JP2000261180A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JP2000261180A
JP2000261180A JP11058190A JP5819099A JP2000261180A JP 2000261180 A JP2000261180 A JP 2000261180A JP 11058190 A JP11058190 A JP 11058190A JP 5819099 A JP5819099 A JP 5819099A JP 2000261180 A JP2000261180 A JP 2000261180A
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JP11058190A
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Mitsumasa Fukuda
允昌 福田
Atsushi Kojima
淳 小島
Yukio Sakamoto
幸夫 坂本
Masami Sugitani
昌美 杉谷
Hajime Arakawa
元 荒川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部の空気中からの電波を吸収しやすくする
ための整合層と、整合層を通過した電波を吸収するため
の吸収層と、吸収層を通過した電波を吸収層側へ反射す
るための反射層とを備える積層構造を有する、電波吸収
体において、その厚みを増すことなく、電波の吸収効率
を高めるようにする。 【解決手段】 吸収層13を、たとえば第1ないし第4
の吸収層部分16ないし19を備える少なくとも2層か
ら構成し、整合層12および吸収層部分16〜19に関
して、互いに接する2つの層のうち、反射層14側に位
置するものの比誘電率が、整合層12または整合層12
側に位置するものの比誘電率より高いがこれの3倍以下
になるように設定する。入射した電波15が整合層12
および吸収層部分16〜19の各界面で屈折することに
よって、電波15の経路が長くされ、電波15の吸収効
率が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘電損を利用す
る電波吸収体に関するもので、特に、電波吸収の効率を
高めるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、電子機器の内部から外部へ洩
れる電波(電磁波)を遮断したり、外部から電子機器の
内部へ電波(電磁波)が進入することを防止したりする
ため、電波吸収体が用いられている。
【0003】図5には、この発明にとって興味ある従来
の電波吸収体1の断面構造が示されている。この種の電
波吸収体1は、たとえば、電子機器において電磁波を吸
収するための壁等として用いられるものであるので、そ
の平面方向の寸法は、使用の状況に応じて適宜変更され
るものである。したがって、電波吸収体1の図5に現れ
ている断面形状における縦辺の長さと横辺の長さとの比
率は、一例にすぎない。このことは、後述する図1ない
し図4についても言えることである。
【0004】図5を参照して、電波吸収体1は、整合層
2と吸収層3と反射層4とが順次積層された積層構造を
有している。
【0005】整合層2は、外部の空気中からの電波5の
入射を受けたとき、この入射電波5を吸収しやすくする
ためのものである。そのため、整合層2は、その比誘電
率が空気の比誘電率に近い3以下の値を有し、たとえば
樹脂から構成される。
【0006】吸収層3は、整合層2に接しており、整合
層2を通過した電波5を吸収するためのものである。吸
収層3は、整合層2の比誘電率より高い比誘電率を与え
る材料から構成される。この吸収層3のための材料とし
て、たとえば、フェライトのような磁性体が用いられ
る。
【0007】反射層4は、吸収層3を通過した電波5を
吸収層3側へ反射するためのもので、たとえばアルミニ
ウム箔のような金属箔または金属膜や金属板から構成さ
れる。
【0008】上述したような入射電波5の電波吸収体1
内での経路は、図5において矢印で示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような電波吸
収体1において、吸収層3で電波5を効率良く吸収する
ためには、前述したように、比較的高い比誘電率を有す
る材料によって吸収層3を構成する必要がある。しかし
ながら、このように、吸収層3での比誘電率を高める
と、整合層2と吸収層3との界面で、電波5が反射し、
再び、外部の空気中へと導かれてしまう。図5におい
て、この反射電波6が破線で示されている。
【0010】他方、吸収層3の比誘電率を下げると、電
