JPH05337906A - 木工用長尺刃物及びその研削方法並びに装置 - Google Patents
木工用長尺刃物及びその研削方法並びに装置Info
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- JPH05337906A JPH05337906A JP4176144A JP17614492A JPH05337906A JP H05337906 A JPH05337906 A JP H05337906A JP 4176144 A JP4176144 A JP 4176144A JP 17614492 A JP17614492 A JP 17614492A JP H05337906 A JPH05337906 A JP H05337906A
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Abstract
板切削するに際し、安定した切削を可能とすべく、木工
用長尺刃物の刃先部分に充分な肉厚を確保する。 【構成】 長手方向に亘って木工用長尺刃物2を固定す
る刃物固定台1を備えた長細い基台3に、その長手方向
へ往復移動可能な走行体6を設け、その走行体6に、前
記木工用長尺刃物2の刃表と刃裏夫々に対して進退及び
角度調整可能な一対の回転砥石45を装備した木工用長
尺刃物の研削装置に、前記回転砥石45の進退量及び傾
斜角度とを、研削すべき量と、刃物との接当角度及び面
取り数に応じて自動的に制御する制御機構を設け、表裏
両面を、刃先部分から刃元方向へ向かって円弧状に多段
研ぎする。
Description
スライサ等で使用される各種木工用長尺刃物、及びその
木工用長尺刃物を研削する方法並びに装置に関する。
尺刃物2は、図17に示す如く刃表aのみが研削され、
刃裏bは平坦面となっている。而も刃の尖端は20度乃
至30度の鋭角である。このような木工用長尺刃物は、
刃先部分の肉厚が薄く且つ尖鋭であるので、原木切削過
程で原木の節等硬い部分に当って通常の切削状態に比し
て大なる荷重が刃先にかかると、刃先は原木の外方向に
押し戻され、特に顕著な場合には当該部分が原木から離
反する。またその反動として逆に原木の内方向に押し付
けられることになり、この押し戻しと押し付けが繰り返
される振動状態は刃先の最先端部分が尖鋭であればある
ほど発生し易い状態となる。この間、切削されるベニヤ
単板はその厚さが不均一になるし、刃先は、節、砂利、
ヤニ壷等の硬い部分によって刃こぼれを生じやすい欠点
があった。
63号公報に記載の如く、木工用長尺刃物の刃表を多面
取りによりR状に近似する曲面に仕上げる超仕上げ制御
方法を先に提案し、木工用長尺刃物自体の切れ味を落す
ことなく、刃先部分の肉厚を厚くして、前記記載した欠
点の解消を試みた。
願人が提案した前記木工用長尺刃物にあっては、木工用
長尺刃物の刃持ち状態を良好とする目的を達することは
できたが、刃先の最先端部分は以前より角度が大きくな
ったとはいえそれでも尖鋭といえる代物には代わりはな
いので、原木を切削する時に刃先線が一定せず、刃先部
が原木の切削面に対して不安定な振動し易い状態となる
欠点までもを完全には解消することができなかった。
動を防止するには、刃先の最先の尖鋭部分に刃裏から刃
角を取ることにより可能ではあるが、それであると刃先
線の振動状態が若干解消されても、刃先角を大きくすれ
ばするほど刃角を取った角部、いわゆる二番が切削直後
のベニヤ単板の裏側に摺接することになり、新たに裏割
れを引き起こす原因を生む結果となる。
交する断面が、表裏両面とも刃先部分から刃元方向へ向
かって円弧状に多面取りされた木工用長尺刃物、又その
刃物の切削方法として、長細い基台の長手方向に亘って
固定した木工用長尺刃物を、前記基台の長手方向に沿っ
て移動する走行体に前記木工用長尺刃物に対して角度調
整可能に装備された一対の回転砥石により、表裏両面
を、刃先部分から刃元方向へ向かって円弧状に多段研ぎ
すること、およびその装置として、長手方向に亘って木
工用長尺刃物を固定する刃物固定台を備えた長細い基台
に、その長手方向へ往復移動可能な走行体を設け、その
走行体には、前記木工用長尺刃物の刃表と刃裏夫々に対
