JPH0416823Y2 - - Google Patents

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JPH0416823Y2
JPH0416823Y2 JP584986U JP584986U JPH0416823Y2 JP H0416823 Y2 JPH0416823 Y2 JP H0416823Y2 JP 584986 U JP584986 U JP 584986U JP 584986 U JP584986 U JP 584986U JP H0416823 Y2 JPH0416823 Y2 JP H0416823Y2
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parapet
water
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、建造物の屋上等に形成した防水層
の端末処理構造に関する。
<従来の技術> 従来、防水層の端部と躯体との接触面にコーキ
ング材を充填したり、ゴム製のパツキング材を密
着させて、防水層の端部からの雨水の浸入を防止
していた。
<考案が解決しようとする問題点> しかし、コーキング材やゴム製のパツキング材
は、長期間の使用により劣化し易く、それに伴な
つてシール性が低下し、防水層の端部と躯体との
間から浸入した雨水が室内に染み出ることがあ
る。従つて、防水層の端部と躯体との間をコーキ
ング材やゴム製のパツキング材で単にシールする
だけでは、充分な防水効果が得られない。
そこで、防水層の端部と躯体との間から伝わつ
て浸入する雨水も一時的なものであり、その量も
極く僅かであることに鑑み、この雨水を一時的に
溜め置く方が雨水の浸入を防止する手段として
は、有利であることが推測される。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記に鑑み提案されたもので、躯体の
表面に防水層を形成し、この防水層の端部に吸水
性のパツキング材を沿わせると共に、パツキング
材の外面に押え金具を当て、この押え金具の外面
から通すアンカーボルトを躯体に打込み、パツキ
ング材を防水層の端部に密着させる様にしたこと
を特徴とする。
<作用> 従つて本考案によれば、雨が吹付けたり、雨水
が躯体表面を伝わつてきた際には、吸水性のパツ
キング材が雨水を吸収膨張して、防水層の端部か
らの雨水が室内にまで染み出るのを防止する。
又、外部が乾燥している時には、吸水性のパツ
キング材が吸収している雨水を外部に放出し、吸
水前の状態に復元することができる。
<実施例> 以下、図面に示した実施例に基づいて本考案を
説明する。
第1図に示す様にように、1は鉄筋コンクリー
ト構造の建造物の屋上を示し、屋上スラブ2の端
部からパラペツト3を立ち上げ、パラペツト3の
上端を屋上側に突出させて、この上端部4の先端
下面に水切り溝5を形成する。又、屋上スラブ2
の上面には、防水シート6を敷設し、この防水シ
ート6の縁部分をパラペツト3の内側面に沿つて
立ち上げて、屋上スラブ2やパラペツト3等の躯
体7の表面に防水シート6による防水層を形成す
る。
そして、防水シート6の上端部8とパラペツト
3の表面との間を吸水性パツキング材9を使用し
てシールする。
上記吸水性のパツキング材9は、その吸水性主
体として高吸水性樹脂を用いる。この高吸水性樹
脂は、例えばアクリル酸とコーンスターチ、ビニ
ールアルコール等の重合体より成り、多量の水を
吸収して体積膨張し、外部が乾燥することにより
吸収した水を徐々に外部に放出する性質を有す
る。
又、パツキング材9の形状は取付け位置に対応
させればよい。例えば、第2図に示した実施例の
ものでは、断面が略々逆L字状を成し、その上辺
が上下方向に厚肉で、パラペツト3に沿つて長尺
に成形されている。
このパツキング材9は、押え金具10を介して
パラペツト3の内側面に固定する。押え金具10
は、単に板状のものであつてもよいが、パツキン
グ材9の押圧効果を高めるため、アルミニウム製
若しくはステンレス製の等辺若しくは不等辺なア
ングル材を使用し、第2図に示した実施例のもの
では、パツキング材9の断面形状に合せた不等辺
なアングル材を使用する。
次に、上記パツキング材9と押え金具10との
取付け手順を説明すると、屋上スラブ2とパラペ
ツト3に防水シート6を敷設した後、パラペツト
3の内側面と上端部4の下面との間の隅角部にパ
ツキング材9を位置させ、パツキング材9の外面
を押え金具10で押え付けて、押え金具10の外
面からパツキング材9及び防水シート6を貫通さ
せてパラペツト3にアンカーボルト11を打込
み、そのボルト11を締め付けて、パツキング材
9を防水シート6の上端部8及びパラペツト3の
内側面に密着させる(第1図)。
尚、取付けに際しては、パツキング材9の厚肉
な上面がパラペツト3の上端部4の下面に密着す
る様に押え金具10で下から押え付ける様にして
取付けるとよい。
上述した様にして施工した防水層の端末処理構
造によれば、雨水が上端部4の水切り溝5を通過
してパツキング材9に達すると、その雨水はパツ
キング材9の高吸水性樹脂により吸収され、その
吸収作用によりパツキング材9が自ら体積膨張す
る。従つて、雨水がパツキング材9で吸収される
ため、雨水が防水シート6の上端部8とパラペツ
ト3の内側面との間から内部に浸入することがな
い。
尚、高吸水性樹脂の吸水量にも限界があるが、
高吸水性樹脂はその体積に対して数百倍から数千
