JP2596892B2 - 屋根パネル、及び屋根構造、及び屋根の施工法 - Google Patents

屋根パネル、及び屋根構造、及び屋根の施工法

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JP2596892B2
JP2596892B2 JP6043398A JP4339894A JP2596892B2 JP 2596892 B2 JP2596892 B2 JP 2596892B2 JP 6043398 A JP6043398 A JP 6043398A JP 4339894 A JP4339894 A JP 4339894A JP 2596892 B2 JP2596892 B2 JP 2596892B2
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昇 山坂
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池モジュール等
の太陽エネルギー収集機を有する採光装置を一体的に備
え、雨仕舞が確実であり、しかも施工性が優れている屋
根パネル、及び屋根構造、及び屋根の施工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より太陽光発電を行うための屋根シ
ステムについては、特開平1−275847号公報に記
載のものや特開昭63−83366号公報に記載のもの
等がある。これらの屋根システムは、下面側から野地
材、防水面材、空気層、採光体と配される構成となって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の屋根システムでは、各構成要素を下地材の上面
に個々に取り付けていくものであるため、極めて施工性
が悪いという問題を有するものであった。特に、太陽光
を効率良く収集するために急勾配に施工される屋根では
作業姿勢が不安定となり易いために、工数が少なく、簡
単に取付を行うことができるような屋根構造が希求され
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたものであり、採光装置と排水板とからなる屋根パ
ネルにおいて、前記採光装置は、採光体と、採光体の左
右側縁にそれぞれ取り付ける支持部材と、採光体の棟端
縁及び軒端縁に取り付ける棟側接続部材及び軒側接続部
材とを備え、上記支持部材には、採光体の側縁を支持す
る支持部と、横方向に隣り合う屋根パネル間に取り付け
られるキャップ部材を受け止める受部とを形成すると共
に、排水板の底部と支持部との間に間隔を設けるように
し、上記棟側接続部材には、採光体の棟端縁を挿入する
棟端挿入部と、該棟端挿入部から棟側へ延出する被係合
部とを形成し、上記軒側接続部材には、採光体の軒端縁
を挿入する軒端挿入部と、該軒端挿入部から延出する係
合部とを形成し、前記排水板は、前記採光装置より長尺
であって、底面部の左右の側縁を立ち上げた側面部を備
え、採光装置と排水板とを上下に配置した状態におい
て、支持部材と排水板の側面部との間にキャップ部材の
垂下片を挿入する上方が開放した防水空間を設けると共
に、排水板の底面部と採光体との間に空気層を形成させ
たことを特徴とする屋根パネルに関するものである。
【0005】また、本発明は、上記構成の屋根パネルを
使用し、棟側に配する屋根パネルの軒側接続部材の係合
部を軒側に配する屋根パネルの棟側接続部材の被係合部
に係合させて配設すると共に、横方向に隣り合う屋根パ
ネルの排水板の側面部が所定間隔で対向するように固定
し、キャップ部材の垂下片を支持部材と排水板の側面部
との間の防水空間に配するように取り付けてなることを
特徴とする屋根構造、及び屋根の施工法をも提案するも
のである。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0007】本発明の屋根パネル1は、概略すると採光
装置2と排水板3とが一体化してなる構成である。ま
ず、図1〜5に示す第1実施例を説明する。
【0008】上記採光装置2は、太陽電池モジュール等
の太陽エネルギー収集機である採光体21を備え、該採
光体21の左右側縁にそれぞれ支持部材4,4を取り付
け、採光体21の棟端縁に棟側接続部材5を、採光体2
1の軒端縁に軒側接続部材6を取り付けてなる。
【0009】そして、上記支持部材4には、採光体21
の側縁を支持する支持部41を形成する。この支持部4
1は、第1実施例では図1,2に示すように採光体21
の側縁に装着された弾性部材22を受け止める横向きの
凹部である。また、上記支持部材4には、横方向に隣り
