JP2000264879A - ビスベンゾオキサジノン化合物の製造方法 - Google Patents

ビスベンゾオキサジノン化合物の製造方法

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JP2000264879A
JP2000264879A JP11074459A JP7445999A JP2000264879A JP 2000264879 A JP2000264879 A JP 2000264879A JP 11074459 A JP11074459 A JP 11074459A JP 7445999 A JP7445999 A JP 7445999A JP 2000264879 A JP2000264879 A JP 2000264879A
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Koichi Yanagiuchi
晃一 柳内
Takashi Date
隆 伊達
Yukiko Ryu
由紀子 龍
Reiji Ohashi
玲二 大橋
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便なビスベンゾオキサジノン化合物の製造
方法を提供する。 【解決手段】 下記式(1)で表されるビスベンゾオキ
サジノン化合物の製造において、沸点が120℃以上の
中性の有機溶媒を用いて、工程中で水を使用せず、下記
式(2)で表される中間体ビスアントラニル酸を単離せ
ずに、脱水閉環剤として中間体ビスアントラニル酸1モ
ルに対し2〜10モルの無水酢酸を反応させることを特
徴とするビスベンゾオキサジノン化合物の製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビスベンゾオキサ
ジノン化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスベンゾオキサジノン化合物(1)
は、従来から各種医薬化合物の合成中間体として知ら
れ、また紫外線吸収能に優れていることが見出されてい
る。従来、ビスベンゾオキサジノン化合物(1)の製造
法としては、特開昭58−194854号公報記載のア
ントラニル酸のアルカリ水溶液とジカルボン酸ジハロゲ
ン化合物の有機溶媒溶液とを反応させる方法が知られて
おり、具体的には、原料であるアントラニル酸とジカル
ボン酸ジハロゲン化合物とを水−有機溶媒混合中で反応
させ、中間体であるビスアントラニル酸(2)を単離し
た後、無水酢酸等の脱水剤と反応させることによって、
ビスベンゾオキサジノン化合物(1)を得ている。この
方法は、生成物の収率が高い、操作が容易である、など
の利点を有するが、反応溶媒に水を使用しているため
に、ビスアントラニル酸(2)の乾燥に非常に時間を要
する。特に、無水酢酸による閉環反応の前に、乾燥効率
を高めるためビスアントラニル酸(2)を粉砕しながら
乾燥する工程を要する。また脱水閉環剤である無水酢酸
を溶媒として用いるため、その使用量が多くなってしま
う。
【0003】また、米国特許第3408326号明細書
記載のアントラニル酸とジカルボン酸ジハロゲン化物と
をピリジン等の溶液中で反応させた後に一旦単離し、次
いで無水酢酸で脱水閉環させる方法も知られている。し
かし、この方法は特開昭51−100086号公報にも
記載されているように、ジカルボン酸ジハロゲン化物が
脱水剤としても作用するため収率が低く、しかもビスア
ントラニル酸(2)を精製する操作がやや煩雑であり、
またジカルボン酸ジハロゲン化物を過剰に用いると種々
の副生成物が生成するため純度の高い目的物を収率良く
得ることが難しい。
【0004】また、特開昭61−291575号公報記
載のアントラニル酸とジカルボン酸ジハロゲン化物とを
水とアセトンの混合溶媒中で反応させ、次いでN,N−
ジメチルホルムアミド溶媒中で五酸化リンを反応させて
脱水閉環させる方法も知られている。この方法も収率良
く高純度でビスベンゾオキサジノン化合物を得ることが
できるが、これも合成には2段階を要し、なおも最終生
成物が黄色に着色する傾向がある。
【0005】また、特開昭51−100086号公報記
載の無水イサト酸とジカルボン酸ジハロゲン化物とをピ
リジン等の存在下で反応させる方法も知られている。こ
の方法は、特開昭58−194854号公報にも記載さ
れているように、塩基としてのピリジンを溶媒を兼ねて
大過剰に用いる場合は収率良く高純度でビスベンゾオキ
サジノン化合物を得ることができるが、ピリジンを塩基
としての理論量及至2倍量程度用いかつ例えばトルエン
等を溶媒として用いる場合は収率、純度とも低下してし
まう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
簡便なビスベンゾオキサジノン化合物の製造法を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す改良
を加えることにより、簡便に一般式(1)で表されるビ
スベンゾオキサジノン化合物が得られることを突きとめ
た。まず、無機アルカリの存在下、中性の有機溶媒中で
アントラニル酸誘導体と脂肪族もしくは芳香族のジカル
