JP2000265892A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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JP2000265892A JP11074455A JP7445599A JP2000265892A JP 2000265892 A JP2000265892 A JP 2000265892A JP 11074455 A JP11074455 A JP 11074455A JP 7445599 A JP7445599 A JP 7445599A JP 2000265892 A JP2000265892 A JP 2000265892A
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fuel
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pressure
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    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、コモンレールの出口圧力の変化
率が予め定めた閾値を超える時期を実際の燃料噴射開始
及び終了時期として算出して、目標噴射条件で燃料噴射
を行うエンジンの燃料噴射装置を提供する。 【解決手段】 コモンレールの燃料供給管への出口にお
けるコモンレール出口圧力Peの変化率Dpが予め定め
た閾値Dsをクロスして下回る時期が、燃料噴射の開始
と終了に応じてそれぞれ降下するコモンレール出口圧力
Peの第1及び第2の圧力降下時期t2 ,t5 として求
められる。各圧力降下時期t2 ,t5 からそれぞれ第1
及び第2の圧力降下遅れ時間Δts ,Δte だけ遡った
時期が、実際の燃料噴射開始及び終了時期t1 ,t4
して算出される。実際の燃料噴射開始及び終了時期が目
標噴射時期と一致するようにコマンドパルスが制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コモンレールに
蓄圧状態で貯留された燃料をインジェクタから燃焼室内
に噴射するエンジンの燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料噴射に関して、噴射圧力
の高圧化を図り、燃料の噴射タイミング及び噴射量等の
噴射条件をエンジンの運転状態に応じて最適に制御する
方式として、コモンレール燃料噴射システムが知られて
いる。コモンレール燃料噴射システムは、燃料ポンプに
よって所定圧力に加圧された燃料をコモンレール内に蓄
圧状態に貯留し、貯留された加圧燃料をエンジンの運転
状態に応じてコントローラが求めた最適な噴射量及び噴
射時期等の噴射条件で各インジェクタから対応する燃焼
室内に噴射するシステムである。コモンレールから燃料
供給管を通じて各インジェクタの噴孔に至る燃料流路内
には、常時、噴射圧力相当の燃料圧が作用しており、各
インジェクタは燃料供給管を通じて供給される燃料を通
過又は遮断するように作動する電磁弁を備えている。コ
ントローラは、加圧燃料が各インジェクタにおいてエン
ジンの運転状態に対して最適な噴射条件で噴射されるよ
うに、コモンレールの圧力と各インジェクタの電磁弁の
作動とを制御している。
【0003】図5は、コモンレール燃料噴射システムの
概要を示す図である。コモンレール燃料噴射システムに
おいて、燃料タンク4内の燃料は、フィルタ5及びフィ
ードポンプ6を経た後、燃料管7を通じて、例えばプラ
ンジャ式の可変容量式高圧ポンプである燃料ポンプ8に
供給される。燃料ポンプ8は、エンジン出力によって駆
動されるものであり、燃料を要求される所定圧力に昇圧
し、燃料管9を通じてコモンレール2に供給する。燃料
ポンプ8には、コモンレール2における燃料圧を所定圧
力に維持するため流量制御弁14が配設されている。燃
料ポンプ8からリリーフされた燃料は、戻し管10を通
じて燃料タンク4に戻る。コモンレール2内の燃料は、
燃料供給管3を通じて複数のインジェクタ1に供給され
る。燃料供給管3からインジェクタ1に供給された燃料
のうち、燃焼室への噴射に費やされなかった燃料は、戻
し管11を通じて燃料タンク4に戻る。
【0004】電子制御ユニットであるコントローラ12
には、エンジンの気筒判別センサ、エンジン回転数や上
死点(TDC)を検出するためのクランク角センサ、ア
クセルペダル踏込み量を検出するためのアクセル開度セ
ンサ、冷却水温度を検出するための水温センサ、吸気管
内圧力を検出するための吸気管内圧力センサ等の、エン
ジンの運転状態を検出するための各種センサからの信号
が入力される。コモンレール2には圧力センサ13が設
けられており、圧力センサ13によって検出されたコモ
ンレール2内の燃料圧の検出信号もコントローラ12に
入力される。コントローラ12は、これらの信号に基づ
いて、エンジン出力が運転状態に即した最適出力になる
ように、インジェクタ1による燃料の噴射条件、即ち、
燃料の噴射時期(噴射開始時期と期間)及び噴射量等を
制御する。インジェクタ1が燃料を噴射することで燃料
が消費されると、コモンレール2内の燃料圧は低下する
が、コントローラ12は、コモンレール2内の燃料圧が
一定となるように或いはエンジンの運転状態に応じて必
要とされる燃料噴射圧力を得るため、燃料ポンプ8の吐
出側に配設された流量制御弁14によって吐出量を制御
することにより、コモンレール圧力を制御している。
【0005】図6は、コモンレール式燃料噴射システム
に用いられるインジェクタの一例を示す縦断面図であ
る。インジェクタ1は、図示が省略されたシリンダヘッ
ド等のベースに設けられた穴部にシール部材によって密
