JP2004060262A - 太陽電池パネル装置 - Google Patents

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Masaharu Ohori
大堀 正春
Yoshihiko Kishizoe
岸添 義彦
Yukio Shinoda
篠田 幸雄
Suketomo Kato
加藤 祐智
Hiroyoshi Takigawa
瀧川 浩良
Shinsuke Miyamoto
宮本 慎介
Kazuhide Taguchi
田口 和秀
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、太陽電池パネルを個々に着脱可能とし、保守作業性を向上でき、かつ、野地板への浸水を防止できる太陽電池パネル装置を得る。
【解決手段】底部8aの両側に第1および第2立ち上がり部を有するコ字状のベース板金8が、第1および第2立ち上がり部を連結させて屋根勾配方向と直交する方向に複数敷設され、かつ、底部8aの一部を重ね合わせて屋根勾配方向に多段に敷設される。パネル固定部材13が受け部13aのコ字状溝開口を軒側に向けて各ベース板金8の底部8aの軒側に取り付けられる。そして、棟側フレーム4を受け部13aに挿入し、軒側フレーム5をパネル固定部材13のL字状の受け部13dに締着固定し、縦フレーム15をベース板金8の平面部に締着固定して、太陽電池パネル1がパネル固定部材134間に取り付けられる。
【選択図】    図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、太陽光発電の主体となる方形の平盤形態をした太陽電池パネルを屋根面に敷設してなる太陽電池パネル装置に関し、特にその太陽電池パネルの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電に用いられる太陽電池パネルは、一般的に、電気的に接続された複数の太陽電池セルが表面保護基板と裏面保護基板との間に挟持され、表面保護基板および裏面保護基板の太陽電池セル側の面に形成された接着剤層により一体化されて方形盤状の基盤に形成され、例えば表面処理されたアルミ製のフレームが該基盤の周辺部に枠状に装着されて構成されている。
このように構成された太陽電池パネルは、屋根等の構造物上に構築された専用の架台状の固定装置に敷設するものが一般的であり、屋根材の施工工程と太陽電池パネルの取付工程との2つの工程を必要としていた。
そこで、太陽電池パネルを建物の屋根の構成材とする屋根材一体型の太陽電池パネル装置が、例えば特開平11−1985号公報に提案されている。
【0003】
例えば特開平11−1985号公報に提案されている屋根材一体型の太陽電池パネル装置では、防水シートが敷設された屋根面を構成する野地板上に複数の縦桟を取り付け、太陽電池パネルの固定部材としての横桟を縦桟と直交するように複数取り付け、太陽電池パネルの上下端が隣り合う横桟に接合され、縦桟と直交する方向に隣り合う太陽電池パネル間がH型の横ジョイント部材で連結されている。そして、シリコーン等の合成樹脂接着剤やシール材が太陽電池パネルと横桟との接合部に用いられ、太陽電池パネル間が横ジョイント部材により塞がれて、雨水の侵入を防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の屋根材一体型の太陽電池パネル装置は、以上のようにシール構造を主体とする防水方法を採っているので、施工による固定部材間の寸法バラツキや屋根のうねりによる高低差を吸収できず、また太陽光や雨水等の外力に対する劣化があり、長期的な安定した防水性を確保できない。そこで、太陽電池パネルの接合部からの雨水の侵入が避けられず、野地板面への浸水が生じてしまう、という課題があった。
また、太陽電池パネル間がH型の横ジョイント部材により連結されているので、太陽電池パネルの故障や配線上のトラブルが発生した場合には、太陽電池パネルの着脱が困難となり、保守作業性が低下してしまう、という課題もあった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、略コ字状のベース板金を、屋根勾配方向と直交する方向に隙間なく複数敷設し、かつ、そのコ字状の底部を互いに重ね合わせて屋根勾配方向に複数段に敷設し、太陽電池パネル間から侵入した雨水が屋根勾配方向に連なるベース板金のコ字状部を流れて軒先に排出されるようにして、野地板への浸水を防止できるとともに、屋根勾配方向と直交する方向に隣接するベース板金間に平面部を形成し、かつ、固定部材を各ベース板金の軒先側に取り付け、太陽電池パネルを屋根勾配方向に相対する固定部材の対間に架設し、太陽電池パネルの軒側フレームおよび縦フレームを固定部材および平面部に締着固定するようにして、太陽電池パネルの故障や配線上のトラブルが発生した場合には、対象となる太陽電池パネルのみの着脱を可能とし、保守作業性を向上できる太陽電池パネル装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る太陽電池パネル装置は、屋根勾配方向に延びる垂木が屋根勾配方向に直交する方向にピッチ(A)で配設され、野地板が該複数の垂木上に敷並べられて該垂木に固定され、かつ、防水シートが該野地板上に敷設されてなる屋根面上に、上記屋根勾配方向に直交する方向に互いに面位置を合わせて複数敷設され、かつ、該屋根勾配方向に階段状に複数段敷設されてなり、それぞれ平盤状の光発電機能体を棟側フレーム、軒側フレームおよび一対の縦フレームにより枠状に支持して構成された太陽電池パネルと、上記太陽電池パネルを上記屋根面に固定する固定機構部とを備えた太陽電池パネル装置において、
上記固定機構部は、
底部と、該底部の一側端から立ち上がる第1立ち上がり部と、該底部の他側端から立ち上がる第2立ち上がり部と、該第1立ち上がり部の上端から外方に延設された平面部と、該平面部の端部に形成された第1連結部と、該第2立ち上がり部の上端に形成された第2連結部とを備えたベース板金が、上記第2連結部を上記第1連結部に係合させて、上記屋根勾配方向と直交する方向に複数敷設され、かつ、上記屋根勾配方向に関して軒側に位置する該ベース板金の底部の棟側に、棟側に位置する該ベース板金の底部の軒側を重ねて上記屋根勾配方向に複数段に敷設され、それぞれの上記底部が上記屋根面に固定されており、
L字状の第1受け部が設けられている第1固定部材が上記屋根勾配方向に関して最下段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられ、
軒先側に開口するコ字状の第2受け部が設けられた第2固定部材が上記屋根勾配方向に関して最上段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられて構成され、
上記第1受け部が設けられ、かつ、上記第2受け部が該第1受け部の下部に設けられた第3固定部材が上記屋根勾配方向に関して最下段および最上段を除く中間段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられて構成され、
上記太陽電池パネルのそれぞれが、上記棟側フレームを上記第1受け部に挿入され、上記軒側フレームを上記第2受け部に支持され、かつ、上記縦フレームを上記ベース板金の平面部に支持されて、上記第1乃至第3固定部材の上記屋根勾配方向に相対する固定部材の対間に架設され、上記軒側フレームが上記固定部材の第2受け部に締着固定されているとともに、上記縦フレームがパネル間カバーと上記ベース板金の平面部とに挟持されて該パネル間カバーと該平面部との締着により固定されているものである。
【0007】
また、上記ベース板金は、上記第1立ち上がり部の上記底部からの立ち上がり高さが、上記縦フレームの下面が上記平面部に接し、かつ、屋根材の谷面が上記平面部と略同一面位置となるように設定されているものである。
【0008】
また、上記屋根勾配方向と直交する方向における上記ベース板金の上記屋根面への固定部のピッチが、(A/n)(但し、A:垂木のピッチ、n:整数)である。
【0009】
また、上記ベース板金の上記屋根面への固定部は、上記底部に上面側に膨らむ凸部と、該凸部の頂部に穿設された穴とで構成され、上記ベース板金は、上記穴に通された固定具を上記屋根面に固着して該屋根面に固定されているものである。
【0010】
また、上記屋根勾配方向と直交する方向における上記ベース板金の敷設ピッチが、(上記屋根勾配方向と直交する方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチ)/n(但し、n:整数)であり、上記太陽電池パネルがそれぞれn個の上記ベース板金上に配設されているものである。
【0011】
また、上面側に膨らむ堰が、上記ベース板金の底部の上記固定部の棟側で、かつ、棟側の上記ベース板金の底部が重ねられる領域に、上記屋根勾配方向と直交する方向に延設されているものである。
【0012】
また、上記太陽電池パネル間を電気的に接続する接続ケーブルを通すための切り欠きが上記ベース板金の第1および第2立ち上がり部の軒側端面に形成されているものである。
【0013】
また、上記屋根勾配方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチが、(屋根材の葺き足寸法)・n(但し、n:整数)である。
【0014】
また、隣接する段に敷設される上記太陽電池パネルが互いに上記屋根勾配方向と直交する方向に[(上記屋根勾配方向と直交する方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチ)/2]ずらされて千鳥格子状に敷設されているものである。
【0015】
また、隣接する段に敷設される上記太陽電池パネルが上記屋根勾配方向に一致する格子状に敷設されているものである。
【0016】
また、屋根材載置部材が第2固定部材の第2受け部の上面に固定され、屋根材がその軒側を該屋根材載置部材に載せて上記屋根面に葺かれているものである。
【0017】
また、上記屋根材の裏面形状に倣う形状に形成された防水板が第2固定部材の棟側に取り付けられているものである。
【0018】
