JP2000263534A - Alc壁コーナーパネルの切削加工方法及び切削加工装置 - Google Patents

Alc壁コーナーパネルの切削加工方法及び切削加工装置

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JP2000263534A
JP2000263534A JP11076695A JP7669599A JP2000263534A JP 2000263534 A JP2000263534 A JP 2000263534A JP 11076695 A JP11076695 A JP 11076695A JP 7669599 A JP7669599 A JP 7669599A JP 2000263534 A JP2000263534 A JP 2000263534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ALC壁コーナーパネルの外表面にアール面
及び/又はパネル幅方向に延びる意匠溝を効率よく切削
加工する。 【解決手段】 ALC壁コーナーパネル1をパネル長方
向に移動させ、尖角コーナー部にアール切削刃を作用さ
せてアール面を切削加工し、この移動によりコーナーパ
ネル1を溝切削刃82の近傍に位置させる。コーナーパ
ネル1を静止させた状態で、溝切削刃82をスライドさ
せ、平ら面4に意匠溝の線状部8aを切削加工する。続
いて、溝切削刃82を定位させた状態で、コーナーパネ
ル1をアール中心線3aを中心に回転させ、アール面3
に意匠溝のアール部8bを切削加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ALC(軽量気泡
コンクリート)壁コーナーパネルの外表面にアール面、
意匠溝等を切削加工する方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、平らなALC壁パネルの外表面にパネル長方向又は
パネル幅方向に延びる意匠溝を機械的かつ自動的に切削
加工する方法及び装置は、種々存在している。ところ
が、ALC壁コーナーパネルのアール面にパネル幅方向
に延びる意匠溝を機械的かつ自動的に切削加工する方法
及び装置は、これまで知られていない。そのため、AL
C壁コーナーパネルを固定台に設置し、作業者が溝切削
加工装置を手で持ちながら、アール面にパネル幅方向に
延びる意匠溝を一本ずつ手加工しており、非常に効率が
悪く、意匠溝の精度(位置精度、加工精度等)も高くは
なかった。
【0003】また、ALC壁コーナーパネルの外表面に
アール面を形成する方法としては、特公昭61−519
67号公報に、オートクレーブ養生前のALCブロック
に加工を加える方法と、オートクレーブ養生後のALC
壁コーナーパネルにグルーバー式刃を使用して加工する
方法とが開示されているが、いずれの方法も効率が良く
なかった。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、AL
C壁コーナーパネルの外表面にアール面及び/又はパネ
ル幅方向に延びる意匠溝を効率よく切削加工することが
できる方法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、次のような手段
をとった。 (1)外表面に凸状のアール面を有するALC壁コーナ
ーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる意匠溝を切削
加工する方法であって、溝切削刃を前記アール面のアー
ル開始点で定位させた状態で、前記ALC壁コーナーパ
ネルを前記アール面のアール中心線を中心に回転させて
前記アール面に前記溝切削刃を作用させることにより、
前記アール面に前記意匠溝のアール部を切削加工するこ
とを特徴とするALC壁コーナーパネルの切削加工方
法。
【0006】(2)外表面に凸状のアール面を有するA
LC壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる
意匠溝を切削加工する方法であって、前記ALC壁コー
ナーパネルを静止させた状態で、溝切削刃を常に前記ア
ール面のアール中心線の方を向くように姿勢制御しなが
ら前記アール中心線を中心に振り動かして前記アール面
に作用させることにより、前記アール面に前記意匠溝の
アール部を切削加工することを特徴とするALC壁コー
ナーパネルの切削加工方法。
【0007】(3)上記(1)又は(2)の切削加工方
法において、前記ALC壁コーナーパネルが前記外表面
に前記アール面に連続する平ら面を有するものである場
合、前記アール部を切削加工する前、後又は前後に、前
記ALC壁コーナーパネルを静止させた状態で、前記溝
切削刃を前記平ら面にスライドさせて作用させることに
より、前記平ら面に前記アール部に連続する前記意匠溝
の線状部を切削加工することが好ましい。
【0008】(4)上記(1)(2)又は(3)の切削
加工方法において、前記ALC壁コーナーパネルが元々
前記外表面に前記凸状のアール面の前段階としての凸状
の尖角コーナー部を有するものである場合、前記意匠溝
を切削加工する前に、前記ALC壁コーナーパネルをパ
ネル長方向に移動させて前記尖角コーナー部にアール切
削刃を作用させることにより、前記尖角コーナー部に前
記アール面を切削加工するとともに、前記移動によりA
LC壁コーナーパネルを前記溝切削刃の近傍に位置させ
ることが好ましい。
【0009】(5)上記(4)の切削加工方法におい
て、前記ALC壁コーナーパネルをパネル長方向に移動
させる際、前記アール面の切削加工と同時に、前記外表
面に別切削刃を作用させることにより、前記外表面にパ
ネル長方向に延びる別加工部を切削加工することもでき
