JP2000262368A - 親水性鏡、その親水化方法及びガラスの親水化方法 - Google Patents

親水性鏡、その親水化方法及びガラスの親水化方法

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JP2000262368A
JP2000262368A JP11098192A JP9819299A JP2000262368A JP 2000262368 A JP2000262368 A JP 2000262368A JP 11098192 A JP11098192 A JP 11098192A JP 9819299 A JP9819299 A JP 9819299A JP 2000262368 A JP2000262368 A JP 2000262368A
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glass
mirror
hydrophilic
water
less
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JP11098192A
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Hidefumi Fujimoto
英史 藤本
Koji Takeda
宏二 武田
Tomohiro Hirakawa
智博 平河
Shinji Toyofuku
信次 豊福
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期のガラスの表面の水との接触角が高いた
めに自動車ミラー、建物の窓ガラス、浴室鏡等に利用し
た場合に防曇性がなく、汚れが付着し易く、落としにく
い状態を呈したとしても簡単な洗浄処理を施すことによ
り、親水性及び防曇性も回復させることが可能である鏡
及びガラスの親水化方法を提供することを目的とする。 【解決手段】ガラス表面のSn濃度が2%以下であるガ
ラスにおいて、その裏面に反射性コーティングを施した
ことを特徴とする親水性鏡を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス及び鏡の表
面の防汚、防曇、または表面を自己浄化(セルフクリー
ニング)し若しくは容易に清掃する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の防汚防曇材料としては、光触媒を
利用した材料が多く用いられており、ガラスや鏡等に光
触媒性コーティング膜を作成する方法(国際公開番号
WO96/29375)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光触媒
材料を利用して前記防汚防曇性を発揮させるには、効率
良い光触媒活性が必要不可欠であり、光触媒材料に応じ
た十分な紫外線量が必要であるため使用可能な場所が制
限されるという問題がある。また、親水性が失われた場
合には、回復させるための紫外線量が必要であり、十分
な紫外線量が得にくい状況下では、紫外線量を補充する
ための設備等が必要であることからコスト的な問題も発
生する。そこで一般的に使われているガラスに着目し
た。一般的に使われているガラスの表面は、Sn濃度が
10%以上であることから簡単な洗浄処理を繰り返し行
っても親水性が回復されないために防汚防曇性が得られ
ないという問題がある。従って、本発明は、上記事情に
鑑み、ガラス表面のSn濃度を2%以下としたことによ
り、たとえ初期のガラスの表面の水との接触角が高いた
めに自動車ミラー、建物の窓ガラス、浴室鏡等に利用し
た場合に防曇性がなく、汚れが付着し易く、落としにく
い状態を呈したとしても簡単な洗浄処理を施すことによ
り、親水性及び防曇性も回復させることが可能である鏡
及びガラスの親水化方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項第1項記載の発明は、ガラス表面のS
n濃度が2%以下であるガラスにおいて、その裏面に反
射性コーティングを施したことを特徴とする親水性鏡を
提供する。
【0005】請求項第2項記載の発明は、前記親水性鏡
の表面を界面活性剤により洗浄処理することにより、鏡
の表面が水との接触角に換算して約20°以下の水濡れ
性を呈することを特徴とする請求項1に記載の親水性鏡
を提供する。
【0006】本発明によれば、ガラス表面のSn濃度が
2%以下であるガラスにおいて、その裏面に反射性コー
ティングを施した鏡を用いたことにより、仮に鏡表面の
水との接触角が20°以上になり、防汚防曇性が失われ
たとしても鏡の表面を界面活性剤にて洗浄処理すること
により高度に親水性を回復させることが可能であり、汚
れが付着しにくく、長期において親水性の維持が期待で
きる。また、光触媒材料を用いていないことから、光触
媒活性を発揮させるための紫外線量や光触媒性被膜の耐
久性等に制限されることなく衛生設備室等のあらゆる場
所への展開が可能となる。
【0007】請求項第3項記載の発明は、前記親水性鏡
は、凹凸構造を有する表面層が形成されていることを特
徴とする請求項1及び2に記載の親水性鏡を提供する。
【0008】請求項第4項記載の発明は、前記凹凸構造
は、原子間力顕微鏡で測定した親水性鏡表面の任意の位
置における凹凸の平均高さおよび平均幅が、0.4nm
以上200nm以下であり、中心線平均表面粗さRaが
0.1nm以上50nm以下であることを特徴とする請
求項3に記載の親水性鏡を提供する。
【0009】本発明によれば、親水性鏡表面にこのよう
な凹凸構造を形成することによって、親水性鏡の質感を
損なうことなく、高度な親水性を呈し、十分な曇り防
止、水滴防止効果を発揮する親水性鏡の提供が可能にな
る。
【0010】請求項第5項記載の発明は、前記凹凸構造
は、原子間力顕微鏡で測定した親水性鏡表面の任意の位
置における凹凸の平均高さが0.8nm以上40nm以
下、平均幅が9nm以上100nm以下、中心線平均表
面粗さRaが0.1nm以上10nm以下であることを
特徴とする請求項3に記載の親水性鏡を提供する。
【0011】請求項第6項記載の発明は、前記親水性鏡
表面のゼータ電位がpH7付近の水中において負である
ことを特徴とする請求項1〜5に記載の親水性鏡を提供
する。
【0012】本発明によれば、ゼータ電位を負にするこ
とによって、鏡表面に水が接触した場合に除菌及び/又
は防汚効果を持たせることができるようになる。水まわ
りの汚れ、菌類などは、一般的にpH7付近の水中にお
いて負に帯電していることが知られている。従って、親
水性鏡表面のゼータ電位を負にすることで、水を接触さ
せた状態では、親水性鏡表面と汚れ、菌類とが電気的に
