JP3700646B2 - 太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、積雪地域の狭小地での安全対策を考慮した、新しい太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、太陽電池瓦(太陽電池モジュールとも呼ばれる)の屋根上への敷設態様として、軒側に位置する太陽電池瓦の後端部に棟側に位置する太陽電池瓦の前端部を重ねて葺き上げる態様がしばしば採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、積雪地域では、積雪によりモジュール表面が覆われないよう雪止め具は設けず、モジュール表面を滑雪させる場合がしばしばである。その一方で、積雪地域であっても、狭小地については、近接する隣家等に雪が滑落してしまう場合が考えられるため、雪止め具を付けたいというニーズもある。
【0004】
しかしながら、太陽電池瓦はもともと雪止め具を取り付ける場所が少なく、また周端縁部に縦・横フレーム部材を装着した太陽電池瓦の場合においてそのフレーム部材に雪止め具を取り付けるとしても、軽量化等の理由からアルミ等がしばしば用いられるフレーム部材は積雪荷重によって変形してしまう恐れもある。
【0005】
そこで、この出願の発明は、フレーム部材を装着した太陽電池瓦に対して雪止め具を確実にしっかりと、しかも積雪荷重の負担を緩和するように取り付けることのできる、積雪地域の狭小地での安全対策を考慮した、新しい太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材を重ねて葺き上げるようにした太陽電池瓦における雪止め構造であって、階段状の雪止め具を、その下段部を軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に載置するとともに上段部を棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材に載置して、備えていることを特徴とする太陽電池瓦雪止め構造を提供し、第2には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材および棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材は連結具を介して互いに連結固定されており、上記雪止め具は、その下段部が連結具の側面にネジ固定されるとともに上段部が連結具の上面にネジ固定されて備えられていることをさらに特徴とする太陽電池瓦雪止め構造を提供する。
【0007】
また、この出願の発明は、第3には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材を重ねて葺き上げるようにした太陽電池瓦に取り付けられる雪止め具であって、階段状に形成されており、その下段部が軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に載置されるとともに上段部が棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材に載置されて取り付けられるようになっていることを特徴とする太陽電池瓦用雪止め具を提供し、第4には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材および棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材が連結具を介して互いに連結固定される場合において、上記下段部が連結具の側面にネジ固定されるとともに上記上段部が連結具の上面にネジ固定されることをさらに特徴とする太陽電池瓦用雪止め具、第5には、補強用リブを有していることをさらに特徴とする太陽電池瓦用雪止め具を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の一実施形態を示したものである。
この図1の実施形態において、太陽電池瓦(1)は、周端縁部(つまり左右端部および前後端部)に縦フレーム部材(図示していない)および横フレーム部材(2)が装着されたものであり、それら縦フレーム部材および横フレーム部材(2)ならびに横フレーム部材(2)を固定支持する固定具(3)などを介して野地板、防水下葺材等の屋根下地材(10)上に載置され、その際に、屋根上にて軒棟方向に隣接する太陽電池瓦(1)について、軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)と棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)とが連結具(4)を介して互いに分離自在に連結固定されて、軒側太陽電池瓦(1a)および棟側太陽電池瓦(1b)が葺き重ねられるようになっている。
【0009】
より具体的には、連結具(4)は、下平板部(41)および上平板部(42)ならびにそれらを繋ぐ立板部(43)からなる断面略C字形状のものであり、下平板部(41)が軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)に設けられている軒方向に開口した連結具用挿入部(21a)に挿入され、上平板部(42)が棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)に設けられている軒方向に延びた連結具用固定板部(21b)にネジ固定されて、軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)と棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)とを連結固定している。
【0010】
そしてこの場合において、図2にも示した階段状に形成された雪止め具(5)は、その下段部(51)が軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)に載置されるとともに上段部(52)が棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)に載置されて、軒側太陽電池瓦(1a)と棟側太陽電池瓦(1b)とのフレーム連結部分に取り付けられている。
【0011】