して進退及び角度調整可能な一対の回転砥石を装備し、
前記回転砥石の進退量及び傾斜角度とを、研削すべき量
と、刃物との接当角度及び面取り数に応じて自動的に制
御する制御機構を設けたことにある。
る断面が、表裏両面とも刃先部分から刃元方向へ向かっ
て円弧状に多面取りされているので、刃先部分に充分な
肉厚を確保することが可能となる。又本発明の方法によ
れば、多段研ぎによって刃先を多面取りできるし、更に
砥石の進退量及び傾斜角度とを、研削すべき量と、刃物
との接当角度及び面取り数に応じて自動的に制御する装
置を利用すれば、前記木工用長尺刃物を容易に得ること
ができる。
法並びに装置を図示実施例に基づき説明する。先ず装置
について説明すると、1は少なくとも研削される木工用
長尺刃物2の長さを有する細長い基台3(ベッド)の略
中央上部に長手方向に沿って前記木工用長尺刃物2を刃
物押え4によって直立姿勢で押圧保持する固定台であ
る。前記基台3の両側上部には、四隅部にコロ5が支承
されて成る門型状の走行体6が載架され、この走行体6
には駆動機構7が装備されている。この駆動機構7は、
流体動、螺動、或いは図示の如き走行体6の上部に原動
機8を取着し、この原動機8のプーリ9とその下方に軸
支されたプーリ10間にベルト11を懸回し、また、前
記プーリ10を軸止している回転軸の他端に嵌着された
鎖車12を、前記基台3の長手方向両端にスプリング
(図示せず)によって係止され、張設状態に保持された
チエン13に歯合させて成り、基台3上の前記走行体6
をその基台3の長手方向に沿って往復動可能としてい
る。又前記駆動機構7は、鎖車12に近接する両側に、
一対の補助鎖車14を軸承させ、それを前記チエン13
に歯合させることによって前記鎖車12の歯合回動時の
振動防止策を図っている。
部より一対のブラケット15.15が下方へ突設され、
それら一対のブラケット15.15には、前記直立して
押圧保持されている木工用長尺刃物1の刃表a及び刃裏
b側に対して互いに対向するように位置させた一対の基
板16.17の各対向側前後部両端が枢支されている。
そして各基板16.17の対向側と反対の側には、それ
ら基板16.17の傾斜角度を変化させる角度設定器1
8.18が設けられている。
角度設定器18.18の機構について説明すると、刃表
側に位置する基台16では、走行体6の上部に設置され
た原動機19からチエン20を介してその駆動を受動す
るピニオンギヤ21を、基板16の一側部に取着された
扇状のラックギヤ22に歯合させ、基台16を前記ブラ
ケツト15との枢支点を中心として傾動自在としてい
る。一方刃裏側の基板17では、走行体6の上部に設置
された原動機23のギヤに懸回されたチエン24の他端
を基台17の後端部に連結したものとなっている。
上には、エンコーダ、リニアトランス等より成る回転角
検知器25が付設され、回動に伴って傾倒する基板1
6.17の傾斜角度を検知するようになっている。また
前記基板16.17上には、各々その一側に原動機2
6.26が搭載され、この原動機26のプーリ27と、
軸受28によってその後部が支承された回転軸29に対
して、軸方向摺動自在としたプーリ30にベルト31が
懸回されている。
断面ほぼU字形のガイド台32.32における一対の頂
部には、リニヤウエイを採用した摺動ガイド33.33
が各々敷設され、この摺動ガイド33には、前記回転軸
29の前部が挿通支承された摺動体34を、次のように
構成された付勢部材35によって進退自在としている。
36を嵌挿支持する軸受37を取着し、モータ38の駆
動によってこのラック部材36を刃先方向へ進退自在と
し、且つこのラック部材36の先端部分にブラケット3
9を嵌着して移動部40を構成し、このブラケット39
の上部に取着された流体シリンダ41のピストンロッド
42の先端を、前記摺動体34の上部に設置された規制
板43に連結することによって摺動部44を構成してい
る。
転軸29の先端部に取付け固定され、移動部40の送り
量によって研削する量が設定可能となっている。この研
削量を設定する研削量設定器46は、ラック部材36を
駆動するモータ38によって制御され、ダイヤルインジ
ケータ(図示せず)の指示目盛が任意のプリセット量4
7に至ったことを近接スイッチ(図示せず)等によって