倍の水を吸収できる能力がある。しかし、パツキ
ング材9に達する雨水の量は極く僅かであるた
め、その吸水能力を越えて、防水シート6の上端
部8とパラペツト3の内側面の間に迄、雨水が滲
透することはない。
又、雨が止んで外部が乾燥している際には、パ
ツキング材9で吸収した水が蒸発して徐々に放出
され、吸水前の状態に復元する。
一方、第3図はパツキング材9と、押え金具1
0との接触面を接着材等を使用して予め止着した
パツキング材付き押え金具12を示す。この実施
例によれば、押え金具を取付ける際に、パツキン
グ材を一々押え付けて置く必要がないので、取付
け作業が一人でも簡単に且つ迅速に行え、作業の
省力化を図ることができる。
又、第4図はパツキング材の他の実施例を示す
もので、パツキング材13の厚肉部分内に発砲ポ
リエチレン等からなる弾性材14を長手方向に沿
つて設けることにより、材料費を低減できるばか
りでなく、パツキング材のヤセを防止できる。
更に、第5図は取付け位置の他の実施例を示す
もので、この実施例では防水層の端部がパラペツ
トの上面に位置している場合の端末処理構造を示
し、パツキング材の押え金具として笠木15を利
用している。尚、第5図において第1図に示した
実施例と同一構成部分については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
第5図に示す実施例に示す様に、パツキング材
9の取付け位置は、パラペツト3の内側面に限ら
ず、パラペツト3の上面であつてもよく、このほ
かトイレや浴室等の室内用の防水層の端末処理と
しても利用できる。
尚、前記した実施例では、防水層として防水シ
ート6を使用したが、これに限らずアスフアルト
等による防水層であつてもよい。
又、図面に示した実施例では、防水シート6を
剥出しのまゝ放置したが、防水シート6を敷設し
た後、その表面にモルタルやコンクリート等を打
設してもよい。
<考案の効果> 以上説明した様に本考案によれば、吸水性のパ
ツキング材を使用しているので、躯体の表面を伝
わつてきた雨水を吸収性のパツキング材で吸収で
き、防水層の端部と躯体の表面との間からの雨水
の浸入を確実に防止できる。又、外部が乾燥する
と、パツキング材が吸収した雨水を放出して、吸
水前の状態に復帰するので、初期の吸水性を半永
久的に維持できる。
更に、押え金具を利用して固定しているので、
パツキング材ばかりでなく、防水層の端末を同時
に躯体に堅固に固定できる。
一方、パツキング材を接着材により直接固定す
ることも可能であるが、この場合には、吸水した
パツキング材の膨潤により、接着面が剥れてしま
うおそれがある。これに対して本考案によれば、
パツキング材の吸水状態に影響されず、長期間に
渡りパツキング材を堅固に固定できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
取付け状態の断面図、第2図はパツキング材と押
え金具との一部斜視図、第3図〜第5図は他の実
施例を示す説明図である。 同図中、6は防水層を形成する防水シート、7
は躯体、8は防水シートの上端部、9,13はパ
ツキング材、10は押え金具、11はアンカーボ
ルト、12はパツキング材付き押え金具、15は
押え金具としての笠木を夫々示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 躯体の表面に防水層を形成し、この防水層の端
    部に吸水性のパツキング材を沿わせると共に、パ
    ツキング材の外面に押え金具を当て、この押え金
    具の外面から通すアンカーボルトを躯体に打込
    み、パツキング材を防水層の端部に密着させる様
    にしたことを特徴とする防水層の端末処理構造。
JP584986U 1986-01-21 1986-01-21 Expired JPH0416823Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP584986U JPH0416823Y2 (ja) 1986-01-21 1986-01-21

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JP584986U JPH0416823Y2 (ja) 1986-01-21 1986-01-21

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JPS62118820U JPS62118820U (ja) 1987-07-28
JPH0416823Y2 true JPH0416823Y2 (ja) 1992-04-15

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JP584986U Expired JPH0416823Y2 (ja) 1986-01-21 1986-01-21

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JP2008240445A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Hakusui Kosan Kk 防水層端末押え金具

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JPS62118820U (ja) 1987-07-28

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