JP2000264695A - セメント分散剤及びその製造方法 - Google Patents

セメント分散剤及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメント分散剤に関して、優れた分散性、分
散持続性を有し、更にコンクリート硬化時間が短く、コ
ンクリートの強度発現性も良好なセメント分散剤及びそ
の製造法を提供する。 【解決手段】 不飽和結合を有するカルボン酸(A)、
不飽和結合を有するポリオキシアルキレン系単量体
(B)、アリルフェノール類(C)を特定の割合で共重
合し、更にホルムアルデヒド水溶液(D:37%ホルムア
ルデヒド水溶液)を用いてメラミンスルホン酸ホルムア
ルデヒド縮合物(E:固形分相当)を特定の割合で反応
して得られる高分子化合物を主成分とするセメント分散
剤、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート混和剤
として使用されるセメント分散剤に関する。分散性、分
散持続性(分散性の経時変化)に優れ、更にコンクリー
ト硬化時間が短く、コンクリートの強度発現性も良好な
セメント分散剤、及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来セ
メント分散剤として、リグニンスルホン酸系、ナフタレ
ンスルホン酸系、メラミンスルホン酸系、ポリカルボン
酸系、アミノスルホン酸系等と称される分散剤が使用さ
れている。
【0003】このうち、ポリカルボン酸系分散剤は、分
散性は最も優れるが分散持続性(分散性の経時変化)に
劣る。この点を解決するために、ポリカルボン酸系ポリ
マーとフェノール環を有する分散剤を反応させた高分子
化合物が見出されている(特開平10−1344号公報)。
【0004】しかし、この高分子化合物は分散性、分散
持続性に優れるが、コンクリートの硬化時間が長い。こ
のためコンクリート二次製品(例えばポール・パイル)
等、コンクリート硬化時間の短いことが要求される用途
に使用した場合、生産性、作業性が大幅に悪化するとい
う問題があった。またコンクリート2次製品等は長期の
分散持続性は必要ないが、コンクリート硬化後、早期に
コンクリート強度が発現することが望まれる。この点に
おいても問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決する優れた分散
性と分散持続性を有し、更にコンクリート硬化時間も短
く、またコンクリート硬化後の強度発現性が良好なセメ
ント分散剤、及びその製造法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、不飽和結合を有するカルボン酸(A)、不飽和結
合を有するポリオキシアルキレン系単量体(B)、アリ
ルフェノール類(C)を式1の範囲(重量部)で共重合
し、 20≦A≦35、60≦B≦75、1≦C≦10、A+B+C=100 式1 更にホルムアルデヒド水溶液(D:37%水溶液相当)を
用いてメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
(E:固形分相当)を式2、式3の範囲(重量部)で反
応して得られる高分子化合物を主成分とするセメント分
散剤が優れた分散性と分散持続性を有し、更にセメント
の硬化時間も短く、またコンクリート硬化後の強度発現
性が良好であることを見出した。また、その製造法を見
出した。 C≦D≦5C 式2 (A+B+C):E=4:6〜9:1 式3
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いる不飽和結合を有す
るカルボン酸(A)としては、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等
が用いられるが、産業上(価格上)の観点からは、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸が好ましい。また、
これらは適宜組み合わせて用いることができる。例えば
アクリル酸とマレイン酸、アクリル酸とメタクリル酸、
メタクリル酸とマレイン酸を組み合わせて使用できる。
【0008】不飽和結合を有するポリオキシアルキレン
系単量体(B)としては、ポリオキシエチレンアクリレ
ート、アルコキシポリオキシエチレンアクリレート、ポ
リオキシエチレンメタクリレート、アルコキシポリオキ