封状態に取付けられる。インジェクタ1の上側側部に
は、燃料入口継手20を介して燃料供給管3が接続され
ている。インジェクタ1の本体内部には燃料通路21,
22が形成されており、燃料供給管3及び燃料通路2
1,22によって燃料流路が構成されている。燃料流路
を通じて供給された燃料は、燃料溜まり23及び針弁2
4の周囲の通路を通じて噴孔25が形成された噴射ノズ
ル先端部に供給され、針弁24のリフト時に開く噴孔2
5から燃焼室内に噴射される。
【0006】インジェクタ1には、針弁24のリフトを
制御するため、バランスチャンバ式の針弁リフト機構が
設けられている。インジェクタ1の最上部には電磁アク
チュエータ26が設けられており、コントローラ12の
コマンドパルスに応じた制御電流が信号線27を通じて
電磁アクチュエータ26のソレノイド28に送られる。
ソレノイド28が励磁されると、アーマチュア29が上
昇して燃料路31の端部に設けられた開閉弁32を開く
ので、燃料流路からバランスチャンバ30に供給された
燃料の燃料圧が燃料路31を通じて解放される。インジ
ェクタ1の本体内部に形成された中空穴33内には、コ
ントロールピストン34が昇降可能に設けられている。
バランスチャンバ30内の低下した圧力に基づく力とリ
ターンスプリング35のばね力とによってコントロール
ピストン34に働く押下げ力よりも、燃料溜まり23に
臨むテーパ面36に作用する燃料圧に基づいてコントロ
ールピストン34を押し上げる力が勝るため、コントロ
ールピストン34は上昇する。その結果、針弁24がリ
フトし、噴孔25から燃料が噴射される。燃料噴射時期
は針弁24のリフト時期によって定められ、燃料噴射量
は燃料流路内の燃料圧と針弁24のリフト(リフト量、
リフト期間)とによって定められる。
【0007】一般に、エンジンの運転状態、即ち、エン
ジン回転数Neとアクセルペダル踏込み量Acとから目
標燃料噴射量Qtが決められ、エンジン回転数Neと目
標燃料噴射量Qtとから燃料圧(コモンレール2内の燃
料圧力、以下「レール圧力」という)Prが決められ、
更に、目標燃料噴射量Qtと検出されたレール圧力とか
らコマンドパルスCpのパルス幅Pwが決められる。こ
れらの諸量の間の関係は、それぞれ特性マップによって
予め決められている。例えば、目標燃料噴射量Qtとエ
ンジン回転数Neとの間には、アクセルペダル踏込み量
Acをパラメータとして一定の関係が基本噴射量特性マ
ップとして予め与えられており、燃焼サイクル毎の目標
燃料噴射量はエンジンの運転状態に応じて基本噴射量特
性マップから求められる。また、レール圧力Prを一定
とすると、パルス幅Pwが大きいほど燃料噴射量は多く
なり、また、同じパルス幅Pwであっても、レール圧力
Prが大であるほど燃料噴射量は大きくなる。一方、実
際の燃料噴射は、コマンドパルスCpの立ち下がり時刻
と立ち上がり時刻に対応してそれぞれ遅れ時間を伴って
開始又は停止されるので、コマンドパルスCpがオン又
はオフとなる時期を制御することによって、噴射タイミ
ング及び期間を制御することが可能である。
【0008】従来のコモンレール式燃料噴射システムに
おいては、燃料噴射開始時期は、予め設定されたクラン
ク角度(例えば、TDC)からの位相差をクランク角セ
ンサで算出し、所定の時期に燃料が噴射されるようにイ
ンジェクタ1の電磁アクチュエータ26への駆動電流を
定めるコマンドパルスをコントローラ12が出力するこ
とによって制御されている。ところで、コマンドパルス
の噴射開始指令時期からインジェクタ1が作動するまで
の時間間隔、即ち、燃料の噴射遅れ時間は、どのインジ
ェクタ1においても各作動部分の摩耗等を原因とするメ
カニカルなタイムラグによって次第に大きくなる傾向が
あり、目標噴射開始時期と実際の燃料噴射開始時期がず
れることに起因して排気ガス中のスモークの悪化を招い
ていた。また、インジェクタ1の個体差により噴射遅れ
時間が異なるので、各気筒における噴射開始時期が異な
り各気筒相互の燃焼のバランスが崩れるのでエンジンの
回転変動、騒音及び振動の原因を生じていた。
【0009】コモンレール式燃料噴射システムが適用さ
れたエンジンの燃料噴射装置において、特に、燃料の噴
射開始時期を精度良く制御する方策の一つとして、以下
の提案がなされている。この提案によれば、エンジンの
運転状態に応じてコモンレールの圧力が制御されるが、
コモンレールに設けられている圧力センサが検出した圧
力データから、インジェクタからの燃料噴射に起因して
コモンレール内のレール圧力が降下する降下開始時期を
検出し、この時期に対して噴射ノズルからコモンレール
への圧力波の伝播時間を遡ることにより実際の燃料噴射
の開始時期を算出し、この算出された燃料噴射の開始時
期と燃料噴射の開始時期の目標値との差に基づいて、次
回の燃料噴射時の目標噴射開始時期を補正している(特
開平10−47137号公報参照)。
【0010】インジェクタからの燃料噴射が開始されて
からコモンレールに配設されている圧力センサがレール
圧力の降下を検出するまでには、圧力変化がインジェク
タから燃料を伝播して圧力センサに到達するまでのタイ
ムラグ、即ち、圧力降下遅れがある。上記提案において
は、圧力波の伝播遅れであるこの圧力降下遅れ時間を考
慮して、実際の燃料噴射開始時期を推定し、推定した燃
料噴射開始時期に基づいて目標噴射開始時期がフィード
バック制御されている。この制御方式によれば、各気筒
毎にリフトセンサを配設することなく、各気筒の開弁時
期が計測され、燃料噴射開始時期の制御が行われる。
【0011】このような、コモンレールの圧力降下から
実際の燃料噴射開始時期を求める燃料噴射時期制御で
は、コモンレール内にはサプライポンプから送り出され
る燃料の圧送脈動や、気筒数に対応した数の各インジェ
クタから燃料噴射に起因した油撃に基づく圧力脈動が生
じているのに対して、圧力センサはコモンレール内に1
