JP2000268143A - カードを用いたアクセス管理システム及びリーダライタ - Google Patents

カードを用いたアクセス管理システム及びリーダライタ

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JP2000268143A
JP2000268143A JP11067573A JP6757399A JP2000268143A JP 2000268143 A JP2000268143 A JP 2000268143A JP 11067573 A JP11067573 A JP 11067573A JP 6757399 A JP6757399 A JP 6757399A JP 2000268143 A JP2000268143 A JP 2000268143A
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Hideo Takashima
秀男 高島
Takayuki Kamata
隆之 鎌田
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードによるゲートの通過順序を制限するこ
とにより、正規の使用者に支障を来すことなく、不正に
持ち出されたカードによる使用を困難にする。 【解決手段】 ゲートのリーダライタに、ICカードの
情報を読み取る読取手段10と、ICカードの認証を行
う認証チェック手段11と、ICカードに予め定められ
たアクセス権の有無を判定するアクセス権判定手段12
と、各ゲート毎に定められた判定用ゲートナンバーとI
Cカードに記録されたゲートナンバーとが一致している
か否かを判定するゲートナンバー判定手段13と、ゲー
トナンバーをICカードに記録させるゲートナンバー記
録手段14と、各手段の判定結果に基づいて、ICカー
ドが認証され、アクセス権が有り、しかも、判定用ゲー
トナンバーと一致している場合に、ゲートナンバー記録
手段14によるゲートナンバーの記録及びゲートのロッ
ク部の開錠を行わせる制御手段15とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気カード、I
Cカードあるいは光カード等のカードを用いたアクセス
管理システム及びリーダライタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カード、ICカードあるいは
光カード等の情報記録カードをカードキーとして用いる
ことが行われている。すなわち、このカードをゲートの
リーダライタに挿入して、ゲートのロック部を解除して
通過することができるようになっている。そして、この
ようなシステムでは、カードの認証のチェックを行うこ
とが必要であるとともに、ゲートのアクセス管理を行う
ために、各カード毎に、ゲートへアクセスすることがで
きる範囲として各ゲート毎に設定したアクセス権を与え
ることが行われている。
【0003】ここで、カードの認証及びアクセス権の設
定について説明する。なお、ここでは、カードとして、
記憶媒体が内蔵されて情報のやり取りが可能なICカー
ドの場合について説明する。
【0004】(1)カードの認証方法 図15に示すように、ゲートに設けられたリーダライタ
にICカードを挿入すると、このリーダライタからIC
カードへ乱数が送られる。すると、ICカードでは、こ
の乱数に、内部の記憶媒体に記録された暗号ロジックを
通して認証データとし、その認証データをリーダライタ
へ返送する。リーダライタでは、ICカードへ送信した
乱数を、ICカードと同様に、暗号ロジックを通して認
証データとしておき、ICカードから返送された認証デ
ータと比較し、これら認証データ同士が一致している場
合に、このICカードの認証を行うようになっている。
【0005】(2)アクセス権の設定 このアクセス権は、それぞれのICカード毎に、複数の
ゲートの内の所定のゲートをアクセスすることができる
ように設定、つまり、アクセス範囲を設定したもので、
このアクセス権は、カードデータとしてICカード内の
記憶媒体に記録されている。図16に示すものは、アク
セス権の異なる2枚のカードのそれぞれのアクセス権を
図示したものである。図に示すように、ICカードA
は、ゲートGa〜Geの全てのゲートにアクセス可能な
アクセス権を有するICカードであり、ICカードB
は、ゲートGa〜Gdまでのゲートにアクセス可能なア
クセス権を有するICカードである。つまり、ICカー
ドBでは、ゲートGeを通過することができないように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、この種の
ICカードによるアクセス管理では、上記(1)、
(2)にて説明したように、ICカードにそれぞれアク
セス権を与えておき、しかも、各ゲートにてカードの認
証を行うことにより、不審者のゲート通過を防ぐように
しているが、例えば、万一このアクセス権を有するIC
カード、特に、広範囲のアクセス権を持つICカード
(前述したICカードA)が不正に持ち出されてしまう
と、このICカードAを用いて全てのゲート(ゲートG
a〜Ge)を自由に通過することができてしまう。この
ため、ICカードが不正に持ち出された場合、全てのゲ
ートのアクセスシステム及び認証システムを変更しなけ
ればならず、正規にICカードを使用している使用者に
支障を来してしまうという問題があった。このため、正
規のICカード所有者へ支障を来すことなく、ICカー
ドの不正な持ち出しの対策が急務となっている。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、万一、カードが不正に持ち出されたとしても、正
規にカードを使用している使用者に支障を来すことな
く、持ち出されたカードの使用を困難にしてこの持ち出
されたカードの不正使用を抑えることが可能なカードを
用いたアクセス管理システム及びリーダライタを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカードを用いたアクセス管理システ
ムは、カードとの間で情報のやり取りを行うリーダライ
タが設けられた複数のゲートを有し、該ゲートのロック
