強度低下
検知部32および衛星データ使用評価部33へ、仰角は
衛星データ使用評価部33へ、それぞれ出力する。
【0016】受信強度低下検知部32の構成を図5に示
す。受信強度低下検知部32において、データ分別部3
1から入力された受信強度は、LPF(低域濾波器)5
1を通して比較器52,53へ入力される。なお、LP
F51はノイズをカットするために設けられている。
【0017】比較器52は、遅延回路を有しており、遅
延回路により遅れを持たせた受信強度と、遅延回路を通
さない受信強度との差を演算する。つまり、遅延回路に
より受信強度に遅れ(本実施例では1秒の遅れ)を持た
せることによって、現在の受信強度と1秒前の受信強度
との差を演算する。この差から受信強度が低下したか否
かを判定し、受信強度が低下した場合には、その差つま
り受信強度の低下量を求め、予め設定された第一基準値
と比較する。比較した結果、強度低下量が第一基準値以
上であった場合には「1」を、強度低下量が第一基準値
以下であった場合には「0」を出力する。なお、第一基
準値は、GPS衛星の電波が移動体により遮断された場
合における受信強度の低下量の最低限の値が設定され
る。この最低限の値はアンテナの設置状況により変化す
るため、実験により求められる。
【0018】一方、比較器53も遅延回路を有してお
り、遅延回路により遅れ(本実施例では1秒の遅れ)を
持たせた受信強度と予め設定された第一閾値とを比較す
る。比較した結果、1秒前の受信強度が予め設定された
第一閾値以上であった場合に「1」を、第一閾値以下で
あった場合に「0」を出力する。ここで、第一閾値とし
て設定される値について説明する。GPS衛星は常に動
いているため、あるときは電波を受信できていたGPS
衛星でも、時間が経つと、建物等の障害物により電波が
遮断される位置に移動してしまうことがある。その場合
には、受信強度はある値まで徐々に低下した後、急激に
低下することがわかった。このようにGPS衛星の移動
によっても受信強度は低下するので、このGPS衛星の
移動による受信強度の低下と、移動体の到来による受信
強度の低下とを区別する必要がある。そのために、第一
閾値として、GPS衛星の移動により受信強度が下がる
場合において受信強度が急激に低下する1秒前の受信強
度の値を設定する。この受信強度の値は、アンテナの設
置状況によって変化するため、実験によって求める。ま
た、この受信強度の値はGPS衛星毎に異なるため、各
GPS衛星毎に適切な値を設定するか、或いは、最も大
きな値を共通に設定する。
【0019】AND回路54は、比較器52,53の出
力信号を入力し、両者が「1」のときに「1」を、両者
或いはどちらか一方が「0」のときに「0」を出力す
る。
【0020】AND回路54の出力信号は、受信強度低
下検知部32の検知結果として信号保持部34に出力さ
れる。この受信強度低下検知部32によれば、移動体の
到来によって受信強度が低下したときに「1」が出力さ
れる。
【0021】ここで、GPS衛星の移動(建物等により
電波が遮断される場合)により受信強度が低下する場合
における受信強度低下検知部32の動作を説明する。前
述したように、GPS衛星の移動により受信強度が低下
する場合、ある値までは受信強度が徐々に低下するが、
その時の低下量は比較器52に設定された第一基準値を
超えるほど大きくはないので、比較器52の出力が
「0」となる。よって、比較器53の出力に関わらず、
AND回路54の出力は「0」となる。また、受信強度
が徐々に低下して第一閾値すなわち受信強度が急激に低
下する1秒前の値に達すると、比較器53の出力が
「0」となる。よって、受信強度の急激な低下により比
較器52の出力が「1」となっても、その時には比較器
53の出力が「0」となっているので、AND回路54の
出力は「0」となる。このようにGPS衛星の移動(建
物等により電波が遮断される場合)により受信強度が低
下する場合には、受信強度低下検知部32の出力は
「0」となる。つまり、移動体の到来により受信強度が
低下する場合にのみ、受信強度低下検知部32から
「1」が出力される。
【0022】図3において、信号保持部34は、受信強
度低下検知部32の出力と、移動体到来判定部24の出
力を入力し、受信強度低下検知部32から「1」が出力
されたときに、移動体到来判定部24から「1」が出力
されるまで、「1」を出力する。これは、衛星によっ
て、移動体が到来した時に受信強度が低下するまでの時
間に差があるために行う。後述するが、移動体到来判定
部24が「1」を出力するのは、移動体が到来したと判
定したときである。信号保持部34の出力は、情報伝達
部35に入力される。
【0023】衛星データ使用評価部33は、受信強度と
仰角に基づいて、対応する衛星が移動体検知に適してい
るか否かを評価する。図6に衛星データ使用評価部33
の構成を示す。図6において、受信強度は比較器61に
入力される。比較器61は、入力された受信強度と予め
設定された第一閾値とを比較し、受信強度が第一閾値よ
りも小さい場合に「1」を、大きい場合に「0」を出力
する。衛星データ使用評価部33には移動体存在検知部
26の出力信号も入力されるが、この出力信号は遅延回
路62に入力される。なお、移動体存在検知部26の出
力信号は、後述するように、移動体がアンテナ10の上
方に存在しているときに「1」、移動体が存在していな
いときに「0」となる。遅延回路62の出力信号は、N
OT回路63で反転された後、AND回路64に入力さ
れる。AND回路64には比較器61の出力信号も入力
され、両入力の論理積が演算される。すなわち両入力が
「1」の時は「1」、両者或いはどちらか一方が「0」
のときには「0」を出力する。この比較器61,遅延回
路62,NOT回路63及びAND回路64では、移動
体がアンテナ上方に存在しないにも関わらず、受信強度
が低いときに「1」が出力される。すなわち、建物等の障
害物により電波の一部が遮断されることにより電波の受
信強度が低下している場合に「1」を出力する。
【0024】衛星データ使用評価部33に入力された仰
角は、比較器65に入力される。比較器65は仰角と第
二基準値とを比較し、仰角が第二基準値よりも小さい場
合に「1」、大きい場合に「0」を出力する。ここで、
第二基準値として設定される値について説明する。航空
機のように車体がある程度の高さに位置する移動体を検
知するときには、移動体がアンテナ上方に存在する場合
でも、仰角の小さいGPS衛星の電波は車体の下を通過
して移動体により遮断されることなくアンテナで受信さ
れる場合がある。そのような仰角のGPS衛星からの電
波は移動体検知には適していないため、除外する必要が
ある。よって、第二基準値には、移動体がアンテナ上部
に位置する場合でも電波が検知されてしまうGPS衛星
の仰角の最大値を設定する。なおこの仰角の値は、アン
テナの設置状況によって異なるため、実験により求め
る。
【0025】比較器65の出力信号と、AND回路64
の出力信号は、NOR回路66に入力される。NOR回
路66は両入力信号が「0」の場合に「1」を出力し、
入力信号のどちらか一方或いは両方が「1」の場合は
「0」を出力する。なお、NOR回路66の出力は、衛星
データ使用評価部33の出力として情報伝達部35へ出
力される。このような衛星データ使用評価部33によ
り、移動体が航空機検知装置5a(アンテナ10)の上
方に無いにも拘わらず受信強度が第一閾値以下であった
場合、或いは仰角が第二基準値よりも小さい場合に
「0」が出力される。逆にどちらにも該当しない場合に
「1」が出力される。なお、「0」は対応するGPS衛
星が移動体検知に適さないことを示し、逆に「1」は対
応するGPS衛星が移動体検知に適していることを示
す。
【0026】図3において、信号保持部34および衛星
データ使用評価部33の出力信号は、情報伝達部35に
入力される。情報伝達部35は対応するGPS衛星が移
動体検知に適しているか否かと、受信強度が低下したか
否かの2つの情報を、移動体到来検知部22aの出力と
して移動体到来判定部24へ出力する。なお、移動体到
来検知部22aの出力信号は、図8に示されるような2
ビットのデータとなっており、上位ビットは対応するG
PS衛星が移動体検知に適しているか否か、下位ビット
は受信強度が低下したか否かを示す。すなわち、「0
0」および「01」は対応するGPS衛星が移動体検知に
適していないことを示し、「10」は移動体の到来を検
知していないことを示す。また、「11」は移動体の到
来を検知したことを示す。なお、移動体到来検知部22
a以外の移動体到来検知部もそれぞれに対応する衛星に
ついての上記情報を移動体到来判定部24に出力する。
【0027】移動体到来判定部24の構成を図10に示
す。移動体到来検知部22a〜22nの各出力信号は、デ
ータ抽出部101に入力される。データ抽出部101は
移動体到来検知部22a〜22nの出力信号のうち、対
応する衛星が移動体検知に適していると判定された衛
