JP2000265527A - 衛生陶器及びその洗浄方法並びに衛生陶器用洗剤 - Google Patents

衛生陶器及びその洗浄方法並びに衛生陶器用洗剤

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JP2000265527A
JP2000265527A JP11067671A JP6767199A JP2000265527A JP 2000265527 A JP2000265527 A JP 2000265527A JP 11067671 A JP11067671 A JP 11067671A JP 6767199 A JP6767199 A JP 6767199A JP 2000265527 A JP2000265527 A JP 2000265527A
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sanitary ware
glaze layer
cleaning
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easy
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JP11067671A
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English (en)
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Mitsuyoshi Machida
町田  光義
Hirotaka Ishibashi
弘孝 石橋
Tomoyasu Ichiki
智康 一木
Masaaki Ito
正昭 伊藤
Masami Ando
正美 安藤
Koichi Hayashi
浩一 林
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タワシやブラシで強くこすらなくても、洗剤
と水を含ませた布で軽くこする程度の清掃により、表面
の汚れを簡単に除去できる衛生陶器の提供。 【解決手段】 陶器素地表面に釉薬層が形成されている
衛生陶器であって、前記釉薬層中にはAg成分が含有さ
れていることを特徴とする易清掃性衛生陶器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大便(主要成分は
脂肪酸や細菌)、脂肪酸、脂肪酸エステル、金属石鹸
(石鹸カス)、蛋白質、アミノ酸等の油性汚れや、水
垢、尿石が固着せず、布拭き程度で簡単に除去可能な、
便器、洗面器等の衛生陶器に関する。
【0002】
【従来の技術】衛生陶器の表面を清浄に保つこと、及び
長期に亘って美観を高く保つことは、衛生陶器が一般的
に生活用品として広く使用されていることから必要とさ
れる特性である。古くより一般家庭において、衛生陶器
表面を衛生的に清浄に保ち、美観を高く保つための方法
として、界面活性剤、酸、アルカリ等の洗剤をタワシや
ブラシに付けて強くこする方法が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法によれば、汚れが付着する度に、タワシやブラシでこ
するという労働が要求される。特に、老齢者において、
かかる労働が毎回要求されるのは大変である。
【0004】そこで、本発明の目的は、タワシやブラシ
で強くこすらなくても、洗剤と水を含ませた布で軽くこ
する程度の清掃により、衛生陶器表面の汚れを簡単に除
去できるようにした衛生陶器を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、その一実施態様として、陶器素地表面に釉
薬層が形成されている衛生陶器であって、前記釉薬層中
には、Ag成分が含有されていることを特徴とする易清
掃性衛生陶器を提供する。前記Ag成分は、好ましくは
前記釉薬層中の全金属成分に対して酸化物換算量で0.
1重量%以上、より好ましくは釉薬層中の全金属成分に
対して酸化物換算量で0.5重量%以上、最も好ましく
は1重量%以上とするのがよい。焼成により失われない
Ag成分を含有させることで、衛生陶器表面にNa及び
/又はKを含有する物質、より好適には陰イオン界面活
性剤と水を含ませた布により軽く拭くだけで、表面に付
着汚れに対するセルフクリーニング機能を付与すること
が可能となる。このことにつき、以下に詳述する。Ag
成分が含有されている釉薬層表面に陰イオン界面活性剤
を作用させると、釉薬のガラス成分中の1価のAgイオ
ンと陰イオン界面活性剤中のNaイオン等の陽イオンと
がまずイオン交換する(図1)。ところで、衛生陶器表
面に齎される付着汚れは、例えば、大便器においては大
便(オレイン酸と細菌を多く含む)や細菌、真菌等の微
生物、水垢、小便器においては水垢、尿石、細菌、洗面
器においては、金属石鹸(石鹸カス)、脂肪酸、脂肪酸
エステル、蛋白質、アミノ酸、水垢等であり、主要な付
着汚れはカルボキシル末端基を含有する油性汚れ、及び
水垢である。従って、例えば、カルボキシル末端基を含
有する油性汚れが衛生陶器表面に齎される場合に、イオ
