JPH05140254A - 紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物

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JPH05140254A
JPH05140254A JP3303257A JP30325791A JPH05140254A JP H05140254 A JPH05140254 A JP H05140254A JP 3303257 A JP3303257 A JP 3303257A JP 30325791 A JP30325791 A JP 30325791A JP H05140254 A JPH05140254 A JP H05140254A
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JP
Japan
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acrylate
resin composition
meth
curable resin
substrate
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JP3303257A
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English (en)
Inventor
Michihiro Kono
通洋 河野
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DIC Corp
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)イソボルニルメタクリレート、(2)
ポリオール、脂環式ジイソシアネート及びヒドロキシア
クリレートを反応させて得られるポリウレタンアクリレ
ート及び(3)光重合開始剤を含有することを特徴とす
る紫外線硬化型樹脂組成物。 【効果】 2P法のよる基板成形の量産性に優れ、かつ
十分な機械特性、記録特性及び高信頼性を有する光ディ
スク用基板を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク形状あるいは
カード形状の基板上に、2P(PhotoPolyme
rization)法により、紫外線硬化型樹脂組成物
等の光により硬化する性質を有する樹脂(Photo
Polymer)から成る案内溝及び/又は信号ピット
等の凹凸パターンを有する層(以下、2P層という。)
を形成する光ディスクあるいは光カード用基板に関し、
更に詳しくは、特定の組成を有する紫外線硬化型樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクには、大きくわけて、再生専
用型、追記型、書換え可能型の3種類が知られており、
再生専用型及び追記型光ディスクは、既に様々な分野で
利用されている。
【0003】書換え可能型光ディスクの開発も急速に進
展しており、とりわけ、光磁気ディスクは、本格的な実
用化時期を迎えようとしている。これらの光ディスク用
の基板材料には、ポリメチルメタクリレート、ポリカー
ボネート等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂、あるいは、ガラスが一般に用いられている。ま
た、特に光磁気ディスク用基板材料として、低複屈折、
低吸水率といった特徴を有する新規なポリオレフィン系
の樹脂についても、盛んに研究が行われている。
【0004】さて、多種多様かつ莫大な情報の伝達、加
工、蓄積が必要な昨今、記録媒体である光ディスクに求
められる性能は、大容量化、データ転送の高速化、高信
頼性であり、現在の光ディスクの研究の中心は、これら
の点に集中して行われている。これらの高度な性能を実
現するためには、基板材料の果たす役割は、非常に重要
であり、その意味でガラス基板に大きな期待が寄せられ
ている。
【0005】例えば、大容量化は、基板の口径を大きく
することによって実現できるが、現在、最も多く用いら
れているポリカーボネート基板では、口径300mm程度
になると、ディスク回転時に面振れ等の機械特性が悪化
してしまい、3,600rpm以上の高速回転に対応す
るのは難しい。また、ポリカーボネート基板では、射出
成形条件の制御が難しく、周方向の複屈折分布が大きく
なってしまう等の欠点がある。この点ガラスは、最も機
械特性に優れた基板材料であり、複屈折性もないため、
大口径化に有利である。
【0006】また、データ転送の高速化をはかる目的
で、ディスク回転速度を大きくする研究が行われてお
り、最近では5,000rpm以上の高速記録の実験も
行われている。この点においても、他のプラスチック製
基板と比較してガラス基板は動的機械特性が格段に優れ
ており、高回転速度記録にもガラス基板が最適と言え
る。
【0007】さらに、高温高湿度下における安定性に優
れており、ガラス基板は最も信頼性の高い基板材料でも
ある。
【0008】光ディスク用基板には、一般にレーザービ
ームのガイド用の案内溝及び/又はプリフォーマット信
号ピット等の凹凸パターンが、予め形成されているが、
ガラス基板の場合、紫外線硬化型樹脂組成物を用いて凹
凸パターンを形成する2P法が知られている。2P法
は、以下のプロセスにより基板上に凹凸パターンを有す
る2P層を形成する方法である。
【0009】即ち、レーザービームをガイドする為の案
内溝あるいはプリフォーマット信号ピット等の凹凸パタ
ーンが形成されたスタンパー(電鋳法により原盤から転
写されてできた成形用金型)上に、液状の紫外線硬化型
樹脂組成物を塗布し、予めシランカップリング剤等から
成るプライマーで処理されたガラス基板を配置し、加圧
