JP2000256470A - オレフィン系発泡マスターバッチ組成物 - Google Patents

オレフィン系発泡マスターバッチ組成物

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JP2000256470A
JP2000256470A JP11060883A JP6088399A JP2000256470A JP 2000256470 A JP2000256470 A JP 2000256470A JP 11060883 A JP11060883 A JP 11060883A JP 6088399 A JP6088399 A JP 6088399A JP 2000256470 A JP2000256470 A JP 2000256470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化物を含まないオレフィン系樹脂に
配合しオレフィン系樹脂を発泡させることにより引き裂
き荷重及び屈曲荷重を抑制し、所定の引き裂き荷重及び
所定の屈曲荷重を持たせ、引き裂き性を向上し取扱い
性、施工性を向上することのできるオレフィン系発泡マ
スターバッチ組成物を提供すること。 【解決手段】 オレフィン系発泡マスターバッチ組成物
を、エチレンアクリル酸エステル共重合体にシリカと、
アゾジカルボンアミドとを配合して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノンハロゲン難燃
樹脂組成物や架橋ポリホレフィン樹脂組成物等に配合し
て柔軟性を改善する発泡マスターバッチ組成物に係り、
特に、発泡セルの微少化を得られ分散性を向上すること
のできるオレフィン系発泡マスターバッチ組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂組成物は、電気的性質にす
ぐれ誘電率が小さく誘電損が少ないため、絶縁体やシー
スとして導体や絶縁電線の上に被覆して形成される絶縁
電力ケーブル等に用いられている。そして、熱可塑性樹
脂組成物として、耐電圧及び絶縁抵抗が比較的高く、生
産コストが低く、単独で難燃性に優れているところから
従来よりポリ塩化ビニル樹脂組成物(ハロゲン化物)が
多く用いられている。ところが、このようなポリ塩化ビ
ニル樹脂組成物を用いた従来の熱可塑性樹脂組成物にあ
っては、例えば、焼却廃却処分するために電線・ケーブ
ルを燃焼すると、ポリ塩化ビニル樹脂組成物から腐食性
を有する塩化水素ガスが発生する。そこで、近年、ハロ
ゲン化物でない材料であるポリエチレン等のオレフィン
系樹脂組成物を自動車のワイヤハーネス、屋内配線等の
高温を発する箇所の電線・ケーブルの絶縁体・シースに
用いる試みがなされている。このオレフィン系樹脂組成
物は、単独では難燃性を有しておらず、所定の難燃性を
持たせるために、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物
を混合している。
【0003】すなわち、従来の絶縁電力ケーブルには、
図3に示す如く、軟銅線で構成される導体1にポリ塩化
ビニル樹脂又はポリエチレン又は架橋ポリエチレン等の
組成物によって構成される絶縁体2を被覆した絶縁導体
3を2本合わせ、この上にノンハロ難燃ポリオレフィン
によって構成されるシース4を被覆して構成される絶縁
電力ケーブル5(例えば、EEFケーブル)がある。ま
た、従来の絶縁電力ケーブルには、図4に示す如く、軟
銅線で構成される導体1にポリ塩化ビニル樹脂又はポリ
エチレン又は架橋ポリエチレン等の組成物によって構成
される絶縁体2を被覆した絶縁導体3を複数本(図4で
は、3本)撚り合わせ、介在6を介在させて丸形に成形
し、押え巻きテープ7を巻き付け、この上にノンハロ難
燃ポリオレフィンによって構成されるシース4を被覆し
て構成される絶縁電力ケーブル8(例えば、OEケーブ
ル)がある。そして、この絶縁電力ケーブル5及び絶縁
電力ケーブル8の最外層になるシース4を構成するノン
ハロゲン難燃シースは、押出して被覆される。
【0004】このような最外層シースにノンハロゲン難
燃シースが用いられた電線・ケーブルを配線するに当た
っては、配線工事をする者によって電線・ケーブルの分
岐接続を行ったり、電線・ケーブルを端子等に接続する
ために、電線・ケーブルの端末処理が行われる。電気配
線工事者によるこの端末処理を行うに当たっては、電線
・ケーブルのシースを剥離除去して、絶縁導体を露出す
る作業が行われる。この絶縁導体の露出作業では、2本
の絶縁導体を分けるように2本の絶縁導体の間のシース
にカッターナイフを切り入れ、シースを導体長手方向に
切り裂き、しかる後、シースを剥離している。しかしな
がら、このような環境対策や防災対策のため電線・ケー
ブルのシースにポリエチレン等のオレフィン系樹脂組成
物などの非ハロゲン化物を用いた場合は、PVC(ポリ
塩化ビニル樹脂)を用いた場合に比して、引き裂き荷重
