JP2000261895A - 鉄道等車両用の車内放送自己診断機構 - Google Patents
鉄道等車両用の車内放送自己診断機構Info
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- JP2000261895A JP2000261895A JP6165999A JP6165999A JP2000261895A JP 2000261895 A JP2000261895 A JP 2000261895A JP 6165999 A JP6165999 A JP 6165999A JP 6165999 A JP6165999 A JP 6165999A JP 2000261895 A JP2000261895 A JP 2000261895A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の鉄道等車両用の車内放送機構を改良す
る。 【解決手段】 鉄道等の各車両内に車内放送用増幅器及
び車内放送用スピーカから構成される車内放送装置と、
先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備されている車内
放送制御装置とからなる車内放送機構において、前記車
内放送制御装置から車内放送システム試験用の基準信号
を送出し、かつ車内放送制御装置の出力及び各車内放送
用増幅器の出力レベルを検出して車内放送装置の正常又
は異常状態を検出する鉄道等車両用の車内放送自己診断
機構の提供。
る。 【解決手段】 鉄道等の各車両内に車内放送用増幅器及
び車内放送用スピーカから構成される車内放送装置と、
先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備されている車内
放送制御装置とからなる車内放送機構において、前記車
内放送制御装置から車内放送システム試験用の基準信号
を送出し、かつ車内放送制御装置の出力及び各車内放送
用増幅器の出力レベルを検出して車内放送装置の正常又
は異常状態を検出する鉄道等車両用の車内放送自己診断
機構の提供。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道等の車内放送装
置に関するが、詳しくは各車両内放送の自己診断をする
ための車内放送機構(システム)に関するものである。
置に関するが、詳しくは各車両内放送の自己診断をする
ための車内放送機構(システム)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両等の放送装置は、各車両
ごとの車内放送の音量確認及び各車両の放送装置の故障
が発生した場合に音量レベルを確認するのが一般的であ
る。また、放送装置の点検時にも一人が放送をしてもう
一人が各車両を移動しながら音量や故障などを確認して
いた。
ごとの車内放送の音量確認及び各車両の放送装置の故障
が発生した場合に音量レベルを確認するのが一般的であ
る。また、放送装置の点検時にも一人が放送をしてもう
一人が各車両を移動しながら音量や故障などを確認して
いた。
【0003】従来の具体的な車内放送装置は、例えば特
開昭55−141842号の車内放送装置のようにいわ
ゆる分散方式が採用されており、図3に従来の一般的な
車内放送装置を図示したものである。まず車内放送を行
うために先頭車両の乗務員は、制御スイッチをONして
制御増幅器の制御部より放送起動用の制御信号を各車両
に送出する。ついで各車両の放送増幅器を介してその制
御信号を受信して放送ができる状態にセットする。この
ようにセットされたならば、先頭車両の放送マイクから
放送を行なえばマイクの増幅器で音声は増幅され、更に
信号線L1、L2を通して各放送増幅器に入力され車内
スピーカを介して車両内に放送音が出力されることにな
る。一方、放送が終了したならば制御スイッチをOFF
にすれば、制御信号はOFFとなるので各車両の放送増
幅器はOFF状態になって車内放送は終了することにな
る。このように車内放送装置の点検又は故障の時には、
一人の乗務員が放送している間にもう一人の乗務員が各
車両を巡回して放送音を聴きながら点検又は装置の異常
を確認していた。具体的には次のような操作で行なわれ
る。
開昭55−141842号の車内放送装置のようにいわ
ゆる分散方式が採用されており、図3に従来の一般的な
