JP5129967B2 - 屋根構造 - Google Patents
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Description
例えば、太陽電池モジュールの場合は、陸屋根や地面などの水平な被設置面上に、フレーム材を三角柱状に組んだ架台を設置し、この架台上に太陽電池を組み込んだ太陽電池パネルを載置したものや、屋根の下地材にレールを並設し、太陽電池を組み込んだ太陽電池パネルをレールの上に屋根材として取り付けたもの等、太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの設置構造についての技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、例えば陸屋根等の略平坦に形成された建物の屋根の屋根面には防水シートが敷設されている場合があるため、上述のような釘打ち等による屋上設置物の設置方法を採用することが難しい場合がある。
この接続部材4は、屋根1の構造材に固定されて上方に突出する本体軸部4aと、この本体軸部4aと屋根面1aとの境界部分に防水処理を施す防水手段とを備えており、
この防水手段は、前記本体軸部4aに係合して屋根面1aに圧接されるフランジ部4bと、このフランジ部4bの上面から、フランジ部4bの周囲に敷設された防水シート2にわたって接着される補助防水シート4cと、前記フランジ部4bの中央に、上方に向かって立ち上がるようにして設けられるとともに前記本体軸部4aに係合するスリーブ42と、を備えており、
前記本体軸部4aは、屋根1から突出した部分に位置する雄ネジ40を備えており、
前記スリーブ42の内周面には、前記本体軸部4aの前記雄ネジ40に螺合する雌ネジが形成されており、
前記本体軸部4aと前記フランジ部4bとの接続は、前記スリーブ42を前記本体軸部4aに対して締め付けることによって行われていることを特徴とする。
また、前記本体軸部4aと屋根面1aとの境界部分において、前記本体軸部4aには屋根面1aに圧接されるフランジ部4bが係合し、このフランジ部4bの上面から、フランジ部4bの周囲に敷設された防水シート2にわたって補助防水シート4cが接着されるので、雨水が浸入することを確実に防ぐことができ、屋根面1aの防水性を向上させることが可能となる。
前記本体軸部4aは、この本体軸部4aを受ける受け金物5を介して屋根1の構造材に固定されていることを特徴とする。
前記受け金物5の上方に位置する部分の屋根面1aに、前記本体軸部4aを挿通するための第1挿通孔6が形成されるとともに、前記受け金物5の上方に位置する部分の防水シート2に、前記本体軸部4aを挿通するための第2挿通孔7が形成されていることを特徴とする。
前記受け金物5は、前記本体軸部4aが取り付けられる受け金物本体5aと、
前記受け金物本体5aに接続されるとともに前記屋根1の構造材に固定され、前記受け金物本体5aを、前記屋根1の構造材から離間した位置に設けるための固定部5bと、を備えることを特徴とする。
前記屋根1は、建築用屋根パネル10によって構成されており、
この建築用屋根パネル10は、縦横の框材11aを矩形枠状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助棧材11bを組み付けて、前記屋根1の構造材となる枠体11を構成し、この枠体11の上面に、前記屋根面1aとなる面材12を取り付けることによって形成されていることを特徴とする。
そして前記建築用屋根パネル10を、縦横の框材11aを矩形枠状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助棧材11bを組み付けて、前記屋根1の構造材となる枠体11を構成し、この枠体11の上面に、前記屋根面1aとなる面材12を取り付けることによって形成しており、前記受け金物5を前記枠体11に取り付けていることから、前記受け金物5を、決まった位置に確実に取り付けておくことができる。したがって、このように決まった位置に取り付けられた受け金物5を介して前記本体軸部4aを枠体11に固定するだけで、前記接続部材4を建物の屋根1に対して、さらに容易かつ確実に設けることができる。
また、本体軸部と屋根面との境界部分において、本体軸部には屋根面に圧接されるフランジ部が係合し、このフランジ部の上面から、フランジ部の周囲に敷設された防水シートにわたって補助防水シートが接着されるので、雨水が浸入することを確実に防ぐことができ、屋根面の防水性を向上させることが可能となる。
そして、前記防水手段は、前記本体軸部4aに係合して屋根面1aに圧接されるフランジ部4bと、このフランジ部4bの上面から、フランジ部4bの周囲に敷設された防水シート2にわたって接着される補助防水シート4cとを備えている。
なお、建物の躯体が前記屋根1と同質のパネルで構成されたものである場合に、屋根1と躯体とを容易に連結することができるので好ましい。
なお、この屋上設置物3は、図2(a)に示すように、前記接続部材4の本体軸部4aに螺合するナット3aを備えている。
そして、この防水手段は、前記本体軸部4aに係合して屋根面1aに圧接されるフランジ部4bと、このフランジ部4bの上面から、フランジ部4bの周囲に敷設された防水シート2にわたって接着される補助防水シート4cとを備えている。
そして、前記屋上設置物3は、前記第1の雄ネジ40に螺合する雌ネジが形成された前記ナット3aを有し、前記受け金物5は、前記第2の雄ネジ41に螺合する雌ネジが形成されたナット5cを有している。