反発し、汚れ、菌類の付着を防止することができる。
【0013】請求項第7項記載の発明は、前記親水性鏡
は、浴室用鏡であることを特徴とする請求項1〜6に記
載の親水性鏡を提供する。
【0014】本発明によれば、浴室にて使用することに
より優れた防曇性を呈することから使用者は、鏡として
の機能を十分に堪能することができる。さらには、汚れ
が付着したとしても簡単な洗浄により清浄でかつ親水性
表面を良好に回復することができることから清掃という
使用者にとっては不快な作業の負荷を軽減することが可
能となる。
【0015】請求項第8項記載の発明は、鏡の表面を親
水化する方法であって、ガラス表面のSn濃度が2%以
下であるガラスの裏面に反射性コーティングを施した鏡
を準備する工程と、前記鏡の表面を界面活性剤により洗
浄処理することにより、鏡の表面が水との接触角に換算
して約20°以下の水濡れ性を呈する工程からなる鏡の
表面の親水化方法を提供する。
【0016】請求項第9項記載の発明は、ガラスの表面
を親水化する方法であって、ガラス表面のSn濃度が2
%以下であるガラスを準備する工程と、前記ガラスの表
面を界面活性剤により洗浄処理することにより、ガラス
の表面が水との接触角に換算して約20°以下の水濡れ
性を呈する工程からなるガラスの表面の親水化方法を提
供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明における親水性とは、水との接触角
に換算して30°以下、好ましくは20°以下、さらに
好ましくは10°以下の水濡れ性を呈する状態をいう。
本発明における超親水性とは、水との接触角に換算して
10°以下、好ましくは約5°以下の水濡れ性を呈する
状態をいう。
【0018】本発明の鏡表面及びガラスの親水化方法を
施したガラス表面が水との接触角にて10°以下の状態
を維持するようであれば、以下のような防曇効果が発揮
される。空気中の湿分や湯気が結露しても、凝縮水が個
々の水滴を形成せずに一様な水膜になる傾向が顕著にな
る。従って、表面に光散乱性の曇りを生じない傾向が顕
著になる。同様に、窓ガラスや車両用バックミラ−や車
両用風防ガラスが降雨や水しぶきを浴びた場合に、離散
した目障りな水滴が形成されずに、高度の視界と可視性
を確保し、車両や交通の安全性を保証し、種々の作業や
活動の能率を向上させる効果が飛躍的に向上する。
【0019】本発明の鏡表面及びガラスの親水化方法を
施したガラス表面が水との接触角にて20°以下の状態
を維持するようであれば、以下のような表面洗浄効果が
発揮される。都市煤塵、自動車等の排気ガスに含有され
るカ−ボンブラック等の燃焼生成物、油脂、シ−ラント
溶出成分等の疎水性汚染物質、及び無機粘土質汚染物質
双方が付着しにくく、付着しても降雨や水洗により簡単
に落せる状態になる。本発明の鏡表面及びガラスの親水
化方法を施したガラス表面が上記高度の親水性を呈し、
かつその状態を維持するようになれば、帯電防止効果
(ほこり付着防止効果)、断熱効果、水中での気泡付着
防止効果、生体親和性向上効果等が発揮されるようにな
る。
【0020】本発明の鏡及びガラスの親水化方法を施し
たガラスの適用可能な用途としては、車両用後方確認ミ
ラー、浴室用鏡、洗面所用鏡、歯科用鏡、道路鏡のよう
な鏡;建物や監視塔の窓ガラス;自動車、鉄道車両、航
空機、船舶、潜水艇、雪上車、ロープウエイのゴンド
ラ、遊園地のゴンドラ、宇宙船のような乗り物の窓ガラ
ス;自動車、オートバイ、鉄道車両、航空機、船舶、潜
水艇、雪上車、ロープウエイのゴンドラ、遊園地のゴン
ドラ、宇宙船のような乗り物の風防ガラス;冷凍食品陳
列ケースのガラス、中華饅頭等の保温食品の陳列ケース
のガラス等が挙げられる。
【0021】本発明における界面活性剤としては、ラウ
リン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン
酸ナトリウム、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩、ス
テアリル硫酸エステルナトリウム塩、セチル硫酸エステ
ルナトリウム塩、マッコーアルコール硫酸エステルナト
リウム塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、ラウリ
ルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸カルシウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸カルシウム、α−オレフィンス
ルホン酸塩、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエ
ステルナトリウム塩、ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ス
ルホン酸ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル
アンモニウム塩、スルホン酸ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエ−テルナトリウム塩、脂肪酸ナトリウムセ
ッケン、脂肪酸カリセッケン、ジオクチスルホコハク酸
ナトリウム、アルキルサルフェ−ト、アルキルエ−テル
サルフェ−ト、アルキルサルフェ−トソ−ダ塩、アルキ
ルエ−テルサルフェ−トソ−ダ塩、アルキルサルフェ−
トTEA塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テルサル
フェ−トソ−ダ塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テ
ルサルフェ−ト、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル
サルフェ−トTEA塩、2エチルヘキシルアルキル硫酸
エステルナトリウム塩、アシルメチルタウリン酸ナトリ
ウム、ラウロイルメチルタウリン酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウ
リル2ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸
ラウリル2ナトリウム、ポリカルボン酸、オレオイルザ
ルコシン、アミドエ−テルサルフェ−ト、ラウロイルザ
ルコシネ−ト、スルホFAエステルナトリウム塩等のア
ニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエ−
テル、ポリオキシエチレントリデシルエ−テル、ポリオ
キシエチレンステアチルエ−テル、ポリオキシエチレン
オレイルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエ−テ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレ
ンラウラ−ト、ポリオキシエチレンステアレ−ト、ポリ
オキシエチレンオレエ−ト、ソルビタンステアレ−ト、
ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソル
ビタンアルキルエステル、ポリエ−テル変性シリコ−
ン、ポリエステル変性シリコ−ン、ソルビタンラウラ−
ト、ソルビタンパルミテ−ト、ソルビタンオレエ−ト、
ソルビタンセスキオレ−ト、ポリオキシエチレンソルビ
タンラウラ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンステア
レ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテ−ト、
ポリオキシエチレンソルビタンオレエ−ト、グリセロ−
ルステアレ−ト、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アル
キルアルキロ−ルアミド、ラウリン酸ジエタノ−ルアミ
ド、オレイン酸ジエタノ−ルアミド、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレンステアレ−ト、
ポリオキシエチレンアルキルプロピレンジアミン等のノ
ニオン性界面活性剤;ジヒドロキシエチルステアリンア
ミン、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジ
メチルベンジルアンモニウム塩、ラウリルジメチルベタ
イン、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ステア
リンジメチルベタイン、ラウリンジヒドロキシエチルベ
タイン、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、1−ヒドロキシエチル2−アルキルイミダゾリン
4級塩、アルキルイソキノリニウムブロマイド、高分子
アミン、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、
アルキルイミダゾリン4級塩、ジアルキルジメチルアン
モニウムクロライド、オクタデシルアミン酢酸塩、アル
キルプロピレンジアミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢
酸塩、ジオレイルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド等のカチオン性界面活性剤;ジメチルアルキルベタ
イン、アルキルグリシン、アミドベタイン、イミダゾリ
ン等の両性界面活性剤等が好適に利用できる。
【0022】本発明の親水性ガラス及び鏡表面の洗浄処
理としては、汚れの度合いにもよるが水洗浄、洗剤洗浄
及び超音波洗浄等が有効に利用でき、洗浄処理後は、外
観だけでなく高度な親水性の回復が可能であることから
前記のような防曇、表面洗浄及び帯電防止効果等が再び
発揮されるようになる。また、研磨ガラスを用いても研
磨によってガラス表面のSn濃度が下げられることから
同様の効果が得られる。
【0023】ガラス表面のSn濃度が2%以下であるガ
ラスまたは鏡表面に凹凸構造を形成することにより、ガ
ラス表面のSn濃度が2%以下であることによる親水効
果とその表面に凹凸構造を形成したことによる親水効果
の相乗効果によりさらなる親水性、防汚性、防曇性が期
待できる。また、前記ガラスおよび鏡表面に形成した凹
凸部が長期間の使用により失われたとしてもその後から
Sn濃度が2%以下のガラスまたは鏡面が現れるために
突然、親水性、防汚性、防曇性が失われることによって
使用者が不快感を抱くことなく継続して良好な親水性、
防汚性、防曇性を発揮することが可能である。
【0024】ガラスまたは鏡表面の凹凸の高さ、幅、表
面粗さは原子間力顕微鏡を用いて求めることができる。
複雑でかつ微細な凹凸表面を測定する際には、表面の吸
着水、表面に入り込んだ気体がじゃまをして、接触式の
表面粗さ計では正確な値を知ることができないため、原
子間力顕微鏡を用いて測定することが好ましい。凹凸の
高さ及び幅は可視光の波長の1/2、すなわち、200
nm以下とすることが好ましい。光の干渉による表面層
の発色を防止することができ、ガラスまたは鏡の質感を
そこなうことがないからである。また、凹凸の高さ及び
幅は0.4nm以上であることが好ましい。これ以上凹
凸の高さ及び幅が小さいと、機械的な強度が確保できな
い。表面粗さは、主に凹凸の高さによって決まり、図1
に示す模式的な表面の断面においては、表面粗さ(R
a)=高さ/4となる。ここでは、凹凸の高さは0.4
nm以上200nm以下であることが好ましいので、表
面粗さは0.1nm以上50nm以下が好ましい。
【0025】ガラスまたは鏡表面に形成する凹凸構造は
フラクタル構造であることが望ましい。フラクタル構造
とは、基材の表面に大きい周期の凹凸構造とその構造の
中に小さい周期の凹凸構造を含む多段の凹凸構造であ
る。フラクタル構造、つまり凹凸の中に更に細かい凹凸
がある複雑な構造とすることで、ガラスまたは鏡表面の
保水力を高め、さらに高度な親水性を発現させることが
可能となる。
【0026】ガラスまたは鏡表面に凹凸を形成する方法
としては、限定されるものではなく、 公知の方法より
選択すれば良いが、ゾル塗布法、めっき法、CVD法、
スパッタリング、真空蒸着法などによって、図2のよう
にガラスまたは鏡表面上に微細な凹凸を有する膜を形成
する方法、サンドブラスト、エッチングなどによって、
図3のように、ガラスまたは鏡に直接凹凸を形成する方
法などがある。
【0027】本発明において、ケミカルエッチングによ
りガラスまたは鏡表面に凹凸を形成することが好まし
い。ケミカルエッチングとは、ガラスまたは鏡を例えば
酸、アルカリ、過酸化物の溶液に浸漬あるいはその溶液
を加温した際に発生する蒸気に接触させ、その化学反応
によって表面処理を行う方法である。使用する溶液とし
ては、塩酸、硫酸、硫化アンモニウム、フッ酸、フッ化
ホウ素、ケイフッ化水素酸等の水溶液が挙げられる。
【0028】本発明において、機械的エッチングにより
ガラスまたは鏡表面に凹凸を形成することが好ましい。
機械的エッチングとは、機械的に表面を研磨あるいは侵
食させる方法であるが、金属酸化物粒子、研磨紙、研磨
材、ナイロン不織布、たわしなど鏡表面に目視で確認で
きないくらいの微細に表面加工できるものなら何を使用
しても構わない。また、研磨材としては、微粒子のシリ
カ、微粒子のアルミナ、炭酸カルシウム、酸化セリウム