個のみ配設されており、且つ各インジェクタから圧力セ
ンサまでの圧力伝播距離も異なるので、各インジェクタ
からの燃料噴射に起因して生じる圧力降下開始時期にバ
ラツキがある。
【0012】また、分配型燃料噴射装置における燃料噴
射開始時期検出装置が、特開平6−66193号公報に
開示されている。この燃料噴射開始時期検出装置によれ
ば、インジェクタに相当する各燃料噴射ノズルには、ポ
ンプから各燃料噴射ノズルに圧送されてくる燃料の圧力
を検出する圧力センサが設けられている。圧力センサが
検出した燃料圧力のデータから燃料圧力の変化率が演算
され、燃料圧力の変化率の演算結果に基づいて、燃料圧
力が増加する過程でその燃料圧力の増加率が最初に正か
ら負に変化する時点が、燃料噴射開始時期として求めら
れている。
【0013】上記の燃料噴射開始時期検出装置は、ポン
プによって圧送され且つコモンレールに蓄圧状態に貯留
された燃料がコモンレールから燃料供給管を通じて各イ
ンジェクタに供給されるコモンレール式の燃料噴射装置
に適用されているのではなく、燃料がポンプから直接に
個別の燃料管路を通じて各燃料噴射ノズルに分配される
分配型燃料噴射装置に適用されている。上記の燃料噴射
開始時期検出装置をコモンレール式の燃料噴射装置に適
用した場合には、コモンレール式燃料噴射装置の特徴と
して、インジェクタの燃料噴射に関して低下した燃料圧
力がポンプの送り出し圧力によって直ちに補給されるた
め、正確な燃料噴射時期を算出するための燃料の圧力変
化が明確に表れ難いという現象がある。
【0014】インジェクタの燃料噴射に際して実際に作
動する構成部品、例えばニードルにセンサを配設して、
燃料噴射の開始時期と終了時期とを正確に検出すること
も考えられる。しかし、この方法は、気筒の数だけリフ
トセンサを配設する必要があり、直ちに燃料噴射装置と
してのコスト上昇を招くので、現実的でない。また、電
子制御式のコントローラにおいてセンサ入力部が気筒の
数だけ増加するので、コントローラの入出力部には大幅
な仕様変更が強いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】コモンレール式燃料噴
射システムにおいて、コモンレール内に圧力センサを設
けた場合、圧力センサはコモンレール内に生じる様々な
圧力変化ノイズを検出する。また、検出すべき圧力変動
がコモンレールという一つの空間内で緩衝され、コモン
レール内に配設された圧力センサでは、燃料噴射に関連
した圧力の微妙な変化を検出することが困難である。そ
こで、各インジェクタからの燃料噴射毎に関連してコモ
ンレールから燃料供給管を通じてインジェクタへ燃料が
供給開始及び供給終了される時期に、燃料噴射に起因し
て生じる燃料圧力の大きな変化を捉えて、燃料噴射時期
(燃料噴射開始時期、又は燃料噴射開始時期と燃料噴射
終了時期)を明確に且つ精度良く算出し、更に燃料噴射
時期又は燃料噴射期間を精度良く制御する点で解決すべ
き課題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、コモンレール式燃料噴射
システムにおいて、圧力センサを配置する以外特別な装
置や機器の追加や仕様の変更を招くことなく、燃料噴射
に起因して生じる変化の大きい燃料圧力を検出し、検出
された燃料圧力のデータを処理することで、インジェク
タからの実際の燃料噴射開始時期、又は実際の燃料噴射
開始時期と実際の燃料噴射終了時期とを正確に求め、更
に実際の燃料噴射時期に基づいて求められる燃料噴射期
間を目標の燃料噴射期間に一致させる制御をして、エン
ジンの運転状態に則した燃料噴射制御を行うことができ
るエンジンの燃料噴射装置を提供することである。
【0017】この発明は、燃料ポンプによって送り出さ
れた燃料を蓄圧状態に貯留するコモンレール、前記コモ
ンレールから燃料供給管を通じて供給される燃料を燃焼
室に噴射するインジェクタ、前記コモンレールに接続さ
れた前記各燃料供給管の接続部に配設されてコモンレー
ル出口圧力を検出する圧力センサ、前記インジェクタか
ら燃料を噴射するための噴射指令信号を出力するコント
ローラを備え、前記コントローラは、前記コモンレール
出口圧力の変化率が予め定められた閾値とクロスした時
期から算出した実際の燃料噴射開始時期に基づいて前記
噴射指令信号を制御することから成るエンジンの燃料噴
射装置に関する。
【0018】このエンジンの燃料噴射装置によれば、コ
ントローラが出力する噴射指令信号のオンの時刻から、
噴射開始遅れ時間の後に実際の燃料噴射が開始され、噴
射指令信号のオフの時刻から噴射終了遅れ時間の後に実
際の燃料噴射が終了する。燃料供給管のコモンレールに
対する接続部に配設された圧力センサは、この期間の前
後に渡ってコモンレールの出口における燃料圧力を検出
する。圧力センサによって検出されたコモンレール出口
圧力の変化率が予め定められた閾値とクロスした時期か
ら、実際の燃料噴射開始時期が求められる。コントロー
ラは、実際の燃料噴射開始時期に基づいて前記噴射指令
信号を制御する。例えば、コントローラは、燃料噴射開
始時期をエンジンの運転状態に応じて求められた目標値
に一致する制御を行う。実際の燃料噴射開始時期は、コ
モンレール出口圧力の変化率が予め定められた閾値とク
ロスした時期と、閾値とクロスする時期までの遅れ時間
とを考慮して求められる。
【0019】前記コントローラは、前記コモンレール出
口圧力の前記変化率が前記閾値とクロスした時期から、
前記インジェクタから前記接続部まで油撃が伝播するこ
とを考慮した時間だけ遡った時期を、前記実際の燃料噴
射開始時期として算出する。コモンレール出口圧力の変
化は、インジェクタの先端に形成されている噴孔から燃
料が噴射されることによる圧力降下の変化がインジェク
タのノズル先端部から燃料供給管内の燃料を伝播して圧
力センサ設置位置まで伝播することによって生じると考