また、底部と底部の他側端から立ち上がる立ち上がり部とを有するL字状に形成され、第3連結部が該立ち上がり部の上端に形成され、堰が該底部の一側端に形成されてなる第1屋根材間ベース板金が、各段の上記屋根勾配方向と直交する方向の一側に位置する上記ベース板金の上記第1連結部に該第3連結部を係合させて敷設され、かつ、底部と底部の一側端から立ち上がる立ち上がり部とを有するL字状に形成され、第4連結部が該立ち上がり部の上端に形成され、堰が該底部の他側端に形成されてなる第2屋根材間ベース板金が、各段の上記屋根勾配方向と直交する方向の他側に位置する上記ベース板金の上記第2連結部に該第4連結部を係合させて敷設され、屋根材が上記第1および第2屋根材間ベース板金を覆うように葺かれているものである。
【0019】
また、滑り止めが上記太陽電池パネルの軒側フレームの上面に突設されているものである。
【0020】
また、上記第1連結部は上記平面部から下方側に折り返されてU字状に形成され、かつ、上記第2連結部は上記第2立ち上がり部の上端から外方に延出した後上方側に折り返されてU字状に形成され、上記第2連結部のU字状の上辺が上記第1連結部のU字状の空間内に収納されて上記第1および第2連結部が連結されているものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される太陽電池パネルを示す平面図、図2は図1のII−II矢視断面図である。図3はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用されるベース板金を示す平面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用されるベース板金を示す正面図、図5は図3のV−V矢視断面図である。図6はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第1屋根材間ベース板金を示す平面図、図7はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第1屋根材間ベース板金を示す正面図、図8はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第2屋根材間ベース板金を示す平面図、図9はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第2屋根材間ベース板金を示す正面図、図10はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される棟側ベース板金を示す平面図、図11はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される棟側ベース板金を示す正面図、図12は図10のXII−XII矢視断面図である。図13はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における太陽電池パネルの上下方向の取り付け構造を説明する断面図、図14はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における太陽電池パネルの横方向の取り付け構造を説明する断面図、図15はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における太陽電池パネルの横方向の取り付け構造を説明する一部破断正面図、図16はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における最上段の太陽電池パネルの取り付け構造を説明する断面図、図17はこの発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における最下段の太陽電池パネルの取り付け構造を説明する断面図である。
【0022】
太陽電池パネル1は、図1および図2に示されるように、方形の平盤形態に作製された光発電機能体である基盤2と、基盤2の外周縁部に枠状に装着されるフレーム3とから構成されている。
【0023】
基盤2は、充填材層を形成する透明加熱融着材シートにダブ線により電気的に直列接続された複数の太陽電池セル2aを挟んだものを、表面保護基板と耐候性フィルム等からなる裏面保護材との間に挟持し、その後真空引きしながら加熱して、太陽電池セル2a、表面保護基板および裏面保護材を透明加熱融着材シートにより融着一体化して、方形の平盤形態に構成されている。
【0024】
フレーム3は、それぞれ表面処理されたアルミ材等により作製された棟側フレーム4、軒側フレーム5および一対の縦フレーム6により方形の枠状に構成されている。棟側フレーム4は、概ね断面コ字状を有するバー状に形成され、穴方向をコ字状溝4aの溝深さ方向とするねじ穴(図示せず)が長さ方向の両端部に形成されている。軒側フレーム5は、概ね断面E字状を有するバー状に形成され、穴方向をコ字状溝5aの溝深さ方向とするねじ穴(図示せず)が長さ方向の両端部に形成され、穴方向をコ字状溝5aの溝深さ方向とするねじ穴5bがコ字状溝5aの下部側に、かつ、長さ方向の複数箇所に外側(反コ字状溝5a側)から形成され、さらに庇部5cが上部から外側に延設され、滑り止め5dが庇部5cの先端を上方に折り曲げれて形成されている。各縦フレーム6は、棟側フレーム4と同様な概ね断面コ字状を有するバー状に形成され、穴方向をコ字状溝6aの溝深さ方向とするねじ穴(図示せず)が長さ方向の両端に貫通するように形成されている。
【0025】
そして、基盤2の上部縁部が棟側フレーム4のコ字状溝4a内にシール部材7を挟み込んで圧入され、基盤2の下部縁部が軒側フレーム5のコ字状溝5a内にシール部材7を挟み込んで圧入される。さらに、基盤2の左右縁部がそれぞれ縦フレーム6のコ字状溝6aにシール部材7を挟み込んで圧入される。ついで、取付ねじ(図示せず)がそれぞれ縦フレーム6の両端のねじ穴を介して棟側および軒側フレーム4、5のねじ穴に締着されて、図1に示される太陽電池パネル1が組み立てられる。
【0026】
ベース板金8は、例えばメッキ鋼板等の金属平板を略凹状に折り曲げ加工して作製されている。このベース板金8は、図3乃至図5に示されるように、略矩形の底部8aと、底部8aの図3中左右方向の両端部からそれぞれ垂直に立ち上がる第1および第2立ち上がり部8b、8cと、第1立ち上がり部8bの上端から外方に延出する平面部8dと、平面部8dの先端部を下方側に折り返した第1連結部としてのU字状の折り返し部8eと、第2立ち上がり部8cの上端から外方に延出した後上方側に折り返した第2連結部としてのU字状の折り返し部8fとを備えている。そして、一対の取り付け用穴8gが底部8aの図3中下方(軒側に相当)の端部側に左右方向に所定距離離れて穿設され、上面に膨らむ堰8hが底部8aの図3中上方(棟側に相当)の端部側に左右方向に延設されている。さらに、凸部8iが底部8aの取り付け用穴8gと堰8hとの間に上面に膨らむように4箇所形成され、ねじ貫通用の穴8jが各凸部8iの頂部に形成されている。なお、凸部8iと穴8jとでベース板金8の固定部を構成している。
【0027】
ここで、第1立ち上がり部8bは、図5に示されるように、底部8aからの立ち上がり高さが、取り付け用穴8gの形成側端部から堰8hの形成側端部に(軒側から棟側に)向かって漸次低くなるように形成されている。そして、第2立ち上がり部8cの立ち上がり高さは、折り返し部8fの上辺が折り返し部8eに形成されるU字状空間内に位置するように構成されている。さらに、堰8hの形成側端部(棟側端部)から重ね代8kの範囲における第1および第2立ち上がり部8b、8cの間隔が、重ね代8kの範囲外における第1および第2立ち上がり部8b、8cの間隔に対して、所定量広くなっている。なお、この所定量は、第1および第2立ち上がり部8b、8cの厚みより若干大きい。また、太陽電池パネル1間の接続ケーブル37を通すための切り欠き8lが第1および第2立ち上がり部8b、8cの取り付け用穴8gの形成側端部(軒側端部)にそれぞれ形成されている。さらに、一対のねじ部9が、平面部8dの幅方向中央部に、長さ方向に所定距離離れて設けられている。
【0028】
このように構成されたベース板金8は、屋根面上に、それぞれ平面部8dの長さ方向を屋根勾配の方向に一致させ、折り返し部8fの上辺を折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させて互いに連結させて、屋根勾配に直交する方向に複数敷設される。さらに、ベース板金8は、棟側のベース板金8の底部8aを軒側のベース板金8の底部8aの重ね代8kの領域上に重ねるようにして、屋根勾配の方向に複数段敷設される。そして、各ベース板金8は、固定具としての木ねじ30を各穴8jに通して屋根面に締着して固定される。この時、取り付け用穴8gは、軒側のベース板金8の底部8aの重ね代8k上で、堰8hより軒側に位置している。
なお、屋根面は、屋根勾配の方向に延びる垂木25が屋根勾配に直交する方向に一定のピッチA(図18参照)で配設され、野地板26が該複数の垂木25上に敷並べられて該垂木25に固定され、かつ、防水シート26aが該野地板26上に敷設されて構成されている。
【0029】
第1屋根材間ベース板金10は、屋根勾配に直交する方向に複数敷設されたベース板金8の一側に敷設されるもので、例えばメッキ鋼板等の金属平板を略L状に折り曲げ加工して作製されている。この第1屋根材間ベース板金10は、図6および図7に示されるように、略矩形の底部10aと、底部10aの図6中右方向の端部から垂直に立ち上がる立ち上がり部10bと、立ち上がり部10bの上端から外方に延出した後上方側に折り返した第3連結部としてのU字状の折り返し部10cと、底部10aの図6中左方向の端部から垂直に立ち上がる堰としての立ち上がり部10dとを備えている。そして、凸部10eが底部10aに上面に膨らむように2箇所所形成され、各ねじ貫通用の穴10fが凸部10eの頂部に形成されている。なお、凸部10eおよび穴10fが固定部となる。
【0030】
