JPH09140754A - 視覚障害者音声案内用白杖 - Google Patents

視覚障害者音声案内用白杖

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JPH09140754A
JPH09140754A JP7301610A JP30161095A JPH09140754A JP H09140754 A JPH09140754 A JP H09140754A JP 7301610 A JP7301610 A JP 7301610A JP 30161095 A JP30161095 A JP 30161095A JP H09140754 A JPH09140754 A JP H09140754A
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一郎 立澤
Takayoshi Matsumura
孝好 松村
Takayuki Saga
崇之 嵯峨
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NEC Ameniplantex Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上の音声発生装置を動作させて音声による
案内情報を出力させる白杖を提供する。 【解決手段】 歩行者に案内情報を提供すべき場所に音
声発生装置1を設置し、歩行者が所持する白杖3内に送
信機2を内蔵する。送信機2は、音声発生装置1のコイ
ルアンテナ4から発振モードのタイミングで発振される
電磁波を受信すると、その送信機能の電源が充電され、
送信機2から信号コードを出力する。その信号コード
は、音声発生装置1の受信モードのタイミングでコイル
アンテナ4に受信される。音声発生装置1では、受信信
号の信号コードを識別し、正規の応答信号であると判断
したときには、記憶している所定の案内情報をスピーカ
6より出力して歩行者に報知する。送信機2は、ロッド
状に一体化され、弾性力を有する柔軟な緩衝材に埋め込
んで送信機ユニットとし、これが白杖3の杖棒3a内に
圧入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者の歩行の安
全誘導に必要な案内情報を音声にて提供する装置、特に
視覚障害者の安全歩行,誘導に必要な音声による情報を
提供する音声案内装置に用いる白杖に関する。
【0002】
【従来の技術】視覚障害者の歩行の安全,誘導方式とし
ては、従来よりいわゆる「点字ブロック」と称する表面
に凹凸を有するブロックを路上に敷設し、歩行者の履物
又は白杖の先でブロックの凹凸を感知させながら誘導す
る方式が用いられていたが、最近では、電気的,磁気的
に歩行者を検知して音声案内情報を出力する方式が開発
された。歩行者を電気的,磁気的に検知する従来の方式
は、磁気誘導システム,点字ブロック音声誘導システ
ム,音声標識ガイドシステムに大別される。
【0003】磁気誘導システムは、路面に送受信用コイ
ルアンテナを埋設してこれを常時発振させておき、歩行
者が所持する杖などに磁性体を取付け、磁性体がコイル
アンテナに近づいたときに生ずる波形の乱れを検知して
歩行者の接近を検知する方式である。
【0004】点字ブロック音声誘導システムは、路面下
に直流磁場で駆動するリードリレーなどのスイッチを設
置しておき、歩行者が所持する杖などに永久磁石を取付
け、永久磁石が接近したときにスイッチオンするリード
リレーの動作信号をもって歩行者の接近を検知する方式
である。
【0005】音声標識ガイドシステムは、地上に受信用
のロッドアンテナを設置し、歩行者が所持する携帯用電
波発振器の電源を投入し、発信された電波をロッドアン
テナに検知させる方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記磁気誘導方式及び
点字ブロック音声誘導方式によるときには、歩行者が所
持する白杖などに被検知物として磁性体又は永久磁石を
装着するのみでよく、被検知物に電源は不要であり、2
以上のコイルアンテナやリードリレーを特定の方向に配
列して被検知物の接近を検知させることにより、歩行者
に進行方向を誘導できる特徴があるが、検知距離が小さ
いために磁性体又は、永久磁石を白杖に取付けるときに
は、石杖の先端に取付けられなければならない。また、
被検知物が磁性体又は永久磁石であるため、被検知物以
外の磁性体又は永久磁石に対してもアンテナコイルやリ
