JPH0444063B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、入室管理装置に関し、特に、特定の
人に室の専用を許可できるようにした入室管理装
置を提供することを目的とする。

従来、各個人に付与された情報コードを室の入
口ドア付近の入力装置で入力させ、一定の入室条
件に合つたときのみ、ドアが解錠して入室できる
ようにした入室管理装置が知られている。

このような入室管理装置の用途においては、例
えば、同一職場の人間のみしか入室出来ないよう
にした会議室で、特定の個人が機密の事務処理を
行うとか、特定メンバーからなる秘密のプロジエ
クトの会議を行う場合のように、入室許可されて
いる人のうち特定の人については各特定人が入室
後解錠禁止としてその室の専用を認め、他の室専
用コードを付与されていない人のコード入力があ
つても、当該特定の人が用いている限り解錠でき
ないようにした装置が望まれる。又、特定人が室
を使用しているときはいつも解錠禁止にしてしま
うことは、特定メンバーであつても解錠禁止後は
入室できないとの不便もあるし、また、装置故障
の場合に解錠できなくなるとの不都合が発生し好
ましくない。

本発明は、このような要望を満すため、簡単な
構造でかつ簡単な操作を繰り返すことで特定の人
のみが解錠を禁止できるようにした入室管理装置
を提供することを目的とする。

本発明は、複数の個人に対して別々の割当てら
れる個人コードを入室時に入力するためのコード
入力装置と、該個人コードに関連して予め定めら
れた情報を記憶する記憶装置と、上記コード入力
装置からの入力データを該記憶装置の記憶情報と
比較して入室許可不許可を判定するデータ判定回
路と、該データ判定回路の許可信号を受けてドア
の錠を解錠する錠制御回路とを有する入室管理装
置において、上記複数の個人のうち特定人にのみ
付与された、上記個人コードとは別の室専用コー
ドを記憶する室専用コードメモリ装置と、上記コ
ード入力装置からの入力データと該室専用コード
メモリ装置の内容とを比較する比較器と、該比較
器からの一致出力で起動し一定時間後に停止する
タイマーと、該タイマーの動作時間内に上記比較
器からの一致出力が所定回数あつたとき上記記憶
装置へ解錠禁止信号を記憶するための制御器と、
上記コード入力装置からの入力データにもとづく
許可信号の上記錠制御回路への入力を上記記憶装
置に記録された解錠禁止信号によつて禁止する回
路とを備えたことを特徴とする上記室専用コード
を付与された特定人の室専用を可能とした入室管
理装置である。

以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。

第１図および第２図を参照して、図示の実施例
は、情報コードを磁気記録したカード１を、各人
が、入室の際、ドア付近のコード入力装置である
磁気カードリーダ２のカード挿入口へ差し込むこ
とによつてコード入力を行なうようにした入室管
理装置の場合を示している。

カードに記録された情報は、当該個人に付与さ
れた情報コードであり、当該個人を示す番号の外
に、入室条件、例えば、入室日時や入室ドア番号
が記録される。他の入室管理装置構成において
は、これらの入室条件は、カードに記録されずに
入室管理装置中の記憶装置７に記憶されても良
い。

本発明に従つて、特定人のカードには、その外
に、室専用コードが記録される。

カードリーダ２の読み出しデータはシフトレジ
スタ３に一時貯えられる。そこから制御器４と比
較器５へ入力される。

比較器５は、シフトレジスタ３中の室専用コー
ドを記録するビツト内の情報と、別に設けられた
室専用コードメモリ装置６に記録された室専用コ
ードと比較し、両者が一致したとき一致出力を発
生する。

一方制御器４は、シフトレジスタ３からの入力
があつたとき、その情報コードに従つて、記憶装
置７の記憶内容を読み出すとともに、当該入力デ
ータと該記憶内容や他の入室条件の比較によつて
入室許可か不許可を判定するデータ判定回路８を
有している。

カード１の情報コードが個人別番号のみで、記
憶装置７への記憶内容も登録された人の個人別番
号のみのときは、データ判定回路８は、それらの
比較をして、両者を一致したとき許可信号を出力
する。

入室時間やドア等の入室条件を判断する入室管
理装置において、これらの入室条件をカード１に
記録する入室管理装置においては、データ判定回
路８は、更に記憶装置に記憶されたドア番号およ
び制御器４内の時計回路９の時間と入力データと
を比較し、これらが一致したとき、許可信号を発
生する。一方入室条件をカードでなく、記憶装置
７に記憶する入室管理装置においては（この場合
は記憶装置の容量が大であることを必要とす
る。）、個人別番号とそれに対応して入室条件とを
記憶装置７から読み出すとともに、当該制御器の
受け持つドア番号も読み出し、時計回路９の出力
から、入室許可か不許可をデータ判定回路８で判
定する。