部の開錠を前記カードにて行うシステムにおいて、前記
カードの前記ゲートへのアクセスを管理するカードを用
いたアクセス管理システムであって、前記リーダライタ
には、前記カードの情報を読み取る読取手段と、前記カ
ードの認証を行う認証チェック手段と、前記読取手段に
よって読み取られたカードの情報に基づいて、カード毎
に予め定められたアクセス権の有無を判定するアクセス
権判定手段と、各ゲート毎に定められた判定用ゲートナ
ンバーと前記カードに記録されたゲートナンバーとを比
較し、前記カードのゲートナンバーが前記判定用ゲート
ナンバーと一致しているか否かを判定するゲートナンバ
ー判定手段と、指定されたゲートのリーダライタの判定
用ゲートナンバーと一致するゲートナンバーを前記カー
ドに記録させるゲートナンバー記録手段と、前記認証チ
ェック手段、アクセス権判定手段及びゲートナンバー判
定手段の判定結果に基づいて、前記カードが認証され、
アクセス権が有り、しかも、判定用ゲートナンバーと一
致している場合に、前記ゲートナンバー記録手段による
前記カードへのゲートナンバーの記録及び前記ゲートに
設けられたロック部の開錠を行わせる制御手段とを有す
ることを特徴としている。
【0009】これにより、ゲートを通過すると、指定さ
れたゲートのリーダライタの判定用ゲートナンバーと一
致したゲートナンバーがカードに記録されて、このカー
ドによる次に通過可能なゲートが指定されたものとされ
るので、カードによるゲートの通過可能なルートが制限
される。よって、例え広い範囲のアクセス権を有するカ
ードが持ち出され、このカードがゲートで認証されたと
しても、ゲートの通過順序が異なると、ゲートナンバー
判定手段により、判定用ゲートナンバーとカードのゲー
トナンバーとが不一致と判定され、制御手段によるゲー
トのロック部の開錠が行われないので、不正にゲートを
通過することが極めて困難なものとされる。したがっ
て、カードが不正に持ち出されたとしても、全てのゲー
トの認証等のアクセスのシステムを変更する必要がな
く、これにより、正規にカードを使用している使用者に
支障を来すこともない。
【0010】請求項2記載のカードを用いたアクセス管
理システムは、請求項1記載のカードを用いたアクセス
管理システムにおいて、前記ゲートによって複数の空間
が区画され、前記ゲートナンバー記録手段は、ゲートを
通過して進入した空間の周囲に設けられたゲートを前記
指定されたゲートとして、そのリーダライタの判定用ゲ
ートナンバーと一致するゲートナンバーを前記カードに
記録させることを特徴している。
【0011】このように、ゲートを通過して空間へ進入
した後は、そのカードによって通過可能なゲートが、空
間の周囲に設けられたゲートに制限されるので、この空
間から持ち出したカードによって他の空間からゲートを
通過することができなくされる。これにより、カードを
所有している使用者が、ゲートを通過して進入した空間
から他のカードを持ち出しても、そのカードを使用する
ことができないので、持ち出したカードによる不正なゲ
ートの通過が極めて困難なものとされる。
【0012】請求項3記載のリーダライタは、複数のゲ
ートのロック部の開錠をカードにて行うシステムにおい
て、前記カードの前記ゲートへのアクセスを管理するア
クセス管理システムに用いられ、前記ゲート毎に設けら
れて前記カードとの間で情報のやり取りを行うリーダラ
イタであって、前記カードの情報を読み取る読取手段
と、前記カードの認証を行う認証チェック手段と、前記
読取手段によって読み取られたカードの情報に基づい
て、カード毎に予め定められたアクセス権の有無を判定
するアクセス権判定手段と、各ゲート毎に定められた判
定用ゲートナンバーと前記カードに記録されたゲートナ
ンバーとを比較し、前記カードのゲートナンバーが前記
判定用ゲートナンバーと一致しているか否かを判定する
ゲートナンバー判定手段と、前記認証チェック手段、ア
クセス権判定手段及びゲートナンバー判定手段の判定結
果に基づいて、前記カードが認証され、アクセス権が有
り、しかも、判定用ゲートナンバーと一致している場合
に、前記ゲートへのアクセスを許可して前記ロック部の
開錠を行わせる制御手段とを有することを特徴としてい
る。
【0013】これにより、例え広い範囲のアクセス権を
有するカードが持ち出され、このカードがゲートで認証
されたとしても、ゲートの通過順序が異なると、ゲート
ナンバー判定手段により、判定用ゲートナンバーとカー
ドのゲートナンバーとが不一致と判定され、制御手段に
よるアクセスが許可されず、ゲートのロック部の開錠が
行われないので、不正にゲートを通過することが困難な
ものとされる。したがって、カードが不正に持ち出され
たとしても、全てのゲートの認証等のアクセスのシステ
ムを変更する必要がなく、これにより、正規にカードを
使用している使用者に支障を来すこともない。
【0014】請求項4記載のリーダライタは、請求項3
記載のリーダライタにおいて、前記カードの前記ゲート
へのアクセスを許可した際に、当該カードへ、指定され
たゲートの判定用ゲートナンバーを記録させるゲートナ
ンバー記録手段を有することを特徴としている。
【0015】つまり、ゲートを通過すると、指定された
ゲートの判定用ゲートナンバーと一致したゲートナンバ
ーがカードに記録されて、このカードによる次に通過可
能なゲートが指定されたものとされるので、カードによ
るゲートの通過可能なルートが制限される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカードを用いたア
クセス管理システム及びリーダライタの実施形態例を図
を参照して説明する。図1に示すものは、本実施の形態
のアクセス管理システム及びリーダライタが採用された
複数のゲートを有する空間である。図に示すように、複
数の空間Sa〜Seは、複数のゲートGa〜Geによっ
て区画されている。これらゲートGa〜Geの具体的な
配置を説明すると次のようになっている。
【0017】ゲートGaは、外部Soと空間Saとの間
に設けられている。ゲートGbは、空間Saと空間Sb
との間に設けられている。ゲートGcは、空間Sbと空
間Scとの間に設けられている。ゲートGdは、空間S
cと空間Sdとの間に設けられている。ゲートGeは、