ードリレーが反応し、被検知物とノイズとを区別できな
いという欠点があり、特に被検知物として永久磁石を用
い、これが杖の先端に取付けられたときには、歩行中、
白杖の先端に種々の磁性体が吸着するという問題点があ
る。
【0007】また、音声標識ガイドシステムは、視覚障
害者の誘導,案内用に開発されたものであるが、誘導,
案内を必要な場所で電波発振器の電源を投入しなければ
ならないところに基本的な欠陥がある。視覚障害者にと
っては、自分のいる場所が誘導,案内を必要とする場所
であるかどうかの判定が必ずしも容易ではないからであ
る。もっとも、電波発振器の電源を投入したまま携帯し
ていれば、特定の場所で案内情報を得ることはできる。
しかし、電波発振器の電源電池が消費して肝心の場所で
電波発信が不能となり、案内情報を得ることができない
という事態が生ずる。
【0008】この問題を解決するため、本発明者らは、
先に歩行者が所持する無電池の送信機から発する電波を
地上側のコイルアンテナに受信させて音声による案内情
報を出力する音声案内装置(特願平7−257791号
参照)を開発した。
【0009】この音声案内装置は、音声発生装置と、送
信機とを有し、音声発生装置は、特定の周波数の信号を
発信し、送信機の応答信号を受信し、受信信号のディジ
タル信号コードを識別し、受信信号のコードが予め設定
されたコード形態であるときに記憶された特定の案内情
報を音声で出力するものであり、コイルアンテナを有
し、コイルアンテナは、歩行者に案内情報を提供すべき
場所に設置され、前記送信機と無線通信するものであ
り、送信機は、音声発生装置のコイルアンテナの近傍で
コイルアンテナから出力される特定周波数の信号波をも
って給電され、その給電電力で動作し、所定のコードの
応答信号を無線送信するものである。
【0010】本発明の目的は、上記音声案内装置の送信
機を白杖に組み込み、周囲のノイズによって誤動作を生
じさせずに歩行者に対し、歩行の安全,誘導情報を発生
させる視覚障害者音声案内用白杖を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による視覚障害者音声案内用白杖において
は、地上の音声発生装置のコイルアンテナと無線通信す
る送信機を備えた視覚障害者音声案内用白杖であって、
音声発生装置は、特定の周波数の信号を発信し、送信機
の応答信号を受信し、受信信号のディジタル信号コード
を識別し、受信信号のコードが予め設定されたコード形
態であるときに記憶された特定の案内情報を音声で出力
するものであり、コイルアンテナは、歩行者に案内情報
を提供すべき特定の場所に設置され、送信機は、音声発
生装置のコイルアンテナの近傍でコイルアンテナから出
力される特定周波数の電磁波をもって蓄電され、その給
電電力をもって動作し、所定コードの応答信号を無線送
信するものであって、ユニット化され、緩衝材を介して
白杖に装着されたものであり、白杖は、石突を先端に有
する視覚障害者用の杖である。
【0012】また、送信機は、アンテナと、電源部と、
発振部と、制御部とを有し、アンテナは、音声発生装置
のコイルアンテナより発振された電磁波を受信し、これ
を電流に変換して電源部に出力するとともに制御部から
出力される応答信号を無線送信するものであり、電源部
は、アンテナより出力された電流を蓄電し、蓄電された
電力を制御部,発振部に給電するものであり、発振部
は、電源部から供給された電力で動作して応答信号の搬
送波を出力するものであり、制御部は、応答信号をディ
ジタル信号のコードで記憶しており、電源部から供給さ
れた電力で動作し、応答信号発振周波数で変調してアン
テナに出力するものであり、アンテナと、電源部と、発
振部と制御部とは、ロッド状に組付けて定型化され、白
杖に内蔵されているものである。
【0013】また、送信機は、定形の緩衝材に埋設して
送信機ユニットを構成し、送信機を杖内の定位置に保持
するとともに白杖が受ける衝撃から送信機を保護するも
のである。
【0014】また、送信機ユニットは、白杖の杖棒内に
保持させたものである。
【0015】また、送信機ユニットは、石突きに開口さ
れた穴内に少なくとも一部を保持させたものである。
【0016】また、送信機ユニットの緩衝材は、外形が
円柱状であって、白杖の杖棒又は石突きの穴内に圧入さ
れたものである。
【0017】また、送信機ユニットの緩衝材は、外形が
円錐状であって、円錐の底部が白杖の杖棒又は石突きの
