JPH0691497A - 刃先映写装置 - Google Patents

刃先映写装置

Info

Publication number
JPH0691497A
JPH0691497A JP27365492A JP27365492A JPH0691497A JP H0691497 A JPH0691497 A JP H0691497A JP 27365492 A JP27365492 A JP 27365492A JP 27365492 A JP27365492 A JP 27365492A JP H0691497 A JPH0691497 A JP H0691497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
grinding
amount
longitudinal direction
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27365492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Suzuki
博己 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taihei Machinery Works Ltd
Original Assignee
Taihei Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taihei Machinery Works Ltd filed Critical Taihei Machinery Works Ltd
Priority to JP27365492A priority Critical patent/JPH0691497A/ja
Publication of JPH0691497A publication Critical patent/JPH0691497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種長尺刃物を研削する研削装置において、
研削途上、或いは研削後の刃物の刃先先端を映写する装
置に関する。 【構成】 固定台に固定された刃物の長手方向に亘って
走行体を駆動機構によって往復動自在とし、この走行体
には刃先高さ方向並びに厚み方向に対して支持台が移動
自在に設置され、刃先先端部分を拡大して映写するカメ
ラをこの支持台に敷設されたガイド体に位置させて、刃
物の研削途上、或いは研削後に受像装置のモニターにて
確認、ビデオテープによる保存或いはビデオプリントす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベニヤレース、ベニヤ
スライサ等の各種長尺刃物を研削する荒研ぎ用の研削装
置、或いは原木を安定した状態で切削するために荒研ぎ
後の刃物をさらに刃付研削する各研削装置において、研
削途上、或いは研削後の刃物の刃先先端を映写する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に用いられている刃物は、
図13に示す如く刃表のみが研削され、刃裏bは平坦面
となっている。しかも刃物の先端は23〜30度前後の
鋭角であり、このような刃物は、まず、番手の荒い砥石
が装着された荒研ぎ用の研削装置によって研削すること
にある。
【0003】一方、この荒研ぎ後の刃物については、刃
表a側にチッピングが発生した荒い研削面、即ち、長手
方向に亘って発生した細かな鋸歯状態であって原木を切
削した場合にはその凸部によって、単板表面に筋状の疵
跡が残るナイフマークの原因となるもの、刃裏b側の研
磨目並びに刃表a側から刃裏b側に向かって発生したか
えりを除去するため、荒研ぎ時に使用した砥石より番手
の細かな砥石によって手研ぎ若しくは研削装置によって
刃付研削し、刃元から刃先に向かって長手方向に直交す
る断面が鋭角状となる刃物としていた。
【0004】また、この荒研ぎ後の刃物を刃付研削する
に際しては、本願出願人は先に特開昭63−99163
号公報、「刃先の超仕上げ制御方法」を出願し、刃物の
刃表a側の刃先部分を複数段階毎(例えば、3段階)に
角度を変えて、その長手方向に亘って或幅(例えば、5
〜20/100mm)だけ研削し、接線の集合によるR状
に近似する面に仕上げる方法を提案している。
【0005】このように、刃物を研削するには現状にお
いて上記各装置、即ち、番手の荒い砥石が装着された荒
研ぎ用の研削装置、荒研ぎ時に使用した砥石より番手の
細かな砥石によってその刃先角に沿って平坦に刃付研削
する装置、刃先部分を複数段階接線の集合によるR状に