る。前記別加工部として、パネル長方向に延びる意匠
溝、外表面の縁部の面取り、等を例示することができ
る。
【0010】(6)外表面に凸状の尖角コーナー部を有
するALC壁コーナーパネルをパネル長方向に移動させ
て、前記尖角コーナー部にアール切削刃を作用させるこ
とにより、前記尖角コーナー部にアール面を切削加工す
ると同時に、前記外表面に別切削刃を作用させることに
より、前記外表面にパネル長方向に延びる別加工部を切
削加工することを特徴とするALC壁コーナーパネルの
切削加工方法。前記別加工部として、パネル長方向に延
びる意匠溝、外表面の縁部の面取り、等を例示すること
ができる。
【0011】(7)上記(5)又は(6)の切削加工方
法において、前記ALC壁コーナーパネルは前記尖角コ
ーナー部を上向きにするとともに前記外表面の両縁部を
パネル長方向に間隔をおいて設けた複数の把持爪で把持
した状態でパネル長方向に移動させ、前記各把持爪は前
記別切削刃にかかる直前から直後において前記別切削刃
の作用を邪魔しないよう前記把持を解除することが好ま
しい。
【0012】(8)外表面に凸状のアール面を有するA
LC壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる
意匠溝を切削加工する装置であって、前記ALC壁コー
ナーパネルを支持するパネル支持機構と、溝切削刃と、
前記ALC壁コーナーパネルを前記パネル支持機構とと
もに前記アール面のアール中心線を中心に回転させて前
記アール面に前記溝切削刃を作用させるパネル回転機構
とを備えることを特徴とするALC壁コーナーパネルの
切削加工装置。
【0013】(9)外表面に凸状のアール面を有するA
LC壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる
意匠溝を切削加工する装置であって、前記ALC壁コー
ナーパネルを支持するパネル支持機構と、溝切削刃と、
前記溝切削刃を常に前記アール面のアール中心線の方を
向くように姿勢制御しながら前記アール中心線を中心に
振り動かして前記アール面に作用させる刃運動機構とを
備えることを特徴とするALC壁コーナーパネルの切削
加工装置。刃運動機構は、特定の構造に限定されず、溝
切削刃が取り付けられるリンク機構とそのリンク機構を
駆動する駆動装置とからなる機構や、案内部(溝、スリ
ット、レール等)とその案内部に案内されるとともに溝
切削刃が取り付けられる被案内子とその被案内子及び溝
切削刃を案内部に沿って移動させる駆動装置とからなる
機構等を例示することができる。
【0014】(10)上記(8)又は(9)の切削加工
装置において、前記ALC壁コーナーパネルが前記外表
面に前記アール面に連続する平ら面を有するものである
場合、前記溝切削刃を前記平ら面にスライドさせて作用
させる刃スライド機構を備えることが好ましい。
【0015】(11)上記(8)(9)又は(10)の
切削加工装置において、前記ALC壁コーナーパネルが
元々前記外表面に前記凸状のアール面の前段階としての
凸状の尖角コーナー部を有するものである場合、アール
切削刃と、前記ALC壁コーナーパネルを前記パネル支
持機構とともにパネル長方向に移動させて前記尖角コー
ナー部に前記アール切削刃を作用させるパネル移動機構
とを備えることが好ましい。
【0016】(12)上記(11)の切削加工装置にお
いて、定位置に設けられてパネル長方向に移動する際の
前記ALC壁コーナーパネルの前記外表面に作用する別
切削刃を備えることもできる。前記別加工刃として、パ
ネル長方向に延びる意匠溝を切削加工する溝切削刃、外
表面の縁部の面取りを切削加工する面取り切削刃、等を
例示することができる。
【0017】(13)外表面に凸状の尖角コーナー部を
有するALC壁コーナーパネルを支持するパネル支持機
構と、アール切削刃と、別切削刃と、前記ALC壁コー
ナーパネルを前記パネル支持機構とともにパネル長方向
に移動させて前記尖角コーナー部に前記アール切削刃を
作用させるとともに前記外表面に前記別切削刃を作用さ
せるパネル移動機構とを備えることを特徴とするALC
壁コーナーパネルの切削加工装置。前記別加工刃とし
て、パネル長方向に延びる意匠溝を切削加工する溝切削
刃、外表面の縁部の面取りを切削加工する面取り切削
刃、等を例示することができる。
【0018】(14)上記(8)〜(13)の切削加工
装置において、前記パネル支持機構として、前記尖角コ
ーナー部を上向きにした状態で前記ALC壁コーナーパ
ネルを載置する架台と、前記架台の複数箇所に設けられ
て前記外表面の両縁部を把持する複数の把持爪機構とを
含むものを例示することができる。前記各把持爪機構は
前記アール切削刃にかかる直前から直後において前記ア
ール切削刃の作用を邪魔しないよう前記把持を解除する
ものであることが好ましい。
【0019】(15)上記(14)の切削加工装置にお
いても、前記各把持爪機構は前記アール切削刃又は前記
別切削刃にかかる直前から直後において前記アール切削
刃又は前記別切削刃の作用を邪魔しないよう前記把持を
解除するものであることが好ましい。
【0020】(16)上記(11)〜(15)の切削加
工装置において、前記アール切削刃として、パネル幅方
向と平行な軸を中心に回転する複数の刃体で構成された
ものを例示することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、ALC壁コーナーパネルの
尖角コーナー部にアール面を切削加工し、続いてアール
面と平ら面とにパネル幅方向に延びる意匠溝を切削加工
する方法及び装置に本発明を具体化した実施形態例につ
いて、図面を参照して説明する。
【0022】本実施形態で扱うALC壁コーナーパネル
(以下、単にコーナーパネルという。)1は、壁の直角
