JP2002202380A - 物体検出システムとその方法 - Google Patents
物体検出システムとその方法Info
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Abstract
とを目的とし、従来の物体検知装置よりアンテナの設置
数を少なく安価に物体の位置を特定する物体検出システ
ムとその方法を提供することにある。 【解決手段】物体が移動することにより、GPS信号を
受信する複数のアンテナ1の受信状態が変化する。その
情報を信号処理装置2及び情報伝送装置3を経由し情報
統合部5に集約する。情報統合部5では2つのアンテナ
から物体を検知した情報を得た時、2つのアンテナ間に
物体が存在するとの結果を、また少なくとも3つのアン
テナから物体を検知した情報を得た時、特定のゾーン内
に物体が存在するとの結果を結果表示部6に出力する。
以上によりアンテナ間の距離が離れていても物体の存在
範囲を特定できる。
Description
の位置を検出する物体検出システムとその方法に係り、
特に少ない設置個数で安価に物体の位置を検出できる物
体検出システムとその方法に関する。
として国際公開W097/04337号公報に記載され
ている。この従来技術には、移動体が走行する通路に格
子状に配置された複数の移動体検知器を設け、移動体を
検知した移動体検知器の配置に基づいて移動体の位置,
移動方向,形状を検出することが記載されている。
技術では、アンテナの有効範囲内に物体が進入した際に
「アンテナの有効範囲内に物体が存在する」という検知
信号をアンテナ1台で出力する方式である為、有効範囲
を広く設定すると検知信号に対する物体位置標定として
の信頼性が低くなる。その為従来技術では物体検知に使
用する人工衛星は地表からの仰角が高い衛星のみを利用
し有効範囲を狭くする必要があり、その結果例えば空港
のエプロンの様な広い空間に対しては物体の移動する路
面に多数の移動体検知器を設置する必要があり、コスト
が上昇するという問題がある。また、検知器の数が多い
ため処理情報もそれに伴い多くなることから情報伝送路
の確保及び情報伝送装置に対するコストも上昇し問題と
なる。
囲を検知できる物体検出システムとその方法を提供する
ことにある。
つから得られる情報により、アンテナを中心とした有効
範囲内において物体が存在すると判定する為、GPS衛
星から得られる衛星の地表からの仰角の情報を使用し、
仰角の低い衛星の情報は使用しない手法を用いていた。
れている座標と各アンテナで受信している全ての衛星か
らの情報に基づいて物体の位置範囲を特定する物体検出
としての算出手段を備えたことにある。
来技術では使用しなかった仰角の低い衛星の情報を中央
で統合して処理する方式を導入したことにより仰角の低
い衛星を利用しアンテナ間の距離を離すことを可能に
し、設置個数を大幅に減らすことができ、コストを低く
することができる。
の形態を詳細に説明する。
S等の航法衛星からの信号は複数の受信アンテナ1によ
り受信され、アンテナに対する信号処理装置2を介し、
情報伝送装置3により伝送され、伝送経路4を介して情
報統合部5で集約されその結果を結果表示部6に出力す
る。なお、信号処理装置2におけるGPS航法データの
処理については、特開昭63−19880号公報等に記
載されており一般に知られているため、詳細な説明は省
略する。また、信号処理装置2内の処理、情報伝送装置
3から伝送経路4を経て情報統合部5に伝送する処理方
法についても国際公開W097/04337に記載され
ている為詳細な説明は省略する。
態を示している。物体検知は基本的に衛星からの信号E
a〜Efまでのいずれかが遮断もしくは減衰することに
より行う。ここで、複数のアンテナを設置した場合、任
意の限られた範囲内に設置する限りはアンテナに対する
衛星信号の入射角度はすべて等しいと近似できる。GP
S衛星からは衛星の個別認識番号、アンテナが設置され
た位置からの仰角,方位角、電波の受信強度等の情報が
得られるが、A1から情報統合部5に対しては遮断もし
くは減衰した衛星の番号とそのアンテナの個別認識番号
が出力されれば情報統合部で物体位置範囲の算出が可能
である。
について、地上に対して垂直面の検知の流れと、2つの
アンテナにより2つのアンテナ間に物体があることを検
知する手法を説明した図である。アンテナA1よりアン
テナA2への方向X1に移動する航空機Airがある。
この際アンテナA1で受信中の衛星からの信号Eaと、