ここで、底部10aはベース板金8の底部8aと同等の長さに形成されている。なお、底部10aの幅は底部8aの約半分となっている。また、立ち上がり部10bおよび折り返し部10cは、ベース板金8の第2立ち上がり部8cおよび折り返し部8fと同等の形状に形成されている。さらに、底部10aの長さ方向(屋根勾配方向)における底部10a上での凸部10eの設置位置は、ベース板金8の底部8a上での凸部8iの設置位置と同等である。つまり、第1屋根材間ベース板金10は、立ち上がり部10dが形成されている点および堰部8hおよび取り付け用穴8gが形成されていない点を除いて、図3に示されるベース板金8の右半分と同等に形成されている。
【0031】
このように構成された第1屋根材間ベース板金10は、屋根面上に、それぞれ折り返し部10cの上辺を折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させて互いに連結させて、屋根勾配に直交する方向に複数敷設されたベース板金10の各段の一側に敷設される。そして、各第1屋根材間ベース板金10は、木ねじ30を各穴10fに通して屋根面に締着して固定される。
【0032】
第2屋根材間ベース板金11は、屋根勾配に直交する方向に複数敷設されたベース板金8の他側に敷設されるもので、例えばメッキ鋼板等の金属平板を略L状に折り曲げ加工して作製されている。この第2屋根材間ベース板金11は、図8および図9に示されるように、略矩形の底部11aと、底部11aの図8中左方向の端部から垂直に立ち上がる立ち上がり部11bと、立ち上がり部11bの上端から外方に延出する平面部11cと、平面部11cの先端部を下方側に折り返した第4連結部としてのU字状の折り返し部11dと、底部11aの図8中右方向の端部から垂直に立ち上がる堰としての立ち上がり部11eとを備えている。そして、凸部11fが底部11aに上面に膨らむように2箇所所形成され、ねじ貫通用の穴11gが各凸部11fの頂部に形成されている。また、一対のねじ部9が、平面部11cの幅方向中央部に、長さ方向に所定距離離れて設けられている。なお、凸部11fおよび穴11gが固定部となる。
【0033】
ここで、底部11aはベース板金8の底部8aと同等の長さに形成されている。なお、底部11aの幅は底部8aの約半分となっている。また、立ち上がり部11b、平面部11cおよび折り返し部11dは、ベース板金8の第1立ち上がり部8b、平面部8dおよび折り返し部8eと同等の形状に形成されている。さらに、底部11aの長さ方向(屋根勾配方向)における底部11a上での凸部11fの設置位置は、ベース板金8の底部8a上での凸部8iの設置位置と同等である。また、平面部11cにおける一対のねじ部9の配設位置は、ベース板金8の平面部8dにおけるねじ部9の配設位置と同等である。つまり、第2屋根材間ベース板金11は、立ち上がり部11eが形成されている点および堰部8hおよび取り付け用穴8gが形成されていない点を除いて、図3に示されるベース板金8の左半分と同等に形成されている。
【0034】
このように構成された第2屋根材間ベース板金11は、屋根面上に、それぞれ折り返し部11dに形成されるU字状空間内に、ベース板金8の折り返し片8fの上辺を収納させて互いに連結させて、屋根勾配に直交する方向に複数敷設されたベース板金8の各段の他側に敷設される。そして、各第2屋根材間ベース板金11は、木ねじ30を各穴11gに通して屋根面に締着して固定される。
【0035】
棟側ベース板金12は、屋根勾配方向に複数敷設されたベース板金8の棟側に敷設されるもので、例えばメッキ鋼板等の金属平板を略凹状に折り曲げ加工して作製されている。この棟側ベース板金12は、図10乃至図12に示されるように、略矩形の底部12aと、底部12aの図10中左右方向の両端部からそれぞれ垂直に立ち上がる第1および第2立ち上がり部12b、12cと、第1立ち上がり部12bの上端から外方に延出する平面部12dと、平面部12dの先端部を下方側に折り返したU字状の折り返し部12eと、第2立ち上がり部12cの上端から外方に延出した後上方側に折り返したU字状の折り返し部12fとを備えている。そして、一対の取り付け用穴12gが底部12aの図10中下方(軒側に相当)の端部側に左右方向に所定距離離れて穿設され、凸部12hが底部12aの取り付け用穴12gの図10中上方(棟側に相当)に上面に膨らむように2箇所形成され、ねじ貫通用の穴12iが各凸部12hの頂部に形成されている。
【0036】
ここで、底部12aは、ベース板金8の底部8aの約半分の長さに形成され、屋根材である瓦27の1枚の葺き幅より短い長さを有している。なお、底部12aの幅は底部8aと同等となっている。また、第1立ち上がり部12bの底部12aからの立ち上がり高さは、図12に示されるように、一定であり、その立ち上がり高さは、重ね代8kの位置におけるベース板金8の第1立ち上がり部8bの底部8aからの立ち上がり高さに一致している。同様に、第2立ち上がり部12cの底部12aからの立ち上がり高さは、一定であり、その立ち上がり高さは、重ね代8kの位置におけるベース板金8の第2立ち上がり部8cの底部8aからの立ち上がり高さに一致している。さらに、底部12a上での取り付け用穴12gおよび凸部12hの設置位置は、ベース板金8の底部8a上での取り付け用穴8gおよび凸部8iの設置位置と同等である。また、平面部12dにおけるねじ部9の配設位置は、ベース板金8の平面部8dにおけるねじ部9の配設位置と同等である。つまり、棟側ベース板金12は、第1および第2立ち上がり部12b、12cの高さが一定である点および堰部8hが形成されていない点を除いて、図3に示されるベース板金8の下半分(軒側半分)と同等に形成されている。
【0037】
このように構成された棟側ベース板金12は、屋根面上に、それぞれ底部12aの一部を底部8aの重ね代8kの領域上に重ねて、屋根勾配に直交する方向の最棟側に敷設されたベース板金8のそれぞれの棟側に敷設される。そして、各棟側ベース板金12は、木ねじ30を各穴12iに通して屋根面に締着して固定される。
【0038】
第3固定部材としてのパネル固定部材13は、表面処理されたアルミ材等により作製され、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8c間より短い長さを有している。このパネル固定部材13は、図13に示されるように、溝方向を長さ方向に一致させて長さ方向の全域にわたって形成された第2受け部としての断面コ字状の棟側フレーム受け部13aと、棟側フレーム受け部13aから反溝側下部にL字状に延設されたフランジ部13bと、棟側フレーム受け部13aから下部に延設された脚部13cと、棟側フレーム受け部13aから上部に延設された第1受け部としてのL字状の立ちフランジ部13dとから構成されている。
そして、フランジ部13bには、ベース板金8の底部8aに形成された取り付け用穴8gに対応するように穴(図示せず)が穿設されている。また、立ちフランジ部13dには、軒側フレーム5に形成されたねじ穴5bに対応するように穴13eが穿設されている。
【0039】
パネル押さえ板14は、例えばメッキ鋼板等の金属平板を略L字状に折り曲げ加工して作製され、図13に示されるように、立ちフランジ部13dに宛われる主部14aと棟側フレーム受け部13a内に挿入される折り曲げ辺14bとからなるL字状に形成されている。そして、パネル押さえ板14は、パネル固定部材13より若干長く形成され、その主部14aには、立ちフランジ部13dに形成された取り付け用穴13eに対応するように取り付け用穴14cが形成されている。
【0040】
このように構成されたパネル固定部材13は、図13に示されるように、フランジ部13bに形成された穴を棟側のベース板金8の底部8aに形成された取り付け用穴8gに一致させるようにフランジ部13bを棟側のベース板金8の底部8a上に位置させ、かつ、脚部13cを軒側のベース板金8の底部8a上に位置させるように配置し、リベット31によりフランジ部13bに形成された穴と底部8aに形成された取り付け用穴8gとを用いてベース板金8に締着固定される。この時、パネル固定部材13は、棟側フレーム受け部13aの溝開口を軒側に向けてベース板金8に取り付けられている。
【0041】
そして、棟側フレーム4がパネル固定部材13の棟側フレーム受け部13a内に挿入され、軒側フレーム5が軒側に位置するパネル固定部材13の立ちフランジ部13dに宛われる。そして、パネル押さえ板14がその折り曲げ辺14bを軒側から棟側フレーム受け部13a内に圧入し、主部14aを立ちフランジ部13dに宛う。ついで、取付ねじ32がパネル押さえ板14に穿設された取り付け穴14cおよび立ちフランジ部13dに穿設された取り付け用穴13eに通されて軒側フレーム5のねじ穴5bに締着・固定される。
【0042】
パネル間カバー15は、例えばメッキ鋼板等の金属平板を折り曲げ加工して作製され、図14および図15に示されるように、平板状の押さえ部15aと、押さえ部15aの幅方向の両端部から折り返された後略直角に折り曲げられて縦フレーム6の厚みと同等の高さを有する一対の縦フランジ15bと、押さえ部15aの長さ方向の一端部から略直角に折り曲げられてパネル押さえ板14の主部14aの長さ方向の端部の外壁面(軒側の外壁面)に接するように重ね合わせられる折り曲げ部15cとから構成されている。また、パネル間カバー15の押さえ部15aには、ベース板金8の平面部8dに形成されたねじ部9に対応するように穴15dが穿設されている。
【0043】
このように構成されたパネル間カバー15は、図14に示されるように、屋根勾配方向と直交する方向に隣り合う太陽電池パネル1間に上方から配設され、取付ねじ33を穴15dに通してベース板金8の平面部8dに形成されたねじ部9に締着して取り付けられる。この時、押さえ部15aが太陽電池パネル1の縦フレーム6を押圧している。また、折り曲げ部15cが、図15に示されるように、パネル押さえ板14の主部14aの長さ方向の端部の外壁面(軒側の外壁面)に接するように重ね合わされ、さらに、折り曲げ部15cの下端と下段の太陽電池パネル1との隙間も僅かな物となり、ベース板金8が重なって形成される平面部8d間の隙間が塞がれる。これにより、雨水が太陽電池パネル1間、パネル押さえ板14間および平面部8d間を通って侵入することが防止される。ここで、押さえ部15aと縦フレーム6との間にクッション材やシール材を介装するようにしてもよい。
