JP2002075070A - 平型ケーブル - Google Patents

平型ケーブル

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JP2002075070A
JP2002075070A JP2000257426A JP2000257426A JP2002075070A JP 2002075070 A JP2002075070 A JP 2002075070A JP 2000257426 A JP2000257426 A JP 2000257426A JP 2000257426 A JP2000257426 A JP 2000257426A JP 2002075070 A JP2002075070 A JP 2002075070A
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retardant resin
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halogen
flame
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Akimasa Ogata
昭雅 緒方
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた難燃性、機械的特性、及び柔軟性(施
工性)を有する平型ケーブルを提供する。 【解決手段】 導体4とノンハロゲン難燃性樹脂組成物
より形成される絶縁体5及びシース3とを備えた平型ケ
ーブル1にする。ノンハロゲン難燃性樹脂組成物は、ポ
リオレフィン系樹脂100重量部に対して無機水酸化物
を100〜200重量部配合したものとする。絶縁体5
とシース3の硬度(JIS A)はそれぞれ83〜90
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い難燃性を有し
防災用として適した平型ケーブルに関する。
【0002 】
【従来の技術】導体の上に絶縁層を設けた絶縁線心の外
側に、ポリオレフィン系樹脂に無機水酸化物を配合した
ノンハロゲン難燃性樹脂組成物から成るシースを被覆し
た防災用高難燃電線及びケーブルは、優れた難燃特性を
示すとともにハロゲン系ガスの発生を抑制するようにな
っている。平型ケーブルにおいても、防災用高難燃電線
及びケーブルと同様、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物か
ら成るシースを有するEEF(ポリエチレン絶縁ポリエ
チレンシースケーブル)があり広く知られている。
【0003 】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記平型
ケーブルは、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物から成るシ
ースを有していても、上記防災用高難燃電線及びケーブ
ルと構成が異なることから、高難燃ケーブルとして使用
するのには難燃性が不十分であった。難燃性をより一層
持たせるためにはシースに無機水酸化物を多量に添加す
ればよいということが分かっているが、機械的特性等の
諸特性に影響を及ぼしてしまうという問題点があった。
【0004 】尚、平型ケーブルには柔軟性(施工性)
が求められることから、単に難燃性を高めるだけでは高
い難燃性を有し防災用として適した平型ケーブルになら
ないことになる。
【0005 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、優れた難燃性、機械的特性、及び柔軟性(施
工性)を有する平型ケーブルを提供することを課題とす
る。
【0006 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の平型ケーブルは、導体
の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁導体と、該複数の絶
縁導体を並べた状態でその上に被覆されるシースとを備
えた平型ケーブルであって、前記絶縁体を、ノンハロゲ
ン難燃性樹脂組成物より形成し、且つ前記シースを、前
記絶縁体と同じ又は異なる配合のノンハロゲン難燃性樹
脂組成物より形成したことを特徴としている。
【0007 】請求項2記載の本発明の平型ケーブル
は、導体の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁導体と、該
複数の絶縁導体を並べた状態でその上に被覆されるシー
スとを備えた平型ケーブルであって、前記絶縁体を、ポ
リオレフィン系樹脂100重量部に対して無機水酸化物
を100〜200重量部配合したノンハロゲン難燃性樹
脂組成物より形成し、且つ前記シースを、ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対して無機水酸化物を100〜