空間Sdと空間Seとの間に設けられている。
【0018】これにより、各空間へ進入するには、次の
ようにゲートを通過すこととなる。空間Saに進入する
には、外部(空間)SoからゲートGaを通過するかあ
るいは空間SbからゲートGbを通過する。空間Sbに
進入するには、空間SaからゲートGbを通過するかあ
るいは空間ScからゲートGcを通過する。空間Scに
進入するには、空間SbからゲートGcを通過するかあ
るいは空間SdからゲートGdを通過する。空間Sdに
進入するには、空間ScからゲートGdを通過するかあ
るいは空間SeからゲートGeを通過する。空間Seに
進入するには、空間SdからゲートGeを通過する。
【0019】上記のように、各空間を区画しているゲー
トGa〜Geには、ICカード(カード)と情報のやり
取りを行うリーダライタが設けられ、このリーダライタ
に設けられている後述する制御手段15によって各ゲー
トGa〜Geのロック部が開錠されるようになってい
る。このリーダライタには、ICカードが挿入されるカ
ード挿入口が設けられており、このカード挿入口にIC
カードが挿入されると、このICカードと情報のやり取
りが行われるようになっている。
【0020】図2に示すように、このリーダライタに
は、読取手段10、認証チェック手段11、アクセス権
判定手段12、ゲートナンバー判定手段13、ゲートナ
ンバー記録手段14及び制御手段15が設けられてい
る。
【0021】読取手段10は、カード挿入口に挿入され
たICカードの情報を読み取るものである。認証チェッ
ク手段11は、カード挿入口へ挿入されたICカードの
認証をチェックするもので、この認証チェック手段11
によってICカードが認証された正しいものであるか否
かが判定されるようになっている。つまり、この認証チ
ェック手段11は、カード挿入口に挿入されたICカー
ドの認証がチェックされた正しいものであると判定した
場合、制御手段15によって、このリーダライタが設け
られたゲートのロック部の開錠を禁止させるようになっ
ている。
【0022】アクセス権判定手段12は、カード挿入口
へ挿入されたICカードに予め設定されたアクセス権
が、このリーダライタが設けられたゲートにアクセス可
能なものであるか否かを判定するようになっている。つ
まり、このアクセス権判定手段12は、カード挿入口に
挿入されたICカードのアクセス権の有無を判定し、ア
クセス権がないものであると判定した場合、制御手段1
5によって、このリーダライタが設けられたゲートのロ
ック部の開錠を禁止させるようになっている。
【0023】ゲートナンバー判定手段13は、カード挿
入口へ挿入されたICカードに記録されているゲートナ
ンバーが、このリーダライタが設けられたゲートを通過
可能なものであるか否かを判定するものである。つま
り、このゲートナンバー判定手段13は、カード挿入口
に挿入されたICカードに記録されているゲートナンバ
ーが、このリーダライタが設けられたゲートに割り当て
られた判定用ゲートナンバーと一致しているか否かを判
定し、不一致であると判定した場合、制御手段15によ
って、このリーダライタが設けられたゲートのロック部
の開錠を禁止させるようになっている。
【0024】ゲートナンバー記録手段14は、カード挿
入口へ挿入されたICカードへ、このリーダライタが設
けられたゲートのゲートナンバーを記録させるものであ
る。そして、このICカードへ記録されるゲートナンバ
ーは、ゲートを通過して進入した空間の周囲のゲート
(指定されたゲート)における判定用ゲートナンバーと
一致したものとされている。
【0025】そして、これら読取手段10、認証チェッ
ク手段11、アクセス権判定手段12、ゲートナンバー
判定手段13及びゲートナンバー記録手段14は、それ
ぞれ制御手段15によって制御されるようになってい
る。すなわち、制御手段15は、認証チェック手段1
1、アクセス権判定手段12及びゲートナンバー判定手
段13の判定結果に基づいて、カード挿入口へ挿入され
たICカードが認証され、アクセス権が有り、しかも、
判定用ゲートナンバーと一致している場合に、ゲートナ
ンバー記録手段14によるICカードへのゲートナンバ
ーの記録及びゲートに設けられたロック部の開錠を行わ
せるようになっている。
【0026】ここで、各ゲートのリーダライタのゲート
ナンバー記録手段14によるICカードへのゲートナン
バーの記録の仕方を、図3に基づいて説明する。 ア.ゲートGaでのゲートナンバーの記録 このゲートGaに設けられたリーダライタのゲートナン
バー記録手段14は、外部SoからゲートGaを通過し
て空間Saへ進入する場合に、ICカードへゲートナン
バーGa1を記録させ、空間SaからゲートGaを通過
して外部Soへ退出する場合に、ICカードへゲートナ
ンバーGa2を記録させる。
【0027】イ.ゲートGbでのゲートナンバーの記録 このゲートGbに設けられたリーダライタのゲートナン
バー記録手段14は、空間SaからゲートGbを通過し
て空間Sbへ進入する場合に、ICカードへゲートナン
バーGb1を記録させ、空間SbからゲートGbを通過
して空間Saへ退出する場合に、ICカードへゲートナ
ンバーGb2を記録させる。
【0028】ウ.ゲートGcでのゲートナンバーの記録 このゲートGcに設けられたリーダライタのゲートナン
バー記録手段14は、空間SbからゲートGcを通過し
て空間Scへ進入する場合に、ICカードへゲートナン
バーGc1を記録させ、空間ScからゲートGcを通過
して空間Sbへ退出する場合に、ICカードへゲートナ
ンバーGc2を記録させる。
【0029】エ.ゲートGdでのゲートナンバーの記録 このゲートGdに設けられたリーダライタのゲートナン
バー記録手段14は、空間ScからゲートGdを通過し
て空間Sdへ進入する場合に、ICカードへゲートナン
バーGd1を記録させ、空間SdからゲートGdを通過
して空間Scへ退出する場合に、ICカードへゲートナ
ンバーGd2を記録させる。
【0030】オ.ゲートGeでのゲートナンバーの記録 このゲートGeに設けられたリーダライタのゲートナン
バー記録手段14は、空間SdからゲートGeを通過し
て空間Seへ進入する場合に、ICカードへゲートナン
バーGe1を記録させ、空間SeからゲートGeを通過