【0044】
第2固定部材としての棟側パネル固定部材16は、表面処理されたアルミ材等により作製され、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8c間より短い長さを有している。この棟側パネル固定部材16は、図16に示されるように、溝方向を長さ方向に一致させて長さ方向の全域にわたって形成された第2受け部としての断面コ字状の棟側フレーム受け部16aと、棟側フレーム受け部16aから反溝側下部にL字状に延設されたフランジ部16bと、棟側フレーム受け部16aから下部に延設された脚部16cとから構成されている。そして、フランジ部16bには、棟側ベース板金12の底部12aに設けられた一対の取り付け用穴12gと対応するように穴(図示せず)が穿設されている。
【0045】
このように構成された棟側パネル固定部材16は、フランジ部16bに形成された穴を棟側ベース板金12の底部12aに形成された取り付け用穴12gに一致させるようにフランジ部16bを底部12a上に位置させ、かつ、脚部16cをベース板金8の底部8a上に位置させるように配置し、リベット31によりフランジ部16bに形成された穴と底部12aに形成された取り付け用穴12gとを用いて棟側ベース板金12に締着固定される。この時、棟側パネル固定部材16は、棟側フレーム受け部16aの溝開口を軒側に向けて棟側ベース板金12に取り付けられている。
【0046】
屋根材載置部材としての瓦載置部材17は、表面処理されたアルミ材等により作製され、棟側パネル固定部材16と同等の長さを有している。この瓦載置部材17は、図16に示されるように、棟側パネル固定部材16の棟側フレーム受け部16aの上部に載置され、取付ねじ34により締着固定される。
防水板18は、図16に示されるように、棟側パネル固定部材16の棟側フレーム受け部16aにリベット31により取り付けられている。この時、防水板18は、屋根材である瓦27の裏面に倣う形状に形成されており、瓦27の裏面と密接し、風雨等の吹き込みによる野地板26面への浸水を防止するように作用する。
【0047】
第1固定部材としての軒先パネル固定部材19は、表面処理されたアルミ材等により作製され、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8c間より短い長さを有している。この軒先パネル固定部材19は、図17に示されるように、溝方向を長さ方向に一致させて長さ方向の全域にわたって形成された断面コ字状の受け部19aと、受け部19aから反溝側下部にL字状に延設されたフランジ部19bと、受け部19aから下部に延設された脚部19cと、受け部19aから上部に延設された第1受け部としてのL字状の立ちフランジ部19dとから構成されている。
そして、フランジ部19bには、ベース板金8の底部8aに形成された取り付け用穴8gに対応するように穴(図示せず)が穿設されている。また、立ちフランジ部19dには、軒側フレーム5に形成されたねじ穴5bに対応するように穴19eが穿設されている。
【0048】
軒先ベース板20は、例えばメッキ鋼板等の金属平板を折り曲げ加工して作製されている。そして、この軒先ベース板20の先端部が、図17に示されるように、野地板26の下面側に至るように折り返されて鍵部20aを構成している。そして、軒先ベース板20には、ベース板金8の底部8aに形成された取り付け用穴8gに対応するように穴(図示せず)が穿設されている。
【0049】
軒先カバー21は、表面処理されたアルミ材等により作製され、図17に示されるように、軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに宛われる主部21aと、軒先パネル固定部材19の受け部19a内に嵌合される嵌合部21bと、主部21aから下方に野地板26の下部まで延設されたカバー部21cと、カバー部21cの下端から軒先ベース板20の鍵部20aの先端を巻き込むように延設された引掛部21dとから構成されている。そして、軒先カバー21の引掛部21dには、通気穴21eが設けられている。また、主部21aには、軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに形成された穴19eに対応するように穴21fが穿設されている。
【0050】
このように構成された軒先ベース板20は、図17に示されるように、鍵部20aが野地板26の軒先側を覆うように、屋根勾配の最軒先側に位置するベース板金8の底部8aの下部に挿入される。そして、軒先パネル固定部材19が、図17に示されるように、フランジ部19bに形成された穴をベース板金8の底部8aに形成された取り付け用穴8gに一致させるようにフランジ部19bをベース板金8の底部8a上に位置させ、かつ、脚部19cを軒先ベース板20上に位置させるように配置され、リベット31によりフランジ部19bに形成された穴と底部8aに形成された取り付け用穴8gと軒先ベース板20に形成された穴とを用いて、軒先ベース板20とともに、ベース板金8に固定される。
【0051】
そして、軒側フレーム5が軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに宛われる。そして、軒先カバー21の引掛部21dを鍵部20aに引っ掛けて、軒側から嵌合部21bを受け部19a内に押し入れつつ主部21aを立ちフランジ部19dに宛う。ついで、取付ねじ35が軒先カバー21の主部21aに穿設された穴21fおよび軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに穿設された穴19eに通されて軒側フレーム5のねじ穴5bに締着・固定される。
これにより、軒先カバー21が、屋根勾配の最軒先側に位置する太陽電池パネル1およびベース板金8の軒先側、太陽電池パネル1間、さらにはベース板金8間を塞ぎ、風雨等の吹き込みによる野地板26面への浸水を防止する。
【0052】
屋根形状が切妻造りの場合には、平面形状が四角形となり、寄せ棟造り等の場合には、平面形状が三角形や台形等になる。そして、太陽電池パネル1は平面方形であることから、四角形の平面形状の屋根面への敷設が平易であるので、平面形状が二等辺三角形の寄せ棟造りの和瓦葺きの屋根材と太陽電池パネル1とを併設する場合について以下に説明する。
図18はベース板金を傾斜屋根面に敷設した状態を示す模式図、図19はベース板金、屋根材間ベース板金および棟側ベース板金を傾斜屋根面に敷設した状態を示す模式図、図20はベース板金、屋根材間ベース板金および棟側ベース板金を傾斜屋根面に敷設した状態を示す平面図である。
なお、図18において、Aは垂木25の配設ピッチを示し、BはA/2の寸法を示し、Cは瓦27の葺き幅を示し、Dは瓦27の葺き足を示している。また、各図において、符号28は屋根の稜線を示している。
【0053】
ここで、太陽電池パネル1は、屋根勾配と直交する方向の配列ピッチが6Bとなるような横幅に、かつ、屋根勾配方向の配列ピッチが2Dとなるような縦幅に構成されている。そして、ベース板金8は、屋根勾配と直交する方向に敷設された際に、底部8aに形成されている穴8jがBの寸法ピッチで配列され、かつ、ねじ部9が3Bの寸法ピッチで配列されるように構成されている。また、ベース板金8は、屋根勾配方向に敷設された際に、パネル固定部材13、棟側パネル固定部材16および軒先パネル固定部材19の相対する対が太陽電池パネル1の棟側フレーム4および軒側フレーム5を支持できるように、取り付け用穴8g、12gの穴位置および重ね代8kが設定されている。
【0054】
まず、ベース板金8の平面部8dの長さ方向を屋根勾配の方向に一致させ、かつ、屋根勾配方向に並ぶ一対の穴8jを垂木25の上に一致させるようにして、1つ目のベース板金8を野地板26の軒先側に載置する。そして、木ねじ30を各穴8jに通して野地板26に締着して、1つ目のベース板金8を野地板26上に取り付ける。
つぎに、2つ目のベース板金8を野地板26上を棟側から軒先側にスライド移動させて、折り返し部8fの上辺を1つ目のベース板金8の折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させ、木ねじ30を各穴8jに通して野地板26に締着して、2つ目のベース板金8を野地板26上に取り付ける。この作業を繰り返し、ベース板金8を屋根勾配に直交する方向に10個敷設する。これにより、1段目のベース板金8の敷設が完了する。
【0055】
ついで、2段目を構成する1つ目のベース板金8の底部8aの軒先側を1段目のベース板金8の底部8aの重ね代8kの領域上に重ねるようにして載置する。そして、木ねじ30を各穴8jに通して野地板26に締着して、1つ目のベース板金8を野地板26上に取り付ける。
つぎに、2段目を構成する2つ目のベース板金8を野地板26上を棟側から軒先側にスライド移動させて、底部8aの軒先側を1段目のベース板金8の底部8aの重ね代8kの領域上に重ね、かつ、折り返し部8fの上辺を1つ目のベース板金8の折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させ、木ねじ30を各穴8jに通して野地板26に締着して、2つ目のベース板金8を野地板26上に取り付ける。この作業を繰り返し、ベース板金8を屋根勾配に直交する方向に8個敷設する。これにより、2段目のベース板金8の敷設が完了する。
【0056】
この作業を繰り返し行い、6個のベース板金8からなる3段目、4個のベース板金8からなる4段目および2個のベース板金8からなる5段目の敷設が行われる。
【0057】
そして、軒先ベース板20が、鍵部20aで野地板26の軒先側を覆うようにして、1段目の各ベース板金8の底部8aの下部に挿入される。ついで、軒先パネル固定部材19が、フランジ部19bに形成された穴をベース板金8の底部8aの取り付け用穴8gに一致させるようにフランジ部19bをベース板金8の底部8a上に位置させ、かつ、脚部19cを軒先ベース板20上に位置させるように配置される。そして、軒先パネル固定部材19が、リベット31によりフランジ部19bに形成された穴と底部8aに形成された取り付け用穴8gと軒先ベース板20に形成された穴とを用いて、軒先ベース板20とともに、1段目を構成するベース板金8のそれぞれに固定される。