シエチレンメタクリレート、ポリオキシエチレンアリル
エーテル、アルコキシポリオキシエチレンアリルエーテ
ル等のオキシエチレン構造を有する単量体や、オキシエ
チレン構造の一部、あるいは全てをオキシプロピレン構
造とした単量体が使用できる。
【0009】特に産業上(価格上)の観点からは、ポリ
オキシエチレンアクリレート、メトキシポリオキシエチ
レンメタクリレート、ポリオキシエチレンアリルエーテ
ル、メトキシポリオキシエチレンアリルエーテルが好ま
しい。
【0010】また、これらは適宜組み合わせて使用でき
る。例えば、メトキシポリオキシエチレンメタクリレー
トとメトキシポリオキシエチレンアリルエーテル、メト
キシポリオキシエチレンメタクリレートとポリオキシエ
チレンアリルエーテル、ポリオキシエチレンメタクリレ
ートとメトキシポリオキシエチレンアリルエーテルを組
み合わせて使用できる。
【0011】また、アリルフェノール類(C)は、アリ
ルフェノールの他、ジアリルビスフェノール類も使用で
きる、例えば4,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,
4'−ジヒドロキシジフェニルプロパン、4,4'−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンの3及び3'位アリル置換物、ま
たモノアリルビスフェノール類、例えば4,4'−ジヒドロ
キシジフェニルメタン、4,4'−ジヒドロキシジフェニル
スルホンの3位アリル置換物が使用できる。
【0012】共重合は通常水性条件下で行う。また共重
合において、不飽和結合を有するカルボン酸(A)、不
飽和結合を有するポリオキシアルキレン系単量体
(B)、アリルフェノール類(C)は式1の範囲(重量
部)にある必要がある。式1の範囲外では、メラミンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物との反応が困難にな
る。或いはメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
との反応物が、良好な分散性、分散持続性を示さない。
またコンクリート硬化時間を短くすることが困難とな
る。 20≦A≦35、60≦B≦75、1≦C≦10、A+B+C=100 式1
【0013】共重合における開始剤としては、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過
硫酸塩、t−ブチルハイドロパーオキサイドのような水
溶性過酸化物が一般的である。
【0014】また共重合反応は通常、反応濃度10〜60
%、反応温度60〜100℃、反応時間0.5〜20時間で行う。
【0015】共重合時のpHは、通常、不飽和結合を有す
るカルボン酸の酸性により強酸性となるが、これを適当
なpHに調整してもよい。しかし不飽和結合を有するポリ
オキシアルキレン系単量体(B)にエステル結合を有す
る単量体を使用する場合には、エステル結合の加水分解
を抑制するためpH8以下が好ましい。pH調整用のアルカ
リとしては特に制限はないが、NaOH、Ca(OH)2等が一般
的である。
【0016】また、共重合させる不飽和結合を有するカ
ルボン酸(A)、不飽和結合を有するポリオキシアルキ
レン系単量体(B)、及びアリルフェノール類(C)の
混合物と、重合開始剤を、各々反応容器に連続添加する
方法が適当である。
【0017】前記共重合方法で得られる共重合物(以
下、共重合物とする)に、更にホルムアルデヒド水溶液
(D:37%ホルムアルデヒド水溶液)を用いてメラミン
スルホン酸ホルムアルデヒド縮合物(E:固形分相当)
と反応させる際の比率は式2、式3の範囲(重量部)で
ある必要がある。 C≦D≦5C 式2 (A+B+C):E=4:6〜9:1 式3
【0018】式2、式3の範囲外では、共重合物とメラ
ミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物との反応物が良
好な分散性、分散持続性を示さない。
【0019】本発明で使用するホルムアルデヒド水溶液
とは、一般的な37%ホルムアルデヒド水溶液である。
【0020】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物(E)は、公知の方法で製造できるが、例えばメラミ
ンにホルムアルデヒドを縮合させた後、重亜硫酸塩を添
加し、アルカリ性下でスルホメチル化し、弱アルカリ性