ン交換されて残留したNa成分等が存在すると、Na成
分が置換反応により優先的に上記油性汚れに付加され、
或いは吸着される。それにより、上記汚れの水との親和
性が向上し、汚れが低分子の場合には汚れが水溶性化
(ケン化)される。それにより、上記汚れの陶器表面へ
の親和性よりも水との親和性が高くなり、上記汚れが水
により容易に除去されるようになる(図2)。また、A
g成分の量を、前記釉薬層中の全金属成分に対して酸化
物換算量で好ましくは0.1重量%以上、より好ましく
は0.5重量%以上、最も好ましくは1重量%以上であ
るようにすることにより、おそらくNa及び/又はKを
含有する物質や陰イオン界面活性剤中の陽イオンとのイ
オン交換量が増大するために易清掃機能は著しく向上す
る。
【0006】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記釉薬層表面の表面粗さRaが触針式表
面粗さ測定装置(JIS−B0651)により、0.0
7μm未満、好ましくは0.05μm以下、より好まし
くは0.03μm以下であるようにする。そうすること
により、表面の凹凸に汚れが付着しにくくなり、清掃性
が著しく向上する。
【0007】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記釉薬層は実質的に非晶質成分からなる
ようにする。釉薬層を実質的に非晶質成分(好ましくは
ガラス成分)からなるようにすることにより、Agが+
1価のイオンと交換可能な状態で存在しやすくなり、N
a及び/又はKを含有する物質や陰イオン界面活性剤を
作用させた後の清掃性が向上する。
【0008】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記釉薬層は実質的に水和可能な物質から
なるようにする。釉薬層が水和可能な物質からなるよう
にすることにより、Na及び/又はKを含有する物質や
陰イオン界面活性剤を使用した布拭き程度の簡単な清掃
のみで、衛生陶器表面に付着した油性汚れ、水垢等の付
着汚れが一層除去されやすくなる。このことにつき、以
下に詳述する。Ag成分が含有されている釉薬層表面に
例えば陰イオン界面活性剤を作用させると、釉薬のガラ
ス成分中の1価のAgイオンと陰イオン界面活性剤中の
Naイオン等の陽イオンとがまずイオン交換する。とこ
ろで、衛生陶器表面に齎される付着汚れは、例えば、大
便器においては大便(オレイン酸と細菌を多く含む)や
細菌、真菌等の微生物、水垢、小便器においては水垢、
尿石、細菌、洗面器においては、金属石鹸(石鹸カ
ス)、脂肪酸、脂肪酸エステル、蛋白質、アミノ酸、水
垢等であり、主要な付着汚れはカルボキシル末端基を含
有する油性汚れ、及び水垢である。従って、衛生陶器表
面に付着した上記カルボキシル末端基を含有する油性汚
れは、まず陰イオン界面活性剤中のNaイオン等の存在
により、Naイオン等の成分が置換反応により優先的に
上記油性汚れに付加され、或いは吸着される。それによ
り、上記汚れの水との親和性が向上し、汚れが低分子の
場合には汚れが水溶性化(ケン化)される。ここで、釉
薬層が水和可能な物質からなるようにすると、ケン化さ
れた上記汚れは水和可能な物質中を電解質としてかなり
自由に移動できるようになる(図1)。従って、衛生陶
器表面が重力方向に傾いている面では、特に水洗によら
ずとも重力方向に上記油性汚れが移動するようになり、
汚れは自動的に除去されるようになる(図2)。
【0009】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記釉薬層表面のゼータ電位は負であるよ
うにする。前記釉薬層表面のゼータ電位を負にすること
によって、衛生陶器表面に水を接触させた場合に除菌効
果を持たせることができるようになる。このことにつ
き、以下に詳述する。大腸菌等の菌類は、一般的に水中
において負に帯電していることが知られている。従っ
て、衛生陶器表面のゼータ電位を負にすることによっ
て、水を接触させた状態では衛生陶器表面と菌類とが電
気的に反発し、菌類の付着を防止することができる。
【0010】本発明の他の態様においては、陶器素地表
面に着色性の第一の釉薬層が形成されており、前記第一
の釉薬層表面に透明性の第二の釉薬層が形成されている
衛生陶器であって、前記第二の釉薬層中には、Ag成分
が前記釉薬層中の全金属成分に対して酸化物換算量で
0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、
最も好ましくは1重量%以上含有されていることを特徴
とする易清掃性衛生陶器を提供する。上記構成にするこ
とにより、最表層を形成する第二の釉薬層には顔料や乳
濁剤を含まないことになるので、実質的にガラス成分の
みで構成させることになり、Agが+1価のイオンと交
換可能な状態で存在しやすくなり、Na及び/又はKを
含有する物質や陰イオン界面活性剤を作用させた後の清
掃性が向上する。また、上記第二の釉薬層はその成分が
陶器素地との熱膨張係数等の整合性と無関係に設定可能
となるので、より多量のAg成分を第二の釉薬層に混入