車内放送装置を図示したものである。まず車内放送を行
うために先頭車両の乗務員は、制御スイッチをONして
制御増幅器の制御部より放送起動用の制御信号を各車両
に送出する。ついで各車両の放送増幅器を介してその制
御信号を受信して放送ができる状態にセットする。この
ようにセットされたならば、先頭車両の放送マイクから
放送を行なえばマイクの増幅器で音声は増幅され、更に
信号線L1、L2を通して各放送増幅器に入力され車内
スピーカを介して車両内に放送音が出力されることにな
る。一方、放送が終了したならば制御スイッチをOFF
にすれば、制御信号はOFFとなるので各車両の放送増
幅器はOFF状態になって車内放送は終了することにな
る。このように車内放送装置の点検又は故障の時には、
一人の乗務員が放送している間にもう一人の乗務員が各
車両を巡回して放送音を聴きながら点検又は装置の異常
を確認していた。具体的には次のような操作で行なわれ
る。
【0004】マイクロフォン放送 車内放送の場合は、操作器のスピーカー切替えスイッチ
を「車内」に切り替えてマイクロフォンの押釦を押しな
がら放送(送話)し、一方車外放送の場合は放送側操作
器のスピーカー切換スイッチを「車外」に切り換えてマ
イクロフォンの押釦を押しながら放送(送話)する。そ
して、放送終了後は「車内定位」にセットする。なお、
マイクロフォン放送の音量調整は制御増幅器の音量調整
器を介して運転手が放送する場合の車両扱いと同様に行
なう。
を「車内」に切り替えてマイクロフォンの押釦を押しな
がら放送(送話)し、一方車外放送の場合は放送側操作
器のスピーカー切換スイッチを「車外」に切り換えてマ
イクロフォンの押釦を押しながら放送(送話)する。そ
して、放送終了後は「車内定位」にセットする。なお、
マイクロフォン放送の音量調整は制御増幅器の音量調整
器を介して運転手が放送する場合の車両扱いと同様に行
なう。
【0005】テープ放送 手動扱いの場合は、テープ再生機にテープを挿入して制
御増幅器の切換スイッチ(手動、自動)を「手動」に切
換えて操作器のテープ起動スイッチを押し、テープ放送
の終了後はテープ停止信号を受信して自動的に停止させ
る。また、自動放送の場合はテープ再生器にテープを挿
入して制御増幅器の切換スイッチ(手動、自動)を「自
動」に切換えてATO装置により起動信号を受信してテ
ープ起動を行なう。またモニターの場合は、再生機のモ
ニタースピーカーで確認することができると共に、テー
プ放送のモニター音量はテープ再生機のモニター音量で
加減することができる。またテープ放送と音量は、テー
プ再生機の出力音量で加減することができる。
御増幅器の切換スイッチ(手動、自動)を「手動」に切
換えて操作器のテープ起動スイッチを押し、テープ放送
の終了後はテープ停止信号を受信して自動的に停止させ
る。また、自動放送の場合はテープ再生器にテープを挿
入して制御増幅器の切換スイッチ(手動、自動)を「自
動」に切換えてATO装置により起動信号を受信してテ
ープ起動を行なう。またモニターの場合は、再生機のモ
ニタースピーカーで確認することができると共に、テー
プ放送のモニター音量はテープ再生機のモニター音量で
加減することができる。またテープ放送と音量は、テー
プ再生機の出力音量で加減することができる。
【0006】乗務員連絡通話 まず車掌より連絡する場合は、車掌操作器の連絡放送切
換スイッチを連絡に切換えてマイクロホン押釦を押して
から通話すれば、相手の乗務員室スピーカーが駆動され
る。そして、連絡通話の終了後は連絡放送切換スイッチ
を「放送定位」にセットする。次に運転士より連絡する
場合は、運転士操作器の連絡押スイッチの「入」を押し
てマイクロフォンより送話することによって車掌側の乗
務員室スピーカーが駆動される。なお、連絡通話終了時
は連絡スイッチを「切」にセットする。
換スイッチを連絡に切換えてマイクロホン押釦を押して
から通話すれば、相手の乗務員室スピーカーが駆動され
る。そして、連絡通話の終了後は連絡放送切換スイッチ
を「放送定位」にセットする。次に運転士より連絡する
場合は、運転士操作器の連絡押スイッチの「入」を押し
てマイクロフォンより送話することによって車掌側の乗
務員室スピーカーが駆動される。なお、連絡通話終了時
は連絡スイッチを「切」にセットする。
【0007】次に、従来から一般的に用いられている非
常通報装置には非常時に乗客が乗務員に通報すると共に