星、すなわちデータの上位ビットが「1」であるものを
選択し、その衛星に対応する受信強度が低下したか否か
を示すデータ、すなわち下位ビットをAND回路102
に出力する。AND回路102は、入力された下位ビッ
トの論理積を演算し、その結果を移動体存在検知部26
に出力する。このAND回路102は、全ての入力が
「1」のときに出力が「1」となる。すなわち、移動体
検知に適していると判定された全ての衛星において受信
強度が低下したときに移動体が到来したとして「1」が
出力される。以上説明したように、移動体到来検知部2
2a〜22nおよび移動体到来判定部24によりアンテ
ナ10の上方に移動体が到来したことを検知することが
できる。
【0028】次に、移動体離脱検知部23a〜23nに
ついて説明する。図4は移動体離脱検知部23aの構成
を示す。なお、移動体離脱検知部23a〜23nは全て
同じ構成となっている。図4において、データ分配部2
1から出力された受信強度と仰角は、データ分別部41
に入力される。データ分別部41は、このうち受信強度
を抽出し、受信強度上昇検知部42及び衛星データ使用
評価部43へ出力する。また、受信強度上昇検知部42
には、移動体存在検知部26の出力も入力される。
【0029】受信強度上昇検知部42の構成を図7に示
す。受信強度上昇検知部42において、受信強度は比較
器71に入力される。比較器71は、遅延回路を有して
おり、遅延回路により遅れを持たせた受信強度と、遅延
回路を通さない受信強度との差を演算する。つまり、遅
延回路により受信強度に遅れ(本実施例では1秒の遅
れ)を持たせることによって、現在の受信強度と1秒前
の受信強度との差を演算する。この差から受信強度が上
昇したか否かを判定し、受信強度が上昇した場合には、
その差つまり受信強度の上昇量を求め、予め設定された
第一基準値と比較する。比較した結果、強度上昇量が第
一基準値以上であった場合には「1」を、強度上昇量が
第一基準値以下であった場合には「0」を出力する。
【0030】一方、移動体存在検知部26の出力信号
は、遅延回路72(1秒の遅れを与える)を介してAN
D回路73に入力される。AND回路73は、比較器7
1及び遅延回路72の出力信号を入力し、両入力が
「1」の場合に「1」、両入力のどちらか一方或いは両
方が「0」の場合に「0」を出力する。この受信強度上
昇検知部42によれば、1秒前に移動体存在検知部26
により移動体が存在すると検知されていて、かつ受信強
度が上昇したときに「1」が出力される。すなわち、移
動体がアンテナ10の上方から離脱することによって受
信強度が上昇したときに、「1」が出力される。なお、
アンテナ10の上方に移動体が存在していなかった場合
でも、建物等の障害物により電波が遮断されるような状
態から障害物により電波が遮断されない状態へGPS衛
星が移動した場合には、受信強度が上昇するが、受信強
度上昇検知部72では移動体存在検知部56の出力が1
秒前に「1」であったことを条件としているため、移動
体の離脱による受信強度の上昇のみを検知できる。
【0031】図4において、信号保持部44には、受信
強度上昇検知部42及び移動体離脱判定部25の出力信
号が入力され、信号保持部44は、受信強度上昇検知部
42から「1」が出力された場合に、移動体離脱判定部
25から「1」が出力されるまで「1」を出力する。こ
れは、衛星によって、移動体が離脱した時の受信強度が
上昇するまでの時間に差があるために行う。なお、移動
体離脱判定部25は、後述するように、移動体が離脱し
たと判定したときに「1」を出力する。信号保持部44
の出力は、情報伝達部45へ出力される。
【0032】一方、衛星データ使用評価部43は、入力
された受信強度と予め設定された第二閾値とを比較し、
受信強度が第二閾値を超える値であった場合に、対応す
る衛星が移動体検知に適していると評価し、情報伝達部
45へ「1」を出力する。また、受信強度が第二閾値以
下であった場合に、対応する衛星が移動体検知に適して
いないと評価し、情報伝達部45へ「0」を出力する。な
お、本実施例では、第二閾値として0が設定される。こ
の衛星データ使用評価部43は、建物等の障害物によっ
て電波が遮断されることにより電波の受信強度が0にな
っているGPS衛星を、移動体検知に適していないと判
定するものである。
【0033】情報伝達部45は、衛星が移動体検知に適
しているか否かと、受信強度が上昇したか否かの2つの
情報を、移動体離脱検知部23aの出力として移動体離
脱判定部25へ出力する。なお、移動体離脱検知部23
aの出力信号は、図9に示されるような2ビットのデー
タとなっており、上位ビットは衛星が移動体検知に適し
ているか否か、下位ビットは受信強度が上昇したか否か
を示す。すなわち、「00」および「01」は移動体検
知に適していないことを示し、「10」は移動体の離脱
を検知していないことを示す。また、「11」は移動体
の離脱を検知したことを示す。なお、移動体離脱検知部
23a以外の移動体離脱検知部もそれぞれに対応する衛
星についての上記情報を移動体離脱判定部25に出力す
る。
【0034】次に、移動体離脱判定部25について説明
する。図11は、移動体離脱判定部25の構成を示す。
移動体離脱判定部25において、移動体離脱検知部23
a〜23nの出力信号は、データ抽出部111に入力さ
れる。データ抽出部111は、入力された情報のうち、
移動体検知に適していると判定された衛星、すなわちデ
ータの上位ビットが「1」であるものを選択し、その衛
星に対応する受信強度が上昇したか否かを示すデータ、
すなわち下位ビットを論理回路112に出力する。論理
回路112は、入力されたM個の下位ビットのうち、2
個以上の下位ビットが「1」であったときに、移動体が
離脱したと判定して、移動体存在検知部26に「1」を
出力する。一方、入力されたM個の下位ビットのうち、
「1」が1個以下であったときは「0」を出力する。な
お、「1」はアンテナ10の上方から移動体が離脱した
ことを示す。以上説明したように、移動体離脱検知部2
3a〜23nおよび移動体離脱判定部25により、移動
体がアンテナ10の上方から離脱したことを検知でき
る。
【0035】図12は、移動体存在検知部26の構成を
示す。移動体存在検知部26において、移動体到来判定
部24の出力は、OR回路121に入力される。移動体
到来判定部24の出力が「1」となった場合、OR回路
121の出力は「1」となる。そのとき移動体離脱判定
部25の出力は「0」であるので、NOT回路122の
出力は「1」となる。よって、AND回路123の出力
は「1」となる。AND回路123の出力は、遅延回路
124を介してOR回路121に入力されているので、
移動体到来判定部24の出力が「0」に変化してもOR
回路121の出力は「1」のままであり、NOT回路1
22の出力が「0」となってAND回路123の出力が
「0」とならない限り、OR回路121の出力は「0」
とならない。移動体離脱判定部25の出力が「1」とな
り、NOT回路122の出力が「0」となると、AND
回路123の出力は「0」となる。つまり、AND回路
123は、移動体到来判定部24より「1」が入力され
てから、移動体離脱判定部25より「1」が入力される
までの間「1」を出力する。すなわち、アンテナ10の
上方に移動体が存在している間は「1」を、存在してい
ないときには「0」を出力する。AND回路123の出
力信号は移動体存在検知部26および移動体有無判定部
12の出力として、移動体種別判定部9,移動体到来検
知部22a〜22n及び移動体離脱検知部23a〜23
nへ入力される。
【0036】以上のようにして、移動体有無検知部7に
より到来・離脱が検知された移動体の種別を判定するた
めに、振動検出部8は移動体による振動を検出する。振
動検出部8の動作について以下説明する。
【0037】振動検出部8は、振動センサ13,増幅器
14及び振動特性解析部15からなり、移動体による振
動の特性を解析して出力する。振動検出部8において、
振動センサ13は、移動体による振動を検知して増幅器
14に振動信号を出力する。増幅器14は、入力された
振動信号を増幅して振動特性解析部15に出力する。図
13は、振動特性解析部15の構成を示す。振動特性解
析部15において、入力された振動信号は、フィルタ1
31a,フィルタ131b及びRMSコンバータ132
aにそれぞれ入力される。フィルタ131a及びフィル
タ131bは、それぞれ中心周波数がF1とF2(F1
<F2)に設定された1/3オクターブバンドフィルタ
である。なお本実施例では、周波数F1を1kHz,周
波数F2を10kHzにそれぞれ設定する。これは、航
空機に搭載されているジェットエンジンからの振動は作
業車両に搭載されているエンジンと比較して、低域での
エネルギーが高いことを利用して、1kHz前後のエネ
ルギーと10kHz前後のエネルギーとの比を調べるこ
とで、航空機と作業車両とを区別するためである。
