JP4262846B2 - 雪止め体の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根面を可撓性の合成樹脂材から成る防水シートで被覆して形成してあり、その屋根面上の積雪に対して係止可能な雪止め長尺体を、前記積雪の前記屋根面からの落下を阻止可能に、前記屋根面下方の屋根構造体に嵌入固定自在なアンカボルトに螺合したナットにより締結固定してある雪止め体の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記従来の雪止め体の取付構造は、例えばコンクリート製の屋根構造体上に防水シートを被せて防水施工してある屋根面においては、図5及び図6に示すように、屋根構造体1に雌ねじを備えるアンカ2を埋設し、前記アンカ2に位置合わせして、防水シート4にボルト挿通孔4aを形成して、そのボルト挿通孔4aを通してアンカボルト8を立て、ワッシャ10を介してナット9を締め付けて、前記アンカボルト8を固定するようにしてある。雪止め長尺体5はアングル材5Aの取付部7に前記アンカボルト8を挿通自在な取付孔7aを設けて形成してあり、前記アンカボルト8に螺合したナットの間でこの雪止め長尺体5が挟み付けられて前記アンカボルト8に固定される。前記ナット9及び前記ワッシャ10の上及び周囲には、コーキング材Sを盛って水封し、前記防水シート4の裏側への漏水を防止するようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成においては、ナット9とアンカボルト8との間並びにワッシャ10と前記ナット9との間及び前記防水シート4との間を水封するのに、コーキング材Sを用いているだけであり、完全に防水することが困難であるという問題を有している。つまり、前記防水シート4は、前記ワッシャ10と前記屋根構造体1との間に狭持されているだけであり、それだけでは完全に防水できないから、前記ナット9及び前記ワッシャ10を前記コーキング材Sで覆って、水封するようにしてあるのである。このコーキング材Sで完全に水封するには、厚く盛り上げる必要があるが、コーキング材Sの層が厚ければ、硬化するのに時間を要し、確実に水封できるまでに時間の経過を要するという問題がある。さらに、コーキング材Sは永久的な水封材ではなく、経時的に水封性能が低下する場合があるという問題も有している。また、上記取付構造においては、アンカボルトに螺合した二個のナットの間に前記雪止め体を挟み付けて固定するものであるから、前記雪止め体を前記屋根面に対して所定の高さに位置固定するには熟練を要し、或いは作業時間を要するという問題も有している。
【0004】
そこで、本発明に係る雪止め体の取付構造は、長期安定して屋根の止水性能を維持できて、しかも、雪止め長尺体を容易且つ簡単に屋根面に対して所定の高さに固定できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔本発明の特徴構成〕
本発明に係る雪止め体の取付構造の第1特徴構成は、請求項1に記載のごとく、アンカボルトに大径、且つ薄肉のフランジを形成すると共に、前記アンカボルトが、前記フランジを防水シートに密着させた状態で屋根構造体に固定してあり、前記アンカボルトを挿通可能なボルト孔を備えた、前記防水シートとは別体の被覆シートを、前記フランジより大径に形成し、その被覆シートを、前記フランジに被せて、その全周にわたって前記防水シートに水密に接着してあり、その上方から前記フランジとの間で前記被覆シートを挟圧可能な、前記アンカボルトに対するボルト貫通孔を備えた金属円盤を介在させて、雪止め長尺体を締結固定して、前記フランジと前記金属円盤との間で前記被覆シートを挟圧してある点にある。
本発明に係る雪止め体の取付構造の第2特徴構成は、請求項2に記載のごとく、上記第1特徴構成における雪止め長尺体をアングル材で形成すると共に、前記アングル材にアンカボルトを挿通可能な取付孔を穿孔し、被覆シート上の金属円盤との間に筒状体を介在させて、前記被覆シートを、前記アンカボルトに形成したフランジと前記金属円盤との間で挟圧した状態で、前記アングル材を締結固定してある点にある。