して未硬化の紫外線硬化型樹脂組成物を押し広げ、ガラ
ス基板側から紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂組成物
を硬化させた後、スタンパーから剥離することにより、
所望の凹凸パターンを有する2P層を形成する。
【0010】現在、2P層を形成するために使用されて
いる紫外線硬化型樹脂組成物としては、例えば、(a)
光ラジカル重合可能なプレポリマー、モノマー及び光ラ
ジカル重合開始剤を主成分とする光ラジカル重合組成
物、(b)光カチオン重合可能なプレポリマー、モノマ
ー及び光カチオン重合開始剤を主成分とする光カチオン
重合組成物、(c)光ラジカル重合組成物及び光カチオ
ン重合組成物を混合した組成物、等の紫外光により硬化
する組成物等が挙げられる。
【0011】プレポリマーとしては、ポリエステル、ポ
リエーテル、エポキシ、ポリカーボネート、ウレタン等
の骨格に、官能基としてアクリロイル基、メタクリロイ
ル基を2つ以上付加したウレタンアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリカーボネート等が用いられる。そ
れぞれの化学構造及び分子量によって、紫外線硬化型樹
脂組成物のスタンパ上での広がり易さあるいは硬化物の
スタンパからの離型性といった成形性、硬化物の硬度、
柔軟性、接着性、耐熱性、耐湿性といった光ディスク用
基板としての特性に、重大な影響を及ぼす成分である。
【0012】モノマーとしては、低分子量で1〜3官能
モノマーが用いられる場合が多い。官能基は、アクリロ
イル基、メタクリロイル基が多いが、スチレン、N−ビ
ニルピロリドン等のビニル基を有するものも用いられ
る。一般にプレポリマーは粘度が高く、単体では2P成
形を行なうのが困難なため、モノマーを反応性希釈剤と
して配合し、紫外線硬化型樹脂組成物の流動性を調製す
るのに用いる。また、モノマーの官能基数により、硬化
物の架橋密度が異なる。例えば、3官能以上のモノマー
を用いることにより、硬化物の架橋密度が増加し、硬
度、ヤング率、耐湿熱性が向上する。反面、硬化物が脆
くなったり、あるいは接着性、スタンパからの離型性等
に悪影響を及ぼすこともあるため、多官能モノマーの選
定は非常に重要である。
【0013】光重合開始剤は、紫外線が照射されると、
特定波長を吸収して電子的励起状態となってラジカルが
発生し、紫外線硬化型樹脂組成物の重合反応を開始させ
る。
【0014】光ディスクは、長期高信頼性が要求される
ため、紫外線硬化型樹脂組成物を案内溝及び/又はプリ
フォーマット信号ピット等の凹凸パターン等の形成の材
料として用いた際に要求される特性として、成形性、硬
化後のスタンパからの離型性、凹凸パターンの転写性が
良好であること、また高温高湿下において経時的にし
わ、クラック等の変形が起こらず、基板との接着性、透
明性が劣化しないことが要求される。従来より、これら
の要求性能を兼備するように、例えば、特開昭57−8
8503号公報、特開昭58−108042号公報、特
開昭60−74133号公報、特開昭62−19204
1号公報、特開昭62−239341号公報、特開昭6
3−210118号公報、特開平2−78033号公
報、特開平2−118930号公報、特開平3−350
12号公報等には、上記した種々のプレポリマー、モノ
マー、光重合開始剤を組み合わせた光ディスク用紫外線
硬化型樹脂組成物が提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り用いられている紫外線硬化型樹脂組成物は、上記した
光ディスク用としての要求性能をすべて兼ね備えたもの
ではなく、以下のような問題点がある。
【0016】例えば、高耐熱性とするために、2官能以
上のアクリレートモノマーを紫外線硬化型樹脂組成物中
に60重量%以上含有するものがある。具体的には、ネ
オペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジア
クリレートを80〜90重量%含有する組成物が提案さ
れているが、この紫外線硬化型樹脂組成物の硬化物は、
高硬度、高ガラス転移温度(100℃以上)であり耐湿
熱性に優れているが、反面、スタンパからの離型性に劣
り、量産型2P成形機を用いて連続成形を行なうと、生
産枚数が多くなるにつれて、スタンパの平面性を損なう
ことがあり、成形した基板の機械特性(瞬時面振れ加速
度等)に悪影響を与える場合がある。また、生産枚数が
多くなった場合、スタンパからの離型の際に、微小(数
μm程度)な樹脂片がスタンパに残るようになり、それ
が原因で成形した基板にディフェクトが生じ、記録膜を
製膜し光磁気ディスクとした場合の記録特性に悪影響を
及ぼし、ノイズレベルやバイトエラーレートが増大する
こともある。このような現象は、低分子量多官能アクリ
レートの配合量を多くした場合に、よく見られる傾向で
ある。
【0017】また、2P成形性を重視して、スタンパか
らの離型性を良くする為に、単官能アクリレートを20
重量%以上含有させたり、プレポリマーを60重量%以
上とすると、ガラス転移温度が80℃以下となり、耐熱
性が不十分で、光ディスク用として以下のような問題が
生じる。即ち、紫外線硬化型樹脂組成物を用いて2P成
形したガラス基板に、スパッタ法により光磁気記録膜を
製膜する際、スパッタチャンバー内の基板表面温度が上
昇することにより、2P層にしわ等の変形が発生するこ
とがある。また、長期保存の信頼性を評価する目的で、
加速環境試験(高温高湿試験、80℃、85%RH)を
行なうと、しわ、浮き、クラック等の変形が発生する。
これは、例えば、80℃、85%RHといった高温高湿
度の環境下において、耐熱性の低い紫外線硬化型樹脂組
成物から成る2P層では弾性率が低下しており、積層構