可能となり、より易清掃性を発揮させやすくなる。さら
に、最表層を形成する第二の釉薬層には顔料や乳濁剤を
含まないことになるので表面平滑性が良好となり、従っ
て、表面の凹凸に汚れが付着しにくくなり、より易清掃
性が向上する。
【0011】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記第二の釉薬層表面の表面粗さRaが触
針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により、
0.07μm未満、好ましくは0.05μm以下、より
好ましくは0.03μm以下であるようにする。そうす
ることにより、表面の凹凸に汚れが付着しにくくなり、
清掃性が著しく向上する。
【0012】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記第二の釉薬層は実質的に非晶質成分か
らなるようにする。第二の釉薬層を実質的に非晶質成分
(好ましくはガラス成分)からなるようにすることによ
り、Agが+1価のイオンと交換可能な状態で存在しや
すくなり、Na及び/又はKを含有する物質や陰イオン
界面活性剤を作用させた後の清掃性が向上する。
【0013】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記第二の釉薬層は実質的に水和可能な物
質からなるようにする。第二の釉薬層が水和可能な物質
からなるようにすることにより、Na及び/又はKを含
有する物質や陰イオン界面活性剤を使用した布拭き程度
の簡単な清掃のみで、衛生陶器表面に付着した油性汚
れ、水垢等の付着汚れが一層除去されやすくなる。衛生
陶器表面に付着した汚れが重力方向に除去されやすくな
る。
【0014】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記釉薬層表面のゼータ電位は負であるよ
うにする。前記釉薬層表面のゼータ電位を負にすること
によって、衛生陶器表面に水を接触させた場合に除菌効
果を持たせることができるようになる。このことにつ
き、以下に詳述する。大腸菌等の菌類は、一般的に水中
において負に帯電していることが知られている。従っ
て、衛生陶器表面のゼータ電位を負にすることによっ
て、水を接触させた状態では衛生陶器表面と菌類とが電
気的に反発し、菌類の付着を防止することができる。
【0015】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記衛生陶器は、便器であるようにする。
ここで、便器には、洋式便器、和式便器等の大便器、小
便器の双方を含む。人間の大便中の主要成分はオレイン
酸と細菌であり、いずれもカルボキシル末端基含有物質
である。従って、本発明を便器に利用すれば、便器ボー
ル面は水洗可能であるから、大便の付着しにくいボール
面を有する便器が提供可能となる。また、便器に水垢が
付着すると、付着表面が親水性表面から撥水性表面へと
変化し、その部分に洗浄水が流れなくなり、加速的に汚
れるようになる。従って、本発明を便器に利用すれば、
洗浄水が便器ボール面にあまねく流れるようになり、汚
れの付着しにくい便器が提供可能となる。また、便器に
水垢が付着していき、ある程度の膜厚になるとクラック
を生じるようになる。このクラック部にカビ等の微生物
が繁殖し、所定数を超えると黒ずみ汚れとなって見える
と推定される。従って、本発明を便器に利用すれば、水
垢被膜の形成させないようにすることができ、その結
果、黒ずみ汚れが生じにくい便器が提供可能となる。さ
らに、便器に尿石が付着すると、そこが菌の繁殖の温床
となり、菌数が一定数を超えると黄色やピンク色や茶色
に汚れる原因となる。本発明を便器に利用すれば、菌の
繁殖する温床となる尿石が付着しなくなるので、汚れに
くい便器が提供可能となる。
【0016】本発明の好ましい態様においては、上記構
成において、前記衛生陶器は、洗面器であるようにす
る。洗面器の主要の汚れ成分は、人間の脂質(脂肪酸エ
ステル)及び石鹸カス(脂肪酸カルシウム)であるが、
それらはいずれもカルボキシル末端基含有物質である。
従って、本発明を洗面器に利用すれば、洗面器ボール面
は水洗可能であるから、洗面器ボール面に汚れの付着し
にくい洗面器が提供可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様においては、
図3に示すように、陶器素地表面に釉薬層が形成されて
いる衛生陶器であって、前記釉薬層中には、Ag成分が
含有されていることを特徴とする易清掃性衛生陶器であ
る。本発明の他の実施態様においては、図4に示すよう
に、陶器素地表面に着色性の第一の釉薬層が形成されて
おり、前記第一の釉薬層表面に透明性の第二の釉薬層が
形成されている衛生陶器であって、前記第二の釉薬層中
には、Ag成分が含有されていることを特徴とする易清
掃性衛生陶器である。
【0018】一般に釉薬層は、Siを主成分とし、その
他にAl等の3価金属成分、Ca、Mg、Zn等の2価
金属成分、Na、K等のアルカリ金属成分からなるが、
