JP2004170269A - 物体の角度方向検出手段、及びレーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物の角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して検出精度を向上させた角度方向検出手段、及びレーダ装置を提供する。
【解決手段】電波を対象物に放射する送信アンテナ11及び送信器12と、対象物からの反射波を受信する受信アンテナ1と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定部2と、距離・受信強度測定部2で測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去の値を保存する測定値記憶部3と、対象物までの距離及び反射波の受信強度の測定値と過去(例えば前回の測定時)の値とを比較して対象物の角度方向の位置を検出する比較検出部4とから構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】電波を対象物に放射する送信アンテナ11及び送信器12と、対象物からの反射波を受信する受信アンテナ1と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定部2と、距離・受信強度測定部2で測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去の値を保存する測定値記憶部3と、対象物までの距離及び反射波の受信強度の測定値と過去(例えば前回の測定時)の値とを比較して対象物の角度方向の位置を検出する比較検出部4とから構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物が存在する角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して対象物の位置を検出する角度方向検出手段、及びレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、角度方向の位置によってパワー分布が変化する電磁波や音波等の無線信号を対象物に放射し、対象物によって反射した反射波を受信して、その受信強度の変化特性が、対象物が存在する角度方向の位置によって変化することを利用して対象物の位置を検出する角度方向検出手段、及びレーダ装置はあった。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−183608号公報(6頁左欄第21行〜6頁右欄第47行、図1,図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、対象物の角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して対象物の角度方向の位置を検出する従来の角度方向検出手段、及びレーダ装置において、その検出精度を向上させたものが望まれている。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象物の角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して検出精度を向上させた角度方向検出手段、及びレーダ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項6において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明は、請求項2,4,6,8いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項11の発明は、請求項9において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項12の発明は、請求項10において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態の角度方向検出手段は、図1に示すように、電波を対象物に放射する送信アンテナ11及び送信器12と、対象物からの反射波を受信する受信アンテナ1と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定部2と、距離・受信強度測定部2で測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去の値を保存する測定値記憶部3と、対象物までの距離及び反射波の受信強度の測定値と過去(例えば前回の測定時)の値とを比較して対象物の角度方向の位置を検出する比較検出部4とから構成される。
【0020】
次に本実施形態の動作について説明する。まず、送信器12から送信アンテナ11を介して対象物に単一の無線信号が放射され、受信アンテナ1が対象物からの反射波を受信する。ここで図2に示すように、受信アンテナ1の指向性の中心角度(受信強度が最も強い角度)をθ1とした場合、受信アンテナ1からみた対象物の角度方向の位置が中心角度θ1であれば反射波の受信強度は最も大きく、対象物の角度方向の位置が中心角度θ1から離れるにしたがって同じ距離でも受信強度は小さくなる特性がある。
【0021】
距離・受信強度測定部2は受信した反射波から、対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定し、測定値記憶部3及び比較検出部4に出力し、測定値記憶部3では、対象物までの距離、及び反射波の受信強度の値を記憶していく。
【0022】
そして、比較検出部4は、距離・受信強度測定部2で測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度と、測定値記憶部3に保存している対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去(例えば前回の測定時)の値とを比較することで、対象物の接近・離反、及び受信強度の増減度合を判断し、その判断結果より対象物の角度方向の位置を検出するものである。
