JP3344961B2 - 鉄道等車両用の車内放送機構 - Google Patents

鉄道等車両用の車内放送機構

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JP3344961B2
JP3344961B2 JP6167499A JP6167499A JP3344961B2 JP 3344961 B2 JP3344961 B2 JP 3344961B2 JP 6167499 A JP6167499 A JP 6167499A JP 6167499 A JP6167499 A JP 6167499A JP 3344961 B2 JP3344961 B2 JP 3344961B2
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vehicle
broadcast
broadcasting
microphone
speaker
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東洋雄 西山
清治 村田
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八幡電気産業株式会社
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  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道等の車内放送装
置に関するが、詳しくは各車両内放送の制御装置を介し
て正・異常を検査するための車内放送機構(システム)
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両等の放送装置は、各車両
ごとの車内放送の音量確認及び各車両の放送装置の故障
が発生した場合に音量レベルを確認するのが一般的であ
る。また、放送装置の点検時にも一人が放送をしてもう
一人が各車両を移動しながら音量や故障などを確認して
いた。
【0003】従来の具体的な車内放送装置は、例えば特
開昭55−141842号の車内放送装置のようにいわ
ゆる分散方式が採用されており、図3に従来の一般的な
車内放送装置を図示したものである。まず車内放送を行
うために先頭車両の乗務員は、制御スイッチをONして
制御増幅器の制御部より放送起動用の制御信号を各車両
に送出する。ついで各車両の放送増幅器を介してその制
御信号を受信して放送ができる状態にセットする。この
ようにセットされたならば、先頭車両の放送マイクから
放送を行なえばマイクの増幅器で音声は増幅され、更に
信号線L1、L2を通して各放送増幅器に入力され車内
スピーカを介して車両内に放送音が出力されることにな
る。一方、放送が終了したならば制御スイッチをOFF
にすれば、制御信号はOFFとなるので各車両の放送増
幅器はOFF状態になって車内放送は終了することにな
る。このように車内放送装置の点検又は故障の時には、
一人の乗務員が放送している間にもう一人の乗務員が各
車両を巡回して放送音を聴きながら点検又は装置の異常
を確認していた。具体的には次のような操作で行なわれ
る。
【0004】マイクロフォン放送 車内放送の場合は、操作器のスピーカー切替えスイッチ
を「車内」に切り替えてマイクロフォンの押釦を押しな
がら放送(送話)し、一方車外放送の場合は放送側操作
器のスピーカー切換スイッチを「車外」に切り換えてマ
イクロフォンの押釦を押しながら放送(送話)する。そ
して、放送終了後は「車内定位」にセットする。なお、
マイクロフォン放送の音量調整は制御増幅器の音量調整
器を介して運転手が放送する場合の車両扱いと同様に行
なう。
【0005】テープ放送 手動扱いの場合は、テープ再生機にテープを挿入して制
御増幅器の切換スイッチ(手動、自動)を「手動」に切
換えて操作器のテープ起動スイッチを押し、テープ放送
の終了後はテープ停止信号を受信して自動的に停止させ
る。また、自動放送の場合はテープ再生器にテープを挿
入して制御増幅器の切換スイッチ(手動、自動)を「自
動」に切換えてATO装置により起動信号を受信してテ
ープ起動を行なう。またモニターの場合は、再生機のモ
ニタースピーカーで確認することができると共に、テー
プ放送のモニター音量はテープ再生機のモニター音量で
加減することができる。またテープ放送と音量は、テー
プ再生機の出力音量で加減することができる。
【0006】乗務員連絡通話 まず車掌より連絡する場合は、車掌操作器の連絡放送切
換スイッチを連絡に切換えてマイクロホン押釦を押して
から通話すれば、相手の乗務員室スピーカーが駆動され
る。そして、連絡通話の終了後は連絡放送切換スイッチ
を「放送定位」にセットする。次に運転士より連絡する
場合は、運転士操作器の連絡押スイッチの「入」を押し
てマイクロフォンより送話することによって車掌側の乗
務員室スピーカーが駆動される。なお、連絡通話終了時
は連絡スイッチを「切」にセットする。
【0007】次に、従来から一般的に用いられている非
常通報装置には非常時に乗客が乗務員に通報すると共に
乗務員と同時通話が可能な装置が多用されている。乗客
が通報器の通報押釦スイッチを押すことにより、その車
両の車側灯が点灯すると共に乗務員室の受報器ブザー及
び通報表示灯で受報を知らせる。ついで、乗務員が「確
認」押釦スイッチを押すことにより受報器ブザーは鳴動
を停止して通報器の確認表示灯が点灯すると共に、送話
増巾部の電源が加圧されて相互の通話が可能となる。な
お、乗務員が受報器のリセット押釦スイットを押すこと
で平常に復旧される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の鉄道車両
等の放送装置を改良して、従来不可能とされていた車内
放送機構(システム)にするところに本発明が解決しよ
うとする課題を有する。すなわち、本発明が解決しよう
とする課題は、上記従来技術にあるように放送装置の点
検又は故障時の放送装置の性能の確認や故障の有無を確
認するのに各車両の放送装置のある場所に移動しなけれ
ばならず、その多大な工数と煩雑さを改善して先頭車両
及び乗務員室でもってこれらの状況を簡単容易に確認で
きるようにした車内放送機構(システム)にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決するために開発したものであって、各車両内の騒
音を検出しかつ車内放送音量を車内騒音に応じて音量調
整できる放送アンプと車内放送用スピーカから構成され