本発明に係る雪止め体の取付構造の第3特徴構成は、請求項3に記載のごとく、上記第2特徴構成における筒状体を、アングル材の幅からはみ出さない外径に形成してある点にある。
本発明に係る雪止め体の取付構造の第4特徴構成は、請求項4に記載のごとく、上記第2特徴構成又は第3特徴構成における筒状体の両端面を、その軸心に直角な面に形成してある点にある。
本発明に係る雪止め体の取付構造の第5特徴構成は、請求項5に記載のごとく、上記第2特徴構成乃至第4特徴構成の何れかにおける筒状体を、アンカボルトに対して軒側に偏らせて介在させてある点にある。
本発明に係る雪止め体の取付構造の第6特徴構成は、請求項6に記載のごとく、上記第5特徴構成における筒状体を、アングル材と金属円盤との間に、前記アングル材からはみ出さない状態で介在させてある点にある。
本発明に係る雪止め体の取付構造の第7特徴構成は、請求項7に記載のごとく、上記第2特徴構成乃至第6特徴構成の何れかにおける筒状体の一方の端面又は両端面に水抜き切り欠きを形成してある点にある。
【0006】
〔特徴構成の作用及び効果〕
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第1特徴構成によれば、確実に屋根の止水性能を維持できながら、雪止め長尺体を容易且つ簡単に屋根面に対して所定の高さに固定できる。つまり、アンカボルトに備えるフランジと屋根構造体との間に防水シートを狭持し、前記フランジによる面圧で、前記フランジと前記防水シートとの間の止水を図り、さらに、金属円盤と前記フランジとの間に被覆シートを狭圧することで、前記被覆シートと前記アンカボルトとの間の止水性を向上し、且つ、前記フランジを覆う前記被覆シートの周部を、全周にわたって前記防水シートに水密に接着することで、前記フランジの周囲に水が至ることを防止できるから、前記アンカボルトの貫通部における止水を確実にすることが可能になる。さらに、前記アンカボルトにフランジを形成したことで、屋根面に対する前記アンカボルトの位置決体めとして前記フランジを役立てることも可能となる。従って、前記アンカボルトの所定の位置に前記雪止め長尺体を取り付ければ、前記雪止め長尺体は、前記屋根面に対して所定の高さに位置させることが可能になる。
【0007】
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効果を奏する中で、雪止め長尺体の取り付けが容易になり、融雪水の流路も確保できるようになる。つまり、アングル材は、直交する二面を有するから、その一方の面を屋根面に対する位置決めの面とし、他方の面を積雪に対する係止面とすることができ、前記一方の面の側に取付孔を形成すれば、アンカボルトに対する前記アングル材の取り付けが容易になる。また、前記一方の面と、前記アンカボルトに備えるフランジを覆う被覆シートを前記フランジとの間に狭持する金属円盤との間に筒状体を介在させることで、前記金属円盤の周縁部に近い位置で前記金属円盤を前記フランジに向けて押圧することが可能になり、前記金属円盤と前記被覆シートとの間の止水性能を向上できるようになる。さらに、前記筒状体は、前記アングル材と前記金属円盤との間のスペーサとしても機能するから、融雪水の流下路を確保でき、また、前記アングル材を前記屋根面に対して所定の高さに固定することが容易になる。
【0008】
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第3特徴構成によれば、上記第2特徴構成の作用効果を奏しながら、雪止め体の取付構造の耐久性を向上できる。つまり、アングル材の幅からはみ出さない外径の筒状体を用いることで、前記筒状体の上側から前記筒状体内に水が入り込むことを防止でき、耐久性を向上することが可能になる。ここに、前記筒状体の外径が前記アングル材の幅からはみ出さないことの要件とは、少なくとも前記筒状体の上面から見た最小幅が、前記アングル材の幅以下に設定されていることである。