波5を吸収する能力が低下するため、それを補うため、
吸収層3の厚みを厚くしなければならない。しかしなが
ら、このような電波吸収体1が用いられる電子機器にお
いて、その小型化が進むと、電波吸収体1もできるだけ
薄くすることが要求される。たとえば、携帯電話等にお
いて使用される場合、電波吸収体1の厚みは3mm以下
であることが要求されている。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し、電波を効率良く吸収することができる
とともに、薄型化に対する要求にも応え得る、電波吸収
体を提供しようとすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、3以下の比
誘電率を有し、外部の空気中からの電波の入射を受けた
とき、この電波を吸収しやすくするための整合層と、こ
の整合層に接し、整合層を通過した電波を吸収するため
の吸収層と、この吸収層を通過した電波を吸収層側へ反
射するための反射層とが順次積層された積層構造を有す
る、電波吸収体に向けられるものであって、上述した技
術的課題を解決するため、吸収層が、少なくとも2層の
吸収層部分を備える積層構造を有し、整合層および吸収
層部分に関して、互いに接する2つの層のうち、反射層
側に位置するものの比誘電率が、整合層または整合層側
に位置するものの比誘電率より高いがこれの3倍以下に
なるように設定されることを特徴としている。
【0013】この発明において、吸収層は、4層以上の
吸収層部分を備えることが好ましい。すなわち、吸収層
は、整合層に接する第1の吸収層部分と、この第1の吸
収層部分に接する第2の吸収層部分と、この第2の吸収
層部分に接する第3の吸収層部分と、この第3の吸収層
部分に接する第4の吸収層部分とを少なくとも備え、第
1の吸収層部分の比誘電率は、整合層の比誘電率より高
いがこれの3倍以下であり、第2の吸収層部分の比誘電
率は、第1の吸収層部分の比誘電率より高いがこれの3
倍以下であり、第3の吸収層部分の比誘電率は、第2の
吸収層部分の比誘電率より高いがこれの3倍以下であ
り、第4の吸収層部分の比誘電率は、第3の吸収層部分
の比誘電率より高いがこれの3倍以下であるように設定
される。
【0014】また、好ましくは、上述したような吸収層
において、互いに接する2つの吸収層部分のうち、反射
層側に位置するものの厚みは、整合層側に位置するもの
の厚み以上に設定される。
【0015】また、この発明において、整合層の外表面
は、凹凸面を形成していてもよく、この場合、整合層の
外表面のみに凹凸面を形成するようにしてもよいが、整
合層、吸収層および反射層を備える積層構造が、全体と
して波状の形態をなすようにされ、それによって整合層
の外表面に凹凸面を形成するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形
態による電波吸収体11の断面構造を示している。
【0017】電波吸収体11は、整合層12と吸収層1
3と反射層14とが順次積層された積層構造を有してい
る。
【0018】整合層12は、空気の比誘電率に近い3以
下の比誘電率を有し、外部の空気中からの電波15の入
射を受けたとき、この電波15を吸収しやすくするため
のものである。一例として、整合層12は、比誘電率が
2.0程度のポリプロピレンのような樹脂から構成さ
れ、その厚みは、0.2〜0.9mm程度とされる。
【0019】吸収層13は、整合層12に接し、整合層
12を通過した電波15を吸収するためのものである。
この吸収層13の詳細については後述する。
【0020】反射層14は、吸収層13に接し、吸収層
13を通過した電波15を吸収層13側へ反射するため
のものである。一例として、反射層14は、アルミニウ
ムのような金属からなる板または箔や膜から構成され
る。図1においては、反射層14は、電波吸収体11の
底面のみを形成するように設けられたが、これに加え
て、側面にも沿うように設けられてもよい。
【0021】この発明の特徴的構成は、吸収層13が少
なくとも2層の吸収層部分を備える積層構造を有してい
る点にある。図1に示した特定的な実施形態では、吸収
層13は、整合層12に接する第1の吸収層部分16
と、この第1の吸収層部分16に接する第2の吸収層部
分17と、この第2の吸収層部分17に接する第3の吸
収層部分18と、この第3の吸収層部分18に接する第
4の吸収層部分19とを備える積層構造を有している。
【0022】これら第1ないし第4の吸収層部分16な
いし19の各比誘電率は、次のように設定される。
【0023】第1の吸収層部分16の比誘電率は、整合
層12の比誘電率より高いがこれの3倍以下とされる。