確認した時、その駆動を停止される。この量は、回転砥
石45の最大前進量、即ち、刃先を研削できる最大限の
量であり、これによれば、各段毎の所望の研削量を超え
た場合には、未だ研削できる量が残存していたとしても
研削動作を中断するものであり、研削作業の実態におい
ては、通常主刃面が研削された時点において終了する。
これは刃物2に長手方向に対する波打ち、凹凸量のう
ち、回転砥石45側に近い部分の研削し過ぎを防止する
ことにある。
ら回転軸29の摺動方向と並行にレール部材48が突出
され、このレール部材48上にコロ、若しくはリニヤウ
エイ等の摺動部材49を設けてその摺動部材49を介し
てレール部材48にバランサ50を懸吊し、更に移動部
40から回転砥石45方向へ突出するリンク支持部材5
1の先端部を枢支点としてリンク52により摺動部44
とバランサ50をリンク結合している。このバランサ5
0の重量は、リンク支持部材51の枢支点を境としたリ
ンク52の長さによって決定される。
対して摺動自在となる基板16.17上の移動部40
と、前記刃物2を研削する回転砥石45を支持する摺動
部44とは、一方に流体シリンダ41を、他方にそのピ
ストンロッド42を連結して研削量を流体圧によって制
御しているが、これに代替してスプリング(図示せず)
を使用することもできる。又上記研削量設定器46は、
本実施例においては、ラック部材36を駆動するモータ
38によって制御され、ダイヤルインジゲータの指示目
盛が任意のプリセット量47に至ったことを近接スイッ
チ(図示せず)等によって確認した時、その駆動を停止
させるようになっているが、このダイヤルインジケータ
に代替して、エンコーダ、リニヤトランス等を使用する
こともできる。尚、図中53は前記走行体16.17の
両端に取着されたリミットスイッチ、光電管、近接スイ
ッチ等より成る検知器であり、又図中54は基台3と固
定台4の間に、前記回転砥石45の移動距離全長に亘っ
て設けられた冷却水受け樋である。
55が備えられている。この制動機構55は、摺動体3
4の両側をガイドとするリニヤウエイ式の摺動ガイド3
3の上部の何れか一方を圧接するピストンロッド56
と、そのピストンロッド56を流体圧で作動させるシリ
ンダ57とから成っている。この制動機構は流体圧シリ
ンダ機構を採用しているが、それ以外にも、例えば、螺
子をサーボモータによって作動させる機構、或いは電磁
石をON−OFFさせてそのプランジャーでロックする
機構でも良く、設置する個数も上記に限定されるもので
はない。
直交する断面が刃先部分から刃元方向へ向かって刃表側
並びに刃裏側共に円弧状に近似した多面取り面とした木
工用長尺刃物2の研削例をブロック線図に基づいて説明
する。研削を行なうには、刃表側並びに刃裏側に相当す
る各演算器60内に、複数段砥ぎの段数、及び各段階の
での研削角度並びにその角度における切削量のデータが
予め組み込まれていて、それらのデータから研削パター
ンを選択する自動の制御系統(図10.図12.図1
4)と、研削の都度、段数と角度、研削量を入力し、こ
の複数の入力を記憶する各記憶装置61を備えた手動の
制御系統(図11.図13.図15)とがある。
構は三態様あり、これらのうち、図10および図11に
例示するものは、検知器53と検知片の検知動、或いは
計測器62によるパルス量のカウントに基づいて、回転
砥石45の往復走行回数を研削量に擬制したカウンタ6
3の回数とするものである。又図12および図13に例
示するものは、ダイヤルインジケータの各接点に、研削
量を回転砥石45の摩耗量を加味したプリセット量47
として設定し、このプリセット量47を近接スイッチ等
で検知するものである。更に図14および図15に例示
するものは、研削途上の木工用長尺刃物2の研削代64
をビデオカメラ65によって撮影し、研削代64が設定
した研削量に至ることを画像信号66によって検知する
ものである。
は、駆動機構7に、木工用長尺刃物2の長手方向の一端
から少なくとも木工用長尺刃物2の長さだけ走行体6を
走行制御させるべく、その距離を時間に置換したタイマ
等の時限装置、若しくはパルス数を発信して移動量を求
め、且つ走行体6の位置を検知する計測器62が付設さ