【0058】
また、パネル固定部材13が、フランジ部13bに形成された穴を上段の各ベース板金8の底部8aに形成された取り付け用穴8gに一致させるようにフランジ部13bを該ベース板金8の底部8a上に位置させ、かつ、脚部13cを下段のベース板金8の底部8a上に位置させるように配置する。そして、パネル固定部材13が、リベット31によりフランジ部13bに形成された穴と底部8aに形成された取り付け用穴8gとを用いて、2段目乃至5段目を構成するベース板金8のそれぞれに締着固定される。
これにより、パネル固定部材13および軒先パネル固定部材19が、図18に示されるように、5段に敷設された各ベース板金8に取り付けられる。
【0059】
ついで、第1屋根材間ベース板金10が、折り返し部10cの上辺を、各段の一側(図18の左端)に位置するベース板金8の折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させて敷設される。そして、各第1屋根材間ベース板金10が、木ねじ30を各穴10fに通して野地板26に締着して固定される。
また、第2屋根材間ベース板金11が、折り返し部11dに形成されるU字状空間内に、各段の他側(図18の右端)に位置するベース板金8の折り返し片8fの上辺を収納させて敷設される。そして、各第2屋根材間ベース板金11が、木ねじ30を各穴11gに通して野地板26に締着して固定される。
また、棟側ベース板金12が、底部12aの一部を、各段の左右両端に位置するベース板金8の底部8aの重ね代8kの領域上に重ねて敷設される。そして、各棟側ベース板金12が、木ねじ30を各穴12iに通して野地板26に締着して固定される。
さらに、棟側パネル固定部材16が、フランジ部16bに形成された穴を棟側ベース板金12の底部12aに形成された取り付け用穴12gに一致させるようにフランジ部16bを底部12a上に位置させ、かつ、脚部16cを軒側のベース板金8の底部8a上に位置させるように敷設される。そして、棟側パネル固定部材16が、リベット31によりフランジ部16bに形成された穴と底部12aに形成された取り付け用穴12gとを用いて、棟側ベース板金12のそれぞれに締着固定される。
【0060】
これにより、第1および第2屋根材間ベース板金10、11および棟側ベース板金12、さらに棟側パネル固定部材16が、図19及び図20に示されるように、敷設される。
【0061】
ついで、瓦載置部材17が、各棟側パネル固定部材16の棟側フレーム受け部16aの上部に載置され、取付ねじ34により締着固定される。さらに、防水板18が、各棟側パネル固定部材16の底部16aにリベット31により取り付けられる。
【0062】
ついで、屋根勾配方向に相対するパネル固定部材13と軒先パネル固定部材19との対において、棟側フレーム4をパネル固定部材13の棟側フレーム受け部13a内に挿入し、軒側フレーム5を軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに宛って、太陽電池パネル1をパネル固定部材13と軒先パネル固定部材19との各対間に架設する。そして、軒先カバー21の引掛部21dを鍵部2oaに引っ掛けて、軒側から嵌合部21bを受け部19a内に押し入れつつ主部21aを立ちフランジ部19dに宛う。そして、取付ねじ35を主部21aに穿設された穴21fおよび軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに穿設された穴19eに通して軒側フレーム5のねじ穴5bに締着・固定する。これにより、太陽電池パネル1がパネル固定部材13と軒先パネル固定部材19との各対間に取り付けられる。
【0063】
また、屋根勾配方向に相対する棟側パネル固定部材16と軒先パネル固定部材19との対において、棟側フレーム4を棟側パネル固定部材16の棟側フレーム受け部16a内に挿入し、軒側フレーム5を軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに宛って、太陽電池パネル1を棟側パネル固定部材16と軒先パネル固定部材19との各対間に架設する。そして、軒先カバー21の引掛部21dを鍵部2oaに引っ掛けて、軒側から嵌合部21bを受け部19a内に押し入れつつ主部21aを立ちフランジ部19dに宛う。そして、取付ねじ35を主部21aに穿設された穴21fおよび軒先パネル固定部材19の立ちフランジ部19dに穿設された穴19eに通して軒側フレーム5のねじ穴5bに締着・固定する。これにより、太陽電池パネル1が棟側パネル固定部材16と軒先パネル固定部材19との各対間に取り付けられる。
【0064】
また、屋根勾配方向に相対するパネル固定部材13の対において、棟側フレーム4を棟側のパネル固定部材13の棟側フレーム受け部13a内に挿入し、軒側フレーム5を軒側のパネル固定部材13の立ちフランジ部13dに宛って、太陽電池パネル1をパネル固定部材13の各対間に架設する。そして、パネル押さえ板14が、その折り曲げ辺14bを軒側から棟側フレーム受け部13a内に圧入し、主部14aを立ちフランジ部13dに宛って、取付ねじ32を取り付け穴14c,13eに通して軒側フレーム5のねじ穴5bに締着・固定される。これにより、太陽電池パネル1がパネル固定部材13の各対間に取り付けられる。
【0065】
また、屋根勾配方向に相対するパネル固定部材13と棟側パネル固定部材16との対において、棟側フレーム4を棟側パネル固定部材16の棟側フレーム受け部16a内に挿入し、軒側フレーム5をパネル固定部材13の立ちフランジ部13dに宛って、太陽電池パネル1をパネル固定部材13と棟側パネル固定部材16との各対間に架設する。そして、パネル押さえ板14が、その折り曲げ辺14bを軒側から棟側フレーム受け部13a内に圧入し、主部14aを立ちフランジ部13dに宛って、取付ねじ32を取り付け穴14c,13eに通して軒側フレーム5のねじ穴5bに締着・固定される。これにより、太陽電池パネル1がパネル固定部材13と棟側パネル固定部材16との各対間に取り付けられる。
【0066】
そして、パネル間カバー15が、屋根勾配方向と直交する方向に隣り合う太陽電池パネル1間に上方から被せられ、取付ねじ33を穴15dに通してベース板金8の平面部8dに形成されたねじ部9に締着して取り付けられる。この時、押さえ部15aが太陽電池パネル1の縦フレーム6を押圧し、折り曲げ部15cがパネル押さえ板14の主部14aの長さ方向の端部の外壁面(軒側の外壁面)に接するように重ね合わさっている。
なお、太陽電池パネル1間の電気的接続は、図13に示されるように、太陽電池パネル1の端子ボックス36に接続された接続ケーブル37を、ベース板金8の立ち上がり部8b、8cの軒側端面に形成された切り欠き8lを通して、屋根勾配方向と直交する方向に隣接する太陽電池パネル1の端子ボックス36に接続している。
【0067】
ここで、太陽電池パネル1の屋根勾配と直交する方向の配列ピッチが6Bであり、ベース板金8は、ねじ部9が3Bの寸法ピッチで配列されるように構成されているので、太陽電池パネル1は、2つのベース板金8で支持することになる。
ついで、瓦27が太陽電池パネル1の敷設領域を除く野地板26上に敷設される。この時、屋根勾配方向の最棟側に位置する太陽電池パネル1の棟側においては、瓦27は、その軒側を瓦載置部材17上に載せて敷設され、防水板18が瓦27の下面に密接している。また、各段の一側に位置する太陽電池パネル1の外側においては、瓦27は、第1屋根材間ベース板金10を覆うように敷設される。そして、各段の他側に位置する太陽電池パネル1の外側においては、瓦27は、第2屋根材間ベース板金11を覆うように敷設される。
【0068】
このように敷設された太陽電池パネル装置においては、棟側の雨水は、瓦27から太陽電池パネル1上に流れ落ちる。そして、屋根勾配方向における太陽電池パネル1間がパネル押さえ板14により止水され、雨水は階段状に敷設されている太陽電池パネル1上を軒先まで流れる。また、屋根勾配方向と直交する方向における太陽電池パネル1間は、パネル間カバー15により止水される。
そして、ベース板金8が重ね代8kの領域で重ねられて屋根勾配方向に敷設されているので、ベース板金8の底部8aと第1および第2立ち上がり部8b、8cとから構成されるコ字状の溝を屋根勾配方向に連ねた流路が構成される。そこで、雨水が太陽電池パネル1の接合部等から侵入しても、雨水は該流路を通って軒先まで流れ、野地板26に至ることがなく、野地板26への浸水が防止される。
【0069】
また、太陽電池パネル1の縦フレーム6がパネル間カバー15によりベース板金8の平面部8dや第2屋根材間ベース板金11の平面部11cに締着固定され、かつ、太陽電池パネル1の軒側フレーム5がパネル固定部材13や軒先パネル固定部材19に締着固定されているので、太陽電池パネル1を個々に取り外すことができる。そこで、太陽電池パネル1の故障や配線上のトラブルが発生した場合に、対象となる太陽電池パネル1のみを容易に交換でき、保守作業性が著しく向上される。
また、太陽電池パネル1の軒側フレーム5に滑り止め5dが形成されているので、作業者が滑り止め5dに足をかけて太陽電池パネル1を敷設することができ、太陽電池パネル1の敷設作業性が向上される。
【0070】
また、太陽電池パネル1が棟側および軒側フレーム4、5の中央部をベース板金8の平面部8dに接するように敷設されているので、太陽電池パネル1の強度が増し、太陽電池パネル1の耐久性が向上される。
また、軒先カバー21の通気孔21eから、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8cと軒先パネル固定部材19との隙間、ベース板金8の底部8aと太陽電池パネル1との隙間、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8cとパネル固定部材13との隙間、ベース板金8の底部8aと太陽電池パネル1との隙間、さらにベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8cと棟側パネル固定部材16との隙間を通り防水板18に至る空気通路が構成されているので、太陽電池パネル1の裏面を冷却することができる。
