JP2998069B2 - 配線用継手捨て板及び太陽エネルギー変換装置付き外装構造 - Google Patents

配線用継手捨て板及び太陽エネルギー変換装置付き外装構造

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JP2998069B2
JP2998069B2 JP8232773A JP23277396A JP2998069B2 JP 2998069 B2 JP2998069 B2 JP 2998069B2 JP 8232773 A JP8232773 A JP 8232773A JP 23277396 A JP23277396 A JP 23277396A JP 2998069 B2 JP2998069 B2 JP 2998069B2
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元旦 舩木
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面側に太陽電池
等の太陽エネルギー変換装置を一体的に備えた外装材の
桁行き方向の接続を行う配線用継手捨て板及び太陽エネ
ルギー変換装置付き外装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、太陽エネルギー変換装置を既存の
屋根材と一体化した提案が数多くなされているが、最近
になって曲げ加工可能な折り曲げ成形部を備えた太陽電
池モジュールの提案(特開平7−297440号公報)
がなされている。上記特開平7−297440号公報に
記載の太陽電池モジュールは、従来既存の屋根材の面板
部に太陽電池を接着その他の手段により一体化して、太
陽電池付き屋根材を得なければならなかったのに対し、
ロールフォーミングが可能になるので、屋根材としての
生産性の向上が期待される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽電
池の配線を考慮した場合、以下のような問題がある。ロ
ールフォーミングされる屋根材は、一般的に長手方向の
左右端部が加工部となり、該加工部は当然ロールによっ
て圧力を受けるので、太陽電池の接続用端子を該加工部
付近に設けるのは適当でない。横葺金属屋根に代表され
る横葺形式の屋根材は、棟側成形部が下地に接地した状
態或いは近接した状態で固定されるので、軒棟方向での
電気配線処理が困難である。左右方向の接続を行う屋根
材は、一般的に接続箇所裏面に継手捨て板を配置して雨
仕舞を行うが、太陽電池用の配線を許容し得るだけの空
間的余裕がない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記事情に鑑み
提案されたもので、面板部に太陽電池等の太陽エネルギ
ー変換装置を一体的に備える外装材の桁行き方向の接続
を行うと共に前記太陽エネルギー変換装置の配線処理に
用いる配線用継手捨て板であって、軒側に、下段の外装
材の棟縁上に位置する軒側端部と、棟側に、水返し部を
備えた棟側端部を有すると共に、幅方向中央には、前記
太陽エネルギー変換装置の接続ケーブルを収容可能な配
線用溝部を有することを特徴とする配線用継手捨て板、
及びこれを用いた太陽エネルギー変換装置付き外装構造
に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の配線用継手捨て板(以
下、単に継手捨て板という)1は、概略すると軒側に軒
側端部13と、棟側に水返し部121を備えた棟側端部
12を有すると共に、幅方向中央には配線用溝部14を
有する構成であり、後述する太陽エネルギー変換装置付
きの外装材2の桁行方向の接続を行うと共に、太陽エネ
ルギー変換装置22の配線処理に用いるものである。
【0006】前記の継手捨て板1は、後述する太陽エネ
ルギー変換装置付き外装材2の基材と同素材で作製する
ことができ、素材が金属板の場合にはロール成形(ロー
ルフォーミング)、或いはプレス成型、或いは両者の組
合せにより成形(成型)される。図1,2に示す継手捨
て板1は、プレス成型とロール成型とを併用して作製し
たものであり、受板部11の両側縁に内側へ折り返され
た水返し片111が形成されると共に、長さ方向に亙っ
て複数(左右に2条づつ)の突条リブ112が形成さ
れ、この突条リブ112は、図2(b)に示すように長
さ方向に亙ってそれぞれ内方に向かって傾斜している。
この突条リブ112は、前記水返し片111と同様に雨
水の侵入があった場合の水返し構造である。また、受板
部11の軒側には、受板部11の軒端を下方へ折曲した
軒側端部13が形成され、受板部11の棟側には、受板
部11の棟端を上方へ折曲した水返し部121を備える