【0038】フィルタ131a及びフィルタ131bを
通過した振動信号は、RMSコンバータ132b及び1
32cに入力される。RMSコンバータ132a〜13
2cは、それぞれに入力された振動信号の実効値を求め
て出力する。RMSコンバータ132aから出力された
振動信号の実効値は、比較器133に入力される。比較
器133は、入力された実効値と予め設定された第三閾
値とを比較し、実効値の方が大きいときに「1」、実効
値の方が小さいときに「0」を出力する。なお、第三閾
値は、振動センサ13の真上に航空機が存在するときの
振動信号の実効値以下で、かつ振動センサ13の真上に
作業車両が存在するときの振動信号の実効値以上の値
を、実験により求めて設定する。第三閾値をそのように
設定することによって、振動信号の実効値により航空機
と作業車両とを判別することが可能となる。
【0039】RMSコンバータ132b及びRMSコン
バータ132cから出力された振動信号の実効値は、比
較器134に入力される。比較器134は、RMSコン
バータ132bから出力された振動信号の実効値AをR
MSコンバータ132cから出力された振動信号の実効
値Bにより割った除算値(A/B)を求めて、その除算
値と第三基準値とを比較し、除算値の方が大きいときに
「1」、除算値の方が小さいときに「0」を出力する。
なお、第三基準値は、航空機より発生する振動信号につ
いて求めた上記除算値以下で、かつ作業車両より発生す
る振動信号について求めた上記除算値以上の値を、実験
により求めて設定する(例えば0.1)。第三基準値を
そのように設定することによって、航空機と作業車両と
を判別することが可能となる。
【0040】比較器133及び134の出力信号はAN
D回路135に入力される。AND回路135は、両入
力が「1」の場合に「1」、両入力のどちらか一方或い
は両方が「0」の場合に「0」を出力する。つまり、振
動の発生源が航空機である場合に「1」を出力する。A
ND回路135の出力信号は、振動特性解析部15の出
力として移動体種別判定部9に出力される。なお、振動
特性解析部15において、振動信号の実効値と、振動信
号のうちの1kHz前後の成分の実効値を10kHz前
後の成分の実効値により割った除算値との両方を航空機
の判別に用いているのは、判別の信頼性をより向上させ
るためである。このように、航空機の判別に航空機の振
動の特性を用いることにより、少ないセンサで確実に航
空機を判別することができ、コストの上昇を抑制でき
る。
【0041】図14は、移動体種別判定部9の構成を示
す。移動体種別判定部9において、移動体有無判定部1
2の出力信号は、乗算器141に入力される。乗算器1
41は、移動体有無判定部12の出力信号に「2」を乗
算する。乗算器141の出力信号を2進数で表わすと、
移動体有無判定部12の出力信号が「1」の場合は「1
0」、移動体有無判定部12の出力信号が「0」の場合
は「00」となり、一桁シフトしたことになる。よっ
て、移動体有無検知部7により移動体が検知されている
ときには「10」となり、移動体が検知されていないと
きには「00」となる。乗算器141の出力信号は、加
算器142に入力される。また、振動特性解析部15の
出力信号も、加算器142に入力され、乗算器141の
出力信号と振動特性解析部15の出力信号は加算器14
2において加算される。加算器142の出力信号は、移
動体種別判定部9の出力信号として情報送信部4aに出
力される。
【0042】図15は、移動体種別判定部9の出力信号
と、その信号の意味を示す。図に示すように、上位ビッ
トが「0」の場合は移動体が存在しないことを示し、
「1」の場合は移動体が存在することを示す。また、上
位ビットが「1」の場合に、下位ビットが「0」の場合
は作業車両が存在することを示し、下位ビットが「1」
の場合は航空機が存在することを示す。すなわち、上位
ビットが移動体有無検知部7による移動体有無の検知結
果を示し、下位ビットが振動検出部8による振動の検出
結果に基づく移動体の種別判定結果を示す。
【0043】図1において、情報送信部4aは、入力さ
れた移動体種別判定部9の出力結果(移動体の有無及び
移動体の種別)と予め移動体検知器5aに設定されたア
ドレスを、電力線2を用いた電力線搬送方式により情報
統合部17に伝送する。このように情報の伝送に電力線
搬送方式を用いることにより、交流電源1の出力電力を
供給するための電力線2によって情報の伝送を行えるた
め、情報の伝送をするための信号線を別途設ける必要が
なく、コストの上昇を防ぐことができる。なお、電力線
搬送技術については、特開平10−92588 号公報等により
知られているため、その詳細な内容については説明しな
い。
【0044】以上、移動体検知器5a及び情報送信部4
aについて説明したが、その他の移動体検知器及び情報
送信部も同様の構成,動作により、各移動体検知器の位
置における移動体の有無及び移動体の種別の判定結果と
移動体検知器のアドレスを情報統合部17に伝送する。
【0045】情報統合部17は、情報送信部4a〜4n
より送られてきた移動体検知器のアドレスと、それに対
応した移動体の有無及び移動体の種別判定結果とに基づ
いて、どの位置にどのような移動体が存在するのかを判
定する。
【0046】情報統合部17の構成を図16に示す。情
報統合部17に送られてきた移動体検知器のアドレスと
有無・種別判定結果は、検知情報受信部161へ入力さ
れる。検知情報受信部161は、電力線搬送方式によっ
て送られてきたデータを解析し、その解析結果をデータ
分配部162に出力する。データ分配部162は、入力
されたデータを移動体検知器毎に整理してデータ結合部
163に出力する。データ結合部163は、データ分配
部162の出力データを結合して検知結果表示部18へ
送る。
【0047】検知結果表示部18は、入力されたアドレ
スと有無・種別判定結果とに基づいて、空港における移
動体の様子を表示する。図17は、検知結果表示部18
における表示例を示す。検知結果表示部18は、図のよ
うに、誘導路171,エプロン172及びスポット17
3等を表示すると共に、移動体検知器の位置を丸印で示
す。また、移動体検知器のうち、移動体を検知していな
いもの、航空機を検知しているもの、及び作業車両を検
知しているものを異なる丸印で表示する。例えば、移動
体を検知していないものを白い丸印、航空機を検知して
いるものを青い丸印、作業車両を検知しているものを黄
色の丸印というように、各々を異なる色の丸印で表示す
るか、若しくは航空機を検知している丸印を点滅させて
表示すればよい。或いは、異なる丸印で表示する代り
に、異なる形状の印を用いて航空機と他の車両とを区別
して表示しても良い。また、検知結果表示部18は、そ
れぞれの丸印の意味を別枠の説明欄174に示す。この
ように表示することにより、一目で空港における移動体
の位置とその種別を把握することができる。更に、移動
体の位置をリアルタイムで検出・表示することにより、
移動体の移動方向や移動速度を把握することもできる。
【0048】図18は、本実施例の移動体検知器の構造
図(縦断面図)を示す。灯器筐体181は地面182の
下に殆ど埋め込み、内部を電力線2が通る電力線配管18
3が接続されている。電力線2はトランス3aに接続さ
れ、トランス3aは情報送信部4aに接続され、情報送
信部4aはランプ6a及び移動体検知器5aに接続され
る。ランプ6aからの光は、反射鏡184で反射され、
ガラス185を通して外部に放出される。移動体検知器
5aの一部であるアンテナ10は、電磁場的に外部と遮
蔽されていない空間に設置する。例えば、図にあるよう
に反射鏡24の下部等は、ガラス185を通して外部か
らの電波を受信することが可能であるため、この様な位
置に設置する。直接電波を受信できない位置でも、反射
波,屈折波,回り込み波等を確実に受信できる位置に設
置する。図に示すようにアンテナ10を埋設することに
よって、アンテナ10の耐荷重性能(強度)を考慮しな
くても良い。アンテナ10と同様に、振動センサ13
も、埋設面182や空気を伝わってきた振動を検出しや
すいように、灯器筐体181内の上部のスペースに設置
する。なお、本実施例では、施工の容易性から、移動体
検知器5aを灯器筐体181内に設置する構成とした
が、移動体検知器5aとアンテナ10及び振動センサ1
3とを独立させることも可能である。
【0049】以上の実施例では、高経済性の観点で灯器
筐体181内にランプ6aを有する場合を説明したが、
ランプ6a及び反射鏡184を有しない灯器筐体内に移
動体検知器5a,アンテナ10,振動センサ13,情報
送信部4aを備え、これを別途同様に地面に設置(一部
埋設)して、航空機を識別して検出することも可能であ
る。この場合には、ランプ6a,反射鏡184がないた
め、アンテナ10の受信感度が一層向上する効果があ
る。さらに、上記の様に灯器筐体内にランプ6aや反射
鏡184を設けない場合であって、かつ灯器筐体上部