アンテナA2で受信中の衛星からの信号Efが遮断され
たことにより、航空機AirはA1,A2間を移動して
いると算出できる。航空機Airの大きさとアンテナ間
の距離の設定については実測により求める。次に従来の
技術との差異について述べる。従来は仰角の低い衛星は
無視していた。これはアンテナ単体で物体検知を判断
し、物体検知信号を出力していたため、仰角の低い衛星
は直上を移動する物体の移動を検知する情報としては不
向きであったためである。しかし、本発明ではアンテナ
1個では物体検知を行わず、アンテナ単体からはアンテ
ナの固有認識番号とそのアンテナにおいて信号変化のあ
った衛星番号を出力させ、情報統合部で複数のアンテナ
からの情報を合わせて判別することにより物体の検知を
行う為、従来技術では無視していた仰角の低い衛星の情
報も活用することを可能にしている。このことを利用し
て次に2つのアンテナでアンテナ間に物体が存在するこ
とを検知する流れを説明する。図中の航空機Airにつ
いて、アンテナA1で検知中の衛星EaとアンテナA2
で検知中の衛星Efが遮断されている。情報統合部5で
は各アンテナから送信されてくる遮断された衛星の方位
とアンテナの位置を元に2つのアンテナ間に物体が存在
することを検知する。
について、地上に対して水平面の検知の流れを示した図
である。航空機Airが方向X1に移動することによ
り、アンテナA1〜A4で受信中のGPS衛星からの信
号Ea〜Efの受信強度に変化を及ぼす。順序としてア
ンテナA1の受信信号Ef、次にアンテナA3の信号E
e、次にアンテナA4の信号Eb,Ec、そしてアンテ
ナA2の信号Eaの受信強度に影響を与え、その情報が
アンテナA1〜A4より情報統合部5に送られる。航空
機Airが図中の位置に存在することを検知する流れに
ついては図5〜図9で説明する。
している衛星からの信号が航空機Airの通過により変
化するタイムチャートを示している。ここで、(1)は
アンテナA1の衛星Efの受信状態を表しており、時間
t1に強度がHからLに下がったことを示す。(2)は
アンテナA2の衛星Eeの受信状態を、同じく(3)はA
4のEb、(4)はA4のEc、(5)はA2のEaの
受信状態を表している。ここで実験により求めた時間間
隔Tの間に3つのアンテナA1,A3,A4の受信強度
が変化した時、A1,A3,A4の位置と衛星に対する
仰角と方位を使用して図4の航空機Airの存在する範
囲を算出する。
の情報を元に、航空機Airの位置範囲を算出する手順
を示している。図5の(1),(2),(3)の各アン
テナの衛星が時間T間に変動した時、図6のアンテナA
1,A3,A4から情報統合部に対しアンテナ番号を送
信する。情報統合部では既知のアンテナA1,A3,A
4の座標より、航空機AirがアンテナA1,A3,A
4で囲まれる三角形の内部の領域を通過したことを算出
する。この場合アンテナ側からは信号に変化のあったア
ンテナの番号のみを情報統合部7に送信すればよいので
情報伝送量が最も少ない。アンテナから送られるアンテ
ナ情報の例として、アンテナの番号でなく、アンテナの
座標位置情報等を送っても良い。
7内の処理手順を示している。アンテナA1〜Anから
送られてくる情報のうち、時間Tの内に受信強度の変化
のあったアンテナが3台あることを検出。その3台のア
ンテナで囲まれる三角形内に物体が存在すると判定。3
台のアンテナ座標より物体位置範囲を算出し出力する。
の情報を元に、図6とは別の手法で航空機Airの位置
範囲を算出する手順を示している。図5の(1),
(2),(3)の各アンテナの衛星が時間T間に変動し
た時、図8のアンテナA1,A3,A4から情報統合部
に対しアンテナ番号及び信号に変化のあった衛星の番号
を送る。情報統合部では既知のアンテナA1,A3,A
4の座標及び情報統合部自身で保有する各番号のGPS
衛星の軌道情報より、航空機AirがアンテナA1に対
する信号Efの軌道、同じくA3に対するEeの軌道、
A4に対するEbの軌道で囲まれる三角形の内部の領域
を通過したことを算出する。この場合アンテナ側からは
信号に変化のあったアンテナの番号と衛星番号を情報統
合部8に送信する必要があり図6の手法よりも情報伝送
量が多いが、物体の位置範囲の特定については図6の手
法よりも狭い範囲に限定できるため精度が高い。
8内の処理手順を示している。アンテナA1〜Anから
送られてくる情報のうち、時間Tの内に受信強度の変化
のあったアンテナが3台あることを検出。その3台のア