【0023】
以下、図3に示すように、図1の角度方向検出手段を用いたレーダ装置を搭載した車両C1と、車両C1の前方で同一車線を走行している車両C2と、車両C1の前方で隣接車線を走行している車両C3とが存在する場合に、車両C1による車両C2,C3の検知動作を例にして説明する。まず、車両C1に搭載しているレーダ装置は前方に略扇形の検知エリアAを有しており、車両C2は検知エリアAの略中心の同一車線を走行しており、車両C3は検知エリアAの右端の隣接車線を走行している。また、前述(図2参照)のように、受信アンテナ1からみた対象物の角度方向の位置が中心角度θ1(すなわち同一車線)であれば反射波の受信強度は最も大きく、対象物の角度位置が中心角度θ1から離れる(すなわち隣接車線)にしたがって同じ距離でも受信強度は小さくなる特性があり、本実施形態は、この受信強度の角度特性を利用したものである。
【0024】
そして、同一車線を走行している車両C1と車両C2との間の距離が小さくなった場合(すなわち車両C1と車両C2とが接近した場合)には、車両C1のレーダ装置からみた車両C2の角度方向の位置に変化は生じない。しかし、図3のように複数の車線がある道路において、車両C1と、隣接車線を走行している車両C3との間の距離が小さくなった場合には、車両C1のレーダ装置からみた車両C3の角度方向の位置は、中心角度θ1から離れる方向に変化しており、対象物の接近を検知し且つ反射波の受信強度が基準値より小さくなった場合には、比較検出部4は車両C1の進行方向に対して横方向にずれた位置(例えば隣接車線)に他の車両等の対象物が存在していることを検出することができる。
【0025】
また図4に示すように対象物の角度位置が変わらない場合、レーダ装置と対象物との距離が小さくなるつれて反射波の受信強度は大きくなる特性があり、比較検出部4は、対象物の接近を検知した場合に、反射波の受信強度の増加の傾きが基準の傾き以上か否かを判断することによっても、横方向にずれた位置に他の車両等の対象物が存在することを検出することができる。すなわち、対象物の接近を検知し、反射波の受信強度の増加の傾きが基準の傾き以下で、且つ反射波の受信強度が基準値以下の場合は横方向にずれた位置に他の車両等の対象物が存在していることを検出することができる。
【0026】
また車載用に用いる場合には、自車と同一の車線に他の車両等の対象物が存在するか否かを判断する手段を備えて、運転手に自車線上の対象物の存在を報知することができる。
【0027】
(実施形態2)
本実施形態は、互いに異なる検知エリアを有する複数の送受信回路を有するレーダ装置によって、対象物の角度方向の位置を検出する例について説明する。
【0028】
まず、図5に示すように、複数の送受信回路を有するレーダ装置を搭載した車両C1と、車両C1の前方を走行している車両C2(C2a,C2b)とが存在する。車両C1に搭載しているレーダ装置は前方に略扇形の3つの検知エリアA1,A2,A3を有しており、検知エリアA1,A2,A3は、進行方向に対して左側隣接車線方向、自車線方向、右側隣接車線方向に各々向かっており、隣り合う検知エリア同士はその一部が重なり合っている。そして今、検知エリアA1,A2の重なり部分に車両C2は存在しており、車両C2は左側の隣接車線を走行している状態(車両C2a)から、車両C1に近付くにしたがって車両C1と同一車線に移動している(車両C2b)。
【0029】
この車両C1に搭載されたレーダ装置は、図6に示す角度方向検出手段を用いており、送信アンテナ11a,11b,11cと、送信器12a,12b,12cと、受信アンテナ1a,1b,1cと、距離・受信強度測定部2a,2b,2cと、測定値記憶部3a,3b,3cと、比較部5a,5b,5cとからなる3組の回路と、比較部5a,5b,5cからの各出力を入力される角度位置検出部6とから構成され、受信アンテナ1a,1b,1cは各々検知エリアA1,A2,A3を有する。比較部5a,5b,5cは、距離・受信強度測定部2a,2b,2cで測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度と、測定値記憶部3a,3b,3cに保存している対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去(例えば前回の測定時)の値とを各々比較し、角度位置検出部6は、この3組の比較結果より、各検知エリアA1,A2,A3での対象物の接近・離反、及び反射波の受信強度の増減度合を判断して対象物の角度方向の位置を検出するものである。
【0030】
次に、検知エリアA1,A2の重なり部分に存在する車両C2の角度方向の位置を検出する動作について説明する。図5では、車両C2は、車両C1との距離が小さくなるにつれて(すなわち車両C1に接近するにつれて)検知エリアA1寄り(車両C2a)から検知エリアA2寄り(車両C2b)に移動している。このとき、測定値記憶部3a,3bでは、車両C2aまでの距離、及び車両C2aからの反射波の受信強度の値を各々保存している。そして、車両C2の位置がC2bとなったとき、比較部5a,5bでは、車両C2bまでの距離、及び車両C2bからの反射波の受信強度の測定値と、測定値記憶部3a,3bに保存されている車両C2aまでの距離、及び車両C2aからの受信強度の値とを比較し、その比較結果を角度位置検出部6に出力する。
【0031】
そして角度位置検出部6は比較部5a,5bが出力する比較結果より、車両C2は車両C1に接近していると判断し、さらに受信アンテナ1aでの受信強度は小さくなり、受信アンテナ1bでの受信強度は大きくなっていることから、車両C2は検知エリアA2の中心に近い位置に存在していると判断することができる。
【0032】
また車載用に用いる場合には、自車と同一の車線に他の車両等の対象物が存在するか否かを判断する手段を備えて、運転手に自車線上の対象物の存在を報知することができる。
【0033】