を主体とする希土類元素化合物であるバストネサイトや
Fe34微粒子やMnO2のようなマンガン酸化物微粒
子、CeO2の微粒子スラリー、及び安定なフッ素化合
物としてのCaF2の微粒子スラリー等を利用すること
によりガラスと化学反応し、化学・機械研磨が行われ、
目視によるキズや曇りを発生させることなく効率良くガ
ラスまたは鏡表面に凹凸を形成することができる。それ
らの研磨材は、ガラスおよび親水性鏡よりも柔らかいこ
とが好ましい。たとえ研磨材がガラス及び親水性鏡より
も硬い場合においても、粒子を小さくすることにより発
生したキズが小さく、目視によりキズや曇りを確認でき
ないものであれば問題はない。また、ガラス及び親水性
鏡表面の研磨方法としては、前記研磨材をスポンジ表面
に固定させたもので研磨してもよいし、ガラス及び親水
性鏡表面に目視によるキズや曇りを確認できなければ、
研磨を行う手段としてはどのような方法でもよい。但
し、人の力加減によりキズの発生具合が変化するような
場合においては、目視によるキズや曇りの発生が確認で
きないように調整することが好ましい。例えば、市販の
ルックお風呂のみがき洗い(弱アルカリ性、超ミクロ粒
子入り、ライオン製)を用いることにより、前記のよう
な効果を発揮することが可能である。
【0029】本発明において、金属酸化物の1種以上を
含有する層をガラスまたは鏡表面に被覆形成することが
好ましい。これによれば、高度な親水性を呈する所望の
凹凸を容易に形成することができる。前記酸化物を被覆
形成する方法としては、ゾル塗布法、真空蒸着、スパッ
タリング、CVD法、めっき法など公知の方法から選択
してもよく、また、それ以外でも良い。ゾル塗布法によ
れば、ガラスまたは鏡の大きさ、形状によって、設備上
の制約をうけることがないので、特別の設備を要せず、
簡便に実施することができる。CVD法、スパッタリン
グ、真空蒸着によれば、大きなガラスまたは鏡への適用
は設備上制約を受けるが、均一で安定した薄膜を形成す
ることが可能となる。これらの方法において処理温度を
高くすることにより、耐アルカリ性、耐温水性などの耐
久性をより向上させることが可能である。
【0030】本発明において、前記酸化物の被膜の厚み
は400nm以下となるようにする。特に1種類の酸化
物で400nmを超える被膜を形成した場合には、光の
干渉による干渉縞、白濁などが発生し、外観上の不具合
が生じやすい。また、膜厚が厚くなれば耐摩耗性が低下
し、傷がつきやすくなることも避けられない。
【0031】ここで、金属酸化物としては、シリカ、ア
ルミナ、ジルコニア、セリア、イットリア、ボロニア、
マグネシア、カルシア、フェライト、ハフニア、酸化チ
タン、酸化亜鉛、三酸化タングステン、酸化第二鉄、酸
化第一銅、酸化第二銅、三酸化二ビスマス、酸化スズ、
酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化バリウム、酸化スト
ロンチウム、酸化バナジウム等の単一酸化物や、チタン
酸バリウム、ケイ酸カルシウム、水ガラス、アルミノケ
イ酸塩、リン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、
チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシ
ウム、アルミノシリケート等の複合酸化物が好適に利用
できる。中でも、小さく細かい凹凸を形成するには、シ
リカ、アルミナがよく、大きな凹凸を形成するには、ジ
ルコニア、チタニア、酸化スズ、酸化亜鉛が好ましい。
ゾル塗布法においては、粒子径、後述するゾルの性状に
関して様々なものが入手可能なシリカが好ましい。シリ
カは最も安価であり、実用性が非常に高い。
【0032】本発明において、金属酸化物粒子は水また
は親水性溶媒にコロイド状に分散させたゾルの形態とさ
れるのが好ましい。親水性溶媒としては前記金属酸化物
を安定に分散させ、ガラスまたは鏡上に均一かつ平滑な
被膜を形成させうるものである限り、特に限定されない
が、好ましいものとしては、沸点が200℃以下の有機
溶媒を挙げることができる。好ましい有機溶媒の例とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、t−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、n
−ブタノ−ル、2−メチルプロパノ−ル、ペンタノ−
ル、エチレングリコ−ル、モノアセトンアルコ−ル、ジ
アセトンアルコ−ル、エチレングリコ−ルモノメチルエ
−テル、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノ
ン、ジプロピレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、
トリプロピレングリコ−ル、1−エトキシ−2−プロパ
ノ−ル、1−ブトキシ−2−プロパノ−ル、1−プロポ
キシ−2−プロパノ−ル、プロピレングリコ−ルモノメ
チルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルモノメチルエ−
テル、ジプロピレングリコ−ルモノエチルエ−テル、ト
リプロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル、2−ブト
キシエタノール等のアルコール系溶剤や、n−ヘキサ
ン、トルエン、キシレン、ミネラルスピリット等の炭化
水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル系溶剤を挙げることができる。
【0033】本発明において、ゾル塗布法によってガラ
スまたは鏡表面に被膜を形成する場合においては、金属
酸化物0.05〜20重量部、溶媒99.95〜80重
量部とするコーティング組成物を使用することが好まし
い。前記塗布液をガラスまたは鏡表面に塗布することに
より、優れた防曇性を有し、光干渉や白濁のない透明な
膜を形成することができる。
【0034】また、ゾル塗布法による場合、平均粒子径
1〜100nmの粒状金属酸化物、平均径1〜50n
m、平均長さ10〜1000nmの鎖状金属酸化物、平
均径1〜50nm、平均長さ10〜500nmの羽毛状
または棒状金属酸化物のいずれかを使用することが好ま
しい。平均粒子径1〜100nmの粒状金属酸化物とし
ては、シリカなどが、平均径1〜50nm、平均長さ1
0〜1000nmの鎖状金属酸化物としては、シリカ、
アルミナなどが、平均径1〜50nm、平均長さ10〜
500nmの羽毛状または棒状金属酸化物としては、ア
ルミナなどが挙げられる。鎖状、羽毛状、棒状金属酸化
物を使用すれば、ガラスまたは鏡表面に形成した膜の耐