乗務員と同時通話が可能な装置が多用されている。乗客
が通報器の通報押釦スイッチを押すことにより、その車
両の車側灯が点灯すると共に乗務員室の受報器ブザー及
び通報表示灯で受報を知らせる。ついで、乗務員が「確
認」押釦スイッチを押すことにより受報器ブザーは鳴動
を停止して通報器の確認表示灯が点灯すると共に、送話
増巾部の電源が加圧されて相互の通話が可能となる。な
お、乗務員が受報器のリセット押釦スイットを押すこと
で平常に復旧される。
常通報装置には非常時に乗客が乗務員に通報すると共に
乗務員と同時通話が可能な装置が多用されている。乗客
が通報器の通報押釦スイッチを押すことにより、その車
両の車側灯が点灯すると共に乗務員室の受報器ブザー及
び通報表示灯で受報を知らせる。ついで、乗務員が「確
認」押釦スイッチを押すことにより受報器ブザーは鳴動
を停止して通報器の確認表示灯が点灯すると共に、送話
増巾部の電源が加圧されて相互の通話が可能となる。な
お、乗務員が受報器のリセット押釦スイットを押すこと
で平常に復旧される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の鉄道車両
等の放送装置を改良して、従来不可能とされていた車内
放送機構(システム)にするところに本発明が解決しよ
うとする課題を有する。すなわち、本発明が解決しよう
とする課題は、上記従来技術にあるように放送装置の点
検又は故障時の放送装置の性能の確認や故障の有無を確
認するのに各車両の放送装置のある場所に移動しなけれ
ばならず、その多大な工数と煩雑さを改善して先頭車両
及び乗務員室でもってこれらの状況を簡単容易に確認で
きるようにした車内放送機構(システム)にある。
等の放送装置を改良して、従来不可能とされていた車内
放送機構(システム)にするところに本発明が解決しよ
うとする課題を有する。すなわち、本発明が解決しよう
とする課題は、上記従来技術にあるように放送装置の点
検又は故障時の放送装置の性能の確認や故障の有無を確
認するのに各車両の放送装置のある場所に移動しなけれ
ばならず、その多大な工数と煩雑さを改善して先頭車両
及び乗務員室でもってこれらの状況を簡単容易に確認で
きるようにした車内放送機構(システム)にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決するために開発したものであって、鉄道等の各車
両内に車内放送用増幅器及び車内放送用スピーカから構
成される車内放送装置と、先頭車両及び中間車両の乗務
員室に具備されている車内放送制御装置とからなる車内
放送機構において、前記車内放送制御装置から車内放送
システム試験用の基準信号を送出し、かつ車内放送制御
装置の出力及び各車内放送用増幅器の出力レベルを検出
して車内放送装置の正常又は異常状態を検出することを
特徴とする鉄道等車両用の車内放送自己診断機構の提供
にあり、また前記各車内放送装置に具備されている車内
放送用増幅器の出力端にて車内放送用スピーカと他のイ
ンピーダンス素子とで平衡ブリッジを構成し、かつ車内
放送用スピーカの断線及び故障等により起るインピーダ
ンスの変化で平衡ブリッジの平衡が崩れることにより発
生する出力を検出する鉄道等車両用の車内放送自己診断
機構であり、更に前記車内放送用スピーカと平衡ブリッ
ジとを構成するインピーダンス素子において、車内放送
用増幅器に対して車内放送用スピーカと直列に負荷され
るインピーダンス素子を車内放送用スピーカのインピー
ダンスより小さくして平衡ブリッジを構成する鉄道等車
両用の車内放送自己診断機構の提供にある。
を解決するために開発したものであって、鉄道等の各車
両内に車内放送用増幅器及び車内放送用スピーカから構
成される車内放送装置と、先頭車両及び中間車両の乗務
員室に具備されている車内放送制御装置とからなる車内
放送機構において、前記車内放送制御装置から車内放送
システム試験用の基準信号を送出し、かつ車内放送制御
装置の出力及び各車内放送用増幅器の出力レベルを検出
して車内放送装置の正常又は異常状態を検出することを
特徴とする鉄道等車両用の車内放送自己診断機構の提供
にあり、また前記各車内放送装置に具備されている車内
放送用増幅器の出力端にて車内放送用スピーカと他のイ
ンピーダンス素子とで平衡ブリッジを構成し、かつ車内
放送用スピーカの断線及び故障等により起るインピーダ