ボン酸ジハロゲン化物とを反応させると、水が存在して
いないため不均一系の反応となるものの、反応は円滑に
進行し、中間体ビスアントラニル酸(2)を高収率で製
造できることを見出した。また、水存在下の反応では、
中間体ビスアントラニル酸(2)の閉環反応を行う前
に、一旦中間体ビスアントラニル酸(2)を単離して完
全に乾燥する工程が必要である。これに対し本発明で
は、中間体ビスアントラニル酸(2)を製造するまでに
水を用いていないため、粉砕しながら乾燥するといった
煩雑な工程を省くことができる。それゆえ、ビスアント
ラニル酸(2)を単離することなく、無水酢酸等の脱水
閉環剤と反応させて、ビスベンゾオキサジノン化合物
(1)を製造することが可能である。
【0008】更に、これまでは中間体ビスアントラニル
酸(2)の脱水閉環反応に必要な反応温度を得るため
に、脱水閉環剤兼反応溶媒として無水酢酸等を多量に使
用する必要があった。しかし本発明では、出発物質の反
応に際し有機溶媒として中性でかつ沸点が120℃以上
のものを使用することにより、脱水閉環反応に必要な反
応温度を得ることができることを見出し、無水酢酸等の
使用量を脱水閉環反応に必要な使用量のみにまで大幅に
減らすことを可能にした。また、中間体ビスアントラニ
ル酸(2)を水を使わずに製造する際、ピリジンのよう
な有機塩基を使用すると副反応が起こるが、無機アルカ
リを使用することにより、副生成物の生成を抑制して高
収率で中間体ビスアントラニル酸(2)のみを得ること
が可能なことをも見出した。
【0009】以上の知見に基づき、本発明者らは従来法
の問題点を解消し、かつ特別な精製をすることなく高純
度のビスベンゾオキサジノン化合物を製造することがで
き、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の製
造方法は、アントラニル酸誘導体と脂肪族もしくは芳香
族のジカルボン酸ジハロゲン化物とを反応させ、下記一
般式(1)で表されるビスベンゾオキサジノン化合物を
製造する方法において、下記一般式(2)で表される中
間体ビスアントラニル酸の単離が不要であることを特徴
とするものであり、アントラニル酸誘導体と脂肪族もし
くは芳香族のジカルボン酸ジハロゲン化物との反応に際
し、反応で水を使用せず、中性でかつ沸点が120℃以
上の有機溶媒と無機アルカリを使用することにより、本
発明の目的はより良く達成される。さらに、本発明にお
いては、一般式(2)で表される中間体ビスアントラニ
ル酸の脱水閉環反応に際し、中間体ビスアントラニル酸
1モルに対し10モル以下の無水酢酸を反応させること
が効果的である。
【0010】
【化2】 ここで、Rは水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアル
キル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜3
0のアシル基、炭素数1〜30のアシルオキシ基、炭素
数1〜30のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、
ニトロ基、カルボキシル基を示し、Xは2価の基または
直接結合を示す。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるアントラニル
酸化合物とは、下記一般式(3)で示される化合物であ
る。
【化3】 ここで、Rは水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアル
キル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜3
0のアシル基、炭素数1〜30のアシルオキシ基、炭素
数1〜30のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、
ニトロ基、カルボキシル基を示す。
【0012】上記式(3)で示されるアントラニル酸化
合物の具体例としては、アントラニル酸、5−ヒドロキ
シアントラニル酸、4−メチルアントラニル酸、5−メ
チルアントラニル酸、5−エチルアントラニル酸、5−
メトキシアントラニル酸、5−エトキシアントラニル
酸、5−フェノキシアントラニル酸、5−アセチルアン
トラニル酸、5−アセトキシアントラニル酸、5−メト
キシカルボニルアントラニル酸、3−クロロアントラニ
ル酸、4−クロロアントラニル酸、5−クロロアントラ
ニル酸、5−ブロモアントラニル酸、ニトロアントラニ
ル酸、2−アミノテレフタル酸等が挙げられる。
【0013】更に、本発明で用いるジカルボン酸ジハロ
ゲン化物としては、例えばアジピン酸、セバチン酸、デ
カンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸等の脂肪酸ジカルボン酸や、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、メチルテレフタル酸、メチルイソ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−
ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、3,3’−
ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタン
ジカルボン酸、3,3’−ジフェニルメタンジカルボン
酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸の酸ハロゲン化物が挙げられる。その中で好ま
しくは上記ジカルボン酸の酸塩化物が挙げられる。ジカ
ルボン酸ジハロゲン化物の使用量はアントラニル酸2モ
ルに対し1モル以下であり、好ましくは0.8モル〜1
モル、特に好ましくは0.9〜1モルである。
【0014】本発明に用いられる中性の有機溶剤として
は、反応に用いられるアントラニル酸誘導体、脂肪族も
しくは芳香族のジカルボン酸ジハロゲン化物、またはア
ルカリのいずれとも反応しない(化学反応を起こさな
い)ものが該当する。例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル等のエーテル類、クロロホルム、塩化メチレン
等のハロゲン化炭化水素等が用いられるが、その中でも
沸点が120℃以上のものが好ましく、特にシクロヘキ
サノンが好ましい。
【0015】使用される無機アルカリとしては、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属及びカルシウム等のア
ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等を使用
することができる。その中でも、特に炭酸ナトリウムが
好ましい。無機アルカリの使用量は上記一般式(3)で
示されるアントラニル酸化合物1モルに対し1モル以
上、好ましくは1〜2モルである。
【0016】本発明においては、前記一般式(3)で表
されるアントラニル酸化合物の有機溶媒溶液とジカルボ
ン酸の有機溶媒溶液とを無機アルカリの存在下で混合
し、−10〜100℃で数時間程度反応させて、まず前
記一般式(2)の中間体ビスアントラニル酸を得る。反
応は、系が懸濁状態ないし乳化状態になるように良く攪
拌、混合して行うことが好ましい。反応温度は80℃以
下であることが好ましい。続いて、無水酢酸を添加、数
時間加熱還流下で反応させることにより、前記一般式
(1)で示されるビスベンゾオキサジノン化合物を製造
することが出来る。無水酢酸の使用量は一般式(2)で
示される中間体ビスアントラニル酸1モルに対し2モル
以上、好ましくは2〜10モルである。
【0017】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を詳述するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。IRスペクト
ルはKBr法にて測定した。UVスペクトルはクロロホ
ルムを溶媒として用い,濃度5mg/lにて測定した。
【0018】[実施例1]アントラニル酸0.58g
(4.1mmol)をシクロヘキサノン10mlに溶解
し、炭酸ナトリウムを0.46g(4.4mmol)加
えた。この混合物に、室温下でテレフタル酸クロリド
0.41g(2mmol)をシクロヘキサノン5mlに
溶解した溶液を滴下し、室温で30分攪拌し、更に80
℃で1時間反応を行った。この反応混合物に無水酢酸
1.9ml(20mmol)を加えて、加熱還流下で1
時間反応を行った。反応物を冷却した後濾過し、メタノ
ールと水で洗浄した後減圧乾燥して、2,2’−p−フ
ェニレンビス−(4H−3,1−ベンゾオキサジン−4
−オン)を0.66g(収率89%)得た。 <融点>314.8−315.5℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法、cm-1)1763, 1741, 1620, 1605, 1596,
1569, 1474, 1411, 1317, 1308, 1255, 1223,1069, 103
5, 1004, 861, 767, 684, 628, 542 得られた結晶のUVスペクトルを図1に示す。
【0019】[実施例2]実施例1と同様の操作を行っ
た。但し、無水酢酸の使用量を0.95ml(10mm
ol)として反応を行い、2,2’−p−フェニレンビ
ス−(4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)を
0.62g(収率84%)得た。 <融点>314.5−315.6℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法、cm-1)1761, 1741, 1620, 1605, 1597,
1570, 1474, 1411, 1316, 1310, 1255, 1224,1069, 103
5, 1005, 770, 684, 628, 543 得られた結晶のUVスペクトルを図2に示す。
【0020】[実施例3]実施例1と同様の操作を行っ
た。但し、溶媒をシクロヘキサノンの代わりにメチルイ
ソブチルケトンを用い、無水酢酸の使用量を20ml
(210mmol)として反応を行い、2,2’−p−
フェニレンビス−(4H−3,1−ベンゾオキサジン−