下で縮重合させる。またメラミンと重亜硫酸塩のモル比
を1.0:0.5〜1.0:0.9の範囲で反応した縮合物
が好適であり、共重合物との反応物が良好な分散性を示
す。
【0021】共重合物とメラミンスルホン酸ホルムアル
デヒド縮合物との反応は、弱アルカリ性下で効率的に反
応する。特に、不飽和結合を有するポリオキシアルキレ
ン系単量体(B)にエステル結合を有する単量体を使用
している場合は、エステル結合の加水分解を抑制するた
めpH10以下が好ましい。また強酸性下では分子量制御
が困難になる。このためpH8以上が好ましい。特に好
ましいpHは8〜9である。pH調整用のアルカリとして
は、NaOH、Ca(OH)2等が一般的である。
【0022】また、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド縮合物との反応の際、フェノール系重合物を反応させ
ることも可能である。
【0023】更に共重合物水溶液とメラミンスルホン酸
ホルムアルデヒド縮合物水溶液とを混合し、pHを調整
した後に加熱、ホルムアルデヒド水溶液を連続して添加
する方法が好ましい。
【0024】上記方法により得られた反応物の重量平均
分子量は、10000以上30000以下の範囲が好ましい。重量
平均分子量が10000より低い場合は分散性を示さない低
分子量物が多くなり良好な分散性を示さない。また、分
子量が30000より高い場合は凝集性を示し分散性に悪影
響を与える。
【0025】なお重量平均分子量は、ゲルパーミエイシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)で容易に測定すること
ができる。
【0026】分散剤のセメントに対する添加率は、固形
分添加率で通常0.1〜1.5%である。また本発明の分散剤
は、公知の分散剤、増粘剤、流動性保持剤、連行空気量
調整剤(AE剤、消泡剤)等と併用して使用することが
できる。例えばグルコン酸、リグニンスルホン酸、セル
ロース誘導体、亜硫酸パルプ排液を限外濾過処理した低
分子量成分、ポリエチレングリコール等が併用可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明により、優れたセメント分散性、
分散持続性を有し、更にコンクリート硬化時間も短く、
コンクリートの強度発現性も良好なセメント分散剤を提
供することができる。
【0028】
【実施例】本発明を実施例により詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。実施例中にある
部は重量部を示す。
【0029】使用した不飽和結合を有するカルボン酸
(A)、不飽和結合を有するポリオキシアルキレン系単
量体(B)、アリルフェノール類(C)、ホルムアルデ
ヒド水溶液(D)、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド縮合物(E)を下記に示す(以後表中には下記a〜k
の記号で示す)。
【0030】不飽和結合を有するカルボン酸(A) a:メタクリル酸 b:アクリル酸 c:マレイン酸
【0031】不飽和結合を有するポリオキシアルキレン
系単量体(B) d:ポリオキシエチレンメタクリレート(EO付加モル
数=23) e:メトキシポリオキシエチレンメタクリレート(EO
付加モル数=9) f:メトキシポリオキシエチレンアリルエーテル(EO
付加モル数=9) (EO:エチレンオキサイド)
【0032】アリルフェノール類(C) g:アリルフェノール h:4,4'−ジヒドロキシジフェニルメタンの3,3'位アリ
ル置換物 i:4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンの3,3'位ア
リル置換物
【0033】ホルムアルデヒド水溶液(D):37%ホル
ムアルデヒド水溶液
【0034】メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物(E) j:メラミン1.0モル、37%ホルムアルデヒド水溶液を
ホルムアルデヒド換算で2.6モルを加え温度70℃で1時
間反応した。次に重亜硫酸ナトリウム0.6モルを溶解し
た水溶液を加え、水酸化ナトリウムでpH11に調整後、
温度70℃で1時間反応させる(スルホン化)。更に硫酸
でpH8に調整後、温度60℃で12時間縮重合させて縮
合物水溶液を得た。 k:メラミン1.0モル、37%ホルムアルデヒド水溶液を