えられるので、コモンレール出口圧力の変化率から圧力
変化が検出された時期から油撃が伝播することを考慮し
た時間だけ遡った時期が、燃料噴射時期として算出され
る。油撃伝播時間は、例えば、燃料供給管の長さや燃料
の粘度等を考慮して予め求められている。
【0020】前記コントローラは、連続する所定のサン
プル数の圧力データを平均した移動平均値の変化率を前
記コモンレール出口圧力の前記変化率として求め、前記
変化率が燃料噴射の開始に対応して一度だけクロスする
値を前記閾値として、前記所定のサンプル数に対応して
設定している。サンプル数の多少によって、移動平均値
の変化率の変動幅が大きく変わるので、閾値には、サン
プル数の多少によって、各燃料噴射に対して前記変化率
が燃料噴射の開始に対応してそれぞれ一度だけクロスす
る値と成るように設定される。
【0021】前記コントローラは、前記エンジンの運転
状態に基づいて前記インジェクタから燃料を噴射する目
標噴射開始時期を求め、前記実際の燃料噴射開始時期が
前記目標噴射開始時期と一致するように前記噴射指令信
号の噴射開始指令時期を制御する。
【0022】またこの発明は、燃料ポンプによって送り
出された燃料を蓄圧状態に貯留するコモンレール、前記
コモンレールから燃料供給管を通じて供給される燃料を
燃焼室に噴射するインジェクタ、前記コモンレールに接
続された前記各燃料供給管の接続部に配設されてコモン
レール出口圧力を検出する圧力センサ、前記インジェク
タから燃料を噴射するための噴射指令信号を出力するコ
ントローラを備え、前記コントローラは、前記コモンレ
ール出口圧力の変化率が予め定められた閾値とクロスし
た時期から算出した実際の燃料噴射開始時期と実際の燃
料噴射終了時期とに基づいて前記噴射指令信号を制御す
ることから成るエンジンの燃料噴射装置に関する。
【0023】このエンジンの燃料噴射装置によれば、コ
ントローラが出力する噴射指令信号のオンの時刻から、
噴射開始遅れ時間の後に実際の燃料噴射が開始され、噴
射指令信号のオフの時刻から噴射終了遅れ時間の後に実
際の燃料噴射が終了する。燃料供給管のコモンレールに
対する接続部に配設された圧力センサは、この期間の前
後に渡ってコモンレールの出口における燃料圧力を検出
する。圧力センサによって検出されたコモンレール出口
圧力の変化率が予め定められた閾値とクロスした時期
が、実際の燃料噴射開始時期と実際の燃料噴射終了時期
として求められる。コントローラは、実際の燃料噴射開
始時期と実際の燃料噴射終了時期とに基づいて前記噴射
指令信号を制御する。例えば、コントローラは、燃料噴
射期間をエンジンの運転状態に応じて求められた目標値
に一致する制御を行う。また、実際の燃料噴射開始時期
と実際の燃料噴射終了時期とは、燃料噴射の開始に伴う
圧力降下時期と燃料噴射の終了に伴う圧力降下時期と各
圧力降下時期までの遅れ時間とを考慮して求められる。
【0024】前記コントローラは、前記コモンレール出
口圧力の前記変化率が前記閾値とクロスした時期から、
前記インジェクタから前記接続部まで油撃が伝播するこ
とを考慮した時間だけ遡った時期を、前記実際の燃料噴
射開始時期及び前記実際の燃料噴射終了時期として算出
する。コモンレール出口圧力の変化は、インジェクタの
先端に形成されている噴孔から燃料が噴射されることに
よる圧力降下の変化がインジェクタのノズル先端部から
燃料供給管内の燃料を伝播して圧力センサ設置位置まで
伝播することによって生じると考えられるので、コモン
レール出口圧力の変化率から圧力変化が検出された時期
から油撃が伝播することを考慮した時間だけ遡った時期
が、実際の燃料噴射時期として算出される。
【0025】前記コントローラは、連続する所定のサン
プル数の圧力データを平均した移動平均値の変化率を前
記コモンレール出口圧力の前記変化率として求め、前記
変化率が燃料噴射の開始と終了とに対応してそれぞれ一
度だけクロスする値を前記閾値として、前記所定のサン
プル数に対応して設定する。サンプル数の多少によっ
て、移動平均値の変化率の変動幅が大きく変わる。従っ
て、閾値には、各燃料噴射に対して前記変化率が燃料噴
射の開始と終了とに対応してそれぞれ一度だけクロスす
る値と成るように、サンプル数の多少によって異なる値
が設定される。
【0026】前記コントローラは、前記エンジンの運転
状態に基づいて前記インジェクタから燃料を噴射する目
標噴射期間を求め、前記実際の燃料噴射開始時期から前
記実際の燃料噴射終了時期までの期間を実際の燃料噴射
期間として求め、前記実際の燃料噴射期間が前記目標噴
射期間に一致するように前記噴射指令信号の噴射指令期
間を制御する。この場合、前記コントローラは、前回の
燃料噴射における前記目標噴射期間と前記実際の燃料噴
射期間とに基づいて求められた補正項によって今回の燃
料噴射において求められた前記噴射指令信号の噴射指令
期間を補正して最終目標噴射指令期間を求める。噴射指
令信号は、最終目標噴射指令期間を噴射指令期間として
出力される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
によるエンジンの燃料噴射装置の実施例を説明する。こ
の発明によるエンジンの燃料噴射装置に用いられるイン
ジェクタについては、図6に示したインジェクタをその
まま用いることができるので、実施例の説明において再
度の詳細な説明を省略する。図1はこの発明によるエン
ジンの燃料噴射装置が適用されるコモンレール式燃料噴
射システムの概略を示すシステム図であり、図2は図1
に示されたエンジンの燃料噴射装置において、コモンレ
ールの出口圧力を検出する圧力センサが配置されている
コモンレールと燃料供給管の接続部を示す断面図であ
り、図3は燃焼サイクルの圧縮上死点前の一定期間に渡
って変化する、コマンドパルスCp、圧力センサが検出
したコモンレールの出口圧力Peとその変化率Dp、及