図3及び図4の態様においては、他にAg成分が含有さ
れる。
【0019】水和可能な物質としては、構造中を水分子
が通過可能な非架橋酸素を有するSiO4網目構造体を
含む物質(例えば、シリカ、シリケート等)が利用でき
る。
【0020】図3の実施態様の衛生陶器を製造する1つ
の方法は、例えば、Agを含有するフリット釉薬を準備
し、必要に応じて粉砕した後に、陶器成形素地上に塗布
し、1100〜1300度の温度で焼成する。図3の実
施態様の衛生陶器を製造する他の方法は、例えば、通常
の着色性の釉薬原料にAgを含む塩を釉薬に添加した釉
薬を準備し、必要に応じて粉砕した後に、陶器成形素地
上に塗布し、1100〜1300度の温度で焼成する。
図3の実施態様の衛生陶器を製造する他の方法は、例え
ば、陶器成形素地上に通常の着色性の釉薬を塗布した後
に、さらにその上に通常の着色性の釉薬原料にAg成分
を含む塩を釉薬に添加した釉薬を塗布し、1100〜1
300度の温度で焼成する。
【0021】図4の実施態様の衛生陶器を製造する他の
方法は、例えば、陶器成形素地上に通常の着色性の釉薬
を塗布した後に、さらにその上にAg成分を含む顔料や
乳濁剤を含まない(フリット)釉薬を塗布し、1100
〜1300度の温度で焼成する。
【0022】本発明に利用可能な陰イオン界面活性剤と
しては、例えば、スルホン酸ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルナトリウム塩、脂肪酸ナトリウムセ
ッケン、脂肪酸カリセッケン、ジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム、アルキルサルフェートソーダ塩、アルキ
ルエーテルサルフェートソーダ塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルサルフェートソーダ塩、2−エチルヘ
キシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、アシルメチ
ルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリン酸
ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ポリオキシエチ
レンスルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホFA
エステルナトリウム塩等のNa塩又はK塩;スルホン酸
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルアンモニ
ウム塩、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサル
フェート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフ
ェート、アルキルサルフェートTEA塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルサルフェートTEA塩、ポリカ
ルボン酸、オレオイルザルコシン、アミドエーテルサル
フェート、ラウロイルザルコシネート等が好適に利用で
きる。
【0023】また、陰イオン界面活性剤にはキレート剤
を添加してもよい。キレート剤としては、EDTA、エ
デト酸塩等が好適に用いられる。キレート剤は一般に金
属封鎖剤(水中のCaイオンやMgイオンと結合して金
属石鹸の生成を防止する)として洗剤に添加されること
が多く、Agを含む釉薬に対して陰イオン界面活性剤と
同時に用いた場合には、Agイオンの捕捉効果が高ま
り、界面活性剤によるイオン交換の働きを高めることが
できる。
【0024】
【実施例】(比較例1)
【0025】
【表1】
【0026】表1の組成から成る釉薬原料(Ag成分は
含まれない)2kgと水1kg及び球石4kgを、容積
6リットルの陶器製ポット中に入れ、ボールミルにより
約18時間粉砕した。ここで得られた釉薬スラリーを、
釉薬Aとする。レーザー回折式粒度分布計を用いて、粉
砕後に得られた釉薬Aの粒径を測定したところ、10μ
m以下が65%、50%平均粒径(D50)が5.8μ
mであった。また、表1から乳濁剤であるZrO2と顔
料を除いた組成からなる釉薬基材(Ag成分は含まれな
い)を、電気炉を用いて1300〜1400℃にて溶融
し、水中で急冷してガラスフリットを得た。これを、ス
タンプミルにより粉砕し、得られた粉末600gと水4
00g及びアルミナボール1kgを、容積2リットルの
陶器製ポット中に入れ、ボールミルにより約18時間粉
砕した。ここで得られた釉薬スラリーを、釉薬Bとす
る。レーザー回折式粒度分布計を用いて、粉砕後に得ら
れた釉薬Bの粒径を測定したところ、10μm以下が6
8%、50%平均粒径(D50)が6.0μmであっ
た。次に、ケイ砂、長石、粘土等を原料として調製した
衛生陶器素地泥漿を用いて、70×150mmの板状試
験片を作製した。この板状試験片上に、下層として釉薬
Aをスプレーコーティングし、続いて、上層として釉薬
Bをスプレーコーティングした後、1100〜1200