棟側端部12が形成されている。さらに、受板部11の
幅方向中央には、軒棟方向に連通する配線用溝部14が
形成されている。この配線用溝部14の底部分は、図2
(c)に示すように棟側端部12から軒側端部13にか
けて上り傾斜するテーパ状である。また、この配線用溝
部14の棟端は水返し部121よりも棟側に膨出(膨出
部141)している。また、前記受板部11の長さ方向
の寸法は、後述する外装材2の面板部11の幅方向の寸
法とほぼ等しいか、或いは僅かに大きく形成する。
【0007】継手捨て板1により桁行方向の接続を行わ
れる外装材2は、面板部21に太陽電池等の太陽エネル
ギー変換装置22を一体的に備え、面板部21の軒縁と
棟縁に、相互に係合又は重合する防水接続部23、防水
接続受部24を有する構成であれば良く、上記各部位の
具体的な構成(構造,形状)については特に限定するも
のではなく、どのように設計、実施しても良い。この外
装材2は、溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の
防錆処理鋼板、特殊鋼及び非鉄金属、ステンレス鋼板、
耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛
板、チタニウム板などを素材とし、適宜ロール成型、プ
レス成型等によりどのように作製しても良い。また、前
記太陽エネルギー変換装置22は、特にその構成を限定
するものではなく、どのような構成のものでも適用する
ことができ、例えば近年提案された可撓性を有するアモ
ルファスシリコン太陽電池を用いてもよい。このアモル
ファスシリコン太陽電池は、表面保護材として高耐候性
の透明フィルムを用いることにより、軽量で可撓性を有
するものとなり、屈曲したり、その表面を歩行しても破
損することがない。また、外装材2への組合せ態様につ
いても、特にその態様を限定するものではなく、例えば
予め外装材2を構成する素材の全面を、前記太陽電池を
埋設した高弾力性の充填材で被覆すると共に表面を高耐
候性の透明フィルムで保護しておき、これを適宜に成形
したものでも良いし、既に成形加工を施した既存の外装
材の表面に前記太陽電池を貼り付けたものでも良い。一
般的に太陽電池は、導電性基体、裏面反射層、光電変換
部材としての半導体層、透明導電層から構成され、前記
導電性基体としては、例えば鋼板、銅、チタン、アルミ
ニウム、ステンレス、カーボンシートを用いることがで
き、その他にも導電層が設けられたポリエステル、ポリ
イミド、ポリエチレンナフタライド、エポキシ等の樹脂
フィルムやセラミックス等を用いることもできる。前記
半導体層は特に限定はないが、アモルファスシリコン半
導体、多結晶シリコン半導体、結晶シリコン半導体、銅
インジウムセレナイド等の化合物半導体を用いることが
できる。このように太陽エネルギー変換装置22は、ど
のように構成することもできるが、図示実施例では外装
材2の桁行方向端縁に、前記太陽エネルギー変換装置2
2の接続ケーブル221が位置するように形成した。
尚、接続ケーブル221等は説明するまでもなく防水処
理されている。
【0008】前記外装材2は、図1,3に示す実施例で
は、面板部21の長さ方向の側縁、即ち軒縁と棟縁に、
それぞれロール成型により防水接続部23、防水接続受
部24を形成し、軒縁に設けた防水接続部23は、面板
部21の軒端縁が下方へ続いて棟側へ延在するように折
曲してコ状となした構成であり、棟縁に設けた防水接続
受部24は、面板部21の棟端縁が軒側上方へ続いて軒
側下方へ延在するように折曲した構成である。これら防
水接続部23及び防水接続受部24は、図3(b)に示
すように相互に係合し、この係合部分から雨水等が裏面
に侵入しない構造となっている。尚、図3(b)中、6
は外装材2の防水接続受部24を上方から保持する吊子
である。
【0009】これらの外装材2と継手捨て板1とは、図
1に示すように外装材2の桁行き方向の端部の裏面側
に、該外装材2のほぼ全長に沿って継手捨て板1を配し
た状態で接続される。その際、外装材2の桁行方向端縁
に位置する接続ケーブル221を継手捨て板1の配線用
溝部14内に収容する。配線用溝部14内に収容された
接続ケーブル221は、棟側に向かって敷設され、水返
し部121よりも棟側に膨出している棟端から外方へ取
り出されている。その後、外装材2の桁行き方向の端部
間を覆うようにカバー材4を配設する。このカバー材4
は通常外装材2の基材と同一素材から構成されるが、意
匠性を考慮して外装材2の基材とは異なる化粧材を用い
ても良い。
【0010】前記の継手捨て板1と外装材2と共に図4
〜6の外装構造をなす下地材3について説明する。この
下地材3としては、ポリウレタン、ポリスチレン、フェ
ノール等の高い断熱性を備えた発泡樹脂素材が用いられ