久性を向上させることができる。また、粒状無機酸化物
を使用すれば、所望の凹凸を有した上でより平滑性の高
い膜を形成することができる。
【0035】本発明において、ガラスまたは鏡表面層に
は前記金属酸化物をガラスまたは鏡表面に固定するため
のバインダーを含有させることが好ましい。バインダー
によりガラスまたは鏡表面との密着性は向上し、さらに
高度な耐久性、耐摩耗性がえられるからである。バイン
ダーとしては、釉薬、シリコーン、水ガラス(ケイ酸リ
チウム、ケイ酸ナトリウム等)等の無機質のバインダ
ー、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の有
機質のバインダー等が利用できる。水ガラスのような無
機質のバインダーを含有させることにより水に溶ける作
用からガラスまたは鏡表面のセルフクリーニングに効果
的である。
【0036】本発明において、ゾル塗布液には、界面活
性剤を含むことができる。添加が可能な界面活性剤の例
としては、スルホン酸ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエ−テルアンモニウム塩、スルホン酸ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエ−テルナトリウム塩、脂肪酸
カリセッケン、脂肪酸ナトリウムセッケン、ジオクチル
スルホコハク酸ナトリウム、アルキルサルフェ−ト、ア
ルキルエ−テルサルフェ−ト、アルキルサルフェ−トソ
−ダ塩、アルキルエ−テルサルフェ−トソ−ダ塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−ト、ポリオ
キシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−トソ−ダ塩、
アルキルサルフェ−トTEA塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエ−テルサルフェ−トTEA塩、2−エチルヘキ
シルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、アシルメチル
タウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ス
ルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンスルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ポリカルボン
酸、オレオイルザルコシン、アミドエ−テルサルフェ−
ト、ラウロイルザルコシネ−ト、スルホFAエステルナ
トリウム塩等のアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチ
レンラウリルエ−テル、ポリオキシエチレントリデシル
エ−テル、ポリオキシエチレンアセチルエ−テル、ポリ
オキシエチレンステアリルエ−テル、ポリオキシエチレ
ンオレイルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェノ−ルエ−テル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレンラウラ−
ト、ポリオキシエチレンステアレ−ト、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレンオ
レエ−ト、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンアルキルエステル、ポリエ−テル変性
シリコ−ン、ポリエステル変性シリコ−ン、ソルビタン
ラウラ−ト、ソルビタンステアレ−ト、ソルビタンパル
ミテ−ト、ソルビタンセスキオレエ−ト、ソルビタンオ
レエ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンラウラ−ト、
ポリオキシエチレンソルビタンステアレ−ト、ポリオキ
シエチレンソルビタンパルミテ−ト、ポリオキシエチレ
ンソルビタンオレエ−ト、グリセロ−ルステアレ−ト、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアルキロ−ル
アミド、ラウリン酸ジエタノ−ルアミド、オレイン酸ジ
エタノ−ルアミド、オキシエチレンドデシルアミン、ポ
リオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、ポリオキシエチレンオクタデシルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルプロピレンジアミン、
ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマ
−、ポリオキシエチレンステアレ−ト等のノニオン性界
面活性剤;ジメチルアルキルベタイン、アルキルグリシ
ン、アミドベタイン、イミダゾリン等の両性界面活性
剤;オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、1
−ヒドロキシ−2−アルキルイミダゾリン4級塩、アル
キルイソキノリニウムブロマイド、高分子アミン、オク
タデシルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキル
トリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、アルキルイミダゾリン4級塩、ジアルキ
ルジメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルアミ
ン酢酸塩、テトラデシルアミン酢酸塩、アルキルプロピ
レンジアミン酢酸塩、ジデシルジメチルアンモニウムク
ロライド等のカチオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0037】本発明において、ゾル塗布液をガラスまた
は鏡表面に塗布する方法は、公知の方法から適宜選択す
ればよく、エアーガン、エアレスガン、エアゾールスプ
レー等を用いたスプレーコーティング法、スピンコーテ
ィング法、ディップコーティング法、フローコーティン
グ法、ロールコーティング法、刷毛塗り法、スポンジ塗
り等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。また、前記塗布液をガラスまたは鏡表面に塗布する
前の処理として、各種シャンプーやプライマー類、洗浄
剤、コンパウンド類、帯電防止剤等を用いることもでき
る。
【0038】塗布液をガラスまたは鏡表面に塗布した後
の熱処理は、塗布液、ガラスまたは鏡の種類・性質に応