℃で焼成することにより試料を得た。得られた試料につ
いて、洗浄等は一切行わず、目視による釉薬層の外観評
価、大便器での使用を想定した疑似汚れによる水中での
耐汚染試験及び空気中での耐汚染試験、釉薬層表面のゼ
ータ電位測定、抗菌性試験を行った。釉薬層の外観は、
目視においてクラック等の欠陥は見られず、衛生陶器と
して全く問題なかった。大便器での使用を想定した疑似
汚れによる水中での耐汚染試験は、初めに、オレイン酸
200重量部、エンジンオイル1重量部、オイルブラッ
ク1重量部から成る疑似汚れを作製した。ここで、オレ
イン酸は大便中の主要成分、エンジンオイルとオイルブ
ラックは油が目視で見え易いようにするための添加剤で
ある。次に、300ccビーカーに蒸留水を約270c
c入れ、続いて、上記疑似汚れを約30cc入れた。こ
のビーカー中に上記板状試料を沈め、試料沈降時に釉薬
層表面に付着した油汚れが水中で剥離するまでの時間を
計測した。その結果、5分間経っても釉薬面の一部分に
油膜が残っていた。また、疑似汚れによる空気中での耐
汚染試験は、上記成分の疑似汚れ0.3ccを水平に置
いた板状試料の中央に滴下し、その後、垂直に傾けて5
分間経過した時に釉薬面上の疑似汚れの残存状態を目視
により評価した。その結果、上下方向に幅の広い油膜が
帯状に残存していた。釉薬層表面のゼータ電位測定は、
レーザーゼータ電位計(大塚電子製、ELS−600
0)を用い、pH〜7.0、濃度10mMのNaCl水
溶液を電解質とし、ポリスチレンラテックスを光散乱の
モニター粒子として電気浸透流を測定し、これを森・岡
本の式で解析することにより行った。その結果、釉薬層
表面のゼータ電位は、−57.2mVであった。
【0027】抗菌性試験については、大腸菌(Esch
ericia coli,IFO3972)に対する殺
菌効果を評価した。すなわち、あらかじめ70vol%
のエタノールで殺菌し、乾燥させておいた上記試料の釉
薬層表面に、菌液0.2ml(菌数:1×105〜5×
105)を滴下し、45×45mmのポリエチレン製フ
ィルムで被覆して密着させ、温度37±1℃、相対湿度
90%以上の雰囲気中で24時間静置した。その後、フ
ィルムをはがし、NA培地でスタンプし、温度35±1
℃の環境下で16〜20時間培養して生菌数を測定し
た。同時に、抗菌性の無いブランクサンプル(対照品)
で試験して培養した菌数と、上記サンプル(供試品)で
試験して培養した菌数を比較することにより、減菌率及
び増殖抑制率を算出し、抗菌性を判定した。減菌率は、
以下の式により計算される。 減菌率(%)=100×([対照品生残菌数]−[供試
品生残菌数])/[対照品生残菌数] また、増殖抑制率は、以下の式により計算される。 増殖抑制率=log([対照品生残菌数]/[供試品生
残菌数]) なお、抗菌効果の有無の判定基準は、上記減菌率が99
%以上又は増殖抑制率が2.0以上の場合「抗菌効果あ
り」、それ以下の場合は「抗菌効果なし」と判定する。
その結果、本比較例1試料の減菌率は25%、増殖抑制
率は0.12であり、「抗菌性なし」と判定された。
【0028】(比較例2)比較例1で調製した釉薬Bの
組成に対して、Ag成分が含まれるように調合した釉薬
基材(Ag2Oの重量はガラス成分の合計重量に対して
0.5重量%である)を、電気炉を用いて1300〜1
400℃にて溶融し、水中で急冷してガラスフリットを
得た。これをスタンプミルにより粉砕し、得られた粉末
600gと水400g及び球石アルミナボール1kg
を、容積2リットルの陶器製ポット中に入れ、ボールミ
ルにより約24時間粉砕した。ここで得られた釉薬スラ
リーを、釉薬Cとする。レーザー回折式粒度分布計を用
いて、粉砕後に得られた釉薬Cの粒径を測定したとこ
ろ、50%平均粒径(D50)が5.0μmであった。
次に、ケイ砂、長石、粘度等を原料として調製した衛生
陶器素地泥漿を用いて、70×150mmの板状試験片
を作製した。この板状試験片上に、下層として釉薬Aを
スプレーコーティングし、続いて、上層として釉薬Cを
スプレーコーティングした後、1100〜1200℃で
焼成することにより試料を得た。得られた試料につい
て、洗浄等は一切行わず、比較例1と同様に評価したと
ころ、釉薬層の外観は、目視においてクラック等の欠陥
は見られず、衛生陶器として全く問題なかった。疑似汚
れによる水中での耐汚染試験については、5分間経って
も釉薬面の一部分に油膜が残っていた。疑似汚れによる
空気中での耐汚染試験については、上下方向に幅の広い
油膜が帯状に残存していた。釉薬層表面のゼータ電位測
定結果は、−57.5mVであった。抗菌性試験結果
は、減菌率99.994%、増殖抑制率4.2であり、
「抗菌性あり」と判定された。
【0029】(実施例1)ケイ砂、長石、粘度等を原料
として調製した衛生陶器素地泥漿を用いて、70×15
0mmの板状試験片を作製した。この板状試験片上に、
下層として比較例1で調製した釉薬Aをスプレーコーテ
ィングし、続いて、上層として比較例2で調製した釉薬
Cをスプレーコーティングした後、1100〜1200
℃で焼成することにより試料を得た。得られた試料につ