して空間Sdへ退出する場合に、ICカードへゲートナ
ンバーGe2を記録させる。
【0031】次に、各ゲートのリーダライタのゲートナ
ンバー判定手段13によるICカードに記録されている
ゲートナンバーの判定の仕方を、図4に基づいて説明す
る。
【0032】A.ゲートGaでのゲートナンバーの判定 このゲートGaに設けられたリーダライタのゲートナン
バー判定手段13は、外部Soから空間Saへ進入する
場合に、ICカードに記録されているゲートナンバーが
判定用ゲートナンバーGa2であるか否かを判定し、空
間Saから外部Soへ退出するときは、ICカードに記
録されているゲートナンバーが判定用ゲートナンバーG
b2あるいはGa1であるか否かを判定する。
【0033】B.ゲートGbでのゲートナンバーの判定 このゲートGbに設けられたリーダライタのゲートナン
バー判定手段13は、空間Saから空間Sbへ進入する
場合に、ICカードに記録されているゲートナンバーが
判定用ゲートナンバーGa1あるいはGb2であるか否か
を判定し、空間Sbから空間Saへ退出するときは、I
Cカードに記録されているゲートナンバーが判定用ゲー
トナンバーGc2あるいはGb1であるか否かを判定す
る。
【0034】C.ゲートGcでのゲートナンバーの判定 このゲートGcに設けられたリーダライタのゲートナン
バー判定手段13は、空間Sbから空間Scへ進入する
場合に、ICカードに記録されているゲートナンバーが
判定用ゲートナンバーGb1あるいはGc2であるか否か
を判定し、空間Scから空間Sbへ退出するときは、I
Cカードに記録されているゲートナンバーが判定用ゲー
トナンバーGd2あるいはGc1であるか否かを判定す
る。
【0035】D.ゲートGdでのゲートナンバーの判定 このゲートGdに設けられたリーダライタのゲートナン
バー判定手段13は、空間Scから空間Sdへ進入する
場合に、ICカードに記録されているゲートナンバーが
判定用ゲートナンバーGc1あるいはGd2であるか否か
を判定し、空間Sdから空間Scへ退出するときは、I
Cカードに記録されているゲートナンバーが判定用ゲー
トナンバーGe2あるいはGd1であるか否かを判定す
る。
【0036】E.ゲートGeでのゲートナンバーの判定 このゲートGeに設けられたリーダライタのゲートナン
バー判定手段13は、空間Sdから空間Seへ進入する
場合に、ICカードに記録されているゲートナンバーが
判定用ゲートナンバーGd1あるいはGe2であるか否か
を判定し、空間Seから空間Sdへ退出するときは、I
Cカードに記録されているゲートナンバーが判定用ゲー
トナンバーGe1であるか否かを判定する。
【0037】そして、上記のリーダライタは、図5のフ
ローチャート図に示すように、そのカード挿入口へIC
カードが挿入されると、次のような処理を行うようにな
っている。
【0038】ステップSP1 ICカードがカード挿入口へ挿入されると、認証チェッ
ク手段11によってICカードの認証が行われ、このI
Cカードが正しく認証された場合は、ステップSP2へ
移行し、正しく認証されない場合は、エラーとして、制
御手段15によるゲートのロック部の開錠を禁止させ、
例えば、警報装置等から音声や表示にて警報を発生させ
る。
【0039】ステップSP2 挿入されたICカードのアクセス権が、アクセス権判定
手段12によって判定され、このゲートにてアクセス権
がある場合は、ステップSP3へ移行し、アクセス権が
ない場合は、エラーとして、制御手段15によるゲート
のロック部の開錠を禁止させ、例えば、警報装置等にて
音声や表示にて警報を発生させる。
【0040】ステップSP3 挿入されたICカードに記録されているゲートナンバー
が、ゲートナンバー判定手段13によって、ゲートのリ
ーダライタ側に予め割り当てられている判定用ゲートナ
ンバーと一致しているか否かが判定され、一致している
場合は、ステップSP4へ移行し、一致していない場合
は、エラーとして、制御手段15によるゲートのロック
部の開錠を禁止させ、例えば、警報装置等にて音声や表
示にて警報を発生させる。
【0041】ステップSP4 認証チェック手段11、ICカードが認証され、アクセ
ス権が有り、しかも判定用ゲートナンバーと一致したこ
とより、制御手段15によってゲートナンバー記録手段
14が、挿入されたICカードへゲートナンバーを上書
きにて記録させる。
【0042】ステップSP5 挿入されたICカードを使用者に受け取らせるととも
に、ゲートのロック部へ開錠信号を出力して開錠させ
る。なお、上記認証チェック手段11、アクセス権判定
手段12及びゲートナンバー判定手段13による判定処
理の順序は、上記の処理に限定されることはなく、いか
なる順序でも良い。
【0043】また、各ゲートのリーダライタでは、認証
チェック手段11によるICカードの認証のチェック時
に、ゲートナンバー判定手段13によるゲートナンバー
の判定を次のように行うようになっている。図6に示す
ように、カード挿入口にICカードが挿入されると、リ
ーダライタからICカードへ乱数が送られる。
【0044】このように、ICカードへ乱数が送られる
と、ICカードでは、この乱数と、記録されているゲー
トナンバーとを組み合わせて暗号ロジックを通して認証
データとし、その認証データをリーダライタへ返送す
る。その後、リーダライタでは、ICカードから送信さ
れた認証データを、このリーダライタの複合ロジックへ
通すことにより、乱数とゲートナンバーとの組み合わせ
に変換する。
【0045】そして、この乱数とゲートナンバーの内の
乱数を、ICカードへ送信した乱数と比較し、一致して
いる場合に、このICカードが正しいと認証する。ま
た、乱数とゲートナンバーの内のゲートナンバーは、ゲ
ートナンバー判定手段13によって前述したようにその
ゲートナンバーの判定が行われる。
【0046】次に、具体的な事例について、図7を参照
して説明する。なお、ここでは、空間Sdまでアクセス
可能なアクセス権を有するICカードBを所有している
使用者が空間Scまで進入し、この空間Scから、空間
Seまで(全ゲートに)アクセス可能なアクセス権を有
するICカードAを持ち出し、自分のICカードBで外
部Soへ出て、その後、使用者が自分のICカードBで
は進入することができない空間Seへ進入しようとする