や屈曲荷重が大きので硬く、柔軟性に劣るため、シース
を剥離して電線・ケーブルを布設配線する際、シースを
引き裂いたり、電線・ケーブルを曲げたりするのが容易
にできず電線・ケーブルの取扱い性、施工性が悪くなっ
ている。そこで、非ハロゲン化物をシースに用いた電線
・ケーブルの場合、従来、メタセロン触媒系のオレフィ
ン樹脂を用いたり、EPM(エチレンプロピレン共重合
体、以下同じ)やNBR(ブタジエンアクリロニトリル
ゴム、以下同じ)などのエラストマー成分を用いたり、
比較的柔軟なエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を
使用して、柔軟性を持たせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにシース材料にメタセロン触媒系のオレフィン樹脂を
用いたり、EPM(エチレンプロピレン共重合体、以下
同じ)やNBR(ブタジエンアクリロニトリルゴム、以
下同じ)などのエラストマー成分を用いたり、比較的柔
軟なエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を使用した
場合、シースに柔軟性を持たせることはできるが、例え
ば2本の絶縁導体を分けるように2本の絶縁導体の間に
カッターナイフを切り入れ、シースを導体長手方向に切
り裂いて剥離しようとすると、シースが一定方向に引き
裂かれず、引き裂き性が極端に悪いという問題がある。
【0006】本発明の目的は、ハロゲン化物を含まない
オレフィン系樹脂に配合しオレフィン系樹脂を発泡させ
ることにより引き裂き荷重及び屈曲荷重を抑制し、所定
の引き裂き荷重及び所定の屈曲荷重を持たせ、引き裂き
性を向上し取扱い性、施工性を向上することのできるオ
レフィン系発泡マスターバッチ組成物を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物は、エチレンアクリル酸エステル共重合体にシリ
カと、アゾジカルボンアミドとを配合して構成したもの
である。エチレンアクリル酸エステル共重合体(EE
A)は、オレフィン系発泡マスターバッチ組成物のベー
ス樹脂で、外観が低密度ポリエチレンに似ており、ゴム
および軟質ビニルに似たエラストマーの性質をもった樹
脂である。そして、このエチレンアクリル酸エステル共
重合体によって◎ また、シリカは、二酸化ケイ素(SiO2 )で、分散核
剤として用いられる岩石に石英として多量に産する無色
の化合物である。このシリカは、発泡セルの分散性を得
るために配合するものである。さらに、アゾジカルボン
アミド(ADCA)は、分解温度100℃のオレフィン
系樹脂の発泡剤で、ポリオレフィン類等に化学発泡剤と
して広く使用されている脂肪族アゾ化合物である。
【0008】このようなオレフィン系発泡マスターバッ
チ組成物は、押出機にノンハロゲン難燃樹脂や架橋ポリ
オレフィン樹脂等と共に配合し、ノンハロゲン難燃樹脂
や架橋ポリオレフィン樹脂等と押出機内で加熱混合さ
れ、この加熱によって発泡マスターバッチ組成物が溶融
し、発泡マスターバッチ組成物に配合されている発泡剤
から発泡ガスが生成し、マスターバッチ組成物のベース
樹脂(EEA)中にシリカを核剤として均一に分散す
る。ノンハロゲン難燃樹脂組成物や架橋ポリオレフィン
樹脂組成物等が溶融し、発泡したマスターバッチ組成物
のベース樹脂と相溶する。マスターバッチ組成物のベー
ス樹脂によって達成される微粒子発泡セルがノンハロゲ
ン樹脂組成や架橋ポリオレフィン樹脂組成物等に、シリ
カを核剤として均一に、全体に分散する。このように微
粒子発泡セルの全体への分散によってノンハロゲン難燃
樹脂組成物や架橋ポリオレフィン樹脂組成物等が微細発
泡構造となる。このノンハロゲン難燃樹脂組成物や架橋
ポリオレフィン樹脂組成物等が微細発泡構造ゆえ、ノン
ハロゲン難燃樹脂組成物や架橋ポリオレフィン樹脂組成
物等全体の柔軟性が向上し、皮剥き性が向上する(柔ら
かく、皮剥き易くなる)。すなわち、ノンハロゲン難燃
樹脂組成物や架橋ポリオレフィン樹脂組成物等が発泡す
る場合、同じ発泡率の場合には、通常の発泡構造よりも
微細発泡構造の方が、柔らかく、引き裂き荷重が低くな
る。
【0009】このようなオレフィン系発泡マスターバッ
チ組成物は、ノンハロゲン難燃シース材(又はノンハロ
ゲン難燃絶縁材)に配合され、このマスターバッチ組成
物には発泡剤が配合してあり、ノンハロゲン難燃シース
材(又はノンハロゲン難燃絶縁材)に混練して押出し被
覆すると押出し被覆熱によって被覆されたシース(又は
絶縁体)が発泡する。このように構成することにより請
求項1に記載の発明によれば、ハロゲン化物を含まない
オレフィン系樹脂に配合し、オレフィン系樹脂を発泡さ
せることにより引き裂き荷重及び屈曲荷重を抑制し、所
定の引き裂き荷重及び所定の屈曲荷重を持たせ、引き裂
き性を向上し取扱い性、施工性を向上することができ