合う屋根パネル1,1間に取り付けられる後述するキャ
ップ部材7を受け止める受部42を形成する。この受部
42は、第1実施例では図2,4に示すように支持部4
1の上方横片である。上記支持部41及び受部42は略
L字状片43の縦部分44の先端に形成されているので
あるが、この略L字状片43の基端は、縦片状の定着部
45に接続され、該定着部45の下方には面一状の脚部
46が延設されている。上記定着部45の上端には外方
へ向う折曲片451が設けられると共に中程には内側へ
隆起する被係止片452が設けられ、脚部46や略L字
状片43などが後述する排水板3の底面部31と支持部
41との間に間隔を形成する。このように第1実施例で
は、支持部41、受部42、定着部45及び脚部46が
一体に成形されて支持部材4を構成している。尚、図示
実施例では上記支持部材4の脚部46の一部に太陽電池
の出力ケーブル(図示せず)が取り出せる穴47が開設
されている。
【0010】また、前記棟側接続部材5には、採光体2
1の棟端縁を挿入する棟端挿入部51を形成する。この
棟端挿入部51は、第1実施例では図3,5に示すよう
に採光体21の棟端縁に装着された弾性部材22を受け
止める軒側が開放した凹部である。また、上記棟端挿入
部51から棟側に延出する被係合部52を形成する。こ
の被係合部52は、図示実施例では上記棟端挿入部51
の上端より僅かに下方の裏面から採光体21と略水平に
棟方向へ向う厚肉な延在片である。さらに、上記棟端挿
入部51及び被係合部52の下方には軒方向を向く略三
角形状の棟側枠部53が延設され、該棟側枠部53から
前記被係合部52と略平行状に棟方向へ向う棟側横片5
4が延設されている。このように図示実施例では、棟端
挿入部51、被係合部52、棟側枠部53及び棟側横片
54が一体に成形されて棟側接続部材5を構成してい
る。
【0011】さらに、前記軒側接続部材6には、採光体
21の軒端縁を挿入する軒端挿入部61を形成する。こ
の軒端挿入部61は、第1実施例では図3,5に示すよ
うに採光体21の軒端縁に装着された弾性部材22を受
け止める棟側が開放した凹部である。また、上記軒端挿
入部61から軒側に延出する係合部62を形成する。こ
の係合部62は、図示実施例では上記軒端挿入部61の
上端の裏面から採光体21と略水平に棟方向へ向う延在
片である。さらに、上記軒端挿入部61の下方には棟方
向を向く略三角形状の軒側枠部63が延設され、上記係
合部62の下面には略ト字状片64が延設されている。
略ト字状片64は縦部65及び該縦部65から前記係合
部62と略平行状に軒方向へ向う軒側横片66からな
る。このように図示実施例では、軒端挿入部61、係合
部62、軒側枠部63、縦部65及び軒側横片66が一
体に成形されて軒側接続部材6を構成している。
【0012】一方、排水板3は、底面部31の左右の側
縁を立ち上げた側面部32,32を備え、前記採光装置
2より長尺の略樋形状である。第1実施例では図2,4
に示すように上記側面部32,32には、その上端を外
側へ折曲させた傾斜部33,33が設けられ、さらにそ
の先端を内側へ折り返し状に屈曲させて水返し片34,
34が設けられている。また、上記側面部32,32の
外面には、下地上への固定部分351を有する断面略L
字形状の短尺材35,35をビス止め(ビス36)して
接合している。尚、図示実施例では上記排水板3の側面
部32の一部に前記支持部材4の穴47と連通する穴3
7が開設されている。
【0013】このような構成を有する採光装置2と排水
板3とを一体化させるには、排水板3の内部に採光装置
2を装着し、前記短尺材35と排水板3の側面部32と
をビス止めする際に、支持部材4の定着部45を排水板
3の側面部32に沿わせ、短尺材35、排水板3の側面
部32、支持部材4の定着部45を一連にビス36が貫
通するように止着(ビス止め)すれば良い。
【0014】上記のように採光装置2と排水板3とを一
体化させることにより、支持部材4の略L字状片43と
排水板3の側面部32との間に上方が開放する防水空間
48が形成される。
【0015】尚、前記のように排水板3は採光装置2よ
り長尺であるため、排水板3の軒端縁と採光装置2の支
持部材4の軒端縁とを一致させて採光装置2の係合部6
2が軒側に突出するように配置させると、排水板3の棟
側に採光装置2が装着されない重合部38が形成され
る。また、前記のように支持部材4の脚部46や略L字
状片43などが排水板3の底面部31と支持部41との
間に間隔を形成させることとなるので、支持部41に支
持された採光体21の下方には空気層23が形成され
る。
【0016】さらに、支持部材4の穴47及びこれと連
通する排水板3の穴37には、太陽電池の出力ケーブル