【0009】
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第4特徴構成によれば、上記第2特徴構成又は第2特徴構成の作用効果に加えて、雪止め体が傾いたり外れたりすることを防止できる。つまり、アングル材の下面と金属円盤の上面とを平行にできるから、アンカボルトに対する曲げ外力の作用を抑制することが可能になる。従って、前記アンカボルトの変形を防止できる。
【0010】
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第5特徴構成によれば、上記第2特徴構成乃至第4特徴構成のそれぞれの作用効果を奏する中で、雪止め体が傾くことをさらに抑制し、アンカボルトの耐久性を向上できる。つまり、筒状体をアンカボルトにたいして軒側に偏らせて配置すれば、積雪のアングル材に対する作用力がもたらす前記アンカボルトに対する曲げ外力の影響を軽減することが可能になる。
【0011】
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第6特徴構成によれば、上記第5特徴構成の作用効果を奏する中で、雪止め体の取付構造の耐久性をさらに向上することが。つまり、筒状体がアングル材からはみ出さないようにしてあるから、水が前記筒状体内に入り込むことを防止できる。従って、前記筒状体の内部に水が溜まることがないから、前記筒状体の内面及び前記金属円盤の上面の腐食を防止できるようになる。
【0012】
上記本発明に係る雪止め体の取付構造の第7特徴構成によれば、上記第2特徴構成乃至第6特徴構成において、それぞれの作用効果を奏しながら、雪止め体の取付構造の耐久性をさらに向上できる。つまり、仮に筒状体内に水が浸入しても、水抜き切り欠きから排水することが可能であり、前記筒状体内に水が溜まることを防止できるから、前記筒状体内部の劣化や腐食を防止することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる雪止め体の取付構造の実施形態の一例ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る雪止め体取付構造を適用した屋根の一例を示す側断面図であり、図2はその平面図であり、図3はその分解斜視図である。尚、上記従来の技術に用いた図5及び図6における要素と同一の要素乃至同様の機能を果たす要素については、先の図5及び図6に付した符号と同一の、或いは関連する符号を付し、詳細の説明の一部を省略する。
【0014】
本発明に係る雪止め体取付構造を適用した屋根には、図1に示すように、屋根面3を可撓性の合成樹脂材から成る防水シート4で被覆して形成してあり、雪止め長尺体5を、前記屋根面3下方の屋根構造体1に嵌入固定自在なアンカボルト8に螺合したナット9により締結固定してある。前記アンカボルト8は、前記屋根構造体1に打ち込んで埋設した、内面に雌ねじを有する筒状のアンカ2に螺合して立設される(図3参照)。前記雪止め長尺体5は、屋根面3上の積雪に対して係止可能な係止面6aを備えるもので、前記積雪の前記屋根面3からの落下を阻止可能に構成したものである。
【0015】
前記雪止め長尺体5には、アングル材5Aで形成してあり、その一方の平板部を前記係止面6aを備える係止部6とし、他方の平板部を前記アンカボルト8に対する取付部7とし、その取付部7に前記アンカボルト8を挿通可能な取付孔7aを、前記係止部6寄りに形成してあり(図2参照)、前記立設したアンカボルト8をそれぞれの取付孔7aに挿通して、下方の支持に対して、上方からナット9を前記アンカボルト8に螺合して締結固定する(図3参照)。
【0016】