場合について説明する。
【0047】ICカードAでゲートGaを通過しよう
とした場合 使用者が、ICカードAをゲートGaのリーダライタの
カード挿入口へ挿入すると、読取手段10によってIC
カードAの情報が読み取られ、前述したように、各種の
判定が行われる。ここで、このICカードAは、認証チ
ェック手段11及びアクセス権判定手段12による判定
はクリアするが、ゲートナンバー判定手段13にてエラ
ーとされる。つまり、ICカードAは、空間Scから持
ち出されたものであるので、このICカードAに記録さ
れたゲートナンバーは、Gb1あるいはGd2である。し
たがって、このゲートGaにて許可となる判定用ゲート
ナンバーGa2と異なることより、このICカードAで
は、ゲートGaを通過することができない。
【0048】ICカードBでゲートGaを通過後、I
CカードAでゲートGbを通過しようとした場合 使用者が自分が所有していたICカードBでゲートGa
を通過した後、持ち出したICカードAをゲートGbの
リーダライタのカード挿入口へ挿入すると、読取手段1
0によってICカードAの情報が読み取られ、各種の判
定が行われる。ここで、このICカードAは、前述した
ように、認証チェック手段11及びアクセス権判定手段
12による判定はクリアするが、ゲートナンバーがGb
1あるいはGd2であるので、このゲートGbにて許可と
なる判定用ゲートナンバーGa1あるいはGb2と異な
り、これにより、このICカードAではゲートGbを通
過することができない。
【0049】ICカードBでゲートGa、Gbを通過
後、ICカードAでゲートGcを通過しようとした場合 使用者が自分が所有していたICカードBでゲートG
a、Gbを通過した後、持ち出したICカードAをゲー
トGcのリーダライタのカード挿入口へ挿入すると、読
取手段10によってICカードAの情報が読み取られ、
各種の判定が行われる。ここで、このICカードAは、
認証チェック手段11及びアクセス権判定手段12によ
る判定はクリアするが、ゲートナンバーがGc1あるい
はGd2であるので、このゲートGcにて許可となる判
定用ゲートナンバーGb1あるいはGc2と異なり、これ
により、このICカードAではゲートGcを通過するこ
とができない。
【0050】ICカードBでゲートGa、Gb、Gc
を通過後、ICカードAでゲートGdを通過しようとし
た場合 使用者が自分の所有していたICカードBでゲートG
a、Gb、Gcを通過した後、持ち出したICカードA
をゲートGdのリーダライタのカード挿入口へ挿入する
と、読取手段10によってICカードAの情報が読み取
られ、各種の判定が行われる。ここで、このICカード
Aは、認証チェック手段11及びアクセス権判定手段1
2による判定はクリアし、さらに、ゲートナンバーがG
c1あるいはGd2であるので、このゲートGdにて許可
となる判定用ゲートナンバーGc1あるいはGd2と一致
するため、これにより、このICカードAによるゲート
Gdの通過が可能となる。そして、このゲートGdを通
過した後は、ICカードAを用いてゲートGeを通過
し、空間Seへ進入することが可能となる。
【0051】ICカードBでゲートGa、Gb、G
c、Gdを通過後、ICカードAでゲートGeを通過し
ようとした場合 使用者が自分が所有していたICカードBでゲートG
a、Gb、Gc、Gdを通過した後、持ち出したICカ
ードAをゲートGeのリーダライタのカード挿入口へ挿
入すると、読取手段10によってICカードAの情報が
読み取られ、各種の判定が行われる。ここで、このIC
カードAは、認証チェック手段11及びアクセス権判定
手段12による判定はクリアするが、ゲートナンバーが
Gc1あるいはGd2であるので、このゲートGeにて許
可となる判定用ゲートナンバーGd1あるいはGe2と異
なり、これにより、このICカードAではゲートGeを
通過することができない。
【0052】このように、ゲートGa〜Gdまでの範囲
のアクセス権を有するICカードBを所有している使用
者が、空間Scにて、ゲートGa〜Geのアクセス権を
有するICカードAを持ち出したとしても、このICカ
ードAによって空間Seへ進入する手順は一つに限定さ
れる。これにより、この手順がわからない限り、このI
CカードAによって空間Seへ進入することは極めて困
難となる。
【0053】このように、上記のようなカードを用いた
アクセス管理システム及びリーダライタによれば、ゲー
トを通過すると、ICカードに、指定されたゲートのリ
ーダライタの判定用ゲートナンバーと一致したゲートナ
ンバーが記録されて、このICカードによる次に通過可
能なゲートが指定されたものとされるので、ICカード
によるゲートの通過可能なルートを制限させることがで
きる。つまり、ゲートを通過して空間へ進入した後は、
そのICカードによって通過可能なゲートが、空間の周
囲に設けられたゲートに制限されるので、この空間から
持ち出したICカードによって他の空間からゲートを通
過することができなくされる。
【0054】これにより、ICカードを所有している使
用者が、ゲートを通過して進入した空間から他の広い範
囲のアクセス権を有するICカードを持ち出して自分の
カードで退出したとしても、その後は、このICカード
がゲートで認証されても、ゲートの通過順序が異なるた
め、ゲートナンバー判定手段13により、判定用ゲート
ナンバーとICカードのゲートナンバーとが不一致と判
定され、制御手段15によるゲートのロック部の開錠が
行われないので、不正にゲートを通過することを極めて
困難なものとすることができる。
【0055】しかも、ICカードが不正に持ち出された
としても、全てのゲートの認証等のアクセスのシステム
を変更する必要がなく、これにより、正規にICカード
を使用している使用者に支障を来すこともない。また、
認証チェック手段11による認証に用いられる乱数にゲ
ートナンバーを組み合わせて認証データとすることによ
り、情報のやり取りを簡略化させることができ、判定処
理の容易化を図ることができる。
【0056】なお、上記の例では、各空間が一列に配列
された場合を例にとって説明したが、これら空間の配列
は、上記の例に限定されることはない。図8に示すもの
は、空間Seが空間Saに隣接して設けられたものであ