ンスの変化で平衡ブリッジの平衡が崩れることにより発
生する出力を検出する鉄道等車両用の車内放送自己診断
機構であり、更に前記車内放送用スピーカと平衡ブリッ
ジとを構成するインピーダンス素子において、車内放送
用増幅器に対して車内放送用スピーカと直列に負荷され
るインピーダンス素子を車内放送用スピーカのインピー
ダンスより小さくして平衡ブリッジを構成する鉄道等車
両用の車内放送自己診断機構の提供にある。
【0010】すなわち、本発明は従来技術の車内放送装
置に自己診断機能を付与させることにより、車内放送シ
ステムの点検又は故障時における車内放送装置の性能確
認や故障の有無を確認するのに、今まで必要とされた多
大の工数と煩雑さを改善して簡単容易に確認できるよう
にした車内放送システムの提供にある。
置に自己診断機能を付与させることにより、車内放送シ
ステムの点検又は故障時における車内放送装置の性能確
認や故障の有無を確認するのに、今まで必要とされた多
大の工数と煩雑さを改善して簡単容易に確認できるよう
にした車内放送システムの提供にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実態形態は、鉄道等の各
車両内に車内放送用増幅器及び車内放送用スピーカから
構成される車内放送装置と、先頭車両及び中間車両の乗
務員室に具備されている車内放送制御装置とからなる車
内放送機構において、前記車内放送制御装置から車内放
送システム試験用の基準信号を送出し、かつ車内放送制
御装置の出力及び各車内放送用増幅器の出力レベルを検
出して車内放送装置の正常又は異常状態を検出すること
を特徴とする車内放送自己診断機構であり、また前記各
車内放送装置に具備されている車内放送用増幅器の出力
端にて車内放送用スピーカと他のインピーダンス素子と
で平衡ブリッジを構成し、かつ車内放送用スピーカの断
線及び故障等により起るインピーダンスの変化で平衡ブ
リッジの平衡が崩れることにより発生する出力を検出す
る車内放送自己診断機構であり、また前記車内放送用ス
ピーカと平衡ブリッジとを構成するインピーダンス素子
において、車内放送用増幅器に対して車内放送用スピー
カと直列に負荷されるインピーダンス素子を車内放送用
スピーカのインピーダンスより小さくして平衡ブリッジ
を構成する車内放送自己診断機構であり、その特徴とす
るところは鉄道等の車両内に具備される放送増幅器及び
放送用スピーカから構成される放送装置と、先頭車両及
び中間車両の乗務員室に具備される車内放送を制御する
放送制御装置とからなる車内放送システムにおいて、前
記放送制御装置から車内放送装置試験用の基準信号を放
送し各車両の放送増幅器に組み込んだ放送スピーカを一
辺とする平衡ブリッジに出力され、この車内放送用スピ
ーカに異常があった場合は平衡ブリッジの平衡が崩れて
検出用の電圧計に出力が生じるので異常状態を検出する
ことができる。また、出力増幅器の方も試験用の入力信
号レベルに対し出力信号レベルを比較することによって
正常又は異常状態の判定をすることができる。このよう
に従来方法の放送システムの検査として乗務員室の放送
制御装置から一人の従業員が放送する一方、別の乗務員
が各車両の放送音量を確認しながら各車両の音を聞いて
巡回する煩雑さが無く結果の合否を判定することが可能
となる。
車両内に車内放送用増幅器及び車内放送用スピーカから
構成される車内放送装置と、先頭車両及び中間車両の乗
務員室に具備されている車内放送制御装置とからなる車
内放送機構において、前記車内放送制御装置から車内放
送システム試験用の基準信号を送出し、かつ車内放送制
御装置の出力及び各車内放送用増幅器の出力レベルを検
出して車内放送装置の正常又は異常状態を検出すること
を特徴とする車内放送自己診断機構であり、また前記各
車内放送装置に具備されている車内放送用増幅器の出力
端にて車内放送用スピーカと他のインピーダンス素子と
で平衡ブリッジを構成し、かつ車内放送用スピーカの断
線及び故障等により起るインピーダンスの変化で平衡ブ
リッジの平衡が崩れることにより発生する出力を検出す
る車内放送自己診断機構であり、また前記車内放送用ス
ピーカと平衡ブリッジとを構成するインピーダンス素子
において、車内放送用増幅器に対して車内放送用スピー
カと直列に負荷されるインピーダンス素子を車内放送用
スピーカのインピーダンスより小さくして平衡ブリッジ