造をとる光磁気記録膜の応力、特に誘電体層(通常、S
iN、SiAlN等がよく用いられる)の応力によっ2
P層が変形する為である。また、光磁気ディスクの重要
な性能評価の1つである、消去、書き込み、再生の繰り
返し試験を行なうと、繰り返し回数が増すににつれて、
CN比が低下してしまう。
【0018】上記のように、従来の紫外線硬化型樹脂組
成物では、2P成形の量産性に優れ、かつ十分な機械特
性、記録特性及び高信頼性を有する光ディスク用基板を
提供することはできなかった。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定の紫外線硬
化型樹脂組成物が、2P法による基板成形の量産性に優
れ、かつ十分な機械特性、記録特性及び高信頼性を有す
る光ディスク用基板を提供し得ることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0020】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、(1)イソボルニルメタクリレート、(2)ポリオ
ール、脂環式ジイソシアネート及びヒドロキシ(メタ)
アクリレートを反応させて得られるポリウレタン(メ
タ)アクリレート及び(3)光重合開始剤を含有するこ
とを特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【0021】本発明で使用するポリウレタン(メタ)ア
クリレートは、ポリオールと脂環式ジイソシアネートと
ヒドロキシ(メタ)アクリレートを、公知の手段でウレ
タン化することにより得られる。
【0022】ポリオールとしては、例えば、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等のポリエーテルポリオール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキ
サンジオール等の多価アルコール、多価アルコールとア
ジピン酸等の多塩基酸の反応によって得られるポリエス
テルポリオール、あるいはポリカーボネートポリオール
等を挙げることができるが、これらの中でも分子量50
0〜2000の範囲にあるポリテトラメチレングリコー
ルが特に好ましい。
【0023】脂環式ジイソシアネートとしては、イソホ
ロンジイソシアネートあるいはメチレンビス(4−シク
ロヘキシルイソシアネート)が好ましい。トリレンジイ
ソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族系のジイソシアネートを用いると、経時
的に2P層が黄変化して光線透過率が低下し、光磁気デ
ィスクの記録感度の低下、あるいはバイトエラーレート
の増大を来たす場合もあるため好ましくない。また、ヘ
キサメチレンジイソシアネート等の脂環式でない脂肪族
系ジイソシアネートは、黄変性は無いが、2P層の耐久
性が劣り、耐湿熱試験において2P層が劣化する傾向に
あるため好ましくない。
【0024】ヒドロキシ(メタ)アクリレートとして
は、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)メタクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシド
ールジ(メタ)アクリレート等を挙げることができる
が、これらの中でも2−ヒドロキシエチルアクリレート
は、OH基のイソシアネートとの反応性が高く、アクリ
ル2重結合の反応性も高いので特に好ましい。
【0025】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物中、イソ
ボルニルメタクリレートとポリウレタンアクリレートと
の配合比率は、重量比で20:80〜80:20の範囲
が好ましい。
【0026】光重合開始剤としては、4−フェノキシジ
クロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセ
トフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1
−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、4−
フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン等
が挙げることができるが、これらの光重合開始剤は単独
あるいは2種以上を混合して用いることができる。本発
明の紫外線硬化型樹脂組成物中の光重合開始剤の配合比
率は、2〜10重量%が好ましい。
【0027】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物中に、イ
ソボルニルメタクリレート以外にも、紫外線硬化型樹脂
組成物中30重量%以下の範囲で、単官能あるいは2官
能以上の多官能アクリレートモノマーを含有させること
もできる。
【0028】単官能アクリレートモノマーとしては、例
えば、2−エチルヘキシルカルビトール(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリ
レート、N−ビニル−2−ピロリドン、イソデシル(メ
タ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メ
タ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート
等を挙げることができる。これらの単官能アクリレート
モノマーは、単独あるいは2種以上を混合して用いるこ
とができる。これらの中でも、イソデシルアクリレート
等の長鎖単官能(メタ)アクリレートを紫外線硬化型樹
脂組成物に含有させると、2P成形時のスタンパからの