近似する面に仕上げる研削装置が存在しているが、その
何れも研削途上、或いは研削後の刃先先端を映写する機
構を採用しておらず、作業の実態においては、携帯用の
ルーペを目視したい刃先箇所へ部分的に都度接当させる
ことによって、研削後の刃先の研削状態を数十倍に拡大
して確認していた。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】上記作業は長尺な刃物の刃先のほんの一部
分を確認できるだけに過ぎず、その長手方向に亘っての
継続的な研削状態の確認は、その都度当該ルーペを刃先
上の任意位置へ人為的に移動させねばならなかった。ま
たこの時、上記研削装置のうち、荒研ぎ用の研削装置並
びに荒研ぎ時に使用した砥石より番手の細かな砥石によ
ってその刃先角に沿って平坦に刃付研削する装置につい
ては、刃先角が一定であってその研削面も平坦であるた
め、携帯用ルーペによる研削状態を確認する作業も一面
にて足りるものである。
【0007】しかしながら、前掲した特開昭63−99
163号公報にて提案した研削装置では、刃先部分を複
数段階毎にある研削幅として接線の集合によるR状に近
似する面に仕上げているため、刃物の長手方向に亘って
刃先先端から刃元方向へある角度毎に研削されている各
幅を、刃先面に対する携帯用ルーペの角度を一定状態の
まま確認することは実質上困難となる。
【0008】また、図12に示すように、刃先部分を複
数段階毎にある研削幅として接線の集合によるR状に近
似する面に仕上げるに際し、刃表a側のみならず刃裏b
側からも同様に研削する場合、携帯用ルーペによる確認
作業を刃先の長手方向に亘って全て網羅すべく人為的に
その都度行うことは一層困難となる。さらには、携帯用
ルーペによって処理できるものは単に研削状態を目視で
き得るのみであり、この研削状態を常に記憶し、比較す
ることは不可能であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は叙上に鑑み、固
定台に固定された刃物の長手方向に亘って走行体を駆動
機構によって往復動自在とし、この走行体には刃先高さ
方向並びに厚み方向に対して支持台が移動自在に設置さ
れ、刃先先端部分を拡大して映写するカメラをこの支持
台に敷設されたガイド体に位置させるものである。
【0010】
【作用】本発明は、固定台に固定された刃物の長手方向
に亘って往復動自在な走行体に、刃先高さ方向並びに厚
み方向に対して支持台を移動自在に設置し、この支持台
に敷設された円弧状のガイド体上に沿ってカメラを移動
自在とし、研削途上或いは研削後の刃先先端部分を拡大
して映写するものである。
【0011】
【実施例】以下に、刃先部分が複数段階接線の集合によ
るR状に近似する面に仕上げる研削装置に、本発明装置
の一実施例を装備させた場合について添付図面に基づ
き、まず構成より説明する。
【0012】1は少なくとも研削される刃物2の長さを
有するベッド3のほぼ中央上部に、長手方向に沿って前
記刃物2を刃物押え4によって直立して押圧保持する固
定台である。前記ベッド3の両側上部には、四隅部にコ
ロ5が支承されて成る門型状の走行体6を載架し、この
走行体6に駆動機構7を設置している。この駆動機構7
は、流体動、螺動、或いは図示の如き走行体6の上部に
取着された原動機8とし、この原動機8のプーリ9とそ
の下方に軸支されたプーリ10間にベルト11を懸回
し、また、プーリ10の他端に嵌着された鎖車12を、
前記ベッド3の長手方向両端にスプリング(図示せず)
によって係止され、張設状態に保持されたチエン13に
歯合させ、走行体6を往復動自在としている。
【0013】また前記駆動機構7は、鎖車12に近接す
る両側に、一対の補助鎖車14を軸承させ、それを前記
チエン13に歯合させることにより、前記鎖車12の歯
合回動時の振動を防止させている。
【0014】前記走行体6には、走行方向の前後に、上
部より一対のブラケット15,15が下方へ突出され、
それら一対のブラケット15,15には、前記直立して
押圧保持されている刃物2の刃表aと刃裏b側に対して
互いに対向するように位置させた一対の基台16,17
の各対向側前後部両端が枢支されている。そして、各基
台16,17の対向側と反対側には、それら基台16,
17の傾斜角度を変化させる角度設定器18,18が設
けられている。
【0015】ここで、前記基台16,17に配設された
角度設定器18,18の機構について説明すると、刃表
側の基台16では、走行体6の上部に設置された原動機
19からチエン20を介してその駆動を受動するピニオ
ンギヤ21を、基台16の一側部に取着された扇状のラ
ックギヤ22に歯合させ、基台16をその前部を枢支点