なお、記憶装置７は、上記の情報を記憶するば
かりでなく、この発明に従つて、解錠を禁止する
信号を記録する禁止信号記憶部を有し、そこへ禁
止信号が書き込まれているときは解錠禁止信号を
発生する。

比較器５の一致出力は、フリツプフロツプ１０
に入力してこれをセツトし、このセツト出力は、
許可信号とともにアンド回路１１へ入力され、そ
の出力でタイマ１２が起動される。タイマ１２
は、一定時間動作後に停止し、停止信号を制御器
４へ与える。

なお、タイマ１２からの停止信号があつたら、
制御器４は、その計数回路１３をリセツトすると
ともにフリツプフロツプ１０へリセツト信号を与
え、またメモリ異常検出器１５へ動作信号を与え
る。

制御器４はまた、比較器５の一致出力を入力と
し、タイマ１２が停止するまでに入力された一致
出力の回数を計数する計数回路１３を有し、この
計数回路１３が所定値迄計数しているかしていな
いかを示す信号を発生する。

制御器４は、更に、上記タイマ１２の停止信号
の入力前に、計数回路の計数値が所定値以上にな
つたとき、記憶装置７の禁止信号記憶部の内容を
読み出し、これが禁止信号を記憶しているときは
これを消し、記憶していないときは、そこに禁止
信号を書き込む制御部１４を有している。

記憶装置７の記憶内容が何等かの理由、例え
ば、電源の電圧変動、或いは、ノイズなどの影響
により内容が不正に書き替えられるという損傷を
受けた場合、正確な動作は不能であるので、メモ
リ異常検出器１５が設けられ、制御部１４からの
入力があつたときに記憶装置７が異常かどうかを
示す信号を出力する。

アンド回路１６は、データ判定回路８からの許
可信号を、フリツプフロツプ１０のセツト出力を
インバータ回路１７で反転した信号との論理積を
とるもので、フリツプフロツプ１０がリセツトさ
れているとき許可信号を通過させる。

アンド回路１８は、データ判定回路８の許可信
号と、フリツプフロツプ１０のセツト出力と、計
数回路１３からの所定値迄計数しているかいない
かを示す信号の論理積をとるもので、フリツプフ
ロツプ１４がセツトされかつ計数回路が所定値迄
計数されていないとき許可信号を通過させる。

アンド回路１９は、アンド回路１６の出力とメ
モリ異常検出器１５の出力をインバータ回路２０
で反転した信号との論理積をとる回路で、メモリ
異常でないとき、アンド回路１６を通過した許可
信号を通過させる。

アンド回路２２は、アンド回路１８の出力とイ
ンバータ回路２０の出力との論理積をとる回路
で、メモリ異常でないとき、アンド回路１８を通
過した許可信号を通過させる。

オア回路２３は、アンド回路１９および２２の
出力の論理積をとるもので、この出力として許可
信号、すなわち解錠信号Ａが得られる。

アンド回路２４は、フリツプフロツプ１０のセ
ツト出力とメモリ異常検出器１５の出力の論理積
をとる回路で、フリツプフロツプ１０がセツト時
にメモリ異常のあつたとき出力信号を出し、これ
を異常時解錠信号Ｂとする。

一方、前述したとおり、記憶装置７の禁止信号
記憶部に解錠禁止信号が記憶されているときは、
記憶装置７から解錠禁止信号が出力し、これはイ
ンバータ２５で反転されて信号Ｃとして、第２図
のアンド回路２６の一方の入力へ与えられる。

アンド回路２６の他方の入力には、解錠信号Ａ
が入力され、この結果、記憶装置７からの解錠禁
止信号がないときのみ、解錠信号Ａがアンド回路
２６を通過する。

アンド回路２６の出力はオア回路１７を通つ
て、錠制御回路２８へ与えられ、一方異常解錠信
号Ｂもオア回路２７の他方の入力から錠制御回路
２８へ印加され、この結果、解錠信号Ａあるいは
異常解錠信号Ｂのいずれかが錠制御回路２８へ入
力されたとき、錠装置２９は解錠されることにな
る。

以下この装置の動作について説明する。

今、特定人がその特定カードをカードリーダ２
へ差し込むと、制御器４が動作してその入力デー
タ（室専用コードを除く）をデータ判定回路８で
判別して許可信号を発生する。一方、比較器５
は、入力データの室専用コードと室専用メモリ６
に記憶された室専用コードとを比較し、一致出力
を発生し、フリツプフロツプ１０をセツトすると
ともに計数回路１３が１を計数する。また、デー
タ判定回路８からの許可信号と、フリツプフロツ
プ１０のセツト出力によりタイマ１２が起動す
る。このタイマ１２は、連続してカード操作を行
うことができる時間を規定し、数秒から十数秒程
度、例えば、10秒で停止するようにセツトされて
おり、タイマが停止するとフリツプフロツプ１０
と係数回路１３がリセツトされる。