を構成する車内放送自己診断機構であり、その特徴とす
るところは鉄道等の車両内に具備される放送増幅器及び
放送用スピーカから構成される放送装置と、先頭車両及
び中間車両の乗務員室に具備される車内放送を制御する
放送制御装置とからなる車内放送システムにおいて、前
記放送制御装置から車内放送装置試験用の基準信号を放
送し各車両の放送増幅器に組み込んだ放送スピーカを一
辺とする平衡ブリッジに出力され、この車内放送用スピ
ーカに異常があった場合は平衡ブリッジの平衡が崩れて
検出用の電圧計に出力が生じるので異常状態を検出する
ことができる。また、出力増幅器の方も試験用の入力信
号レベルに対し出力信号レベルを比較することによって
正常又は異常状態の判定をすることができる。このよう
に従来方法の放送システムの検査として乗務員室の放送
制御装置から一人の従業員が放送する一方、別の乗務員
が各車両の放送音量を確認しながら各車両の音を聞いて
巡回する煩雑さが無く結果の合否を判定することが可能
となる。
【0012】更に本発明の実施状態は、前記各車内放送
装置に具備されている車内放送用増幅器の出力端にて車
内放送スピーカと他のインピーダンス素子とで平衡ブリ
ッジを構成し、かつ車内放送スピーカの断線及び故障等
により起るインピーダンスの変化で平衡ブリッジの平衡
が崩れることにより発生する出力を検出する車内放送自
己診断機構であり、また前記車内放送スピーカと平衡ブ
リッジとを構成するインピーダンス素子において車内放
送用増幅器に対して車内放送用スピーカと直列に負荷さ
れるインピーダンス素子を車内放送用スピーカのインピ
ーダンスより小さくして平衡ブリッジを構成する車内放
送自己診断機構である。すなわち、本発明は鉄道等の各
車両内に具備される車内放送用増幅器及び車内放送用ス
ピーカと、先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備する
車内放送を制御する車内放送制御装置とからなる車内放
送システムにおいて、前記車内放送制御装置から放送装
置試験用の基準信号を放送して各車両に具備する車内放
送用増幅器に出力される機構になっており、また車内放
送用増幅器には車内放送用スピーカと他のインピーダン
ス素子により平衡ブリッジが構成されている。そして、
車内放送用スピーカに断線・故障等があるとスピーカの
インピーダンスが変化し平衡ブリッジの平衡が崩されて
検出電圧計の両端に出力が生じ、その出力レベルによっ
て正常・異常状態の判定をすることができる。このよう
に本発明の機構によれば、各車両に具備されている放送
装置の検査を行なうときに先頭車両及び中間車両の乗務
員室の放送制御装置から放送しながら、別の人が各車両
の放送音量を確認するという煩雑さが無く、車内放送制
御装置から車内放送装置試験用の基準信号を放送すれば
各車内放送装置の信号で正常・異常状態の検知ができる
車内放送システムを提供することができる。なお、基準
信号は単一の周波数の信号でもよく、また複数の周波数
成分を持つ信号であっても良い。
装置に具備されている車内放送用増幅器の出力端にて車
内放送スピーカと他のインピーダンス素子とで平衡ブリ
ッジを構成し、かつ車内放送スピーカの断線及び故障等
により起るインピーダンスの変化で平衡ブリッジの平衡
が崩れることにより発生する出力を検出する車内放送自
己診断機構であり、また前記車内放送スピーカと平衡ブ
リッジとを構成するインピーダンス素子において車内放
送用増幅器に対して車内放送用スピーカと直列に負荷さ
れるインピーダンス素子を車内放送用スピーカのインピ
ーダンスより小さくして平衡ブリッジを構成する車内放
送自己診断機構である。すなわち、本発明は鉄道等の各
車両内に具備される車内放送用増幅器及び車内放送用ス
ピーカと、先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備する
車内放送を制御する車内放送制御装置とからなる車内放
送システムにおいて、前記車内放送制御装置から放送装
置試験用の基準信号を放送して各車両に具備する車内放
送用増幅器に出力される機構になっており、また車内放
送用増幅器には車内放送用スピーカと他のインピーダン
ス素子により平衡ブリッジが構成されている。そして、
車内放送用スピーカに断線・故障等があるとスピーカの
インピーダンスが変化し平衡ブリッジの平衡が崩されて
検出電圧計の両端に出力が生じ、その出力レベルによっ