穴内に圧入され、外形の少なくとも一部と、杖棒又は石
突きとの間に隙間を形成させるものである。
【0018】案内情報を歩行者に提供することが必要と
される場所に設置された音声発生装置のコイルアンテナ
は、一定の周期で発振,受信モードを繰返している。
【0019】歩行者が所持する送信機は、音声発生装置
のコイルアンテナから発振される電磁波を検知するとそ
の送信機能の電源が充電され、送信機から応答信号とし
て信号コードを出力し、その信号コードは受信モードで
コイルアンテナに受信され、音声発生装置では、信号コ
ードの正否を判定し、信号コードが予め定められたコー
ド携帯であるときには、所定の案内情報を音声にて出力
する。送信機から発する応答信号として2種類の周波数
の電波を使用し、周波数変調方式いわゆるF.S.K方
式(Frequency Shift Keying)
を用いて応答信号のディジタル信号を識別することによ
って電磁波ノイズによる誤動作を殆どなくすことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図によって説明す
る。
【0021】図1は、本発明を適用する音声案内システ
ムの概略を示す図である。このシステムは、歩行者に対
して案内情報の提供を必要とする場所に設置された音声
発生装置1と、歩行者が所持する送信機2との組合せか
らなるものである。
【0022】歩行者に対して案内情報の提供を必要とす
る場所は、交差点の横断歩道,街路の曲り角,公共施設
の出入口,交通機関の券売機前などの場所であり、視覚
障害者にとって歩行の注意を促す場所,方向を指示する
場所,目的地であることを指示する場所などを意味して
いる。以下これを案内提供場所という。
【0023】本発明において、送信機2は、図2のよう
に視覚障害者用の白杖3に装備している。
【0024】音声発生装置1は、コイルアンテナ4と、
信号処理部5と、スピーカ6とを有し、コイルアンテナ
4は、送受信用であり、案内提供場所の路面又は床面に
水平に埋設され、信号処理部5からの指令を受けて図3
のように、一定の周期で発振モードと受信モードとに切
替られ、発振モードで一定周波数の電磁波を発振し、受
信モードで送信機2から出力される電波を受信するもの
である。
【0025】信号処理部5は、図4に示すように送受信
部7と、制御部8と、音声出力部9と、スイッチング電
源10とからなるものである。送受信部7は、送信部1
1と、受信部12とからなり、制御部8からの指令で送
信モードと受信モードとに切替られ、送信部11は、発
振モードで特定周波数(例えば130KHz)の送信信
号をコイルアンテナ4に出力し、受信モードでは、コイ
ルアンテナ4に入力された送信機2からの応答信号を受
信して復調し、これを制御部8に出力するものである。
【0026】制御部8は、送信と受信のタイミングを送
受信部11に指令し、受信部12で復調された受信信号
を識別し、受信信号が予め定められた応答信号のコード
形態であるときには音声出力部9に案内情報出力指令を
出すものである。
【0027】音声出力部9は、音声記憶部13と、音声
増幅部14であり、音声記憶部13は、案内情報の音声
データを記憶させた音声ROMであり、音声増幅部14
は、案内情報出力指令に基づいて音声記憶部13より出
力された案内情報の音声出力をスピーカ6に出力し、ス
ピーカ6は、その案内情報を音声で報知するものであ
る。スイッチング電源10は、商用電圧AC100Vを
直流電圧に変換して各部に給電するものである。信号処
理部5には、例えばテキサスインストルーメント社製の
タイリス(商品名)を利用できる。
【0028】図5において、白杖3に装備する送信機2
は、アンテナ15と、電源部16と、制御部17と、発
振部18とからなっており、アンテナ15は、送受信用
であり、音声発生装置1のコイルアンテナ4から発信さ
れた電磁波を受信し、共振回路19が励起し、コンデン
サの放電電流による電力を電源部16に供給し、また制
御部17より出力された応答信号を発振部18の搬送波
で変調して空中に発信するものである。電源部16は、
受信信号によって発生した電流を蓄電して制御部17及
び発振部18に電力を供給する。
【0029】発振部18は、電源部16から電力の供給
を受けて送信信号の搬送波(変調波)を2種類の周波数
で発振して制御部17に出力する。制御部17は、送信
すべき応答信号を例えば64ビットのディジタル信号と
して記憶しており、発振部18から入力された搬送波で