図2に示すように、前記アンカボルト8には、大径、且つ薄肉のフランジ8aを形成してあり、前記アンカボルト8が、前記フランジ8aを前記防水シート4に密着させた状態で前記屋根構造体1に固定される。そして、前記防水シート4とは別体の被覆シート11を、前記フランジ8aより大径に形成し、その被覆シート11に、前記アンカボルト8を挿通可能なボルト孔11aを形成し、前記フランジ8aに被せて、その全周にわたって前記防水シート4に熱融着してある。
【0017】
前記被覆シート11の上には、前記フランジ8aとの間で前記被覆シート11を挟圧可能な、前記アンカボルト8に対するボルト貫通孔12aを備えた金属円盤12を配置する。そして、前記金属円盤12の上に筒状体13を介在させて前記アングル材5Aを止め付ける。つまり、前記被覆シート11を、前記フランジ8aと前記金属円盤12との間で挟圧した状態で、前記アンカボルト8に螺合した前記ナット9を締め付けて、前記アングル材5Aを前記筒状体13で支持して締結固定してある。こうして、前記アングル材5Aを、前記筒状体13を介して前記金属円盤12に押しつけて、前記フランジ8aと前記金属円盤12との間で前記被覆シート11を挟圧してある。尚、前記被覆シート11のボルト孔11aには、前記金属円盤12と前記被覆シート11との間への万一の雨水或いは融雪水の浸入に備えて、前記金属円盤12の下側にコーキング材Sを充填しておく。
【0018】
前記筒状体13は、直円筒体で形成してあり、前記アングル材5Aの幅からはみ出さない外径に形成してある。つまり、前記筒状体13の両端面を、その軸心に直角な面に形成してある。そして、前記筒状体13を、前記アンカボルト8に対して軒側に偏らせて、且つ、前記アングル材5Aと前記金属円盤12との間に、前記アングル材5Aからはみ出さない状態で配置してある。尚、前記筒状体13の一方の端面13a又は両端面13a,13aに水抜き切り欠き14を形成してあることが好ましい。この水抜き切り欠き14は、複数形成してあることが好ましく、前記金属円盤12に接当する端面13aに形成してあればさらに好ましい。つまり、下側の端面13aに前記水抜き切り欠き14を設けてあれば、仮に前記筒状体13の内部に水が浸入したとしても、前記金属円盤12の上面に沿って前記水抜き切り欠き14から外に流れ出すのである。従って、最も低い位置に前記水抜き切り欠き14が配置されていることが好ましく、さらに、高い側の位置にも前記水抜き切り欠き14が形成されておれば、内部空間を減圧することなく、内部の水を排出でき、確実に排水できる。
【0019】
以上のように構成してあることから、上記本発明を適用した屋根においては、雪止め長尺体5としてのアングル材5Aを取り付けることで、アンカボルト8基部における止水ができ、しかも、屋根面3に対して所定の高さに前記アングル材5Aを固定するのに手間を要しない。さらに、前記筒状体13を、屋根の勾配、平均的積雪量等に応じて、所定長さのものを用意しておけば、適宜雪止め長尺体5の高さを設定できるから、他の部材に異なる寸法のものを用意する必要とせず、好適な融雪水流路を屋根面3上に確保できる。
【0020】
〔別実施形態〕
上記実施の形態において説明しなかった本発明に係る他の実施の形態について以下に説明する。
【0021】
〈1〉 上記実施の形態においては、雪止め長尺体5をアングル材5Aで形成した例について説明したが、前記雪止め長尺体5は、他の断面形状の長尺体であってもよい。因みに、上記実施例において、アングル材5Aを採用したのは、取付部7が平面で形成されており、筒状体13を介在させてアンカボルト8に取り付ける手段が、ナット9による締め付けという簡単なもので済むからである。
【0022】
〈2〉 上記実施の形態においては、被覆シート11の全周にわたって防水シート4に熱融着してある例について説明したが、これは、水密に接着する手段の一例を示したものであって、例えば耐寒性耐水性の接着剤を用いて水密に接着してあってもよい。
【0023】