【0071】
また、ベース板金8が、屋根勾配と直交する方向に敷設された際に、底部8aに形成されている穴8jがBの寸法ピッチで配列されているので、屋根勾配と直交する方向の一方の穴8jを通って野地板26に締着される木ねじ30は、野地板26を通って垂木25に固定できるようにすることができ、ベース板金8を強固に屋根面に取り付けることができる。
また、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8cの軒側端面に切り欠き8lが形成されているので、太陽電池パネル1を敷設する際に、接続ケーブル37の這わせが容易となり、太陽電池パネル1の敷設作業性が向上される。
【0072】
また、ベース板金8は、第1立ち上がり部8bの上端から外方に延出する平面部8dと、平面部8dの先端部を下方側に折り返したU字状の折り返し部8eと、第2立ち上がり部8cの上端を外方に延出した後上方側に折り返したU字状の折り返し部8fとを備え、一方のベース板金8の折り返し部8fの上辺を他方のベース板金8の折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させて連結して、複数のベース板金8が屋根勾配方向と直交する方向に敷設されている。そこで、平面部8dに侵入した雨水がベース板金8間の連結部を介して平面部8dと野地板26との間に侵入することがなく、野地板26への浸水が防止される。
【0073】
また、木ねじ30を取り付けるための穴8jが凸部8iの頂部に形成されているので、凸部8iが底部8aを流れる雨水の穴8jへの流れ込みを阻止するように作用し、野地板26への浸水が防止される。
また、堰8hが底部8aの棟側に屋根勾配方向と直交する方向に延設されているので、重ね代8kの領域で底部8a間に隙間が確保される。そこで、重ね代8kの領域で底部8a間が密接していると、雨水が毛細管現象で底部8a間の密接部位を侵入して野地板26に至るが、このような毛細管現象に起因する雨水の野地板26への浸水も未然に防止される。また、ベース板金8で構成される流路を流れる雨水が、重ね代8kの領域の底部8a間の隙間を軒側から棟側に逆流しようとしても、堰8hが雨水の逆流を阻止するように作用し、野地板26への浸水が防止される。
また、ベース板金8の第1および第2立ち上がり部8b、8cがその立ち上がり高さを軒側から棟側に向かって漸次低くなるように形成され、第1および第2立ち上がり部8b、8cの高さを瓦27の下面が屋根勾配方向と直交する方向の両端部に位置する平面部8d、11cに接するように設定している。そこで、瓦27と太陽電池パネル1との高さが略一致し、見栄えがよくなる。
【0074】
また、瓦載置部材17が棟側パネル固定部材16の上部に取り付けられているので、最棟側に位置する太陽電池パネル1の棟側に葺かれる瓦27の勾配が野地板26上に葺かれる瓦27の勾配に一致するように、瓦載置部材17の高さを設定でき、屋根施工が容易となる。
また、防水板18が瓦27の下面形状に倣う形状に形成されているので、雨が棟側パネル固定部材16と瓦27との間から侵入しても、防水板18が棟側への雨の侵入を防止するように作用し、野地板26への浸水が防止される。
【0075】
また、第1屋根材間ベース板金10がL字状の立ち上がり部10bの上端から外方に延出した後上方側に折り返したU字状の折り返し部10cを備え、折り返し部10cの上辺をベース板金8の折り返し部8eに形成されるU字状空間内に収納させている。そこで、第1屋根材間ベース板金10上に葺かれた瓦27を介して侵入した雨水が第1屋根材間ベース板金10とベース板金8との間に直接に侵入することが立ち上がり部10bにより阻止され、また雨水が折り返し部10c、8eの連結部を介して間接的に第1屋根材間ベース板金10とベース板金8との間に侵入することもなく、野地板26への浸水が防止される。さらに、第1屋根材間ベース板金10がL字状の反立ち上がり部側の端部を折り返した立ち上がり部10dを備えているので、瓦27を介して侵入した雨水は立ち上がり部10b、10d間の底部10aを通って軒側に流れ、野地板26への浸水が防止される。
【0076】
また、第2屋根材間ベース板金11がL字状の立ち上がり部11bの上端から外方に延出した後上方側に折り返したU字状の折り返し部11dを備え、折り返し部11dに形成されるU字上空間内に、ベース板金8の折り返し部8fの上辺を収納させている。そこで、第2屋根材間ベース板金11上に葺かれた瓦27を介して侵入した雨水が第2屋根材間ベース板金11とベース板金8との間に直接に侵入することが立ち上がり部11bにより阻止され、また雨水が折り返し部11d、8fの連結部を介して間接的に第2屋根材間ベース板金11とベース板金8との間に侵入することもなく、野地板26への浸水が防止される。さらに、第2屋根材間ベース板金11がL字状の反立ち上がり部側の端部を折り返した立ち上がり部11eを備えているので、瓦27を介して侵入した雨水は立ち上がり部11b、11e間の底部11aを通って軒側に流れ、野地板26への浸水が防止される。
【0077】
また、太陽電池パネル1は、屋根勾配と直交する方向の配列ピッチが6Bとなるような横幅に構成されている。そして、ベース板金8は、屋根勾配と直交する方向に敷設された際に、底部8aに形成されている穴8jがBの寸法ピッチで配列され、かつ、ねじ部9が3Bの寸法ピッチで配列されるように構成されている。そこで、太陽電池パネル1を2つのベース板金8で支持することになり、上段の太陽電池パネル1を左右方向に半分づつずらした階段状の千鳥格子状に配設することができる。これにより、太陽電池パネル1を三角形や台形の平面形状の屋根面に効率よく敷設することができる。
さらに、太陽電池パネル1は、屋根勾配方向の配列ピッチが2Dとなるような縦幅に構成されているので、太陽電池パネル1と瓦27との横並びがよくなるとともに、施工性が向上される。
【0078】
なお、上記実施の形態1では、上段の太陽電池パネル1を左右方向に半分づつずらした階段状の千鳥格子状に配設するものとしているが、太陽電池パネル1の位置を屋根勾配方向に一致させて格子状に配設するものとしてもよい。この場合、各段のベース板金8の敷設個数を同一としてベース板金8を矩形に敷設することになる。これにより、太陽電池パネル1を矩形に敷設でき、太陽電池パネル1の設置の多様性が得られる。
また、上記実施の形態1では、ベース板金8が屋根勾配と直交する方向に敷設された際に、底部8aに形成されている穴8jが垂木25の配設ピッチ(A)の1/2の寸法ピッチで配列されているものとしているが、穴8jの配列ピッチはこれに限定されるものではなく、垂木25の配設ピッチ(A)の1/整数の寸法ピッチであればよい。これにより、穴8jを用いた固定箇所の1/整数の箇所で垂木25に固定でき、ベース板金8の高い取り付け強度が確保される。
【0079】
また、上記実施の形態1では、ベース板金8が屋根勾配方向と直交する方向に太陽電池パネル1の敷設ピッチの1/2の寸法ピッチで敷設されているものとしているが、ベース板金8の敷設ピッチはこれに限定されるものではなく、太陽電池パネル1の敷設ピッチの1/整数の寸法ピッチであればよい。これにより、縦フレーム6がベース板金8の平面部8d上に位置するように太陽電池パネル1を敷き詰めることができ、太陽電池パネル1間の止水性および太陽電池パネル1の取り付け性が確保される。そして、ベース板金8の敷設ピッチが太陽電池パネル1の敷設ピッチ以外であれば、太陽電池パネル1を段間で屋根勾配方向と直交する方向にずらすこともでき、太陽電池パネル1の敷設平面形状の多様性が図られる。例えば、ベース板金8が太陽電池パネル1の敷設ピッチの1/2であれば、太陽電池パネル1を段間でベース板金8の敷設ピッチ分ずらすことができ、ベース板金8が太陽電池パネル1の敷設ピッチの1/3であれば、太陽電池パネル1を段間でベース板金8の敷設ピッチ分もしくは該敷設ピッチの倍分ずらすことができる。そこで、太陽電池パネル1を屋根面形状に合わせて効率よく敷設することができる。
【0080】
また、上記実施の形態1では、太陽電池パネル1は、屋根勾配方向の配列ピッチが2Dとなるような縦幅に構成されているものとしているが、太陽電池パネル1の縦幅は屋根勾配方向の配列ピッチが瓦27の葺き足寸法(D)の整数倍となるように構成されていればよい。これにより、太陽電池パネル1と瓦27との横並びがよくなる。
【0081】
また、上記実施の形態1では、ベース板金8の底部8aに凸部8iを設け、穴8jからの雨水の浸入を防止するものとしているが、凸部8iを設けず、穴8jを底部8aに穿設するようにしてもよい。この場合、雨水の穴8jへの流れ込みを阻止する堰を例えば穴8jの棟側に設ければよい。
また、上記実施の形態1では、固定具として木ねじ30を用いてベース板金8を野地板26に固定するものとしているが、固定具は木ねじ30に限定されるものではなく、ベース板金8を野地板26に固定できるものであればよい。
【0082】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0083】
この発明によれば、屋根勾配方向に延びる垂木が屋根勾配方向に直交する方向にピッチ(A)で配設され、野地板が該複数の垂木上に敷並べられて該垂木に固定され、かつ、防水シートが該野地板上に敷設されてなる屋根面上に、上記屋根勾配方向に直交する方向に互いに面位置を合わせて複数敷設され、かつ、該屋根勾配方向に階段状に複数段敷設されてなり、それぞれ平盤状の光発電機能体を棟側フレーム、軒側フレームおよび一対の縦フレームにより枠状に支持して構成された太陽電池パネルと、上記太陽電池パネルを上記屋根面に固定する固定機構部とを備えた太陽電池パネル装置において、
上記固定機構部は、
底部と、該底部の一側端から立ち上がる第1立ち上がり部と、該底部の他側端から立ち上がる第2立ち上がり部と、該第1立ち上がり部の上端から外方に延設された平面部と、該平面部の端部に形成された第1連結部と、該第2立ち上がり部の上端に形成された第2連結部とを備えたベース板金が、上記第2連結部を上記第1連結部に係合させて、上記屋根勾配方向と直交する方向に複数敷設され、かつ、上記屋根勾配方向に関して軒側に位置する該ベース板金の底部の棟側に、棟側に位置する該ベース板金の底部の軒側を重ねて上記屋根勾配方向に複数段に敷設され、それぞれの上記底部が上記屋根面に固定されており、