ンテナの、それぞれの遮断された衛星の方位によって形
成される三角形近傍に物体が存在すると判定。3台のア
ンテナ座標及び衛星の方位より物体の位置範囲を算出
し、表示装置へ出力する。
有効範囲を示している。従来の技術には仰角の低い衛星
は無視するとのみ記載されており、具体的な数値は記さ
れていない。ここで衛星の仰角の下限値をαとすると、
図10において高さhの物体がアンテナA1に対して方
向X1に向かってくる際の物体検知可能となる有効半径
rはr=h÷tanα となる。ここで、物体の高さを5
m、衛星の最低仰角を45°とするとr=5mとなり、
直径は10mとなる。従来の方式は1つのアンテナで物
体の存在のみ検出する方式であるため有効半径を大きく
するほど位置に対する精度は落ち、45°を最低仰角と
しても精度がかなり低くなることがわかる。
の技術の物体検知において、物体の移動を連続的に検知
するためにアンテナを複数(A1〜A4)設置する場合
に必要なアンテナ間の間隔Taを示した図である。な
お、ここでは物体の高さhのみ考慮し、物体の地表に平
行な成分の長さは無視する。アンテナ1つ当りの有効検
知半径がrのとき、アンテナ間の間隔はTa=2r×co
s45°となる。ここで仮に従来の技術をα=60°、
対象物の高さを5mとすると、従来の技術は有効検知半
径r=2.9m、アンテナ間距離Ta=4.1mとなる。
明の実施の形態の一例として2つ以上のアンテナを用い
た物体検出のアンテナ間距離を示した図である。この場
合、隣接するアンテナ間距離を検知有効範囲にすること
によりアンテナ間の物体検出を2つ以上のアンテナで検
知する。ここで、検出対象物の高さを5m、仰角をα=
20°とすると、それにより本実施の形態は有効検知半
径r=13.7m 、アンテナ間距離Ta=13.7m と
なる。この計算によると従来ではアンテナが16個必要
な空間に対し本実施の形態では4個のアンテナで検知で
きることになり、大幅に設置個数を減らせることがわか
る。ここで、本実施の形態の2つのアンテナを用いた物
体検知の手法における有効検知半径rはアンテナを図1
2の様に複数配置することを前提としており、また、補
足できる衛星数に限りがあるため有効検知半径を上記の
理論値よりは小さく設定する必要があり詳細は実験で求
める。
3つのアンテナを用いた物体検出のアンテナ間距離を示
した図である。アンテナ1つによる検出では、検知有効
半径を大きくすると検出位置精度が悪くなる。しかし本
願発明では、3つのアンテナを用いて検出するためアン
テナ間を広げても物体検出位置精度に影響を与えない。
そして3つのアンテナで検知することにより仰角が低い
人工衛星も利用できるため検知有効半径を大きくとれ
る。理論上ではアンテナ間距離は無限であるが、実際に
は捕捉できる人工衛星の数などを考慮して設定する必要
がある。
位置範囲の特定のみについて説明したが、情報統合部で
航空機の形状,特徴をあらかじめ保持し、物体通過検出
した複数の衛星の軌道を統合した結果と照合することに
より航空機の種類の判別が可能である。人工衛星として
はGPS(Global Positioning System),NNSS(Navy
Navigation Satellite System)等が挙げられる。
PS受信アンテナの設置間隔を広げることが可能になり
設置個数を少なくできることから安価に物体の位置を特
定することができる。
テムの構成図である。
ある。
検出について、地表に対し垂直面の構成図である。
検出について、地表に対し水平面の構成図である。
ン標定における、位置範囲の特定手法を示す図である。
報統合部内の処理の流れを示す図である。
における、図6とは異なる方法による位置範囲の特定手
法を示す図である。
報統合部内の処理の流れを示す図である。
ナ1台当たりの物体検知有効半径を示す図である。
ンテナ間距離を示す図である。
テナ間距離を示す図である。
テナ間距離を示す図である。
置、4…伝送経路、5,7,8…情報統合部、6…結果
表示部。
Claims (13)
- 【請求項1】人工衛星から送信された電波を受信する複
数のアンテナ装置と、前記アンテナで受信した信号を処
理する信号処理装置と、前記信号処理装置から出力され
る信号に基づいて物体の位置範囲を検知する情報統合部
とを有する物体検出システムであって、前記情報統合部
は複数のアンテナからの人工衛星信号の変化に基づいて
物体を検知する機能を有することを特徴とする物体検出
システム。 - 【請求項2】人工衛星から送信された電波を受信する複