200重量部配合したノンハロゲン難燃性樹脂組成物よ
り形成したことを特徴としている。
【0008 】請求項3記載の本発明の平型ケーブル
は、請求項1又は請求項2に記載の平型ケーブルにおい
て、前記絶縁体となるノンハロゲン難燃性樹脂組成物
と、前記シースとなるノンハロゲン難燃性樹脂組成物の
硬度(JIS A)をそれぞれ83〜90としたことを
特徴としている。
【0009 】請求項1に記載された本発明によれば、
導体とノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成される絶
縁体及びシースとを備えた平型ケーブルになる。言い換
えれば、導体はノンハロゲン難燃性樹脂組成物により形
成された絶縁体とシースとで二重に被覆されることにな
る。これにより、十分な難燃性が確保される。また、シ
ースに無機水酸化物を大量に添加する必要がないことか
ら、機械的特性及び柔軟性(施工性)も十分に確保され
る。
【0010 】請求項2に記載された本発明によれば、
上述同様、導体とノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形
成される絶縁体及びシースとを備えた平型ケーブルにな
る。ノンハロゲン難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン
系樹脂100重量部に対して無機水酸化物が100〜2
00重量部配合されている。導体はこのような配合のノ
ンハロゲン難燃性樹脂組成物により形成された絶縁体と
シースとで二重に被覆されることになる。そして、無機
水酸化物の配合範囲の下限が決まることで十分な難燃性
が確保されることになる。また、無機水酸化物の配合範
囲の上限から、シースに無機水酸化物を大量に添加する
必要がなく、これによって機械的特性及び柔軟性(施工
性)も十分に確保されることになる。
【0011 】請求項3に記載された本発明によれば、
絶縁体とシースの硬度(JIS A)がそれぞれ83〜
90となる平型ケーブルになる。硬度の下限値が決まる
ことで機械的特性が十分に確保される。また、上限値に
より柔軟性(施工性)が十分に確保される。
【0012 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の平型ケーブルの一
実施の形態を示す断面図である。
【0013 】図1において、引用符号1はポリエチレ
ン絶縁ポリエチレンシースケーブル(EEF)等の平型
ケーブルを示している。その平型ケーブル1は、引込口
配線用及び屋内配線用の低圧配線用ケーブルであって、
並んで配置される一対の絶縁導体2と、これらの上に被
覆されるシース3とを備えており、その断面視が略長円
状になるように構成されている。
【0014 】絶縁導体2は、導体(芯線)4と絶縁体
5とを備えている。また、絶縁導体2は、導体4の上に
絶縁体5を被覆することで形成されている。導体4は当
然の如く導電性を有し、絶縁体5はノンハロゲン難燃性
樹脂組成物により形成されている。絶縁導体2の数は本
形態の数に限られるものではなく、複数あれば良いもの
とする。シース3は、絶縁体5と同様にノンハロゲン難
燃性樹脂組成物により形成されている。
【0015 】シース3及び絶縁体5についてもう少し
詳しく説明すると、これらは共にポリオレフィン系樹脂
100重量部に対して無機水酸化物を100〜200重
量部配合したノンハロゲン難燃性樹脂組成物から形成さ
れている。その形成の際には図示しない押出成形機を用
いるようになっている。尚、上記ノンハロゲン難燃性樹
脂組成物には、酸化防止剤、滑剤等の加工助剤やカーボ
ンブラック等の着色用顔料を含ませても良いものとす
る。また、後述するが(実施例において説明する)、ノ
ンハロゲン難燃性樹脂組成物の硬度(JIS A)は、
83〜90であることが好ましいものとする。
【0016 】ここで、ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対して無機水酸化物を100〜200重量部とし
たのは、無機水酸化物が100重量部未満の場合に十分
な難燃性が得られず、その一方、200重量部を越えて
しまうと十分な機械強度が得られなくなってしまうから
である。また、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物の硬度
(JIS A)を83〜90としたのは、上記下限値未
満の場合に十分な機械強度が得られず、上記上限値を超
えてしまうと十分な柔軟性が得られなくなってしまうか
らである。
【0017 】上記ポリオレフィン系樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重
合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−αオレフィン共重合体、エチレンプロピレン共重合
体等が挙げられる。これらは単独使用又は二種以上の併