(図示せず)の取り出しを容易にするガイド部材11を
一体に取付けた。このガイド部材11は、縦面部111
と、内側面が欠除された略桝状のポケット部112とが
一体になった構成であり、縦面部111から排水板3の
側面部32及び支持部材4の定着部45へ固定具(図示
せず)を打ち込んで固定する。尚、図示実施例では左右
の側面にそれぞれ穴37,47を設けるようにしたが、
何れか一方にのみ設けるようによい。
【0017】こうして作製される本発明の屋根パネル1
は、支持部材4(の略L字状片43)と排水板3の側面
部32との間に防水空間48が設けられ、この防水空間
48に後述するキャップ部材7の垂下片72を挿入して
取付けることができる。そして、雨水が支持部材4とキ
ャップ部材7との隙間から防水空間48に侵入した場合
にも、この防水空間48は排水板3の内部に位置してい
るために雨水が排水板3の側面部32、傾斜部33及び
水返し片34を越えて室内側に侵入することを防止でき
るのでパネルの雨仕舞が確実なものになる。
【0018】また、採光装置2及び排水板3が一体化し
て固定され、しかも下地上への固定部分351をも有し
ているので、施工に臨んで現場に持ち込む部材数が極め
て少ないものとなる。
【0019】さらに、図示実施例の屋根パネル1は、太
陽電池の出力ケーブル(図示せず)を側面のガイド部材
11から側方へ取り出し、横方向に隣り合う屋根パネル
1の出力ケーブルと連結させたり、或いは棟軒方向に配
する連結ケーブル(図示せず)と連結させることができ
る。したがって、屋根パネル1,1の側面、即ち排水板
3,3の側面部32,32とキャップ部材7の下面で形
成される空間8を太陽電池の出力ケーブル(図示せず)
を収める配線空間とすることができる。
【0020】このような構成を有する屋根パネル1を使
用して屋根を施工するには、まず、屋根パネル1の固定
部分351,351から下地上に固定具(図示せず)を
打ち込んで固定する。尚、図示しないが例えばスチレ
ン、ウレタンフォーム等の樹脂発泡材、グラスウールボ
ード、木毛セメント板等の断熱ボードである野地材を排
水板3(の底面部31)の裏面に設けるようにすると、
断熱性等を向上させることができる。
【0021】棟軒方向の接続は、棟側に配する屋根パネ
ル1の排水板3の軒端縁を、既に固定した屋根パネル1
の排水板3の重合部38上に重合させると共に、棟側に
配する屋根パネル1の軒側接続部材6の係合部62を既
に固定した屋根パネル1の棟側接続部材5の被係合部5
2に係合させて配設すればよい。尚、棟軒方向の接続
は、重合、引き掛け、弾性係合等の如何なる接続手段を
用いてもよい。また、図3に示す91、92、93は、
それぞれ最棟側に配設される換気面戸、水止面戸、棟包
み下地であり、94、95、96は、それぞれ最軒側に
配設される軒先水切、パンチングメタル、桟鼻である。
【0022】横方向の接続は、隣り合う屋根パネル1,
1間にキャップ部材7を取り付けて行なう。上記キャッ
プ部材7は、第1実施例では図4に示すように断面が略
平面状の被着部71と、その左右側縁を下方へ折曲した
下端を内方へ折曲すると共にさらにその先端を下方へ折
曲してなる垂下片72とからなる構成であり、長尺でも
短尺でも良い。また、上記垂下片72の上端には外方へ
延在する載置片73が設けられると共に上記垂下片72
の下端には内側へ隆起する係止片721が設けられる。
そして、上記キャップ部材7は、隣り合う屋根パネル
1,1間に臨ませて上方から押圧すると、載置片73,
73が支持部材4,4の受部42,42に受け止めら
れ、係止片721,721が支持部材4,4の被係止片
452,452に弾性的に係合する状態で取り付けられ
る。尚、図4に示す97、98、99は、それぞれ側縁
端に配設される水切、屋根材、ステ板である。
【0023】上記のように施工される屋根構造では、棟
軒方向或いは横方向の何れの施工においても、屋根パネ
ル1の太陽電池の出力ケーブル(図示せず)を適宜に連
結しながら施工することができる。即ち、前記棟軒方向
に隣り合う屋根パネル1,1では、それぞれの採光体2
1の下方の空気層23が連通するので、太陽電池の出力
ケーブル(図示せず)をこの空気層23で連結すること
ができる。また、前記横方向に隣り合う屋根パネル1,
1では、それぞれ側面に取付けたガイド部材11,11
から太陽電池の出力ケーブル(図示せず)を空間8(配
線空間)に取り出して連結することができる。したがっ
て、施工方向を自由に設定することができる。
【0024】また、採光体21の継ぎ目などより裏面側
へ雨水の侵入があっても重合部38で排水板3,3が接
続して雨水を確実に受けるので、雨水を軒先まで排出す
