JP2000265000A - 光ディスク用樹脂組成物、その硬化物及び光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスク用樹脂組成物、その硬化物及び光ディスクの製造方法

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JP2000265000A
JP2000265000A JP11072409A JP7240999A JP2000265000A JP 2000265000 A JP2000265000 A JP 2000265000A JP 11072409 A JP11072409 A JP 11072409A JP 7240999 A JP7240999 A JP 7240999A JP 2000265000 A JP2000265000 A JP 2000265000A
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optical disk
resin composition
acrylate
meth
pigment
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JP11072409A
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Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Kiyohisa Tokuda
清久 徳田
Kenji Yoshida
謙司 吉田
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐光性に優れ、クリアーで意匠的効果を持た
せ、商品の付加価値が高められる光ディスクを製造し得
る、光ディスク用オーバーコート剤等として有用な樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】有色顔料(A)とエチレン性不飽和基含有
化合物(B)及び光重合開始剤(C)を含有し、有色顔
料(A)の平均粒度が400nm以下であることを特徴
とする光ディスク用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用オー
バーコート剤として有用な樹脂組成物及びその硬化物に
関し、更に詳しくは、耐光性に優れ、意匠的効果を持た
せ、商品の付加価値が高められる光ディスクを提供する
事を可能にする樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、光ディスクは従来の記録媒体と比
べ、記憶容量が大きく、ランダムアクセスが可能である
ことから、オーディオソフト、コンピュータソフト、ゲ
ームソフトの分野における記録媒体として使用されてい
る。この光ディスクには、記録媒体の保護コートとして
紫外線硬化型オーバーコート剤が使用されている。今ま
での光ディスクは再生専用のCD、CD−ROMが主で
あったが、近年ハードウエアの充実もあり、記録再生可
能なMD、CD−R、CD−RWのも需要も拡大されて
きている。しかしながら、CD,CD−ROMと比べる
と、光ディスクに華美な装飾が施されておらず、どれも
単調な色しか有していないために、意匠的には地味な存
在であった。趣味感が多様化する現在にとって、更なる
需要拡大に大きな欠点となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク用の記録媒
体は、レーザーにより情報を記録層から読み出すために
記録層上に蒸着あるいはスパッタリングにより形成され
た無機の反射層が設けられている。この反射層は、大気
中の酸素や水分の影響を受けて劣化しやすいために、反
射層上に紫外線硬化型のオーバーコート剤の硬化物が形
成されている。そこで、意匠的効果を得る目的でオーバ
ーコート剤に染料を溶解させた着色ディスク等が提案さ
れてきている。しかし、染料は一般的に耐光性が弱いた
めに、直射日光に曝されていると退色するといった欠点
があった。これはポータブル性が好まれ屋外や、車中に
て使用されることが多い光ディスク記録媒体にとって問
題となっていた。また、染料は一般的に無機性の不純物
を多く含有していることが多く、耐久性に悪影響を起こ
すために、精製しなければならず取扱が面倒であった。
また、着色コート剤としては、例えば特開平11−16
212号公報が知られたいるが、上記コート剤は、主に
スクリーン印刷法で用いられるため塗工面がマット調と
なりクリアーな色調を得ることはできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意研究の結果、スピンコーターに
て塗布ができ、紫外線により硬化して、耐光性に優れ、
クリアーな色調の意匠的効果を持たせ、商品の付加価値
が高められる光ディスクの提供を可能にする樹脂組成物
及びその硬化物を提供することに成功した。すなわち、
本発明は、(1)有色顔料(A)とエチレン性不飽和基
含有化合物(B)及び光重合開始剤(C)を含有し、有
色顔料(A)の平均粒度が400nm以下であることを
特徴とする光ディスク用樹脂組成物、(2)25℃にお
ける粘度が300cps以下である(1)の光ディスク
用樹脂組成物、(3)(1)または(2)の光ディスク
用樹脂組成物から成るオーバーコート剤、(4)(3)
のオーバーコート剤の硬化物を有する物品、(5)
(3)のオーバーコート剤の硬化物層を反射層上に有す
る光ディスク、(6)(3)のオーバーコート剤を光デ
ィスク基板の反射層上にスピンコーターで塗布すること
を特徴とする光ディスクの製造方法、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の光ディスク用樹脂組成物
は、有色顔料(A)とエチレン性不飽和基含有化合物
(B)及び光重合開始剤(C)を含有し、有色顔料
(A)の平均粒度が400nm以下であることを特徴と
する。(A)成分である、有色顔料としては、紫外線硬
化型樹脂に分散できるものであれば特に制限されず、黄
色、橙色、赤色、紫色、青色、緑色、黒色の顔料が使用
することができる。
【0006】具体的に黄色顔料としては、C.I.ナン
バーで例示すると、C.I.ピグメント イエロー1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13、14、15、16、17、18、19、20、2
1、22、23、24、25、26、27、28、2
9、30、31、31:1、32、33、34、35、
36、36:1、37、38、39、40、41、4
2、43、44、45、46、47、48、49、5
0、51、52、53、54、55、56、57、5
8、59、60、61、62、63、64、65、6
6、67、68、69、70、71、72、73、7
4、75、76、77、78、79、80、81、8
2、83、84、85、86、87、88、89、9
0、91、92、93、94、95、96、97、9
8、99、100、101、102、103、104、
105、106、107、108、109、110、1
11、112、113、114、115、116、11
7、118、119、120、121、122、12
3、124、129、138、151、154、16
7、168、169、172等が挙げられる。
【0007】また、具体的に橙色顔料としては、C.