る。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に記
載のオレフィン系発泡マスターバッチ組成物は、エチレ
ンアクリル酸エステル共重合体に顔料と、シリカと、ア
ゾジカルボンアミドとを配合して構成したものである。
この請求項2に記載のオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物は、請求項1に記載のオレフィン系発泡マスター
バッチ組成物に顔料を配合して構成したものである。こ
の顔料の配合は、必ず必要なものではなく、着色する必
要がある場合に顔料入りのオレフィン系発泡マスターバ
ッチ組成物を用いることになる。
【0011】エチレンアクリル酸エステル共重合体(E
EA)、シリカ、アゾジカルボンアミド(ADCA)は
前述した通りであり、顔料は、無機質または有機質の夕
色固体粉末で、水や溶剤に溶けない着色物の総称で、黒
色ではカーボンがある。
【0012】このように構成することにより請求項2に
記載の発明によれば、ハロゲン化物を含まないオレフィ
ン系樹脂に配合し、オレフィン系樹脂を発泡させること
により引き裂き荷重及び屈曲荷重を抑制し、所定の引き
裂き荷重及び所定の屈曲荷重を持たせ、引き裂き性を向
上し取扱い性、施工性を向上することができる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項3に記
載のオレフィン系発泡マスターバッチ組成物は、エチレ
ンアクリル酸エステル共重合体80〜90重量%にシリ
カ10〜5重量%と、アゾジカルボンアミド10〜5重
量%とを配合して構成したものである。エチレンアクリ
ル酸エステル共重合体を80重量%の場合は、シリカを
10重量%、アゾジカルボンアミドを10重量%配合
し、エチレンアクリル酸エステル共重合体を90重量%
の場合は、シリカを5重量%、アゾジカルボンアミドを
5重量%配合して構成する。したがって、エチレンアク
リル酸エステル共重合体を80〜90重量%、シリカ1
0〜5重量%、アゾジカルボンアミド10〜5重量%の
各範囲で全体が100重量%となるように配合して構成
する。
【0014】これらエチレンアクリル酸エステル共重合
体と、シリカと、アゾジカルボンアミドとの配合割合を
示したものが表1に示されている。
【0015】
【表1】 シリカとアゾジカルボンアミドの配合量は、基本的に同
量で、シリカが5重量%のときは、アゾジカルボンアミ
ドも5重量%、シリカが7重量%のときは、アゾジカル
ボンアミドも7重量%、シリカが10重量%のときは、
アゾジカルボンアミドも10重量%配合される。残りが
エチレンアクリル酸エステル共重合体(90重量%、8
6重量%、80重量%)ということになる。
【0016】表1における狙い発泡率は、オレフィン系
発泡マスターバッチ組成物Aが10%、オレフィン系発
泡マスターバッチ組成物Bが20%となっている。この
狙い発泡率は、同量のオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物を配合する場合、オレフィン系発泡マスターバッ
チ組成物Aを配合した場合には10%の発泡率が得ら
れ、オレフィン系発泡マスターバッチ組成物Bを配合し
た場合には20%の発泡率が得られるということであ
る。
【0017】このように構成することにより請求項3に
記載の発明によれば、ハロゲン化物を含まないオレフィ
ン系樹脂に配合し、オレフィン系樹脂を発泡させること
により引き裂き荷重及び屈曲荷重を抑制し、所定の引き
裂き荷重及び所定の屈曲荷重を持たせ、引き裂き性を向
上し取扱い性、施工性を向上することができる。
【0018】上記目的を達成するために、請求項4に記
載のオレフィン系発泡マスターバッチ組成物は、エチレ
ンアクリル酸エステル共重合体35〜40重量%に顔料
45〜50重量%と、シリカ10〜5重量%と、アゾジ
カルボンアミド10〜5重量%とを配合して構成したも
のである。この請求項4に記載のオレフィン系発泡マス
ターバッチ組成物は、請求項3に記載のオレフィン系発
泡マスターバッチ組成物に顔料を配合して構成したもの
である。この顔料の配合は、必ず必要なものではなく、
着色する必要がある場合に顔料入りのオレフィン系発泡
マスターバッチ組成物を用いることになる。この顔料の
配合量は、全体(100重量%)の内、45〜50重量
%の範囲である。
【0019】すなわち、エチレンアクリル酸エステル共
重合体を35重量%の場合は、顔料を45重量%、シリ
カを10重量%、アゾジカルボンアミドを10重量%配
合し、エチレンアクリル酸エステル共重合体を40重量
%の場合は、顔料を50重量%、シリカを5重量%、ア
ゾジカルボンアミドを5重量%配合して構成する。した
がって、エチレンアクリル酸エステル共重合体を35〜
45重量%、顔料を45〜50重量%、シリカ10〜5
重量%、アゾジカルボンアミド10〜5重量%の各範囲
で全体が100重量%となるように配合して構成する。