コーナーを構成するために断面L字状をなし、元々外表
面に(凸状のアール面3の前段階としての)凸状の尖角
コーナー部2を有するものであって、該尖角コーナー部
2に凸状のアール面3が切削加工されると、該アール面
3の両側に第一の平ら面4と第二の平ら面5とが連続す
ることになる。3aはアール面3のアール中心線を指し
ている。外表面の両側の縁部は元々尖角縁部6となって
いるが、該尖角縁部6には面取り7が切削加工される。
そして、意匠溝8は、アール面3に切削加工されるアー
ル部8bと、平ら面4,5に切削加工される線状部8
a,8cとからなる。
【0023】コーナーパネル1の寸法の一例を挙げる
と、パネル長は900〜2700mm、パネル幅は10
0mm×100mm、パネル厚さは50mm、アール面
3の半径は40mmである。従って、本実施形態ではア
ール中心線3aはパネル内部にある。また、意匠溝8の
深さは浅深二段で、溝両縁の浅い方が3mm、溝中央の
深い方が7mmである。
【0024】本実施形態の切削加工装置は、図1〜図4
等に示すように、パネル支持機構とパネル回転機構とパ
ネル移動機構とを含むパネルハンドリング機構10、ア
ール切削刃と面取り切削刃と刃回転機構とを含むアール
・面取り切削機構40、並びに、溝切削刃と刃回転機構
と刃スライド機構とを含む溝切削機構70、から構成さ
れており、これら各機構を順に説明する。
【0025】なお、本実施形態では、アール・面取り切
削機構40と溝切削機構70とは本装置の右側と左側と
に連続して配置されており、コーナーパネル1を1本の
架台23に載せてアール・面取り切削機構40に移動さ
せ、アール切削及び面取り切削を行った後、連続して溝
切削機構70へと移動させ、溝切削を行うようになって
いるため、効率が高く、溝加工精度も高い。
【0026】[パネルハンドリング機構10]パネルハ
ンドリング機構10は、図1〜図6に示すように、左右
方向に延びる長方枠状の基台11をベースにして構成さ
れ、基台11の上面に設置された天板12には左右方向
に延びる前後2本のガイド溝13が形成され、基台11
の上面の左部は除かれて切欠14となっている。天板1
2の直ぐ上方には移動盤15が配置され、その下面の複
数箇所に取り付けられた車輪16がガイド溝13内に転
動可能に嵌入している。移動盤15の下面の右端に取り
付けられた雌ねじ部材17には、移動盤15の直ぐ下方
を左右方向に延びるスクリューねじ18の途中部が螺入
しており、該スクリューねじ18の右端部は基台11の
上面に固定された軸受19に回転可能に軸着されるとと
もにパネル移動用モータ20に接続されている。このモ
ータ20がスクリューねじ18を回転させると、雌ねじ
部材17とともに移動盤15が左右方向に移動し、車輪
16がガイド溝13内を転動する。
【0027】移動盤15の直ぐ上方には、尖角コーナー
部2を上向きにした状態でコーナーパネル1を載置する
ための四角鋼管材よりなる架台23が配されている。架
台23の左右両端には偏心部材22が取り付けられ、偏
心部材22の上部は移動盤15の左右両端に立設された
起立板21の上部に軸受により回転可能に軸着されてい
る。この偏心部材22の上部の軸着点22aは、架台2
3の中心を外れて(本実施形態ではさらに架台23の上
縁よりもやや上方に位置するように)偏っており、架台
23にコーナーパネル1を載せたときの前記アール中心
線3aに一致するようになっている。左側の偏心部材2
2は減速機構24を介してパネル回転用モータ25に接
続されており、低速で回転駆動されるようになってい
る。
【0028】架台23の途中の複数箇所にはコーナーパ
ネル1の外表面の両縁部を把持する複数の把持爪機構2
6が設けられ、各把持爪機構26は、前記両縁部に掛止
すべく先端がL字状になった一対の把持爪27と、各把
持爪27を開閉駆動するエアシリンダ28(又はその他
の各種アクチュエータ)とからなる。各エアシリンダ2
8に接続されたエアチューブ31は、可撓性のある保護
カバー32内にまとめられ、基台11の上部から前記切
欠14を⊂字状に曲がって基台11の下部のエアポンプ
(図示略)へ延びている。各把持爪27は後述する面取
り切削刃にかかる直前から直後において面取り切削刃の
作用を邪魔しないよう把持を解除するように制御され
る。
【0029】前記移動盤15、起立板21、偏心部材2
2及び架台23が、コーナーパネル1を支持するパネル
支持機構を構成している。また、偏心部材22、減速機
構24及びモータ25が、コーナーパネル1をパネル支
持機構とともにアール中心線3aを中心に回転させ(て
アール面3に後述する溝切削刃を作用させ)るパネル回
転機構を構成している。また、雌ねじ部材17、スクリ
ューねじ18、軸受19及びパネル移動用モータ20
が、コーナーパネル1をパネル支持機構及びパネル回転
機構とともにパネル長方向(本実施形態では左右方向)
に移動させ(て尖角コーナー部2に後述するアール切削
刃を作用させ)るパネル移動機構を構成している。
【0030】[アール・面取り切削機構40]アール・
面取り切削機構40は、図1〜図6に示すように、基台
12の左半部の後側に連結された後台41をベースにし
て構成され、後台41の上面には昇降盤42が昇降可能
に取り付けられている。すなわち、後台41の上面に取
り付けられたガイドスリーブ43に対し、昇降盤42の
下面の各隅に取り付けられたロッド44が摺動可能に挿
通されているとともに、後台41の上面に取り付けられ
た昇降用モータ45により回転駆動される雄ねじ部材4
6に対し、昇降盤42の下面の中央に取り付けられた雌
ねじ部材47が螺合されている。このモータ45が雄ね
じ部材46を回転させると、雌ねじ部材47とともに昇
降盤42及びその上に設けられた次の段落の各部材が昇
降する。