(図18のランプ6a上側の筐体の蓋)を強化ガラスと
することにより、より一層アンテナ10の受信感度を向
上させて、検出精度を向上させることが可能である。
【0050】図19は、図18に示す灯器筐体181を
上部から見た図である。図19に示すように方位角90
°および270°の箇所にランプ6aの光を放出するた
めのガラス185が配置される。アンテナ10の純粋な
指向性は、上方にピークを持つ一般的な8の字指向性で
あるが、灯器筐体181がこのような構造のため灯器筐
体181の内部に設置されたときのアンテナ10の指向
性は、理論的には図20に示される指向性となる。な
お、図20は、移動体検知に用いることのできる(アン
テナ10である程度の受信強度が得られる)GPS衛星
の範囲を、方位角と仰角との関係で表わしている。図に
示されるように、仰角が大きい場合は方位角に関係なく
電波を受信できるが、仰角が小さい場合には灯器筐体の
ガラス部の方向のみ電波を受信できる。また、図中のA
°は、第二閾値に相当する角度である。すなわち仰角が
A°以下のGPS衛星からの電波は、航空機の車体の下
を通過してアンテナ10に検知される可能性があるた
め、移動体検知には使用しない。なお、この図20に示
す指向性は説明を容易にするための理論上の指向性であ
り、実際にはアンテナの設置状況などにより、更に複雑
な指向性となる。そのため仰角と方位角だけから移動体
検知に適したGPS衛星を決定するのは大変に困難であ
る。それに対して本実施例は、仰角および電波の受信強
度に基づいて使用するGPS衛星を決定するので、複雑
な指向性を有するアンテナを用いる場合にも対応するこ
とができる。
【0051】なお、本実施例では、GPS衛星のような
同一周波数の電波を発信する複数の衛星を用いたが、受
信器を複数周波数に対応させることで、GLONASS のよう
な周波数の異なる衛星群を用いることもできる。
【0052】(実施例2)本発明の他の実施例である航
空機位置検知装置について図21を用いて説明する。本
実施例は、移動体有無の検知にレーザの反射を用いた航
空機位置検知装置である。以下、実施例1と異なる移動
体有無検知部について説明する。
【0053】図21は、本実施例の移動体有無検知部
7′の構成を示す。図21において、まず信号発生部2
11から増幅器212及び同期検出部216に信号が出
力される。増幅器212に入力された信号は、増幅され
てレーザ投光部213に入力される。レーザ投光部21
3は、入力された信号によりレーザを上向きに投光す
る。移動体がレーザ投光部213の上方に存在する場合
には、レーザ投光部213から投光されたレーザが移動
体により反射されて戻ってくる。レーザ受光部214は、
移動体により反射されて戻ってきたレーザを受光し、受
光したことを示す信号を増幅器215に出力する。増幅
器215は、入力された信号を増幅して同期検出部21
6に出力する。同期検出部216は、信号発生部211
から出力された信号と増幅器215から出力された信号
との同期を取ることにより、投光したレーザが戻ってき
たのかを判定する。この判定結果は、移動体有無判定部
217に入力され、移動体有無判定部217は、レーザ
が戻ってきた場合には移動体が存在すると判定して
「1」を出力し、レーザが戻ってきていない場合には移
動体が存在しないと判定して「0」を出力する。
【0054】以上のように、本実施例の移動体有無検知
部7′は、移動体の有無を検知する。
【0055】なお、本実施例では、レーザの反射を利用
して移動体の有無を検知しているが、レーザに代えてマ
イクロ波や超音波等を用いても同様に移動体の有無を検
知することができる。
【0056】(実施例3)本発明の他の実施例である航
空機位置検知装置について図22を用いて説明する。本
実施例は、移動体の種別判定に用いる振動の解析とし
て、振動信号の実効値の大きさのみ解析する航空機位置
検知装置である。以下、実施例1と異なる振動特性解析
部について説明する。
【0057】図22は、本実施例の振動特性解析部15
Aの構成を示す。図22において、振動信号を増幅する
増幅器14から出力された振動信号は、RMSコンバー
タ221に入力される。RMSコンバータ221は、入
力された振動信号の実効値を求め、比較器222に出力
する。比較器222は、入力された振動信号の実効値と
第三閾値とを比較し、振動信号の実効値の方が大きい場
合に「1」を、小さい場合に「0」を出力する。なお、
前述したように第三閾値は、振動センサ13の真上に航
空機が存在するときの振動信号の実効値以下で、かつ振
動センサ13の真上に作業車両が存在するときの振動信
号の実効値以上の値を、実験により求めて設定する。第
三閾値をそのように設定することによって、振動信号の
実効値により航空機と作業車両とを判別することが可能
となる。
【0058】以上説明した本実施例は、航空機が存在す
るときの振動信号の実効値が、作業車両が存在するとき
の振動信号の実効値に比べて明らかに大きい場合に適用
することができる。本実施例は、実施例1に比べて、装
置構成が簡単になるという利点がある。
【0059】(実施例4)本発明の他の実施例である航
空機位置検知装置について図23を用いて説明する。本
実施例は、移動体が到来したことを検知するのに用いる
設定値が異なる2つの移動体到来検知部、及び移動体が
離脱したことを検知するのに用いる設定値が異なる2つ
の移動体離脱検知部を有する点で実施例1と異なる。以
下、実施例1と異なる点について説明する。
【0060】図23は、本実施例の移動体有無判定部1
2Aの構成を示す。図23において、移動体有無判定部
12Aに入力された衛星情報は、データ分配部231に
入力される。データ分配部231は、入力された衛星情
報からGPS衛星の個別認識番号および受信強度を抽出
し、各GPS衛星に対応する第1移動体到来検知部23
2a〜232n,第2移動体到来検知部233a〜23
3n,第1移動体離脱検知部234a〜234n及び第
2移動体離脱検知部235a〜235nの各々に対応す
る受信強度を出力する。すなわち、第1移動体到来検知
部232a〜232n,第2移動体到来検知部233a
〜233n,第1移動体離脱検知部234a〜234n
及び第2移動体離脱検知部235a〜235nは、GP
S衛星の数に合わせて設けられており、予め各々のGP
S衛星に対応づけられている。
【0061】図24は、第1移動体到来検知部232a
の構成を示す。なお、その他の第1移動体到来検知部も
同様の構成であるので説明は省略する。第1移動体到来
検知部232aに入力された受信強度は、受信強度変化
検知部241に入力される。図25は、第1移動体到来
検知部232aにおける受信強度変化検知部241の構
成を示す。受信強度変化検知部241において、入力さ
れた受信強度はLPF251を通して比較器252,2
53へ入力され、比較器252,253の出力信号はA
ND回路254に入力される。なお、LPF251,比
較器252,253及びAND回路254の基本的な動作
は、図5に示した受信強度低下検知部32の各構成と同
一であるので詳細な説明は省略する。
【0062】図24において、信号保持部242には受
信強度変化検知部241の出力信号と共にOR回路23
8aの出力信号が入力される。信号保持部242は、受
信強度変化検知部241から「1」が出力されたとき
に、OR回路238aから「1」が出力されるまで
「1」を出力し続ける。信号保持部242の出力信号は
情報伝達部243に入力され、情報伝達部243は、入
力された信号を第1移動体到来検知部232aの出力信
号として第1移動体到来判定部236aに出力する。な
お、その他の第1移動体到来検知部の出力信号も第1移
動体到来判定部236aに入力される。
【0063】第1移動体到来判定部236aは、第1移
動体到来検知部232a〜232nの出力信号のうち2
つ以上が「1」であった場合に、移動体が到来したと判
定して「1」を出力する。すなわち、第1移動体到来判
定部236aは、2 out ofN回路である。この
第1移動体到来判定部236aの出力信号は、OR回路
238aに入力される。
【0064】次に、第2移動体到来検知部233a〜2
33nの構成について説明するが、受信強度変化検知部
241の構成以外は図24に示す第1移動体到来検知部
232aと同様の構成であるため、受信強度変化検知部24
1の構成についてのみ説明する。図26は、第2移動体
到来検知部233a〜233nの受信強度変化検知部2
41の構成を示す。
【0065】図26において、受信強度変化検知部24
1に入力された受信強度は、LPF261を通して比較
器262,263,265に入力される。図に示される
ように、第2移動体到来検知部233a〜233nの受
信強度変化検知部241は、受信強度の変化を判断する
比較器を2つ有する点で、第1移動体到来検知部232a〜
232nの受信強度変化検知部241と異なる。比較器
262は、受信強度の低下量が第五基準値以上であった