さらに詳しくは、下段部(51)を形成する下段平板部(51a)が棟側横フレーム部材(2a)上に載置されるとともに下段立板部(51b)が連結具(4)の立板部(43)の前面に沿って立設支持され、且つ上段部(52)を形成する上段平板部(52a)が軒側横フレーム部材(2b)の連結具用固定板部(21b)上に載置されるとともに上段立板部(52b)がその上に立設支持され、この状態において、下段部(51)の下段平板部(51a)が連結具(4)の側面にネジ固定され、つまり前方から下段平板部(51a)のネジ貫通口(53)(図2参照)を通って立板部(43)にねじ込まれる固定ネジ(6)によって固定され、且つ上段部(52)の上段平板部(52a)が連結具(4)の上面にネジ固定され、つまり上方から上段平板部(52a)のネジ貫通口(53)(図2参照)を通って上平板部(42)にネジ込まれる固定ネジ(6)によって固定されている。
【0012】
なお図1では、雪止め具(5)の上段平板部(52a)と連結具(4)の上平板部(42)との固定に、軒側横フレーム部材(2b)の連結具用固定板部(21b)と連結具(4)の上平板部(42)とを固定する固定ネジ(6)が共用されており、固定ネジ(6)は上段平板部(52a)から連結具用固定板部(21b)を通って上平板部(42)にねじ込み貫通している。
【0013】
以上により、軒棟方向に隣接する太陽電池瓦(1)同士を互いの前後端部に装着された横フレーム部材(2)を重ねて葺き上げる場合において、雪止め具(5)を、横フレーム部材(2)に対して確実にしっかりと支持、固定して取り付けることができるようになる。
【0014】
また、この雪止め具(5)は上段部(52)の上段立板部(52b)の棟側面にて雪止めすることになるが、上段部(52)だけでなく下段部(51)もしっかりと支持固定されているので、積雪時の荷重は棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)および軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)の両方に上手く分散されることになり、積雪荷重によりアルミ製等の横フレーム部材(2)が変形してしまうのを防ぐことができ、太陽電池瓦(1)の破損や脱落の恐れもなくなる。
【0015】
たとえば図3に示したように、雪止め具(5)がL字状であると、棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)に載置固定されるだけであるので、積雪荷重が一点に集中して分散されず、耐積雪性が乏しくなる。これに対し、図1および図2に例示した階段状の雪止め具(5)では、上述したように積雪荷重を分散できるので、より優れた耐積雪性が実現されるのである。
【0016】
なお、雪止め具(5)については、それ自体をより一層の積雪荷重に耐え得るものとすべく、補強用リブ(53)を適所に設けておくことも好ましい態様である。図1,2では下段部(51)および上段部(52)の両方に複数の補強用リブ(53)が設けられている。もちろん補強効果が得られる限り、補強用リブ(53)の形状や個数、設置位置は特に限定されない。
【0017】
この出願の発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、フレーム部材を装着した太陽電池瓦に対して雪止め具を確実にしっかりと、しかも積雪荷重の負担を緩和するように取り付けることができ、積雪地域の狭小地での安全対策を考慮した、新しい太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を説明するための図である。
【図2】雪止め具を例示した斜視図である。
【図3】別の雪止め具を用いた場合の比較例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 太陽電池瓦
1a 軒側太陽電池瓦
1b 棟側太陽電池瓦
2 横フレーム部材
2a 棟側横フレーム部材
21a 連結具用挿入部
2b 軒側横フレーム部材
21b 連結具用固定板部
3 固定具
4 連結具
41 下平板部
42 上平板部
43 立板部
5 雪止め具
51 下段部
51a 下段平板部
51b 下段立板部
52 上段部
52a 上段平板部
52b 上段立板部
53 ネジ貫通口
54 補強用リブ
10 屋根下地材
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、積雪地域の狭小地での安全対策を考慮した、新しい太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、太陽電池瓦(太陽電池モジュールとも呼ばれる)の屋根上への敷設態様として、軒側に位置する太陽電池瓦の後端部に棟側に位置する太陽電池瓦の前端部を重ねて葺き上げる態様がしばしば採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、積雪地域では、積雪によりモジュール表面が覆われないよう雪止め具は設けず、モジュール表面を滑雪させる場合がしばしばである。その一方で、積雪地域であっても、狭小地については、近接する隣家等に雪が滑落してしまう場合が考えられるため、雪止め具を付けたいというニーズもある。
【0004】
しかしながら、太陽電池瓦はもともと雪止め具を取り付ける場所が少なく、また周端縁部に縦・横フレーム部材を装着した太陽電池瓦の場合においてそのフレーム部材に雪止め具を取り付けるとしても、軽量化等の理由からアルミ等がしばしば用いられるフレーム部材は積雪荷重によって変形してしまう恐れもある。
【0005】
そこで、この出願の発明は、フレーム部材を装着した太陽電池瓦に対して雪止め具を確実にしっかりと、しかも積雪荷重の負担を緩和するように取り付けることのできる、積雪地域の狭小地での安全対策を考慮した、新しい太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材を重ねて葺き上げるようにした太陽電池瓦における雪止め構造であって、階段状の雪止め具を、その下段部を軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に載置するとともに上段部を棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材に載置して、備えていることを特徴とする太陽電池瓦雪止め構造を提供し、第2には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材および棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材は連結具を介して互いに連結固定されており、上記雪止め具は、その下段部が連結具の側面にネジ固定されるとともに上段部が連結具の上面にネジ固定されて備えられていることをさらに特徴とする太陽電池瓦雪止め構造を提供する。
【0007】