4−オン)を0.60g(収率81%)得た。 <融点>314.8−315.8℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法、cm-1)1761, 1740, 1620, 1597, 1569,
1507, 1474, 1411, 1309, 1310, 1255, 1224,1068, 103
9, 1005, 856, 770, 684, 629, 543 得られた結晶のUVスペクトルを図3に示す。
【0021】[比較例]アントラニル酸56.23g
(410mmol)と炭酸ナトリウムを46.64g
(440mmol)とを水1000mlに溶解した。こ
の溶液に、室温下でテレフタル酸クロリド43.20g
(200mmol)をアセトン300mlに溶解した溶
液を滴下し、室温で2時間撹拌し、さらに加熱還流下で
1時間反応を行った。反応混合物を塩酸で酸性として沈
殿を濾取し、減圧乾燥、粉砕して76.76gのテレフ
タロイルビスアントラニル酸を得た。次にこの全量に無
水酢酸400g(4.24mol)を加え、無水酢酸の
還流下で2時間反応させた。反応物を冷却した後濾過
し、メタノールで洗浄した後減圧乾燥して、2,2’−
p−フェニレンビス−(4H−3,1−ベンゾオキサジ
ン−4−オンを60.97g(収率83%)得た。 <融点>312.7−314.7℃ <IRスペクトル> (KBr錠剤法、cm-1)1759, 1740, 1620, 1595, 1569,
1473, 1410, 1311, 1310, 1255, 1224, 1068,1034, 100
7, 855, 770, 683, 543 得られた結晶のUVスペクトルを図4に示す。
【0022】これらのデータより、ビスベンゾオキサジ
ノン化合物(1)の製造において、中間体であるビスア
ントラニル酸(2)を単離せず、また中性で沸点が12
0℃以上の有機溶媒を使用し、無水酢酸の使用量をビス
アントラニル酸(2)1モルに対して10モル以下にし
て反応させた本発明の方法の場合でも、水を用いた時と
同等もしくはそれ以上の純度のビスベンゾオキサジノン
化合物(1)が得られていることが分かる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、合成中間体であるビスアント
ラニル酸(2)を単離せずに、ビスベンゾオキサジノン
化合物(1)を収率良く製造できる極めて有用なもので
ある。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造したビスベンゾオキサジノン化
合物のUVスペクトル
【図2】実施例2で製造したビスベンゾオキサジノン化
合物のUVスペクトル
【図3】実施例3で製造したビスベンゾオキサジノン化
合物のUVスペクトル
【図4】比較例で製造したビスベンゾオキサジノン化合
物のUVスペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 龍 由紀子 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社中央研究所内 (72)発明者 大橋 玲二 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4C056 AA02 AB01 AC02 AD03 AE04 AF01 EA06 EB03 EC01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アントラニル酸誘導体と脂肪族もしくは
    芳香族のジカルボン酸ジハロゲン化物とを反応させ、下
    記一般式(1)で表されるビスベンゾオキサジノン化合
    物を製造する方法において、下記一般式(2)で表され
    る中間体ビスアントラニル酸を単離する工程を要しない
    ことを特徴とするビスベンゾオキサジノン化合物の製造
    方法。 【化1】但し、Rは水素原子、水酸基、炭素数1〜30
    のアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数
    1〜30のアシル基、炭素数1〜30のアシルオキシ
    基、炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、カルボキシル基を示し、Xは2価の
    基または直接結合を示す。
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)で表されるビスベンゾ
    オキサジノン化合物の製造において、中性でかつ沸点が
    120℃以上の有機溶媒を使用することを特徴とする請
    求項1記載のビスベンゾオキサジノン化合物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)で表されるビスベンゾ
    オキサジノン化合物の製造において、上記一般式(2)
    で表される中間体ビスアントラニル酸1モルに対し、1
    0モル以下の無水酢酸を反応させることを特徴とする請
    求項1または2記載のビスベンゾオキサジノン化合物の
    製造方法。
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