タイマ動作中、アンド回路１８には、データ判
定回路８からの許可信号、フリツプフロツプ１０
のセツト信号、及び計数回路１３からの所定値ま
で達していない信号が入力される。よつて、許可
信号はアンド回路１８を通過し、アンド回路２２
へ入力される。ここで、メモリに異常がなけれ
ば、許可信号はアンド回路２２を通過し、さらに
オア回路２３を通過して解錠信号Ａとして出力さ
れる。解錠信号Ａは、記憶装置７からの解錠禁止
信号がない限り、アンド回路２６を通り、オア回
路２７を経て錠制御回路２８へ入力され、錠装置
２９を解錠する。かくして入室が可能となる。

この解錠動作は瞬時に行われ、タイマ１２が停
止するまでにまだ数秒から十数秒の時間がある。
ここで、ドアを開けた後、タイマ１２停止まで
に、再び特定人がその特定カードをカードリーダ
２へ差し込むと、比較器５より一致出力が出さ
れ、計数回路１３が２を係数する。さらに、特定
人がその特定カードをカードリーダ２へ差し込む
と、比較器５より一致出力が出され、計数回路１
３が３を係数する。この様に、タイマ１２が停止
するまでに特定カードをカードリーダ２へ差し込
むと、その操作回数を計数回路１３が計数する。

計数回路１３は、タイマ１２が停止するまでに
所定値（例えば、３）を計数すると、所定値に達
したことを示す信号を出力する。制御部１４は、
所定値に達したことを示す信号を検出すると、記
憶装置７の禁止信号記憶部の内様を書き換える。
即ち、解錠禁止信号が書き込まれていないとき
は、解錠禁止信号を書き込む。従つて、ドアが閉
められるとそれ以後は、通常のカードの通常操作
では、入室することが出来ず、特定人は室を専有
することができる。

次に、特定人が２人以上いるとき、一人の特定
人が上記操作によつて入室した後、他の特定人が
入室する場合、即ち、特定人が、記憶装置７から
の解錠禁止信号があるときに入室しようとする場
合ついて説明する。

この場合も、特定人がその特定カードをカード
リーダ２へ差し込むと、比較器５からの一致信号
とデータ判定回路８からの許可信号とが出力さ
れ、計数回路１３が１を計数し、タイマ１２が起
動する。しかし、解錠禁止信号があるため、解錠
信号Ａは出力されない。

ここで、先に述べたように、タイマ１２停止ま
でに、所定回数のカード操作が行われると、計数
回路１３は所定値を計数したときに、所定値に達
したことを示す信号を出力する。この信号を検出
した制御部１４は、記憶装置７の禁止信号記憶部
の内容を書き換える。即ち、解錠禁止信号が書き
込まれているときは、解錠禁止信号を消去する。
その後、当該特定人が、特定カードを所定回数操
作することによつて、前記と同様に入室すること
ができるとともに、再び解錠禁止状態を設定でき
る。

また、特定人以外の通常の人がそのカードをカ
ードリーダ２へ入力した場合、室専用コードがな
いので、比較器５に一致出力が出ず、従つて、フ
リツプフロツプ１０、計数回路１３、制御部１４
は不動作であり、それ故、データ判定回路８のみ
が動作し、その許可信号は、アンド回路１６，１
９を通つて、オア回路を経て、アンド回路２６へ
入力される。このとき、記憶装置７からの解錠禁
止信号があれば、アンド回路２６で阻止されるの
で入室できず、逆に解錠禁止信号がなければ、オ
ア回路２７を経て錠制御回路２８へ与えられ、錠
装置２９を解錠できるので、入室可能となる。

従つて、特定メンバーの秘密会議の場合、特定
人が入室するたびに解錠禁止状態を設定すること
を要する。

なお、上記動作中、記憶装置７に異常が起れ
ば、入室を許可されているものが入室できない、
または入室を許可されていないものが入室可能と
なる事態が生じる。そこで、メモリー異常検出回
路１５を設け、記憶装置７に異常が発生したとき
に、異常信号を出力させ、アンド回路１９または
２０で、データ判定回路８からの許可信号を阻止
する。これにより、解錠信号Ａは出力されず解錠
はしない。即ち、入室を許可されていないものが
入室することを防ぐために、通常カードでは、入
室できないものとする。

ここで解錠がまつたく出来ないものとすると、
修理が非常に困難になる。また、室の使用も完全
に不可能などの問題が生じる。そこで、記憶装置
７に異常が起きた場合は、特定カードを挿入した
場合にかぎり、解錠するようにして、修理にあて
られるようにした。即ち、異常信号がメモリー異
常検出回路１５から出力されているときに、比較
器５からの一致信号があると、アンド回路２４よ
り異常解錠信号Ｂが出力され、異常解錠信号Ｂ
は、オア回路２７を介して制御回路２８に与えら
れ解錠する。この動作は、解錠禁止信号とは無関
係に行われる。