また、この出願の発明は、第3には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材を重ねて葺き上げるようにした太陽電池瓦に取り付けられる雪止め具であって、階段状に形成されており、その下段部が軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に載置されるとともに上段部が棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材に載置されて取り付けられるようになっていることを特徴とする太陽電池瓦用雪止め具を提供し、第4には、軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材および棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材が連結具を介して互いに連結固定される場合において、上記下段部が連結具の側面にネジ固定されるとともに上記上段部が連結具の上面にネジ固定されることをさらに特徴とする太陽電池瓦用雪止め具、第5には、補強用リブを有していることをさらに特徴とする太陽電池瓦用雪止め具を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の一実施形態を示したものである。
この図1の実施形態において、太陽電池瓦(1)は、周端縁部(つまり左右端部および前後端部)に縦フレーム部材(図示していない)および横フレーム部材(2)が装着されたものであり、それら縦フレーム部材および横フレーム部材(2)ならびに横フレーム部材(2)を固定支持する固定具(3)などを介して野地板、防水下葺材等の屋根下地材(10)上に載置され、その際に、屋根上にて軒棟方向に隣接する太陽電池瓦(1)について、軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)と棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)とが連結具(4)を介して互いに分離自在に連結固定されて、軒側太陽電池瓦(1a)および棟側太陽電池瓦(1b)が葺き重ねられるようになっている。
【0009】
より具体的には、連結具(4)は、下平板部(41)および上平板部(42)ならびにそれらを繋ぐ立板部(43)からなる断面略C字形状のものであり、下平板部(41)が軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)に設けられている軒方向に開口した連結具用挿入部(21a)に挿入され、上平板部(42)が棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)に設けられている軒方向に延びた連結具用固定板部(21b)にネジ固定されて、軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)と棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)とを連結固定している。
【0010】
そしてこの場合において、図2にも示した階段状に形成された雪止め具(5)は、その下段部(51)が軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)に載置されるとともに上段部(52)が棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)に載置されて、軒側太陽電池瓦(1a)と棟側太陽電池瓦(1b)とのフレーム連結部分に取り付けられている。
【0011】
さらに詳しくは、下段部(51)を形成する下段平板部(51a)が棟側横フレーム部材(2a)上に載置されるとともに下段立板部(51b)が連結具(4)の立板部(43)の前面に沿って立設支持され、且つ上段部(52)を形成する上段平板部(52a)が軒側横フレーム部材(2b)の連結具用固定板部(21b)上に載置されるとともに上段立板部(52b)がその上に立設支持され、この状態において、下段部(51)の下段平板部(51a)が連結具(4)の側面にネジ固定され、つまり前方から下段平板部(51a)のネジ貫通口(53)(図2参照)を通って立板部(43)にねじ込まれる固定ネジ(6)によって固定され、且つ上段部(52)の上段平板部(52a)が連結具(4)の上面にネジ固定され、つまり上方から上段平板部(52a)のネジ貫通口(53)(図2参照)を通って上平板部(42)にネジ込まれる固定ネジ(6)によって固定されている。
【0012】
なお図1では、雪止め具(5)の上段平板部(52a)と連結具(4)の上平板部(42)との固定に、軒側横フレーム部材(2b)の連結具用固定板部(21b)と連結具(4)の上平板部(42)とを固定する固定ネジ(6)が共用されており、固定ネジ(6)は上段平板部(52a)から連結具用固定板部(21b)を通って上平板部(42)にねじ込み貫通している。
【0013】
以上により、軒棟方向に隣接する太陽電池瓦(1)同士を互いの前後端部に装着された横フレーム部材(2)を重ねて葺き上げる場合において、雪止め具(5)を、横フレーム部材(2)に対して確実にしっかりと支持、固定して取り付けることができるようになる。
【0014】
また、この雪止め具(5)は上段部(52)の上段立板部(52b)の棟側面にて雪止めすることになるが、上段部(52)だけでなく下段部(51)もしっかりと支持固定されているので、積雪時の荷重は棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)および軒側太陽電池瓦(1a)の棟側横フレーム部材(2a)の両方に上手く分散されることになり、積雪荷重によりアルミ製等の横フレーム部材(2)が変形してしまうのを防ぐことができ、太陽電池瓦(1)の破損や脱落の恐れもなくなる。
【0015】
たとえば図3に示したように、雪止め具(5)がL字状であると、棟側太陽電池瓦(1b)の軒側横フレーム部材(2b)に載置固定されるだけであるので、積雪荷重が一点に集中して分散されず、耐積雪性が乏しくなる。これに対し、図1および図2に例示した階段状の雪止め具(5)では、上述したように積雪荷重を分散できるので、より優れた耐積雪性が実現されるのである。
【0016】
なお、雪止め具(5)については、それ自体をより一層の積雪荷重に耐え得るものとすべく、補強用リブ(53)を適所に設けておくことも好ましい態様である。図1,2では下段部(51)および上段部(52)の両方に複数の補強用リブ(53)が設けられている。もちろん補強効果が得られる限り、補強用リブ(53)の形状や個数、設置位置は特に限定されない。
【0017】