場合に「1」を出力する。なお、第五基準値は第四基準
値よりも小さい値を設定する。一方、比較器263は、
受信強度の上昇量が第六基準値以上であった場合に
「1」を出力する。OR回路264は、比較器262,
263の少なくとも一方から「1」が出力されたときに
「1」を出力する。このように、受信強度の上昇および
低下の両方を監視するのは、特に小型の物体が通過する
時のGPS信号の受信強度の変化が、上昇する場合と低
下する場合があるためである。
【0066】比較器265は、変化前の受信強度が第五
閾値以上であった場合に「1」を出力する。なお、第五
閾値は第四閾値よりも大きな値を設定する。これは、図
26の受信強度変化検知部241の場合、受信強度の上
昇と下降のいずれでも移動体を検知するために、誤判定
する可能性が有るので、これを防ぐために信頼性の高い
(変化前の受信強度の大きい)衛星を選ぶ必要があるた
めである。AND回路266は、OR回路264の出力
信号及び比較器265の出力信号の両方が「1」である場
合に「1」を出力する。
【0067】第2移動体到来判定部236bは、第2移
動体到来検知部233a〜233nの出力信号のうち
「1」を出力しないものが2つ未満である場合に移動体
が到来したと判定して「1」を出力する。これは、前述
のように、第2移動体到来検知部233a〜233nで
は、移動体が到来したと判定する条件が低く設定してあ
るので、より多くの衛星で検知した時に到来したと判定
するためである。これにより誤判定を防ぐことができ
る。この第2移動体到来判定部236bの出力信号は、
OR回路238aに入力される。
【0068】OR回路238aは、移動体到来判定部2
36a及び移動体到来判定部236bの出力信号の少なくと
も一方が「1」である場合に、移動体が到来したとして
「1」を出力する。OR回路238aの出力信号は、移動
体存在検知部239,第1移動体到来検知部232a〜
232n及び第2移動体到来検知部233a〜233nに入
力される。移動体存在検知部239は、OR回路238
aから「1」が出力されたときに移動体が存在すると判
定し、「1」を出力する。
【0069】次に、第1移動体離脱検知部234a〜2
34nの構成について説明するが、受信強度変化検知部
241の構成と、OR回路238aの出力信号に代えて
OR回路238bの出力信号が信号保持部24に入力さ
れる点以外は図24に示す第1移動体到来検知部232
aと同様の構成であるため、受信強度変化検知部241の
構成についてのみ説明する。図27は、第1移動体離脱
検知部234a〜234nにおける受信強度変化検知部24
1の構成を示す。
【0070】図27において、LPF271を通過した
受信強度は、比較器272,273に入力される。比較
器272は、受信強度の上昇量が第七基準値を越えた時
に「1」を出力する。また、比較器273は、上昇前の
受信強度が第六閾値以上であるときに「1」を出力す
る。比較器272,273の出力信号はAND回路27
4に入力され、AND回路274は比較器272,27
3の出力信号が両方とも「1」であった場合に「1」を
出力する。
【0071】第1移動体離脱検知器234a〜234n
の出力信号は、第1移動体離脱判定部237aに入力さ
れる。第1移動体離脱判定部237aは、第1移動体離
脱検知部234a〜234nの出力信号のうち2つ以上
が「1」である場合に、移動体が離脱しと判定して
「1」を出力する。すなわち、第1移動体離脱判定部23
7aは、2 out of N回路である。この第1移動体離脱判
定部237aの出力信号は、OR回路238bに入力さ
れる。
【0072】第2移動体離脱検知部235a〜235n
の構成は、第1移動体離脱検知部234a〜234nと
同様であるので詳細な説明は省略するが、受信強度変化
検知装置部241に設定される基準値及び閾値の値が異
なる。具体的には、第1移動体離脱検知部234a〜2
34nよりも、第2移動体離脱検知部235a〜235
nの方が、基準値及び閾値を大きな値に設定する。これ
は、第1移動体到来検知部232a〜232nと第2移
動体到来検知部233a〜233nとの関係と同様であ
る。
【0073】第2移動体離脱判定部237bは、第2移
動体離脱検知部235a〜235nの出力信号のうち少
なくとも1つが「1」である場合に、移動体が離脱した
と判定して「1」を出力する。すなわち、第2移動体離
脱判定部237bはOR回路である。第2移動体離脱判
定部237bの出力信号は、OR回路238bに入力さ
れる。
【0074】OR回路238bは、移動体離脱判定部2
37a及び移動体離脱判定部237bの出力信号の少なくと
も一方が「1」である場合に、移動体が離脱したとして
「1」を出力する。OR回路238bの出力信号は、移動
体存在検知部239,第1移動体離脱検知部234a〜
234n及び第2移動体離脱検知部235a〜235nに入
力される。移動体存在検知部239は、OR回路238
bから「1」が出力されたときに移動体は離脱したと判
定し、「0」を出力する。移動体存在検知部239の構
成は、図12に示された移動体存在検知部26と同様で
ある。
【0075】以上説明したように、本実施例では、移動
体の到来を判定するために設定された受信強度の変化量
に対する設定値が異なる2つの移動体到来検知部、及び
移動体の離脱を判定するために設定された受信強度の変
化量に対する設定値が異なる2つの移動体離脱検知部を
設けることで、大きさの異なる移動体の検知が可能とな
る。
【0076】なお、本実施例における各基準値及び各閾
値は、実験により決定するか、シミュレーション等によ
り決定すればよい。また、移動体到来判定部236a,
236bや移動体離脱判定部237a,237b等における
論理演算の構成は、状況に応じて適切に設定すればよ
い。
【0077】(実施例5)本発明の他の実施例である航
空機位置検知装置について図28を用いて説明する。本
実施例は、移動体の種別判定に振動の特徴量を用いる点
で実施例1と異なる。以下、実施例1と異なる点につい
て説明する。
【0078】図28は、本実施例における振動特性解析
部15Bの構成を示す。図28において、増幅器14か
ら出力される振動信号は、A/D変換器281でディジ
タル信号に変換した上でデータバッファ282にストア
された後、FFT演算部283において周波数特性に変換
される。得られた周波数特性は周波数特性正規化部28
4に入力され、周波数特性正規化部284は入力された
周波数特性をセンサ周波数応答特性格納部285に予め
記憶された周波数応答データで正規化する。なお、この
正規化は振動センサ13における共振特性の影響を除去
するために行う。周波数正規化部284で得られた正規
化データは特徴量抽出部286に入力され、特徴量抽出
部286は(数1)により特徴量Sを求める。
【0079】
【数1】
【0080】なお、(数1)においてRMS(Fa〜F
b)は周波数Faと周波数Fb間の実効値を示す。
【0081】(数1)において、分子および分母に複数
の範囲の実効値があるのは、航空機と作業車両との違い
がより明確に出るように、周波数を細分化するためであ
る。なお、分子の実効値は、航空機検知時における振動
信号の実効値と作業車両検知時における振動信号の実効
値との比がより大きくなるような周波数範囲を実験によ
り求めて設定し、分母の実効値は、上記比がより小さく
なるような周波数範囲を実験により求めて設定する。特
徴量抽出部286で求められた特徴量Sは比較部287
に入力され、比較部287は、種類判定設定値格納部2
88に格納されている設定値と入力された特徴量Sとを
比較し、特徴量Sが設定値を越えた場合に航空機と判定
して「1」を出力する。
【0082】以上説明したように、本実施例によれば、
航空機と作業車両との違いがより明確になるような特徴
量Sを用いて航空機と作業車両との識別を行うため、よ
り確実に航空機と作業車両とを識別することができる。
【0083】(実施例6)本発明の他の実施例である航
空機位置検知装置について図29を用いて説明する。本
実施例は、移動体の進行方向を検知する機能を有する点
で実施例1と異なる。以下、実施例1と異なる点につい
て説明する。
【0084】図29は、本実施例の移動体有無判定部1
2Bの構成を示す。本実施例の移動体有無判定部12B
は、実施例1の移動体有無判定部12に進行方向判定部
291を付け加えた構成となっている。図30は、進行方
向判定部291の構成を示す。データ分配部21から出
力された各衛星情報は方位角データ抽出部301a〜3
01nに入力され、方位角データ抽出部301a〜30
1nは衛星情報から方位角の情報を抽出して方位検知部
302a〜302nに出力する。方位検知部302a〜
302nは、通路方位情報格納部303に格納されてい
る通路の方位と衛星の方位から相対方位を算出する。図
31は上述の通路の方位,衛星の方位及び相対方位の関
係を模式的に示す。図31において、通路311のA方