り、この配列にて、前述と同様に、ゲートGa〜Gdま
でしかアクセスすることができないICカードBを所有
している使用者が、空間Scにて全ゲートへアクセス可
能なアクセス権を有するICカードAを持ち出して空間
Seへ進入して外部Soへ戻るルートについて、図9を
参照して説明する。
【0057】図に示すように、まず、使用者は、自分が
所有しているICカードBによってゲートGa、Gb、
Gcを通過して空間Scへ進入し、この空間Scにて、
全ゲートへアクセス可能なアクセス権を有するICカー
ドAを持ち出し、次に、このICカードAによってゲー
トGc、Gbを通過して空間Saへ進入し、さらにゲー
トGeを通過して空間Seへ進入する。その後、再び、
ICカードAを用いてゲートGeを通過して空間Saへ
進入し、さらに、ICカードAによってゲートGb、G
cを通過して空間Scへ戻り、この空間Scから、今度
は自分の所有するICカードBを用いてゲートGc、G
bを通過して空間Saへ戻り、さらにゲートGaを通過
して外部Soへ出る。
【0058】このように、空間の配列が異なる場合に
も、ゲートGa〜Gdまでしかアクセスすることができ
ないICカードBを所有している使用者が、空間Scに
て、全ゲートにアクセス可能なアクセス権を有するIC
カードAを持ち出して空間Seへ進入して戻るルートは
一つしかなく、したがって、このICカードAの不正な
使用は極めて困難である。
【0059】図10に示すものは、他の空間の配列を示
すものであり、これは、空間Saに隣接する空間Sb
に、空間Scと空間Seとを隣接させたものである。こ
の空間配列におけるリーダライタとICカードとのやり
取りを説明する。
【0060】{1}進入時 図11に示すように、外部SoからゲートGaを通過し
て空間Saへ進入する場合は、リーダライタのゲート判
定手段13が、ICカードに記録されているゲートナン
バーがGa2であるかを判定し、正しければ、ICカー
ドに記録されているゲートナンバーをゲートナンバー記
録手段14によってGa1に上書きし、その後、ゲート
Gaのロック部を開錠させる。
【0061】空間SaからゲートGbを通過して空間S
bへ進入する場合は、リーダライタのゲート判定手段1
3が、ICカードに記録されているゲートナンバーがG
a1あるいはGb2であるかを判定し、正しければ、IC
カードに記録されているゲートナンバーをゲートナンバ
ー記録手段14によってGb1に上書きし、その後、ゲ
ートGbのロック部を開錠させる。
【0062】空間SbからゲートGcを通過して空間S
cへ進入する場合は、リーダライタのゲート判定手段1
3が、ICカードに記録されているゲートナンバーがG
b1、Gc2あるいはGe2であるかを判定し、正しけれ
ば、ICカードに記録されているゲートナンバーをゲー
トナンバー記録手段14によってGc1に上書きし、そ
の後、ゲートGcのロック部を開錠させる。
【0063】空間ScからゲートGdを通過して空間S
dへ進入する場合は、リーダライタのゲート判定手段1
3が、ICカードに記録されているゲートナンバーがG
c1あるいはGd2であるかを判定し、正しければ、IC
カードに記録されているゲートナンバーをゲートナンバ
ー記録手段14によってGd1に上書きし、その後、ゲ
ートGdのロック部を開錠させる。
【0064】また、空間SbからゲートGeを通過して
空間Seへ進入する場合は、リーダライタのゲート判定
手段13が、ICカードに記録されているゲートナンバ
ーがGb1、Gc2あるいはGe2であるかを判定し、正
しければ、ICカードに記録されているゲートナンバー
をゲートナンバー記録手段14によってGe1に上書き
し、その後、ゲートGeのロック部を開錠させる。
【0065】{2}退出時 図12に示すように、空間SeからゲートGeを通過し
て空間Sbへ退出する場合は、リーダライタのゲート判
定手段13が、ICカードに記録されているゲートナン
バーがGe1であるかを判定し、正しければ、ICカー
ドに記録されているゲートナンバーをゲートナンバー記
録手段14によってGe2に上書きし、その後、ゲート
Geのロック部を開錠させる。
【0066】また、空間SdからゲートGdを通過して
空間Scへ退出する場合は、リーダライタのゲート判定
手段13が、ICカードに記録されているゲートナンバ
ーがGd1であるかを判定し、正しければ、ICカード
に記録されているゲートナンバーをゲートナンバー記録
手段14によってGd2に上書きし、その後、ゲートG
dのロック部を開錠させる。
【0067】空間ScからゲートGcを通過して空間S
bへ退出する場合は、リーダライタのゲート判定手段1
3が、ICカードに記録されているゲートナンバーがG
c1あるいはGd2であるかを判定し、正しければ、IC
カードに記録されているゲートナンバーをゲートナンバ
ー記録手段14によってGc2に上書きし、その後、ゲ
ートGcのロック部を開錠させる。
【0068】空間SbからゲートGbを通過して空間S
aへ退出する場合は、リーダライタのゲート判定手段1
3が、ICカードに記録されているゲートナンバーがG
b1、Gc2あるいはGe2であるかを判定し、正しけれ
ば、ICカードに記録されているゲートナンバーをゲー
トナンバー記録手段14によってGb2に上書きし、そ
の後、ゲートGbのロック部を開錠させる。
【0069】空間SbからゲートGaを通過して外部S
oへ退出する場合は、リーダライタのゲート判定手段1
3が、ICカードに記録されているゲートナンバーがG
b2あるいはGa1であるかを判定し、正しければ、IC
カードに記録されているゲートナンバーをゲートナンバ
ー記録手段14によってGa2に上書きし、その後、ゲ
ートGaのロック部を開錠させる。このように、本実施
の形態のカードを用いたアクセス管理システム及びリー
ダライタにあっては、様々な配列の空間同士のゲートに
適応させることができる。
【0070】また、空間同士のゲートのアクセス管理以
外にも、各種のセキュリティシステム等にも応用するこ
とができる。例えば、図13に示すように、複数の読書
装置21が設けられ、これら読書装置21が中継装置2
2によって集中管理されているシステム等にも適応可能
である。
【0071】ここで、この種のシステムでは、読書装置