なお、実施形態1,2において、対象物に電波を放射して、その反射波を受信しているが、電波の代わりに超音波等を用いてもよい。
【0034】
(実施形態3)
本実施形態では、実施形態1,2の角度方向検出手段、及びレーダ装置を車載用に用いたとき、検知対象物が自車と同一の車線に入ってきた場合に、その対象物の存在を表示することによって、その情報を視覚的にユーザに伝えることができる表示装置について説明する。図7は、その表示装置の一例であり、表示画面Mには上下に複数配した矩形状の表示部Nを設けており、検出した同一車線上の対象物への距離が小さいほど下側の表示部Nの表示色が変わり(図7では表示部Naの表示色が変わっている)、同一車線上の対象物の存在と、その距離とを視覚で認識することができる。他に、同一車線上の対象物の存在を検知した場合には、表示画面上に専用のアイコンが表示される等の構成がある。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、測定した対象物までの距離及び受信強度の情報を過去の情報と比較することで検出精度を向上させることができるという効果がある。
【0036】
請求項2の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、請求項1と同様の効果を奏する。
【0037】
請求項3の発明は、請求項1において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出するので、受信強度の増減度合を判断することができるという効果がある。
【0038】
請求項4の発明は、請求項2において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出するので、請求項3と同様の効果を奏する。
【0039】
請求項5の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、複数の送受信手段を用いて、異なる送受信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物がある場合でも、対象物の角度方向の位置を検出することができるという効果がある。
【0040】
請求項6の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、請求項5と同様の効果を奏する。
【0041】
請求項7の発明は、請求項5において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出するので、複数の送受信手段を用いる場合でも、測定した対象物までの距離及び受信強度の情報を過去の情報と比較することで検出精度を向上させることができるという効果がある。
【0042】
請求項8の発明は、請求項6において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出するので、請求項7と同様の効果を奏する。
【0043】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えるので、車載用として用いる場合に、自車線上の対象物の有無を判別することができるという効果がある。
【0044】
請求項10の発明は、請求項2,4,6,8いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えるので、請求項9と同様の効果を奏する。
【0045】
請求項11の発明は、請求項9において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えるので、車載用として用いる場合に、自車線上の対象物の有無を容易に認識することができるという効果がある。
【0046】
請求項12の発明は、請求項10において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えるので、請求項11と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成を示す図である。
【図2】同上の受信強度の角度特性を示す図である。
【図3】同上の車載時の使用例を示す図である。
【図4】同上の対象物との距離に対する反射波の受信強度を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2の車載時の使用例を示す図である。
【図6】同上の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態3の表示装置を示す図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ
2 距離・受信強度測定部
3 測定値記憶部
4 比較検出部
11 送信アンテナ
12 送信器
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物が存在する角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して対象物の位置を検出する角度方向検出手段、及びレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、角度方向の位置によってパワー分布が変化する電磁波や音波等の無線信号を対象物に放射し、対象物によって反射した反射波を受信して、その受信強度の変化特性が、対象物が存在する角度方向の位置によって変化することを利用して対象物の位置を検出する角度方向検出手段、及びレーダ装置はあった。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−183608号公報(6頁左欄第21行〜6頁右欄第47行、図1,図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、対象物の角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して対象物の角度方向の位置を検出する従来の角度方向検出手段、及びレーダ装置において、その検出精度を向上させたものが望まれている。