る車内放送装置において車内騒音の検査用マイクを基準
信号音の検査用マイクと兼用した鉄道等車両用の車内放
送機構の提供にある。
【0010】すなわち、本発明は従来技術の車内放送装
置を改良して車内放送システムの点検又は故障時におけ
る車内放送装置の機能確認や故障の有無を確認するの
に、今まで必要とされた多大の工数と煩雑さを改善して
簡単容易に確認できるよにした車内放送システムの提供
にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、各車両内の
騒音を検出しかつ車内放送音量を車内騒音に応じて音量
調整できる放送アンプと車内放送用スピーカから構成さ
れる車内放送装置において車内騒音の検査用マイクを基
準信号音の検査用マイクと兼用した鉄道等車両用の車内
放送機構にある。
【0012】すなわち本発明は、放送増幅器、放送用ス
ピーカ、基準信号受音マイクとから構成される放送装置
を備えた各車両と車内放送制御装置を具備する先頭車両
及び中間車両の乗務員室からなり、前記放送制御装置か
ら放送基準信号を放送しかつ各車両のスピーカから発せ
られる基準信号音の放送装置を具備する受信マイクで受
音し、その受音レベルによって放送装置の正常又は異常
状態の判定をする車内放送装置における検査機構にあ
る。したがって、各車両に具備されている放送装置の点
検や検査を行なうときに先頭車両や中間車両の乗務員室
の放送制御装置から一人の乗務員が放送をし、別の乗務
員が各車両の放送音量を確認しながら各車両を巡回ると
いう煩雑さが無く放送制御装置から放送基準信号を放送
すれば、各放送装置でのスピーカから出された基準信号
音を基準信号受音用マイクにて受音できるのでその結果
の合否を判定することができる。また、基準信号は単一
の周波数の信号でもよく複数の周波数成分を有する信号
であっても良い。この場合、複数の周波数成分を有する
基準信号を使うことにより放送システムの周波数特性を
測定することも可能になる。
【0013】
【実施例】以下、図面に従って本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明による鉄道等車両用の車内放
送機構を図示したブロック図である。まず、乗務員が放
送装置の検査を行なうときは放送制御装置の制御スイッ
チにより放送テストを選択する放送マイク以外の放送機
器が起動される。具体的には、基準信号発生器から検査
用の信号が出されてマイク増幅器により増幅される。つ
いでトランスから放送線L1、L2を経由し更に放送増
幅器の入力トランスT3を経て放送増幅器へ入力され
る。一方、放送増幅器で電力増幅された基準信号は車内
放送用スピーカから音声として車両内に出される。その
音声は車両内に設置されている受信マイクにより受音さ
れ更に受音制御器で増幅、レベル比較、合否判定される
と共に車両を区別するための号車アドレスが付与されて
トランス2からトランス3・放送線L1・放送線L2を
経由し更に放送制御器のトランス1を経てトランス2に
入力されて放送制御表示器で号車アドレスと検査結果が
表示されることになる。なお、トランス3とトランス1
はセンタータップに信号が入ったときはトランスの2次
側に出力を出さないようトランスの巻線が工夫されてい
る。なお、基準信号音を受音する受音マイクは車両内の
騒音を検出して放送増幅器の音量を制御する自動音量調
整システムを具備する既存の騒音検出用マイクを兼用す
ることもできる。
【0014】図2は、本発明による車内放送機構を示し
たブロック図であり、図1の車内機構と基本的には同じ
動作をするが、基準信号音を受音する受音マイクの代わ
りに車内スピーカを用いて基準信号音を受音するもので
ある。すなわち、放送装置検査時には同一車両内の車内
放送用スピーカを分割しかつ車内放送スピーカAと車内
放送スピーカBとに分け、そのいずれか一方をスピーカ
として働かせて残りのスピーカをマイクとして働かせる
ものである。なお、動作が終了すると前記接続とは逆の
動作で検査を行なうと共に、車内放送時には車内放送ス
ピーカAと車内スピーカBは双方ともスピーカとして働
かせるようにスピーカ切換器でコントロールするように
構成されている。
【0015】
【発明の効果】本発明は、各車両内の騒音を検出しかつ
車内放送音量を車内騒音に応じて音量調整できる放送ア
ンプと車内放送用スピーカから構成される車内放送装置
において車内騒音の検査用マイクを基準信号音の検査用
マイクと兼用した鉄道等車両用の車内放送機構であるか
ら、次のような効果を有する。 ア、従来の放送装置による点検又は故障時の放送装置の
性能確認や故障有無の確認は各車両の放送装置のある場
所に移動しなければならず、本発明の放送装置によれば
このような多大な工数と煩雑さを改善して先頭車両及び
乗務員室でもってこれらの状況を簡単容易に確認するこ
とができる車内放送装置機構(システム)を提供でき
る。 イ、従来方法だと人の音声による音の確認を音圧レベル
が変動するため判定しにくいが、本発明方法によれば基
準信号を用いることによって安定した音圧レベルが得ら
れるので判定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車内放送機構のブロック図。
【図2】本発明による車内放送機構のブロック図。
【図3】従来の車内放送機構のブロック図。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 27/00 B61L 25/02 H04R 3/00 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車両内の騒音を検出しかつ車内放送音
    量を車内騒音に応じて音量調整できる放送アンプと車内
    放送用スピーカから構成される車内放送装置において、
    車内騒音の検査用マイクを基準信号音の検査用マイクと
    兼用したことを特徴とする鉄道等車両用の車内放送機
    構。
JP6167499A 1999-03-09 1999-03-09 鉄道等車両用の車内放送機構 Expired - Lifetime JP3344961B2 (ja)

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JP2000261896A JP2000261896A (ja) 2000-09-22
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