変調し、電源部16に一定量の電力が蓄電されたとき、
一定時間間隔で信号波をアンテナ15に出力し、アンテ
ナ15からはその送信波が放射される。
【0030】音声発生装置1は、常時図3に示すタイミ
ングの一定周期で発振モードと受信モードを繰り返して
いる。例えば0.09secを1周期としている発振モ
ードでは0.05secの間130KHzの電磁波を出
力し、次の0.04secは、受信モードとして送信機
2から出力される信号電波の受信待機時間である。
【0031】送信機2が音声発生装置1のコイルアンテ
ナ4に接近し、送信機2とコイルアンテナ4間の通信が
可能になったときには、音声発生装置1の発振モードで
コイルアンテナ4から発せられた発振信号の電磁波を送
信機2が検知し、充電モード時間内で送信機2はその電
磁波を受信して電源部16は充電される。次いで音声発
生装置1が受信モードに切替ったときにコイルアンテナ
4は、送信機2から発信される応答信号のコードを受信
する。コードは例えば64ビットのディジタル信号であ
り、コードの送信波には周波数が異なる2種類の電波、
例えば130KHzと120KHzの2種類の信号波を
用い、いわゆるF.S.K方式によって2種類の信号波
のコードのディジタル信号を音声発生装置1に識別させ
る。このような周波数が異なる2種類の電波を信号波に
利用すれば、応答信号とノイズとを確実に区別できる。
このような2種類の周波数の同時送信は、応答信号以外
には殆ど生じることがない。
【0032】送信機2から発せられた応答信号は、音声
発生装置1のコイルアンテナ4に受信され、信号処理部
5で復調並びに受信コードが予め定められたコード形態
であるかどうかを識別し、受信コードが案内情報を提供
すべき正規の応答信号であると判断したときには、デー
タ記憶部13に記憶された内容を出力し、その内容をス
ピーカ6から音声にて発生する。受信内容が予め定めら
れたコード形態でなければスピーカ6からは音声を発し
ない。
【0033】音声記憶部13にデータとして記憶される
案内情報は、案内提供場所に応じて設定される。例えば
案内提供場所が横断歩道であるときには、「押ボタンは
こちらです」,「ここは○○○の交差点です。」,「○
○の建物は横断路の右側です。」といった物の所在,場
所,方向の指示のほか、交通信号機と連動させて、「赤
信号ですから渡らないで下さい。」,「青信号です。気
をつけて渡って下さい。」といった変化する状況の情報
を提供することもできる。
【0034】本発明において、送信機2は、図6に示す
ように、アンテナ15のコイルと、電源部16,制御部
17,発振部18を構成するICパッケージを組付けて
定型のロッド状に組立てその周囲を樹脂又はガラスによ
るコーティング膜20で被覆して一体化されている。
【0035】送信機2は、緩衝材21を用いて白杖3に
装着する。緩衝材21は、シリコーンゴムのような柔軟
でしかも弾力性を有する樹脂材料を図7のように外形を
円柱状に加工したものであり、緩衝材21の円柱体内に
送信機2を埋設して送信機ユニット22とし、これを図
8のように白杖3の杖棒3aの筒の中空部内に圧入す
る。緩衝材21を杖棒3a内に圧入すれば安定に支持で
きる。
【0036】送信機ユニット22の挿入個所は、白杖3
の杖棒3a内に限らず、緩衝材21に小径の円柱体を用
いて図9のように石突き3bに開口された穴23内に圧
入して設置してもよく、また、図10のように石突き3
bの穴23から一部を杖棒3aの中空部内に突出させて
設置してもよい。送信機ユニット22を石突き3bに支
持させれば、杖棒3aと送信機ユニット22間には隙間
が形成され、杖棒3aのしなりや変形から送信機2を保
護できる。
【0037】送信機ユニット22の緩衝材21は、円柱
体に限らず、円錐体であってもよい。緩衝材21が円錐
体であれば、図11のように、円錐体の底面の大径部分
を圧縮して杖棒3a内の中空部内に保持すれば、杖棒3
aの中空部と、送信機ユニット22間に隙間が形成さ
れ、杖棒3aの変形やしなりに対して送信機ユニット2
2をより有効に保護できる。さらに図12のように円錐
形の送信機ユニット22の一部を石突き3bの穴内に支
持させたときには、杖棒3a内で円錐体の胴部周囲には
大きな隙間が形成される。
【0038】勿論、白杖3に送信機能を与えるには、必
ずしも送信機ユニット22を白杖3に内蔵する場合に限
らず、図13のように、白杖3の外周に送信機ユニット
22をテープ24で止めてもよいが、白杖3の外部に送