すなわち、これら第1および第2の雄ネジ40,41は、互いに離間する方向に移動しようとするので、前記本体軸部4aが一方向に移動することはなく、前記本体軸部4aの緩みを確実に防ぐことができる。したがって、このような本体軸部4aに接続される屋上設置物3をさらに強固かつ安定的に設置することができるようになっている。
なお、このスリーブ42の内周面には、前記本体軸部4aの第1の雄ネジ40に螺合する雌ネジ(図示せず)が形成されており、スリーブ42を締め付けるようにして前記本体軸部4aとフランジ部4bとの接続が行われる。なお、前記本体軸部4aの外周面と、スリーブ42の内周面との間には、図示はしないが、例えば水漏れ防止テープや液状ガスケット等の雨水等の浸入を防止するためのシール材や封着剤を用いるようにする。
なお、図2(a)、(b)に示すように、この補助防水シート4cの孔43の付近には、雨水を浸入を防止するためにコーキング材44等によって防水処理が成されている。
そして、この固定部5bは、図2(a)に示すように、前記接合部50が屋根1の構造材から若干離間した位置まで突出するようにして形成されることによって、前記受け金物本体5aを屋根1の構造材から若干離間した位置に設けることができるようになっている。このように受け金物本体5aを屋根1の構造材から若干離間した位置に設けることで、後述する第1挿通孔6および第2挿通孔7を形成しやすくなっている。
このように長ナットで構成した場合、前記本体軸部4aを上方からねじ込まなければならないので、本体軸部4aの上端面に、例えば六角レンチ用の嵌合孔(図示せず)を形成しておき、本体軸部4aを受け金物5に対して六角レンチ等の工具で締め付けできるようにしておくことが望ましい。
そして、このように受け金物本体5aを長ナットで構成することで、上述のように下方からナット5cを螺合させる必要がなくなり、この長ナットによってナット5cの役割を担うことができるようになっている。
なお、前記第1挿通孔6は、前記受け金物本体5aよりも若干大径に設定されており、前記第2挿通孔7は、前記フランジ部4bよりも若干大径に設定されている。
そして、本体軸部4aに係合したフランジ部4bの上面に接着された補助防水シート4cを、前記屋根面1aに敷設され、前記フランジ部4bの周囲に位置する防水シート2に対して接着する。このようにして複数の接続部材4を屋根1に設けていく。
また、前記本体軸部4aと屋根面1aとの境界部分において、前記本体軸部4aには屋根面1aに圧接されるフランジ部4bが係合し、このフランジ部4bの上面から、フランジ部4bの周囲に敷設された防水シート2にわたって補助防水シート4cが接着されるので、雨水が浸入することを確実に防ぐことができ、屋根面1aの防水性を向上させることが可能となる。
1a 屋根面
2 防水シート
4 接続部材
4a 本体軸部
4b フランジ部
4c 補助防水シート
5 受け金物
Claims (5)
- 略平坦に形成された建物の屋根に、屋根面を覆う防水シートが敷設されるとともに、前記屋根から上方に突出し、太陽電池モジュール等の屋上設置物が接続される接続部材が設けられており、
この接続部材は、屋根の構造材に固定されて上方に突出する本体軸部と、この本体軸部と屋根面との境界部分に防水処理を施す防水手段とを備えており、
この防水手段は、前記本体軸部に係合して屋根面に圧接されるフランジ部と、このフランジ部の上面から、フランジ部の周囲に敷設された防水シートにわたって接着される補助防水シートと、前記フランジ部の中央に、上方に向かって立ち上がるようにして設けられるとともに前記本体軸部に係合するスリーブと、を備えており、
前記本体軸部は、屋根から突出した部分に位置する雄ネジを備えており、
前記スリーブの内周面には、前記本体軸部の前記雄ネジに螺合する雌ネジが形成されており、
前記本体軸部と前記フランジ部との接続は、前記スリーブを前記本体軸部に対して締め付けることによって行われていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1に記載の屋根構造において、
前記本体軸部は、この本体軸部を受ける受け金物を介して屋根の構造材に固定されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項2に記載の屋根構造において、
前記受け金物の上方に位置する部分の屋根面に、前記本体軸部を挿通するための第1挿通孔が形成されるとともに、前記受け金物の上方に位置する部分の防水シートに、前記本体軸部を挿通するための第2挿通孔が形成されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項3に記載の屋根構造において、
前記受け金物は、前記本体軸部が取り付けられる受け金物本体と、
前記受け金物本体に接続されるとともに前記屋根の構造材に固定され、前記受け金物本体を、前記屋根の構造材から離間した位置に設けるための固定部と、を備えることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋根構造において、
前記屋根は、建築用屋根パネルによって構成されており、
この建築用屋根パネルは、縦横の框材を矩形枠状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助棧材を組み付けて、前記屋根の構造材となる枠体を構成し、この枠体の上面に、前記屋根面となる面材を取り付けることによって形成されていることを特徴とする屋根構造。
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