じて適宜行えばよく、自然乾燥、加熱、赤外線・紫外線
照射等いずれの方法でも良い。単に溶媒を揮散させ乾燥
したのみでもよい場合もある。 熱処理を行う場合の方
法としては、物品の表面に表面処理剤を塗布し、ついで
熱処理するが、塗布および熱処理の回数は2回以上であ
ってもよい。塗布のみを複数回繰り返した後一度で熱処
理すること、塗布と熱処理の一連の操作を複数回行うこ
となど、様々な方法が挙げられる。
【0039】本発明において、図4のように、あらかじ
め凹凸を形成したガラスまたは鏡表面上に、さらに金属
酸化物からなる凹凸層を形成することも可能である。あ
らかじめ形成する凹凸は、公知の方法より選択すれば良
いが、前記のようにゾル塗布法、真空蒸着法、スパッタ
リング、CVDによって形成することが好ましく、その
凹凸構造は前述の凹凸高さ・幅・表面粗さの範囲に入っ
ていることが好ましい。凹凸層を形成する金属酸化物と
しては、前述の金属酸化物の中から選べば良いが、特に
シリカ、アルミナを使用することが好ましい。これらの
酸化物のゾルを使用してゾル塗布法により形成すること
が好ましい。ゾルは様々な粒子径・性状のものが入手可
能であり、表面に形成した凹部に入り込ませるために最
適なものを選ぶことができる。酸化物ゾルは前述の各種
金属酸化物が挙げられるが、中でも粒子径が50nm以
下のものが好ましい。あらかじめ形成した凹凸に入り込
むため、ガラスまたは鏡表面の表面積は大きくなり、一
層親水性が高まるからである。また、スパッタあるいは
CVDによって前記酸化物の被膜を形成する方法も好ま
しい。CVDやスパッタにおいて処理温度を高くするこ
とにより、耐アルカリ性、耐温水性などの耐久性をより
向上させることが可能である。
【0040】本発明において、凹凸構造を有する表面層
を備えたガラス又は鏡の形態としていくつか挙げること
ができる。第一の形態としては、ガラス又は鏡の表面が
凹凸構造を有するようにするのが好ましい。第二の形態
としては、凹凸構造を有するガラス又は鏡と、前記凹凸
構造を有するガラス又は鏡表面に接合された金属酸化物
を含有する被膜は、ガラス又は鏡の凹凸構造が反映され
たことにより凹凸構造を有するようにするのが好まし
い。第三の形態としては、ガラス又は鏡と、前記ガラス
又は鏡表面に接合された金属酸化物を含有する被膜が凹
凸構造を有するようにするのが好ましい。第四の形態と
しては、ガラス又は鏡と、前記ガラス又は鏡表面に接合
された被膜が金属酸化物を含有し、かつ凹凸構造を有す
る被膜と、前記金属酸化物を含有し、かつ凹凸構造を有
する被膜に接合された金属酸化物を含有する被膜が凹凸
構造を備えるようにするのが好ましい。よって、ガラス
又は鏡は、上記4つの凹凸構造を備えることにより、高
度な親水性を呈し、防曇性、防汚性の向上が可能とな
る。また、本発明において、凹凸構造とは、多孔質構造
を含んだものである。
【0041】本発明において、ガラス及び親水性鏡表面
の初期、又は前記表面が汚染負荷等により親水性、防汚
性、防曇性が失われた場合には、研磨材にて磨き洗いを
施すことにより目視にて確認できるようなキズや曇りを
発生させることなく清浄でかつ親水性等を回復させるこ
とができる。研磨材としては、酸化セリウムを主体とす
る希土類元素化合物であるバストネサイトやFe34
粒子やMnO2のようなマンガン酸化物微粒子、CeO2
の微粒子スラリー、安定なフッ素化合物としてのCaF
2の微粒子スラリー、微粒子のシリカ、微粒子のアルミ
ナ、炭酸カルシウムの研磨材が挙げられる。これらの研
磨材を利用することによりガラスと反応し、化学・機械
研磨が行われることから効率良くガラス及び親水性鏡表
面の汚れを取り除き、清浄でかつ親水性等を回復するこ
とが可能になる。それらの研磨材は、ガラス及び親水性
鏡よりも柔らかいことが好ましい。たとえ研磨材がガラ
ス及び親水性鏡よりも硬い場合においても粒子を小さく
することにより発生したキズが小さく、目視によりキズ
や曇りを確認できないものであれば問題はない。また、
ガラス及び親水性鏡表面の磨き洗い方法としては、前記
研磨材をスポンジ表面に固定させたもので磨いてもよい
し、ガラス及び親水性鏡表面に目視によるキズや曇りを
確認できなければ、研磨を行う手段としてはどのような
方法でもよい。但し、人の力加減によりキズの発生具合
が変化するような場合においては、目視によるキズや曇
りの発生が確認できないように調整することが好まし
い。
【0042】本発明において、ガラス及び親水性鏡の洗
浄処理として、酸性水又はアルカリ水による洗浄が挙げ
られる。ガラス及び親水性鏡表面を洗浄する酸性水は、
pH値が5以下であるようにすることが好ましい。より
好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下であるよう
にする。このpH範囲の酸性水を使用することにより、
ガラス及び親水性鏡の親水性が促進あるいは回復し、防
汚性が向上する。pHは低ければ低いほど親水性は促進
し、防汚性も向上するが、ガラスへの影響、とりわけガ
ラスの耐食性などの耐久性、取り扱い上の安全性などを
考慮すると−0.45以上とすることが好ましい。pH
−0.45に相当する酸性の洗剤は市販されているた
め、特に安全面で問題はないと判断できるからである。
【0043】また、ガラス及び親水性鏡表面を洗浄する
アルカリ水は、pH値が8.0以上13.3以下である
ようにすることが好ましい。より好ましくは、10.0
以上13.3以下、さらに好ましくは11.0以上1
3.3以下であるようにする。このpH範囲のアルカリ
水を使用することにより、ガラス及び親水性鏡の親水性
が良好に回復し、防汚性が向上する。pH値は、高けれ
ば高いほど防汚性も向上するが、ガラスへの影響、とり
わけガラスの耐久性、取り扱い上の安全性などを考慮す
るとpH値は13.3以下とすることが好ましい。pH
値が13.3に相当するアルカリ性の洗剤は市販されて
いるため、特に安全面で問題はないと判断できるからで
ある。
【0044】酸性水で使用する酸は特に限定されるもの
ではないが、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、リン
酸、硝酸、硫酸、塩酸、アミノ酸、ピルビン酸、オキサ
ロ酢酸、イソクエン酸、コハク酸、マレイン酸、マロン
酸、アスコルビン酸、シュウ酸、ピクリン酸、ニトロベ
ンゼン、フェノ−ル、アジピン酸、フタル酸、フマル
酸、ギ酸、グリオキシル酸、オキソグルタル酸、ホスホ
グリセリン酸、アクリル酸、塩素酸、クロル酢酸、プロ
ピオン酸、吉草酸、酪酸、ニコチン酸、葉酸、アルキル
硫酸、乳酸、リポ酸、カルボン酸、オロト酸、グルタミ
ン酸、アスパラギン酸、安息香酸、パントテン酸、グロ
ン酸、グルクロン酸、酒石酸、スルファミン酸が利用可