るが、防火性を考慮して木毛セメント板等を用いること
もできる。図示実施例の下地材3は、表面に、桁行き方
向に一定間隔で配線用凹溝31、支持部材用凹溝32が
交互に形成されているが、両者は断面形状及び寸法に何
等相違はない。
【0011】図4〜5は、前記の継手捨て板1と太陽エ
ネルギー変換装置22を一体的に備える外装材2と太陽
エネルギー変換装置22が備えられない以外は同一構成
の外装材20とを、前記の下地材3に敷設した外装構造
である。尚、図4(a)中、5は外装材2及び外装材2
0を固定するための支持部材であり、下地材3の下方の
躯体に固定され、その上面に吊子6が固定されるもので
ある。その施工に際し、予め連結用ケーブル7を下地材
3の配線用凹溝31に配設しておき、この配線用凹溝3
1の直上に継手捨て板1を配設する。したがって、図4
(a)に示すように、棟側では、継手捨て板1の配線用
溝部14が下地材3の配線用凹溝31に遊嵌状に収容さ
れ、受板部11の棟側裏面が下地材3の表面に接地する
状態で敷設されるので、継手捨て板1は傾斜(回動)方
向のガタ付きを生ずることなく安定に配設される。その
後、外装材2を敷設するが、既に説明したように接続ケ
ーブル221は、継手捨て板1の配線用溝部14内に収
容されて棟端から取り出されるので、配線用凹溝31に
収容された連結用ケーブル7と上下に位置することとな
り、図4(b)に示すように軒棟方向の外装材2の太陽
エネルギー変換装置22の接続を極めて容易に行うこと
ができる。尚、図示しないが横方向に接続する場合も同
様で、配線用溝部14内及び(または)棟側に隣り合う
外装材20の裏面空間内で接続ケーブル221どうし或
いは連結用ケーブル7と連結すれば良い。このように太
陽エネルギー変換装置22の配線処理を容易に行うこと
ができ、その後のカバー材4の配設に支障をきたすこと
がない。また、従来技術における配線処理は、同一段の
外装材の接続を、外装材の固定と同時に行わなければな
らなかったのに対し、本発明によれば、例えば図6に示
す配線処理の幾つかの態様のように外装材の固定後、上
段側でまとめて行えるので、外装材施工者と電気工事作
業者との作業連携や配線確認が容易になって施工性が向
上する。尚、棟側に隣り合う外装材20の配設について
は、既に説明したように棟縁に設けた防水接続受部24
に上段の外装材20の軒縁に設けた防水接続部23を係
合する状態で施工すれば良い。
【0012】特にこの外装構造では、継手捨て板1の配
線用溝部14は、底部分が軒側端部13に向かって上り
傾斜するテーパ状であり、軒側端部13は下段の外装材
20の棟縁上に位置するため、雨水が侵入しても確実に
且つ円滑に下段の外装材20上に導いて排水することが
できる。また、この外装構造では、前記のように接続ケ
ーブル221を配線用溝部14の水返し部121よりも
棟側に膨出している膨出部141から外方へ取り出す構
成であるため、接続ケーブル221を継手捨て板1の端
部(小口)で痛める可能性を軽減できる。
【0013】尚、この外装構造では、太陽エネルギー変
換装置22を一体的に備える外装材2と太陽エネルギー
変換装置22が備えられない外装材20とを軒棟方向に
交互に配設したが、これらの敷設態様は特に限定するも
のではなく、例えば前者のみで屋根を構成するようにし
ても良い。
【0014】以下、本発明の継手捨て板1の他の実施例
を図7〜9に示す。尚、以下の実施例において、前記実
施例と同一機能を有する部位に同一符号を付して説明を
省略する。図7に示す継手捨て板12 は、プレス成型の
みで作成され、水返し片111は起立片状に、突状リブ
112は左右に1条づつ三角山状に形成されている。こ
のように水返し片111や突条リブ112は、特にその
形状を限定するものではなくどのような形状に成型して
も良い。この実施例では、前記実施例のように配線用溝
部14の棟側に膨出部141を設けた構成ではないが、
同図(c)に示すように継手捨て板1の水返し部121
を外装材2の棟縁(防水接続受部24)から棟側に配線
処理分以上離間した位置に設けるようにしたので、水返
し部121と外装材2の棟縁との間の空間から接続ケー
ブル221を容易に取り出すことができる。
【0015】図8に示す継手捨て板13 は、プレス成型
した後、帯状のゴム発泡樹脂を貼着して作成され、この
ゴム発泡樹脂が水返し片(部分)111及び突状リブ1
12を構成している。このように水返し片(部分)11
や突状リブ112は、別部材から構成されるものでも良
く、この場合、外装材2との接触が金属どうしではなく
なるので、物理的な安定性並びに耐久安定性が向上す
る。また、この実施例では、配線用溝部14は、底部分
が棟側端部12から長手方向ほぼ中央まで水平で、該中
から軒側端部13にかけて上り傾斜するテーパ状であ