21及び中継装置22の扉を、それぞれ異なる鍵にて開
閉させるようにして、保守を行っているが、この保守作
業の手順を設定しておくことにより、これら読書装置2
1及び中継装置22の扉の開閉を、一枚のICカードに
統合させることができる。そして、万一、このICカー
ドが不正に持ち出されたとしても、設定した保守手順に
て行わなければ、このシステムの各種装置の扉を開くこ
とができない。
【0072】ここで、この保守の手順としては、例え
ば、下記のような手順が考えられる。 1)中継装置22をICカードで保守モードに切り換え
る。 2)中継装置22をICカードにて開く。
【0073】3)読書装置21の設置場所におけるロッ
ク部をICカードによって解除して取り外す。 4)読書装置21の扉をICカードで開く。 5)読書装置21の保守点検後、ICカードによって扉
を閉じる。 6)読書装置21を設置場所へ設置し、ICカードによ
ってロック部させる。
【0074】7)3)〜6)の読書装置21の保守点検
を、各読書装置21にて行う。 8)中継装置22をICカードにて閉じる。 9)中継装置22の試験をICカードにて実行させる。 10)中継装置22の保守モードをICカードにて解除
させる。
【0075】つまり、ICカードによる保守管理を、上
記手順1)〜10)としておくことにより、この手順以
外でのICカードの使用が不可能となるので、それぞれ
の装置毎に用意されていた保守用のキーとして一枚のI
Cカードを用いたとしても、十分に安全性を確保するこ
とができる。つまり、ICカードが持ち出されても、上
記手順が判らない限り、持ち出されたICカードを使用
することができない。
【0076】なお、各ゲートに設けられたリーダライタ
によるICカードの各種判定の仕方としては、上記の例
に限定されることはない。図14に示すものは、ICカ
ードに記録されているアクセス権データ、つまり、リー
ダライタでアクセス権がチェック可能なデータ(カード
番号、ID番号、氏名、アクセス権等)に、各ゲートに
て記録されるゲートナンバーを組み合わせてリーダライ
タの読取手段10に読み取らせ、このリーダライタに
て、そのゲートナンバー判定手段13によってゲートナ
ンバーの判定をさせ、さらに、アクセス権判定手段12
によってアクセス権の判定をさせるようにしても良い。
【0077】なお、上記の例では、各ゲートに設けられ
たリーダライタと情報のやり取りを行うカードとして、
ICカードを例にとって説明したが、このカードとして
は、ICカードに限らず、磁気カード、光カード等も適
応可能である。
【0078】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のカード
を用いたアクセス管理システム及びリーダライタによれ
ば、ゲートを通過すると、カードに、指定されたゲート
のリーダライタの判定用ゲートナンバーと一致したゲー
トナンバーが記録されて、このカードによる次に通過可
能なゲートが指定されたものとされるので、カードによ
るゲートの通過可能なルートを制限させることができ
る。これにより、例え広い範囲のアクセス権を有するカ
ードが持ち出され、このカードがゲートで認証されたと
しても、ゲートの通過順序が異なると、ゲートナンバー
判定手段により、判定用ゲートナンバーとカードのゲー
トナンバーとが不一致と判定され、制御手段によるゲー
トのロック部の開錠が行われないので、不正にゲートを
通過することを極めて困難なものとすることができる。
したがって、カードが不正に持ち出されたとしても、全
てのゲートの認証等のアクセスのシステムを変更する必
要がなく、これにより、正規にカードを使用している使
用者に支障を来すこともない。
【0079】また、ゲートを通過して空間へ進入した後
は、そのカードによって通過可能なゲートが、空間の周
囲に設けられたゲートに制限されるので、この空間から
持ち出したカードによって他の空間からゲートを通過す
ることができなくされる。これにより、カードを所有し
ている使用者が、ゲートを通過して進入した空間から他
のカードを持ち出しても、そのカードを使用することが
できないので、持ち出したカードによる不正なゲートの
通過を極めて困難なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システム及びリーダライタが適応されたゲート及
び空間の配列を説明する概略配置図である。
【図2】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システムのゲートに設けられたリーダライタの構
成を説明するブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システムのリーダライタを構成するゲートナンバ
ー記録手段によるICカードへのゲートナンバーの記録
の仕方を説明するゲートの概略説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システムのリーダライタを構成するゲートナンバ
ー判定手段によるICカードのゲートナンバーの判定の
仕方を説明するゲートの概略説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システムのゲートに設けられたリーダライタによ
る処理の流れを説明するフローチャート図である。
【図6】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システム及びリーダライタにおけるICカードか
らのゲートナンバーの引き出し方を説明するフローチャ
ート図である。
【図7】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システム及びリーダライタにおけるカードによる
アクセスの制限を説明する概略説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システム及びリーダライタが適応されたゲート及
び空間の他の配列を説明する概略配置図である。
【図9】 本発明の実施の形態のカードを用いたアクセ
ス管理システム及びリーダライタが適応された他の配列
のゲートにおけるカードのアクセスの制限を説明する概