離型性向上、あるいは紫外線硬化型樹脂組成物の基板
(ガラスあるいはポリカーボネート等のプラスチック製
基板)に対する接着性向上に効果があるが、その配合比
率が大きくなると、2P層の耐熱性が低下するので、紫
外線硬化型樹脂組成物中10重量%以下の範囲で使用す
るのが好ましい。
【0029】多官能アクリレートモノマーとしては、例
えば、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールのプロピレンオキサイド2
モル付加物のジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸
とネオペンチルグリコールのエステルのジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキサイド変成ビスフェノールAジ(メタ)アクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)ア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)
アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、メ
トキシ化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。これらの多官能アクリレートモノマーは単独
あるいは2種以上を混合して用いることができる。
【0030】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、2P
法による基板成形の量産性に優れ、かつ十分な機械特
性、記録特性及び高信頼性を有する光ディスク用基板を
提供することができる。
【0031】
【実施例】 以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明する。
【0032】(実施例1) (A)イソボルニルメタクリレート (共栄社油脂化学工業(株)製:商品名「IB−X」) 47重量% (B)分子量1200のポリテトラメチレングリコール1モルとメチレンビス (4−シクロヘキシルイソシアネート)2モルとの反応生成物に、さらに 2−ヒドロキシエチルアクリレート2モルを反応させて得られるポリウレ タンアクリレート 30重量% (C)1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 20重量% (D)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0033】上記(A)〜(D)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。続いて、この紫外線硬化型
樹脂組成物とディスク形状のソーダライムガラス(外径
130mm、内径15mm、板厚1.1mm)を用いて、自動
2P成形機(大日本インキ化学工業(株)製)により、
光ディスク用ガラス基板を連続して100枚成形した。
【0034】2P成形を行うガラス表面は、予めシラン
カップリング剤を主成分とするプライマーをスピンコー
トした後、焼付け処理をしておいた。自動2P成形機に
は、ISO標準フォーマットの入った5.25インチの
スタンパを装着し、温度、圧力制御されたディスペンサ
ーにより、紫外線硬化型樹脂組成物をスタンパ上に適量
塗布した後、プライマー処理したガラスを乗せて加圧
し、窒素雰囲気下で紫外線を照射した後、ISO標準フ
ォーマット信号が転写された紫外線硬化型樹脂組成物の
硬化層(2P層)が形成されたガラス2P基板を、スタ
ンパから離型した。以上のプロセスは、総て超高精度に
制御されたロボットを用いて自動的に行なった。
【0035】このようにして成形した100枚のガラス
基板について機械特性を測定したところ、総て良好な結
果が得られた。結果を表1に示した。
【0036】スタンパからの離型性を評価する目的で、
2P成形機の離型用のピンに一定の力を加え、離型に要
する時間を測定したところ、1.2秒で良好(2秒以内
を良と判定)であった。
【0037】次に、インターバック式スパッタ装置を用
いて、2P成形したガラス基板上に光磁気記録膜を製膜
した。記録膜は、基板側から、SiN/TbFeCo/
SiN/Alの4層構造とした。この光磁気ディスクに
ついて、耐湿熱性試験(80℃、85%RH、2000
時間)を行なったが、2P層及び記録膜にクラック、し
わ、浮き等の変化は無かった。さらに、バイトエラーレ
ートの測定を行なったが、2.2×10-6と良好な値で
あった。
【0038】(実施例2) (A)イソボルニルメタクリレート (共栄社油脂化学工業(株)製:商品名「IB−X」) 47重量% (B)実施例1で使用したポリウレタンアクリレート 30重量% (C)トリメチロールプロパントリアクリレート 15重量% (D)ステアリルアクリレート 5重量% (E)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0039】上記(A)〜(E)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。以下、実施例1と同様の方
法で、2P成形、機械特性評価、離型性評価、光磁気記
録膜製膜、耐湿熱性試験、バイトエラーレート測定を行
なった。その結果を、表1〜2に示した。
【0040】(実施例3) (A)イソボルニルメタクリレート (共栄社油脂化学工業(株)製:商品名「IB−X」) 42重量% (B)実施例1で使用したポリウレタンアクリレート 55重量% (C)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0041】上記(A)〜(C)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。以下、実施例1と同様の方