向の方位が北(図中N)に対してθsの方位であるとす
る。そのとき、北に対してθ1の方向にある衛星の相対
方位は|θ1−θs|となる。相対方位は、検知方位と
して検知方位格納部304に格納される。なお、図31
において312は振動センサの位置を示す。
【0085】図30において、到来検知衛星順位確定部
305は、移動体到来検知部22a〜22nで移動体が
到来したと検知した衛星に順位をつけ、検知衛星方位比
較決定部306に出力する。検知衛星方位比較決定部3
06では、最初に移動体を検知した衛星の検知方位θa
と、最後に移動体を検知した衛星の検知方位θbとを比
較し、θa>θbの場合、A側が最初に遮断されている
ので進行方向はBの方向と判定し、逆にθa<θbの場
合は、A方向に向かっていると判断する。
【0086】以上説明した、本実施例によれば、GPS
衛星の方位角情報に基づいて移動体の進行方向を検知す
ることができる。
【0087】(実施例7)本発明の他の実施例である航
空機位置検知装置について図32を用いて説明する。本
実施例は、移動体の到来及び離脱の検知を個々の衛星毎
に行う点と、移動体が存在しない時の受信強度の平均値
を中心値とする正常変化範囲からの受信強度の逸脱によ
り移動体の到来を検知する点で実施例1と異なる。以
下、実施例1と異なる点について説明する。
【0088】図32は、本実施例の移動体有無判定部1
2Cの構成を示す。図32において、移動体有無判定部
12Cに入力された衛星情報は、データ分配部321に
入力される。データ分配部321は、入力された衛星情
報からGPS衛星の個別認識番号及び受信強度を抽出
し、各GPS衛星に対応する衛星別移動体存在検知部3
22a〜322nに該当する受信強度を出力する。
【0089】図33は、衛星別移動体存在検知部322
aの構成を示す。なお、その他の衛星別移動体存在検知
部322b〜322nも同様の構成である。データ分配
部321より出力された受信強度(A)は、平均強度
(M)演算部331及び変化検知部332aに入力され
る。平均強度(M)演算部331は、データのバッファ
機能を有しており、例えば、過去10秒間のデータの平
均値を算出して出力する。変化検知部332aでは、現
在の受信強度(A)が、平均強度(M)を中心値として
±Bの範囲から逸脱した時に、移動体が到来したと判断
し「1」を出力する。なお、このBの値は実験により設
定する。一方、変化検知部332bには、受信強度
(A)及び単位時間遅延器333からの遅延信号(A′)
が入力され、受信強度(A)が、単位時間前の受信強度
である(A′)を中心値として±Bの範囲から逸脱した時
に、移動体が到来したと判断し「1」を出力する。変化
検知部332a及び332bの出力はOR回路334に
入力され、いずれかが「1」の時に移動体が到来したと
して存在状態保持部336はセットされる。一方、変化
検知部332aの出力は、NOT回路335にも入力さ
れ、変化検知部332aが「0」を出力、すなわち受信
強度(A)が移動体不在状態での正常変化範囲内にある
時に、NOT回路335から「1」が出力される。NO
T回路335から「1」が出力されたとき、存在状態保
持部336は移動体が離脱したとしてリセットされる。
また、受信強度(A)は、比較器337にも入力され、
受信強度(A)が0以外の場合、すなわち衛星からの信
号が移動体検知に利用できるときに「1」を出力する。
【0090】移動体検知衛星計数部323は、衛星別移
動体存在検知部322a〜322nの存在状態保持部3
36から出力される「1」の数をカウントする。一方、
有効衛星数計数部324は、衛星別移動体存在検知部3
22a〜322nの比較器337からから出力される
「1」の数、すなわち利用可能な衛星数をカウントす
る。
【0091】移動体存在検知部325は、移動体検知衛
星計数部323でのカウントが、例えば2以上である場
合、または有効衛星数計数部324でのカウントが0の
場合に、移動体が存在するとして移動体存在判定部32
7をセットする。これは、同時に2つ以上の衛星で移動
体の存在を検知する場合に移動体が存在していると判断
し、また、全ての衛星からの受信強度が0になった場合
に完全にセンサ上部を移動体が遮断していると判断する
ことを示す。
【0092】一方、移動体不在検知部326は、移動体
検知衛星計数部323でのカウントが0である場合で、
かつ有効衛星数計数部324でのカウントが例えば3以
上である場合に、移動体が不在であるとして、移動体存
在判定部327をリセットする。これは、移動体が不在
の場合、複数個、例えば3個以上の衛星からは必ず電波
が到達するということと、移動体が不在である場合、い
ずれの衛星に関しても存在を検知していないということ
による。
【0093】以上説明した、本実施例によれば、個々の
衛星毎に移動体到来と移動体離脱を検知することがで
き、特に、センサ上部で移動体が停止するような場合
に、検知性能が向上する。
【0094】以上説明した各実施例において、振動セン
サとは、具体的には変位検出器,速度検出器,加速度検
出器,加々速度検出器の何れでも良く、また、灯器の筐
体の振動を直接検出する以外にも、灯器の筐体周囲の空
気振動、すなわち音響を検出するマイクロフォンを使う
こともできる。
【0095】また、各実施例では、移動体の有無・種別
に関する情報の伝送に電力線搬送方式を用いたが、電力
線の他に情報伝送のための信号線を設けて、信号線によ
り情報の伝送を行っても良い。情報伝送のための信号線
を設けることによって、より多くの情報を伝送すること
が可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価な装置で確実に航空機の位置を検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である航空機位置検知
装置の構成図である。
【図2】図1の移動体有無判定部12の構成図である。
【図3】図2の移動体到来検知部22aの構成図であ
る。
【図4】図2の移動体離脱検知部23aの構成図であ
る。
【図5】図3の受信強度低下検知部32の構成図であ
る。
【図6】図3の衛星データ使用評価部33の構成図であ
る。
【図7】図4の受信強度上昇検知部42の構成図であ
る。
【図8】移動体到来検知部22aの出力信号とその信号
の意味を示す図である。
【図9】移動体離脱検知部23aの出力信号とその信号
の意味を示す図である。
【図10】図2の移動体到来判定部24の構成図であ
る。
【図11】図2の移動体離脱判定部25の構成図であ
る。
【図12】図2の移動体存在検知部26の構成図であ
る。
【図13】図1の振動特性解析部15の構成図である。
【図14】図1の移動体種別判定部9の構成図である。
【図15】移動体種別判定部9の出力信号とその信号の
意味を示す図である。
【図16】図1の情報統合部17の構成図である。
【図17】図1の検知結果表示部18における表示例を
示す図である。
【図18】図1に示す航空機位置検知装置の構造図(縦
断面図)である。
【図19】図18に示す航空機位置検知装置を上方から
見た構造図である。
【図20】図19に示す航空機位置検知装置における、
移動体の検知に用いるGPS衛星の方位角と仰角との関
係を示した図である。
【図21】本発明の他の実施例である航空機位置検知装
置の移動体有無検知部7′の構成図である。
【図22】本発明の他の実施例である航空機位置検知装
置の振動特性解析部15Aの構成図である。
【図23】本発明の他の実施例である航空機位置検知装
置の移動体有無判定部12Aの構成図である。
【図24】図23の第1移動体到来検知部232aの構
成図である。
【図25】図24の受信強度変化検知部241の構成図
である。
【図26】図23の第2移動体到来検知部233a〜2
33nの受信強度変化検知部の構成図である。
【図27】図23の第1移動体離脱検知部234a〜2
34nの受信強度変化検知部の構成図である。
【図28】本発明の他の実施例である航空機位置検知装
置の振動特性解析部15Bの構成図である。
【図29】本発明の他の実施例である航空機位置検知装
置の移動体有無判定部12Bの構成図である。
【図30】図29の進行方向判定部291の構成図であ
る。
【図31】通路の方位,衛星の方位及び相対方位の関係
を模式的に示す図である。
【図32】本発明の他の実施例である航空機位置検知装
置の移動体有無判定部12cの構成図である。
【図33】図32の衛星別移動体存在検知部322aの
構成図である。
【符号の説明】
1…交流電源、2…電力線、3a〜3n…トランス、4
a〜4n…情報送信部、5a〜5n…移動体検知器、6
a〜6n…ランプ、7…移動体有無検知部、8…振動検
出部、9…移動体種別判定部、10…アンテナ、11…
GPS用受信器、12…移動体有無判定部、13…振動
センサ、14…増幅器、15…振動特性解析部、16…
AC/DCコンバータ、17…情報統合部、18…検知