【0024】第2の吸収層部分17の比誘電率は、第1
の吸収層部分16の比誘電率より高いがこれの3倍以下
とされる。
【0025】第3の吸収層部分18の比誘電率は、第2
の吸収層部分17の比誘電率より高いがこれの3倍以下
とされる。
【0026】第4の吸収層部分19の比誘電率は、第3
の吸収層部分18の比誘電率より高いがこれの3倍以下
とされる。
【0027】このように、整合層12および第1ないし
第4の吸収層部分16ないし19に関して、互いに接す
る2つの層のうち、反射層14側に位置するものの比誘
電率が、整合層12または整合層12側に位置するもの
の比誘電率より高くされることによって、図1において
複数の矢印からなる折れ線で示したように、電波吸収体
11内へ入射した電波15を整合層12および第1ない
し第4の吸収層部分16ないし19の各界面で屈折させ
ることができるとともに、各界面での屈折において、屈
折角を入射角より大きくすることができる。
【0028】そのため、第1の吸収層部分16から第4
の吸収層部分19に至るに従って、電波15の進む方向
を界面に対してより平行に近づけることができ、第1な
いし第4の吸収層部分16ないし19での電波15の経
路を長くすることができる。その結果、吸収層13での
電波15の吸収量を増すことができる。
【0029】また、このように、第1の吸収層部分16
から第4の吸収層部分19へ至るに従って電波15の進
む方向を界面により平行に近づけることができるので、
電波15の高い吸収量を維持しながら、吸収層13の厚
みを有利に減じることができる。
【0030】また、前述したように、整合層12および
第1ないし第4の吸収層部分16ないし19に関して、
互いに接する2つの層のうち、反射層14側に位置する
ものの比誘電率が、整合層12または整合層12側に位
置するものの比誘電率の3倍以下になるように設定され
るのは、電波15が整合層12および第1ないし第4の
吸収層部分16ないし19の各界面で反射してしまうこ
とをできるだけ抑制しようとするためである。
【0031】一例として、前述したように、整合層12
が2.0程度の誘電率を有するポリプロピレンのような
樹脂から構成されるとき、第1の吸収層部分16は、誘
電体セラミックと樹脂との混合材料から構成され、3.
0程度の誘電率を有するように設定される。また、第2
の吸収層部分17は、誘電体セラミックと樹脂との混合
材料から構成され、9.0程度の誘電率を有するように
設定される。また、第3の吸収層部分18は、誘電体セ
ラミックまたは誘電体セラミックとカーボンとの混合材
料から構成され、27.0程度の誘電率を有するように
設定される。また、第4の吸収層部分19は、誘電体セ
ラミックまたは誘電体セラミックとカーボンとの混合材
料から構成され、81.0程度の誘電率を有するように
設定される。
【0032】また、第1ないし第4の吸収層部分16な
いし19の各厚みは、一例として、次のように設定され
る。
【0033】すなわち、第1の吸収層部分16の厚みは
0.4mm程度とされ、第2の吸収層部分17の厚みは
0.4mm程度とされ、第3の吸収層部分18の厚みは
0.6mm程度とされ、第4の吸収層部分19の厚みは
1.0mm程度とされる。
【0034】このように、吸収層13において、第1な
いし第4の吸収層部分16ないし19の互いに接する2
つのもののうち、反射層14側に位置するものの厚み
が、整合層12側に位置するものの厚み以上に設定され
るということは、電波15の進む方向が吸収層部分16
〜19の界面に対してより平行に近づけられる吸収層部
分ほどより厚くされるということである。したがって、
このような電波15の進む方向が界面により平行に近づ
くことに加えて、吸収層部分の厚みが増すことによる吸
収量の増加を図ることができる。
【0035】また、上述したように第1、第2および第
3の吸収層部分16、17および18を順次通過して第
4の吸収層部分19に至った電波15は、反射層14に
おいて反射し、再び、第4、第3、第2および第1の吸
収層部分19、18、17および16を順次通過するこ
とによってさらに吸収される。
【0036】図1に示した電波吸収体11にあっては、
整合層12の外表面が平坦であるため、電波15が時と
して整合層12の外表面に対して直角に入射した場合に
は、上述したような整合層12および第1ないし第4の
吸収層部分16ないし19の各界面での屈折による電波
15の経路を長くする効果をあまり期待できない。この
ための対策として、図2ないし図4にそれぞれ示した第
2ないし第4の実施形態を採用することが好ましい。
【0037】図2ないし図4には、図1に示した要素と
共通する要素が図示されているので、図2ないし図4に