I.ナンバーで例示すると、C.I.ピグメント オレ
ンジ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12、13、14、15、16、17、17:1、
18、19、20、21、21:1、22、23、2
4、25、26、27、28、29、30、31、3
2、33、34、35、36、37、38、39、4
0、41、42、43、44、45、46、63、等が
挙げられる。
【0008】また、具体的に赤色顔料としては、C.
I.ナンバーで例示すると、C.I.ピグメント レッ
ド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
12、13、14、15、16、17、18、19、2
0、21、22、23、24、25、26、27、2
8、29、30、31、32、33、34、35、3
6、37、38、39、40、41、42、43、4
4、45、46、47、48、48:1、48:2、4
8:3、48:4、49、49:1、49:2、49:
3、50、50:1、50:2、51、52、52:
1、52:2、53、53:1、53:2、54、5
5、56、57、57:1、57:2、58、58:
1、58:2、58:3、58:4、59、60、6
0:1、61、61:1、62、63、63:1、6
3:2、64、64:1、65、66、67、68、6
9、70、71、72、73、74、75、76、7
7、78、79、80、81、81:1、82、83、
84、85、86、87、88、89、90、90:
1、91、92、93、94、95、96、97、9
8、99、100、101、102、103、104、
105、106、107、108、109、110、1
11、112、113、114、115、116、11
7、118、119、120、121、122、12
3、133、134、135、136、137、13
8、139、140、141、142、143、14
4、145、146、147、148、149、15
0、151、152、153、154、155、15
6、157、158、159、160、161、16
2、163、164、165、166、167、16
8、169、170、171、172、173、17
4、175、176、177、178、179、18
0、181、182、183、184、185、18
6、187、188、189、190、191、19
2、193、194、195、196、197、19
8、199、200、201、209、216、22
4、243、245等が挙げられる。
【0009】また、具体的に紫色顔料としては、C.
I.ナンバーで例示すると、C.I.ピグメント バイ
オレット1、2、3、4、5、5:1、6、6:1、
7、7:1、8、9、10、11、12、13、14、
15、16、17、18、19、20、23、24、2
5、26、27、28、29、30、31、32、3
3、34、35、36、37、38、39、43、50
等が挙げられる。
【0010】また、具体的に青色顔料としては、C.
I.ナンバーで例示すると、C.I.ピグメント ブル
ー1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
12、13、14、15、15:1、15:2、15:
3、15:4、16、17、17:1、18、19、2
0、21、22、23、24、25、26、27、2
8、29、30、31、31:1、32、33、34、
35、36、52、53、54、55、56、57、5
8、59、60、61、62、63、64、65、66
等が挙げられる。
【0011】また、具体的に緑色顔料としては、C.
I.ナンバーで例示すると、C.I.ピグメント グリ
ーン1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12、13、14、15、16、17、17:1、
18、19、19:1、20、21、22、23、2
4、25、26、36、37、38、39、40、4
1、42、43、44、45、46、47、48等が挙
げられる。
【0012】また、具体的に黒色顔料としては、C.