として傾動自在としている。一方、刃裏側の基台17で
は、走行体6の上部に設置された原動機23のギヤに懸
回されたチエン24の他端を基台17の後部に連結し、
その前部を枢支点として傾動自在としている。
【0016】前記ピニオンギヤ21、原動機23の各軸
上には、エンコーダ、リニアトランス等より成る回転角
検知器25が設置され、回動に伴って上下部の基台1
6,17の傾斜角度を検知している。また、左右一対の
前記基台16,17上には、各々その一側に原動機26
が設置され、この原動機26のプーリ27と、軸受28
によってその後部が支承された回転軸29に対して、軸
方向摺動自在としたプーリ30にベルト31を懸回して
いる。
【0017】また、前記基台16,17上に取着された
断面ほぼU字形のガイド台32,32における一対の頂
部には、リニヤウエイを採用した摺動ガイド33,33
が各々敷設され、この摺動ガイド33,33には、前記
回転軸29の前部が挿通支承された摺動体34を、次の
ように構成された付勢部材35によって進退自在として
いる。
【0018】即ち、前記軸受28の上部にはラック部材
36を嵌挿支持する軸受37を取着し、モータ38の駆
動によってこのラック部材36を刃先方向へ進退自在と
し、且つこのラック部材36の先端部分にブラケット3
9を嵌着して移動部40を構成し、このブラケット39
の上部に取着された流体シリンダ41のピストンロッド
42の先端を、前記摺動体34の後部に設置された規制
板43に連結して摺動部44を構成している。
【0019】前記刃物2を研削する回転砥石45は前記
回転軸29の先端部に取付け固定され、移動部40の送
り量によって研削する量が設定可能となっている。この
研削量を設定する研削量設定器は、ラック部材36を駆
動するモータ38によって制御され、ダイヤルインジゲ
ータ(図示せず)の指示目盛が任意のプリセット量に至
ったことを、近接スイッチ(図示せず)等によって確認
した時、その駆動を停止させることによっている。この
量は、回転砥石45の最大前進量、即ち、刃先を研削で
きる最大限の量であり、これによれば、各段毎の所望の
研削量を越えた場合には、未だ研削できる量が残存して
いたとしても研削動作を中断できるものであり、研削作
業の実態においては、通常主刃面が研削された時点にお
いて存在する、刃物2の長手方向に対する波打ち、凹凸
量のうち、回転砥石45側に近い部分の研削し過ぎを防
止することにある。
【0020】尚、上記実施例において、刃物2に対して
摺動自在となる基台16,17上の移動部40と、前記
刃物2を研削する回転砥石45を支持する摺動部44
は、一方に流体シリンダ41を、他方にそのピストンロ
ッド42を連結して研削量を流体圧によって制御してい
るが、これに代替してスプリング(図示せず)を使用す
ることもできる。また、図中46は前記走行体6の両端
に取着されたリミットスイッチ、光電管、近接スイッチ
等より成る検知器であり、また、図中47はベッド3と
固定台4の間に、前記回転砥石45の移動距離全長に亘
って設けられた冷却水受け樋である。
【0021】次に、上記研削装置に本発明の映写装置を
装備した場合の一実施例を、図7乃至図9に基づいて説
明する。まず、前記走行体6の走行方向の何れか一側に
は、走行方向に直交するほぼ中央部から支持板48を吊
設し、この支持板48に取着されたY軸ガイド49上に
Y軸調整螺子50の駆動によってY軸摺動板51を刃物
2の高さ方向に対して摺動自在に設置する。このY軸摺
動板51にはY軸方向に直交するX軸ガイド52が取着
されており、このX軸ガイド52上にX軸調整螺子53
の駆動によってX軸摺動板54を刃物2の厚み方向に対
して摺動自在に設置する。
【0022】このX軸摺動板54にガイド枠55を吊設
し、このガイド枠55には円弧状のレール部を有するガ
イド体56が敷設されており、このガイド体56の走行
方向両側よりガイドコロ57を挟んで支持台58を円弧
状に沿って移動自在としている。この支持台58にはア
リ溝、ガイド溝等によって嵌合された第1の補正台59
が第1の微調整螺子60の螺動によって、求芯方向に対
して調整自在とされている。
【0023】さらに、この第1の補正台59には求芯方
向に直交する方向へ、前記記載と同様に、アリ溝、ガイ
ド溝等によって嵌合された第2の補正台61も、第2の
微調整螺子62の螺動によって求芯方向と直交する他方
向に対して調整自在とされている。また、前記円弧状の
ガイド体56の両端部に刻設された角度目盛を基準とし
て、ストッパ63が円弧状に倣って位置調整可能とした
状態で設置されている。
【0024】そして、この第2の補正台61上には、刃
物2の刃先部分を映写する映写装置のカメラ部64が取