用が可能であるものとする。また、上記無機水酸化物と
しては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム、ハイドロタルサイト類等が挙げられ
る。これらもポリオレフィン系樹脂と同様に、単独使用
又は二種以上の併用が可能であるものとする。
【0018 】本発明の平型ケーブル1は、以上の説明
のように、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物により形成さ
れた絶縁体5とシース3とで導体4を二重に被覆すると
ともに、上記範囲で無機水酸化物を配合することから、
難燃性が十分に確保されることになる。また、難燃性を
確保するためにシース3に無機水酸化物を大量に添加す
る必要はないことから、機械的特性及び柔軟性(施工
性)も十分に確保されることになる。さらにその機械的
特性及び柔軟性(施工性)は、ノンハロゲン難燃性樹脂
組成物の硬度の範囲によって一層十分に確保されること
になる。従って、平型ケーブル1は、高い難燃性を有し
防災用として適した防災用高難燃平型ケーブルになる。
【0019 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0020 】
【実施例】以上のような平型ケーブル(1)の具体的な
実施例について説明する。先ず、ノンハロゲン難燃性樹
脂組成物について実施例1〜4と比較例1とを例に挙
げ、比較、選定するものとする(表1参照)。次いで、
選定したノンハロゲン難燃性樹脂組成物を組み合わせて
平型ケーブルを製造し、平型ケーブルについて実施例5
〜7と比較例2〜4とを例に挙げ、比較するものとする
(表2参照)。
【0021 】〈実施例1〉実施例1としてのノンハロ
ゲン難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂として
のEEA(EEA1:NUC−9169(日本ユニカー
製))を100重量部に、無機水酸化物としての水酸化
マグネシウム(キスマー5A(協和化学工業製))12
0重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバ
ガイギー製))1重量部、カーボンブラック(シースト
G116(東海カーボン製))3重量部配合したのもで
ある。
【0022 】〈実施例2〉実施例2としてのノンハロ
ゲン難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂として
のEEA(EEA1:NUC−9169(日本ユニカー
製))を100重量部に、無機水酸化物としての水酸化
マグネシウム(キスマー5A(協和化学工業製))18
0重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバ
ガイギー製))1重量部、カーボンブラック(シースト
G116(東海カーボン製))3重量部配合したのもで
ある。実施例2は、実施例1に対して無機水酸化物の配
合量が多くなったものである。
【0023 】〈実施例3〉実施例3としてのノンハロ
ゲン難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂として
のEEA(EEA2:NUC−6182(日本ユニカー
製))を100重量部に、無機水酸化物としての水酸化
マグネシウム(キスマー5A(協和化学工業製))12
0重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバ
ガイギー製))1重量部、カーボンブラック(シースト
G116(東海カーボン製))3重量部配合したのもで
ある。実施例3は、実施例1に対してポリオレフィン系
樹脂が異なったものである。
【0024 】〈実施例4〉実施例4としてのノンハロ
ゲン難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂として
のEEA(EEA1:NUC−9169(日本ユニカー
製))を100重量部に、無機水酸化物としての水酸化
マグネシウム(キスマー5A(協和化学工業製))80
重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバガ
イギー製))1重量部、カーボンブラック(シーストG
116(東海カーボン製))3重量部配合したのもであ
る。実施例4は、実施例1に対して無機水酸化物の配合
量が少なくなったものである。
【0025 】〈比較例1〉比較例1としてのノンハロ
ゲン難燃性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂として
のEEA(EEA1:NUC−9169(日本ユニカー
製))を100重量部に、無機水酸化物としての水酸化
マグネシウム(キスマー5A(協和化学工業製))22
0重量部、酸化防止剤(イルガノックス1010(チバ
ガイギー製))1重量部、カーボンブラック(シースト