略説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態のカードを用いたアク
セス管理システム及びリーダライタが適応されたゲート
及び空間の他の配列を説明する概略配置図である。
【図11】 本発明の実施の形態のカードを用いたアク
セス管理システム及びリーダライタが適応された他の配
列のゲートにおける進入時の処理を説明する概略説明図
である。
【図12】 本発明の実施の形態のカードを用いたアク
セス管理システム及びリーダライタが適応された他の配
列のゲートにおける退出時の処理を説明する概略説明図
である。
【図13】 本発明の実施の形態のカードを用いたアク
セス管理システム及びリーダライタの応用例を説明する
読書装置及び中継装置を有するシステムの概略構成図で
ある。
【図14】 本発明の実施の形態のカードを用いたアク
セス管理システム及びリーダライタにおけるICカード
からのゲートナンバーの他の引き出し方を説明するフロ
ーチャート図である。
【図15】 ゲートに設けられたリーダライタにおける
ICカードの認証の仕方を説明するフローチャート図で
ある。
【図16】 ICカードを用いたゲートのシステムを説
明する概略配置図である。
【符号の説明】
10 読取手段 11 認証チェック手段 12 アクセス権判定手段 13 ゲートナンバー判定手段 14 ゲートナンバー記録手段 15 制御手段 Ga〜Ge ゲート Sa〜Se 空間 So 外部(空間)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードとの間で情報のやり取りを行うリ
    ーダライタが設けられた複数のゲートを有し、該ゲート
    のロック部の開錠を前記カードにて行うシステムにおい
    て、前記カードの前記ゲートへのアクセスを管理するカ
    ードを用いたアクセス管理システムであって、 前記リーダライタには、 前記カードの情報を読み取る読取手段と、 前記カードの認証を行う認証チェック手段と、 前記読取手段によって読み取られたカードの情報に基づ
    いて、カード毎に予め定められたアクセス権の有無を判
    定するアクセス権判定手段と、 各ゲート毎に定められた判定用ゲートナンバーと前記カ
    ードに記録されたゲートナンバーとを比較し、前記カー
    ドのゲートナンバーが前記判定用ゲートナンバーと一致
    しているか否かを判定するゲートナンバー判定手段と、 指定されたゲートのリーダライタの判定用ゲートナンバ
    ーと一致するゲートナンバーを前記カードに記録させる
    ゲートナンバー記録手段と、 前記認証チェック手段、アクセス権判定手段及びゲート
    ナンバー判定手段の判定結果に基づいて、前記カードが
    認証され、アクセス権が有り、しかも、判定用ゲートナ
    ンバーと一致している場合に、前記ゲートナンバー記録
    手段による前記カードへのゲートナンバーの記録及び前
    記ゲートに設けられたロック部の開錠を行わせる制御手
    段とを有することを特徴とするカードを用いたアクセス
    管理システム。
  2. 【請求項2】 前記ゲートによって複数の空間が区画さ
    れ、前記ゲートナンバー記録手段は、ゲートを通過して
    進入した空間の周囲に設けられたゲートを前記指定され
    たゲートとして、そのリーダライタの判定用ゲートナン
    バーと一致するゲートナンバーを前記カードに記録させ
    ることを特徴とする請求項1記載のカードを用いたアク
    セス管理システム。
  3. 【請求項3】 複数のゲートのロック部の開錠をカード
    にて行うシステムにおいて、前記カードの前記ゲートへ
    のアクセスを管理するアクセス管理システムに用いら
    れ、前記ゲート毎に設けられて前記カードとの間で情報
    のやり取りを行うリーダライタであって、 前記カードの情報を読み取る読取手段と、 前記カードの認証を行う認証チェック手段と、 前記読取手段によって読み取られたカードの情報に基づ
    いて、カード毎に予め定められたアクセス権の有無を判
    定するアクセス権判定手段と、 各ゲート毎に定められた判定用ゲートナンバーと前記カ
    ードに記録されたゲートナンバーとを比較し、前記カー
    ドのゲートナンバーが前記判定用ゲートナンバーと一致
    しているか否かを判定するゲートナンバー判定手段と、 前記認証チェック手段、アクセス権判定手段及びゲート
    ナンバー判定手段の判定結果に基づいて、前記カードが
    認証され、アクセス権が有り、しかも、判定用ゲートナ
    ンバーと一致している場合に、前記ゲートへのアクセス
    を許可して前記ロック部の開錠を行わせる制御手段とを
    有することを特徴とするリーダライタ。
  4. 【請求項4】 前記カードの前記ゲートへのアクセスを
    許可した際に、当該カードへ、指定されたゲートの判定
    用ゲートナンバーを記録させるゲートナンバー記録手段
    を有することを特徴とする請求項3記載のリーダライ
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007241594A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Fujitsu Ltd 入出判定方法及びシステム
JP2008007941A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Dainippon Printing Co Ltd 入退室管理システムおよび方法
JP2008248547A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 入室管理システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007241594A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Fujitsu Ltd 入出判定方法及びシステム
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