この出願の発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、フレーム部材を装着した太陽電池瓦に対して雪止め具を確実にしっかりと、しかも積雪荷重の負担を緩和するように取り付けることができ、積雪地域の狭小地での安全対策を考慮した、新しい太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を説明するための図である。
【図2】雪止め具を例示した斜視図である。
【図3】別の雪止め具を用いた場合の比較例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 太陽電池瓦
1a 軒側太陽電池瓦
1b 棟側太陽電池瓦
2 横フレーム部材
2a 棟側横フレーム部材
21a 連結具用挿入部
2b 軒側横フレーム部材
21b 連結具用固定板部
3 固定具
4 連結具
41 下平板部
42 上平板部
43 立板部
5 雪止め具
51 下段部
51a 下段平板部
51b 下段立板部
52 上段部
52a 上段平板部
52b 上段立板部
53 ネジ貫通口
54 補強用リブ
10 屋根下地材
Claims (5)
- 軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材を重ねて葺き上げるようにした太陽電池瓦における雪止め構造であって、階段状の雪止め具を、その下段部を軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に載置するとともに上段部を棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材に載置して、備えていることを特徴とする太陽電池瓦雪止め構造。
- 軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材および棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材は連結具を介して互いに連結固定されており、階段状の雪止め具は、その下段部が連結具の側面にネジ固定されるとともに上段部が連結具の上面にネジ固定されて備えられていることをさらに特徴とする請求項1記載の太陽電池瓦雪止め構造。
- 軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材を重ねて葺き上げるようにした太陽電池瓦に取り付けられる雪止め具であって、階段状に形成されており、その下段部が軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材に載置されるとともに上段部が棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材に載置されて取り付けられるようになっていることを特徴とする太陽電池瓦用雪止め具。
- 軒側太陽電池瓦の棟側横フレーム部材および棟側太陽電池瓦の軒側横フレーム部材が連結具を介して互いに連結固定される場合において、下段部が連結具の側面にネジ固定されるとともに上段部が連結具の上面にネジ固定されることをさらに特徴とする請求項3記載の太陽電池瓦用雪止め具。
- 補強用リブを有していることをさらに特徴とする請求項3または4に記載の太陽電池瓦用雪止め具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001388311A JP3700646B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具 |
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JP2001388311A JP3700646B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003184245A JP2003184245A (ja) | 2003-07-03 |
JP3700646B2 true JP3700646B2 (ja) | 2005-09-28 |
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JP2001388311A Expired - Fee Related JP3700646B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 太陽電池瓦雪止め構造および太陽電池瓦用雪止め具 |
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JP (1) | JP3700646B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014240568A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 三洋電機株式会社 | 太陽電池パネルの取り付け器具及び太陽電池装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006043658A1 (ja) * | 2004-10-22 | 2006-04-27 | Kyocera Corporation | 太陽電池モジュール装置とその設置方法 |
JP5538698B2 (ja) * | 2008-05-15 | 2014-07-02 | 株式会社カネカ | 太陽電池モジュールの敷設構造 |
CH706588A1 (de) * | 2012-06-04 | 2013-12-13 | Karl Zubler | Dach und Dachschneefänger hierfür. |
JP2014127556A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Toshiba Corp | 太陽電池モジュール |
JP6118145B2 (ja) * | 2013-03-14 | 2017-04-19 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 外装構造 |
JP6595835B2 (ja) * | 2015-07-28 | 2019-10-23 | 積水化学工業株式会社 | 雪止め構造及び建物 |
-
2001
- 2001-12-20 JP JP2001388311A patent/JP3700646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003184245A (ja) | 2003-07-03 |
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