着されており、映写した刃先部分の映像はケーブル65
を介して受像装置に接続され、モニターとして視認でき
るものである。
【0025】次に、図10乃至図11に示すブロック線
図に基づいて、長手方向に直交する断面が刃先部分から
刃元方向へ向かって刃表a側並びに刃裏b側共にR状に
近似した面とした刃物2に研削する制御系統の概要を説
明する。
【0028】即ち、刃表a側並びに刃裏b側に相当する
各演算器70内には、複数段研ぎの各段階の角度、並び
にその角度における研削量が、実質上、複数個の類型と
して組み込まれた自動の制御系統、或いはその都度、角
度と研削量を新たに入力し、この複数の入力を記憶する
各記憶装置71を備えた手動の制御系統がある。
【0029】また、各角度における研削量を検知する機
構は3態様あり、これらのうち、図10および図11に
示すものは、検知器46と検知片の検知動、或いは計測
器72によるパルス量のカウントに基づいて、回転砥石
45の往復走行回数を研削量に擬制したカウンタ73の
回数とするものである。
【0030】また、第2の態様としては図示を省略して
いるが、ダイヤルインジゲータの各接点に、研削量を回
転砥石45の摩耗量を加味したプリセット量として設定
し、このプリセット量を近接スイッチ等で検知するもの
である。さらに、第3の態様としはこれも図示を省略し
ているが、研削途上の刃物2の研削代をビデオカメラに
よって映写し、研削代が設定した研削量に至ることを画
像信号によって検知するものである。
【0031】また、駆動機構7には、刃物2の長手方向
の一端から少なくとも刃物2の長さだけ走行体6を走行
制御させるべく、その距離を時間に置換したタイマ等の
時限装置、若しくはパルス数を発信して移動量を求め、
且つ走行体6の位置を検知する計測器72が付設されて
いる。
【0032】しかして、角度設定器18によって設定さ
れた回転砥石45の角度が、回転角検知器25によって
フィードバックされると、駆動機構7の作動によって、
刃物2の長手方向の一端から、任意長さ毎に回転砥石4
5を往復動させて、研削量がカウンタ73の回数をカウ
ントした時、ダイヤルインジゲータの指示目盛がプリセ
ット量に到達した時、ビデオカメラからの画像信号が研
削代に至った時に一旦駆動機構7を停止させ、角度設定
器18を作動させて次段の角度における研削を行うもの
である。
【0033】次に作用を説明する。まず、現存するナイ
フグラインダによって主刃面が研削された刃物2を、垂
直方向に立置し、刃物押え4によって押圧保持する。
【0034】この状態下、制御系統を自動とするか、手
動とするかをまず選択する。通常、合板工場において、
各自が供給される原木に対して経験的に有している概算
値を適用する場合には、その概算値或いは概算値に近似
する各段の研削角度、各段における研削量を複数個の類
型として指示するものであり、また特に、概算値を持た
ない未利用原木にあっては、試行錯誤的に見いだした刃
先角を手動系統を選択することにより、各段毎の研削角
度、研削量を複数個指示するものである。
【0035】尚、刃表a並びに刃裏bの各段毎の角度に
おける研削量は各々相異するのであるが、例えば、刃表
a側の回転砥石45の初回の研削量の具体的な数値は、
通常、5/100〜8/100mm位であり、この数値を
カウンタ73の回数に擬制すれば、14回前後であり、
また、刃裏b側の回転砥石45の初回の研削量の具体的
な数値は、通常、3/100〜6/100mm位であり、
この数値をカウンタ73の回数に擬制すれば、12〜1
4回となり、各ダイヤルインジゲータには、この数値に
経験的に把握している回転砥石45の摩耗量を加味して
プリセット量を設定し、ビデオカメラにおいては、画像
信号にこの数値を設定するものである。
【0036】その後、角度設定器18の信号により、左
右一対の各回転砥石45をその刃表a部分、刃裏b部分
への研削角度を設定すべく、モータ22を所要量駆動さ
せ、この角度を回転角検知器25によって検知し、駆動
機構7を作動させる。
【0037】次いで、研削量設定器46によって刃先へ
の研削量の所期設定を行う。まず、刃表a並びに刃裏b
の各回転砥石45が刃物2の刃表a面並びに刃裏b面に
至るように原動機8を駆動させ、走行体6を移動させ
る。走行体6が刃物2面に至る時、流体シリンダ41を
作動させ、その前部シリンダ室に比して後部シリンダ室
への圧力が高くなるように、各ポートから流体を供給し
てそのピストンロッド42を伸長させ、規制板43を常
時前方へ押し付けた状態で、移動部40と摺動部44を
刃先方向へ前進させる。
【0038】この時、軸受37に沿ってラック部材36
を前進させると、ブラケット39に取着された流体シリ