ることができる。
【0025】さらに、空間8を太陽電池の出力ケーブル
(図示せず)の配線空間とした場合には、施工後に配線
不良等が生じた場合に、キャップ部材7を取り外して速
やかに且つ容易に不良原因に対処することができる。
【0026】加えて、前記のように棟軒方向に隣り合う
屋根パネル1,1では空気層23が連通し、横方向に隣
り合う屋根パネル1,1でも穴37,47及び空間8を
介して空気層23が連通するので、敷設した屋根パネル
1…の全ての空気層23は連通することとなる。そこ
で、最棟側の換気面戸91に排気口911を設け、最軒
側に適宜に吸気口を設けると、空気の流通が行われて排
熱されるために温度上昇が抑制され、太陽電池の発電効
率を低下することがない。
【0027】また、図示実施例のキャップ部材7の被着
部71は採光装置2と略面一状であるため、採光装置2
の表面に影が形成されることがなく、効率よく集熱を行
なうことができる。
【0028】尚、前記屋根パネル1を構成する各部材、
並びにキャップ部材7は、特に前述のものに限定するも
のではなく、例えば図6〜10に示す第2〜5実施例の
ように構成しても良い。
【0029】図6に示す第2実施例では、排水板32
は、傾斜部(33)が設けられていない。また、支持部
材42 は、定着部452 が短尺で、折曲片(451)が
設けられず、排水板32 の水返し片342 に係合してい
ない。さらに、キャップ部材72 は、垂下片722 が直
線状で、被着部712 及び載置片732 が面一状であ
る。上記以外の構成は前記第1実施例のものと同様であ
るから図面に同一符号を付して説明を省略する(便宜的
に、各符号に『2 』を付した)。
【0030】上記第2実施例の屋根構造は、キャップ部
材72 の被着部712 及び載置片732 が面一状である
ため、例えば強風を伴う降雨時にも溜りが生ずることが
なく、キャップ部材72 と支持部材42 との間から侵入
する雨水量も極めて少ないものとなる。また、支持部材
2 並びにキャップ部材72 の形状が簡単であるため、
容易に作製することができる。
【0031】図7に示す第3実施例では、キャップ部材
3 の被着部713 が平坦面と傾斜面とからなる略山台
状である。上記以外の構成は前記第2実施例のものと同
様であるから図面に同一符号を付して説明を省略する
(便宜的に、各符号に『3 』を付した)。
【0032】上記第1〜3実施例に例示されるようにキ
ャップ部材(7)の形状は特に限定するものではなく、
意匠性や目的に応じて適宜に設定することができる。
【0033】図8に示す第4実施例では、前記第1,2
実施例のようにキャップ部材74 を支持部材44 に係合
する代わりにキャップ部材74 を短尺材354 に係合す
る構成である。したがって、支持部材44 の被係止片
(452)及びキャップ部材74 の係止片(721)が
設けられず、その代わりに短尺材354 の上端には外方
へ隆起する被係止部分3524 が設けられ、キャップ部
材74 には上記短尺材354 の被係止部分3524 と係
合する略縦片状の係止部分744 が設けられる。上記以
外の構成は前記第2実施例のものと同様であるから図面
に同一符号を付して説明を省略する(便宜的に、各符号
に『4 』を付した)。
【0034】上記第4実施例の屋根構造は、キャップ部
材74 が短尺材354 に取付けられているため、風雨等
による振動などを採光装置24 に直接伝えることがな
い。さらに、キャップ部材74 の係止部分744 は内側
から係合しているので、側縁を持ち上げるような負荷重
が生じた場合には被着部714 の撓みにより係止部分7
4 が外側へ押し付けられて係合強度が向上し、取り外
れることがない。
【0035】図9に示す第5実施例では、前記第4実施
例と同様にキャップ部材75 を短尺材355 に取付ける
のであるが、係合させる代わりにビス止めにより固定す
る構成である。したがって、支持部材45 の被係止片
(452)及びキャップ部材75 の係止片(721)が
設けられず、その代わりに短尺材355 の上端には略水
平片状の止着部分3535 が延設され、キャップ部材7
5 の被着部715 から上記止着部分3535 にビス75
5 を打ち込んで止着する。上記以外の構成は前記第4実
施例のものと同様であるから図面に同一符号を付して説
明を省略する(便宜的に、各符号に『5 』を付した)。
【0036】上記第5実施例の屋根構造は、キャップ部
材75 が下地上に固定された短尺材355 に一体にビス
止め固定されているので、正荷重に対しても負荷重に対
しても極めて高い耐性を有するものとなる。
【0037】図10に示す第6実施例では、前記第1〜