【0031】昇降盤42の上に取り付けられたケース4
8には、前後方向に延びる回転軸49が軸受(図示略)
により回転可能に軸着されている。回転軸49の後端に
は、同じく昇降盤42の上に取り付けられたアール・面
取り切削用モータ50がプーリー60及びベルト61を
介して接続され、回転軸49の前端には、前記パネル長
方向に移動されるコーナーパネル1の直上に位置するよ
うに、アール切削刃51及び面取り切削刃55が取り付
けられている。
【0032】アール切削刃51は、回転軸49が挿通さ
れる軸管52と、軸管52の周りに放射配置で取り付け
られた複数(図示例では四つ)の刃体53とからなり、
軸管52に前記前記回転軸49が通されてナット54で
止められている。各刃体53は断面鋭角の刃先を有し、
刃先の稜線は中央部がアール状に凹んだスロープをなし
ている。面取り切削刃55は、前記刃体53の両端に取
り付けられた円板状の一対の刃体56を有し、各刃体5
6の外周部には外縁面から多数のスリット57が切り込
まれ、各スリット57の外縁が刃先となっている。アー
ル・面取り切削用モータ50を回転させると、(パネル
幅方向と平行に延びる)回転軸49を中心に刃体53及
び刃体56が回転する。なお、前記ケース48は、この
アール切削刃51及び面取り切削刃55も覆うように延
びており、そのケース48の上面開口には切削粉吸引ダ
クト58が接続されている。
【0033】前記アール・面取り切削用モータ50、プ
ーリー60、ベルト61及び回転軸49が、アール切削
刃51及び面取り切削刃55を回転させる刃回転機構を
構成している。また、アール切削刃51及び面取り切削
刃55は、昇降及び回転はするが、左右方向及び前後方
向については定位置にある。
【0034】[溝切削機構70]溝切削機構70は、図
1〜図6に示すように、基台12の左半部の前側に連結
された左右二つの前台71と前記後台41とをベースに
して構成され、各前台71と後台41の左右二箇所とに
はそれぞれ支柱72が立設されている。右側の前後の支
柱72の上端間、及び左側の前後の支柱72の上端間に
は、それぞれ前記基台11の上方を跨いで前後方向(パ
ネル幅方向)に延びるブリッジ73が架設され、各ブリ
ッジ73の上には前後方向に延びるガイドレール74が
設けられている。
【0035】両ブリッジ73の間には正面が前方を向い
た取付板75が配され、取付板75の左右両端に設けら
れたスライダ76がガイドレール74の上にスライド可
能に載っている。取付板75の左右両端にはエアシリン
ダ77が前向きに取り付けられ、エアシリンダ77のロ
ッド78の前端はブリッジ73の前端部に立設された係
止板79に係止されている。また、取付板75の背面に
は後方へ延びるラック(図示略)が設けられ、該ラック
には前後動用モータ(図示略)に回転されるピニオン
(図示略)が噛合している。従って、前後動用モータが
ピニオンを一方向に回転させるととともに、ロッド78
が退入すると、取付板75はスライダ76とともにガイ
ドレール74に対して前進し、前後動用モータがピニオ
ンを他方向に回転させるととともに、ロッド78が繰り
出すと、取付板75はスライダ76とともにガイドレー
ル74に対して後退するようになっている。
【0036】取付板75の正面には複数の溝切削用モー
タ80が下向きに取り付けられ、各溝切削用モータ80
のモータ軸に接続された回転軸81の下端には溝切削刃
82が取り付けられている。溝切削刃82の相互間隔は
200mmであり、各溝切削刃82は前記浅深二段の意
匠溝8を切削するために二段の刃を備えている。取付板
75の下部には複数の取付ブラケット83が前方へ突設
され、各取付ブラケット83には前記回転軸81が挿通
する倒立カップ状の覆い84が取り付けられ、覆い84
の下部には柔軟性のある複数の切削粉飛散防止片85が
すだれ状に取り付けられている。覆い84の側部には切
削粉吸引ダクト86が接続されている。
【0037】前記ブリッジ73、ガイドレール74、取
付板75、スライダ76、エアシリンダ77、ラック・
ビニオン・前後動用モータ(図示略)等が、溝切削刃8
2を前記平ら面4,5にスライドさせて作用させる刃ス
ライド機構を構成している。
【0038】なお、パネルハンドリング機構10のパネ
ル移動用モータ20、パネル回転用モータ25及びエア
シリンダ28、アール・面取り切削機構40の昇降用モ
ータ45及びアール・面取り切削用モータ50、並び
に、溝切削機構70のエアシリンダ77、前後動用モー
タ及び溝切削用モータ80は、制御装置(図示略)によ
り、その作動タイミング、作動時間、作動方向等が自動
的に制御されるようになっている。
【0039】さて、以上のように構成された切削加工装
置を使用して、コーナーパネル1の尖角コーナー部2に
アール面3を切削加工し、続いて、アール面3と平ら面
4,5とにパネル幅方向に延びる意匠溝8を切削加工す
る方法を工程順に説明する。
【0040】 図1に示すように、パネル支持機構及
びパネル回転機構の移動盤15、架台23等が、アール
・面取り切削機構40にかからないよう基台11の右側
に移動している初期状態で、尖角コーナー部2を上向き
にした状態でコーナーパネル1を架台23に載置する。
すなわち、コーナーパネル1を断面山形の姿勢で載置す
る。続いて、制御装置のスタートスイッチを操作する
と、図9(a)に示すように、把持爪機構26のエアシ
リンダ28が作動し、コーナーパネル1の外表面の両縁
部が一対の把持爪27により把持される。
【0041】 続いて、図2,図5,図6及び図9
(b)に示すように、パネル移動用モータ20が作動
し、コーナーパネル1がパネル支持機構及びパネル回転
機構とともにパネル長方向である左方向へ移動を開始す
る。移動速度は、20〜250mm/秒が好ましく、8