以上、特定カードの操作で室の専用を可能に
し、メモリに異常が発生したときに解錠できるこ
とを説明したが、メモリが正常に動作していると
き、特定カードの１回の操作では、通常カードの
操作と同様に解錠禁止信号が無ければ解錠し、解
錠禁止信号があれば解錠しない。また、解錠禁止
信号があつても所定回数の操作を行うと解錠禁止
信号を消去できるので、所定回数操作を行つた
後、１回の操作を行えば、通常の状態（室を専用
とすること無く）で入室することができる。

この様に、本発明によればコード入力装置と、
記憶装置と、データ判定回路と、錠制御回路とを
備えた入室管理装置に、室専用コードメモリ装置
と、入力装置からの入力データと室専用コードメ
モリ装置の内容とを比較する比較器と、比較器か
らの一致出力で起動し一定時間語に停止するタイ
マーと、タイマーの動作時間内に比較器からの一
致出力が所定回数あつたとき、記憶装置に解錠禁
止信号が記憶されていないときは解錠禁止信号を
記録し、解錠禁止信号が記録されているときはそ
の記録を消去する制御器と、コード入力装置から
の入力データに基づく許可信号の上記錠制御回路
への入力を記憶装置に記録された解錠禁止信号に
よつて禁止する回路とを備えたことで、コード入
力装置から室専用コードを含む入力データが入力
されると、比較器は入力された室専用コードと室
専用メモリ装置の内容とを比較して一致出力を出
し、タイマーを起動させる。タイマーが起動して
いるときに、室専用コードが付与された特定人が
所定の操作を行うと、比較器から一致出力が所定
回数出力され、制御器が記憶装置に解錠禁止信号
が書き込まれていないときは解錠禁止信号を書き
込む。また、解錠禁止信号が書き込まれていると
きは解錠禁止信号を消去する。

記憶装置に解錠禁止信号が書き込まれると以後
の錠制御回路への許可信号の入力が禁止され、特
定人以外の他人の入室が禁止される。また、記憶
装置に解錠禁止信号が書き込まれていても特定人
は記憶回路の解錠禁止信号を消去することができ
るので入室が可能となる。

この様にして、本発明では入室を許可されてい
る人のうち特定の人のみにその室を専用すること
を許可できるという効果がある。

以上、本発明の特定の実施例について述べた
が、本発明によれば、特定人のカードの複数回の
操作のみで、解錠を禁止できるので、本発明は、
上記の実施例に限定されるものではなく種々の変
形が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の一実施例のブ
ロツク図を示すもので、第１図は、その大部分を
示し、第２図はそれに連結される残りの部分を示
す。 １……カード、２……カードリーダー、３……
シフトレジスタ、４……制御器、５……比較器、
６……室専用コードメモリ装置、７……記憶装
置、８……データ判定回路、９……時計回路、１
０……フリツプフロツプ、１１……アンド回路、
１２……タイマ、１３……計数回路、１４……制
御部、１５……メモリ異常検出回路、１６，１
８，１９，２２，２４，２６……アンド回路、１
７，２０，２５……インバータ回路、２３，２７
……オア回路、２８……錠制御回路、２９……錠
装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の個人に対して別々に割当てられる個人
   コードを入室時に入力するためのコード入力装置
   と、該個人コードに関連して予め定められた情報
   を記憶する記憶装置と、上記コード入力装置から
   の入力データを該記憶装置の記憶情報と比較して
   入室許可不許可を判定するデータ判定回路と、該
   データ判定回路の許可信号を受けてドアの錠を解
   錠する錠制御回路とを有する入室管理装置におい
   て、上記複数の個人のうち特定人にのみ付与され
   た、上記個人コードとは別の室専用コードを記憶
   する室専用コードメモリ装置と、上記コード入力
   装置からの入力データと該室専用コードメモリ装
   置の内容とを比較する比較器と、該比較器からの
   一致出力で起動し一定時間後に停止するタイマー
   と、該タイマーの動作時間内に上記比較器からの
   一致出力が所定回数あつたとき上記記憶装置に解
   錠禁止信号が書き込まれていないときは解錠禁止
   信号を書き込み、上記記憶装置に解錠禁止信号が
   書き込まれているときは解錠禁止信号の記憶を消
   去するための制御器と、上記コード入力装置から
   の入力データにもとづく許可信号の上記錠制御回
   路への入力を上記記憶装置に記録された解錠禁止
   信号によつて禁止する回路とを備えたことを特徴
   とする上記室専用コードを付与された特定人の室
   専用を可能とした入室管理装置。