る。
【0016】図9に示す継手捨て板14 は、プレス成型
にて作成され、裏面に配線用溝部14のデッパリがない
タイプである。この実施例では、水返し片111は起立
片状に、突状リブ112は左右に2条づつ三角山状に形
成され、そのうち中央付近の突状リブ112’,11
2’は棟側が高く形成され、その内側に配線用溝部14
を形成している。このように下方に窪んでいない配線用
溝部14であっても同図(b)に示すように前記実施例
と同様に接続ケーブル221を収容する空間として利用
することができる。要するに、この構成は、中央付近の
高い突条リブ112’,112’によって、外装材の桁
行方向端部を位置規制し、リブ間に接続ケーブルを収納
可能な配線用溝部14を確保するものである。この構成
によれば、配線用溝部14と受板部11とは同一面であ
るので、他の実施例のように配線用溝部14の戻り勾配
を配慮する必要がない。また、桁行方向の配線処理を行
う構成の場合には、下地材は平坦な形状のもので良く、
軒棟方向の配線処理を行う場合でも他の実施例に比べて
浅溝のもので良い。
【0017】次に、下地材3の別の実施態様を図10,
11に示す。図10に示す下地材32 は、桁行方向の端
部、軒棟方向の端部がそれぞれ、相互に重合する構造で
あり、図中、33は右重合部、34は右重合部33と重
合する左重合部、35は棟重合部、36は棟重合部35
と重合する軒重合部である。そして、この下地材32
は、同図(b)に示すように軒棟方向に接続して配線用
凹溝31を軒棟方向に連通させることができる。このよ
うに周縁形状は、特に限定するものでなくどのように形
成しても良いが、この実施例の下地材32 のように配線
用凹溝31を軒棟方向に連通させた場合、非透水性の素
材で形成すると、配線用凹溝31を排水用溝部としても
利用することもでき、この場合、2次防水効果が得られ
るものとなる。
【0018】図11に示す下地材33 は、表面が平坦状
でなく、継手捨て板1の受板部11や外装材2の面板部
21の裏面をほぼ全面に亙ってバックアップする段状隆
起部37が多数形成された構成である。このように外形
は、特に限定するものではなくどのように形成しても良
いが、この実施例の下地材33 を用いることにより、外
装構造は正荷重作用時の耐久強度(難変形性)が高いも
のとなる。
【0019】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。例えば継手捨
て板1の水返し部121は外装材の棟縁直後に設けるこ
とを限定するものではなく、水返し部121から棟側に
下地に沿う固定部を延長形成した構成であっても良い。
また、継手捨て板1に対する外装材2の配設位置を規制
するために、継手捨て板1の適宜箇所に外装材2の桁行
方向の端部を係止する規制部を設けるようにしても良
い。さらに、カバー材4の取付安定性を向上するため
に、継手捨て板1と物理的に係合する手段又は部位を具
備させるようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】以上要するに本発明の配線用継手捨て板
は、軒側に、下段の外装材の棟縁上に位置する軒側端部
を有し、棟側に、水返し部を備えた棟側端部を有すると
共に、幅方向中央には、前記太陽エネルギー変換装置の
接続ケーブルを収容可能な配線用溝部を有する構成であ
るため、面板部に太陽電池等の太陽エネルギー変換装置
を一体的に備える外装材の桁行き方向の接続を行うと共
に前記太陽エネルギー変換装置の配線処理を配線用溝部
にて容易に行うことができる。特に軒棟方向の配線処理
が容易になる。そして、従来技術の配線処理は、同一段
の外装材の接続を、外装材の固定と同時に行わなければ
ならなかったのに対し、本発明によれば、外装材の固定
後、上段側でまとめて行えるので、外装材施工者と電気
工事作業者との作業連携や配線確認が容易になって施工
性が向上する。
【0021】また、配線用溝部の底部分を、少なくとも
長手方向中央から軒側端部にかけて上り傾斜するテーパ
状とした場合、この配線用溝部に雨水が回り込んでも、
円滑に排水することができる。
【0022】さらに、水返し部をほぼ外装材の棟縁に沿
わせると共に、配線用溝部の棟端を水返し部よりも棟側
に膨出させた場合、この膨出部から容易に配線を取り出
すことができる。また接続ケーブル等の配線を継手の端
部(小口)で痛める可能性を軽減できる。
【0023】また、表面に配線用凹溝と支持部材用凹溝
とを形成してなる下地材を、屋根施工対象面に敷設し、
前記配線用凹溝上に継手捨て板を配置した外装構造は、
連結用ケーブル等が配設される配線用凹溝と接続ケーブ
ルが配設される配線用溝部が上下に位置するので、軒棟
方向の太陽エネルギー変換装置の接続を極めて容易に行