【0020】これらエチレンアクリル酸エステル共重合
体と、顔料と、シリカと、アゾジカルボンアミドとの配
合割合を示したものが表2に示されている。
【0021】
【表2】 シリカとアゾジカルボンアミドの配合量は、基本的に同
量で、シリカが5重量%のときは、アゾジカルボンアミ
ドも5重量%、シリカが7重量%のときは、アゾジカル
ボンアミドも7重量%、シリカが10重量%のときは、
アゾジカルボンアミドも10重量%配合される。残りが
エチレンアクリル酸エステル共重合体と顔料(エチレン
アクリル酸エステル共重合体と顔料の合計が90重量
%、86重量%、80重量%)ということになり、シリ
カが5重量%のときは、エチレンアクリル酸エステル共
重合体が40重量%、顔料が50重量%、シリカが7重
量%のときは、エチレンアクリル酸エステル共重合体が
38重量%、顔料が48重量%、シリカが10重量%の
ときは、エチレンアクリル酸エステル共重合体が35重
量%、顔料が45重量%ということになる。
【0022】表2における狙い発泡率は、オレフィン系
発泡マスターバッチ組成物Cが10%、オレフィン系発
泡マスターバッチ組成物Dが20%となっている。この
狙い発泡率は、同量のオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物を配合する場合、オレフィン系発泡マスターバッ
チ組成物Cを配合した場合には10%の発泡率が得ら
れ、オレフィン系発泡マスターバッチ組成物Dを配合し
た場合には20%の発泡率が得られるということであ
る。この狙い発泡率は、オレフィン系発泡マスターバッ
チ組成物を配合したノンハロゲン難燃樹脂組成物の発泡
率を得るためであり、ノンハロゲン難燃樹脂組成物の発
泡率が10%〜20%であることを必要とするという意
味ではない。表2の発泡マスターバッチの組成成分は、
オレフィン系発泡マスターバッチ組成物を10%の発泡
率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物を得るに適した
配合量を示したものである。一般に発泡率が高いほど柔
軟性が向上し、皮剥き性が向上する(柔らかく、皮剥き
易くなる)。したがって、発泡マスターバッチの配合量
は、配合して形成するノンハロゲン難燃樹脂組成物の柔
軟性(シース屈曲荷重)、皮剥き性(シース引き裂き荷
重)の得たい特性の程度に応じて配合することになる。
【0023】このようなアゾジカルボンアミド(有機化
学発泡剤)は、シース等を構成するノンハロゲン難燃樹
脂組成物のベース樹脂であるオレフィン系樹脂を発泡さ
せるためのものであり、オレフィン系樹脂にアゾジカル
ボンアミド(有機化学発泡剤)を配合して押出し機で押
出し被覆すると、押出したときの熱によってアゾジカル
ボンアミド(有機化学発泡剤)が作用して発泡し、発泡
セルがシース等を構成するノンハロゲン難燃樹脂組成物
全体に拡散して全体が発泡している状態となる。このア
ゾジカルボンアミド(有機化学発泡剤)によるシース等
を構成するノンハロゲン難燃樹脂組成物の発泡率は、5
〜20%でその有効性を発揮し、理想的には、7〜15
%である。このシース等を構成するノンハロゲン難燃樹
脂組成物の発泡率を5〜20%としたのは、シース等を
構成するノンハロゲン難燃樹脂組成物の発泡率が5%を
下回ると引き裂き性の向上が期待できないからであり、
シース等を構成するノンハロゲン難燃樹脂組成物の発泡
率が20%を超えると屈曲荷重(引張強度)が必要とす
る強度以上に低下してしまうからである。理想的な発泡
率として7〜15%としてあるのは、シース等を構成す
るノンハロゲン難燃樹脂組成物にカッターナイフを切り
入れ、絶縁導体を持って左右に開くようにしてシース等
を構成するノンハロゲン難燃樹脂組成物を容易に引き裂
くことができるように引き裂き性を向上することがで
き、十分な屈曲荷重(引張強度)を得られ、最も有効性
を発揮することができるからである。
【0024】このように構成することにより請求項4に
記載の発明によれば、ハロゲン化物を含まないオレフィ
ン系樹脂に配合し、オレフィン系樹脂を発泡させること
により引き裂き荷重及び屈曲荷重を抑制し、所定の引き
裂き荷重及び所定の屈曲荷重を持たせ、引き裂き性を向
上し取扱い性、施工性を向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るオレフィン系
発泡マスターバッチ組成物を配合して構成するノンハロ
ゲン難燃樹脂組成物をシースとして被覆する電線ケーブ
ルの実施の形態について説明する。図1には、本発明に
係るオレフィン系発泡マスターバッチ組成物を配合して
構成するノンハロゲン難燃樹脂組成物をシースとして被
覆する電線ケーブルの一実施の形態が示されている。図
1において、1は軟銅線によって構成される導体で、こ
の導体1の上にはポリ塩化ビニル樹脂又はポリエチレン
又は架橋ポリエチレン等の組成物によって構成される絶
縁体2が被覆されており、絶縁導体3が構成されてい