ンダ41のピストンロッド42は、規制板43を介して
回転軸29が嵌挿された摺動体34を軸方向へ摺動さ
せ、各回転砥石45を刃物2の刃表a並びに刃裏bの各
刃先面に接当させる。その後、回転軸29には現位置か
ら後退しようとするモーメントが働くが、流体シリンダ
41のピストンロッド42によって回転軸29を絶えず
前方へ押し付けているため、各回転砥石45は刃表a並
びに刃裏bの刃先面に接当されることになる。この回転
軸29を前方へ押し付ける流体圧は、刃先部分に対する
刃付のための研削量に、さらに、主刃面が研削された時
点において、通常存在する微細な波打ち、凹凸量の差異
を含んだ見込み分を加味したものであり、この流体圧に
抗して回転軸29が後退する量は、刃先部分に対する刃
付のための研削量となる。
【0039】この研削量設定後、流体シリンダ41の後
部シリンダ室から流体を排除して、ピストンロッド42
を縮小限に至らせると共に、駆動機構7によって走行体
6を一旦待機位置へ復帰させる。次いで、原動機26を
駆動させて後退限に位置する回転砥石45に回転を付与
する。
【0040】駆動機構7の駆動開始に伴って鎖車12を
回転させると、鎖車12はその両側の補助鎖車14によ
って挟持され、チエン13に対する懸回量が増大されて
いるため、チエンリンクへの移乗時の滑りが防止され、
走行体6は円滑に往動することになる。この走行体6の
制御は、刃物2の長手方向の始端と終端位置に設置され
た検知片(図示せず)を前記検知器52による検知動、
或いは刃物2長さを計測器72によってカウントするパ
ルス量が所期値に達することによるものである。
【0041】走行体6が刃物2の長手方向の一端から往
動を開始する時、流体シリンダ41の後部シリンダ室へ
流体を供給して、ピストンロッド42を伸長させ、刃物
2の刃先面へ回転砥石45を接当させ、その後、検知片
の検知動、或いは走行体6が刃物2の終端位置に至る
時、パルス量が所定値となるので、原動機8を逆駆動さ
せて回転砥石45をパルス量が所定値から減算され零に
至り、その始端位置に至るまで復動させ、以後、刃物2
の長手方向の距離を往復動させる。この往復動に際して
走行体6の位置は、計測器72によって常時検出され、
演算器70内へ帰還されている。
【0042】回転砥石45が刃物2長さの各端部に至っ
て往動、或いは復動する間、刃先面から回転砥石45を
離反させ、各端部から折り返す際には、上記記載と逆作
動させることによって刃先面へ回転砥石45を接当させ
るものである。
【0043】この角度における研削が完了したことを、
カウンタ73の回数、またはダイヤルインジゲータのプ
リセット量、またはビデオカメラからの画像信号から得
られる時、一旦駆動機構7を停止させ、自動制御系統に
おいては直接的に次段の角度設定器18、手動系統にお
いては記憶装置71を介して次段の角度設定器18を作
動させることにより、次段の刃表a並びに刃裏bの研削
角度を設定すべく、モータ22を所要量駆動させ、この
角度を回転角検知器25によって検知し、駆動機構7を
作動させる。
【0044】その後、二段研ぎ、三段研ぎ、…を順次繰
り返すことにより、図12の実線部分にて示すように、
長手方向に直交する断面が刃先部分から刃元方向へ向か
って、刃表a側並びに刃裏b側共にR状に近似した面に
研削された刃物2とすることができるものである。
【0045】次いで、上記刃先の研削状態を確認すべ
く、前記記載の如く、駆動機構7の開始に伴って走行体
6を刃物2の長手方向の一端部へ走行させ、走行体6の
端部に設置された検知器46によって検知される時、そ
の走行を停止させる。走行体6の停止後、ガイド体56
を刃先高さ方向並びに刃物2の厚み方向に対して調整す
る。この時、ガイド体56の刃物2の刃裏b側並びに刃
物2の刃表a側のストッパ63の位置を角度目盛に合わ
せて、映写装置のカメラ部64を当接支持した場合に、
刃先部分の照準点に至る位置、即ち、刃裏b側において
はカメラ部64を図7の実線、また逆に、刃表a側にお
いてはカメラ部64を図7の二点鎖線にて示す位置とし
て、何れか一方のストッパ63にて当接支持させる。
【0046】この状態下、Y軸調整螺子50を螺動させ
てY軸ガイド49に沿ってY軸摺動板51を上昇或いは
下降させることにより、ガイド体56を刃先高さ方向に
対して調整する。同様に、X軸調整螺子53を螺動させ
てX軸ガイド52に沿ってX軸摺動板54を左右何れか
の方向へ移動させることにより、ガイド体56を刃物の
厚み方向に対して調整する。
【0047】仮に、映写装置のカメラ部64を図7の二
点鎖線にて示す位置として、カメラ部64のレンズを研
削面を確認するに足る倍率とした後、刃物2の刃表a側