法で、2P成形、機械特性評価、離型性評価、光磁気記
録膜製膜、耐湿熱性試験、バイトエラーレート測定を行
なった。その結果を、表1〜2に示した。
【0042】(比較例1) (A)トリプロピレングリコールジアクリレート (東亜合成化学工業(株)製:商品名「M−220」) 37重量% (B)実施例1で使用したポリウレタンアクリレート 35重量% (C)ネオペンチルグリコールジアクリレート 25重量% (D)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0043】上記(A)〜(D)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。以下、実施例1と同様の方
法で、2P成形、機械特性評価、離型性評価、光磁気記
録膜製膜、耐湿熱性試験、バイトエラーレート測定を行
なった。その結果を、表1〜2に示した。
【0044】(比較例2) (A)ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレート (日本化薬(株)製:商品名「R−604」) 77重量% (B)実施例1で使用したポリウレタンアクリレート 20重量% (C)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0045】上記(A)〜(C)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。以下、実施例1と同様の方
法で、2P成形、機械特性評価、離型性評価、光磁気記
録膜製膜、耐湿熱性試験、バイトエラーレート測定を行
なった。その結果を、表1〜2に示した。
【0046】なお、この紫外線硬化型樹脂組成物は、ス
タンパからの離型性が悪く、連続成形を続けていくうち
に、スタンパにダメージ(物理的変形)を与えてしまっ
たので、成形を18枚で打ち切った。表1の機械特性の
結果は、18枚目の成形基板についての測定値を示し
た。
【0047】(比較例3) (A)式(I)
【0048】
【化1】
【0049】 で表される3官能アクリレート (東亜合成化学工業(株)製:商品名「M−315」) 37重量% (B)分子量1200のポリテトラメチレングリコール1モルとヘキサメチレ ンジイソシアネート2モルとの反応生成物に、さらに2−ヒドロキシエ チルアクリレート2モルを反応させて得られるポリウレタンアクリレー ト 35重量% (C)ネオペンチルグリコールジアクリレート 25重量% (D)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0050】上記(A)〜(D)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。以下、実施例1と同様の方
法で、2P成形、機械特性評価、離型性評価、光磁気記
録膜製膜、耐湿熱性試験、バイトエラーレート測定を行
なった。その結果を、表1〜2に示した。
【0051】(比較例4) (A)2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート (東亜合成化学工業(株)製:商品名「M−5700」) 37重量% (B)実施例1で使用したポリウレタンアクリレート 35重量% (C)ネオペンチルグリコールジアクリレート 25重量% (D)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバガイギー社製:商品名「イルガキュア−184」) 3重量%
【0052】上記(A)〜(D)を混合して、紫外線硬
化型樹脂組成物を調製した。以下、実施例1と同様の方
法で、2P成形、機械特性評価、離型性評価、光磁気記
録膜製膜、耐湿熱性試験、バイトエラーレート測定を行
なった。その結果を、表1〜2に示した。
【0053】
【表1】
【0054】(*1)機械特性の測定値として、特に規
格外となりやすい、瞬時面振れ加速度の値で評価した。
2P成形を100枚行い、10枚おきに10点サンプリ
ングしたものについて測定した結果の最大値を示した。 (*2)18枚目に2P成形したサンプルについての測
定値。 (*3)2P成形のプロセスで、紫外線硬化型樹脂組成
物を硬化した後、2P成形機の離型用のピンに一定の力
を加え、離型に要する時間を測定した。
【0055】2秒以内を、良と判定した。
【0056】
【表2】
【0057】(*1)基板の光磁気記録膜(2P層)形
成面の全面に、水玉状の浮き(2P層とガラスとの間に
空気の層ができたもの)及びしわが観察された。 (*2)基板のグルーブ形状のダメージが大きい為、ト
ラッキングサーボ不能で測定できなかった。
【0058】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物によれ
ば、2P法のよる基板成形の量産性に優れ、かつ十分な
機械特性、記録特性及び高信頼性を有する光ディスク用
基板を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)イソボルニルメタクリレート、 (2)ポリオール、脂環式ジイソシアネート及びヒドロ
    キシ(メタ)アクリレートを反応させて得られるポリウ
    レタン(メタ)アクリレート及び (3)光重合開始剤 を含有することを特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物。
JP3303257A 1991-11-19 1991-11-19 紫外線硬化型樹脂組成物 Pending JPH05140254A (ja)

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