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象物の角度方向の位置による受信強度の変化特性を利用して検出精度を向上させた角度方向検出手段、及びレーダ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項6において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明は、請求項2,4,6,8いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項11の発明は、請求項9において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項12の発明は、請求項10において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態の角度方向検出手段は、図1に示すように、電波を対象物に放射する送信アンテナ11及び送信器12と、対象物からの反射波を受信する受信アンテナ1と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定部2と、距離・受信強度測定部2で測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去の値を保存する測定値記憶部3と、対象物までの距離及び反射波の受信強度の測定値と過去(例えば前回の測定時)の値とを比較して対象物の角度方向の位置を検出する比較検出部4とから構成される。
【0020】
次に本実施形態の動作について説明する。まず、送信器12から送信アンテナ11を介して対象物に単一の無線信号が放射され、受信アンテナ1が対象物からの反射波を受信する。ここで図2に示すように、受信アンテナ1の指向性の中心角度(受信強度が最も強い角度)をθ1とした場合、受信アンテナ1からみた対象物の角度方向の位置が中心角度θ1であれば反射波の受信強度は最も大きく、対象物の角度方向の位置が中心角度θ1から離れるにしたがって同じ距離でも受信強度は小さくなる特性がある。
【0021】
距離・受信強度測定部2は受信した反射波から、対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定し、測定値記憶部3及び比較検出部4に出力し、測定値記憶部3では、対象物までの距離、及び反射波の受信強度の値を記憶していく。
【0022】
そして、比較検出部4は、距離・受信強度測定部2で測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度と、測定値記憶部3に保存している対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去(例えば前回の測定時)の値とを比較することで、対象物の接近・離反、及び受信強度の増減度合を判断し、その判断結果より対象物の角度方向の位置を検出するものである。
【0023】
以下、図3に示すように、図1の角度方向検出手段を用いたレーダ装置を搭載した車両C1と、車両C1の前方で同一車線を走行している車両C2と、車両C1の前方で隣接車線を走行している車両C3とが存在する場合に、車両C1による車両C2,C3の検知動作を例にして説明する。まず、車両C1に搭載しているレーダ装置は前方に略扇形の検知エリアAを有しており、車両C2は検知エリアAの略中心の同一車線を走行しており、車両C3は検知エリアAの右端の隣接車線を走行している。また、前述(図2参照)のように、受信アンテナ1からみた対象物の角度方向の位置が中心角度θ1(すなわち同一車線)であれば反射波の受信強度は最も大きく、対象物の角度位置が中心角度θ1から離れる(すなわち隣接車線)にしたがって同じ距離でも受信強度は小さくなる特性があり、本実施形態は、この受信強度の角度特性を利用したものである。
【0024】
そして、同一車線を走行している車両C1と車両C2との間の距離が小さくなった場合(すなわち車両C1と車両C2とが接近した場合)には、車両C1のレーダ装置からみた車両C2の角度方向の位置に変化は生じない。しかし、図3のように複数の車線がある道路において、車両C1と、隣接車線を走行している車両C3との間の距離が小さくなった場合には、車両C1のレーダ装置からみた車両C3の角度方向の位置は、中心角度θ1から離れる方向に変化しており、対象物の接近を検知し且つ反射波の受信強度が基準値より小さくなった場合には、比較検出部4は車両C1の進行方向に対して横方向にずれた位置(例えば隣接車線)に他の車両等の対象物が存在していることを検出することができる。
【0025】
また図4に示すように対象物の角度位置が変わらない場合、レーダ装置と対象物との距離が小さくなるつれて反射波の受信強度は大きくなる特性があり、比較検出部4は、対象物の接近を検知した場合に、反射波の受信強度の増加の傾きが基準の傾き以上か否かを判断することによっても、横方向にずれた位置に他の車両等の対象物が存在することを検出することができる。すなわち、対象物の接近を検知し、反射波の受信強度の増加の傾きが基準の傾き以下で、且つ反射波の受信強度が基準値以下の場合は横方向にずれた位置に他の車両等の対象物が存在していることを検出することができる。
【0026】
また車載用に用いる場合には、自車と同一の車線に他の車両等の対象物が存在するか否かを判断する手段を備えて、運転手に自車線上の対象物の存在を報知することができる。
【0027】
(実施形態2)
本実施形態は、互いに異なる検知エリアを有する複数の送受信回路を有するレーダ装置によって、対象物の角度方向の位置を検出する例について説明する。
【0028】