能である。上記有機酸、無機酸の他にも、水道水を電気
分解して得られた酸性水、イオン交換により得られた酸
性水を使用することも可能である。
【0045】アルカリ水で使用するものは特に限定され
るものではないが、例えば、炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ金属炭酸塩の他に
もアンモニア、アミン等の有機アルカリ、石鹸が利用可
能である。但し、石鹸は、短期的な洗浄回復はよいが、
金属石鹸をつくるためにその部分は撥水性を呈するため
長期的な使用には適さない場合がある。上記の他にも、
水道水を電気分解して得られたアルカリ水、イオン交換
により得られたアルカリ水を使用することも可能であ
る。
【0046】酸又はアルカリ性洗浄水中には界面活性剤
を入れるとさらに好ましい。ガラス及び親水性鏡表面の
汚れがひどく、撥水化しているような場合においては、
酸又はアルカリ性洗浄水をかけてもはじいて汚れが分解
できない、あるいは細かい溝まで入りにくい場合があ
る。そのような場合には界面活性剤を酸又はアルカリ性
洗浄水中に混入すれば、ガラス及び親水性鏡表面の汚れ
と酸又はアルカリ性洗浄水のなじみがよくなり洗浄水が
はじくことなくガラス及び親水性鏡表面を覆い、酸又は
アルカリ性洗浄水による洗浄効果がさらに向上するので
ある。
【0047】また、洗浄水中には、シリカゾル、炭酸カ
ルシウム、歯磨き粉、酸化セリウムを主体とする希土類
元素化合物であるバストネサイトやFe34微粒子やM
nO 2のようなマンガン酸化物微粒子、CeO2の微粒子
スラリー、及び安定なフッ素化合物としてのCaF2
微粒子スラリー、微粒子のシリカ、微粒子のアルミナ等
の研磨材を添加してもよい。研磨材を添加した洗浄水に
てガラス及び親水性鏡表面の洗浄を行うことにより、研
磨材により、ガラス及び親水性鏡表面がキズつかない程
度で汚れを除去する。仮に、シリカゾルがガラス及び親
水性鏡表面に残ったとしても親水性を良好に発揮する効
果として作用するために実用上問題はない。例えば、市
販のルックお風呂のみがき洗い(弱アルカリ性、超ミク
ロ粒子入り、ライオン製)を用いることにより、前記の
ような効果を発揮することが可能である。
【0048】さらに洗浄水中には、有機溶剤を混入させ
てもよい。有機溶剤は、有機汚れを溶解除去する作用が
あることからガラス及び親水性鏡表面における清浄かつ
親水性等を良好に繰り返し回復させることが可能にな
る。有機溶剤としては、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、セロソルブ類、カルビトール類、ポリプ
ロピレングリコール類等が挙げられる。
【0049】
【実施例1】第一の実施例について説明する。ガラス表
面のSn濃度が2%である試料1、ガラス表面のSn濃
度が13%である試料2を用意した。なお、試料の大き
さは、ともに200mm×200mmとした。上記各試
料における初期の水との接触角を測定し、その後、洗剤
(バスマジックリン 花王製)をガラス表面に吹き付
け、スポンジ擦りによる洗浄を行い、水道水による流水
洗浄を実施した。表面が乾燥した後、再度、水との接触
角を測定した。尚、水との接触角測定には接触角測定装
置CA−X150(協和界面科学製)を使用した。表1
に洗浄前後におけるガラス表面の水との接触角の測定結
果を示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1より、試料2については、洗浄前後に
おいて若干の水との接触角の低下は確認できるが、高度
に親水性を呈するまでには至っていない。それに対し
て、試料1については洗浄後には、ほぼ0°と超親水性
を示していることから、十分な防汚防曇効果が期待でき
るとともに、もし、親水性が失われ、防汚防曇効果が確
認できなくなったとしても本実施例1に示すような簡単
な洗浄処理を施すことにより防汚防曇効果を回復させる
ことが可能である。また、洗浄を繰り返すことにより、
ガラス表面のSnが失われ、Siの露出部分が増加する
ことにより洗浄による親水性の回復はより効果的に作用
すると考えられる。
【0052】前記試料1及び試料2を用いて防曇性を評
価した。防曇性の評価には、試料に息を吹きかけて試料
の表面に曇りを生じさせ、顕微鏡により凝縮水滴の有無
を観察することにより行った。表2に防曇性評価結果を
示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2より、防曇回復性は、表1の親水回復
性の結果とよく一致している。その中で、唯一洗浄処理
後にガラス表面の水との接触角が約0°を示した試料1
においてのみ防曇性を示した。それに対して試料2にお
いては、洗浄処理後においてもガラス表面の水との接触
角が約20°以上であり、防曇性を示さなかった。以上
のことからも本発明の親水性鏡または、親水化方法を施
したガラスは、長期において防汚防曇効果を維持するこ
とが可能であり、更にはその効果を繰り返し再現できる
と考えられる。
【0055】
【実施例2】第二の実施例について説明する。鏡表面の
Sn濃度が2%である鏡表面にケミカルエッチング処理
を施し、微細な凹凸を形成した鏡を試料3とした。比較
試料として鏡表面のSn濃度が13%である鏡(一般的
な鏡)を試料4とした。なお、試料の大きさは、ともに
300mm×150mmとした。これらの試料を浴室の
壁に設置して防汚評価を行った。試料の位置は、通常浴
室の鏡が設置してある位置と同様の位置に設置した。入
浴人数は、1日4人とした。毎日、この入浴試験終了後
に水との接触角測定を実施した。水との接触角測定に
は、接触角測定装置CA−X150(協和界面科学製)
を使用した。その結果、鏡表面のSn濃度が13%であ
る試料4の鏡については、防曇性は、1日しか発揮でき
なかった。しかしながら鏡表面のSn濃度が2%の鏡に
微細な凹凸処理を施した試料3においては5日間防曇性
を発揮することができた。試験開始時の接触角は、ほぼ
同等であったことから防曇性の維持性については、鏡表
面の微細な凹凸による影響が大きいと考えられる。
【0056】
【実施例3】第三の実施例について説明する。鏡表面の
Sn濃度が2%である試料5、6及び7を用意した。な
お、試料の大きさは、全て200mm×200mmとし
た。上記各試料における初期の水との接触角を測定し、
その後、アルカリ洗剤(ファインクリーンU pH1
1.5、東京硝子器械製)、中性洗剤(ファインクリー
ン70 pH7.0、東京硝子器械製)及び酸性洗剤
(ファインクリーンLS pH2.4、東京硝子器械
製)を用いた超音波洗浄装置NS−600(日本精機
製)により試料5、6及び7をそれぞれ45分間洗浄処
理した。その後、水道水にて5分間流水洗浄を実施し