れている。
れた回転砥石45の角度が、回転角検知器25によって
フィードバックされると、駆動機構7の作動によって、
木工用長尺刃物2の長手方向の一端から他端に向けて回
転砥石45を往復動させ、研削量がカウンタ63の回数
をカウントした時、ダイヤルインジケータの指示目盛が
プリセット量47に到達した時、ビデオカメラ65から
の画像信号66が研削代64に至った時に一旦駆動機構
7を停止させ、角度設定器18を作動させて次段の角度
における研削を行うものである。
フグラインダによって主刃面が研削された木工用長尺刃
物2を、刃物押え4によって、刃先が上を向くようにし
て垂直に押圧保持する。この状態で制御系統を自動とす
るか、或は手動とするかをまず選択する。通常、合板工
場においては、供給される個々の原木に対して経験的に
有している概算値があり、その概算値を適用する場合に
は、予めその概算値或いは概算値に近似する各段の研削
角度、各段における研削量とを複数のデータとして記憶
させておいてそれらのデータから適宜選択すればよく、
また概算値を持たない未利用原木にあっては手動系統を
選択し、研削角度や研削量の変更により試行錯誤的に見
出すこととなる。
度、又各段毎の角度における研削量は各々相異するので
あるが、例えば、刃表並びに刃裏を各々三段研ぎとすれ
ば、各段毎における角度とその研削量の具体的数値は、
刃表側の一段目は30度と5/100mm〜8/100mm
位であり、この研削量の数値をカウンタ63の回数に擬
制すれば、14回前後である。又刃表側の二段目は26
度と10/100mm〜15/100mm位であり、この研
削量の数値をカウンタ63の回数に擬制すれば、2回と
なる。更に刃表側の三段目は23度30分と20/10
0mm〜30/100mm位であり、この研削量の数値をカ
ウンタ63の回数に擬制すれば、2回となる。一方刃裏
側の一段目は10度と10/100mm前後であり、この
研削量の数値をカウンタ63の回数に擬制すれば、12
回前後となる。又刃裏側の二段目は5度と20/100
mm前後であり、この研削量の数値をカウンタ63の回数
に擬制すれば、2回となる。更に刃表側の三段目は0度
10分と20/100mm前後であり、この研削量の数値
をカウンタ63の回数に擬制すれば、2回となる。尚、
上記研削量として記載した数値は、刃表並びに刃裏の各
段毎に実質上形成される量であるが、一段目の研削回数
が二段目、三段目に比して多いのにも拘らず、一段目の
研削量が二段目、三段目に比して少ないという実態は、
図16からも明かなように、主刃面研削後の刃物2の初
回における研削量が多いことに起因する。
右一対の各回転砥石45をその刃表部分、刃裏部分への
研削角度を設定すべく、原動機19.23を所要量駆動
させ、この角度を回転角検知器25によって検知する。
次いで、研削量設定器46によって刃先への研削量の初
期設定を行う。まず、原動機8を駆動させて走行体6を
刃表並びに刃裏の各回転砥石45が木工用長尺刃物2の
刃表面並びに刃裏面に至るように移動させる。その後、
流体シリンダ41を作動させ、その前部シリンダ室に比
して後部シリンダ室への圧力が高くなるように、各ポー
トから流体を供給してそのピストンロッド42を伸長さ
せ、規制板43を常時前方へ押し付けた状態で、モータ
38の駆動によってラック部材36を刃先方向へ前進さ
せる。
を前進させると、ブラケット39に取着された流体シリ
ンダ41のピストンロッド42は、規制板43を介して
回転軸29が嵌挿された摺動体34を軸方向へ摺動さ
せ、各回転砥石45を木工用長尺刃物2の刃表並びに刃
裏の各刃先面に接当させる。その後、回転軸29には現
位置から後退しようとするモーメントが働くが、流体シ
リンダ41のピストンロッド42によって回転軸29を
絶えず前方へ押し付けているため、各回転砥石45は刃
表並びに刃裏の刃先面に接当されることになる。この回
転軸29を前方へ押し付ける流体圧は、刃先部分に対す
る刃付のための研削量に、さらに、主刃面が研削された
時点において、通常存在する微細な波打ち、凹凸量の差
異を含んだ見込み分を加味したものであり、この流体圧
に抗して回転軸29が後退する量は、刃先部分に対する
刃付のために必要な最大の研削量となる。
