JPH11274787A - フェライト電波吸収体 - Google Patents
フェライト電波吸収体Info
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- JPH11274787A JPH11274787A JP7160098A JP7160098A JPH11274787A JP H11274787 A JPH11274787 A JP H11274787A JP 7160098 A JP7160098 A JP 7160098A JP 7160098 A JP7160098 A JP 7160098A JP H11274787 A JPH11274787 A JP H11274787A
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Abstract
している携帯電話等の通信、放送利用に用いられている
電波が増えている。このため、従来の周波数帯域での電
波吸収体の性能では、高層建造物による電波反射障害を
防止することが困難になってきている。 【解決手段】 波型形状の電波反射体に、フェライトを
搭載してなる電波吸収体により、広帯域化した電波吸収
性能を有する電波吸収体を提供する。
Description
信、テレビ電波等の建造物等で反射される不要電波を防
止するための電波反射障害防止用電波吸収体に関する。
送、通信等の建造物等による電波反射障害防止対策とし
て、また、通信機器の性能評価、電子機器のEMC対策
等を目的とした電波暗室に広く用いられている。
図9に示すようにフェライトタイルの背面に金属板ない
し金属メッシュ等の電波反射体を裏打ちした構造であ
る。
伴い、建材としての要求条件を満たすために、たとえば
図10に示すように、建造物のテレビ電波反射障害対策
用として、コンクリート一体型電波吸収体が、あるいは
電波暗室用として、周波数特性を広帯域にした図11に
示す多層型電波吸収体等の用途に合わせた種々の電波吸
収体が開発されている。
るように、平面の電波反射体にスリット付き電波吸収体
を配置した構造によって広帯域化する方法も提案されて
いる。
周波数特性を広帯域とすることにある。この命題はフェ
ライト電波吸収体が利用されている限り、常につきまと
う課題であり、この課題を少しでも解決することが、フ
ェライト系電波吸収体の利用範囲を広げ、かつ現在の電
磁環境問題解決の鍵といえる。
電波をはじめ、最近急速に普及している携帯電話等の通
信、放送利用に用いられている電波のうち、特に問題に
なっているVHFないしUHF帯の建造物における電波
反射障害対策を目的に開発したフェライト系電波吸収体
に関するものである。
対してはフェライト系電波吸収体が十分その目的を果た
していた。しかし、近年の電波利用の多様化にともな
い、種々の問題が多発している。その中で、最も大きな
問題は同一建造物がこれらの各種反射障害を発生させて
いることが多いことである。したがって、同一建造物に
対して種々の特性を持った電波吸収体を装着しなければ
ならない。しかし、装着壁面が同一面に限られており、
結局、最も障害発生の多い電波を対象に対策を施し、そ
の他の電波は障害は見送らざるを得ないのが実状であ
る。
較的反射障害の発生しやすいVHF、UHF帯をすべて
満足する、薄型、広帯域電波吸収体を建造物外壁等に利
用する以外に建造物での対応策は見あたらない。
固定されている放送、通信用電波に適用可能なフェライ
ト系電波吸収体の基本構造を改良し、野外においても使
用可能なフェライト電波吸収体を広帯域化したものであ
る。
吸収体は以下に示すものとなる。
0度以上である波型形状の電波反射体であって、該電波
反射体の到来電波に相対する面の凸部全面に電波吸収フ
ェライトを配置したことを特徴とする電波吸収体。
0度以上である波型形状の電波反射体であって、該電波
反射体の到来電波に相対する面の凸部の少なくとも一部
の面及び凹部の少なくとも一部の面に電波吸収フェライ
トを配置したことを特徴とする電波吸収体。
0度以上である波型形状の電波反射体であって、該電波
反射体の到来電波に相対する面の凸部全面及び、凸部と
凹部の間の側面の一部に隙間なく電波吸収フェライトを
配置したことを特徴とする電波吸収体。
ることを特徴とする(1)〜(3)に記載の電波吸収
体。
メッシュ、カーボン繊維等任意の導電性材料からなるこ
とを特徴とする(1)〜(4)に記載の電波吸収体。
明する。
折角度が90度以上である波型形状の電波反射体とフェ
ライトから構成される。前記電波反射体が、電波到来方
向からみて凸部にあたる部分のみに電波吸収フェライト
を配置したことを特徴としている。
射体が電波到来方向からみて凸部と凹部に電波吸収フェ
ライトを配置したことを特徴としている。図は省略する
が、凸部全面、凹部全面に限るものではなく、それぞれ
の一部の面に電波吸収フェライトを隙間なく配置しても
よい。
射体が電波到来方向からみて凸部と、凸部と凹部の間の
側面に電波吸収フェライトを配置したことを特徴として
いる。
角度が90度である電波反射体とフェライトから構成さ
れる。
射体が金属板、金属メッシュ、カーボン繊維等のいずれ
かの導電性材料からなることを特徴としている。(以下
単に凸部、凹部または凹凸部間の側面と呼ぶ。)
ては、導電性材料であればよく、たとえば金属板、金属
メッシュ、導電性カーボン繊維等一般に電波反射体とし
て動作するものを用いればよい。
波吸収体を示す。本発明の実施例の電波吸収体は波型形
状、すなわち、電波反射体の屈折角度α=90度以上と
した金属板等の該電波反射体の凸部のみにフェライトを
配置したものである。
の電波吸収体を示す。本発明の実施例の電波吸収体は波
型形状、すなわち、電波反射体の屈折角度α=90度以
上とした金属板等の該電波反射体の凹部のみにフェライ
トを配置したものである。
の電波吸収体を示す。本発明の実施例の電波吸収体は波
型形状、すなわち、電波反射体の屈折角度α=90度以
上とした金属板等の該電波反射体の凸部及び凹部にフェ
ライトを配置したものである。
のみに100*100mm形状のNi−Zn系フェライ
トを配置した例と電波吸収特性を、図4に示す。(a)
に示す電波吸収体は、前記フェライトを凸部全面のみに
配置することにより、到来電波の磁界方向にはフェライ
トを隙間なく配置し、電界方向には隙間を設けた構造の
電波吸収体を形成している。前記フェライトの厚さを1
2mmとしたとき、波型形状の電波反射体の凹凸の深さ
寸法Lが50mm以下で優れた広帯域電波吸収特性を示
すことができた。なお、フェライトの厚さ寸法はその化
学組成、及び、電気磁気特性等により異なることは当然
である。
等の電波反射体の凹部及び凸部に、厚さ8.5mm及び
4.5mmの100*100mm形状のNi−Zn系フ
ェライトを凹凸の深さ寸法L=100mmに配置した電
波吸収体の実施例を(a)に示す。その電波吸収特性を
測定した結果、(b)に示すような良好な電波吸収特性
が得られた。
MHz以上で多少電波吸収特性は不十分であるが、15
0mm以下ではテレビ周波数のVHF、UHF両周波数
帯で15dB以上の反射減衰量が得られている。
ト占有率を100%から50%にした実施例を図6に示
す。この例の場合、すなわち、波型形状100mmピッ
チ、フェライト50mm幅の場合においても、例えば凸
部に配置するフェライト厚さt1を9mm、凹部に配置
するフェライト厚さt2を17mmとするなど、フェラ
イトの厚さを変えることにより、図5(b)と同等の電
波吸収特性が得られた。
全面及び、該電波反射体の凹部と凸部の間の側面の一部
にフェライトを隙間なく配置した実施例を図7に示す。
この実施例には、100*100*4.5mm形状のフ
ェライトを凸部表面に、幅50mm厚さ6mmのフェラ
イトを側面の一部に、隙間なく配置をしている。(b)
に示すように、100MHzから1000MHzまで電
波吸収特性が三峰特性の優れた周波数特性となり、さら
なる特性改善を確認できた。
外壁構造の斜視図を図8に示す。他の実施例について
も、同様の外壁構造となる。
部においては高層建造物が増え、他方、高度情報通信化
時代に入り、電波利用も広帯域化していく。その中で、
この両者の整合性が電磁環境問題上、重要な課題として
取り上げられている。
解決策である電波の不要な反射防止方法を、波型形状の
電波反射体にフェライトを搭載した電波吸収体で実現し
たものである。
り、(a)はその斜視図、(b)は(a)における10
0−100‘の断面図である。
り、(a)はその斜視図、(b)は(a)における10
0−100‘の断面図である。
り、(a)はその斜視図、(b)は(a)における10
0−100‘の断面図である。
ある。(a)は、折り曲げ角度αを90゜、厚さt1を
12mmとして、L寸法をパラメータとしたときの電波
吸収特性グラフ、(b)はその断面図である。
ある。(a)は、折り曲げ角度αを90゜、厚さt1を
4.5mm 、厚さt2を8.5mm として、L寸法を
パラメータとしたときの電波吸収特性グラフ、(b)は
その断面図である。
ある。(a)は、折り曲げ角度αを90゜、厚さt1を
9mm 、幅w1を50mm、厚さt2を17mm 、幅w
2を50mm とした時の電波吸収特性グラフ、(b)は
その断面図である。
ある。(a)は、厚さt1を4.5mm 、厚さt3を6
mm 、幅w3を50mmとした時の電波吸収特性グラ
フ、(b)はその断面図である。
波吸収体を示す斜視図である。
ある。(a)はその正面図、(b)は側面図である。
図である。
す図である。
さt3、幅w3のフェライト 3 コンクリート 4 外装タイル 5 平面電波反射体 6 誘電性損失材料 7 磁性損失材料
Claims (5)
- 【請求項1】電波反射体の折り曲げ角度αが90度以上
である波型形状の電波反射体であって、該電波反射体の
到来電波に相対する面の凸部全面に電波吸収フェライト
を配置したことを特徴とする電波吸収体。 - 【請求項2】電波反射体の折り曲げ角度αが90度以上
である波型形状の電波反射体であって、該電波反射体の
到来電波に相対する面の凸部の少なくとも一部の面及び
凹部の少なくとも一部の面に電波吸収フェライトを配置
したことを特徴とする電波吸収体。 - 【請求項3】電波反射体の折り曲げ角度αが90度以上
である波型形状の電波反射体であって、該電波反射体の
到来電波に相対する面の凸部全面及び、凸部と凹部の間
の側面の一部に隙間なく電波吸収フェライトを配置した
ことを特徴とする電波吸収体。 - 【請求項4】前記折り曲げ角度αが90度であることを
特徴とする請求項1〜3に記載の電波吸収体。 - 【請求項5】前記電波反射体は、金属板、金属メッシ
ュ、カーボン繊維等任意の導電性材料からなることを特
徴とする請求項1〜4に記載の電波吸収体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160098A JPH11274787A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | フェライト電波吸収体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160098A JPH11274787A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | フェライト電波吸収体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11274787A true JPH11274787A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13465322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7160098A Pending JPH11274787A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | フェライト電波吸収体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11274787A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001313521A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Tdk Corp | 電波減衰体 |
JP2005323380A (ja) * | 2005-05-09 | 2005-11-17 | Tdk Corp | 電波減衰体 |
JP2007049104A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Dotetsu Gokin Kk | 電磁遮蔽方法および電磁遮蔽部材 |
JP4843612B2 (ja) * | 2005-09-12 | 2011-12-21 | 株式会社東芝 | 軟磁性フィルムとそれを用いた電磁波対策部品および電子機器 |
JP2020139346A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 日本ゼオン株式会社 | 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7160098A patent/JPH11274787A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001313521A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Tdk Corp | 電波減衰体 |
JP2005323380A (ja) * | 2005-05-09 | 2005-11-17 | Tdk Corp | 電波減衰体 |
JP2007049104A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Dotetsu Gokin Kk | 電磁遮蔽方法および電磁遮蔽部材 |
JP4843612B2 (ja) * | 2005-09-12 | 2011-12-21 | 株式会社東芝 | 軟磁性フィルムとそれを用いた電磁波対策部品および電子機器 |
JP2020139346A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 日本ゼオン株式会社 | 標示構造、並びに、路面標示、道路付属物および建造物 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080109 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080528 |