びインジェクタから燃焼室への燃料を噴射する燃料噴射
率qを示すグラフである。
【0028】図1に示すコモンレール式燃料噴射システ
ムは、各燃料供給管3のコモンレール2に対する接続部
18にコモンレール2の出口圧力を検出する圧力センサ
15を配置した点を除き、図5に示したコモンレール式
燃料噴射システムと同様の構成を有しているので、共通
する構成については重複する説明を省略する。各圧力セ
ンサ15が検出したコモンレール2の出口圧力Peにつ
いての検出信号は、それぞれコントローラ12に入力さ
れる。
【0029】図2に示すように、圧力センサ15は、燃
料供給管3のコモンレール2に対する接続部18に取り
付けられている。圧力センサ15においては、領域Bに
おける燃料圧力を取り入れることができるように、受圧
面16が通路17を通じて領域Bに臨んでいる。例え
ば、インジェクタ1から燃料が噴射されてコモンレール
2内に貯留されていた燃料が燃料供給管3を通じてイン
ジェクタ1に向かって流れようとすると、コモンレール
2の出口において、即ち、コモンレール2から各燃料供
給管3に流れ込む部分において燃料通路断面積は急激な
変化をする。燃料の流れは、コモンレール2から燃料供
給管3へ通路の壁面に沿って滑らかに形成されず、実際
に燃料の流れが存在する部分は燃料供給管3の管径より
も小さくなって、所謂、縮流Aとなる。各燃料噴射に関
連して最初に縮流Aが生じる時には、縮流Aの外側で且
つ燃料供給管3の内側の領域Bに燃料圧力の大幅な低下
を生じることが観測される。燃料噴射終了時期について
は、燃料噴射開始時期ほど明確に表れないが、燃料圧力
の比較的大きな低下を生じることが観測される。
【0030】図3のグラフに示すように、エンジン回転
数とアクセル操作量等のエンジンの運転状態から、予め
作成されているマップに基づいて、例えば、上死点前に
遡るべき指令値ΔTbを求めることにより目標噴射開始
時期tb が設定される。コマンドパルスCpが立ち下が
る(コマンドパルスCpがオン)噴射開始指令時期t 0
から実際の燃料噴射開始時期t1 までの噴射開始遅れ時
間Δt1 、及びコマンドパルスCpが立ち上がる(コマ
ンドパルスCpがオフ)噴射終了指令時期t3から実際
の燃料噴射終了時期t4 までの噴射終了遅れ時間Δt4
は、通常、インジェクタ1毎に異なる値を示す。
【0031】圧力センサ15によって、コモンレール2
の出口圧力Peが逐次検出されている。圧力センサ15
が検出した出口圧力Peのデータから、その変化率Dp
を算出し、変化率Dpを予め設定した閾値Dsと比較す
ることによって、出口圧力Peの第1圧力降下時期t2
及び第2圧力降下時期t5 が求められる。圧力検出値に
ついてはそのまま用いてもよいが、ノイズを含んでいる
のが常であるので、例えば、連続するサンプリング値の
移動平均を取ってノイズの影響を少なくすることが好ま
しい。移動平均値はサンプリング数を多くするほど一般
にはノイズの影響が少ない値となるが、算出した移動平
均を用いた制御は応答性が悪化する傾向にあるので、サ
ンプリング数としては、例えば5,10,15程度の数
が採用される。第1圧力降下時期t2 は実際の燃料噴射
開始時期t1 に対応しており、第2圧力降下時期t5
実際の燃料噴射終了時期t4 にそれぞれ対応している。
【0032】移動平均を取ることでノイズの影響がある
程度取り除かれた出口圧力Peと、隣接する時刻におけ
る移動平均データとに対して差分処理を施すことによ
り、出口圧力Peの微分値が、変化率Dpとして算出さ
れる。図3には、移動平均を取るための出口圧力Peの
サンプルデータ個数を5,10,15としたときの出口
圧力Peの変化率Dpが、それぞれ、一点鎖線、破線、
又は実線で描かれている。図示されているように、移動
平均を取るサンプル数が少ない程、出口圧力Peの変化
率Dpの変動も顕著に表れる。
【0033】出口圧力Peの移動平均及びその変化率D
pを算出するため、出口圧力Peに関する大量のデータ
量を短い処理時間に処理することができるDSP(Di
gital Signal Processor)がC
PUと並列処理可能に配設されている。DSPによる出
口圧力Peのデータのバッファリングは、インジェクタ
1のコマンドパルスCpのオン(立ち下がり)を検出し
た時(事実上t0 )に開始され、その後、例えば、10
0KHz周期(10μsec毎)でサンプリングされ
て、コントローラ12内のメモリに蓄積され、出口圧力
Peの充分な回復が確認されるまでの間、実行される。
【0034】図3に示すグラフにおいて、各気筒につい
て、上死点前の時刻t0 においてコマンドパルスCpが
立ち下がる(オン)ことによって噴射指令信号が出力さ
れ、コントローラ12からインジェクタ1に対して燃料
噴射を行わせる駆動信号が送られる。インジェクタ1に
備わる電磁アクチュエータ26のソレノイド28には駆
動電流が流れ、バランスチャンバ30内の作動流体の圧
力が解放されて、針弁24がリフトし、インジェクタ1
の先端に形成されている噴孔25から燃料が噴射され
る。実際の燃料噴射は、燃料噴射率qが立ち上がること
から分かるように、噴射開始指令時期t0 から噴射開始
遅れ時間Δt1 後の時刻t1 (燃料噴射開始時期)に開
始され、コマンドパルスCpのパルス幅Pwに応じて、
噴射終了遅れ時間Δt4 後の時刻t4 (燃料噴射終了時
期)まで燃料噴射期間ΔTi に渡って行われる。圧力セ
ンサ15が検出するコモンレール2の出口圧力Peは、
インジェクタ1からの燃料噴射が開始されても直ちに低
下を示さず、第1圧力降下時期時刻t2 で降下し始め、
その後、燃料噴射の進行と共に上昇と下降とを繰り返し
ながら全体として次第に降下する。噴射開始遅れ時間Δ
1 と噴射終了遅れ時間Δt4 とを定めるパラメータ
は、それぞれ第1圧力降下時期t2 又は第2圧力降下時
期t5 それ自体の値(圧力降下時期t2 , 5 が遅いほ