て正常・異常状態の判定をすることができる。このよう
に本発明の機構によれば、各車両に具備されている放送
装置の検査を行なうときに先頭車両及び中間車両の乗務
員室の放送制御装置から放送しながら、別の人が各車両
の放送音量を確認するという煩雑さが無く、車内放送制
御装置から車内放送装置試験用の基準信号を放送すれば
各車内放送装置の信号で正常・異常状態の検知ができる
車内放送システムを提供することができる。なお、基準
信号は単一の周波数の信号でもよく、また複数の周波数
成分を持つ信号であっても良い。
【0013】
【実施例】以下、図面に従って本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明による鉄道等車両用の車内放
送自己診断機構を示したブロック図である。まず、乗務
員が放送装置の試験検査を行なうときは放送制御装置の
制御スイッチにより放送テストを選択する制御信号が制
御線に送出されて放送マイク以外の放送機器が起動され
る。具体的には、基準信号発生器から試験検査用の信号
が出されてマイク増幅器により増幅される。ついでトラ
ンスから放送線L1、L2を経由し更に放送増幅器の入
力トランスを経て放送増幅器へ入力される。一方、放送
増幅器の出力には車内放送スピーカに接続されたトラン
スZ1と他のインピーダンズ素子Z2、Z3、Z4で平
衡ブリッジが構成されているので、平衡の崩れによる平
衡電圧の検出は電圧計によって検出される。この平衡ブ
リッジが平衡であるための条件は、Z1*Z3=Z2*
Z4が成り立っているときであるから、この平衡が崩れ
たときには電圧計の両端に試験検査用の基準信号が出力
されることになる。またこの平衡ブリッジは、車内放送
装置の試験検査の時にのみ必要である。通常の車内放送
では放送増幅器の電圧利用率が悪くなるためインピーダ
ンス素子Z2はスピーカトランスZ1に比べてインピー
ダンスを低くする必要である。また図2に示すように、
Z2に並列に試験検査SWを入れて車内放送装置の試験
検査の時にだけオープンにするが、通常の放送時にはク
ローズにすることにより放送増幅器の電圧利用率を改善
することもできる。このように放送増幅器の入出力を監
視すると共に放送増幅器や電圧計の出力を監視すること
によって、車内放送スピーカの正常・異常状態を検出す
ることも可能となる。これらの正常・異常状態を車両に
設置されているモニターシステム等を介して乗務員は乗
務員室に居ながらにして、各車両の車内放送装置の正常
・異常状態を常時検知することができる。
説明する。図1は、本発明による鉄道等車両用の車内放
送自己診断機構を示したブロック図である。まず、乗務
員が放送装置の試験検査を行なうときは放送制御装置の
制御スイッチにより放送テストを選択する制御信号が制
御線に送出されて放送マイク以外の放送機器が起動され
る。具体的には、基準信号発生器から試験検査用の信号
が出されてマイク増幅器により増幅される。ついでトラ
ンスから放送線L1、L2を経由し更に放送増幅器の入
力トランスを経て放送増幅器へ入力される。一方、放送
増幅器の出力には車内放送スピーカに接続されたトラン
スZ1と他のインピーダンズ素子Z2、Z3、Z4で平
衡ブリッジが構成されているので、平衡の崩れによる平
衡電圧の検出は電圧計によって検出される。この平衡ブ
リッジが平衡であるための条件は、Z1*Z3=Z2*
Z4が成り立っているときであるから、この平衡が崩れ
たときには電圧計の両端に試験検査用の基準信号が出力
されることになる。またこの平衡ブリッジは、車内放送
装置の試験検査の時にのみ必要である。通常の車内放送
では放送増幅器の電圧利用率が悪くなるためインピーダ
ンス素子Z2はスピーカトランスZ1に比べてインピー
ダンスを低くする必要である。また図2に示すように、
Z2に並列に試験検査SWを入れて車内放送装置の試験
検査の時にだけオープンにするが、通常の放送時にはク
ローズにすることにより放送増幅器の電圧利用率を改善
することもできる。このように放送増幅器の入出力を監
視すると共に放送増幅器や電圧計の出力を監視すること
によって、車内放送スピーカの正常・異常状態を検出す
ることも可能となる。これらの正常・異常状態を車両に
設置されているモニターシステム等を介して乗務員は乗
務員室に居ながらにして、各車両の車内放送装置の正常