うことができる。さらに、支持部材に対する外装材の固
定も強固に行えるので、施工性、強度性能に優れた太陽
エネルギー変換装置付きの外装構造を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例である継手捨て板と外装材との接続構
造を示す分解斜視図である。
【図2】(a)図1の接続構造に用いた継手捨て板を示
す斜視図、(b)その断面図、(c)その側面図であ
る。
【図3】(a)図1の接続構造に用いた外装材を示す斜
視図、(b)その軒棟方向の接続状況を示す側断面図で
ある。
【図4】(a)図1の接続構造を用いた外装構造の一部
を示す縦断面図、(b)その側断面図である。
【図5】(a)図1の接続構造を用いた外装構造を示す
斜視図、(b)その一部を示す拡大平面図である。
【図6】(a)配線処理の一例を示す平面図、(b)他
の一例を示す平面図、(c)他の一例を示す平面図であ
る。
【図7】(a)他の一実施例である継手捨て板を示す斜
視図、(b)その断面図、(c)その側面図である。
【図8】(a)他の一実施例である継手捨て板を示す斜
視図、(b)その断面図、(c)その側面図である。
【図9】(a)他の一実施例である継手捨て板を示す斜
視図、(b)その桁行方向の接続状況を示す断面図であ
る。
【図10】(a)他の一実施例である下地材を示す正面
図、(b)その軒棟方向の接続状況を示す側断面図であ
る。
【図11】他の一実施例である下地材を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,12 ,13 ,14 継手捨て板 11 受板部 12 棟側端部 13 軒側端部 14 配線用溝部 141 膨出部 2 太陽エネルギー変換装置付き外装材 21 面板部 22 太陽エネルギー変換装置 221 接続ケーブル 23 防水接続部 24 防水接続受部 3 下地材 31 配線用凹溝 32 支持部材用凹溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/30 603 E04D 3/40 E04D 13/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面板部に太陽電池等の太陽エネルギー変
    換装置を一体的に備える外装材の桁行き方向の接続を行
    うと共に前記太陽エネルギー変換装置の配線処理に用い
    る配線用継手捨て板であって、 軒側に、下段の外装材の棟縁上に位置する軒側端部を有
    し、棟側に、水返し部を備えた棟側端部を有すると共
    に、幅方向中央には、前記太陽エネルギー変換装置の接
    続ケーブルを収容可能な配線用溝部を有することを特徴
    とする配線用継手捨て板。
  2. 【請求項2】 配線用溝部の底部分は、少なくとも長手
    方向中央から軒側端部にかけて上り傾斜するテーパ状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の配線用継手捨て
    板。
  3. 【請求項3】 水返し部は、ほぼ外装材の棟縁に沿うと
    共に、配線用溝部の棟端は水返し部よりも棟側に膨出し
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線用
    継手捨て板。
  4. 【請求項4】 面板部に太陽電池等の太陽エネルギー変
    換装置を一体的に備える外装材の桁行き方向の端部の裏
    面側に、該外装材のほぼ全長に沿って配線用継手捨て板
    を配して接続してなる外装構造にあって、 前記外装材は、面板部の軒縁と棟縁に、相互に係合又は
    重合する防水接続部、防水接続受部を有し、桁行方向端
    縁に、前記太陽エネルギー変換装置の接続ケーブルを有
    し、 前記配線用継手捨て板は、軒側に、下段の外装材の棟側
    側縁上に位置する軒側端部と、棟側に、水返し部を備え
    た棟側端部を有すると共に、幅方向中央には、前記太陽
    エネルギー変換装置の接続ケーブルを収容可能な配線用
    溝部を有することを特徴とする太陽エネルギー変換装置
    付き外装構造。
  5. 【請求項5】 表面に、上下方向の外装材の太陽電池エ
    ネルギー装置を直列に接続するための配線用凹溝と、外
    装材を支持するための支持部材用凹溝とを、それぞれ1
    本以上軒棟方向に連通させて形成してなる下地材を、屋
    根施工対象面に敷設し、前記配線用凹溝上に配線用継手
    捨て板を配置したことを特徴とする請求項4に記載の太
    陽エネルギー変換装置付き外装構造。
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