を拡大した状態で映写すると共に、各研削幅の測定値を
挿入した映像をモニターにて確認し、さらには、当該映
像部分をビデオテープによる保存、或いはビデオプリン
トして写真とすることも可能である。この時、映像化し
た研削面の焦点が微細な点で未調整である場合には、第
1、或いは第2の補正台59、61を第1、或いは第2
の微調整螺子60、62によって螺動調整するものとす
る。
【0048】次いで、刃先の長手方向に亘る研削状態を
確認すべく、前記記載の如く、駆動機構7を極低速にて
駆動させ、走行体6を刃物2の長手方向の一端部から他
端部へ走行させながら、刃物2の刃表a側を映写装置の
カメラ部64にて映写し、これを受像装置のモニターに
て映像化し、長手方向に亘る研削状態、特に面粗度や研
削幅を確認することができ、この研削状態によっては所
望の研削状態とすべく再度の研削作業を実施するもので
ある。この時、映写位置はガイド体56によって高さが
一定に規制されているので、長手方向に亘る全体の研削
面を確認することができるものである。
【0049】また、刃物2の刃裏b側の研削面を確認す
るに際しては、ガイド体56は刃物2の刃付先端部に対
して中央に位置調整され、円弧状のレール部に形成され
ている関係上、カメラ部64をガイド体56上を図7に
おける実線にて示す位置まで反時計方向へ回動させ、他
端のストッパ63にて当接支持させた状態とすれば、刃
裏b側の研削面の照準点に合致した位置となり、以下、
前記記載の刃表a側と同様に作動を行うものである。
【0050】尚、本実施例においては、研削面を確認す
る映写装置のカメラ部64並びに受像装置のモニターを
単一としているが、刃表a側並びに刃裏b側に各々配置
して2台の受像装置の各モニターに刃表a側並びに刃裏
b側を同時に映写してもよく、この様に各別に設置する
場合、本実施例のカメラ部64のガイド体56を円弧状
とする必要はない。また、Y軸調整螺子50、X軸調整
螺子53、第1、第2の調整螺子60、62等にサーボ
モータに接続した自動送り機構、或いは流体圧機構によ
る送り機構に代替することは任意であり、第1、第2の
調整螺子60、62もY軸調整螺子50、X軸調整螺子
53を微調整可能とすれば不要となる。さらに、本実施
例を採用した刃物研削装置は便宜上、荒研ぎ後の刃物2
の刃先部分の刃付研削によって説明しているが、これに
限定するものではなく、さらにまた、本発明の一実施例
は便宜上、研削装置の走行体6に装備させているが、研
削装置の走行体6とは別個に装備させてもよい。
【0051】
【効果】以上説明したように本発明によれば、固定台に
固定された刃物の長手方向に亘って走行体を駆動機構に
よって往復動自在とし、この走行体には刃先高さ方向並
びに厚み方向に対して支持台が移動自在に設置され、刃
先先端部分を拡大して映写するカメラをこの支持台に敷
設されたガイド体に位置させたので、前記記載したルー
ペを刃先面に接当した場合における部分的な確認のみ
で、複数段階毎の研削幅の同時確認、刃先の長手方向全
てを網羅すること等ができなかった点を解消し、長尺な
刃物の刃先面の研削状態を同一高さで且つ長手方向に亘
って確実に確認できるばかりか、研削状態をビデオテー
プ、ビデオプリント等による記憶が可能となり、これら
に基づく研削状態の比較等も容易に実施できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】刃物を刃付研削する装置の実施例を示す一部切
欠き平面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の一部切欠き背面図である。
【図4】図1の要部拡大一部破断平面図である。
【図5】図4の要部拡大側面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】本発明の映写装置の一実施例を示す正面図であ
る。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7の一部切欠き背面図である。
【図10】カウンタによる自動制御系統のブロック線図
である。
【図11】カウンタによる手動制御系統のブロック線図
である。
【図12】研削面をR状に近似する面に仕上げた刃物の
長手方向に直交する刃先断面を示す模式図である。
【図13】研削面を平坦とした刃物の長手方向に直交す
る刃先断面を示す模式図である。
【符号の説明】
2…刃物、4…固定台、6…走行体、7…駆動機構、8
…原動機、16,17…基台、18…角度設定器、25
…回転角検知器、32…ガイド台、34…摺動体、40
…移動部、44…摺動部、45…回転砥石、48…支持
板、49…Y軸ガイド、50…Y軸調整螺子、51…Y