〈3〉 上記実施の形態においては、金属円盤12の上に筒状体13を介在させてアングル材5Aを止め付けた例について説明したが、前記金属円盤12をアンカボルト8のフランジ8aに押しつけるのに、前記アンカボルト8に螺合した他のナットによって締め付けてもよい。また、前記筒状体13を介在させることなく前記雪止め長尺体5を、直接前記金属円盤12に押し付けるように締結固定してもよい。また、上記のように、前記金属円盤12を押し付けるナットをスペーサとして、そのナットの上から前記雪止め長尺体5をナット9により締結固定してもよい。さらに、前記雪止め長尺体5を、従来のように、別のナットとの間に挟み付けて前記アンカボルト8に固定するようにしてもよい。
【0024】
〈4〉 上記実施の形態においては、被覆シート11のボルト孔11aには、金属円盤12の下側にコーキング材Sを充填しておく例について説明したが、このコーキング材Sは、万一の為であって、前記金属円盤12と前記被覆シート11との間の止水性能が十分であれば省略可能である。
【0025】
〈5〉 上記実施の形態においては、筒状体13を直円筒体で形成してある例について説明したが、前記筒状体13は、他の断面形状のものであってもよく、例えば楕円形状のものであれば、その短径即ち外径をアングル材5Aの幅以下にすれば、前記筒状体13が前記アングル材5Aからはみ出すことなく、金属円盤12を幅広く押圧できるから、前記金属円盤12と被覆シート11との間の止水性能を向上できる。また、例えば前記筒状体13を角筒で形成すれば、前記アングル材5Aからはみ出さない寸法にするのに、短辺の長さ即ち外径を前記アングル材5Aの幅以下にすることで、前記筒状体13の対角線方向の長さ即ち最大外径を、前記アングル材5Aの幅よりも大きくできて、前記金属円盤12上に配置する際に、姿勢を安定させ易くなる。
【0026】
〈6〉 また、前記筒状体13の端面13aの少なくとも一方が、その筒状体13の軸心に対して直角でなく、傾いているものであってもよい。例えば下側の端面13aの傾きを屋根面3の勾配に合わせておけば、アンカボルト8を鉛直に設置することが可能となる。このように構成すれば、屋根面3上の積雪の作用力を前記アンカボルト8が斜め下方に向けて受けることになり、前記屋根面3から落下しようとする積雪に対してより強く抵抗できるようになる。
【0027】
〈7〉 上記実施の形態においては、筒状体13を、アングル材5Aの幅からはみ出さない外径に形成してある例について説明したが、前記筒状体13に耐水性或いは耐食性があれば、たとえ前記筒状体の内部に水が溜まったとしても、耐久性を損なうことを回避できるから、前記筒状体13が前記アングル材5Aからはみ出してもかまわない。
【0028】
〈8〉 上記実施の形態においては、アングル材5Aの取付部7に、アンカボルト8を挿通可能な取付孔7aを係止部6寄りに形成した例について説明したが、これは、前記筒状体13を前記アンカボルト8に対して軒側に偏らせる手段の一例であって、積雪を支持した際の外力に対して、軒側で大きなモーメントを有する支持点を持たせて、前記アンカボルト8に対する外力として、曲げ外力に対して引っ張り外力を優先させ、前記アンカボルト8の断面積を大きくしないで済ませるためのものであって、前記取付孔7aの位置は他の位置であってもよく、前記アンカボルト8に対して軒側に偏らせてなくてもよい。
【0029】
〈9〉 上記実施の形態においては、前記筒状体13の材質について触れていないが、前記筒状体13の材料は、金属筒であってもよく、プラスチック材料からなる筒であってもよい。また、耐水被覆を施せば、木製のものであってもよい。
【0030】