L字状の第1受け部が設けられている第1固定部材が上記屋根勾配方向に関して最下段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられ、
軒先側に開口するコ字状の第2受け部が設けられた第2固定部材が上記屋根勾配方向に関して最上段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられて構成され、
上記第1受け部が設けられ、かつ、上記第2受け部が該第1受け部の下部に設けられた第3固定部材が上記屋根勾配方向に関して最下段および最上段を除く中間段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられて構成され、
上記太陽電池パネルのそれぞれが、上記棟側フレームを上記第1受け部に挿入され、上記軒側フレームを上記第2受け部に支持され、かつ、上記縦フレームを上記ベース板金の平面部に支持されて、上記第1乃至第3固定部材の上記屋根勾配方向に相対する固定部材の対間に架設され、上記軒側フレームが上記固定部材の第2受け部に締着固定されているとともに、上記縦フレームがパネル間カバーと上記ベース板金の平面部とに挟持されて該パネル間カバーと該平面部との締着により固定されているので、ベース板金の底部および第1および第2立ち上がり部で構成されるコ字状部が屋根勾配方向に連なって雨水の流通路を構成し、太陽電池パネルのそれぞれが着脱可能となる。
そこで、雨水が太陽電池パネル間から侵入しても、雨水はベース板金の底部および第1および第2立ち上がり部で構成されるコ字状部が屋根勾配方向に連なって構成される流通路を通って軒先に排水され、野地板への浸水が防止されるとともに、太陽電池パネルの故障や配線上のトラブルが発生した場合には、対象となる太陽電池パネルのみを交換でき、保守作業性を向上できる太陽電池パネル装置を得ることができる。
【0084】
また、上記ベース板金は、上記第1立ち上がり部の上記底部からの立ち上がり高さが、上記縦フレームの下面が上記平面部に接し、かつ、屋根材の谷面が上記平面部と略同一面位置となるように設定されているので、太陽電池パネルの強度が高められ、耐久性が向上されるとともに、屋根材と太陽電池パネルとの高さがあって、見栄えがよくなる。
【0085】
また、上記屋根勾配方向と直交する方向における上記ベース板金の上記屋根面への固定部のピッチが、(A/n)(但し、A:垂木のピッチ、n:整数)であるので、ベース板金を垂木に固定できるようになり、ベース板金の取り付け強度が高められる。
【0086】
また、上記ベース板金の上記屋根面への固定部は、上記底部に上面側に膨らむ凸部と、該凸部の頂部に穿設された穴とで構成され、上記ベース板金は、上記穴に通された固定具を上記屋根面に固着して該屋根面に固定されているので、ベース板金の底部および第1および第2立ち上がり部で構成されるコ字状部が屋根勾配方向に連なって構成される流通路を流れる雨水の固定部から野地板への浸水が防止される。
【0087】
また、上記屋根勾配方向と直交する方向における上記ベース板金の敷設ピッチが、(上記屋根勾配方向と直交する方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチ)/n(但し、n:整数)であり、上記太陽電池パネルがそれぞれn個の上記ベース板金上に配設されているので、太陽電池パネルの縦フレームをベース板金の平面部上に位置させることができ、太陽電池パネル間の止水性および太陽電池パネルの取り付け性が高められる。
【0088】
また、上面側に膨らむ堰が、上記ベース板金の底部の上記固定部の棟側で、かつ、棟側の上記ベース板金の底部が重ねられる領域に、上記屋根勾配方向と直交する方向に延設されているので、ベース板金の底部および第1および第2立ち上がり部で構成されるコ字状部が屋根勾配方向に連なって構成される流通路を流れる雨水の逆流が堰により阻止され、野地板への浸水が防止される。
【0089】
また、上記太陽電池パネル間を電気的に接続する接続ケーブルを通すための切り欠きが上記ベース板金の第1および第2立ち上がり部の軒側端面に形成されているので、太陽電池パネルを敷設する際に、接続ケーブルの這わせが容易となり、対応電池パネルの敷設作業性が向上される。
【0090】
また、上記屋根勾配方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチが、(屋根材の葺き足寸法)・n(但し、n:整数)であるので、太陽電池パネルと屋根材との横並びがよくなるとともに、施工性が向上される。
【0091】
また、隣接する段に敷設される上記太陽電池パネルが互いに上記屋根勾配方向と直交する方向に[(上記屋根勾配方向と直交する方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチ)/2]ずらされて千鳥格子状に敷設されているので、太陽電池パネルを三角形や台形の屋根面に効率よく敷設できるとともに、屋根勾配方向と直交する方向におけるベース板金間の止水性が高められる。
【0092】
また、隣接する段に敷設される上記太陽電池パネルが上記屋根勾配方向に一致する格子状に敷設されているので、太陽電池パネルを矩形に敷設でき、太陽電池パネルの設置の多様性が得られる。
【0093】
また、屋根材載置部材が第2固定部材の第2受け部の上面に固定され、屋根材がその軒側を該屋根材載置部材に載せて上記屋根面に葺かれているので、太陽電池パネルの棟側に葺かれる屋根材の勾配を所定の勾配に確保でき、屋根施工が容易となる。
【0094】
また、上記屋根材の裏面形状に倣う形状に形成された防水板が第2固定部材の棟側に取り付けられているので、太陽電池パネルの棟側の屋根材との接合部における止水性が高められる。
【0095】
また、底部と底部の他側端から立ち上がる立ち上がり部とを有するL字状に形成され、第3連結部が該立ち上がり部の上端に形成され、堰が該底部の一側端に形成されてなる第1屋根材間ベース板金が、各段の上記屋根勾配方向と直交する方向の一側に位置する上記ベース板金の上記第1連結部に該第3連結部を係合させて敷設され、かつ、底部と底部の一側端から立ち上がる立ち上がり部とを有するL字状に形成され、第4連結部が該立ち上がり部の上端に形成され、堰が該底部の他側端に形成されてなる第2屋根材間ベース板金が、各段の上記屋根勾配方向と直交する方向の他側に位置する上記ベース板金の上記第2連結部に該第4連結部を係合させて敷設され、屋根材が上記第1および第2屋根材間ベース板金を覆うように葺かれているので、太陽電池パネルの袖側の屋根材との接合部における止水性が高められる。
【0096】
また、滑り止めが上記太陽電池パネルの軒側フレームの上面に突設されているので、施工時に作業者の足を止めることができ、作業安全性が高められる。
【0097】
また、上記第1連結部は上記平面部から下方側に折り返されてU字状に形成され、かつ、上記第2連結部は上記第2立ち上がり部の上端から外方に延出した後上方側に折り返されてU字状に形成され、上記第2連結部のU字状の上辺が上記第1連結部のU字状の空間内に収納されて上記第1および第2連結部が連結されているので、ベース板金間の連結部の止水性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される太陽電池パネルを示す平面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用されるベース板金を示す平面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用されるベース板金を示す正面図である。
【図5】図3のV−V矢視断面図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第1屋根材間ベース板金を示す平面図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第1屋根材間ベース板金を示す正面図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第2屋根材間ベース板金を示す平面図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される第2屋根材間ベース板金を示す正面図である。
【図10】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される棟側ベース板金を示す平面図である。
【図11】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置に適用される棟側ベース板金を示す正面図である。
【図12】図10のXII−XII矢視断面図である。
【図13】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における太陽電池パネルの上下方向の取り付け構造を説明する断面図である。
【図14】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における太陽電池パネルの横方向の取り付け構造を説明する断面図である。
【図15】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における太陽電池パネルの横方向の取り付け構造を説明する一部破断正面図である。
【図16】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における最上段の太陽電池パネルの取り付け構造を説明する断面図である。
【図17】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における最下段の太陽電池パネルの取り付け構造を説明する断面図である。
【図18】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置におけるベース板金を傾斜屋根面に敷設した状態を示す模式図である。