I.ナンバーで例示すると、C.I.ピグメント ブラ
ック1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12、13、14、15、16、17、18、1
9、20、21、22等を挙げることができる。
【0013】上記の顔料は、可視光透過させる必要上、
透過光の波長400nm以下の粒度を持つものが好まし
く、更に好ましくは、平均粒度が、300nm以下で樹
脂組成物に分散されうる顔料が好ましい。また、色調の
鮮明さを考慮すると有機顔料が好ましい。顔料は単独で
用いるか、あるいは他の顔料を加えて調色しても構わな
い。また、これらの顔料は、通常、分散剤(例えばポリ
カプロラクトン系化合物、長鎖アルキルポリアミノアマ
イド系化合物等。)とともにサンドミル、ロールミル等
の分散機器によって樹脂組成物中に分散される。
【0014】(B)成分の具体例としては、特性の向上
のためには、なるべく親水性の少ないものが良く、大き
くわけると、低分子単量体と高分子エチレン性不飽和基
含有化合物にわけられる。
【0015】低分子単量体としては、例えばトリシクロ
デカン(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエンオ
キシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)ア
クリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、、フェ
ニルオキシポリエトキシ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジ
オールジアクリレート、トリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールポリエトキシジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールポリプ
ロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、
ビスフェノールAポリエトキシジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールFポリエトキシジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンポリエトキシトリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンポリプロポキシ
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリ
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートモノマ
ー類を挙げることができる。
【0016】高分子エチレン性不飽和基含有化合物とし
ては、例えばエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反
応によって得られるエポキシ(メタ)アクリレート、ポ
リエステルポリオールと(メタ)アクリル酸との反応に
よって得られるポリエステル(メタ)アクリレート、ポ
リオール類もしくはポリカーボネートと有機ポリイソシ
アネートとヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物との
反応によって得られるポリウレタン(メタ)アクリレー
ト等のアクリレートオリゴマーが挙げられる。
【0017】エポキシ(メタ)アクリレートの合成に使
用するエポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂ある
いはノボラック型エポキシ樹脂等があげられる。
【0018】ポリエステル(メタ)アクリレートの合成
に使用するポリエステルポリオールは多価アルコールと
多塩基酸との反応によって得られる。多価アルコールと
しては、例えばネオペンチルグリコール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、トリメチロールプロパン等があげられ、多塩基酸
としては、例えばコハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テトラヒドロ
無水フタル酸等があげられる。
【0019】ポリウレタン(メタ)アクリレートの合成
に使用するポリオール類としては、例えばポリエーテル
ポリオールやポリエステルポリオールがあげられる。ポ
リエーテルポリオールとしては、例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール、ビスフェノールAポリエトキシジオー
ル、ビスフェノールAポリプロポキシジオール等があげ
られる。
【0020】ポリエステルポリオールは多価アルコール
と多塩基酸との反応によって得られる。多価アルコール
としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−ベンゼンジメチロール、2−エチル
−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、ポリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール等があげら
れ、多塩基酸としては、例えばコハク酸、アジピン酸、
イソフタル酸、テレフタル酸等があげられる。
【0021】ポリウレタン(メタ)アクリレートの合成
に使用する有機ポリイソシアネートとしては、例えばイ
ソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート等
があげられ、ヒドロキシ(メタ)アクリレートとして
は、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート等
があげられる。
【0022】これら化合物(B)において特に好ましい
ものとしては、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
トリシクロデカンアクリレート、フェノキシエチルアク
リレート、フェニルオキシポリエトキシアクリレート、
ジシクロペンタジエンオキシエチルアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、トリシクロデカンジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキシト
リアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、トリシクロデカンジメチロー
ルジアクリレート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の
アクリレート、ポリウレタンアクリレート等が挙げられ
る。
【0023】これらの化合物(B)において最も好まし
いものとしては、組成物の特性と粘度の関係から、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート、ジシクロペンタジエ
ンオキシエチルアクリレート、ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、トリシクロデカンジメチロー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等が
挙げられる。これらの化合物(B)は、1種又は2種以
上使用することができる。
【0024】これらの化合物(B)において、組成物の
粘度、硬化性、反りを考慮すると官能基数が4以下のア
クリレート化合物で構成することが好ましく、3または
4官能アクリレート0〜30重量%、2官能アクリレー
ト40〜90重量%、1官能アクリレート0〜40重量
%の配合比率が好ましい。
【0025】本発明の組成物は、例えば紫外線等のエネ
ルギー線によって硬化する事ができる。紫外線による硬
化の場合には、光重合開始剤(C)を使用する必要があ
る。光重合開始剤(C)としては、公知のどのような光
重合開始剤であっても良いが、配合後の貯蔵安定性を考
慮すると、例えばベンゾイン類、アセトフェノン類、チ
オキサントン類、ケタール類、ベンゾフェノン類、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キサイド等が好ましい。
【0026】ベンゾイン類としては、例えばベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル等があげられ、アセトフェノン
類としては、例えばアセトフェノン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセ
トフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、N,N−
ジメチルアミノアセトフェノン等があげられ、チオキサ
ントン類としては、例えば2,4−ジエチルチオキサン
トン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチ
オキサントン等があげられ、ケタール類としては、例え
ばベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチル
ケタール等があげられ、ベンゾフェノン類としては、例
えばベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4,4’
−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4−ベンゾイル
−4’−メチルジフェニルサルファイド等があげられ
る。これらの光重合開始剤(C)は、単独または2種以
上を組合せて用いることができる。
【0027】光重合開始剤(C)を使用する場合、さら
に、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、
N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、
ペンチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、トリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン等の三級アミン類のよ
うな光増感剤を単独あるいは2種以上を組合せて用いる
ことができる。
【0028】本発明に使用される(A)成分の量は、樹
脂組成物中、好ましくは0.01〜10重量%、特に好
ましくは0.1〜5重量%が望ましい。(B)成分の量
は、好ましくは75〜99.89重量%、特に好ましく
は85〜98.9重量%である。(C)成分の量は、好
ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは1〜10
重量%である。
【0029】本発明の樹脂組成物は、(A)、(B)及
び(C)の成分だけで十分所期の目的を達成するもので
あるが、さらに性能改良、用途適合性のために、本来の
特性を変えない範囲で、添加剤としてシランカップリン
グ剤、重合禁止剤、レベリング剤、フィラー、溶剤等を
添加することもできる。これら添加剤の使用量は、それ
ぞれ組成物の0〜15重量%の範囲が好ましい。
【0030】本発明の樹脂組成物は、(A)成分、
(B)成分及び(C)成分や添加剤を添加し、加熱、混
合、分散することにより調製することができる。
【0031】本発明の樹脂組成物は、光ディスクの反射
層の保護剤用樹脂組成物として好適に用いられるが、印
刷インキ、コーティング剤、塗料、接着剤、注型物、メ
ガネレンズなどにも使用することができる。
【0032】本発明の硬化物は、常法に従い、上記の本
発明の樹脂組成物に紫外線等のエネルギー線を照射する
ことにより得ることができる。
【0033】本発明の光ディスクは、上記の本発明の樹
脂組成物の硬化物層を有する。硬化物層の厚さは通常1
〜50μ程度が好ましい。この硬化物層は、光ディスク
の反射層の保護膜として好適であり、クリアーな色調で
意匠的効果持つ。光ディスクの記録膜の保護膜の形成
は、光ディスクの記録膜の上に本発明の樹脂組成物(光
ディスク用オーバーコート剤)をスピンコート法等によ
り塗布し、紫外線を照射して硬化することによって保護
膜を形成させる。光ディスクの記録膜の上に本発明の樹
脂組成物を塗布する場合、その厚さは通常1〜50μ程
度とするのが好ましい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中の部は、重量部である。また、平均