〈10〉上記実施の形態においては、コンクリート造りの屋根構造体1に直接防水シート4を張りつめた屋根の例について説明したが、例えば図4に示すように、コンクリート造りの屋根構造体1の上に、断熱板15を敷き詰めて、その断熱板15の上に前記防水シート4を張りつめた屋根にも本発明は適用可能である。つまり、アンカ2を打ち込む箇所の断熱板15に穴をあけて、その穴に、前記屋根構造体1から屋根面3まだの高さに合わせた支持筒16を配置して、その支持筒16にアンカボルト8のフランジ8aを接当させるようにすればよい。尚、前記断熱板15は、図示のように前記屋根構造体1の上に直接配置するものに限らず、瓦棒の上に配置するものであってもよい。この場合には、前記瓦棒の接続部には前記断熱板15を配置できないが、この接続部を利用して、上述のように、前記断熱板15に穴をあけることなく、前記接続部に貫通孔を設けて、その貫通孔の下にアンカ2を打ち込んで固定してもよい。
【0031】
〈11〉上記実施の形態においては、コンクリート造りの屋根構造体1に直接防水シート4を張りつめた屋根の例について説明したが、前記屋根構造体1は、コンクリート造りのものに限るものではなく、前記屋根構造体1が木製の野地板である木造家屋の屋根にも適用可能である。この場合には、垂木にアンカボルト8を固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雪止め体の取付構造の一例を示す屋根の要部の側面視縦断面図
【図2】図1に示した屋根の要部平面図
【図3】雪止め体を取り付ける工程を説明する分解斜視図
【図4】本発明に係る雪止め体の取付構造の他の例を示す屋根の要部の側面視縦断面図
【図5】従来の雪止め体の取付構造の一例を示す屋根の要部の側面視縦断面図
【図6】図5に示した例における雪止め体の取付工程を説明する分解斜視図
【符号の説明】
1 屋根構造体
3 屋根面
4 防水シート
5 雪止め長尺体
5A アングル材
7a 取付孔
8 アンカボルト
8a アンカボルトのフランジ
9 ナット
11 被覆シート
11a 被覆シートのボルト孔
12 金属円盤
12a 金属円盤のボルト貫通孔
13 筒状体
14 水抜き切り欠き

Claims (7)

  1. 屋根面を可撓性の合成樹脂材から成る防水シートで被覆して形成してあり、その屋根面上の積雪に対して係止可能な雪止め長尺体を、前記積雪の前記屋根面からの落下を阻止可能に、前記屋根面下方の屋根構造体に嵌入固定自在なアンカボルトに螺合したナットにより締結固定してある雪止め体の取付構造であって、
    前記アンカボルトに大径、且つ薄肉のフランジを形成すると共に、前記アンカボルトが、前記フランジを前記防水シートに密着させた状態で前記屋根構造体に固定してあり、前記アンカボルトを挿通可能なボルト孔を備えた、前記防水シートとは別体の被覆シートを、前記フランジより大径に形成し、その被覆シートを、前記フランジに被せて、その全周にわたって前記防水シートに水密に接着してあり、その上方から前記フランジとの間で前記被覆シートを挟圧可能な、前記アンカボルトに対するボルト貫通孔を備えた金属円盤を介在させて、前記雪止め長尺体を締結固定して、前記フランジと前記金属円盤との間で前記被覆シートを挟圧してある雪止め体の取付構造。
  2. 前記雪止め長尺体をアングル材で形成すると共に、前記アングル材に前記アンカボルトを挿通可能な取付孔を穿孔し、前記金属円盤との間に筒状体を介在させて、前記被覆シートを、前記フランジと前記金属円盤との間で挟圧した状態で、前記アングル材を締結固定してある請求項1記載の雪止め体の取付構造。
  3. 前記筒状体を、前記アングル材の幅からはみ出さない外径に形成してある請求項2記載の雪止め体の取付構造。
  4. 前記筒状体の両端面を、その軸心に直角な面に形成してある請求項2または3に記載の雪止め体の取付構造。
  5. 前記筒状体を、前記アンカボルトに対して軒側に偏らせて介在させてある請求項2〜4のいずれか1項に記載の雪止め体の取付構造。
  6. 前記筒状体を、前記アングル材と前記金属円盤との間に、前記アングル材からはみ出さない状態で介在させてある請求項5記載の雪止め体の取付構造。
  7. 前記筒状体の一方の端面又は両端面に水抜き切り欠きを形成してある請求項2〜6のいずれか1項に記載の雪止め体の取付構造。
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