・異常状態を常時検知することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、鉄道等の各車両内に車内放送
用増幅器及び車内放送用スピーカから構成される車内放
送装置と、先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備され
ている車内放送制御装置とからなる車内放送機構におい
て、前記車内放送制御装置から車内放送システム試験用
の基準信号を送出し、かつ車内放送制御装置の出力及び
各車内放送用増幅器の出力レベルを検出して車内放送装
置の正常又は異常状態を検出する車内放送自己診断機構
であり、また前記各車内放送装置に具備されている車内
放送用増幅器の出力端にて車内放送用スピーカと他のイ
ンピーダンス素子とで平衡ブリッジを構成しかつ車内放
送用スピーカの断線及び故障等により起るインピーダン
スの変化で平衡ブリッジの平衡が崩れることにより発生
する出力を検出する車内放送自己診断機構であり、更に
前記車内放送用スピーカと平衡ブリッジとを構成するイ
ンピーダンス素子において、車内放送用放送増幅器に対
して車内放送用スピーカと直列に負荷されるインピーダ
ンス素子を車内放送用スピーカのインピーダンスより小
さくして平衡ブリッジを構成する車内放送自己診断機構
であるから、次のような効果を有する。ア、従来の放送
装置によれば点検又は故障時の放送装置の性能確認や故
障の有無を確認するのに各車両の放送装置のある場所に
移動しなければならず、これを本発明のシステムにすれ
ばこのような多大な工数と煩雑さを改善して先頭車両及
び乗務員室でもってこれらの状況を簡単容易に確認でき
る。イ、人の音声による音の確認は音圧レベルが変動す
るため判定しにくいが、基準信号を用いることにより安
定して音圧レベルとなるため判定が容易である。
用増幅器及び車内放送用スピーカから構成される車内放
送装置と、先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備され
ている車内放送制御装置とからなる車内放送機構におい
て、前記車内放送制御装置から車内放送システム試験用
の基準信号を送出し、かつ車内放送制御装置の出力及び
各車内放送用増幅器の出力レベルを検出して車内放送装
置の正常又は異常状態を検出する車内放送自己診断機構
であり、また前記各車内放送装置に具備されている車内
放送用増幅器の出力端にて車内放送用スピーカと他のイ
ンピーダンス素子とで平衡ブリッジを構成しかつ車内放
送用スピーカの断線及び故障等により起るインピーダン
スの変化で平衡ブリッジの平衡が崩れることにより発生
する出力を検出する車内放送自己診断機構であり、更に
前記車内放送用スピーカと平衡ブリッジとを構成するイ
ンピーダンス素子において、車内放送用放送増幅器に対
して車内放送用スピーカと直列に負荷されるインピーダ
ンス素子を車内放送用スピーカのインピーダンスより小
さくして平衡ブリッジを構成する車内放送自己診断機構
であるから、次のような効果を有する。ア、従来の放送
装置によれば点検又は故障時の放送装置の性能確認や故
障の有無を確認するのに各車両の放送装置のある場所に
移動しなければならず、これを本発明のシステムにすれ
ばこのような多大な工数と煩雑さを改善して先頭車両及
び乗務員室でもってこれらの状況を簡単容易に確認でき
る。イ、人の音声による音の確認は音圧レベルが変動す
るため判定しにくいが、基準信号を用いることにより安
定して音圧レベルとなるため判定が容易である。
【図1】本発明による車内放送機構のブロック図。
【図2】本発明による車内放送機構のブロック図。
【図3】従来の車内放送機構のブロック図。
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄道等の各車両内に車内放送用増幅器及
び車内放送用スピーカから構成される車内放送装置と、
先頭車両及び中間車両の乗務員室に具備されている車内
放送制御装置とからなる車内放送機構において、前記車
内放送制御装置から車内放送システム試験用の基準信号
を送出し、かつ車内放送制御装置の出力及び各車内放送
用増幅器の出力レベルを検出して車内放送装置の正常又
は異常状態を検出することを特徴とする鉄道等車両用の
車内放送自己診断機構。 - 【請求項2】 前記各車内放送装置に具備されている車
内放送用増幅器の出力端にて車内放送用スピーカと他の