まず、図5に示すように、複数の送受信回路を有するレーダ装置を搭載した車両C1と、車両C1の前方を走行している車両C2(C2a,C2b)とが存在する。車両C1に搭載しているレーダ装置は前方に略扇形の3つの検知エリアA1,A2,A3を有しており、検知エリアA1,A2,A3は、進行方向に対して左側隣接車線方向、自車線方向、右側隣接車線方向に各々向かっており、隣り合う検知エリア同士はその一部が重なり合っている。そして今、検知エリアA1,A2の重なり部分に車両C2は存在しており、車両C2は左側の隣接車線を走行している状態(車両C2a)から、車両C1に近付くにしたがって車両C1と同一車線に移動している(車両C2b)。
【0029】
この車両C1に搭載されたレーダ装置は、図6に示す角度方向検出手段を用いており、送信アンテナ11a,11b,11cと、送信器12a,12b,12cと、受信アンテナ1a,1b,1cと、距離・受信強度測定部2a,2b,2cと、測定値記憶部3a,3b,3cと、比較部5a,5b,5cとからなる3組の回路と、比較部5a,5b,5cからの各出力を入力される角度位置検出部6とから構成され、受信アンテナ1a,1b,1cは各々検知エリアA1,A2,A3を有する。比較部5a,5b,5cは、距離・受信強度測定部2a,2b,2cで測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度と、測定値記憶部3a,3b,3cに保存している対象物までの距離、及び反射波の受信強度の過去(例えば前回の測定時)の値とを各々比較し、角度位置検出部6は、この3組の比較結果より、各検知エリアA1,A2,A3での対象物の接近・離反、及び反射波の受信強度の増減度合を判断して対象物の角度方向の位置を検出するものである。
【0030】
次に、検知エリアA1,A2の重なり部分に存在する車両C2の角度方向の位置を検出する動作について説明する。図5では、車両C2は、車両C1との距離が小さくなるにつれて(すなわち車両C1に接近するにつれて)検知エリアA1寄り(車両C2a)から検知エリアA2寄り(車両C2b)に移動している。このとき、測定値記憶部3a,3bでは、車両C2aまでの距離、及び車両C2aからの反射波の受信強度の値を各々保存している。そして、車両C2の位置がC2bとなったとき、比較部5a,5bでは、車両C2bまでの距離、及び車両C2bからの反射波の受信強度の測定値と、測定値記憶部3a,3bに保存されている車両C2aまでの距離、及び車両C2aからの受信強度の値とを比較し、その比較結果を角度位置検出部6に出力する。
【0031】
そして角度位置検出部6は比較部5a,5bが出力する比較結果より、車両C2は車両C1に接近していると判断し、さらに受信アンテナ1aでの受信強度は小さくなり、受信アンテナ1bでの受信強度は大きくなっていることから、車両C2は検知エリアA2の中心に近い位置に存在していると判断することができる。
【0032】
また車載用に用いる場合には、自車と同一の車線に他の車両等の対象物が存在するか否かを判断する手段を備えて、運転手に自車線上の対象物の存在を報知することができる。
【0033】
なお、実施形態1,2において、対象物に電波を放射して、その反射波を受信しているが、電波の代わりに超音波等を用いてもよい。
【0034】
(実施形態3)
本実施形態では、実施形態1,2の角度方向検出手段、及びレーダ装置を車載用に用いたとき、検知対象物が自車と同一の車線に入ってきた場合に、その対象物の存在を表示することによって、その情報を視覚的にユーザに伝えることができる表示装置について説明する。図7は、その表示装置の一例であり、表示画面Mには上下に複数配した矩形状の表示部Nを設けており、検出した同一車線上の対象物への距離が小さいほど下側の表示部Nの表示色が変わり(図7では表示部Naの表示色が変わっている)、同一車線上の対象物の存在と、その距離とを視覚で認識することができる。他に、同一車線上の対象物の存在を検知した場合には、表示画面上に専用のアイコンが表示される等の構成がある。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、測定した対象物までの距離及び受信強度の情報を過去の情報と比較することで検出精度を向上させることができるという効果がある。
【0036】
請求項2の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、請求項1と同様の効果を奏する。
【0037】
請求項3の発明は、請求項1において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出するので、受信強度の増減度合を判断することができるという効果がある。
【0038】
請求項4の発明は、請求項2において、前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出するので、請求項3と同様の効果を奏する。
【0039】
請求項5の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、複数の送受信手段を用いて、異なる送受信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物がある場合でも、対象物の角度方向の位置を検出することができるという効果がある。
【0040】
請求項6の発明は、無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えるので、請求項5と同様の効果を奏する。
【0041】
請求項7の発明は、請求項5において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出するので、複数の送受信手段を用いる場合でも、測定した対象物までの距離及び受信強度の情報を過去の情報と比較することで検出精度を向上させることができるという効果がある。
【0042】
請求項8の発明は、請求項6において、各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出するので、請求項7と同様の効果を奏する。