結果表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渥美 寿一郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所機電事業部内 (72)発明者 山田 泉 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GPS衛星から発信されるGPS信号を受
    信するアンテナと、前記アンテナによって受信されるG
    PS信号の受信強度の変化に基づいて移動体の存在を検
    知する移動体有無検知手段と、前記移動体から発せられ
    る振動を検知して振動信号を出力する振動センサと、前
    記振動センサから出力される振動信号に基づいて前記移
    動体が航空機であるか判定する移動体種別判定手段とを
    有し、前記移動体種別判定手段が前記移動体は航空機で
    あると判定した場合に航空機を検知したことを示す信号
    を出力する複数の移動体検知器と、 前記複数の移動体検知器から出力される航空機を検知し
    たことを示す信号に基づいて航空機の位置を検知する航
    空機位置検知手段と、 前記複数の移動体検知器から前記航空機位置検知手段に
    航空機を検知したことを示す信号を伝送する伝送手段と
    を備えたことを特徴とする航空機位置検知装置。
  2. 【請求項2】前記移動体種別判定手段は、前記振動信号
    の実効値と予め設定された設定値とを比較して、前記実
    効値の方が大きい場合に前記移動体が航空機であると判
    定することを特徴とする請求項1記載の航空機位置検知
    装置。
  3. 【請求項3】前記移動体種別判定手段は、前記振動信号
    の実効値と予め設定された第1の設定値とを比較して前
    記実効値の方が大きい場合に前記移動体が航空機である
    ことを示す信号を出力する第1手段と、第1の中心周波
    数を有する第1のバンドパスフィルタに前記振動信号を
    通過させて得られる信号と第2の中心周波数を有する第
    2のバンドパスフィルタに前記振動信号を通過させて得
    られる信号との比を求め、前記比と予め設定された第2
    の設定値とを比較して前記比の方が大きい場合に前記移
    動体が航空機であることを示す信号を出力する第2手段
    とを有し、前記第1手段及び第2手段の両方から前記移
    動体が航空機であることを示す信号が出力された場合に
    前記移動体は航空機であると判定することを特徴とする
    請求項1記載の航空機位置検知装置。
  4. 【請求項4】前記移動体種別判定手段は、前記振動信号
    から得られる周波数特性を予め設定されたセンサ固有周
    波数特性で正規化する周波数特性正規化手段と、前記周
    波数特性正規化手段により得られた正規化周波数特性に
    おける複数の周波数帯の実効値の比から前記振動信号の
    特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、前記特徴量抽出手
    段において抽出された特徴量が予め設定された閾値より
    も大きい場合に前記移動体が航空機であることを示す信
    号を出力する比較手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載の航空機位置検知装置。
  5. 【請求項5】前記移動体検知器は、前記アンテナによっ
    て受信される複数のGPS信号の受信強度が変化する順
    序に基づいて、前記移動体の進行方向を検知する移動体
    進行方向判定手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の航空機位置検知装置。
  6. 【請求項6】前記アンテナ及び前記振動センサは、航空
    機の通路に埋設されることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の航空機位置検知装置。
  7. 【請求項7】GPS衛星から発信されるGPS信号を受
    信するアンテナと、前記アンテナによって受信されるG
    PS信号の受信強度の変化に基づいて移動体の存在を検
    知する移動体有無検知手段と、前記移動体から発せられ
    る振動を検知して振動信号を出力する振動センサと、前
    記振動センサから出力される振動信号に基づいて前記移
    動体が航空機であるか判定する移動体種別判定手段とを
    備えたことを特徴とする移動体検知器。
  8. 【請求項8】表示画面を有し、前記表示画面上に空港内
    における航空機の位置と航空機以外の車両の位置とを異
    なる印で表示することを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】GPS衛星から発信されるGPS信号を受
    信するアンテナにおけるGPS信号の受信強度の変化に
    基づいて移動体の存在を検知し、前記移動体から発せら
    れる振動に基づいて前記移動体が航空機であるか判定す
    ることを特徴とする移動体検知方法。
JP2000009970A 1999-01-13 2000-01-13 航空機位置検知装置 Expired - Fee Related JP3791281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009970A JP3791281B2 (ja) 1999-01-13 2000-01-13 航空機位置検知装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP608699 1999-01-13
JP11-6086 1999-01-13
JP2000009970A JP3791281B2 (ja) 1999-01-13 2000-01-13 航空機位置検知装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006015762A Division JP3952074B2 (ja) 1999-01-13 2006-01-25 航空機位置検知装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000268300A true JP2000268300A (ja) 2000-09-29
JP3791281B2 JP3791281B2 (ja) 2006-06-28

Family

ID=26340157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000009970A Expired - Fee Related JP3791281B2 (ja) 1999-01-13 2000-01-13 航空機位置検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3791281B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001056899A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Nippon Signal Co Ltd:The 物体の移動方向検出装置
JP2002202380A (ja) * 2001-01-04 2002-07-19 Hitachi Ltd 物体検出システムとその方法
JP2003059000A (ja) * 2001-08-09 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp 空港内交通監視システム
JP2007135931A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Newgin Corp 遊技機
CN104714227A (zh) * 2013-12-13 2015-06-17 远升科技股份有限公司 使用消费者电子设备进行飞行物跟踪的方法和分布式系统

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0579898A (ja) * 1991-09-18 1993-03-30 Oki Systec:Kk 侵入車両の探知装置
JPH05174293A (ja) * 1991-12-25 1993-07-13 Oki Electric Ind Co Ltd 車種類別装置
JPH0658808A (ja) * 1992-08-05 1994-03-04 Oki Electric Ind Co Ltd 車種判別装置
JPH0744117A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Ishikawa Seisakusho:Kk 埋込型航空標識灯