る。この絶縁導体3を2本合わせ、この上にシース9が
被覆され絶縁電力ケーブル10(例えば、EEFケーブ
ル)が構成されている。このシース9は、難燃剤(金属
水酸化物)を配合したオレフィン系樹脂にオレフィン系
発泡マスターバッチ組成物を配合して発泡させたノンハ
ロゲン難燃シースで構成されている。すなわち、このシ
ース9は、少なくともオレフィン系樹脂に難燃剤、有機
化学発泡剤の配合された発泡マスターバッチ組成物を配
合すると共に、その他必要に応じて加工助剤、酸化防止
剤を配合し、5〜20%の発泡率に発泡させて構成され
ている。
【0026】図2には、本発明に係るオレフィン系発泡
マスターバッチ組成物を配合して構成するノンハロゲン
難燃樹脂組成物をシースとして被覆する電線ケーブルの
他の実施の形態が示されている。図2において、1は軟
銅線によって構成される導体で、この導体1の上にはポ
リ塩化ビニル樹脂又はポリエチレン又は架橋ポリエチレ
ン等の組成物によって構成される絶縁体2が被覆されて
おり、絶縁導体3が構成されている。この絶縁導体3を
複数本(図2では、3本)撚り合わせ、介在6を介在さ
せて丸形に成形し、押え巻きテープ7を巻き付け、この
押え巻きテープ7の上にシース9が被覆されて絶縁電力
ケーブル11(例えば、CEケーブル)が構成されてい
る。このシース9は、難燃剤(金属水酸化物)を配合し
たオレフィン系樹脂にオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物を配合して発泡させたノンハロゲン難燃シースで
構成されている。すなわち、このシース9は、少なくと
もオレフィン系樹脂に難燃剤、有機化学発泡剤の配合さ
れた発泡マスターバッチ組成物を配合すると共に、その
他必要に応じて加工助剤、酸化防止剤を配合し、5〜2
0%の発泡率に発泡させて構成されている。
【0027】このノンハロゲン難燃シースは、絶縁導体
を2本合わせた上に被覆される場合(例えば、EEFケ
ーブル)、絶縁導体を複数本(例えば、3本)撚り合わ
せ介在物を介在して丸形に成形した上に被覆する場合
(例えば、CEケーブル)とがある。このノンハロゲン
難燃シースは、絶縁体を押出し被覆した導体を2本合わ
せた上に押出して、あるいは絶縁体を押出し被覆した導
体を3本撚り合わせ介在物を介在させて丸形に成形した
上に押出して被覆される。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係るオレフィン系発泡マスタ
ーバッチ組成物を配合したノンハロゲン難燃樹脂組成物
の具体的実施例について従来例と比較して説明する。
【0029】すなわち、本発明に係るオレフィン系発泡
マスターバッチ組成物は、ノンハロゲン樹脂に難燃剤
(水酸化物)を配合したノンハロゲン難燃樹脂(ベース
樹脂)に表3に示す如く配合する。この表3に用いられ
る発泡マスターバッチは、表1、表2に示されるオレフ
ィン系発泡マスターバッチ組成物のいずれかを配合する
ことになる。
【0030】
【表3】 このノンハロゲン樹脂には、低密度ポリエチレン(LD
PE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)があ
る。
【0031】また、難燃剤としては金属水酸化物があ
り、この金属水酸化物は、オレフィン系樹脂(LDP
E,LLDPE)に用いられる無機系難燃剤で、オレフ
ィン系樹脂組成物(LDPE,LLDPE)に難燃作用
を持たせるものである。したがって、この金属水酸化物
がオレフィン系樹脂(LDPE,LLDPE)に配合さ
れないで加熱加工成形されたオレフィン系樹脂組成物
(LDPE,LLDPE)は、難燃性を全く示さないも
のとなる。この金属水酸化物としては、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウムが用いられている。この水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウムをオレフィン系樹
脂(LDPE,LLDPE)に配合することによってオ
レフィン系樹脂(LDPE,LLDPE)が燃焼し難く
なり、燃焼した際に燃え殻を炭化させ保形性を持たせる
作用を有している。これらの金属水酸化物(水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム)は、1種類(例えば、
水酸化マグネシウム)を選択して配合することも、2種
類以上(例えば、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニ
ウム)選択して配合することもできる。
【0032】実施例1 実施例1は、低密度ポリエチレン(LDPE)50重量
%と水酸化マグネシウム50重量%(合計100重量
%)に表2に示されるオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物AまたはBを0.5%配合してノンハロゲン難燃