【図19】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置における、ベース板金、屋根材間ベース板金および棟側ベース板金を傾斜屋根面に敷設した状態を示す模式図である。
【図20】この発明の実施の形態1に係る太陽電池パネル装置におけるベース板金、屋根材間ベース板金および棟側ベース板金を傾斜屋根面に敷設した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 太陽電池パネル、2 基盤(光発電機能体)、3 フレーム、4 棟側フレーム、5 軒側フレーム、6 縦フレーム、8 ベース板金、8a 底部、8b 第1立ち上がり部、8c 第2立ち上がり部、8d 平面部、8e 折り返し部(第1連結部)、8f 折り返し部(第2連結部)、8h 堰、8i 凸部(固定部)、8j 穴(固定部)、8k 重ね代、8l 切り欠き、10 第1屋根材間ベース板金、10a 底部、10b 立ち上がり部、10c 折り返し部(第3連結部)、10d 立ち上がり部(堰)、10e 凸部(固定部)、10f 穴(固定部)、11 第2屋根材間ベース板金、11a 底部、11b 立ち上がり部、11c 平面部、11d 折り返し部(第4連結部)、11e 立ち上がり部(堰)、11f 凸部(固定部)、11g 穴(固定部)、12 棟側ベース板金、12a 底部、12b 第1立ち上がり部、12c 第2立ち上がり部、12d 平面部、12e 折り返し部(第1連結部)、12f 折り返し部(第2連結部)、12h 凸部(固定部)、12i 穴(固定部)、13パネル固定部材(第3固定部材)、13a 棟側フレーム受け部(第2受け部)、13d 立ちフランジ部(第1受け部)、15 パネル間カバー、16 棟側パネル固定部材(第2固定部材)、16a 棟側フレーム受け部(第2受け部)、17 瓦載置部材(屋根材載置部材)、18 防水板、19 軒先パネル固定部材(第1固定部材)、19d 立ちフランジ部(第1受け部)、25 垂木、26 野地板、26a 防水シート、27 瓦(屋根材)、30 木ねじ(固定具)、37 接続ケーブル。

Claims (15)

  1. 屋根勾配方向に延びる垂木が屋根勾配方向に直交する方向にピッチ(A)で配設され、野地板が該複数の垂木上に敷並べられて該垂木に固定され、かつ、防水シートが該野地板上に敷設されてなる屋根面上に、上記屋根勾配方向に直交する方向に互いに面位置を合わせて複数敷設され、かつ、該屋根勾配方向に階段状に複数段敷設されてなり、それぞれ平盤状の光発電機能体を棟側フレーム、軒側フレームおよび一対の縦フレームにより枠状に支持して構成された太陽電池パネルと、上記太陽電池パネルを上記屋根面に固定する固定機構部とを備えた太陽電池パネル装置において、
    上記固定機構部は、
    底部と、該底部の一側端から立ち上がる第1立ち上がり部と、該底部の他側端から立ち上がる第2立ち上がり部と、該第1立ち上がり部の上端から外方に延設された平面部と、該平面部の端部に形成された第1連結部と、該第2立ち上がり部の上端に形成された第2連結部とを備えたベース板金が、上記第2連結部を上記第1連結部に係合させて、上記屋根勾配方向と直交する方向に複数敷設され、かつ、上記屋根勾配方向に関して軒側に位置する該ベース板金の底部の棟側に、棟側に位置する該ベース板金の底部の軒側を重ねて上記屋根勾配方向に複数段に敷設され、それぞれの上記底部が上記屋根面に固定されており、
    L字状の第1受け部が設けられている第1固定部材が上記屋根勾配方向に関して最下段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられ、
    軒先側に開口するコ字状の第2受け部が設けられた第2固定部材が上記屋根勾配方向に関して最上段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられて構成され、
    上記第1受け部が設けられ、かつ、上記第2受け部が該第1受け部の下部に設けられた第3固定部材が上記屋根勾配方向に関して最下段および最上段を除く中間段に敷設されている上記ベース板金のそれぞれの軒側に取り付けられて構成され、
    上記太陽電池パネルのそれぞれが、上記棟側フレームを上記第1受け部に挿入され、上記軒側フレームを上記第2受け部に支持され、かつ、上記縦フレームを上記ベース板金の平面部に支持されて、上記第1乃至第3固定部材の上記屋根勾配方向に相対する固定部材の対間に架設され、上記軒側フレームが上記固定部材の第2受け部に締着固定されているとともに、上記縦フレームがパネル間カバーと上記ベース板金の平面部とに挟持されて該パネル間カバーと該平面部との締着により固定されていることを特徴とする太陽電池パネル装置。
  2. 上記ベース板金は、上記第1立ち上がり部の上記底部からの立ち上がり高さが、上記縦フレームの下面が上記平面部に接し、かつ、屋根材の谷面が上記平面部と略同一面位置となるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池パネル装置。
  3. 上記屋根勾配方向と直交する方向における上記ベース板金の上記屋根面への固定部のピッチが、(A/n)(但し、A:垂木のピッチ、n:整数)であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の太陽電池パネル装置。
  4. 上記ベース板金の上記屋根面への固定部は、上記底部に上面側に膨らむ凸部と、該凸部の頂部に穿設された穴とで構成され、上記ベース板金は、上記穴に通された固定具を上記屋根面に固着して該屋根面に固定されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の太陽電池パネル装置。
  5. 上記屋根勾配方向と直交する方向における上記ベース板金の敷設ピッチが、(上記屋根勾配方向と直交する方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチ)/n(但し、n:整数)であり、上記太陽電池パネルがそれぞれn個の上記ベース板金上に配設されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の太陽電池パネル装置。
  6. 上面側に膨らむ堰が、上記ベース板金の底部の上記固定部の棟側で、かつ、棟側の上記ベース板金の底部が重ねられる領域に、上記屋根勾配方向と直交する方向に延設されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の太陽電池パネル装置。
  7. 上記太陽電池パネル間を電気的に接続する接続ケーブルを通すための切り欠きが上記ベース板金の第1および第2立ち上がり部の軒側端面に形成されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の太陽電池パネル装置。
  8. 上記屋根勾配方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチが、(屋根材の葺き足寸法)・n(但し、n:整数)であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池パネル装置。
  9. 隣接する段に敷設される上記太陽電池パネルが互いに上記屋根勾配方向と直交する方向に[(上記屋根勾配方向と直交する方向における上記太陽電池パネルの敷設ピッチ)/2]ずらされて千鳥格子状に敷設されていることを特徴とする請求項5記載の太陽電池パネル装置。
  10. 隣接する段に敷設される上記太陽電池パネルが上記屋根勾配方向に一致する格子状に敷設されていることを特徴とする請求項1又は請求項5記載の太陽電池パネル装置。
  11. 屋根材載置部材が第2固定部材の第2受け部の上面に固定され、屋根材がその軒側を該屋根材載置部材に載せて上記屋根面に葺かれていることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の太陽電池パネル装置。
  12. 上記屋根材の裏面形状に倣う形状に形成された防水板が第2固定部材の棟側に取り付けられていることを特徴とする請求項11記載の太陽電池パネル装置。
  13. 底部と底部の他側端から立ち上がる立ち上がり部とを有するL字状に形成され、第3連結部が該立ち上がり部の上端に形成され、堰が該底部の一側端に形成されてなる第1屋根材間ベース板金が、各段の上記屋根勾配方向と直交する方向の一側に位置する上記ベース板金の上記第1連結部に該第3連結部を係合させて敷設され、かつ、底部と底部の一側端から立ち上がる立ち上がり部とを有するL字状に形成され、第4連結部が該立ち上がり部の上端に形成され、堰が該底部の他側端に形成されてなる第2屋根材間ベース板金が、各段の上記屋根勾配方向と直交する方向の他側に位置する上記ベース板金の上記第2連結部に該第4連結部を係合させて敷設され、屋根材が上記第1および第2屋根材間ベース板金を覆うように葺かれていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池パネル装置。
  14. 滑り止めが上記太陽電池パネルの軒側フレームの上面に突設されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池パネル装置。
  15. 上記第1連結部は上記平面部から下方側に折り返されてU字状に形成され、かつ、上記第2連結部は上記第2立ち上がり部の上端から外方に延出した後上方側に折り返されてU字状に形成され、上記第2連結部のU字状の上辺が上記第1連結部のU字状の空間内に収納されて上記第1および第2連結部が連結されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池パネル装置。
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JP2017172218A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 屋根材及び屋根

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