軸摺動板、52…X軸ガイド、53…X軸調整螺子、5
4…X軸摺動板、55…ガイド枠、56…ガイド体、5
7…ガイドコロ、58…支持台、59…第1の補正台、
60…第1の微調整螺子、61…第2の補正台、62…
第2の微調整螺子、63…ストッパ、64…カメラ部、
65…ケーブル、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定台に固定された刃物の長手方向に亘っ
    て走行体を駆動機構によって往復動自在とし、この走行
    体には刃先高さ方向並びに厚み方向に対して支持台が移
    動自在に設置され、刃先先端部分を拡大して映写するカ
    メラをこの支持台に敷設されたガイド体に位置させたこ
    とを特徴とする刃先映写装置。
JP27365492A 1992-09-16 1992-09-16 刃先映写装置 Pending JPH0691497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27365492A JPH0691497A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 刃先映写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27365492A JPH0691497A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 刃先映写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0691497A true JPH0691497A (ja) 1994-04-05

Family

ID=17530703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27365492A Pending JPH0691497A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 刃先映写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0691497A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4274231A (en) Method and apparatus for dressing a grinding wheel
EP1676683A1 (en) Eyeglass lens processing apparatus
EP0074855B1 (en) Automatic grinding
US4984394A (en) Method and apparatus for grinding straight-edged cutting tools to a fine finish
PT1520659E (pt) Máquina de polir placas de pedra ou de mármore, compreendendo um gabarito
CN210757010U (zh) 数控磨床
JPH0741603B2 (ja) 木工用長尺刃物及びその研削方法並びに装置
JP3368497B2 (ja) 多軸式横型研磨機
JPS5882662A (ja) 精密研削機
CN110549217A (zh) 数控磨床
JPH0691497A (ja) 刃先映写装置
JPH10109261A (ja) 研磨方法及び装置
JPH081486A (ja) 刃物の研削方法および装置
JP3233422B2 (ja) 刃物の刃先角の選択方法及び刃物の研削装置
EP0296390A2 (en) Grinder for engraving glass, mirrors and the like
US3479772A (en) Swell sander
JP2772818B2 (ja) 刃先超仕上げ装置
GB1585152A (en) Method and apparatus for profiling a grinding wheel
JPH0581386B2 (ja)
JPH06101203A (ja) レール溶接部自動仕上げ装置
CN211029612U (zh) 双头砂轮修整器以及具有双头砂轮修整器的磨床
JPH0661687B2 (ja) 刃先超仕上げ装置
US5443411A (en) Device for machining and facing resilient materials
JPH0521314Y2 (ja)
JPS6215068A (ja) 刃先超仕上げ方法および装置