G116(東海カーボン製))3重量部配合したのもで
ある。比較例1は、実施例1に対して無機水酸化物の配
合量が一層多くなったものである。
【0026 】ノンハロゲン難燃性樹脂組成物を選定す
るための評価方法は、引張強さ(MPa)をもって評価
するものとする。その引張強さ(MPa)は、日本工業
規格JIS C 3005を準拠するものとする(JI
S3号ダンベル片、引張速度200mm/min)。引
張強さの目標値は電線規格の10MPa以上とする。
尚、ここで硬度(JIS A)についても併せて評価す
るものとする。
【0027 】
【表1】
【0028 】実施例1〜4のノンハロゲン難燃性樹脂
組成物と、比較例1のノンハロゲン難燃性樹脂組成物と
の比較から次のようなことが分かった。すなわち、引張
強さ(MPa)は、実施例1が『12.2MPa』、実
施例2が『10.9MPa』、実施例3が『12.9M
Pa』、実施例4が『12.7MPa』、比較例1が
『9.1MPa』であり、比較例1のように無機水酸化
物(水酸化マグネシウム)の配合量が200重量部を越
えて多くなると引張強さの目標値(10MPa以上)を
下回ってしまうことが分かった。
【0029 】また、実施例1のノンハロゲン難燃性樹
脂組成物と、実施例2のノンハロゲン難燃性樹脂組成物
との比較から次のようなことが分かった。すなわち、無
機水酸化物(水酸化マグネシウム)の配合量が上限の2
00重量部に近づくと引張強さが若干低下するととも
に、硬度が大きくなることが分かった(実施例1が『8
7』、実施例2が『89』)。
【0030 】さらに、実施例3のノンハロゲン難燃性
樹脂組成物と、実施例1のノンハロゲン難燃性樹脂組成
物との比較から次のようなことが分かった。すなわち、
ポリオレフィン系樹脂が異なるだけで硬度が大きくなる
ことが分かった(実施例3が『93』、実施例1が『8
7』)。また、引張強さが上昇し大きくなることが分か
った。
【0031 】さらにまた、実施例4のノンハロゲン難
燃性樹脂組成物と、実施例1のノンハロゲン難燃性樹脂
組成物との比較から次のようなことが分かった。すなわ
ち、無機水酸化物(水酸化マグネシウム)の配合量が下
限の100重量部を下回っても引張強さが良好であるこ
とが分かった。また、硬度が小さくなることが分かった
(実施例4が『86』、実施例1が『87』)。
【0032 】以上のことから、ノンハロゲン難燃性樹
脂組成物は実施例1〜4のものを選定するものとする。
そして、これら実施例1〜4の組み合わせによって以下
のような平型ケーブルを製造するものとする。
【0033 】〈実施例5〉実施例5としての平型ケー
ブルは、絶縁体を実施例1のノンハロゲン難燃性樹脂組
成物より形成したものである。また、シースを実施例1
のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したものであ
る。尚、絶縁体は図1の引用符号5に対応するものであ
り、シースは同じく引用符号3に対応するものである
(以下同様)。
【0034 】〈実施例6〉実施例6としての平型ケー
ブルは、絶縁体を実施例2のノンハロゲン難燃性樹脂組
成物より形成したものである。また、シースを実施例2
のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したものであ
る。
【0035 】〈実施例7〉実施例7としての平型ケー
ブルは、絶縁体を実施例1のノンハロゲン難燃性樹脂組
成物より形成したものである。また、シースを実施例2
のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したものであ
る。
【0036 】〈比較例2〉比較例2としての平型ケー
ブルは、絶縁体を実施例1のノンハロゲン難燃性樹脂組
成物より形成したものである。また、シースを実施例3
のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したものであ
る。
【0037 】〈比較例3〉比較例3としての平型ケー
ブルは、絶縁体を実施例4のノンハロゲン難燃性樹脂組
成物より形成したものである。また、シースを実施例4
のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したものであ
る。
【0038 】〈比較例4〉比較例4としての平型ケー
ブルは、絶縁体を実施例4のノンハロゲン難燃性樹脂組
成物より形成したものである。また、シースを実施例2
のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したものであ
る。
【0039 】平型ケーブルについての評価方法は、垂
直トレイ燃焼試験及びたわみ試験をもって評価するもの
とする。その垂直トレイ燃焼試験は、IEEE383に
規定される垂直トレイ燃焼試験であり、試験の判定基準
としては上端まで燃焼したものを不合格、しなかったも
のを合格とした。たわみ試験は、長さ40cmの試料を