た。表面が乾燥した後、水との接触角を測定した。尚、
水との接触角測定には接触角測定装置CA−X150
(協和界面科学製)を使用した。表3に洗浄前後におけ
るガラス表面の水との接触角の測定結果を示す。
【0057】
【表3】
【0058】表3より、全ての洗剤において大幅な親水
性の向上が確認できたことから本発明の親水性鏡の親水
性が失われたとしてもアルカリ性、中性、酸性の各種洗
剤と超音波洗浄を組み合わせた洗浄処理を施すことによ
り十分な親水性の回復が可能であると考えられる。
【0059】
【実施例4】第四の実施例について説明する。鏡表面の
Sn濃度が2%である試料8及び9を用意した。なお、
試料の大きさは、全て200mm×200mmとした。
これらの試料を浴室の壁に設置して防汚評価を行った。
試料の位置は、通常浴室の鏡が設置してある位置と同様
の位置に設置した。入浴人数は、1日4人とした。この
入浴試験を繰り返し、鏡表面に汚れが付着し、防曇性が
失われたことを確認した後、それぞれの試料を研磨材入
りスポンジ、スコッッチ・ブライト・バスシャシン(ナ
イロン不織布、特殊クリーニング粒子つき、住友スリー
エム製)およびスコッチ・ブライト(ナイロン不織布、
研磨粒子つき、住友スリーエム製)にて磨き洗いを実施
した。その結果、バスシャインにて磨き洗いした試料8
は、鏡表面に目視によるキズや曇り等が発生することな
く、汚れが除去されるとともに良好な親水性を回復する
ことが確認された。しかしながら、スコッチ・ブライト
にて磨き洗いを実施した試料9においては汚れの除去と
ともに鏡表面に目視にてキズおよび曇りの発生が確認さ
れた。以上より、ガラスまたは鏡表面に汚染負荷等の汚
れが付着した場合には、ガラスまたは鏡と同等か、それ
より柔らかい微粒子の研磨材で磨き洗い処理を施すこと
によりガラスまたは鏡表面に目視にて確認できるキズお
よび曇りを発生させることなく、汚れを除去し、良好に
清浄でかつ親水性を再現することが可能になると考えら
れる。
【0060】
【発明の効果】本発明の親水性鏡及びガラスの親水化方
法を施したガラス表面を提供することにより、低コスト
で防汚防曇効果が期待でき、親水性が衰えた場合にも簡
単な洗浄処理により再び鏡及びガラス表面を高度に親水
化することが可能であるため、長期の親水性の維持が可
能であり、防汚防曇効果も長く維持することが可能であ
る。また、紫外線量が少なく光触媒活性が有効に発揮で
きないために光触媒材料が利用できなかった場所への展
開が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 凹凸表面の模式的な断面図を示す。
【図2】 基材に直接凹凸を形成した場合の模式的な断
面図を示す。
【図3】 基材に金属酸化物層を被覆し凹凸を形成した
場合の模式的な断面図を示す。
【図4】 凹凸表面上にさらに凹凸を形成した場合の模
式的な断面図を示す。
【符号の説明】
H:凹凸高さ L:凹凸幅 1:ガラスまたは鏡 2:金属酸化
物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊福 信次 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 3B111 AA01 AA03 AC01 AC03 AD01 CA03 CB01 CB02 CB05 CC01 CC02 CC05 CD01 CD05 CD06 4G059 AA11 AC01 AC21 AC22 EA01 EA02 EA05 EB02 EB03 EB04 EB07 GA01 GA07 4G069 AA02 AA03 BA48A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス表面のSn濃度が2%以下であ
    るガラスにおいて、その裏面に反射性コーティングを施
    したことを特徴とする親水性鏡。
  2. 【請求項2】 前記親水性鏡の表面を界面活性剤によ
    り洗浄処理することにより、鏡の表面が水との接触角に
    換算して約20°以下の水濡れ性を呈することを特徴と
    する請求項1に記載の親水性鏡。
  3. 【請求項3】 前記親水性鏡は、凹凸構造を有する表
    面層が形成されていることを特徴とする請求項1及び2
    に記載の親水性鏡。
  4. 【請求項4】 前記凹凸構造は、原子間力顕微鏡で測
    定した親水性鏡表面の任意の位置における凹凸の平均高
    さおよび平均幅が、0.4nm以上200nm以下であ
    り、中心線平均表面粗さRaが0.1nm以上50nm
    以下であることを特徴とする請求項3に記載の親水性
    鏡。
  5. 【請求項5】 前記凹凸構造は、原子間力顕微鏡で測
    定した親水性鏡表面の任意の位置における凹凸の平均高
    さが0.8nm以上40nm以下、平均幅が9nm以上
    100nm以下、中心線平均表面粗さRaが0.1nm
    以上10nm以下であることを特徴とする請求項3に記
    載の親水性鏡。
  6. 【請求項6】 前記親水性鏡表面のゼータ電位がpH
    7付近の水中において負であることを特徴とする請求項
    1〜5に記載の親水性鏡。
  7. 【請求項7】 前記親水性鏡は、浴室用鏡であること
    を特徴とする請求項1〜6に記載の親水性鏡。
  8. 【請求項8】 鏡の表面を親水化する方法であって、
    ガラス表面のSn濃度が2%以下であるガラスの裏面に
    反射性コーティングを施した鏡を準備する工程と、前記
    鏡の表面を界面活性剤により洗浄処理することにより、
    鏡表面が水との接触角に換算して約20°以下の水濡れ
    性を呈する工程からなる鏡の表面の親水化方法。
  9. 【請求項9】 ガラスの表面を親水化する方法であっ
    て、ガラス表面のSn濃度が2%以下であるガラスを準
    備する工程と、前記ガラスの表面を界面活性剤により洗
    浄処理することにより、ガラス表面が水との接触角に換
    算して約20°以下の水濡れ性を呈する工程からなるガ
    ラスの表面の親水化方法。
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Cited By (4)

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JP2008518799A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 日本板硝子株式会社 表面処理方法、組成物、および製品
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