JPH0868840A (ja) * 1994-08-29 1996-03-12 Kazutami Mantani 視覚障害者歩行無線誘導装置
WO1997004337A1 (fr) * 1995-07-17 1997-02-06 The Nippon Signal Co., Ltd. Detecteur d'objets
JPH09140754A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Nec Environment Eng Ltd 視覚障害者音声案内用白杖
JPH1030938A (ja) * 1996-07-12 1998-02-03 Tokyo Gas Co Ltd 自己回帰モデルを利用した時系列データの収集、処理方法及び自己回帰モデルを利用した時系列データからの有意な信号の抽出システム
JPH10105878A (ja) * 1996-09-25 1998-04-24 Hitachi Cable Ltd 交通信号制御装置
JPH10253735A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Japan Radio Co Ltd 測位装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0579898A (ja) * 1991-09-18 1993-03-30 Oki Systec:Kk 侵入車両の探知装置
JPH05174293A (ja) * 1991-12-25 1993-07-13 Oki Electric Ind Co Ltd 車種類別装置
JPH0658808A (ja) * 1992-08-05 1994-03-04 Oki Electric Ind Co Ltd 車種判別装置
JPH0744117A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Ishikawa Seisakusho:Kk 埋込型航空標識灯
JPH0868840A (ja) * 1994-08-29 1996-03-12 Kazutami Mantani 視覚障害者歩行無線誘導装置
WO1997004337A1 (fr) * 1995-07-17 1997-02-06 The Nippon Signal Co., Ltd. Detecteur d'objets
JPH09140754A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Nec Environment Eng Ltd 視覚障害者音声案内用白杖
JPH1030938A (ja) * 1996-07-12 1998-02-03 Tokyo Gas Co Ltd 自己回帰モデルを利用した時系列データの収集、処理方法及び自己回帰モデルを利用した時系列データからの有意な信号の抽出システム
JPH10105878A (ja) * 1996-09-25 1998-04-24 Hitachi Cable Ltd 交通信号制御装置
JPH10253735A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Japan Radio Co Ltd 測位装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001056899A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Nippon Signal Co Ltd:The 物体の移動方向検出装置
JP2002202380A (ja) * 2001-01-04 2002-07-19 Hitachi Ltd 物体検出システムとその方法
JP2003059000A (ja) * 2001-08-09 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp 空港内交通監視システム
JP2007135931A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Newgin Corp 遊技機
JP4732866B2 (ja) * 2005-11-18 2011-07-27 株式会社ニューギン 遊技機
CN104714227A (zh) * 2013-12-13 2015-06-17 远升科技股份有限公司 使用消费者电子设备进行飞行物跟踪的方法和分布式系统
EP2884298A1 (en) * 2013-12-13 2015-06-17 Advanced Digital Broadcast S.A. Method and distributed system for flying objects tracking using consumer electronics devices

Also Published As

Publication number Publication date
JP3791281B2 (ja) 2006-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5703835A (en) System for effective control of urban environment security
US8234057B2 (en) Inter-vehicle communication apparatus and inter-vehicle communication method
RU98103335A (ru) Способ (варианты) и устройство для индикации соединения между портативной радиостанцией и транспортным комплектом
CN106537175A (zh) 用于运载工具的周围环境对象的声学检查的设备和方法
WO2010095236A1 (ja) 移動体位置検出装置
US9731650B2 (en) Enhanced sound generation for quiet vehicles with vehicle-to-vehicle communication capabilities
CN103988093A (zh) 用于借助于脉冲形发射的声信号对运动辅助设备进行环境检测的方法和装置
US8400331B2 (en) Vehicle-mounted device, information output method, and information providing system
JP2000268300A (ja) 航空機位置検知装置
EP3128497A1 (en) Device for alerting on the approaching of emergency vehicles
JP3952074B2 (ja) 航空機位置検知装置及びその方法
JPH11154291A (ja) 警報装置
MX2012003758A (es) Aparato de analisis de la propension del conductor y metodo de analisis de la propension del conductor utilizando el aparato.
ZA200309455B (en) Method and device for detection, identification and densimetric quantification of grain-eating insects in stocks of cereals.
CN2847412Y (zh) 汽机车道路超速警示器
JP3788069B2 (ja) 移動体検知装置およびそれを用いた航空機位置検知装置
JP2004301649A (ja) 見通し外車両等の検知レーダシステム
JPH0789400B2 (ja) 緊急警報システム
US20120150438A1 (en) Road Information Provision System Using Navigation Device
JPS63172985A (ja) 紛失物、忘れ物の検出方法
CN116774150B (zh) 一种适用于油气管道内检测器与清管器的跟踪定位系统
JPH06259694A (ja) 緊急車両位置情報表示装置
JPH0696387A (ja) 車両感知器
CN118525316A (zh) 用于监测车辆周围环境的方法和系统
JP2014031156A (ja) タイヤ空気圧監視システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060125

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060327

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees