JP2000257229A - 太陽電池モジュール付き屋根の構造 - Google Patents

太陽電池モジュール付き屋根の構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、屋根に設けられた太陽電池
モジュールの保守点検(メンテナンス)作業を、始めに
作業スペースを設けることなく容易に行うことができる
太陽電池モジュール付き屋根の構造を提供することにあ
る。また、その保守・点検作業を安全に行うことができ
る太陽電池モジュール付き屋根の構造を提供することに
ある。 【解決手段】 棟側から軒先側に向けて屋根勾配が付け
られた屋根部3の上面31に太陽電池モジュール5…が
設けられた屋根の構造であって、屋根部3の上面31に
太陽電池モジュール5…の保守点検作業の際に作業者が
通行するための保守点検作業用通路7が設けられてい
る。保守点検作業用通路7は、屋根勾配に沿うように、
かつ、棟方向に所定間隔をあけて複数配設された、複数
の太陽電池モジュール5…を並べることで構成された太
陽電池モジュール5…の列R…の間に挟まれた状態で設
けられているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根面に太陽電池
モジュールが取り付けられた、太陽電池モジュール付き
屋根の構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】例えば、住宅の一つの形態として、太陽
光発電システムを備えた住宅がある。この太陽光発電シ
ステムとは、住宅の屋根の上面に複数の太陽電池モジュ
ールを設置し、この太陽電池モジュールの太陽電池によ
って発電した直流の電力をインバータで交流に変換する
ことによって、照明や空調などの生活資源として使用す
るシステムである。
【0003】上述した太陽電池モジュールが設置された
屋根を有する住宅として、例えば、特開平10−183
915号に示すものがある。この特開平10−1839
15号における屋根は、建物本体の上に傾斜して設置さ
れた屋根面材と、この屋根面材により形成される傾斜し
た屋根面に沿って配列された複数の太陽電池モジュール
とを備えている。また、この太陽電池モジュールは、屋
根の上面に、傾斜方向に沿って敷設された複数のレール
状の支持部材により支持されている。
【0004】また、特開平10−266498号公報に
は、屋根の棟側と軒先側に、それぞれと平行に横桟材を
設け、これら横桟材間の屋根面に太陽電池モジュールが
配設された屋根の構造において、これら横桟材間に踏み
板を架設し、該踏み板が太陽電池モジュールの上方に配
置した状態にして、この踏み板上で太陽電池モジュール
の保守・点検作業を行うといった技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平10
−183915号のように複数の太陽電池モジュールが
屋根面を構成していたり、また屋根上に複数の太陽電池
モジュールが敷設された構成の屋根において、これら太
陽電池モジュールの保守・点検を行う場合は、通常メン
テナンスのスペース、例えば、足場等を設けてから行う
ことになり手間が掛かる。また、高所作業になるため太
陽電池モジュールの保守点検作業を容易に行うことがで
きず、屋根面に勾配が付けられている場合、安全を確保
しながら作業を行うため一層手間がかかる。また、特開
平10−266498号公報の技術では、作業の際、ま
ず前記踏み板を架設して作業スペースを確保しなければ
ならず、上述した特開平10−183915号に開示の
ものと同様に太陽電池モジュールの保守点検作業前に手
間が掛かる。
【0006】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、屋根に設けられた太陽電池モジュール
の保守点検(メンテナンス)作業を、始めに作業スペー
スを設けることなく容易に行うことができる太陽電池モ
ジュール付き屋根の構造を提供することにある。また、
その保守・点検作業を安全に行うことができる太陽電池
モジュール付き屋根の構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すように、屋
根部3の上面31に太陽電池モジュール5が設けられた
太陽電池モジュール付き屋根の構造において、前記屋根
部3の上面には、前記太陽電池モジュール5の保守点検
作業の際に作業者が通行するための保守点検作業用通路
7が設けられているものである。
【0008】前記屋根部3は、前記太陽電池モジュール
5および前記保守点検作業用通路7等とともに屋根1を
構成するものであり、どのように構成されていてもよ
く、例えば上面に前記太陽電池モジュール5および保守
点検作業用通路7を設けることができる垂木を用いて構
成されていたり、また、縦横の桟材を矩形枠状に組んで
形成した枠体と、この枠体の表面に合板などの面材を貼
着して構成された屋根パネルを敷設することによって構
成されていてもよい。つまり、太陽電池モジュール付き
屋根は、前記太陽電池モジュールが屋根の上面となって
いる構成のように、建物の躯体の屋根部分の一部として
構成されているものも含む。
【0009】前記太陽電池モジュール5とは、太陽電池
(ソーラーセル)の両面に強化ガラスやポリカーボネイ
ト樹脂などからなる矩形の透明板(太陽電池の上面を保
護する透明板を以下では、保護板という。)でラミネー
トして保護し、耐候性を持たせたものであって最小単位
としてのモジュールサイズ(1モジュール×1モジュー
ル)に構成されているものである。この太陽電池モジュ
ールが設けられている屋根には、前記太陽電池モジュー
ルが複数配設されていてもよい。また、この太陽電池モ
ジュールの表面となる保護板の上面に、滑り止めとなる
凸部が形成されていてもよく、このように保護板の上面
に凸部が形成されていれば、太陽電池モジュールの保守
点検の作業を行う際に、保守点検作業者は太陽電池モジ
ュール上を移動することができ、該太陽電池モジュール
上で安全に作業を行うことができる。
【0010】前記保守点検作業用通路7は、太陽電池モ
ジュールの保守点検作業を行う際に作業者が通行可能
で、作業スペースとなるものであり所定の幅を有するよ
うに構成されている。ここでいう所定の幅とは、太陽電
池モジュール5の保守点検作業者が通行可能となるよう
な幅である。この保守点検作業用通路7は、屋根の上面
に設けられた太陽電池モジュールの保守点検作業の際に
作業者が通行するためのもので、前記屋根の上面に設け
られているものであり、前記太陽電池モジュールの上方
に設けられているものではない。
【0011】請求項1記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、屋根部3の上面31に、太陽電池
モジュール5とともに、前記保守点検作業用通路7が設
けられているので、前記太陽電池モジュール5の保守や
点検作業を行う場合、前記保守点検作業用通路7を前記
太陽電池モジュール5の保守点検作業者が通行でき、前
記保守点検作業用通路7から容易に作業を行うことがで
きる。したがって、屋根部3の上面31に設けられた太
陽電池モジュール5の保守点検作業を行う場合に、従来
と異なり、例えば、踏み板を太陽電池モジュール上方に
配置するといった手間がかかることがなく、予め屋根部
3上面31に設けられた前記保守点検作業用通路7に上
がるだけで簡便に、かつ直ぐに前記太陽電池モジュール
5の保守点検作業を行うことができる。
【0012】なお、前記保守点検作業用通路7は太陽電
池モジュール5に近接して設けられていることが好まし
い。さらに好ましくは、太陽電池モジュール5に沿っ
て、該太陽電池モジュール5に隣接して設けられている
ことが好ましい。このように保守点検作業用通路7から
太陽電池モジュール5への距離が近くなるように構成さ
れていれば、その距離が近い程太陽電池モジュールの保
守点検作業が行い易くなる。さらに、この保守点検作業
用通路7の表面71aが作業者の滑り止めとなるように
凹凸状に形成されていれば、前記屋根部3の上面31に
勾配が付けられ、該屋根部3の上面31に沿って前記太
陽電池モジュール5が設けられていても、前記保守点検
作業用通路7において、簡便かつ安全に前記太陽電池モ
ジュール5の保守点検作業を行うことができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の太
陽電池モジュール付き屋根の構造において、例えば、図
2に示すように、前記太陽電池モジュール5は、屋根部
3の上面31に沿って複数設けられ、前記保守点検作業
用通路7は、前記複数の太陽電池モジュール5…の間に
配設されているものである。
【0014】請求項2記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項1記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記屋根部3の上面31
に沿って複数設けられた太陽電池モジュール5…間に前
記保守点検作業用通路7が配設されているので、前記保
守点検作業用通路7において、該保守点検作業用通路7
の両側に位置する前記太陽電池モジュール5…の保守点
検作業を行うことができる。したがって、前記保守点検
作業用通路7において両側の前記太陽電池モジュール5
…の保守点検作業を行う際に、1つの保守点検作業用通
路7で複数の太陽電池モジュール5…の保守点検作業を
行うことができ、複数の太陽電池モジュール5…の保守
点検作業が簡易化し、該作業の迅速化を図ることができ
る。
【0015】また、請求項1の発明と同様に、前記保守
点検作業用通路7の表面71aに、凹凸部などを形成す
る等して、該表面を凹凸状に形成すれば、凹凸が作業者
のっ滑り止めとなり、これら保守点検作業用通路7およ
び太陽電池モジュール5が設けられている屋根が勾配屋
根であり、該勾配屋根面に沿って前記太陽電池モジュー
ル5が設けられている構成でも、前記保守点検作業用通
路7において、作業者は簡便に前記太陽電池モジュール
5の保守点検作業を行うことができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の太
陽電池モジュール付き屋根の構造において、例えば、図
1に示すように、前記屋根部3の上面31には棟側から
軒先側に向けて屋根勾配が付けられ、この屋根勾配が付
けられた屋根部3の上面31には、前記複数の太陽電池
モジュール5…を軒先側から棟側に向けて前記屋根勾配
に沿うように並べることで構成された太陽電池モジュー
ル5…の列Rが棟方向に所定間隔をあけて複数配設さ
れ、前記保守点検作業用通路7は、前記屋根勾配に沿う
ように、かつ前記複数の太陽電池モジュール5の列R…
の間に挟まれた状態で設けられているものである。
【0017】請求項3記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項2記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記複数の太陽電池モジ
ュール5…を前記屋根部3の上面31に軒先側から棟側
に向けて前記屋根勾配に沿うように並べることで構成さ
れた太陽電池モジュールの列Rが棟方向に所定間隔をあ
けて複数配設され、前記保守点検作業用通路7が前記屋
根勾配に沿うように、かつ、これら太陽電池モジュール
の列R…間に挟まれた状態で設けられているので、屋根
上で前記複数の太陽電池モジュール5…の保守点検作業
を行うに際し、屋根において一番低い位置にある、軒先
部分から前記保守点検作業用通路7…へ容易に上がるこ
とができる。したがって、太陽電池モジュール5…の保
守点検作業を行う際、作業者は軒先から前記保守点検作
業用通路7に容易に上がって前記太陽電池モジュール5
…の保守点検作業を簡便に行うことができる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の太陽電池モジュール付き屋根の構造にお
いて、例えば、図2に示すように、前記保守点検作業用
通路7の長手方向に沿う縁部71b,71cには、支持
レール9,9Aが前記長手方向に連続して設けられ、前
記保守点検作業用通路7に隣接する太陽電池モジュール
5…が前記支持レール9,9Aに支持されているもので
ある。
【0019】請求項4記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項1〜3のいずれかに記載の
発明と同様の効果を得ることができるとともに、前記保
守点検作業用通路7の長手方向に沿う縁部71b,71
cには、前記保守点検作業用通路7に隣接する前記太陽
電池モジュール5…が支持される支持レール9,9Aが
前記長手方向に連続的に設けられているので、前記支持
レール9,9Aにより前記太陽電池モジュール5…を該
太陽電池モジュール5…の端部5a…で固定支持するこ
とができるとともに、前記支持レール9,9Aによって
該太陽電池モジュール5…と前記保守点検作業用通路7
とが仕切られることになり前記屋根部3における太陽電
池モジュール5の納まりがよい。また、意匠的にすっき
りした太陽電池モジュール付き屋根となる。なお、支持
レール9,9Aが前記保守点検作業用通路7の長手方向
に連続的に設けられているので、一度に複数の太陽電池
モジュール5…の端部5a…を支持することができる。
さらに、前記屋根部3に太陽電池モジュール5…を取り
付ける際に、先に保守点検作業用通路7を設置すれば、
前記支持レール9,9Aが前記太陽電池モジュール5…
の位置決め部材となり、前記屋根の構造を形成し易い。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の太陽電池モジュール付き屋根の構造にお
いて、例えば、図2に示すように、前記保守点検作業用
通路7の表面71aには、その全面に渡って凸部72…
が形成されているものである。
【0021】請求項5記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項1〜4のいずれかに記載の
発明と同様の効果を得ることができるとともに、前記保
守点検作業用通路7の表面71aには、その全面に渡っ
て凸部72が形成されているので、この保守点検作業用
通路7で作業者が前記太陽電池モジュール5の保守点検
作業を行う場合に、凸部72が前記保守点検作業用通路
7を通行する際の滑り止めとなり、作業者が前記凸部7
2に足をかけることにより足を滑らすことがなく、安全
に作業を行うことができる。
【0022】なお、前記凸部72は滑り止めとなるよう
に前記保守点検作業用通路7の表面71aの全面に渡っ
て形成されているものであるならば、どのように形成さ
れていてもよく、例えば、以下の請求項6に記載のよう
に複数の突条或いは複数の突起としてもよい。また、一
本の突条を前記保守点検作業用通路7の表面71aに、
その全面に渡るように、前記保守点検作業用通路7の長
手方向に交互に右、左と折れ曲がった形、つまり平面視
してジグザグとなるように形成してもよい。また、この
凸部は、エンボス加工により形成されていてもよいこと
は勿論である。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項5に記載の
太陽電池モジュール付き屋根の構造において、例えば、
図2に示すように、前記保守点検作業用通路7の表面に
形成された凸部72は、所定間隔で互いに平行に形成さ
れた複数の突条72…または所定間隔で形成された複数
の突起であるものである。
【0024】請求項6記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項5に記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、前記保守点検作業用通
路7の表面71aに形成された凸部72は、その全面に
渡って形成された前記複数の突条72…あるいは所定間
隔で形成された前記複数の突起であるので、前記保守点
検作業用通路7で前記太陽電池モジュール5の保守点検
作業を行う場合、前記複数の突条72…または複数の突
起に作業者が足を容易に引っかけることができ、これら
が滑り止めとなって作業者は安全に作業を行うことがで
きる。また、前記保守点検作業用通路7が設けられてい
る屋根に勾配が付けられていても安全に作業者は前記保
守点検作業用通路7を安全に通行して作業を行うことが
できる。
【0025】また、前記保守点検作業用通路7で、道具
等を用いて太陽電池モジュール5の保守点検作業を行う
場合、道具を誤って落としても、前記突条72または突
起に係止されることになり屋根の下には落ちにくくな
る。したがって、前記突条または前記突起に係止された
道具などを拾って直ぐに作業の再開を行うことができ
る。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の太陽電池モジュール付き屋根の構造にお
いて、例えば、図5に示すように、前記保守点検作業用
通路20は、断面視凹状に形成され、両側の立ち上がり
部24,24の内側面24a,24aに滑り止め用の軸
材25…が、前記保守点検作業用通路20の長手方向に
所定間隔で複数掛け渡されているものである。
【0027】請求項7記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項1〜6のいずれかに記載の
発明と同様の効果を得ることができるとともに、断面視
凹状の保守点検作業用通路20の両側の立ち上がり部2
4,24の内側面24a,24aに滑り止め用の軸材2
5…が、該保守点検作業用通路20の長手方向に所定間
隔で複数掛け渡されているので、作業者が前記太陽電池
モジュール5の保守点検作業を行うために前記保守点検
作業用通路20を通行する際や前記作業を行う際に、足
を前記軸材25に引っかけることができ、安全に通行し
たり、保守点検作業を行うことができる。また、これら
軸材25に作業に用いる道具などを引っかけておくこと
ができる。さらに、屋根勾配が大きい場合でも、前記軸
材25に足をかけたり、また、前記保守点検作業用通路
上で移動する際に、握持して安全に移動することができ
る。
【0028】さらに、前記軸材25Aにロープ27など
の一端を巻回することによって、該ロープの他端を作業
者につなげることにより命綱として用いたり、他端を握
持したりすることにより安全に作業を行うことができる
ようになる。これらによってより好適に太陽電池モジュ
ールの保守点検作業を行うことができる。例えば、軸材
25Aにロープ27の一端を巻回し、該ロープの他端が
軒先付近、好ましくは軒先より外方に位置するように配
置すれば、該ロープをたどって屋根、特に保守点検作業
用通路に容易に上がることができる。また、前記保守点
検作業用通路20は断面凹字状に形成されているので、
屋根上を雨水が流れる際、流れる雨水が保守点検作業用
通路20に案内され、該保守点検作業用通路20の凹状
内、凹状の内側を流れる。したがって、前記保守点検作
業用通路20を排水路として用いることができる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の太陽電池モジュール付き屋根の構造にお
いて、例えば、図6に示すように、太陽電池モジュール
50Aの上面50aを構成している太陽電池保護板の表
面には、その全面に渡って所定間隔で互いに平行な複数
の突条51…または所定間隔で形成された複数の突起が
形成されているものである。
【0030】請求項8記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、請求項1〜7のいずれかに記載の
発明と同様の効果を得ることができるとともに、前記太
陽電池モジュール50Aの上面50aを構成している太
陽電池保護板の表面には、前記複数の突条51…または
前記複数の突起が形成されているので、前記太陽電池モ
ジュール50Bの保守点検作業を行う場合に、作業者が
前記複数の突条51…または前記複数の突起に足をひっ
かけることができ、容易に前記太陽電池モジュール50
上を通行できる。
【0031】したがって、前記太陽電池モジュール50
…に沿って設けられた保守点検作業用通路7Cに加え
て、太陽電池モジュール50上も該太陽電池モジュール
の保守点検作業用のスペースとして用いることができ、
作業スペースが広くなるとともに、前記太陽電池モジュ
ール上でも、安全に作業をおこなうことができる。例え
ば、複数の太陽電池モジュール50…が設けられた屋根
14では、作業者が乗っている太陽電池モジュール50
Aに隣接して配設されている太陽電池モジュール50B
の保守点検作業を行う場合、作業者が乗っている太陽電
池モジュール50A以外の太陽電池モジュール50Bの
保守点検作業を作業者が乗っている前記太陽電池モジュ
ール50Aで行うことができる。
【0032】請求項9記載の発明は、屋根部3の上面3
1に太陽電池モジュール50が設けられた太陽電池モジ
ュール付き屋根の構造において、例えば、図8に示すよ
うに、太陽電池モジュール50の上面50aを構成して
いる太陽電池保護板の表面には、その全面に渡って所定
間隔で互いに平行な複数の突条51…または所定間隔で
形成された複数の突起が形成されているものである。
【0033】請求項9記載の太陽電池モジュール付き屋
根の構造にあっては、太陽電池モジュール50の上面5
0aを構成している太陽電池保護板の表面に、前記複数
の突条51…または前記複数の突起が設けられているの
で、前記太陽電池モジュール50の保守点検作業を行う
場合、前記複数の突条51…または前記複数の突起が作
業者の足を掛ける滑り止めとなり、前記太陽電池モジュ
ール50上を移動することができる。よって、屋根の上
面が、敷き詰められた複数の太陽電池モジュール50…
の表面により構成されていても、前記太陽電池モジュー
ル50の保守点検作業を行うための作業スペースを新た
に設けることなく、保守点検を行う太陽電池モジュール
50F(50)に隣接した太陽電池モジュール50G
(50)上で、作業の対象となる太陽電池モジュール5
0Fの保守点検作業を行うことができる。これにより、
従来と異なり太陽電池モジュール付き屋根の太陽電池モ
ジュールの保守点検作業を行う際、太陽電池モジュール
上に、まず作業スペースとなる踏み板を設置するといっ
た作業工程が必要なく、保守点検作業の効率化を図るこ
とができる。また、太陽電池モジュールの上面50aを
構成している太陽電池保護板の表面に前記複数の突条5
1…または前記複数の突起が設けられ、該表面が均一で
なくなっているので、この表面からの反射光が一箇所に
集中することがなくなる。したがって、前記太陽電池モ
ジュール付き屋根の構造を備えた構築物の近隣において
一箇所に集中して反射光が当たることがなくなる。
【0034】請求項10の発明は、棟側から軒先側に向
けて屋根勾配が付けられた屋根部3の上面31に、該上
面31に沿って複数の太陽電池モジュール5…が設けら
れた太陽電池モジュール付き屋根の構造において、例え
ば、図9に示すように、前記太陽電池モジュール5の上
方には、横レール部60が屋根の軒先と平行に設けられ
ているものである。
【0035】この横レール部60は、前記太陽電池モジ
ュール5の上方に、屋根の軒先と平行に設けられていれ
ば、どのように設けられていてもよい。例えば、横レー
ル部60の下部、つまり、該横レール部60の下面と前
記太陽電池モジュール5の表面との間に、棟側から軒先
側に連通する連通部を形成してもよい。このように横レ
ール部60の下部に前記連通部が形成されていれば、こ
の連通部を介して、前記太陽電池モジュール5上を流れ
る雨水や落ち葉などを屋根の上方(棟側)から下方(軒
先側)に落下させることができる。
【0036】請求項10記載の太陽電池モジュール付き
屋根の構造にあっては、棟側から軒先側に向けて屋根勾
配が付けられた屋根部の上面に、該上面に沿って複数の
太陽電池モジュールが設けられた太陽電池モジュール付
き屋根の構造において、前記太陽電池モジュール5の上
方には、横レール部60が屋根の軒先と平行に設けられ
ているので、前記太陽電池モジュール5上でものを落下
させても、前記横レール部60によって係止されること
になり、屋根の下に落ちにくくなる。つまり、太陽電池
モジュール5の保守点検作業中に、保守点検を行う際に
用いる道具を落としても屋根の下には落ちにくくなる。
また、この横レール部60を握持したり、足を引っかけ
たり等して作業することができ、高所作業の容易化を図
ることができる。さらに、寒冷地などで用いられた場
合、前記横レール部60は雪止めとなる。
【0037】請求項11の発明は、請求項1〜9のいず
れかに記載の太陽電池モジュール付き屋根の構造におい
て、例えば、図9に示すように、前記太陽電池モジュー
ル5の上方には、横レール部60が屋根の軒先と平行に
設けられているものである。
【0038】この横レール部60は、請求項10で説明
したものと同様に、前記太陽電池モジュール5の上方
に、屋根の軒先と平行に設けられていれば、どのように
設けられていてもよい。例えば、横レール部60の下
部、つまり、該横レール部60の下面と前記太陽電池モ
ジュール5の表面との間に、棟側から軒先側に連通する
連通部を形成してもよい。このように横レール部60の
下部に前記連通部が形成されていれば、この連通部を介
して、前記太陽電池モジュール5上を流れる雨水や落ち
葉などを屋根の上方(棟側)から下方(軒先側)に落下
させることができる。
【0039】請求項11記載の太陽電池モジュール付き
屋根の構造にあっては、請求項1〜9のいずれかに記載
の発明と同様の効果に加えて請求項10記載の発明の効
果と同様の効果を得ることができる。
【0040】なお、この横レール部60は何処に設けら
れていてもよく、例えば、屋根の軒先部分に、該軒先に
沿って設けられていもよい。
【0041】請求項12記載の発明は、例えば、図11
に示すように、棟側から軒先側に向けて屋根勾配が付け
られた屋根部3の上面31に、該上面に沿って複数の太
陽電池モジュールが設けられた太陽電池モジュール付き
屋根の構造において、前記複数の太陽電池モジュール5
A,5Bは棟方向に複数並べて配設され、棟方向に隣り
合う太陽電池モジュール5A,5Bの間には、これら隣
り合う太陽電池モジュール5A,5Bどうしを接続する
接続レール部85が前記屋根勾配に沿うように設けら
れ、この接続レール部85の表面85aには、その全面
に渡って凸部89…が形成されているものである。
【0042】請求項12記載の太陽電池モジュール付き
屋根の構造にあっては、前記屋根勾配が付けられた屋根
部3の上面31で棟方向に隣り合うように設けられてい
る太陽電池モジュール5A,5Bの間には、これら太陽
電池モジュール5A,5Bを接続する接続レール部85
が設けられ、この接続レール部85の表面85aの全面
に渡って凸部89…が形成されているので、屋根におい
て太陽電池モジュール5(5A,5B)の保守・点検作
業を行う際、前記凸部89…が作業者の滑り止めとな
る。したがって、太陽電池モジュール5(5A,5B)
の保守・点検作業者は接続レール部85上を移動可能と
なり、太陽電池モジュール5(5A,5B)の保守点検
作業を安全に行うことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る太陽電池モ
ジュール付き屋根の構造の各実施の形態例を図1から図
11に基づいて説明する。なお、本発明に係る太陽電池
モジュール付き屋根の形態はどのような形態の屋根でも
よいが、以下の各実施の形態における太陽電池モジュー
ル付き屋根は切り妻屋根として説明する。
【0044】<第1の実施の形態>図1は本発明を適用
した太陽電池モジュール付き屋根の構造の第1の実施の
形態を示す太陽電池モジュール付き屋根の斜視図、図2
は図1における太陽電池モジュールの保守点検作業用通
路の部分拡大斜視図である。
【0045】図1及び図2に示すように、この太陽電池
モジュール付き屋根1は、建物本体2の上に屋根パネル
を複数傾斜させて敷設することにより形成された屋根部
3と、この屋根部3の上面31上に設けられ、屋根1の
棟側から軒先側に向けて、屋根部3の上面31の勾配方
向に沿って並べられた複数の太陽電池モジュール5…
と、棟方向に隣接する太陽電池モジュール5…に両側で
隣接し、かつ棟側から軒先側に下がる屋根勾配に沿って
配設された保守点検作業用通路7…とから概略構成され
ている。なお、前記屋根パネルは、芯材を矩形枠状に組
み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強用の芯材を
縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の一方の面に
合板などの面材が貼着されてなるものであり、図示省略
する。
【0046】太陽電池モジュール5は、太陽電池(ソー
ラーセル)の両面に強化ガラスやポリカーボネイト樹脂
などからなる矩形の透明板(上面のを特に保護板とい
う。)でラミネートして保護し、耐候性を持たせて構成
されているものである。そして、最小単位としてのモジ
ュールサイズ(1モジュール×1モジュール)に構成さ
れているものであり(例えば、1モジュールを910m
m)、図ではその詳細な構造は省略し板状の部材として
図示している。
【0047】屋根部3の上面31には棟側から軒先側に
下がる屋根勾配が付けられており、この屋根部3の上面
31において、太陽電池モジュール5は、図1および図
2に示すように、軒先側から棟側に向けて屋根勾配に沿
うように並べることで、太陽電池モジュールの列Rを構
成し、この太陽電池モジュールの列Rは棟の延在方向に
所定間隔をあけて複数配設された状態となっている。こ
れら太陽電池モジュール5…が構成している太陽電池モ
ジュールの列Rは、両側端部5a,5aのうち一方が接
続レール部8、他方が保守点検作業用通路7の有する支
持レール9(9A)によって支持固定されている。
【0048】つまり、この実施の形態の太陽電池モジュ
ール5…の列Rは、屋根の有する保守点検作業用通路7
…間に棟方向に2列ずつ配置され、これら太陽電池モジ
ュールの列Rを構成する太陽電池モジュール5…は、そ
れぞれ、該太陽電池モジュール5…間に介在している接
続レール部8と、保守点検作業用通路7の支持レール9
とで左右両側から挟持された状態で支持されている。
【0049】接続レール部8は、図2に示すように、棟
の延在方向に連続して並べられている太陽電池モジュー
ル5…どうしを接合し、これら太陽電池モジュール5…
を屋根部3の上面31に固定している。この接続レール
部8は、屋根部3の上面31に固定される固定部81
と、この固定部81に該固定部81の上方に設けられ、
かつ接続レール部8の両側に位置する太陽電池モジュー
ル5,5の側端部5a、5aをそれぞれ支持する支持部
82とを有し、棟の延在方向と直交する方向(ここでは
屋根勾配方向)に延在するように配設されている。支持
部82は、内部に太陽電池モジュール5の側端部5aが
内挿される断面コ字状の内挿部82a,82aを備え、
これら内挿部82a,82aが互いに逆方向に開口する
ように配置された構成となっているものである。
【0050】また、支持レール9,9Aは、屋根の勾配
方向に延在する保守点検作業用通路7の長手方向に沿う
両側縁部(両縁部)7b,7cのそれぞれに、長手方向
に連続して設けられており、保守点検作業用通路7に隣
接する太陽電池モジュール5…の側端部5aを内挿し
て、該太陽電池モジュール5の側端部5aを支持固定す
る支持部90を有している。
【0051】次に、この支持レール9,9Aを該支持レ
ール9,9Aを備えた保守点検作業用通路7の説明とと
もに説明する。なお、支持レール9Aは支持レール9と
同様の構成であり、支持レール9と対称となるように配
設されているものであるので、支持レール9のみ説明
し、支持レール9Aの説明は省略する。保守点検作業用
通路7は太陽電池モジュール5…の保守点検作業を行う
際に作業者が通行するためのものであり、棟側から軒先
側に延在する底板部71と、該底板部71の両側縁部に
接合されている支持レール9,9Aとから概略構成さ
れ、これら底板部71の表面71aと支持レール9,9
Aの対向する内側面とで凹状に形成され、この凹部内に
おける底板部71の表面71a上を作業者が通行可能と
なるようになっている。
【0052】底板部71の表面71aには、傾斜して所
定間隔を開けて上方に突出した複数の突条(凸部)72
…が設けられている。この底板部71の幅は、太陽電池
モジュール5の保守点検作業を行う作業者がこの底板部
71上を十分歩ける幅を有するように構成されており、
該底板部71上を作業者が移動する際に突条72…が滑
り止めとなり、図に示す屋根のように屋根勾配があって
も、保守点検作業用通路7上を安全に通行することがで
き、この保守点検作業用通路7から太陽電池モジュール
5…の保守点検作業を行うことができる。この底板部7
1の両側に接合されている支持レール9,9Aは、それ
ぞれ保守点検作業用通路7の側壁部を構成し、底板部7
1を挟んで、支持部90の開口部が外側に向くように左
右対称に配置されている。
【0053】支持レール9(9A)の支持部90の開口
部と、接続レール部8の内挿部82aに太陽電池モジュ
ール5の側端部5aが内挿されることにより、太陽電池
モジュール5は、屋根部3の上面31から所定間隔開け
て、且つ上面31に沿った位置で支持された状態となっ
ている。また、底板部71の両縁部71b,71cのそ
れぞれに設けられている支持レール9,9Aの支持部9
0,90と、それぞれの外方に配置されている接続レー
ル部8の内挿部82aとは互いに対向した状態となって
おり、互いの開口部分が同じ高さに位置し、これらに挟
持された複数の太陽電池モジュールはほぼ面一となって
いる。
【0054】上記実施の形態における太陽電池モジュー
ル付き屋根1の構造によれば、屋根部3の上面31に沿
って複数設けられた太陽電池モジュール5…間に保守点
検作業用通路7が配設されているので、太陽電池モジュ
ール5の保守や点検作業を行う場合、保守点検作業用通
路7を太陽電池モジュール5の保守点検作業者が通行で
き、保守点検作業用通路7から容易に、該保守点検作業
用通路7の両側に位置する太陽電池モジュール5…の保
守点検作業を行うことができる。したがって、1つの保
守点検作業用通路7で複数の太陽電池モジュール5…の
保守点検作業を行うことができ、複数の太陽電池モジュ
ール5…の保守点検作業が簡易化し、該作業の迅速化を
図ることができる。また、従来と異なり、例えば、踏み
板を太陽電池モジュール上方に配置するといった手間が
かかることがなく、予め屋根部3上面31に設けられた
保守点検作業用通路7に上がるだけで簡便に、かつ直ぐ
に太陽電池モジュール5の保守点検作業を行うことがで
きる。
【0055】加えて、複数の太陽電池モジュール5…を
屋根部3の上面31に軒先側から棟側に向けて屋根勾配
に沿うように並べることで構成された太陽電池モジュー
ルの列Rが棟方向に所定間隔をあけて複数配設され、保
守点検作業用通路7が屋根勾配に沿うように、かつ、こ
れら太陽電池モジュールの列R…間に挟まれた状態で設
けられているので、屋根上で複数の太陽電池モジュール
5…の保守点検作業を行うに際し、屋根において一番低
い位置にある、軒先部分から保守点検作業用通路7…へ
容易に上がることができる。よって、太陽電池モジュー
ル5…の保守点検作業を行う際、作業者は軒先から保守
点検作業用通路7に容易に上がって太陽電池モジュール
5…の保守点検作業を簡便に行うことができる。
【0056】さらにまた、保守点検作業用通路7の長手
方向に沿う縁部71b,71cには、保守点検作業用通
路7に隣接する太陽電池モジュール5…が支持される支
持レール9,9Aが長手方向に連続的に設けられている
ので、支持レール9,9Aにより複数の太陽電池モジュ
ール5…を固定支持することができるとともに、支持レ
ール9,9Aによって該太陽電池モジュール5…と保守
点検作業用通路7とが仕切られることになり屋根部3に
おける太陽電池モジュール5の納まりがよい。そしてま
た、意匠的にすっきりした太陽電池モジュール付き屋根
となる。また、屋根部3に太陽電池モジュール5…を取
り付ける際に、先に保守点検作業用通路7を設置すれ
ば、支持レール9,9Aが太陽電池モジュール5…の位
置決め部材となり、屋根の構造を形成し易い。
【0057】また、保守点検作業用通路7の表面71a
には、その全面に渡って突条72…が形成されているの
で、突条72…が保守点検作業用通路7を通行する際の
滑り止めとなり、作業者が突条72…に足をかけること
により足を滑らすことがなく、安全に作業を行うことが
できるとともに、保守点検作業用通路7で、道具等を用
いて太陽電池モジュール5の保守点検作業を行う場合、
道具を誤って落としても、突条72…に係止されること
が生じ、屋根の下には落ちにくくなる。したがって、突
条72…に係止された道具などを拾って直ぐに作業の再
開を行うことができる。
【0058】このように太陽電池モジュール5…と保守
点検作業用通路7とが設けられている屋根において、保
守点検作業用通路の別の形態例を以下に変形例として示
す。
【0059】<変形例>図3は、保守点検作業用通路を
備えた太陽電池モジュール付き屋根において、保守点検
作業用通路を構成する底板部の表面形状の変形例を示す
図である。なお、この保守点検作業用通路7Aの表面形
状以外の屋根の構成は上述したものと同様に構成されて
いるので、保守点検作業用通路7Aの表面形状の説明の
み行い、屋根部3、太陽電池モジュール5、太陽電池モ
ジュール5を支持固定する支持レール9,9(9A,9
B)および接続レール部8といった他の構成の説明は省
略する。
【0060】この図3に示す屋根12は、屋根パネルに
より構成された屋根部3と、屋根部3の上面31に配設
された複数の太陽電池モジュール5…と、これら太陽電
池モジュール5の保守点検作業を行うための作業スペー
スとなる保守点検作業用通路7Aと、接続レール部8お
よび支持レール9,9Aとを備え、保守点検作業用通路
7Aの底板部78の表面78aには、底板部78の延在
方向に、上方に突出し、かつ平面視山形形状となるよう
に中央部が上方に折曲された山形凸部79…が複数、所
定間隔を開けて保守点検作業用通路7Aの長手方向に形
成されている。また、この山形凸部79の両端部は、保
守点検作業用通路7Aの側壁部の内側面(支持レールの
内側面)と離間しており、山形凸部79の端部と側壁部
の内側面との間には隙間79aが形成されるように構成
されている。
【0061】これら山形凸部79…は保守点検作業用通
路7Aにおける太陽電池モジュール5の保守点検作業の
際の作業者の滑り止めとなっており、作業者が保守点検
作業を行う際、この山形凸部79…に足をかけて保守点
検作業用通路7Aを通行することができ、該保守点検作
業用通路7Aから太陽電池モジュール5…の保守点検作
業を安全に行うことができる。
【0062】屋根12の棟側に山形状に形成された保守
点検作業用通路7Aの山形凸部79…は、その両端側に
形成されている隙間79a,79aにより、例えば、雨
が降り底板部78の表面78a上を雨水が流れて保守点
検作業用通路7Aが屋根12の排水路として機能する場
合でも、隙間79a…から下方に雨水が流れる。したが
って、上方から雨水等の水が流れて山形凸部79…の山
形部分に水が溜まることがなく、円滑に下方に流れて排
水されることになる。
【0063】なお、上記実施の形態における突条72お
よび山形凸部79は、保守点検作業用通路7,7Aを通
行する太陽電池モジュールの保守点検作業者の滑り止め
となるように構成されていれば、底板部71,78の表
面71a,78aのそれぞれにどのように形成されても
よい。例えば、図4に示すように、それぞれの底板部7
1,78の表面71a,78aをエンボス加工して形成
してもよい。
【0064】<第2の実施の形態>図5は本発明を適用
した太陽電池モジュール付き屋根の構造の第2の実施の
形態を示す図であり、(a)は第2の実施の形態の太陽
電池モジュール付き屋根の斜視図、(b)は(a)にお
ける保守点検作業用通路を説明する軒先側の保守点検作
業用通路の部分拡大斜視図である。なお、この実施の形
態における屋根13は、保守点検作業用通路20の構成
のみ異なり、その他の構成は上述した屋根11,12な
どに用いられたものと同様の構成部材で構成されてい
る。よって、上述した第1の実施の形態のものと同様の
構成には同符号、同名称を付して説明は省略する。
【0065】図5(a)に示すように、この屋根13で
は、太陽電池モジュール5間に配設される保守点検作業
用通路20が屋根の勾配方向に互いに平行に所定間隔を
開けて4本配設され、これら保守点検作業用通路20間
に太陽電池モジュール5…が、棟の延在方向に2枚、屋
根勾配方向に5枚並べて設けられている。
【0066】この屋根の備える保守点検作業用通路20
は、上述した保守点検作業用通路7,7Aと同様に断面
視凹状に形成され、屋根勾配に沿って延在する底板部2
1と、該底板部21の両縁部21a,21bに該底板部
21から上方に突出するように接合され、外側で太陽電
池モジュール5の側端部5aが内挿される断面コ字状の
支持部22aをそれぞれ有する支持レール22,22A
とを備えている。
【0067】底板部21の表面21cには、全面に渡っ
て所定間隔をあけて複数の突起部(凸部)28…が設け
られている。これら突起部28は、上述した第1の実施
の形態の突条72および山形凸部79と同様に、保守点
検作業用通路20を通行する太陽電池モジュール保守点
検作業者の滑り止めとなり、通行が容易となり保守点検
作業用通路20における太陽電池モジュール5の保守点
検作業も行い易い。特に、本実施の形態のように太陽電
池モジュール及び保守点検作業用通路が設けられた屋根
に勾配が付けられていても、安全にその作業を行うこと
ができる。
【0068】支持レール22,22Aは、それぞれの内
側面が底板部21の上面とで凹状となるように、底板部
21の両縁部21a,21bからそれぞれ鉛直に立ち上
がるように設けられ、凹状の保守点検作業用通路20内
の対向する内側面24a,24aを有する立ち上がり部
24,24を備えており、これらの互いに対向する内側
面24a,24a間には、滑り止め用の軸材25…が複
数所定間隔をあけて互いに平行に保守点検作業用通路2
0の長手方向に掛け渡されている。
【0069】これら複数の軸材25…のうちの一部(こ
の実施の形態では軒側の一番端に取り付けられた軸材)
25Aには、所定の長さのロープ27の一端部27aが
巻回されている。このようにロープ27の一端部27a
が軸材25Aに巻回されていることにより、保守点検作
業用通路20で太陽電池モジュール5…の保守点検作業
を行う際に、ロープ27の他端部27bを握持しながら
作業をおこなうことができ、作業中ロープ27を命綱と
して用い、太陽電池モジュール5…が勾配屋根に設けら
れている場合においても、より安全に屋根で太陽電池モ
ジュール5…の保守点検作業を行うことができる。
【0070】また、ロープ27を握持することができ、
これにより、例えば、作業者が屋根の保守点検作業用通
路20に上がる際に、ロープ27を伝って容易に上がる
ことができる。また、作業者はロープ27を握持しなが
ら保守点検作業を行うことができ、安全に作業を行え
る。この実施の形態では、保守点検作業用通路20に突
起部28および軸材25とが設けられているので、太陽
電池モジュール保守点検作業者は、より安全に保守点検
作業を行うことができる。
【0071】<第3の実施の形態>図6を用いて本発明
に係る太陽電池モジュール付き屋根の構造の第3の実施
の形態を説明する。図6は第3の実施の形態の太陽電池
モジュール付き屋根の軒先の部分拡大斜視図である。こ
の図においては、上述した第1の実施の形態のように保
守点検作業用通路および太陽電池モジュールを備えた屋
根において、滑り止めとなる凸部(以下、突条51とい
う)が、保守点検作業用通路を構成する底板部の表面に
加えて、太陽電池モジュールの太陽電池を保護する保護
板に設けられた屋根の構造を示している。よって、上述
した第1の実施の形態のものと同様の構成には同符号、
同名称を付して説明は省略する。なお、図中、3は屋根
部、31は屋根部の上面、82は上述した接続レール部
である。
【0072】つまり、この実施の形態における屋根14
は、太陽電池モジュール50以外の構成は上述した第1
の実施の形態の太陽電池モジュール付き屋根と同様に構
成されており、屋根部3の上面31に設けられ、太陽電
池モジュール50の保守点検作業の際に作業者が通行す
るための保守点検作業用通路7と、上面31に棟側から
軒先側に向けて屋根勾配が付けられた屋根部3の上面3
1に沿って複数設けられた太陽電池モジュール50…と
を有している。
【0073】太陽電池モジュール50は、太陽電池(ソ
ーラーセル)の両面に強化ガラスやポリカーボネイト樹
脂などからなる矩形の透明板(上面のを特に保護板とい
う。)でラミネートして保護し、耐候性を持たせて構成
され、第1の実施の形態の太陽電池モジュール5と表面
形状のみ異なる構成のものである。さらに、その設置構
造も屋根部3の上面31に設置された太陽電池モジュー
ル5と同様であるので説明は省略する。
【0074】この実施の形態の屋根14の備える太陽電
池モジュール50の表面50aを構成している保護板
(ガラス板)に所定間隔を開けて互いに平行な突条(凸
部)51…が上方に突出するように形成されている。こ
の突条51は、それぞれ一方の端部が下側に傾斜するよ
うに形成され、埃や水が溜まりにくくなっている。ま
た、突条51の両端部のうち支持レール部や接続レール
部側の端部と、保守点検作業用通路の縁部の支持レール
(9Aや9B)や接続レール部8との間には隙間52が
形成され、この隙間52で太陽電池モジュール50の表
面50aは上部に形成された突条51に切られることな
く上下方向に繋がった状態となり、、雨水や埃等がこの
隙間52から下方に流れ易くなっている。
【0075】上述したように屋根14における太陽電池
モジュール50…の表面50aには滑り止めとなる突条
51…が設けられているので、太陽電池モジュール50
上を作業者は移動することができる。よって、太陽電池
モジュール50(例えば、図6において太陽電池モジュ
ール50A)の保守点検作業を行う場合、保守点検され
る太陽電池モジュール50Aに隣接する保守点検作業用
通路7C以外の、周囲の太陽電池モジュール(例えば図
6において太陽電池モジュール50Aに隣接している太
陽電池モジュール50Bや、接続レール部8を介して接
続されている50Cや50D)からでも、隣接する太陽
電池モジュールの保守点検作業をおこなうことができ
る。
【0076】したがって、屋根14において太陽電池モ
ジュール50…の保守点検を行う作業スペースが広がる
ことになり、その作業し易くなる。また、作業スペース
が広がることにより、より安全に作業を行うことができ
る。また、太陽電池モジュールの太陽電池保護板の表面
50aに複数の突条51…が設けられ、該表面50aが
均一でなくなっているので、この表面50aからの反射
光が一箇所に集中することがなくなり、この実施の形態
の太陽電池モジュール付き屋根の構造を備えた構築物の
近隣において一箇所に集中して反射光が当たることがな
くなる。
【0077】なお、図7に示すように太陽電池モジュー
ル55に設けられる滑り止めとなる突条(凸部)51
を、該太陽電池モジュールの表面をエンボス加工するこ
とにより形成してもよい。図中、57は太陽電池モジュ
ール55の表面を構成する保護板、58は太陽電池、5
9は太陽電池58の下側を保護している保護板である。
すなわち、太陽電池モジュール55では、太陽電池の上
面に取り付けられ該太陽電池をラミネート保護している
保護板の上面にエンボス加工により形成された突条(凸
部)56…が所定間隔を開けて互いに平行となるように
形成されている。このような構成の作用効果は、上述し
たものと同様であるので省略する。
【0078】なお、このように滑り止めとなる突条(凸
部)51…やエンボス加工により形成された凸部56…
を表面に有する太陽電池モジュール50,55は、上述
した第2の実施の形態における屋根構造に適用してもよ
い。つまり、屋根が、軸材25を複数備えた第2の実施
の形態の保守点検作業用通路7Aとともに、太陽電池モ
ジュール5に替えて配置された滑り止め付き太陽電池モ
ジュール50あるいは太陽電池モジュール55を備えた
構成である。このように構成されていれば、第2の実施
の形態の効果と同様の効果を得ることができるととも
に、第3の実施の形態の効果である、太陽電池モジュー
ル上を該太陽電池モジュールの保守点検作業用のスペー
スとして用いることができ、該作業スペースが広がり、
作業の安全および簡易化を図ることができ、作業の効率
化を達成することができる。
【0079】ところで、このように表面に滑り止めとな
る突条(凸部)51…やエンボス加工により形成された
凸部56…を有する太陽電池モジュール50,55は、
保守点検作業用通路7,7A,20を有しない太陽電池
モジュール付き屋根に用いてもよい。その構造を第4の
実施の形態として説明する。
【0080】<第4の実施の形態>図8は本発明を適用
した太陽電池モジュール付き屋根の構造の第4の実施の
形態を説明する屋根の部分拡大斜視図である。この図に
示すように、第4の実施の形態における屋根15は、上
述した各実施の形態と同様に構成された屋根部3と、該
屋根部3の上面31に、複数敷設された太陽電池モジュ
ール50…とを有している。これら太陽電池モジュール
50…は、屋根部3の上面31に、棟側から軒先側に向
かって屋根勾配に沿って列を形成するように配設されて
おり、この列が棟方向に複数設けられ、屋根15の全面
に渡って配設され屋根15の屋根面15aを形成してい
る。棟方向に配設されている太陽電池モジュール50…
の列どうしは、各実施の形態で用いている接続レール部
8によって接続されている。この接続レール部8の構成
の説明は省略する。
【0081】このように、屋根面15aを形成するよう
に設けられた複数の太陽電池モジュール50を備えた屋
根15の構造によれば、太陽電池モジュール50の表面
50aには滑り止めとなる複数の突条51…が形成され
ているので、太陽電池モジュール50上を作業者は移動
することができる。よって、屋根15の太陽電池モジュ
ール50の保守点検作業を行う際に、保守点検が行われ
る太陽電池モジュール50付近の太陽電池モジュールの
上面に上がって、太陽電池モジュールの保守点検作業を
行うことができる。
【0082】また、上述した第1〜4の実施の形態の太
陽電池モジュール付き屋根の構造において、屋根部に設
けられた太陽電池モジュールの上方に屋根の軒先と平行
に横レール部を設けても良い。このような構造を以下で
第5の実施の形態として説明する。
【0083】<第5の実施の形態>図9は、本発明に係
る太陽電池モジュール付き屋根の第5の実施の形態を示
す図であり、太陽電池モジュールを備えた屋根に、上面
を太陽電池モジュールの表面より上方に突出された状態
で横レール部が取り付けられている屋根の部分拡大斜視
図である。なお、この実施の形態における太陽電池モジ
ュール付き屋根は、横レール部60に関する構成以外
は、上述した第1の実施の形態における太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造とほぼ同様の構成であり、詳細な説
明は省略する。
【0084】この横レール部60を備えた屋根16は、
上述した各実施の形態と同様に形成された屋根部3と、
この屋根部3の勾配が付けられた上面31に沿って配設
された複数の太陽電池モジュール5…と、これら太陽電
池モジュール5…の保守点検作業を行うために設けられ
た保守点検作業用通路7Dと、太陽電池モジュール5…
の上方で屋根の軒先と平行に設けられた横レール部60
(60A〜60F)とを備え、保守点検作業用通路7D
は屋根勾配に沿って配設された太陽電池モジュール5…
に隣接している。
【0085】この図に示されている太陽電池モジュール
5…は、第1の実施の形態のものと同様のものであり、
配置個所が異なる以外全て同様に構成されているもので
あるが、図中では便宜上太陽電池モジュール5をそれぞ
れ5A〜5Fの符号を付して説明する。
【0086】太陽電池モジュール5A,5Bは、その一
端部を保守点検作業用通路7Dの支持部9Bに接合する
ことにより、該保守点検作業用通路7Dに支持されてい
る。なお、これら太陽電池モジュール5A,5Bの他端
部は図示しないが、後述する接続レール部8Aと同様の
構成の接続レール部に接続され支持されている。 太陽
電池モジュール5C,5Dは、それぞれ両側から支持レ
ール部9Cおよび接続レール部8Aとで支持固定されて
いるものである。太陽電池モジュール5E,5Fは接続
レール部8Aと図示しない保守点検作業用通路の左側の
支持レール部とにより支持されている。
【0087】図示する支持レール部9B,9Cは、その
表面に横レール部60を支持する横レール支持部91,
92が設けられている構成以外、それぞれ上述した支持
レール部9,9Aの構成と同様の構成である。つまり、
支持レール部9B,9Cは、保守点検作業用通路7Dを
構成しているものである。また、接続レール部8Aは表
面に横レール部60を支持する横レール支持部93が設
けられている以外、上述した接続レール部8と同様の構
成であるので、異なる構成の説明のみ行い、その他の構
成の説明は省略する。
【0088】保守点検作業用通路7Dの表面71Aに
は、第1の実施の形態の保守点検作業用通路と同様に、
太陽電池モジュール保守点検作業を行う作業者の滑り止
めとなる突条72Aが複数形成されている。この保守点
検作業用通路7Dの左側に設けられている支持レール部
9Bの上面には、その延在方向に、つまり屋根の勾配方
向に所定間隔をあけて、横レール部60A,60Dの端
部が接合されている支持部91,91が設けられてい
る。また、保守点検作業用通路7Dの右側に設けられて
いる支持レール部9Cの上面には、その延在方向に、つ
まり屋根の勾配方向に所定間隔をあけて、横レール部6
0B,60Eの端部が接合されている支持部92,92
が設けられている。
【0089】横レール部60…のうち、横レール部60
A,60Dは、保守点検作業用通路7Dの図中左側に隣
接して配置されている太陽電池モジュール5B,5Aの
上方で軒先と平行に配置され、横レール部60B,60
Eは、保守点検作業用通路7Dの図中右側に隣接して配
置されている太陽電池モジュール5D,5Cの上方で軒
先と平行に配置されている。これら横レール部60のう
ち横レール部60A,60B,60Cは、屋根部3の上
面31Aに、該屋根3の軒先に沿って棟方向に延在する
ように、支持レール部9B,9Cや接続レール部8Aに
横レール支持部91,92,93…を介して取り付けら
れている。
【0090】全体を図示しないが、ここでは、屋根16
の妻側から妻側に渡って複数取り付けられた状態となっ
ている。また、これら横レール部は、上面61が太陽電
池モジュール5の表面5cより上方に位置するように取
り付けられ、下面62と太陽電池モジュール5の表面5
cとの間には棟側から軒先側に連通する連通部100が
形成されている。この連通部100によって、太陽電池
モジュール5上を流れる水や、太陽電池モジュール上面
に溜まった落ち葉などが下方に落ちるようになってい
る。
【0091】このように太陽電池モジュール5(5B〜
5E)が設けられた屋根16の軒先に、太陽電池モジュ
ール5の表面5cの上方に、横レール部60(60A〜
60F)が設けられているので、屋根16において太陽
電池モジュール5(5B〜5E)の保守点検作業に道具
を用いて行った際に、太陽電池モジュール5の上方で道
具を作業中に落としたりしても、落とした道具等は横レ
ール部60に係止され、屋根から落ちにくくなる。よっ
て、屋根から落ちて、それを拾いに行く際に屋根16か
ら降りる必要がなく、屋根16上で拾ってすぐに作業を
再開することができる。
【0092】なお、上述したような各実施の形態におけ
る太陽電池モジュール付き屋根の構造では、太陽電池モ
ジュール付き屋根が保守点検作業用通路を備えていれ
ば、どのように構成されていてもよく、例えば、図10
の(a)、(b)に示すような構成としてもよい。
【0093】図10(a)は、複数の太陽電池モジュー
ルおよび保守点検作業用通路を備えた勾配屋根におい
て、複数の太陽電池モジュールと保守点検作業用通路が
棟方向に交互に並べて配設された状態を示す太陽電池モ
ジュール付き屋根の斜視図、(b)は、複数の太陽電池
モジュールおよび保守点検作業用通路を備えた勾配屋根
において、複数の太陽電池モジュールと保守点検作業用
通路が勾配方向に交互に並べて配設された状態を示す太
陽電池モジュール付き屋根の斜視図である。なお、図1
0における太陽電池モジュールおよび保守点検作業用通
路の構成は各実施の形態で説明したものと同様の構成の
ものを適用するものであり、符号を太陽電池モジュール
にはTを、保守点検作業用通路にはHを付す。
【0094】図10(a)における太陽電池モジュール
T…は、妻側から屋根勾配方向に5枚ずつ並べて太陽電
池モジュールの列R1を構成し、この列R1を棟方向に
複数平行に並べ、それぞれの列R1…の間に保守点検作
業用通路Hが挟まれた状態で設けられているものであ
る。ここでは太陽電池モジュールTの列R1が5列、太
陽電池モジュールTの列R1間に挟まれた保守点検作業
用通路Hが4列設けられている。
【0095】図10(b)の太陽電池モジュール付き屋
根の構造は、屋根の妻側両端部に、それぞれの妻側端部
に沿って勾配方向に保守点検作業用通路H1,H1を配
設し、これら保守点検作業用通路H1,H1の間に、直
交する方向に複数の太陽電池モジュールT1…を互いに
隣接するようにして並べ、このように配置された太陽電
池モジュールT1…の列R2を互いに平行に所定間隔を
あけて棟側から軒先側に向けて複数設けられ、これら列
R2…間には、両端部を両妻側に配設された保守点検作
業用通路H1,H1にそれぞれ接するように、保守点検
作業用通路H2…が配設されている。図10(b)で
は、屋根部の上面で棟方向に太陽電池モジュールが7枚
並べて形成された太陽電池モジュールの列が複数配設さ
れ、これら列間に保守点検作業用通路が配設されてい
る。
【0096】このように構成されている太陽電池モジュ
ール付き屋根17,18の構造においては、それぞれの
太陽電池モジュールT,T1を備えた屋根17,18に
おいて、保守点検作業用通路H,H1,H2が延在する
方向に、太陽電池モジュールT,T1の保守点検作業者
が移動可能となり、勾配屋根においてもその作業を容易
に行うことができる。
【0097】<第6の実施の形態>図11は、本発明に
係る太陽電池モジュール付き屋根の構造の第6の実施の
形態を説明する軒先の部分斜視図である。なお、この屋
根19に設けられた太陽電池モジュールは上述した太陽
電池モジュール5と同様の太陽電池モジュールを用いて
いるので説明は省略する。
【0098】図11に示す太陽電池モジュール付き屋根
19は、勾配が付けられている屋根部3と、該屋根部3
の勾配が付けられた上面31に、該上面31に沿って複
数敷設された太陽電池モジュール5…と、これら太陽電
池モジュール5…の棟方向に隣接する太陽電池モジュー
ル5…間に配設され、これら隣接する太陽電池モジュー
ル5…のそれぞれを接続して固定し、かつ上面に滑り止
めとなる凸部89が複数形成されている滑り止め付き接
続レール部85…等とを有している。
【0099】これら太陽電池モジュール5…は、上述し
た太陽電池モジュール5と同様に屋根部3の上面31
に、棟側から軒先側に向かって屋根勾配に沿って列を形
成するように配設されており、この列が棟方向に複数設
けられ、それぞれの列間に配設された接続レール部85
によって支持されている。このように配設されている複
数の太陽電池モジュールが屋根15の全面に渡って配設
され、屋根15の屋根面15aを形成している。
【0100】また、滑り止め付き接続レール部85は上
述した接続レール部8と、その表面形状のみ異なり、そ
の他の構成は同様である。すなわち、滑り止め付き接続
レール部85は、図に示すように、棟の延在方向に連続
して並べられている太陽電池モジュール5…どうしを接
合し、これら太陽電池モジュール5…を屋根部3の上面
31に固定している。
【0101】この滑り止め付き接続レール部85は、屋
根部3の上面31に固定される固定部86と、この固定
部86に該固定部86の上方に設けられ、かつ接続レー
ル部85の両側に位置する太陽電池モジュール5,5の
側端部5a、5aをそれぞれ支持する支持部87とを有
し、棟方向と直交する方向に延在するように配設されて
いる。支持部87は、上述した接続レール部8の固定部
81と同様に構成されており、内部に太陽電池モジュー
ル5の側端部5aが内挿される断面コ字状の内挿部87
a,87aを備え、これら内挿部87a,87aが互い
に逆方向に開口するように配置された構成となっている
ものである。また、固定部86は、上述した接続レール
部8の支持部82と同様に構成されているものである。
このように構成されている接続レール部85の表面85
aには、上方に突出し、棟方向と平行に形成された突条
(凸部)89が所定間隔を空けて、該接続レール部85
の延在方向に互いに平行に設けられ、これらは屋根18
において太陽電池モジュールの保守点検を行う作業者の
滑り止めとなる。
【0102】上記屋根19の構造によれば、太陽電池モ
ジュール5をその両端部で支持する接続レール部85の
表面85aには滑り止めとなる複数の突条89…が形成
されているので、接続レール部85上を作業者は移動す
ることができる。よって、屋根18の太陽電池モジュー
ル5…の保守点検作業を行う際に、保守点検が行われる
太陽電池モジュール5付近の太陽電池モジュールの上面
に上がって、太陽電池モジュールの保守点検作業を行う
ことができる。なお、この第6の実施の形態では、太陽
電池モジュール5の代わりに上述した太陽電池モジュー
ル50,55を用いても良い。また、このような構成の
屋根の構造に上述した各保守点検作業用通路7、7A、
20等を併設してもよい。このような構成の場合、太陽
電池モジュール、保守点検作業用通路、接続レール部が
設けられる屋根部の上面に、接続レール部8Aと各保守
点検作業用通路7、7A、20とを所定間隔を空けて互
い違いに設け、接続レール部8Aと保守点検作業用通路
7、7A、20との間に太陽電池モジュールを配置した
構成等が考えられる。
【0103】なお、以上の実施の形態例においては、屋
根は切り妻屋根としたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、屋根の形状はどのような形状でもよい。
【0104】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る太陽電池モジュール付き屋根の構造によれば、屋根部
の上面に、太陽電池モジュールとともに、前記保守点検
作業用通路が設けられているので、前記太陽電池モジュ
ールの保守や点検作業を行う場合、前記保守点検作業用
通路を前記太陽電池モジュールの保守点検作業者が通行
することにより前記保守点検作業用通路から容易に作業
を行うことができ、前記太陽電池モジュールの保守点検
作業を行う場合に、従来と異なり、例えば、踏み板を太
陽電池モジュール上方に配置するといった手間がかかる
ことがなく、予め屋根部の上面に設けられた前記保守点
検作業用通路に上がるだけで簡便に、かつ直ぐに前記太
陽電池モジュールの保守点検作業を行うことができる。
【0105】請求項2記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項1記載の発明と同
様の効果を得ることができるとともに、前記屋根部の上
面に沿って複数設けられた太陽電池モジュール間に前記
保守点検作業用通路が配設されているので、前記保守点
検作業用通路において、該保守点検作業用通路の両側に
位置する前記太陽電池モジュールの保守点検作業を行う
ことができる。したがって、前記保守点検作業用通路に
おいて両側の前記太陽電池モジュールの保守点検作業を
行う際に、1つの保守点検作業用通路で複数の太陽電池
モジュールの保守点検作業を行うことができ、複数の太
陽電池モジュールの保守点検作業が簡易化し、該作業の
迅速化を図ることができる。。
【0106】請求項3記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項2記載の発明と同
様の効果を得ることができるとともに、前記複数の太陽
電池モジュールを前記屋根部の上面に軒先側から棟側に
向けて前記屋根勾配に沿うように並べることで構成され
た太陽電池モジュールの列が棟方向に所定間隔をあけて
複数配設され、これら太陽電池モジュールの列間に挟ま
れた状態で、前記保守点検作業用通路が前記屋根勾配に
沿うように設けられているので、屋根上で前記複数の太
陽電池モジュールの保守点検作業を行うに際し、屋根に
おいて一番低い位置にある、軒先部分から前記保守点検
作業用通路へ容易に上がり、前記太陽電池モジュールの
保守点検作業を簡便に行うことができる。
【0107】請求項4記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項1〜3のいずれか
に記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記保守点検作業用通路の長手方向に沿う縁部に
は、前記保守点検作業用通路に隣接する前記太陽電池モ
ジュールが支持される支持レールが前記長手方向に連続
的に設けられているので、前記支持レールにより前記太
陽電池モジュールを該太陽電池モジュールの端部で固定
支持することができるとともに、前記支持レールによっ
て該太陽電池モジュールと前記保守点検作業用通路とが
仕切られることになり太陽電池モジュールの納まりがよ
い。また、意匠的にすっきりした屋根となる。また、支
持レールが前記保守点検作業用通路の長手方向に連続的
に設けられているので、一度に複数の太陽電池モジュー
ルの端部を支持することができる。さらに、前記屋根部
に太陽電池モジュールを取り付ける際に、先に保守点検
作業用通路を設置すれば、前記支持レールが前記太陽電
池モジュールの位置決め部材となり、前記屋根の構造を
形成し易い。
【0108】請求項5記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項1〜4のいずれか
に記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記保守点検作業用通路の表面には、その全面に渡
って凸部が形成されているので、この保守点検作業用通
路で作業者が前記太陽電池モジュールの保守点検作業を
行う場合に、凸部が前記保守点検作業用通路を通行する
際の滑り止めとなって、作業者が前記凸部に足をかける
ことにより足を滑らすことがなく、安全に作業を行うこ
とができる。
【0109】請求項6記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項5に記載の発明と
同様の効果を得ることができるとともに、前記保守点検
作業用通路の表面に形成された凸部は、その全面に渡っ
て形成された前記複数の突条あるいは所定間隔で形成さ
れた前記複数の突起であるので、前記保守点検作業用通
路にて前記太陽電池モジュールの保守点検作業を行う場
合、前記複数の突条72…または複数の突起に作業者が
足を容易に引っかけることができ、これらが滑り止めと
なって安全に作業を行うことができるとともに、前記保
守点検作業用通路が設けられている屋根に勾配が付けら
れていても安全に作業者は前記保守点検作業用通路を安
全に通行して作業を行うことができる。
【0110】また、前記保守点検作業用通路で、道具等
を用いて太陽電池モジュールの保守点検作業を行う場
合、道具を誤って落としても、前記突条または前記突起
に係止されることになり屋根の下には落ちにくくなり、
前記突条または前記突起に係止された道具などを拾って
直ぐに作業の再開を行うことができる。
【0111】請求項7記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項1〜6のいずれか
に記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、作業者が前記太陽電池モジュールの保守点検作業を
行うために前記保守点検作業用通路を通行する際や前記
作業を行う際に、足を前記軸材に引っかけることがで
き、安全に通行したり、保守点検作業を行うことができ
るとともに、これら軸材に作業に用いる道具などを引っ
かけておくことができる。さらに、屋根勾配が付けられ
ていても前記軸材に足をかけたり、また、前記保守点検
作業用通路上で移動する際に握持して安全に移動するこ
とができる。このように好適に前記太陽電池モジュール
の保守点検作業を行うことができる。
【0112】請求項8記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、請求項1〜7のいずれか
に記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記太陽電池モジュールの保守点検作業を行う場合
に、前記複数の突条または前記複数の突起は滑り止めと
なり、滑り止めとなる突条または突起に足をひっかける
ことができ、容易に前記太陽電池モジュール上を通行で
き、前記太陽電池モジュールに沿って設けられた保守点
検作業用通路に加えて、太陽電池モジュール上も該太陽
電池モジュールの保守点検作業用のスペースとして用い
ることができ、作業スペースが広くなるとともに、前記
太陽電池モジュール上でも、安全に作業をおこなうこと
ができる。また、複数の太陽電池モジュールが設けられ
た屋根では、作業者が乗っている太陽電池モジュールに
隣接して配設されている太陽電池モジュールの保守点検
作業を行う場合、作業者が乗っている太陽電池モジュー
ル以外の太陽電池モジュールの保守点検作業を作業者が
乗っている前記太陽電池モジュールから行うことができ
る。
【0113】請求項9記載の発明に係る太陽電池モジュ
ール付き屋根の構造によれば、前記太陽電池モジュール
の保守点検作業を行う場合、前記複数の突条または前記
複数の突起が作業者の足を掛ける滑り止めとなり、前記
太陽電池モジュール上を移動することができ、屋根の上
面が敷き詰められた複数の太陽電池モジュールの表面で
構成されていても、前記太陽電池モジュールの保守・点
検作業を行うための作業スペースを新たに設けることな
く、保守・点検を行う太陽電池モジュールに隣接した太
陽電池モジュール上で、作業の対象となる太陽電池モジ
ュールの保守・点検作業を行うことができる。したがっ
て、従来と異なり太陽電池モジュール付き屋根の太陽電
池モジュールの保守点検作業を行う際、太陽電池モジュ
ール上に、まず作業スペースとなる踏み板を設置すると
いった作業工程が必要なく、保守点検作業の効率化を図
ることができる。また、太陽電池モジュールの上面を構
成している太陽電池保護板の表面に前記複数の突条また
は前記複数の突起が設けられ、該表面が均一でなくなっ
ているので、この表面からの反射光が一箇所に集中する
ことがなくなり、前記太陽電池モジュール付き屋根の構
造を備えた構築物の近隣において一箇所に集中して反射
光が当たることがなくなる。
【0114】請求項10記載の発明に係る太陽電池モジ
ュール付き屋根の構造によれば、棟側から軒先側に向け
て屋根勾配が付けられた屋根部の上面に沿って設けられ
た複数の太陽電池モジュールの上方には、横レール部が
屋根の軒先と平行に設けられているので、前記太陽電池
モジュール上でものを落下させても、前記横レール部に
よって係止されることになり、屋根の下に落ちにくくな
る。つまり、太陽電池モジュールの保守点検作業中に、
保守点検を行う際に用いる道具を落としても屋根の下に
は落ちにくくなる。また、この横レール部を握持した
り、足を引っかけたり等して作業することができ、高所
作業の容易化を図ることができる。さらに、寒冷地など
で用いられた場合、前記横レール部は雪止めとなる。ま
た、請求項11記載の発明に係る太陽電池モジュール付
き屋根の構造では、請求項1〜9のいずれかに記載の発
明と同様の効果を得ることができるとともに、請求項1
0記載の発明の効果をも得ることができる。
【0115】請求項12記載の発明に係る太陽電池モジ
ュール付き屋根の構造によれば、屋根において太陽電池
モジュールの保守・点検作業を行う際、前記凸部が作業
者の滑り止めとなり、太陽電池モジュールの保守・点検
作業者は接続レール部上を移動可能となり、太陽電池モ
ジュールの保守点検作業を安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した太陽電池モジュール付き屋根
の構造の第1の実施の形態を示す太陽電池モジュール付
き屋根の斜視図である。
【図2】図1における太陽電池モジュールの保守点検作
業用通路の部分拡大斜視図である。
【図3】保守点検作業用通路を備えた太陽電池モジュー
ル付き屋根において、保守点検作業用通路を構成する底
板部の表面形状の変形例を示す図である。
【図4】保守点検作業用通路の表面の凸部をエンボス加
工して形成した状態を示す底板部の断面図である。
【図5】本発明を適用した太陽電池モジュール付き屋根
の構造の第2の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明を適用した太陽電池モジュール付き屋根
の構造の第3の実施の形態を説明する太陽電池モジュー
ル付き屋根の軒先の部分拡大斜視図である。
【図7】太陽電池モジュール55に設けられる滑り止め
となる突条(凸部)51をエンボス加工することにより
形成した太陽電池モジュールの断面図である。
【図8】本発明を適用した太陽電池モジュール付き屋根
の構造の第4の実施の形態を説明する太陽電池モジュー
ル付き屋根の軒先の部分拡大斜視図である。
【図9】本発明を適用した太陽電池モジュール付き屋根
の構造の第5の実施の形態を示す太陽電池モジュール付
き屋根の軒先の部分斜視図である。
【図10】保守点検作業用通路の配置のバリエーション
を示す太陽電池モジュール付き屋根の軒先の部分斜視図
である。
【図11】本発明を適用した太陽電池モジュール付き屋
根の構造の第6の実施の形態を説明する太陽電池モジュ
ール付き屋根の軒先の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 屋根(太陽電池モジュール付き屋根) 3,3A屋根部 5 太陽電池モジュール 5b太陽電池モジュールの軒先側端部 5c 太陽電池モジュールの表面 7,7A,7C 保守点検作業用通路 9,9A 支持レール部(支持レール) 13 太陽電池モジュール付き屋根 14 太陽電池モジュール付き屋根 15 太陽電池モジュール付き屋根 16 太陽電池モジュール付き屋根 19 太陽電池モジュール付き屋根 20 保守点検作業用通路 24 立ち上がり部 24a足り上がり部の内側面 25 軸材 28 突起部(突起) 31 屋根部の上面 50,50A,50B,50C,50D,50F,50
G 太陽電池モジュール 50a太陽電池モジュールの上面 51 突条(凸部) 60 横レール部 61 横レール部の上面 71a保守点検作業用通路の表面 72 突条(凸部) 85 接続レール部 85a 接続レール部の表面 89 突条(凸部) R,R1 太陽電池モジュールの列

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根部の上面に太陽電池モジュールが設
    けられた太陽電池モジュール付き屋根の構造において、 前記屋根部の上面には、前記太陽電池モジュールの保守
    点検作業の際に作業者が通行するための保守点検作業用
    通路が設けられていることを特徴とする太陽電池モジュ
    ール付き屋根の構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の太陽電池モジュール付き
    屋根の構造において、 前記太陽電池モジュールは屋根部の上面に沿って複数設
    けられ、 前記保守点検作業用通路は、前記複数の太陽電池モジュ
    ールの間に配設されていることを特徴とする太陽電池モ
    ジュール付き屋根の構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の太陽電池モジュール付き
    屋根の構造において、 前記屋根部の上面には棟側から軒先側に向けて屋根勾配
    が付けられ、 この屋根勾配が付けられた屋根部の上面には、前記複数
    の太陽電池モジュールを軒先側から棟側に向けて前記屋
    根勾配に沿うように並べることで構成された太陽電池モ
    ジュールの列が棟方向に所定間隔をあけて複数配設さ
    れ、 前記保守点検作業用通路は、前記屋根勾配に沿うよう
    に、かつ前記複数の太陽電池モジュールの列の間に挟ま
    れた状態で設けられていることを特徴とする太陽電池モ
    ジュール付き屋根の構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電
    池モジュール付き屋根の構造において、 前記保守点検作業用通路の長手方向に沿う縁部には、支
    持レールが前記長手方向に連続して設けられ、 前記保守点検作業用通路に隣接する太陽電池モジュール
    が前記支持レールに支持されていることを特徴とする太
    陽電池モジュール付き屋根の構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電
    池モジュール付き屋根の構造において、 前記保守点検作業用通路の表面には、その全面に渡って
    凸部が形成されていることを特徴とする太陽電池モジュ
    ール付き屋根の構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の太陽電池モジュール付
    き屋根の構造において、 前記保守点検作業用通路の表面に形成された凸部は、所
    定間隔で互いに平行に形成された複数の突条または所定
    間隔で形成された複数の突起であることを特徴とする太
    陽電池モジュール付き屋根の構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電
    池モジュール付き屋根の構造において、 前記保守点検作業用通路は、断面視凹状に形成され、両
    側の立ち上がり部の内側面に滑り止め用の軸材が、前記
    保守点検作業用通路の長手方向に所定間隔で複数掛け渡
    されていること、 を特徴とする太陽電池モジュール付き屋根の構造。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池
    モジュール付き屋根の構造において、 太陽電池モジュールの上面を構成している太陽電池保護
    板の表面には、その全面に渡って所定間隔で互いに平行
    な複数の突条または所定間隔で形成された複数の突起が
    形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール付
    き屋根の構造。
  9. 【請求項9】 屋根部の上面に太陽電池モジュールが設
    けられた太陽電池モジュール付き屋根の構造において、 太陽電池モジュールの上面を構成している太陽電池保護
    板の表面には、その全面に渡って所定間隔で互いに平行
    な複数の突条または所定間隔で形成された複数の突起が
    形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール付
    き屋根の構造。
  10. 【請求項10】 棟側から軒先側に向けて屋根勾配が付
    けられた屋根部の上面に、該上面に沿って複数の太陽電
    池モジュールが設けられた太陽電池モジュール付き屋根
    の構造において、 前記太陽電池モジュールの上方には、横レール部が屋根
    の軒先と平行に設けられていることを特徴とする太陽電
    池モジュール付き屋根の構造。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の太陽
    電池モジュール付き屋根の構造において、 前記太陽電池モジュールの上方には、横レール部が屋根
    の軒先と平行に設けられていることを特徴とする太陽電
    池モジュール付き屋根の構造。
  12. 【請求項12】 棟側から軒先側に向けて屋根勾配が付
    けられた屋根部の上面に、該上面に沿って複数の太陽電
    池モジュールが設けられた太陽電池モジュール付き屋根
    の構造において、 前記複数の太陽電池モジュールは棟方向に複数並べて配
    設され、 棟方向に隣り合う太陽電池モジュールの間には、これら
    隣り合う太陽電池モジュールどうしを接続する接続レー
    ル部が前記屋根勾配に沿うように設けられ、 この接続レール部の表面には、その全面に渡って凸部が
    形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール付
    き屋根の構造。
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