インピーダンス素子とで平衡ブリッジを構成し、かつ車
内放送用スピーカの断線及び故障等により起るインピー
ダンスの変化で平衡ブリッジの平衡が崩れることにより
発生する出力を検出する請求項1記載の鉄道等車両用の
車内放送自己診断機構。 - 【請求項3】 前記車内放送用スピーカと平衡ブリッジ
とを構成するインピーダンス素子において、車内放送用
増幅器に対して車内放送用スピーカと直列に負荷される
インピーダンス素子を車内放送用スピーカのインピーダ
ンスより小さくして平衡ブリッジを構成する請求項1及
び2記載の鉄道等車両用の車内放送自己診断機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165999A JP2000261895A (ja) | 1999-03-09 | 1999-03-09 | 鉄道等車両用の車内放送自己診断機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6165999A JP2000261895A (ja) | 1999-03-09 | 1999-03-09 | 鉄道等車両用の車内放送自己診断機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000261895A true JP2000261895A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13177583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6165999A Pending JP2000261895A (ja) | 1999-03-09 | 1999-03-09 | 鉄道等車両用の車内放送自己診断機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000261895A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100867722B1 (ko) | 2008-04-14 | 2008-11-10 | (주)전전사 | 전면형 자가진단 시스템부를 적용한 p.a.파워앰프용 착탈식 통신모듈 |
JP2010089666A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Daido Signal Co Ltd | 踏切警報音発生装置 |
CN109067491A (zh) * | 2018-08-23 | 2018-12-21 | 天津市北海通信技术有限公司 | 列车广播音频监控方法、平台及系统 |
RU2705716C1 (ru) * | 2016-03-30 | 2019-11-11 | Сименс Мобилити Гмбх | Способ и компоновка для управления выходной громкостью по меньшей мере одного акустического устройства |
-
1999
- 1999-03-09 JP JP6165999A patent/JP2000261895A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100867722B1 (ko) | 2008-04-14 | 2008-11-10 | (주)전전사 | 전면형 자가진단 시스템부를 적용한 p.a.파워앰프용 착탈식 통신모듈 |
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US10637425B2 (en) | 2016-03-30 | 2020-04-28 | Siemens Mobility GmbH | Method and arrangement for controlling an output volume of at least one acoustic output device |
CN109067491A (zh) * | 2018-08-23 | 2018-12-21 | 天津市北海通信技术有限公司 | 列车广播音频监控方法、平台及系统 |
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