0〜200mm/秒がさらに好ましい。同範囲より早い
とパネル1が欠けやすくなり、遅いと効率が悪くなる。
また、アール・面取り切削用モータ50が作動し、アー
ル切削刃51及び面取り切削刃55が回転するととも
に、昇降用モータ45が作動し、アール切削刃51及び
面取り切削刃55が所定の高さレベルまで下降する。
【0042】左方向に移動したコーナーパネル1がアー
ル切削刃51及び面取り切削刃55にかかると、尖角コ
ーナー部2にアール切削刃51が作用してアール面3が
切削加工されると同時に、両側の尖角縁部6に面取り切
削刃55が作用して面取り7が切削加工される。このと
き、図6及び図9(b)に示すように、各把持爪機構2
6は、アール切削刃51及び面取り切削刃55にかかる
直前から直後においてアール切削刃51及び面取り切削
刃55の作用を邪魔しないよう、一対の把持爪27が開
いて前記把持を解除し、アール切削刃51及び面取り切
削刃55からやや離れると前記把持を再開する。なお、
この工程中、切削粉は切削粉吸引ダクト58から吸引さ
れるため、作業環境を害しない。
【0043】 コーナーパネル1が、アール切削刃5
1及び面取り切削刃55を通過し、図2の位置からもう
少し左方へ移動して溝切削機構70の正面近傍に来る
と、その移動が停止するとともに、アール・面取り切削
用モータ50が停止し、昇降用モータ45が逆に作動し
てアール切削刃51及び面取り切削刃55が上昇する。
また、パネル回転用モータ25が作動し、前記偏心部材
22の作用により、図10(a)に示すように、コーナ
ーパネル1は架台23とともにアール中心線3aを中心
に前方へ45゜回転し(同図では左回り)、第一の平ら
面4が上向きに水平となった姿勢で静止する。
【0044】 続いて、溝切削機構70のエアシリン
ダ77及び前後動用モータ(図示略)が作動し、図10
(b)及び図11(a)に示すように、取付板75等と
ともに各溝切削刃82が前進して前記静止状態のコーナ
ーパネル1の平ら面4にスライドして作用し、平ら面4
に意匠溝8の線状部8aが切削加工される。スライド速
度は、10〜120mm/秒が好ましく、30〜100
mm/秒がさらに好ましい。同範囲より早いとパネル1
が欠けやすくなり、遅いと効率が悪くなる。溝切削刃8
2は、図11(a)に示すように、アール面3のアール
開始点まで前進すると、停止して定位する。
【0045】続いて、パネル回転用モータ25が作動
し、前記偏心部材22の作用により、図11(b)及び
図12(a)に示すように、コーナーパネル1が架台2
3とともにアール中心線3aを中心に後方へ90゜回転
し(同図では右回り)、アール面3に前記定位状態の各
溝切削刃82が作用して意匠溝8のアール部8bが切削
加工される。回転速度は、5〜35度/秒が好ましく、
10〜30度/秒がさらに好ましい。同範囲より早いと
パネル1が欠けやすくなり、遅いと効率が悪くなる。コ
ーナーパネル1はこの90゜回転が終わり、第二の平ら
面5が上向きに水平となった姿勢で静止する。このと
き、仮に線状部8a及びアール部8bに切削粉が残って
いても、その切削粉は落下して除去される。
【0046】続いて、エアシリンダ77及び前後動用モ
ータが作動し、図12(b)に示すように、各溝切削刃
82が前進を再開して前記静止状態のコーナーパネル1
の平ら面5にスライドして作用し、平ら面5に意匠溝8
の線状部8cが切削加工される。こうして、コーナーパ
ネル1の外表面に、パネル幅方向に延びる複数の意匠溝
8が200mm間隔で形成される。なお、この工程中、
切削粉は切削粉飛散防止片85により周りへの飛散が防
止されるとともに、切削粉吸引ダクト86から吸引され
るため、作業環境を害しない。
【0047】 続いて、パネル移動用モータ20が作
動し、コーナーパネル1は平ら面5が上向きに水平とな
った姿勢のままでパネル支持機構及びパネル回転機構と
ともに左方向へ100mmだけ移動した後、静止する。
【0048】そして、エアシリンダ77及び前後動用モ
ータが作動し、図13(a)(b)に示すように、各溝
切削刃82が後退して前記静止状態のコーナーパネル1
の平ら面5にスライドして作用し、平ら面5に次の意匠
溝8の線状部8cが切削加工される。溝切削刃82は、
図13(b)に示すように、アール面3のアール開始点
まで前進すると、停止して定位する。
【0049】続いて、パネル回転用モータ25が作動
し、前記偏心部材22の作用により、図14(a)
(b)に示すように、コーナーパネル1が架台23とと
もにアール中心線3aを中心に前方へ90゜回転し(同
図では左回り)、アール面3に前記定位状態の各溝切削
刃82が作用して意匠溝8のアール部8bが切削加工さ
れる。コーナーパネル1はこの90゜回転が終わり、平
ら面4が上向きに水平となった姿勢で静止する。このと
き、仮に線状部8c及びアール部8bに切削粉が残って
いても、その切削粉は落下して除去される。
【0050】続いて、エアシリンダ77及び前後動用モ
ータが作動し、図15(a)に示すように、各溝切削刃
82が後退を再開して前記静止状態のコーナーパネル1
の平ら面4にスライドして作用し、平ら面4に意匠溝8
の線状部8aが切削加工される。図3は、このときの状
態を示している。
【0051】こうして、コーナーパネル1の外表面に、
パネル幅方向に延びる次の複数の意匠溝8が200mm
間隔で形成される。図15(b)で、左側に現れた意匠
溝8が前記工程で形成されたものであり、右側に現れ
た意匠溝8が本工程で形成されたものである。両意匠
溝8を併せて見ると、各意匠溝8は100mm間隔で形
成される。
【0052】 続いて、パネル回転用モータ25が作
動し、一旦、コーナーパネル1が架台23とともにアー
ル中心線3aを中心に後方へ90゜回転して、線状部8
aに残った切削粉が落下・除去された後、コーナーパネ