より、現状より傾斜状態となり、回転砥石45並びに摺
動部44を構成する部材がその自重分によって、摺動部
44を摺動しようとするが、基板16.17の一側端上
部から突出されたレール部材48上のバランサ50が、
支持部材61を支点としてレール部材48上を前記自重
分を回避する方向へ摺動し、刃先に対する研削量が一定
に保たれる。
部シリンダ室から流体を排除して、ピストンロッド42
を縮小限に至らせると共に、駆動機構7によって走行体
6を一旦待機位置へ復帰させる。次いで、原動機26を
駆動させて後退限に位置する回転砥石45に回転を付与
する。駆動機構7の駆動開始に伴って鎖車12を回転さ
せると、鎖車12はその両側の補助鎖車14によって挟
持され、チエン13に対する懸回量が増大されているた
め、チエンリンクへの移乗時の滑りが防止され、走行体
6は円滑に往動することになる。この走行体6の制御
は、走行体6が木工用長尺刃物2の各端部に至ったこと
を、走行体6の両端に装備された前記検知器53によっ
て検知動作されるものである。
一端から往動を開始する時、流体シリンダ41の後部シ
リンダ室へ流体を供給して、ピストンロッド42を伸長
させ、木工用長尺刃物2の刃先面へ回転砥石45を接当
させることにより研削を開始し、その後、走行体6が木
工用長尺刃物2の終端に至り、これを検知器53が検知
したとき、これに同期して制動機構55のシリンダ57
を作動させ、ピストンロッド56を摺動ガイド33に圧
接させて摺動体34の摺動をロックする。そしてこのロ
ック状態のまま、走行体6が終端位置を一旦通過した
後、原動機8を逆駆動させて再びその終端位置に復動
し、これを計測器62のパルス量によって計測すると
き、制動機構55のロックを解除して終端位置から始端
位置に至るまで復動させることにより、木工用長尺刃物
2の刃先面を研削する。以後上記動作を任意回数反復さ
せるものである。
2の長手方向の各端部に至って往動、或いは復動する
間、付勢部材35が流体シリンダ41による流体圧を採
用している場合であれば、流体シリンダ41の後部室へ
の流体の供給を停止させるか、若しくはモータ38を駆
動させてラック部材36を逆螺動させることによって、
刃先面から回転砥石45を離反させ、各端部から折り返
す際には、上記記載と逆作動させることによって刃先面
へ回転砥石45を接当させてもよい。この場合には、制
動機構55を使用しなくても良い。
カウンタ63の回数、またはのプリセット量47、また
はビデオカメラ65からの画像信号66から得られる
時、一旦駆動機構7を停止させると共に、制動機構55
を解除し、自動制御系統においては直接的に次段の角度
設定器18を、手動系統においては記憶装置61を介し
て次段の角度設定器18を作動させることにより、次段
の刃表並びに刃裏の研削角度を設定すべく、原動機19
を所要量駆動させ、この角度を回転角検知器25によっ
て検知し、駆動機構7を作動させる。この角度変更毎に
前記記載と同様、レール部材48上を駆動部材49を介
してバランサ50が摺動して、回転砥石45並びに摺動
部44を構成する部材の自重分をその都度回避して、刃
先に対する所定外の重量を除去することができる。
次繰り返すことにより、図16の実線で示すように、長
手方向に直交する断面が刃先部分から刃元方向へ向かっ
て、刃表a並びに刃裏b共に多面取りによる円弧状に近
似した面に研削された木工用長尺刃物2とすることがで
きるものである。尚、本実施例においては、刃先部分か
ら刃元部分へ向かって刃先角を徐々に小として研削して
いるが、逆に刃元部分から刃先部分へ向かって刃先角を
徐々に大として研削しても、同一の効果が得られるもの
である。上記各実施例においては、木工用長尺刃物2に
対して摺動自在な移動部40と、前記木工用長尺刃物2
を研削する回転砥石45を支持する摺動部44を、基板
16.17上へ一方に流体シリンダ41を、他方にその
ピストンロッド42を連結して研削量を流体圧によって
制御しているが、これに代替してスプリング(図示せ
ず)に置換しても制動機構55によって研削量がロック
されることになるので、同様の効果を奏することができ
る。又実施例は、移動部40及び木工用長尺刃物2を研
削する回転砥石45を支持する摺動部44を基板16.