信機ユニット22を取付けると、衝撃が直接送信機ユニ
ット22に加えられて破損する虞れがあるため、これは
あくまで応急の措置である。
【0039】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。音声発生装置
のコイルアンテナ4は、周波数130KHzで発振する
ように調整し、これを樹脂モールドして機械的強度を増
大させると共に定型化した。
【0040】一方、送信機2は、130KHzと、12
0KHzのコードで発振するアンテナ15,発振部1
8,制御部19を含む回路に、電源部16として充電用
の蓄電池を組付け、これを樹脂モールドして直径5mm
のロッド状に加工し、さらにシリコンゴムを直径8m
m,長さ50mmの円柱体に加工した緩衝材に埋設し、
その送信機ユニットを視覚障害者が携帯する通常の白杖
の先端近くの杖棒内に組み込んだ。上記コイルアンテナ
及び通信機を用いて以下の検知試験を行った。
【0041】検知試験は、コイルアンテナを、 (1)工場内1階のコンクリート床上 (2)鉄筋コンクリート建物2階床上 (3)屋外の地上面より3cm下の地中 にそれぞれ設置し、白杖内に組み込まれた送信機が発す
る応答信号をコイルアンテナが検知する最大の距離(最
大検知距離)と、8時間内での誤動作の発生回数を調べ
た。なお比較のため、被検知物に永久磁石を用いた点字
ブロック音声誘導システム(従来方式A)及び被検知物
に磁性体を用いた磁気誘導システム(従来方式B)につ
いても検知試験を行った。
【0042】比較例についても実施例と同じ要領で従来
方式Aのコイルアンテナ及び従来方式Bによるリードリ
レーを前記(1)〜(3)の場所に設置し、永久磁石又
は磁性体を接近させたときの最大検知距離と、8時間内
での誤動作の発生回数を調べた。(1)〜(3)の測定
場所での測定結果を表1〜表3に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】以上、表1〜表3において、「検知設定距
離」とは、被検知物を検知するコイルアンテナを含む回
路の検知感度の調整によって予め設定された距離を意味
する。本発明および従来方式Aでは検知距離の設定は不
要であるが、従来方式Bは、コイルアンテナ側で予め磁
性体の検知感度を設定しておく必要があり、従来方式B
では検知設定距離が最大検知距離であり、検知設定距離
を大きく設定すると、誤動作が生じ易くなる。
【0047】以上、表1〜表3によれば、従来方式Bの
測定結果に顕著に現われているように、工場や、鉄筋コ
ンクリートの建物内では比較的検知設定距離を大きくと
れるにもかかわらず、誤動作の原因となるノイズが多く
発生する環境であるが、本発明によれば、65〜95c
mの最大検知距離を確保して、しかも8時間の測定時間
の間、誤動作は一回も発生することはなかった。
【0048】また、屋外でセンサコイルやリードリレー
を地中に埋設したときには、従来方式A,Bでは最大検
知距離が著しく低下するのに対し、本発明では95cm
の最大検知距離を確保できた。勿論、誤動作が発生する
ことはなく、通常の使用において、送信機が破損するこ
とはなかった。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、音
声発生装置と通信して音声発生装置より案内情報を発生
させる送信機を視覚障害者が歩行時に携行する白杖内に
組み込んだため、送信機の不携帯によって生ずる危険を
なくし、事故を防止できる。
【0050】また、送信機は、無電源のため、電池交換
の必要がなく、緩衝材に埋め込んで送信機ユニットと
し、これを白杖に組込んだままで使用でき、送信機の検
知距離が大きいため、送信機を杖の先端に装着する必要
がなく、杖棒内又は石突き内に内蔵し、杖に加えられる
衝撃から有効に保護して故障を生じさせずに安定した検
知機能を得ることができ、視覚障害者の安全歩行誘導に
優れた効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音声案内システムの概略を示す図である。
【図2】送信機を装備した白杖を示す図である。
【図3】発振モードと受信モードとのタイミングを示す
図である。
【図4】音声発生装置の信号処理部の構成を示す図であ
る。
【図5】送信機の構成を示す図である。
【図6】送信機の形状を示す図である。
【図7】送信機ユニットの一例を示す図である。
【図8】送信機ユニットを白杖に内蔵した一例を示す図
である。