ど、噴射遅れ時間Δt1 ,Δt4 も大きい傾向にあ
る)、レール圧力Prの大きさ(圧力伝播速度の影響)
等である。
【0035】燃料噴射の開始に伴って生じるコモンレー
ル2の出口における縮流Aが最も大規模であり、また、
燃料噴射終了に伴って生じるコモンレール2の出口にお
ける圧力降下も比較的大きい。即ち、1回の燃料噴射に
関連して、出口圧力Peの変化率Dpの極小値のうち、
最も小さい極小値(最小値)が燃料噴射の開始に対応し
た値であり、その次に小さい極小値が燃料噴射の終了に
対応した値であることがわかる。図3に示す例では、サ
ンプルデータ個数5に対して閾値Dsが設定されてい
る。出口圧力Peの変化率Dpがグラフ上で閾値Dsと
クロスした時刻、即ち、変化率Dpは燃料噴射の開始に
伴って始めに大きく下振れするので、変化率Dpが負の
値として予め定められている閾値Dsを初めて下回る時
刻が、燃料噴射の開始に対応した第1圧力降下時期t2
として求められる。出口圧力Peの変化率Dpが次に閾
値Dsを下回る時刻が、燃料噴射終了に対応した第2圧
力降下時期t5 として求められる。なお、閾値Dsは、
出口圧力Peの変化率Dpの最小の及びその次に小さい
極小値を検出することができるように、移動平均を求め
るためのサンプル数が少ないほど、変化率Dpが大きな
負の値に設定されている。
【0036】レール圧力Prそれ自体も、エンジンの運
転状態に対応してコントローラ12が予め作成されてい
るマップ等のデータに基づいて算出された目標レール圧
力に一致するように、燃料ポンプ8と流量制御弁14と
が制御される。コモンレール2のレール圧力Prの圧力
は、燃料供給管3のコモンレール2への接続部18に配
設された圧力センサ15が検出した出口圧力Peを用い
て制御してもよいが、本発明の実施例においては、レー
ル圧力Prは、コモンレール2に専用に配設された圧力
センサ13が検出した圧力データに基づいて制御されて
いる。
【0037】噴射開始に関連した、実際の燃料噴射開始
時期t1 から第1圧力降下時期t2までの第1圧力降下
遅れ時間Δts 、及び噴射終了に関連した、実際の燃料
噴射終了時期t4 から第2圧力降下時期t5 までの第2
圧力降下遅れ時間Δte (実質的にΔts に同じ)が、
それぞれインジェクタ1から圧力センサ15が配設され
ているコモンレール2の出口近傍までの経路を燃料の油
撃が伝播することを考慮した時間として求められる。こ
のようにして求められた実際の燃料噴射開始時期t1
エンジンの運転状態から求められた目標燃料噴射開始時
期tb と比較し、両者の時間差に基づいて実際の燃料噴
射開始時期t1 が目標燃料噴射開始時期tb と一致する
ようにコマンドパルスCpの立ち下がり時刻t0 が決定
される。
【0038】図1に示す例では、実際の燃料噴射開始時
期t1 から噴射開始遅れ時間Δt1を遡った時期が噴射
指令信号(コマンドパルスCp)の噴射開始指令時期t
0 として求められ、実際の燃料噴射終了時期t4 から噴
射終了遅れ時間Δt4 を遡った時期が噴射指令信号(コ
マンドパルスCp)の立ち上がり(オフ)噴射終了指令
時期t3 として求められる。燃料噴射の開始に関して
は、例えば、補正前の噴射開始指令時期t0 に対して
(t1 −tb )の時間間隔の全部又は一部からなる補正
項に基づいて早めた時期が、次回の燃料噴射におけるコ
マンドパルスCpの最終的な立ち下がり(オン)噴射開
始指令時期t0 として決定される。コントローラ12
は、このようにして決定された噴射開始指令時期にコマ
ンドパルスCpを出力し、このコマンドパルスCpに基
づいて目標燃料噴射開始時期tb に燃料を噴射すべく、
インジェクタ1の電磁アクチュエータ26のソレノイド
28に駆動電流を供給し、燃料噴射開始時期のフィード
バック制御を行う。
【0039】コモンレール式燃料噴射装置の上記実施例
の作動を、図4に示すフローチャートに基づいて説明す
る。図4は、この発明によるコモンレール式燃料噴射装
置の実施例において、コマンドパルスのパルス幅を求め
るフロー部分(左側)と、コマンドパルスのパルス幅の
補正項を求めるフロー部分(右側)とから成るフローチ
ャートである。コマンドパルスのパルス幅を求めるフロ
ー部分は、燃焼サイクル毎に且つ各インジェクタ1毎に
処理が実行される。このフロー部分では、エンジンの運
転状態であるエンジン回転数Neとアクセルペダル踏込
み量Acとから目標燃料噴射量Qtが決められ(ステッ
プ1)、目標燃料噴射量Qtと検出した実際のレール圧
力Prとから目標燃料噴射期間を求め、目標燃料噴射期
間に対応したコマンドパルスCpの目標パルス幅Pwt
が決められる(ステップ2)。ステップ1及び2は、予
め用意されているそれぞれのマップデータを用いて実行
される。ステップ2において決められたコマンドパルス
Cpの目標パルス幅Pwtは後述する補正項により補正
されて、修正パルス幅Pwaが求められ(ステップ
3)、コマンドパルスの立ち下がり時期t0 と立ち上が
り時期t3 との期間が最終目標パルス幅Pwaとして設
定される(ステップ4)。
【0040】図4のコマンドパルスのパルス幅の補正項
を求めるフロー部分も、燃焼サイクル毎に且つ各インジ
ェクタ1毎であって、更に左側のフロー部分に対応して
処理が実行される。パルス幅の補正項を求めるフロー部
分において、コモンレール2に対する燃料供給管3の接
続部19に配設された圧力センサ15が検出するコモン
レールの出口圧力Peが検出され(ステップ10)、検
出した出口圧力Peを算術処理して出口圧力Peの変化
率Dpが求められ(ステップ11)、出口圧力Peの変
化率Dpが予め決められた所定の閾値Dsと比較され
て、燃料噴射の開始に対応した第1圧力降下時期t2
燃料噴射の終了に対応した第2圧力降下時期t5 とが求
められ(ステップ12)、第1及び第2の圧力降下時期