3実施例と同様にキャップ部材76を支持部材46 に取
付けるのであるが、係合させる代わりにビス止めにより
固定する構成である。したがって、支持部材46 の被係
止片(452)及びキャップ部材76 の係止片(72
1)が設けられない代わりに、支持部材46 の上端に略
水平状の固定片496 が延設され、キャップ部材76
被着部716 から上記固定片496 にビス766 を打ち
込んで止着する。上記以外の構成は前記第2実施例のも
のと同様であるから図面に同一符号を付して説明を省略
する(便宜的に、各符号に『6 』を付した)。
【0038】上記第6実施例の屋根構造は、キャップ部
材76 の垂下片726 が支持部材46 とキャップ部材7
6 との固定部分(ビス止め部分)より外側に位置するの
で、雨水等がビス766 の止着部分から防水空間486
に侵入しても垂下片726 に案内されて落下し、雨仕舞
は確実なものになる。また、前記第5実施例と同様にビ
ス止め固定されているので、負荷重に対する耐性が高い
ものとなる。
【0039】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。例えば前記第1〜6
実施例では固定部分(351)を有する短尺材(35)
及び排水板(3)を、ビス(36)止めにより一体とす
る構成であるが、排水板(3)自体に固定部分(35
1)が備えられるように構成しても良い。この場合、施
工性がより一層向上する。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明の屋根パネルは、支
持部材と排水板の側面部との間にキャップ部材の垂下片
を挿入する防水空間が設けられているので、支持部材と
キャップ部材との間から侵入した雨水が垂下片により導
かれて落下するので、雨仕舞が確実なものになる。
【0041】また、採光装置と排水板とが一体化して固
定されているので、施工作業性が優れ、しかも施工に臨
んで現場に持ち込む部材数も極めて少ないものとなり、
採光装置の設置と屋根の施工とを一度に行うことができ
る。
【0042】特に、左右の側面に太陽電池の出力ケーブ
ルが取り出せる穴を設けた屋根パネルは、横方向に隣り
合う屋根パネルどうしの出力ケーブルを容易に連結させ
ることができる。また、棟軒方向に隣り合う屋根パネル
は空気層が連通するので、この空気層で出力ケーブルを
連結させることもできるので、例えば施工手順に応じて
縦横に適宜に出力ケーブルを連結させることが可能とな
る。
【0043】また、排水板の裏面に野地材を設けた屋根
パネルは、断熱性等を向上させることができる。
【0044】さらに、下地上への固定部分を排水板に一
体に形成した屋根パネルは、前記施工性がより一層向上
するものとなる。
【0045】特に、左右の側面に太陽電池の出力ケーブ
ルが取り出せる穴を設けた屋根パネルを用いて施工され
る屋根構造は、前記のように縦横に出力ケーブルを連結
させることができるので、その施工手順を限定されるこ
とがない。また、横方向に隣り合う屋根パネルの側面と
キャップ部材の下面で形成される空間を太陽電池の出力
ケーブルを収める配線空間とすることができ、施工後に
配線不良等が生じた場合に、キャップ部材を取り外して
速やかに且つ容易に不良原因に対処することができる。
【0046】また、この屋根構造には棟軒方向に連通す
る空気層で空気流通を行うことができるので、この空気
流通により排熱することができるために太陽電池の温度
上昇を抑制して発電効率を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の屋根構造に使用する屋根パネルの
平面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】第1実施例の屋根構造の棟軒方向の接続部分を
示す断面図である。
【図4】第1実施例の屋根構造の横方向の接続部分を示
す断面図である。
【図5】図1の屋根パネルの棟軒縁構成を示す断面図で
ある。
【図6】第2実施例の屋根パネルの側縁構成を示す断面
図である。
【図7】第3実施例の屋根パネルの側縁構成を示す断面
図である。
【図8】第4実施例の屋根パネルの側縁構成を示す断面
図である。
【図9】第5実施例の屋根パネルの側縁構成を示す断面
図である。
【図10】第6実施例の屋根パネルの側縁構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 屋根パネル 2 採光装置 21 採光体 23 空気層 3 排水板 31 底面部 32 側面部 4 支持部材 41 支持部 42 受部 48 防水空間 5 棟側接続部材 51 棟端挿入部 52 被係合部 6 軒側接続部材 61 軒端挿入部 62 係合部 7 キャップ部材 72 垂下片 8 空間(配線空間)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採光装置と排水板とからなる屋根パネル