【図9】送信機ユニットを白杖に内蔵する他の例を示す
図である。
【図10】送信機ユニットを白杖に内蔵するさらに他の
例を示す図である。
【図11】送信機ユニットの他の実施形態の設置例を示
す図である。
【図12】送信機ユニットの他の実施形態の設置例を示
す図である。
【図13】送信機ユニットを応急措置として白杖に取付
ける例を示す図である。
【符号の説明】
1 音声発生装置 2 送信機 3 白杖 3a 杖棒 3b 石突き 4 コイルアンテナ 5 信号処理部 6 スピーカ 7 送受信部 8 制御部 9 音声出力部 10 スイッチング電源 11 送信部 12 受信部 13 音声記憶部 14 音声増幅部 15 アンテナ 16 電源部 17 制御部 18 発振部 19 共振回路 20 コーティング膜 21 緩衝材 22 送信機ユニット 23 穴 24 テープ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上の音声発生装置のコイルアンテナと
    無線通信する送信機を備えた視覚障害者音声案内用白杖
    であって、 音声発生装置は、特定の周波数の信号を発信し、送信機
    の応答信号を受信し、受信信号のディジタル信号コード
    を識別し、受信信号のコードが予め設定されたコード形
    態であるときに記憶された特定の案内情報を音声で出力
    するものであり、 コイルアンテナは、歩行者に案内情報を提供すべき特定
    の場所に設置され、 送信機は、音声発生装置のコイルアンテナの近傍でコイ
    ルアンテナから出力される特定周波数の電磁波をもって
    蓄電され、その給電電力をもって動作し、所定コードの
    応答信号を無線送信するものであって、ユニット化さ
    れ、緩衝材を介して白杖に装着されたものであり、 白杖は、石突きを先端に有する視覚障害者用の杖である
    ことを特徴とする視覚障害者音声案内用白杖。
  2. 【請求項2】 送信機は、アンテナと、電源部と、発振
    部と、制御部とを有し、 アンテナは、音声発生装置のコイルアンテナより発振さ
    れた電磁波を受信し、これを電流に変換して電源部に出
    力するとともに制御部から出力される応答信号を無線送
    信するものであり、 電源部は、アンテナより出力された電流を蓄電し、蓄電
    された電力を制御部,発振部に給電するものであり、 発振部は、電源部から供給された電力で動作して応答信
    号の搬送波を出力するものであり、 制御部は、応答信号をディジタル信号のコードで記憶し
    ており、電源部から供給された電力で動作し、応答信号
    発振周波数で変調してアンテナに出力するものであり、 アンテナと、電源部と、発振部と制御部とは、ロッド状
    に組付けて定型化され、白杖に内蔵されていることを特
    徴とする請求項1に記載の視覚障害者音声案内用白杖。
  3. 【請求項3】 送信機は、定形の緩衝材に埋設して送信
    機ユニットを構成し、送信機を杖内の定位置に保持する
    とともに白杖が受ける衝撃から送信機を保護するもので
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚障害
    者音声案内用白杖。
  4. 【請求項4】 送信機ユニットは、白杖の杖棒内に保持
    されたものであることを特徴とする請求項3に記載の視
    覚障害者音声案内用白杖。
  5. 【請求項5】 送信機ユニットは、石突きに開口された
    穴内に少なくとも一部を保持させたものであることを特
    徴とする請求項3に記載の視覚障害者音声案内用白杖。
  6. 【請求項6】 送信機ユニットの緩衝材は、外形が円柱
    状であって、白杖の杖棒又は石突きの穴内に圧入された
    ものであることを特徴とする請求項3,4又は5に記載
    の視覚障害者音声案内用白杖。
  7. 【請求項7】 送信機ユニットの緩衝材は、外形が円錐
    状であって、円錐の底部が白杖の杖棒又は石突きの穴内
    に圧入され、外形の少なくとも一部と、白杖の杖棒又は
    石突きとの間に隙間を形成させるものであることを特徴
    とする請求項3,4又は5に記載の視覚障害者音声案内
    用白杖。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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