2 ,t5とから各遅れ時間Δts ,Δte を考慮して
求められた実際の燃料噴射開始時期t1 と実際の燃料噴
射終了時期t4 との間の期間が実際の燃料噴射期間Ti
として求められ(ステップ13)、次回の燃料噴射にお
いてステップ3で最終目標パルス幅Pwaを求めるた
め、今回の燃料噴射においてコントローラがエンジンの
運転状態に応じて既に算出していた目標噴射期間とステ
ップ13において求められた実際の燃料噴射期間Ti
に基づいて、コマンドパルスCpの目標パルス幅Pwt
を補正する補正項が求められる(ステップ14)。補正
項としては、例えば、前回の燃料噴射における、目標噴
射期間と実際の燃料噴射期間Ti との噴射期間偏差ΔT
i の全部又は一部とした補正定数、或いは実際の燃料噴
射期間Tiに対する目標噴射期間の比としての補正係数
が考えられる。このようにして、次回の燃料噴射におけ
る燃料噴射期間のフィードバック制御が行われる。
【0041】コモンレール式燃料噴射システムでは、一
般には図2に示すようにインジェクタ1は複数個設けら
れており、コントローラ12は、インジェクタ1毎に実
際の燃料噴射開始時期t1 と実際の燃料噴射終了時期t
4 を求め、実際の燃料噴射開始時期t1 及び実際の燃料
噴射終了時期t4 からそれぞれ噴射開始遅れ時間Δt 1
又は噴射終了遅れ時間Δt4 を遡った時期をコマンドパ
ルスCpの指令時期、即ち、オン又はオフの時期として
決定している。この発明によるエンジンの燃料噴射装置
は、特に、ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴
射システムに好適であるが、直接噴射式のガソリンエン
ジン等の同様の構造を有する他の燃料噴射システムにも
適用可能であることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】この発明によるエンジンの燃料噴射装置
は、上記のように構成されているので、次のような効果
を奏する。即ち、この発明によるエンジンの燃料噴射装
置によれば、コントローラが出力する噴射指令信号のオ
ン又はオフの時刻から、噴射開始遅れ時間又は噴射終了
遅れ時間の後に実際の燃料噴射が開始又は終了され、更
に燃料供給管のコモンレールに対する接続部に配設され
た圧力センサが圧力変化を検出する。圧力センサによっ
て検出されたコモンレール出口圧力の変化率が予め定め
られた閾値とクロスした時期が燃料噴射の開始又は開始
と終了とに伴う圧力降下時期として求められる。各圧力
降下時期から遅れ時間を考慮して求めた実際の燃料噴射
開始時期、又は燃料噴射期間としての実際の燃料噴射開
始時期と実際の燃料噴射終了時期との間と期間が目標燃
料噴射期間に対応するように、コントローラから出力さ
れるインジェクタへの噴射指令信号が制御される。従っ
て、コモンレール式燃料噴射システムにおいて、特別な
装置や機器の追加、及び仕様の変更を招くことなく、イ
ンジェクタからの実際の燃料の噴射開始時期又は燃料噴
射期間とを正確に定めることができる。
【0043】エンジンの運転状態に応じて求められた目
標噴射開始時期と目標噴射期間とで燃料が噴射されるよ
うにインジェクタの作動をフィードバック制御する場合
には、常に精度良く目標噴射開始時期に燃料の噴射を開
始し、目標噴射期間に渡って実際の燃料噴射を行うこと
ができる。また、インジェクタごとの噴射遅れ時間のバ
ラツキや、同じインジェクタであってもメカニカルな遅
れや径年変化により、エンジン毎は勿論のこと、同じエ
ンジンでも各気筒において順次行われる燃焼時期の乱れ
によって、スモークの発生等の排気ガス性能の悪化やエ
ンジンの騒音や振動が生じていたが、各インジェクタに
おける燃料噴射は、常に、コマンドパルスの立ち下がり
時刻、目標噴射時期、及びコモンレールの出口圧力の降
下時期から遡って求められる実際の燃料噴射開始時期と
が判明しているので、常に、実際の燃料噴射時期が目標
噴射時期に一致するようにコマンドパルスのオン・オフ
時刻が決定される。燃料噴射はエンジンの運転状態に基
づいて定められる最適な目標噴射時期に行われ、エンジ
ンの排気ガス性能の悪化及びエンジンの騒音や振動を防
止することができる。更に、燃料噴射開始時期の決定の
ために、針弁のリフトを検出するリフトセンサは必要で
なく、圧力センサを利用して検出データを処理すること
で、燃料噴射開始時期が適正に補正されるので、装置の
コストの抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による燃料噴射装置が適用されたコモ
ンレール式燃料噴射システムを示す概略図である。
【図2】図1に示すコモンレール式燃料噴射システムに
おけるコモンレールと燃料供給管との接続部を示す拡大
断面図である。
【図3】この発明による燃料噴射装置における噴射指令
信号、燃料噴射率、及びコモンレール出口圧力の時間の
経過に伴う変化を説明するグラフである。
【図4】この発明による燃料噴射装置における燃料噴射
の制御手順を示すフローチャートである。
【図5】従来のコモンレール式燃料噴射システムを示す
概略図である。
【図6】図5に示すコモンレール式燃料噴射システムに
用いられるインジェクタの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ 2 コモンレール 8 燃料ポンプ 12 コントローラ 13 圧力センサ 15 圧力センサ 24 針弁 25 噴孔 Pe コモンレールの出口圧力 Dp コモンレールの出口圧力の変化率 Ds 閾値 q 燃料噴射率 tb 目標噴射開始時期 t0 噴射指令信号の噴射開始指令時期 t1 実際の燃料噴射開始時期 t2 第1圧力降下時期 t3 噴射指令信号の噴射終了指令時期 t4 実際の燃料噴射終了時期 t5 第2圧力降下時期 Δt1 噴射開始遅れ時間 Δt4 噴射終了遅れ時間 Δts 第1圧力降下遅れ時間 Δte 第2圧力降下遅れ時間
フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 AA01 BA15 DA04 EA00 EA04 EA11 EB12 EB25 EC03 FA00 FA17 FA38 3G301 HA02 JA14 JA20 LB11 MA11 MA18 MA20 NA01 NA06 NA08 NB00 NB02 NB05 NB06 NC02 ND01 ND42 NE22 PB05A PB05Z PB08A PB08Z PE01Z PE03Z PF03Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプによって送り出された燃料を
    蓄圧状態に貯留するコモンレール、前記コモンレールか
    ら燃料供給管を通じて供給される燃料を燃焼室に噴射す
    るインジェクタ、前記コモンレールに接続された前記各
    燃料供給管の接続部に配設されてコモンレール出口圧力
    を検出する圧力センサ、前記インジェクタから燃料を噴
    射するための噴射指令信号を出力するコントローラを備
    え、前記コントローラは、前記コモンレール出口圧力の
    変化率が予め定められた閾値とクロスした時期から算出
    した実際の燃料噴射開始時期に基づいて前記噴射指令信
    号を制御することから成るエンジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラは、前記コモンレール
    出口圧力の前記変化率が前記閾値とクロスした時期か
    ら、前記インジェクタから前記接続部まで油撃が伝播す
    ることを考慮した時間だけ遡った時期を、前記実際の燃
    料噴射開始時期として算出することから成る請求項1に
    記載のエンジンの燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、連続する所定のサ
    ンプル数の圧力データを平均した移動平均値の変化率を
    前記コモンレール出口圧力の前記変化率として算出し、
    前記変化率が燃料噴射の開始に対応して一度だけクロス
    する値を前記閾値として、前記所定のサンプル数に対応
    して設定することから成る請求項1又は2に記載のエン
    ジンの燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記コントローラは、前記エンジンの運
    転状態に基づいて前記インジェクタから燃料を噴射する
    目標噴射開始時期を求め、前記実際の燃料噴射開始時期
    が前記目標噴射開始時期と一致するように前記噴射指令
    信号の噴射開始指令時期を制御することから成る請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの燃料噴射装
    置。
  5. 【請求項5】 燃料ポンプによって送り出された燃料を
    蓄圧状態に貯留するコモンレール、前記コモンレールか
    ら燃料供給管を通じて供給される燃料を燃焼室に噴射す
    るインジェクタ、前記コモンレールに接続された前記各
    燃料供給管の接続部に配設されてコモンレール出口圧力
    を検出する圧力センサ、前記インジェクタから燃料を噴
    射するための噴射指令信号を出力するコントローラを備
    え、前記コントローラは、前記コモンレール出口圧力の
    変化率が予め定められた閾値とクロスした時期から算出
    した実際の燃料噴射開始時期と実際の燃料噴射終了時期
    とに基づいて前記噴射指令信号を制御することから成る
    エンジンの燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記コントローラは、前記コモンレール
    出口圧力の前記変化率が前記閾値とクロスした時期か
    ら、前記インジェクタから前記接続部まで油撃が伝播す
    ることを考慮した時間だけ遡った時期を、前記実際の燃
    料噴射開始時期と前記実際の燃料噴射終了時期として算
    出することから成る請求項5に記載のエンジンの燃料噴
    射装置。
  7. 【請求項7】 前記コントローラは、連続する所定のサ
    ンプル数の圧力データを平均した移動平均値の変化率を
    前記コモンレール出口圧力の前記変化率として求め、前
    記変化率が燃料噴射の開始と終了とに対応してそれぞれ
    一度だけクロスする値を前記閾値として、前記所定のサ
    ンプル数に対応して設定することから成る請求項5又は
    6に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 前記コントローラは、前記エンジンの運
    転状態に基づいて前記インジェクタから燃料を噴射する
    目標噴射期間を求め、前記実際の燃料噴射開始時期から
    前記実際の燃料噴射終了時期までの期間を実際の燃料噴
    射期間として求め、前記実際の燃料噴射期間が前記目標
    噴射期間に一致するように前記噴射指令信号の噴射指令
    期間を制御することから成る請求項5〜7のいずれか1
    項に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記コントローラは、前回の燃料噴射に
    おける前記目標噴射期間と前記実際の燃料噴射期間とに
    基づいて求められた補正項によって今回の燃料噴射にお
    いて求められた前記噴射指令信号の噴射指令期間を補正
    して最終目標噴射指令期間を求めることから成る請求項
    8に記載のエンジンの燃料噴射装置。
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