ル1が前方へ45゜回転してアール面3を上向きにした
姿勢となる。
【0053】続いて、パネル移動用モータ20が作動
し、コーナーパネル1がパネル支持機構及びパネル回転
機構とともに右方向へ移動し、把持爪27が開いて前記
把持を解除し、前記の初期状態に戻るので、コーナー
パネル1を架台23から外せばよい。
【0054】以上の工程で行われる本実施形態の切削加
工方法によれば、次のような作用効果が得られる。
【0055】(イ)パネル幅方向に延びる意匠溝8を切
削形成する作業を自動化したので、熟練を必要とせず、
手数がかからないばかりでなく、製品の仕上加工精度も
安定している。
【0056】(ロ)アール面3への意匠溝8のアール部
8bの切削加工は、コーナーパネル1をアール中心線3
aを中心として回転させるのみなので、溝切削刃82及
びその溝切削用モータ80を回転移動させる必要がな
く、溝切削機構側の構造が複雑にならない。なお、パネ
ル回転機構側の構造は簡単なもので済む。そして、不自
然な力がかかったりそのために摩耗が激しくなったり部
分がなく、故障も起きにくい。さらに、コーナーパネル
1の重心の移動がほとんどなく、従って、回転駆動に必
要な仕事量も少なくて済む。
【0057】(ハ)平ら面4,5への意匠溝8の線状部
8a、8cの切削加工は、溝切削刃82をスライドさせ
るのみなので、パネル回転機構側の構造が複雑にならな
い。仮に、パネル回転機構に前記スライドに相当する運
動を付与しようとすると、構造がきわめて複雑になる。
一方、溝切削刃82の刃スライド機構側の構造は簡単な
もので済む。すなわち、本装置では、アール部8bの切
削加工に必要な運動はパネル回転機構に負わせ、線状部
8a、8cの切削加工に必要な運動は刃スライド機構に
負わせる、すなわち分担させることにより、それぞれの
機構の構造が複雑になることを防ぐことができ、簡単な
ものとすることができる。
【0058】(ニ)アール面3を切削加工する作業と、
面取り7を切削加工する作業とは、切削刃51,55に
対してコーナーパネル1を同じパネル長方向に移動させ
ればよい。従って、これらの作業は同時に行なうことが
でき、その後に意匠溝8を切削加工する作業を行うこと
により、効率を高めることができる。
【0059】(ホ)アール・面取り切削機構40と溝切
削機構70とを連続して配置し、コーナーパネル1を1
本の架台23に載せてアール・面取り切削機構40に移
動させ、アール面3及び面取り7を切削加工した後は、
コーナーパネル1が溝切削機構70の正面近傍に位置す
るようにしたので、溝切削を連続して行うことができ、
効率が高い。また、溝加工精度(特に位置精度)も高
い。
【0060】(ヘ)前記工程で意匠溝8を形成した
後、前記工程でコーナーパネル1をパネル長方向に少
し移動させて次の意匠溝を形成することにより、溝切削
刃82の相互間隔より小さい間隔で意匠溝を形成するこ
とができる。この方法は、溝切削用モータ80が大きい
等の理由で、溝切削刃82の相互間隔を小さくできない
場合に有効である。
【0061】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0062】(1)アール切削刃は、前記実施形態のも
のに限定されず、例えば、図16に示すように、断面凹
状円弧を軸対称に備えた形状のアール切削刃62を位置
をずらして二つ設けてもよい。63はアール切削用モー
タである。
【0063】(2)アール面3を切削加工する際に、前
記面取り切削に代えて又は加えて、パネル長方向に延び
る意匠溝を切削加工すること。この場合、その意匠溝を
切削するための溝切削刃を面取り切削刃に代えて又は加
えて設ける。
【0064】(3)意匠溝8は二段構造に限定されず、
一段でも三段以上でもよい。また、意匠溝8はパネル幅
方向に延びており、かつパネル長方向に傾斜又は湾曲し
ているものでもよい。このような意匠溝は、溝切削加工
時にコーナーパネル1をパネル長方向に移動させるよう
に構成すればよい。
【0065】(4)意匠溝8の切削加工方法として、溝
切削刃82を定位させた状態のままにし、前記実施形態
のようにコーナーパネル1を回転させてアール部8bを
切削加工するだけでなく、さらにコーナーパネル1をパ
ネル幅方向にスライドさせて線状部8a、8cも切削加
工するように構成すること。但し、コーナーパネル1を
回転させ、さらにパネル幅方向にスライドさせるために
は、機構が複雑になる。
【0066】(5)意匠溝8の別の切削加工として、コ
ーナーパネル1を静止させた状態のままにし、溝切削刃
82を常に前記アール面3のアール中心線3aの方を向
くように姿勢制御しながらアール中心線3aを中心に振
り動かしてアール面3に作用させることにより、アール
面3にアール部8bを切削加工すること。さらには、溝
切削刃82をスライドさせて平ら面4,5に作用させる
ことにより、線状部8a、8cも切削加工すること。
【0067】この場合、刃運動機構として、図17に示
すように、溝切削刃82が取り付けられるリンク機構8
7とそのリンク機構87を駆動する駆動装置88とから
なる機構や、図18に示すように、案内部89(溝、ス
リット、レール等)とその案内部89に案内されるとと
もに溝切削刃82が取り付けられる被案内子90とその
被案内子90及び溝切削刃82を案内部89に沿って移
動させる駆動装置(図示略)とからなる機構を設ける。
この別例によれば、溝切削刃82による意匠溝の探さが
一定となり、意匠性の高い製品を製作することができ
る。但し、このような刃運動機構は構造がやや複雑にな
る。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、ALC壁コーナーパネ
ルの外表面にアール面及び/又はパネル幅方向に延びる