いて、第一工業製薬製ネオゲンS−20(成分は直鎖ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)をしみ込ませた
市販のセルローズ製スポンジを用いて、試料の釉薬層表
面に陰イオン界面活性剤を塗布した後、蒸留水中で超音
波洗浄して各種評価に用いた。上記前処理をした後、比
較例1と同様に評価したところ、釉薬層の外観は、目視
においてクラック等の欠陥は見られず、衛生陶器として
全く問題なかった。疑似汚れによる水中での耐汚染試験
については、水没後60秒後に釉薬面の油膜がほぼ完全
に剥離した。疑似汚れによる空気中での耐汚染試験につ
いては、釉薬層表面には極微量の油滴があるものの、滴
下した油汚れはほぼ完全に流れ落ちていた。釉薬層表面
のゼータ電位測定結果は、−36.5mVであった。抗
菌性試験結果は、減菌率81%、増殖抑制率0.73で
あり、「抗菌性なし」と判定された。
【0030】(実施例2)比較例1で調製した釉薬スラ
リーBにAg粉末を添加し(Ag2Oの重量はガラス成
分の合計重量に対して0.5重量%である)、約1時間
撹拌した。ここで得られた釉薬スラリーを、釉薬Dとす
る。レーザー回折式粒度分布計を用いて、撹拌後に得ら
れた釉薬Dの粒径を測定したところ、10μm以下が6
8%、50%平均粒径(D50)が6.0μmであっ
た。次に、ケイ砂、長石、粘度等を原料として調製した
衛生陶器素地泥漿を用いて、70×150mmの板状試
験片を作製した。この板状試験片上に、下層として比較
例1で調製した釉薬Aをスプレーコーティングし、続い
て、上層として釉薬Dをスプレーコーティングした後、
1100〜1200℃で焼成することにより試料を得
た。得られた試料について、鐘紡製ナイーブボティーソ
ープ(界面活性剤の他にもエデト酸塩を含む)をしみ込
ませた市販のセルローズ製スポンジを用いて、試料の釉
薬層表面に陰イオン界面活性剤を塗布した後、蒸留水中
で超音波洗浄して各種評価に用いた。上記前処理をした
後、比較例1と同様に評価したところ、釉薬層の外観
は、目視においてクラック等の欠陥は見られず、衛生陶
器として全く問題なかった。疑似汚れによる水中での耐
汚染試験については、水没後40秒後に釉薬面の油膜が
ほぼ完全に剥離した。疑似汚れによる空気中での耐汚染
試験については、釉薬層表面には極微量の油滴があるも
のの、滴下した油汚れはほぼ完全に流れ落ちていた。釉
薬層表面のゼータ電位測定結果は、−41.0mVであ
った。抗菌性試験結果は、減菌率94%、増殖抑制率
1.2であり、「抗菌性なし」と判定された。
【0031】
【表2】
【0032】本発明の実施例における評価結果をまとめ
て表2に示す。このように、本発明の実施例において
は、使用前に陰イオン界面活性剤と水で清掃することに
より、水中及び空気中での付着汚れが残存しにくい釉薬
層表面になっており、そのため、衛生陶器としての実使
用においても、汚物が除去しやすくなっているものと推
定される。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、タワシやブラシで強く
こすらなくても、洗剤と水を含ませた布で軽くこする程
度の清掃により、衛生陶器表面の汚れを簡単に除去でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 イオン交換により衛生陶器表面に水和層がで
きる状態を示す図。
【図2】 汚れ分子にNa等が吸着・置換され、水溶性
化される状態を示す図。
【図3】 本発明の一実施例を示す図。
【図4】 本発明の他の実施例を示す図。
【符号の説明】
1…陶器素地 2…着色性釉薬層 3…透明性釉薬層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正昭 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 安藤 正美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 浩一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 早川 信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 AA01 2D039 AA01 AA04 CD01 4H003 AB19 BA27 DA05 DA06 DB02 DB04 EA07 ED02

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶器素地表面に釉薬層が形成されている
    衛生陶器であって、前記釉薬層中にはAg成分が含有さ
    れていることを特徴とする易清掃性衛生陶器。
  2. 【請求項2】 陶器素地表面に釉薬層が形成されている
    衛生陶器であって、前記釉薬層中にはAg成分が含有さ
    れており、前記釉薬層にNa及び/又はK成分を含有す
    る物質を作用させることにより前記Ag成分と前記Na
    又はK成分とがイオン交換されて油性汚れに対するセル
    フクリーニング機能を呈するようになることを特徴とす