樹脂組成物を構成したものである。
【0033】実施例2 実施例2は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
50重量%と水酸化アルミニウム50重量%(合計10
0重量%)に表2に示されるオレフィン系発泡マスター
バッチ組成物AまたはBを0.5%配合してノンハロゲ
ン難燃樹脂組成物を構成したものである。
【0034】実施例3 実施例3は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
50重量%と水酸化マグネシウム25重量%と水酸化ア
ルミニウム25重量%(合計100重量%)に表2に示
されるオレフィン系発泡マスターバッチ組成物Aまたは
Bを0.5%配合してノンハロゲン難燃樹脂組成物を構
成したものである。
【0035】実施例4 実施例4は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
50重量%と水酸化マグネシウム25重量%と水酸化ア
ルミニウム25重量%(合計100重量%)に表2に示
されるオレフィン系発泡マスターバッチ組成物Aまたは
Bを1.0%配合してノンハロゲン難燃樹脂組成物を構
成したものである。
【0036】従来例1 従来例1は、低密度ポリエチレン(LDPE)50重量
%と水酸化マグネシウム50重量%を配合して(合計1
00重量%)ノンハロゲン難燃樹脂組成物を構成したも
のである。
【0037】従来例2 従来例2は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
50重量%と水酸化アルミニウム50重量%を配合して
(合計100重量%)ノンハロゲン難燃樹脂組成物を構
成したものである。
【0038】従来例3 従来例3は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
50重量%と水酸化マグネシウム25重量%と水酸化ア
ルミニウム25重量%を配合して(合計100重量%)
ノンハロゲン難燃樹脂組成物を構成したものである。
【0039】このようなことから、表1、表2の発泡マ
スターバッチの組成成分は、表3に示される配合量
(0.5%,1.0%)のオレフィン系発泡マスターバ
ッチ組成物A又はオレフィン系発泡マスターバッチ組成
物C(オレフィン系発泡マスターバッチ組成物B又はオ
レフィン系発泡マスターバッチ組成物D)を配合するこ
とで10%(又は20%)の発泡率を備えたノンハロゲ
ン難燃樹脂組成物を得るに適した配合成分を示したもの
となる。
【0040】そこで実施例3に基づく組成材料を押出機
に投入し10%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組
成物の棒状試験片と、実施例4に基づく組成材料を押出
機に投入し20%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂
組成物の棒状試験片と、発泡していない従来のノンハロ
ゲン難燃樹脂組成物の棒状試験片を作成し、それぞれに
ついて屈曲荷重を求め、その結果が表4に示してある。
【0041】
【表4】 表4中の屈曲荷重は、ケーブルシースの長さ方向に垂直
に印加し、垂直に曲げるに必要な荷重(N)である。こ
の屈曲荷重は、値が低いほど柔軟性を有していることを
示している。
【0042】また、表4中の引き裂き荷重(N)は、ど
の程度の力(N)で引っ張ったときに引き裂けるかを示
したもので、最大引張荷重(N)である。すなわち、引
き裂き荷重が小さいほど引き裂き性が良いことを示して
いる。
【0043】表4における特性結果を見ると、10%発
泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシー
スケーブルと従来のノンハロゲン難燃樹脂組成物を用い
たシースケーブルとを比較すると、10%発泡率を備え
たノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブル
の屈曲荷重が13.7Nであるのに対し、従来例の屈曲
荷重が17.6Nと、10%発泡率を備えたノンハロゲ
ン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルの方が従来の
ノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルよ
り柔軟性を有していることが分かる。また、引き裂き荷
重を見ても、10%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹
脂組成物を用いたシースケーブルの引き裂き荷重が5
3.9Nであるのに対し、従来例の引き裂き荷重が6
0.8Nと、10%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹
脂組成物を用いたシースケーブルの方が従来のノンハロ
ゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルより引き裂
き性が良いことが判る。
【0044】また、10%発泡率を備えたノンハロゲン
難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルと20%発泡率
を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケ
ーブルとを比較すると、10%発泡率を備えたノンハロ
ゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルの屈曲荷重
が13.7Nであるのに対し、20%発泡率を備えたノ
ンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルの屈
曲荷重が8.9Nと、20%発泡率を備えたノンハロゲ
ン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブルの方が10%
発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物より柔軟性
を有していることが分かる。また、引き裂き荷重を見て
も、10%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物
を用いたシースケーブルの引き裂き荷重が53.9Nで
あるのに対し、20%発泡率を備えたノンハロゲン難燃
樹脂組成物を用いたシースケーブルの引き裂き荷重が4
8.7Nと、20%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹
脂組成物を用いたシースケーブルの方が10%発泡率を
備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケー
ブルより引き裂き性が良いことが分かる。
【0045】これらのことからノンハロゲン難燃樹脂組
成物を発泡させることにより引き裂き荷重特性及び屈曲
荷重特性を向上することができ、引き裂き性を向上する
ことができることが判り、発泡率が大きいほど柔軟性を
向上することができることが判る。
【0046】従来もノンハロゲン難燃樹脂組成物を発泡
させることは行われており、発泡マスターバッチを配合
することでノンハロゲン難燃樹脂組成物を発泡させるこ
とは行われている。しかし、この従来の発泡ノンハロゲ
ン難燃樹脂組成物に配合される発泡マスターバッチによ
ったのでは、発泡セル(一般発泡セルと称する)ではセ
ル径が0.1mm以上となっている。これに対し、本発明
の特徴は、発泡セルの微細化にあり、本発明に係るオレ
フィン系発泡マスターバッチ組成物を配合した発泡ノン
ハロゲン難燃樹脂組成物の発泡セル(微細化発泡セルと
称する)の場合、セル径が0.01〜0.1mm未満と微
細化が図られており、この微細化によって一般発泡セル
に比較すると発泡セルが多数緻密に分散しており、柔軟
性に優れ、引張強度(MPa)に優れたものとなる。
【0047】この一般発泡セルに基づく20%発泡率を
備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物と微細化発泡セルに
基づく20%発泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成
物についての屈曲荷重と、引張強度Ts(MPa)を測
定した結果が表5に示されている。
【0048】
【表5】 表5中の屈曲荷重(N)は、表4の屈曲荷重(N)と同
一である。また、表5中の引張強度Ts(MPa)は、
どの程度の荷重(MPa)で引っ張ったときに引き千切
れるかを示したもので、一定の強度を有することを目的
として評価するものである。
【0049】表5における特性結果を見ると、一般発泡
セルの屈曲荷重が9.7Nであるのに対し、微細化発泡
セルの屈曲荷重が8.9Nと、同じ20%発泡率を備え
たノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシースケーブル
であっても、本発明に係る微細化発泡セルの方が柔軟性
を有していることが判る。さらに、一般発泡セルの引張
強度Tsが11.8MPaであるのに対し、微細化発泡
セルの引張強度Tsが12.6MPaと、同じ20%発
泡率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシー
スケーブルであっても、本発明に係る微細化発泡セルの
方が引張強度が良いことが判る。このことから同じ発泡
率を備えたノンハロゲン難燃樹脂組成物を用いたシース
ケーブルであっても、本発明に係る微細化発泡セルによ
ると柔軟性を向上することができ、引張強度がを向上す
ることができることが判る。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】請求項1に記載の発明によれば、ハロゲン