ホルムアルデヒド換算で2.8モルを加え温度70℃で1時
間反応した。次に重亜硫酸ナトリウム0.8モルを溶解し
た水溶液を加え、水酸化ナトリウムでpH11に調整後、
温度70℃で1時間反応させる(スルホン化)。更に硫酸
でpH8に調整後、温度60℃で12時間縮重合させて縮
合物水溶液を得た。
【0035】共重合例1 攪拌装置、還流装置、滴下装置を備えた反応容器に、水
150部を仕込み、90℃に昇温した。その後、メタクリル
酸(A−a)35部、メトキシポリオキシエチレンメタク
リレート(B−e)63部、4,4'−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホンのジアリル置換物(C−i)2部、及び水75
部の混合溶液と、過硫酸アンモニウム(重合開始剤)9
部、水175部の混合溶液を、各々2時間で連続滴下し反
応させることにより共重合物の水懸濁液を得た。水懸濁
液中の[A+B+C]は100部である。
【0036】共重合例2及び3 表1に示す配合により、共重合例1と同様にして共重合
し、共重合例2及び3の共重合物水懸濁液を得た。
【0037】
【表1】表1
【0038】実施例1 共重合例1の共重合物水懸濁液全量[A+B+C:100
部]と、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
(E−j)を固形分で15部混合した後、47%NaOH水
溶液でpH9.5に調整した。この混合溶液を70℃に加熱
し、37%ホルムアルデヒド水溶液(D)5部を20分で連続
添加した後、20時間反応させ反応物水溶液を得た。得ら
れた反応物をGPCを用いて測定した重量平均分子量は180
00である(ポリエチレングリコール換算)。
【0039】実施例2及び3 表2に示す配合により、実施例1と同様にして反応し、
反応物水溶液を得た。得られた反応物を実施例1と同様
にして重量平均分子量を測定し、表3に示した。
【0040】比較例1〜3 実施例1〜3に於いて、共重合物水懸濁液とメラミンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物水溶液を反応せずに単
に混合した。A,B,C,Eの関係は表2に示した。ま
た混合物を実施例1と同様にして重量平均分子量を測定
し、表3に示した。
【0041】比較例4(特開平10-1344号の実施例1) 撹拌装置、還流装置、及び滴下装置を備えた反応容器
に、水150部を仕込み、90℃に昇温した。その後、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジアリル
置換体2部、メタクリル酸34部、メトキシポリオキシ
エチレンメタクリレート(EO付加モル数=9)64
部、及び水75部の混合溶液と、過硫酸アンモニウム
(重合開始剤)2.2部、水175部の混合溶液を、各々
2時間で反応容器に連続添加した。更に90℃で1時間
反応させることにより共重合物の水懸濁液を得た。懸濁
液中の有効成分[A+B+C]は100部である。得られた
共重合物水懸濁液全量[(A+B+C):100部]
と、精製リグニンスルホン酸(日本製紙(株)製パール
レックスNL、固形分30%)水溶液50部(固形分1
5部)を混合した後、47%NaOH水溶液でpH7.
6に調整した。この混合液を90℃に加熱し、37%ホ
ルムアルデヒド水溶液5部を20分連続添加した後、9
0℃で20時間反応させて反応物水溶液を得た。得られ
た反応物のGPCを用いて測定した重量平均分子量は1
6000である(ポリエチレングリコール換算)。尚、
ポリカルボン酸系ポリマーとフェノール環を有する分散
剤の重量比は87:13である。
【0042】
【表2】表2
【0043】
【表3】表3
【0044】[コンクリート試験]実施例1〜3、比較
例1〜4について、表4に示す配合でコンクリート試験
を行った。コンクリート試験はJISA6204に準拠して実施
した。
【0045】
【表4】表4
【0046】 W:水 C:セメント 普通ポルトランドセメント(三種混合)比重3.16 S:細骨材 広島産加工砂と山口産砕砂の等量配合 比重:2.56 F.M 2.77 G:粗骨材 山口産砕石 比重:2.68 F.M 6.79 AE剤:日本製紙(株)製 AE−4 消泡剤:ミヨシ油脂(株)製 トリミンDF−325
【0047】練り量50Lの強制練りミキサーに、セメン
ト、細骨材、粗骨材、水、分散剤、AE剤、消泡剤を投