支点間25cmの一対の支点の上に均等に載せるととも
に、試料の中央に荷重400gを垂直に掛けて、その時
のたわみ量(単位:mm)を計測するものである。数値
が大きいものほど柔軟性を有するものとする。
【0040 】
【表2】
【0041 】実施例5〜7の平型ケーブルと、比較例
2〜4の平型ケーブルとの比較から次のようなことが分
かった。すなわち、垂直トレイ燃焼試験は実施例5が
『合格』、実施例6が『合格』、実施例7が『合格』、
比較例2が『合格』、比較例3が『不合格』、比較例4
が『不合格』であり、また、たわみ試験は実施例5が
『15mm』、実施例6が『12mm』、実施例7が
『13mm』、比較例2が『5mm』、比較例3が『1
7mm』、比較例4が『13mm』であることから、実
施例5〜7の平型ケーブルは共に、垂直トレイ燃焼試験
及びたわみ試験を満足するものの、比較例2の平型ケー
ブルはたわみ試験を満足することができないことが分か
った(硬度が上限の90を越えているため(表1参
照))。また、比較例3、4の平型ケーブルは垂直トレ
イ燃焼試験を満足することができないことが分かった。
【0042 】以上のことから、実施例5〜7の平型ケ
ーブルは良好な結果を示すことが分かった。
【0043 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、導体と、ノンハロゲン難燃性樹脂
組成物より形成される絶縁体及びシースとを備えた平型
ケーブルにすることで、優れた難燃性、機械的特性、及
び柔軟性(施工性)を有することができる。
【0044 】請求項2に記載された本発明によれば、
請求項1と同様に、導体と、ポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対して無機水酸化物を100〜200重量部
配合したノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成される
絶縁体及びシースとを備えた平型ケーブルにすること
で、優れた難燃性、機械的特性、及び柔軟性(施工性)
を有することができる。
【0045 】請求項3に記載された本発明によれば、
絶縁体とシースの硬度(JIS A)をそれぞれ83〜
90とすることで、機械的特性を一層十分に確保するこ
とができる。また、柔軟性(施工性)も一層十分に確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による平型ケーブルの一実施の形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 平型ケーブル 2 絶縁導体 3 シース 4 導体 5 絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB001 BB031 BB051 BB061 BB071 BB121 BB151 DE076 DE086 DE146 DE286 FD136 GQ01 5G311 CA01 CB02 CC01 CD05 CF06 5G315 CA03 CB02 CB06 CC08 CD02 CD14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁
    導体と、該複数の絶縁導体を並べた状態でその上に被覆
    されるシースとを備えた平型ケーブルであって、 前記絶縁体を、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成
    し、且つ前記シースを、前記絶縁体と同じ又は異なる配
    合のノンハロゲン難燃性樹脂組成物より形成したことを
    特徴とする平型ケーブル。
  2. 【請求項2】 導体の上に絶縁体を被覆した複数の絶縁
    導体と、該複数の絶縁導体を並べた状態でその上に被覆
    されるシースとを備えた平型ケーブルであって、 前記絶縁体を、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    して無機水酸化物を100〜200重量部配合したノン
    ハロゲン難燃性樹脂組成物より形成し、且つ前記シース
    を、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して無機水
    酸化物を100〜200重量部配合したノンハロゲン難
    燃性樹脂組成物より形成したことを特徴とする平型ケー
    ブル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の平型ケー
    ブルにおいて、 前記絶縁体となるノンハロゲン難燃性樹脂組成物と、前
    記シースとなるノンハロゲン難燃性樹脂組成物の硬度
    (JIS A)をそれぞれ83〜90としたことを特徴
    とする平型ケーブル。
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