おいて、図1に示した要素に相当する要素には同様の参
照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0038】図2に示した電波吸収体11aは、整合層
12a、第1ないし第4の吸収層部分16aないし19
aからなる吸収層13aならびに反射層14aを備える
積層構造が、全体として波状の形態をなしていることを
特徴としている。このような波状の形態は、たとえば、
波状の形態を与える金型を用いて、電波吸収体11a全
体をプレスすることによって得ることができる。このよ
うに、電波吸収体11a全体が波状の形態をなすように
成形すれば、整合層12aの外表面に凹凸面を形成する
ことができる。
【0039】図3に示した電波吸収体11bにあって
は、整合層12bの外表面のみに波状の形態が与えら
れ、それによって凹凸面を形成するようにされている。
【0040】図4に示した電波吸収体11cにおいて
は、整合層12cの外表面に凹凸加工を施されることに
よって、整合層12cの外表面に凹凸面20が形成され
る。
【0041】このように、図2ないし図4にそれぞれ示
した電波吸収体11aないし11cによれば、電波吸収
体11aないし11cに入射する電波を、整合層12a
ないし12cの外表面において、乱反射等によって種々
の方向へ向けることができるので、前述したような直角
に入射する電波を極力少なくすることができ、各界面で
の屈折による電波の経路を長くする効果をより確実に生
じさせるようにすることができる。そのため、電波吸収
量を一定値以上に維持しながら、電波吸収体11aない
し11cの全体としての厚みを減じることができる。
【0042】以上、この発明を図示した各実施形態に関
連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他、種々の変形例が可能である。
【0043】たとえば、吸収層における積層構造を与え
る吸収層部分は、上述した各実施形態では、4層に形成
されたが、2層以上であれば、3層以下でも5層以上で
あってもよい。
【0044】また、整合層を構成する材料や吸収層に備
える各吸収層部分を構成する材料としては、比誘電率を
所望のごとく設定できればよく、たとえば、誘電体、磁
性体、抵抗体などを任意に用いることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、整合
層および吸収層部分に関して、互いに接する2つの層の
うち、反射層側に位置するものの比誘電率が、整合層ま
たは整合層側に位置するものの比誘電率より高くなるよ
うに設定されるので、電波吸収体内へ入射した電波を整
合層および各吸収層部分の各界面で屈折させることがで
きるとともに、各界面での屈折において、屈折角を入射
角より大きくすることができる。そのため、電波の進む
方向を各界面に対してより平行に近づけることができ、
したがって、各吸収層部分での電波の経路を長くとるこ
とができる。このことから、電波の吸収効率を高めるこ
とができるとともに、このような電波の吸収量を一定値
以上に維持しながら、各吸収層部分の厚みを減じること
ができ、電波吸収体全体としての厚み薄くすることがで
きる。
【0046】また、この発明によれば、上述したような
整合層および吸収層部分に関して、互いに接する2つの
層のうち、反射層側に位置するものの比誘電率が、整合
層または整合層側に位置するものの比誘電率の3倍以下
になるように設定されているので、入射した電波が整合
層および各吸収層部分の各界面で反射してしまうことを
抑制することができる。したがって、吸収層に備える各
吸収層部分内へ電波を効率的に導くことができ、このこ
とによっても、電波の吸収効率をより高めることができ
る。
【0047】この発明によって得られる上述したような
効果は、吸収層が第1ないし第4の吸収層部分を少なく
とも備えるというように、4層以上の吸収層部分を備え
ているとき、より高められる。
【0048】また、吸収層において、互いに接する2つ
の吸収層部分のうち、反射層側に位置するものの厚み
が、整合層側に位置するものの厚み以上に設定される
と、電波の進む方向が界面に対してより平行に近づく吸
収層部分ほど、吸収層部分により厚みをもたせることが
できる。したがって、電波の進む方向が界面により平行
に近づくことによって電波の経路が長くなることに加え
て、厚みの増大によっても、電波の経路を長くすること
ができるので、吸収層全体としての厚みを一定値以下に
しながらも、電波の吸収効率の向上を図ることができ
る。
【0049】また、この発明において、整合層の外表面
が凹凸面を形成していると、電波吸収体に入射する電波
を整合層の外表面において種々の方向に向けることがで
きる。したがって、電波吸収体に対して直角に入射する
電波に対しても、上述したような屈折による電波の経路
を長くする効果を及ぼすことが可能になり、したがっ
て、電波の吸収量を一定値以上に維持しながらも、電波
吸収体全体としての厚みを薄くすることができる。
【0050】また、上述のように整合層の外表面が凹凸
面を形成するようにするため、整合層、吸収層および反
射層を備える積層構造が全体として波状の形態をなすよ
うにされると、整合層および各吸収層部分の各界面で電
波をより複雑に屈折させることができるため、上述した
ような屈折による電波の経路を長くする効果をさらに高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による電波吸収体1
1の断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態による電波吸収体1
1aの断面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態による電波吸収体1
1bの断面図である。
【図4】この発明の第4の実施形態による電波吸収体1
1cの断面図である。
【図5】この発明にとって興味ある従来の電波吸収体1
の断面図である。
【符号の説明】
11,11a,11b,11c 電波吸収体 12,12a,12b,12c 整合層 13,13a 吸収層 14,14a 反射層 15 電波 16,16a 第1の吸収層部分 17,17a 第2の吸収層部分 18,18a 第3の吸収層部分 19,19a 第4の吸収層部分 20 凹凸面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 幸夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 杉谷 昌美 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 荒川 元 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E321 BB01 BB25 BB53 GG05 GG07 GG12 5J020 BD02 EA02 EA04 EA07 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3以下の比誘電率を有し、外部の空気中
    からの電波の入射を受けたとき、この電波を吸収しやす
    くするための整合層と、 前記整合層に接し、前記整合層を通過した電波を吸収す
    るための吸収層と、 前記吸収層を通過した電波を前記吸収層側へ反射するた
    めの反射層と が順次積層された積層構造を有し、 前記吸収層は、少なくとも2層の吸収層部分を備える積
    層構造を有し、 前記整合層および前記吸収層部分に関して、互いに接す
    る2つの層のうち、前記反射層側に位置するものの比誘
    電率が、前記整合層または前記整合層側に位置するもの
    の比誘電率より高いがこれの3倍以下になるように設定
    される、電波吸収体。
  2. 【請求項2】 前記吸収層は、前記整合層に接する第1
    の吸収層部分と、前記第1の吸収層部分に接する第2の
    吸収層部分と、前記第2の吸収層部分に接する第3の吸
    収層部分と、前記第3の吸収層部分に接する第4の吸収
    層部分とを少なくとも備え、前記第1の吸収層部分の比
    誘電率は、前記整合層の比誘電率より高いがこれの3倍
    以下であり、前記第2の吸収層部分の比誘電率は、前記
    第1の吸収層部分の比誘電率より高いがこれの3倍以下
    であり、前記第3の吸収層部分の比誘電率は、前記第2
    の吸収層部分の比誘電率より高いがこれの比誘電率の3
    倍以下であり、前記第4の吸収層部分の比誘電率は、前
    記第3の吸収層部分の比誘電率より高いがこれの比誘電
    率の3倍以下である、請求項1に記載の電波吸収体。
  3. 【請求項3】 前記吸収層において、互いに接する2つ
    の前記吸収層部分のうち、前記反射層側に位置するもの
    の厚みは、前記整合層側に位置するものの厚み以上に設
    定される、請求項1または2に記載の電波吸収体。
  4. 【請求項4】 前記整合層の外表面は、凹凸面を形成し
    ている、請求項1ないし3のいずれかに記載の電波吸収
    体。
  5. 【請求項5】 前記整合層、前記吸収層および前記反射
    層を備える積層構造が、全体として波状の形態をなして
    いる、請求項4に記載の電波吸収体。
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