意匠溝を効率よく切削加工することができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーパネルにアール面等を加工する前の初
期状態における実施形態の切削加工装置を示す斜視図で
ある。
【図2】コーナーパネルにアール面等を加工し終わる頃
の同切削加工装置を示す斜視図である。
【図3】コーナーパネルに意匠溝を加工し終わった時の
同切削加工装置を示す斜視図である。
【図4】同切削加工装置の正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図4のVI矢視斜視図である。
【図7】アール切削刃及び面取り切削刃の斜視図であ
る。
【図8】(a)は同アール切削刃及び面取り切削刃の側
面図、(b)は同アール切削刃及び面取り切削刃の断面
図である。
【図9】同アール切削刃及び面取り切削刃によるアール
切削加工及び面取り切削加工を示す側面図である。
【図10】(a)は同アール切削加工等が終わり90゜
回転されたコーナーパネルを示す部分斜視図、(b)は
同コーナーパネルに意匠溝の線状部を切削加工し始める
ときの側面図である。
【図11】(a)は同コーナーパネルに同線状部を切削
加工し終わったときの側面図、(b)は同コーナーパネ
ルに意匠溝のアール部を切削加工しているときの側面図
である。
【図12】(a)は同コーナーパネルに同アール部を切
削加工し終わったときの側面図、(b)は同コーナーパ
ネルに続いで線状部を切削加工し終わったときの側面図
である。
【図13】(a)は同コーナーパネルに次の意匠溝の線
状部を切削加工し始めるときの側面図、(b)は同コー
ナーパネルに同線状部を切削加工し終わったときの側面
図である。
【図14】(a)は同コーナーパネルに次の意匠溝のア
ール部を切削加工しているときの側面図、(b)は同コ
ーナーパネルに同アール部を切削加工し終わったときの
側面図である。
【図15】(a)は同コーナーパネルに続く線状部を切
削加工し終わったときの側面図、(b)は意匠溝を切削
加工したコーナーパネルを示す部分斜視図である。
【図16】アール切削刃の別例を示す概略図である。
【図17】溝切削刃の刃運動機構の一例を示す概略図で
ある。
【図18】溝切削刃の刃運動機構の別例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 コーナーパネル 2 尖角コーナー部 3 アール面 3a アール中心線 4 (第一の)平ら面 5 (第二の)平ら面 6 尖角縁部 7 面取り 8 意匠溝 8a 線状部 8b アール部 8c 線状部 10 パネルハンドリング機構 11 基台 15 移動盤 20 パネル移動用モータ 22 偏心部材 23 架台 25 パネル回転用モータ 26 把持爪機構 27 把持爪 28 エアシリンダ 40 切削機構 45 昇降用モータ 50 切削用モータ 51 アール切削刃 53 刃体 55 切削刃 56 刃体 62 アール切削刃 70 溝切削機構 80 溝切削用モータ 81 回転軸 82 溝切削刃 87 リンク機構 88 駆動装置 89 案内部 90 被案内子

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外表面に凸状のアール面を有するALC
    壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる意匠
    溝を切削加工する方法であって、溝切削刃を前記アール
    面のアール開始点で定位させた状態で、前記ALC壁コ
    ーナーパネルを前記アール面のアール中心線を中心に回
    転させて前記アール面に前記溝切削刃を作用させること
    により、前記アール面に前記意匠溝のアール部を切削加
    工することを特徴とするALC壁コーナーパネルの切削
    加工方法。
  2. 【請求項2】 外表面に凸状のアール面を有するALC
    壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる意匠
    溝を切削加工する方法であって、前記ALC壁コーナー
    パネルを静止させた状態で、溝切削刃を常に前記アール
    面のアール中心線の方を向くように姿勢制御しながら前
    記アール中心線を中心に振り動かして前記アール面に作
    用させることにより、前記アール面に前記意匠溝のアー
    ル部を切削加工することを特徴とするALC壁コーナー
    パネルの切削加工方法。
  3. 【請求項3】 前記ALC壁コーナーパネルが前記外表
    面に前記アール面に連続する平ら面を有するものであっ
    て、前記アール部を切削加工する前、後又は前後に、前
    記ALC壁コーナーパネルを静止させた状態で、前記溝
    切削刃を前記平ら面にスライドさせて作用させることに
    より、前記平ら面に前記アール部に連続する前記意匠溝
    の線状部を切削加工する請求項1又は2記載のALC壁
    コーナーパネルの切削加工方法。
  4. 【請求項4】 前記ALC壁コーナーパネルが元々前記
    外表面に前記凸状のアール面の前段階としての凸状の尖
    角コーナー部を有するものであって、前記意匠溝を切削
    加工する前に、前記ALC壁コーナーパネルをパネル長
    方向に移動させて前記尖角コーナー部にアール切削刃を
    作用させることにより、前記尖角コーナー部に前記アー
    ル面を切削加工するとともに、前記移動によりALC壁
    コーナーパネルを前記溝切削刃の近傍に位置させる請求
    項1、2又は3記載のALC壁コーナーパネルの切削加
    工方法。
  5. 【請求項5】 前記ALC壁コーナーパネルをパネル長