数のアンテナ装置と、前記アンテナで受信した信号を処
理する信号処理装置と、前記信号処理装置から出力され
る信号に基づいて物体の位置範囲を検知する情報統合部
とを有する物体検出システムであって、前記アンテナ装
置の有効検知半径をアンテナ間隔以上にすることを特徴
とする物体検出システム。 - 【請求項3】アンテナ装置で人工衛星から送信された電
波を受信し、受信した信号に基づいて物体の位置範囲を
検知する機能を有する物体検出システムにおいて、2つ
のアンテナで受信した人工衛星の信号変化に基づいて、
アンテナ間に物体が存在することを検出する機能を有す
ることを特徴とする物体検出システム。 - 【請求項4】人工衛星から送信された電波をアンテナ装
置で受信し、受信した信号に基づいて物体の位置範囲を
検知する機能を有する物体検出システムにおいて、少な
くとも3つのアンテナで受信した人工衛星の信号変化に
より物体の位置範囲を検出する機能を有することを特徴
とする物体検出システム。 - 【請求項5】人工衛星から送信された電波をアンテナ装
置で受信し、受信した信号に基づいて物体の位置範囲を
検知する機能を有する物体検出システムにおいて、人工
衛星の信号が変化した少なくとも3つのアンテナのアン
テナ情報により物体の位置範囲を検出する機能を有する
ことを特徴とする物体検出システム。 - 【請求項6】人工衛星から送信された電波をアンテナ装
置で受信し、受信した信号に基づいて物体の位置範囲を
検知する機能を有する物体検出システムにおいて、人工
衛星の信号が変化した少なくとも3つのアンテナから送
信されるアンテナ情報と人工衛星情報により物体の位置
範囲を検出する機能を有することを特徴とする物体検出
システム。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の物体検
出システムにおいて、更に、前記物体検出システムは、
物体の有無、その時間情報を検出する機能を付加したこ
とを特徴とする物体検出システム。 - 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の物体検
出システムにおいて、更に、前記物体検出システムは、
複数のアンテナによって受信される信号強度の変化検出
と予め保持された物体の特徴を照合し物体を特定する機
能を付加したことを特徴とする物体検出システム。 - 【請求項9】人工衛星から送信された電波を受信し、受
信した信号に基づいて物体の位置範囲を検知する物体検
出方法において、予め定められた一定時間内に、複数の
アンテナからの人工衛星信号の変化に基づいて物体を検
出する物体検出方法。 - 【請求項10】人工衛星から送信された電波を受信し、
受信した信号に基づいて物体の位置範囲を検知する物体
検出方法において、予め定められた一定時間内に、複数
のアンテナで受信した衛星信号強度の変化があった2つ
のアンテナ情報に基づいて2つのアンテナ間に物体の存
在を検出する物体検出方法。 - 【請求項11】人工衛星から送信された電波を受信し、
受信した信号に基づいて物体の位置範囲を検知する物体
検出方法において、予め定められた一定時間内に、複数
のアンテナで受信した衛星信号強度の変化があった3つ
のアンテナ情報に基づいて物体を検出する物体検出方
法。 - 【請求項12】人工衛星から送信された電波をアンテナ
装置で受信し、受信した信号に基づいて物体の位置範囲
を検知する機能を有する物体検出システムにおいて、表
示装置を有し、少なくとも3つのアンテナで受信した人
工衛星の信号変化により物体の位置範囲を検出し、前記
表示装置へ検出結果表示を三角形の領域表示することを
特徴とする物体検出システム。 - 【請求項13】人工衛星から送信された電波をアンテナ
装置で受信し、受信した信号に基づいて物体の位置範囲
を検知する機能を有する物体検出システムにおいて、表
示装置を有し、複数のアンテナで受信した人工衛星の信
号変化により物体の位置範囲を検出し、前記表示装置へ
検出結果表示を多角形の領域表示することを特徴とする
物体検出システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2001-01-04 JP JP2001000047A patent/JP3610907B2/ja not_active Expired - Fee Related
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