粒度の測定は、動的光散乱法を用いた平均粒径測定器
(大塚電子(株)製、LPA−3100)を用いて測定
した。粘度の測定は、E型粘度計(トキメック(株)
製、VISCOMETER DVR−EII)を用いて測
定した。
【0035】 実施例1 赤、緑、青色の微粒子顔料を以下の様に調製した。 (1)赤色:C.I.ピグメントレッド177 75部 C.I.ピグメントイエロー83 25部 (2)緑色:C.I.ピグメントグリーン7 90部 C.I.ピグメントイエロー83 10部 (3)青色:C.I.ピグメントブルー15 95部 C.I.ピグメントバイオレット23 5部 上記の(1)赤色顔料2部、分散剤としてディスパービ
ックー161(商品名、ビックケミー製、ポリカプロラ
クトン化合物)0.4部、トリシクロデカンジメチロー
ルジアクリレート900部、トリメチロールプロパント
リアクリレート100部、テトラヒドロフルフリルアク
リレート50部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン(チバ・スペシャリティ−ケミカルズ(株)
製、イルガキュアー(登録商標)184、光重合開始
剤)70部を混合し、サンドミルにて分散化を行い、そ
の後、孔径1μmのフィルターで加圧濾過をし本発明の
樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の25℃での粘
度は80cpsであり、赤色顔料の平均粒度は300n
m以下であった。尚、(2)緑色顔料、(3)青色顔料
についても同様な処理を施し樹脂組成物を得た。
【0036】実施例2 実施例1で得られた本発明の光ディスク用樹脂組成物を
ポリカーボネート基板上に設けられたアルミニウムの反
射層の上に、スピンコーターで塗布し、高圧水銀灯(8
0w/cm2 、1灯)により照射し該組成物を硬化させ
た。保護膜を形成した光ディスクを60℃の90%RH
の状態に放置し、耐湿性試験を行なった所、1000時
間経過しても記録膜に異常がなかった。また、耐光性試
験として、カーボンアークフェードメーター(スガ試験
器製、紫外線ロングライフフェードメータ:SAL−
3)中で63℃、100時間放置し外観を観察した結
果、退色は認められなかった。さらに、該組成物の硬化
物はクリアーで色彩も鮮やかであり、下層の反射層の相
互作用により、いっそう見栄えが良くなった。
【0037】実施例3 上記の(2)緑色顔料2部、分散剤としてソルビタン脂
肪酸エステル系化合物0.4部、ペンタエリスリトール
テトラアクリレート200部、、ヒドロキシピバリン酸
ネオペンチルグリコールジアクリレート(日本化薬
(株)製、KAYARAD MANDA)500部、、
ジシクロペンタジエンオキシエチルアクリレート300
部、テトラヒドロフルフリルアクリレート50部、ベン
ジルジメチルケタール70部を混合し、サンドミルにて
分散化を行い、その後、孔径1μmのフィルターで加圧
濾過をし本発明の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成
物の25℃での粘度は、40cpsであり、緑色顔料平
均粒度は、300nm以下であった。
【0038】実施例4 実施例3で得られた本発明の光ディスク用樹脂組成物を
ポリカーボネート基板上に設けられた銀の反射層の上
に、スピンコーターで塗布し、高圧水銀灯(80w/c
2 、1灯)により照射し該組成物を硬化させた。保護
膜を形成した光ディスクを60℃の90%RHの状態に
放置し、耐湿性試験を行なった所、1000時間経過し
ても記録膜に異常がなかった。また、耐光性試験とし
て、カーボンアークフェードメーター(スガ試験器製、
紫外線ロングライフフェードメータ:SAL−3)中で
63℃、100時間放置し外観を観察した結果、退色は
認められなかった。さらに、該組成物の硬化物はクリア
ーで色彩も鮮やかであり、下層の反射層の相互作用によ
り、いっそう見栄えが良くなった。
【0039】実施例から明らかなように、本発明の樹脂
組成物の硬化物は、本来の光ディスク用オーバーコート
剤の特性を失わずに、耐光性に優れ、クリアーで意匠的
効果を有し、商品の付加価値が高められる光ディスクを
提供を可能にする。
【0040】
【発明の効果】本発明は、光ディスク用オーバーコート
剤として有用な樹脂組成物及びその硬化物に関し、更に
詳しくは、光ディスクに意匠的効果を持たせ、商品の付
加価値を高めるために有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BG041 BG051 BG071 FD086 GS02 4J011 QA03 QA04 QA13 QA14 QA15 QA22 QA23 QA37 QB14 QB19 QB24 SA01 SA02 SA21 SA22 SA23 SA31 SA51 SA64 SA84 UA01 WA07 4J038 FA011 FA111 KA04 KA08 KA20 MA14 PA07 PB08 PB11 5D029 LA03 LA06 LB04 LC08 LC21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有色顔料(A)とエチレン性不飽和基含有
    化合物(B)及び光重合開始剤(C)を含有し、有色顔
    料(A)の平均粒度が400nm以下であることを特徴
    とする光ディスク用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】25℃における粘度が300cps以下で
    ある請求項1記載の光ディスク用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光ディスク用樹脂
    組成物から成るオーバーコート剤。
  4. 【請求項4】請求項3記載のオーバーコート剤の硬化物
    を有する物品。
  5. 【請求項5】請求項3記載のオーバーコート剤の硬化物
    層を反射層上に有することを特徴とする光ディスク。
  6. 【請求項6】請求項3記載のオーバーコート剤を光ディ
    スク基板の反射層上にスピンコーターで塗布し、次いで
    硬化することを特徴とする光ディスクの製造方法。
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