化物を含まないオレフィン系樹脂に配合し、オレフィン
系樹脂を発泡させることにより引き裂き荷重及び屈曲荷
重を抑制し、所定の引き裂き荷重及び所定の屈曲荷重を
持たせ、引き裂き性を向上し取扱い性、施工性を向上す
ることができる。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、ハロゲン
化物を含まないオレフィン系樹脂に配合し、オレフィン
系樹脂を発泡させることにより引き裂き荷重及び屈曲荷
重を抑制し、所定の引き裂き荷重及び所定の屈曲荷重を
持たせ、引き裂き性を向上し取扱い性、施工性を向上す
ることができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、ハロゲン
化物を含まないオレフィン系樹脂に配合し、オレフィン
系樹脂を発泡させることにより引き裂き荷重及び屈曲荷
重を抑制し、所定の引き裂き荷重及び所定の屈曲荷重を
持たせ、引き裂き性を向上し取扱い性、施工性を向上す
ることができる。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、ハロゲン
化物を含まないオレフィン系樹脂に配合し、オレフィン
系樹脂を発泡させることにより引き裂き荷重及び屈曲荷
重を抑制し、所定の引き裂き荷重及び所定の屈曲荷重を
持たせ、引き裂き性を向上し取扱い性、施工性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物を配合した発泡ノンハロゲン難燃樹脂組成物をシ
ース材に用いた2芯の絶縁電力ケーブルの実施の形態を
示す断面図である。
【図2】本発明に係るオレフィン系発泡マスターバッチ
組成物を配合した発泡ノンハロゲン難燃樹脂組成物をシ
ース材に用いた多芯の絶縁電力ケーブルの実施の形態を
示す断面図である。
【図3】従来のノンハロゲン難燃樹脂組成物をシース材
に用いた2芯の絶縁電力ケーブルの実施の形態を示す断
面図である。
【図4】従来のノンハロゲン難燃樹脂組成物をシース材
に用いた多芯の絶縁電力ケーブルの実施の形態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1……………………………………………導体 2……………………………………………絶縁体 3……………………………………………絶縁導体 6……………………………………………介在 7……………………………………………押え巻きテープ 9……………………………………………シース 10,11…………………………………絶縁電力ケーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンアクリル酸エステル共重合体に
    シリカと、アゾジカルボンアミドとを配合してなるオレ
    フィン系発泡マスターバッチ組成物。
  2. 【請求項2】 エチレンアクリル酸エステル共重合体に
    顔料と、シリカと、アゾジカルボンアミドとを配合して
    なるオレフィン系発泡マスターバッチ組成物。
  3. 【請求項3】 エチレンアクリル酸エステル共重合体8
    0〜90重量%にシリカ10〜5重量%と、アゾジカル
    ボンアミド10〜5重量%とを配合してなるオレフィン
    系発泡マスターバッチ組成物。
  4. 【請求項4】 エチレンアクリル酸エステル共重合体3
    5〜40重量%に顔料45〜50重量%と、シリカ10
    〜5重量%と、アゾジカルボンアミド10〜5重量%と
    を配合してなるオレフィン系発泡マスターバッチ組成
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003033571A1 (en) * 2001-10-11 2003-04-24 Api Applicazioni Plastiche Industriali Spa Colouring mixture for neutral products to be crosslinked and expanded by injection molding
JP2012136663A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kyoraku Co Ltd 発泡成形体の製造方法
JP2020056038A (ja) * 2019-12-12 2020-04-09 積水化成品工業株式会社 熱可塑性エラストマー組成物、発泡粒子及び発泡成形体
US11643538B2 (en) 2017-09-11 2023-05-09 Sekisui Plastics Co., Ltd. Thermoplastic elastomer composition, foam particle, and foam molded body

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