入し90秒混練し、混練直後のコンクリートのフロー値が
600±10 mm になるよう分散剤の固形分添加率(対セメ
ント量)を調整した。コンクリート中の空気量は混練直
後に2.5±0.5%になるようAE剤、消泡剤量を調整し
た。また混練後30分経過後のフロー値、空気量を測定し
た。
【0048】分散性は混練直後のフロー値が600±10 mm
になる分散剤の固形分添加率で評価し、分散持続性は3
0分後のフロー値(混練直後のフロー値からの低下の程
度)で評価した。試験結果を表5に示す。また、コンク
リート硬化時間及びコンクリートの材齢3日目の圧縮強
度(以下3日強度と記す。)を測定した。試験結果を表
6に示す。
【0049】
【表5】表5
【0050】
【表6】表6
【0051】表5、表6より実施例1〜3の反応物は、
比較例1〜3の単なる混合物より分散性は向上し、更に
コンクリート硬化時間は大幅に短く、強度発現性も良好
であることがわかる。また実施例1と比較例4より、特
開平10-1344号公報のセメント分散剤と同程度の分散
性、分散持続性を有しながら、コンクリートの硬化時間
は大幅に短く、強度発現性も良好であることがわかる。
【0052】本発明品により、セメント分散性、分散持
続性に優れ、更にコンクリート硬化時間が短く、コンク
リートの強度発現性も良好なセメント分散剤、及びその
製造法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 14/10 C08G 14/10 C04B 103:40 (72)発明者 西盛 嘉人 山口県岩国市飯田町2−8−1 日本製紙 株式会社化成品開発研究所内 (72)発明者 河村 昌信 山口県岩国市飯田町2−8−1 日本製紙 株式会社化成品開発研究所内 Fターム(参考) 4J002 BG021 BG051 CC182 GL00 HA07 4J027 AA02 AC03 AC07 BA02 BA04 BA06 CA10 4J033 FA01 FA06 FA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和結合を有するカルボン酸(A)、
    不飽和結合を有するポリオキシアルキレン系単量体
    (B)、アリルフェノール類(C)を式1の範囲(重量
    部)で共重合し、 20≦A≦35、60≦B≦75、1≦C≦10、A+B+C=100 式1 更にホルムアルデヒド水溶液(D:37%ホルムアルデヒ
    ド水溶液)を用いてメラミンスルホン酸ホルムアルデヒ
    ド縮合物(E:固形分相当)を式2、式3の範囲(重量
    部)で反応して得られる高分子化合物を主成分とするセ
    メント分散剤。 C≦D≦5C 式2 (A+B+C):E=4:6〜9:1 式3
  2. 【請求項2】 メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮
    合物(E)が、メラミンと(重)亜硫酸塩のモル比を
    1.0:0.5〜1.0:0.9の範囲で反応させた縮合物
    である請求項1記載のセメント分散剤。
  3. 【請求項3】 不飽和結合を有するカルボン酸(A)
    が、(メタ)アクリル酸及び/またはマレイン酸である
    請求項1または2記載のセメント分散剤。
  4. 【請求項4】 不飽和結合を有するポリオキシアルキレ
    ン系単量体(B)が、(メトキシ)ポリオキシエチレン
    メタクリレート及び/または(メトキシ)ポリオキシエ
    チレンアリルエーテルである請求項1から3いずれか1
    項記載のセメント分散剤。
  5. 【請求項5】 不飽和結合を有するカルボン酸(A)、
    不飽和結合を有するポリオキシアルキレン系単量体
    (B)、アリルフェノール類(C)を式1の範囲(重量
    部)で共重合し、 20≦A≦35、60≦B≦75、1≦C≦10、A+B+C=100 式1 更にホルムアルデヒド水溶液(D:37%水溶液相当)を
    用いてメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
    (E:固形分相当)を式2、式3の範囲(重量部)で反
    応して得られる高分子化合物を主成分とするセメント分
    散剤の製造方法。 C≦D≦5C 式2 (A+B+C):E=4:6〜9:1 式3
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