【0043】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えるので、車載用として用いる場合に、自車線上の対象物の有無を判別することができるという効果がある。
【0044】
請求項10の発明は、請求項2,4,6,8いずれかにおいて、車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えるので、請求項9と同様の効果を奏する。
【0045】
請求項11の発明は、請求項9において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えるので、車載用として用いる場合に、自車線上の対象物の有無を容易に認識することができるという効果がある。
【0046】
請求項12の発明は、請求項10において、前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えるので、請求項11と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成を示す図である。
【図2】同上の受信強度の角度特性を示す図である。
【図3】同上の車載時の使用例を示す図である。
【図4】同上の対象物との距離に対する反射波の受信強度を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2の車載時の使用例を示す図である。
【図6】同上の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態3の表示装置を示す図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ
2 距離・受信強度測定部
3 測定値記憶部
4 比較検出部
11 送信アンテナ
12 送信器
Claims (12)
- 無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする物体の角度方向検出手段。
- 無線信号を対象物に放射する送信手段と、無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段と、受信した反射波より対象物までの距離、及び反射波の受信強度を測定する距離・受信強度測定手段と、測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を保存する距離・受信強度保存手段と、対象物までの距離の測定値と保存値とを比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段と、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とするレーダ装置。
- 前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする請求項1記載の物体の角度方向検出手段。
- 前記角度位置検出手段は、対象物の接近・離反の判断結果、及び受信強度の変化の傾きが基準値以上か否かの判断結果より対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
- 無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とする物体の角度方向検出手段。
- 無線信号を対象物に放射する送信手段、及び無線信号が対象物に反射して対象物の角度方向の位置によって受信強度が変化する反射波を受信する受信手段の複数の組から成り、各送信手段が放射する無線信号は隣り合う送信手段が放射する無線信号と一部が重なり合う送受信手段と、各受信手段で受信した反射波より各受信手段毎に対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々測定する距離・受信強度測定手段と、各受信手段毎の対象物までの距離、及び受信強度より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の大小によって対象物の角度方向の位置を検出する角度位置検出手段とを備えることを特徴とするレーダ装置。
- 各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする請求項5記載の物体の角度方向検出手段。
- 各受信手段毎に前記距離・受信強度測定手段にて測定した対象物までの距離、及び反射波の受信強度を各々保存する距離・受信強度保存手段と、各受信手段毎に対象物までの距離の測定値と保存値とを各々比較して対象物の接近・離反を判断する接近・離反判断手段と、各受信手段毎に反射波の受信強度の測定値と保存値とを比較して各受信手段での受信強度の増減度合を判断する受信強度増減判断手段とを備え、前記角度検出手段は、各受信手段毎の対象物の接近・離反の判断結果、及び各受信手段毎の受信強度の増減度合の判断結果より対象物の角度方向の位置を検出し、互いに隣り合う送信手段が放射する無線信号の重なり部分に対象物が存在する場合は、互いに隣り合う受信手段で受信した反射波の各受信強度の増減度合によって対象物の角度方向の位置を検出することを特徴とする請求項6記載のレーダ装置。
- 車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えることを特徴とする請求項1,3,5,7いずれか記載の物体の角度方向検出手段。
- 車載用として用いられ、前記角度位置検出手段によって検出された対象物の角度方向の位置から、対象物が自車と同一の車線に存在するか否かを判断する車線判断手段を備えることを特徴とする請求項2,4,6,8いずれか記載のレーダ装置。
- 前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えることを特徴とする請求項9記載の物体の角度方向検出手段。
- 前記車線判断手段の判断結果を視覚で認識できる手段を備えることを特徴とする請求項10記載のレーダ装置。
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