    る易清掃性衛生陶器。
  3. 【請求項3】 陶器素地表面に釉薬層が形成されている
    衛生陶器であって、前記釉薬層中にはAg成分が含有さ
    れており、前記釉薬層に陰イオン界面活性剤を作用させ
    ることにより前記Ag成分と前記陰イオン界面活性剤中
    の陽イオン成分とがイオン交換されて油性汚れに対する
    セルフクリーニング機能を呈するようになることを特徴
    とする易清掃性衛生陶器。
  4. 【請求項4】 前記Ag成分が前記釉薬層中の全金属成
    分に対して酸化物換算量で0.1重量%以上含有されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3に記載の易清掃性
    衛生陶器。
  5. 【請求項5】 前記Ag成分が前記釉薬層中の全金属成
    分に対して酸化物換算量で0.5重量%以上含有されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3に記載の易清掃性
    衛生陶器。
  6. 【請求項6】 前記Ag成分が前記釉薬層中の全金属成
    分に対して酸化物換算量で1重量%以上含有されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の易清掃性衛生
    陶器。
  7. 【請求項7】 前記釉薬層表面の表面粗さRaが触針式
    表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により、0.
    07μm未満であることを特徴とする請求項1〜6に記
    載の易清掃性衛生陶器。
  8. 【請求項8】 前記釉薬層表面の表面粗さRaが触針式
    表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により、0.
    05μm未満であることを特徴とする請求項1〜6に記
    載の易清掃性衛生陶器。
  9. 【請求項9】 前記釉薬層表面の表面粗さRaが触針式
    表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により、0.
    03μm未満であることを特徴とする請求項1〜6に記
    載の易清掃性衛生陶器。
  10. 【請求項10】 前記釉薬層は実質的に非晶質成分から
    なることを特徴とする請求項1〜9に記載の易清掃性衛
    生陶器。
  11. 【請求項11】 前記釉薬層は実質的に水和可能な物質
    からなることを特徴とする請求項1〜10に記載の易清
    掃性衛生陶器。
  12. 【請求項12】 前記釉薬層表面のゼータ電位は負であ
    ることを特徴とする請求項1〜11に記載の易清掃性衛
    生陶器。
  13. 【請求項13】 陶器素地表面に着色性の第一の釉薬層
    が形成されており、前記第一の釉薬層表面に透明性の第
    二の釉薬層が形成されている衛生陶器であって、前記第
    二の釉薬層釉薬層中には、Ag成分が含有されているこ
    とを特徴とする易清掃性衛生陶器。
  14. 【請求項14】 陶器素地表面に着色性の第一の釉薬層
    が形成されており、前記第一の釉薬層表面に透明性の第
    二の釉薬層が形成されている衛生陶器であって、前記第
    二の釉薬層釉薬層中には、Ag成分が含有されており、
    前記釉薬層にNa及び/又はK成分を含有する物質を作
    用させることにより前記Ag成分と前記Na又はK成分
    とがイオン交換されて油性汚れに対するセルフクリーニ
    ング機能を呈するようになることを特徴とする易清掃性
    衛生陶器。
  15. 【請求項15】 陶器素地表面に着色性の第一の釉薬層
    が形成されており、前記第一の釉薬層表面に透明性の第
    二の釉薬層が形成されている衛生陶器であって、前記第
    二の釉薬層釉薬層中には、Ag成分が含有されており、
    前記釉薬層に陰イオン界面活性剤を作用させることによ
    り前記Ag成分と前記陰イオン界面活性剤中の陽イオン
    成分とがイオン交換されて油性汚れに対するセルフクリ
    ーニング機能を呈するようになることを特徴とする易清
    掃性衛生陶器。
  16. 【請求項16】 前記Ag成分が前記釉薬層中の全金属
    成分に対して酸化物換算量で0.1重量%以上含有され
    ていることを特徴とする請求項13〜15に記載の易清
    掃性衛生陶器。
  17. 【請求項17】 前記Ag成分が前記釉薬層中の全金属
    成分に対して酸化物換算量で0.5重量%以上含有され
    ていることを特徴とする請求項13〜15に記載の易清
    掃性衛生陶器。
  18. 【請求項18】 前記Ag成分が前記釉薬層中の全金属
    成分に対して酸化物換算量で1重量%以上含有されてい
    ることを特徴とする請求項13〜15に記載の易清掃性
    衛生陶器。
  19. 【請求項19】 前記第二の釉薬層表面の表面粗さRa