    において、 前記採光装置は、採光体と、採光体の左右側縁にそれぞ
    れ取り付ける支持部材と、採光体の棟端縁及び軒端縁に
    取り付ける棟側接続部材及び軒側接続部材とを備え、 上記支持部材には、採光体の側縁を支持する支持部と、
    横方向に隣り合う屋根パネル間に取り付けられるキャッ
    プ部材を受け止める受部とを形成すると共に、排水板の
    底面部と支持部との間に間隔を設けるようにし、 上記棟側接続部材には、採光体の棟端縁を挿入する棟端
    挿入部と、該棟端挿入部から棟側に延出する被係合部と
    を形成し、上記軒側接続部材には、採光体の軒端縁を挿
    入する軒端挿入部と、該軒端挿入部から軒側に延出する
    係合部とを形成し、 前記排水板は、前記採光装置より長尺であって、底面部
    の左右の側縁を立ち上げた側面部を備え、 採光装置と排水板とを上下に配置した状態において、支
    持部材と排水板の側面部との間にキャップ部材の垂下片
    を挿入する上方が開放した防水空間を設けると共に、排
    水板の底面部と採光体との間に空気層を形成させたこと
    を特徴とする屋根パネル。
  2. 【請求項2】 左右の側面の少なくとも一方に太陽電池
    の出力ケーブルが取り出せる穴を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の屋根パネル。
  3. 【請求項3】 排水板の裏面に野地材を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至2に記載の屋根パネル。
  4. 【請求項4】 下地上への固定部分を排水板に一体に形
    成したことを特徴とする請求項1乃至2乃至3に記載の
    屋根パネル。
  5. 【請求項5】 下地上に請求項1に記載の屋根パネルを
    敷設する屋根構造において、 棟側に配する屋根パネルの軒側接続部材の係合部を軒側
    に配する屋根パネルの棟側接続部材の被係合部に係合さ
    せて配設すると共に、横方向に隣り合う屋根パネルの排
    水板の側面部が所定間隔で対向するように固定し、キャ
    ップ部材の垂下片を支持部材と排水板の側面部との間の
    防水空間に配するように取り付けてなることを特徴とす
    る屋根構造。
  6. 【請求項6】 下地上に請求項2に記載の屋根パネルを
    敷設する屋根構造において、 棟側に配する屋根パネルの軒側接続部材の係合部を軒側
    に配する屋根パネルの棟側接続部材の被係合部に係合さ
    せて配設すると共に、横方向に隣り合う屋根パネルの排
    水板の側面部が所定間隔で対向するように固定し、キャ
    ップ部材の垂下片を支持部材と排水板の側面部との間の
    防水空間に配するように取り付けてなり、横方向に隣り
    合う屋根パネルの側面とキャップ部材の下面で形成され
    る空間を太陽電池の出力ケーブルを収める配線空間とし
    たことを特徴とする屋根構造。
  7. 【請求項7】 下地上に請求項1に記載の屋根パネルを
    敷設する屋根の施工法において、 棟側に配する屋根パネルの軒側接続部材の係合部を軒側
    に配する屋根パネルの棟側接続部材の被係合部に係合さ
    せて配設すると共に、横方向に隣り合う屋根パネルの排
    水板の側面部が所定間隔で対向するように固定し、キャ
    ップ部材の垂下片を支持部材と排水板の側面部との間の
    防水空間に配するように取り付けことを特徴とする屋根
    の施工法。
  8. 【請求項8】 下地上に請求項2に記載の屋根パネルを
    敷設する屋根の施工法において、 棟側に配する屋根パネルの軒側接続部材の係合部を軒側
    に配する屋根パネルの棟側接続部材の被係合部に係合さ
    せて配設すると共に、横方向に隣り合う屋根パネルの排
    水板の側面部が所定間隔で対向するように固定し、キャ
    ップ部材の垂下片を支持部材と排水板の側面部との間の
    防水空間に配するように取り付け、横方向に隣り合う屋
    根パネルの側面とキャップ部材の下面で形成される空間
    を太陽電池の出力ケーブルを収める配線空間としたこと
    を特徴とする屋根の施工法。
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