17上に装備したものを説明したが、これらは回転砥石
45が木工用長尺刃物2の刃表と刃裏夫々に対して夫々
進退及び角度調整可能とするものであれば、例えば移動
部及び摺動部を、傾倒可能ハウジング内へ組み込むこと
も可能である。更に本実施例における走行体6の制御
は、便宜上、走行体6の両端に装備された検知器53に
よる検知動と計測器62のパルスカウントの二系統に分
別されているが、検知器53或は計測器62のうち何れ
か一方のみの制御動とすることもできる。
れば、長手方向に直交する断面が、表裏とも刃先部分か
ら刃元方向へ向かって多面取りによる円弧状に近似した
面に研削され、又そのような木工用長尺刃物としたた
め、刃物の刃先先端部分の肉厚が厚くなるから、原木切
削時の刃先線の振動を防止しながら、切削直後のベニヤ
単板と刃物の刃裏側の隅角部との摺接による裏割れの助
長を低減させることが可能となる。
と、木工用長尺刃物の刃先部分に接当する回転砥石の任
意角度と、研削すべき段数を入力すれば、刃表と刃裏と
を同時に、且つ一端から他端に亘って、断面が刃先部分
から刃元方向へ向かって多面取りによる円弧状に近似し
た均一面に切削できる。
る。
線図である。
線図である。
線図である。
線図である。
線図である。
線図である。
交する刃先断面を示す模式図である。
交する刃先断面を示す模式図である。
台、4・・・刃物押さえ、5・・・コロ、6・・・走行
体、7・・・駆動機構、8・・・原動機、9・・・プー
リ、10・・・プーリ、11・・・ベルト、12・・・
鎖車、13・・・チエン、14・・・補助鎖車、15・
・・ブラケット、16・・・基台(表側)、17・・・
基台(裏側)、18・・・角度設定器、19・・・原動
機(刃表の角度設定用)、20・・・チエン、21・・
・ピニオンギヤ、22・・・ラックギヤ、23・・・原
動機(刃裏の角度設定用)、24・・・チエン、25・
・・回転角検知器、26・・・原動機(砥石回転用)、
27・・・プーリ、28・・・軸受、29・・・回転
軸、30・・・プーリ、31・・・ベルト、32・・・
ガイド台、33・・・摺動ガイド(リニヤウエイ)、3
4・・・摺動体、35・・・付勢部材、36・・・ラッ
ク部材、37・・・軸受、38・・・モータ、39・・
・ブラケット、40・・・移動部、41・・・流体シリ
ンダ、42・・・ピストンロッド、43・・・規制板、
44・・・摺動部、45・・・回転砥石、46・・・
研削量設定器、47・・・プリセット量、48・・・レ
ール部材、49・・・摺動部材、50・・・バランサ、
51・・・リンク支持部材、52・・・リンク、53・
・・検知器、54・・・冷却水受け樋、55・・・制動
機構、56・・・ピストンロッド、57・・・シリン
ダ、60・・・演算器、61・・・記憶装置、62・・
・計測器、63・・・カウンタ、64・・・研削代、6
5・・・ビデオカメラ、66・・・画像信号、a・・刃
表、b・・刃裏。
Claims (3)
- 【請求項1】長手方向に直交する断面が、表裏両面とも
刃先部分から刃元方向へ向かって円弧状に多面取りされ
た木工用長尺刃物。 - 【請求項2】長細い基台の長手方向に亘って固定した木
工用長尺刃物を、前記基台の長手方向に沿って移動する
走行体に前記木工用長尺刃物に対して角度調整可能に装
備された一対の回転砥石により、表裏両面を、刃先部分
から刃元方向へ向かって円弧状に多段研ぎする木工用長
尺刃物の研削方法。 - 【請求項3】長手方向に亘って木工用長尺刃物を固定す
る刃物固定台を備えた長細い基台に、その長手方向へ往
復移動可能な走行体を設け、その走行体には、前記木工
用長尺刃物の刃表と刃裏夫々に対して進退及び角度調整
可能な一対の回転砥石を装備し、前記回転砥石の進退量
及び傾斜角度とを、研削すべき量と、刃物との接当角度
及び面取り数に応じて自動的に制御する制御機構を設け
た木工用長尺刃物の研削装置。
Priority Applications (3)
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JP4176144A JPH0741603B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 木工用長尺刃物及びその研削方法並びに装置 |
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