    が触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)によ
    り、0.07μm未満であることを特徴とする請求項1
    3〜18に記載の易清掃性衛生陶器。
  20. 【請求項20】 前記第二の釉薬層表面の表面粗さRa
    が触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)によ
    り、0.05μm未満であることを特徴とする請求項1
    3〜18に記載の易清掃性衛生陶器。
  21. 【請求項21】 前記第二の釉薬層表面の表面粗さRa
    が触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)によ
    り、0.03μm未満であることを特徴とする請求項1
    3〜18に記載の易清掃性衛生陶器。
  22. 【請求項22】 前記第二の釉薬層は実質的に非晶質成
    分からなることを特徴とする請求項13〜21に記載の
    易清掃性衛生陶器。
  23. 【請求項23】 前記第二の釉薬層は実質的に水和可能
    な物質からなることを特徴とする請求項13〜22に記
    載の易清掃性衛生陶器。
  24. 【請求項24】 前記第二の釉薬層表面のゼータ電位は
    負であることを特徴とする請求項13〜23に記載の易
    清掃性衛生陶器。
  25. 【請求項25】 前記衛生陶器は、便器であることを特
    徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生陶器。
  26. 【請求項26】 前記衛生陶器は、洗面器であることを
    特徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生陶器。
  27. 【請求項27】 前記衛生陶器は、便器のサナであるこ
    とを特徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生陶
    器。
  28. 【請求項28】 前記衛生陶器は、大便器であることを
    特徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生陶器。
  29. 【請求項29】 前記衛生陶器は、小便器であることを
    特徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生陶器。
  30. 【請求項30】 前記衛生陶器は、便器のタンクである
    ことを特徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生
    陶器。
  31. 【請求項31】 前記衛生陶器は、手洗器であることを
    特徴とする請求項1〜24に記載の易清掃性衛生陶器。
  32. 【請求項32】 請求項1〜31に記載の衛生陶器表面
    を、Na及び/又はKを含有する物質で処理することに
    より作製可能な油性汚れに対するセルフクリーニング機
    能を有する衛生陶器。
  33. 【請求項33】 請求項1〜31に記載の衛生陶器表面
    を、陰イオン界面活性剤で処理することにより作製可能
    な油性汚れに対するセルフクリーニング機能を有する衛
    生陶器。
  34. 【請求項34】 請求項1〜33に記載の衛生陶器の清
    浄化したい部分に油性汚れに対するセルフクリーニング
    機能を付与する方法であって、清浄化したい衛生陶器部
    位をNa及び/又はKを含有する物質を含有する水に接
    触させることを特徴とする衛生陶器へのセルフクリーニ
    ング機能付与方法。
  35. 【請求項35】 請求項1〜33に記載の衛生陶器の清
    浄化したい部分に油性汚れに対するセルフクリーニング
    機能を付与する方法であって、清浄化したい衛生陶器部
    位を陰イオン界面活性剤を含有する水に接触させること
    を特徴とする衛生陶器へのセルフクリーニング機能付与
    方法。
  36. 【請求項36】 請求項1〜33に記載の衛生陶器の洗
    浄方法であって、洗浄したい衛生陶器部位をNa及び/
    又はKを含有する物質を含有する水に接触させることを
    特徴とする衛生陶器の洗浄方法。
  37. 【請求項37】 請求項1〜33に記載の衛生陶器の洗
    浄方法であって、洗浄したい衛生陶器部位を陰イオン界
    面活性剤を含有する水に接触させることを特徴とする衛
    生陶器の洗浄方法。
  38. 【請求項38】 請求項1〜33に記載の衛生陶器を洗
    浄するための洗剤であって、Na及び/又はKを含有す
    る物質と水を含有することを特徴とする衛生陶器用洗
    剤。
  39. 【請求項39】 請求項1〜33に記載の衛生陶器を洗
    浄するための洗剤であって、陰イオン界面活性剤と水を
    含有することを特徴とする衛生陶器用洗剤。
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