    方向に移動させる際、前記アール面の切削加工と同時
    に、前記外表面に別切削刃を作用させることにより、前
    記外表面にパネル長方向に延びる別加工部を切削加工す
    る請求項4記載のALC壁コーナーパネルの切削加工方
    法。
  6. 【請求項6】 外表面に凸状の尖角コーナー部を有する
    ALC壁コーナーパネルをパネル長方向に移動させて、
    前記尖角コーナー部にアール切削刃を作用させることに
    より、前記尖角コーナー部にアール面を切削加工すると
    同時に、前記外表面に別切削刃を作用させることによ
    り、前記外表面にパネル長方向に延びる別加工部を切削
    加工することを特徴とするALC壁コーナーパネルの切
    削加工方法。
  7. 【請求項7】 前記ALC壁コーナーパネルは前記尖角
    コーナー部を上向きにするとともに前記外表面の両縁部
    をパネル長方向に間隔をおいて設けた複数の把持爪で把
    持した状態でパネル長方向に移動させ、前記各把持爪は
    前記別切削刃にかかる直前から直後において前記別切削
    刃の作用を邪魔しないよう前記把持を解除する請求項5
    又は6記載のALC壁コーナーパネルの切削加工方法。
  8. 【請求項8】 外表面に凸状のアール面を有するALC
    壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる意匠
    溝を切削加工する装置であって、前記ALC壁コーナー
    パネルを支持するパネル支持機構と、溝切削刃と、前記
    ALC壁コーナーパネルを前記パネル支持機構とともに
    前記アール面のアール中心線を中心に回転させて前記ア
    ール面に前記溝切削刃を作用させるパネル回転機構とを
    備えることを特徴とするALC壁コーナーパネルの切削
    加工装置。
  9. 【請求項9】 外表面に凸状のアール面を有するALC
    壁コーナーパネルの外表面にパネル幅方向に延びる意匠
    溝を切削加工する装置であって、前記ALC壁コーナー
    パネルを支持するパネル支持機構と、溝切削刃と、前記
    溝切削刃を常に前記アール面のアール中心線の方を向く
    ように姿勢制御しながら前記アール中心線を中心に振り
    動かして前記アール面に作用させる刃運動機構とを備え
    ることを特徴とするALC壁コーナーパネルの切削加工
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ALC壁コーナーパネルが前記外
    表面に前記アール面に連続する平ら面を有するものであ
    って、前記溝切削刃を前記平ら面にスライドさせて作用
    させる刃スライド機構を備える請求項8又は9記載のA
    LC壁コーナーパネルの切削加工装置。
  11. 【請求項11】 前記ALC壁コーナーパネルが元々前
    記外表面に前記凸状のアール面の前段階としての凸状の
    尖角コーナー部を有するものであって、アール切削刃
    と、前記ALC壁コーナーパネルを前記パネル支持機構
    とともにパネル長方向に移動させて前記尖角コーナー部
    に前記アール切削刃を作用させるパネル移動機構とを備
    える請求項8、9又は10記載のALC壁コーナーパネ
    ルの切削加工装置。
  12. 【請求項12】 定位置に設けられてパネル長方向に移
    動する際の前記ALC壁コーナーパネルの前記外表面に
    作用する別切削刃を備えた請求項11記載のALC壁コ
    ーナーパネルの切削加工装置。
  13. 【請求項13】 外表面に凸状の尖角コーナー部を有す
    るALC壁コーナーパネルを支持するパネル支持機構
    と、アール切削刃と、別切削刃と、前記ALC壁コーナ
    ーパネルを前記パネル支持機構とともにパネル長方向に
    移動させて前記尖角コーナー部に前記アール切削刃を作
    用させるとともに前記外表面に前記別切削刃を作用させ
    るパネル移動機構とを備えることを特徴とするALC壁
    コーナーパネルの切削加工装置。
  14. 【請求項14】 前記パネル支持機構は、前記尖角コー
    ナー部を上向きにした状態で前記ALC壁コーナーパネ
    ルを載置する架台と、前記架台の複数箇所に設けられて
    前記外表面の両縁部を把持する複数の把持爪機構とを含
    む請求項8〜13のいずれか一項に記載のALC壁コー
    ナーパネルの切削加工装置。
  15. 【請求項15】 前記各把持爪機構は前記アール切削刃
    又は前記別切削刃にかかる直前から直後において前記ア
    ール切削刃又は前記別切削刃の作用を邪魔しないよう前
    記把持を解除するものである請求項14記載のALC壁
    コーナーパネルの切削加工装置。
  16. 【請求項16】 前記アール切削刃は、パネル幅方向と
    平行な軸を中心に回転する複数の刃体で構成された請求
    項11〜15のいずれか一項に記載のALC壁コーナー
    パネルの切削加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111791351A (zh) * 2020-08-13 2020-10-20 郑斌斌 一种用于建筑材料加气砖节能切割设备
CN113334547A (zh) * 2021-05-12 2021-09-03 南京昊坤新型材料有限公司 陶粒混凝土轻质墙板的加工设备
CN116674065A (zh) * 2023-07-31 2023-09-01 江苏润鼎智能装备科技有限公司 一种翻转设备

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